JPH11111364A - ターミナルユニット及びそれを組み込んだ弁駆動用アクチュエータ装置 - Google Patents

ターミナルユニット及びそれを組み込んだ弁駆動用アクチュエータ装置

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JPH11111364A
JPH11111364A JP28626097A JP28626097A JPH11111364A JP H11111364 A JPH11111364 A JP H11111364A JP 28626097 A JP28626097 A JP 28626097A JP 28626097 A JP28626097 A JP 28626097A JP H11111364 A JPH11111364 A JP H11111364A
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terminal block
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美寿 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は,各種タイプに容易に対応できるコ
ンパクトに構成したターミナルユニット及びそれを組み
込んだ弁駆動用アクチュエータ装置を提供する。 【解決手段】 ターミナルユニット4は,端子82を配
置する段部83を一面に多数備えた端子台80,段部8
3に形成された貫通孔91を貫通して端子台80の他面
から延び出す導電金具89,端子台80の他面から隔置
して配置されたプリント配線87を備えた中継基板8
1,及び中継基板81のプリント配線87の接点88A
に接続され且つ各種の電気部品に選択的に接続されたコ
ネクタ85を有する。導電金具89は,端子82の取付
部93と端子台80を貫通して端子台80の他面から延
び出す延長部94から成る。取付部93と延長部94と
はプレス加工で一体構造に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,水路,浄水場,
発電所等の流路の流体の流れを制御するゲート,水門等
の弁を駆動制御する電気部品の接続を中継するターミナ
ルユニット及びそれを組み込んだ弁駆動用アクチュエー
タ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在,浄水場,発電所等の各種工場にお
ける流路に設けられた弁駆動用アクチュエータ装置は,
人手の操作からコントローラを用いて制御する中央情報
システム化に向っている。弁駆動用アクチュエータの診
断そのものを上位コンピュータへデータ転送して行う弁
駆動用アクチュエータ装置は,設備が大掛かりになり,
弁駆動用アクチュエータに異常のある場合には現場に赴
いて点検修理を行わなければならず,修理点検作業が高
価になり,メインテナンス費用等も嵩んで好ましくない
ものであった。一般には,バルブコントローラ自体にチ
ェック機能が殆ど設けられておらず,ユーザは弁駆動用
アクチュエータの設置されている場所へ赴き,定期的に
点検しているのが現状であり,点検そのものも不正確で
あり且つ点検費用も嵩むという問題を有している。
【0003】そこで,弁駆動用アクチュエータ装置にお
いて,全ての制御を中央情報システムで処理すること
は,装置が大がかりになり,複雑な構造になるので,一
部の情報の処理を内蔵したコントローラで処理するとい
う分散処理を行うシステムが採用されるようになった。
弁駆動用アクチュエータ装置において,流路の制御の基
本となる情報は,流路中に設けられている種々のゲー
ト,弁体等の弁の開度,流量,流速等であり,弁の開度
調整を制御するための駆動手段として,多くの形式の電
動式の弁駆動用アクチュエータ装置が知られている。
(例えば,特開昭62−292978号公報,特開昭6
4−49778号参照)。また,弁駆動用アクチュエー
タ装置をコントローラによって制御するため,トルクス
イッチ,リミットスイッチ等の各種制御機器を用いたも
のが知られている(例えば,特開昭64−79407号
公報,実公平5−37373号公報,実公平6−353
43号公報参照)。
【0004】ところで,従来の弁駆動用アクチュエータ
装置には,弁の開閉駆動するためのセンサ,制御機器等
の電気部品が多数組み込まれているが,これらの電気部
品は,内部に設けられたターミナルユニットに一旦結線
され,ターミナルユニットから流量センサ等の各種セン
サ,中央コントローラ,内蔵コントローラ,電源等に結
線されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,弁駆動
用アクチュエータ装置に組み込まれている従来のターミ
ナルユニットは,端子台上に平面的に配列された端子が
設けられているものが大半であり,端子の数が増大する
に従って端子台そのものが大型になり,弁駆動用アクチ
ュエータ装置そのものが大型になるという問題があっ
た。また,多数の端子が有る場合には,各種の電気部品
とターミナルユニットの端子との間の配線について,渡
り配線等が増加し,配線そのものが困難になり,場合に
よっては,誤った配線となったりした。特に,各種の弁
駆動用アクチュエータ装置において,組み込まれている
電気部品が異なるタイプ,或いは電気部品を加える場合
があり,その度に配線を変更したり,或いは多数の渡り
配線が増加したり,作業性が悪化するという問題があっ
た。また,電気部品とターミナルユニットの端子との間
の配線で渡り配線を避けるために,ターミナルユニット
の端子の変更や,電気部品の配列の変更で対応しなけれ
ばならないという問題があった。
【0006】また,上記弁駆動用アクチュエータ装置
は,分散処理を可能にするため,弁駆動用アクチュエー
タ装置の内部に演算回路即ち演算コントローラを有し,
制御系の一部を負担可能とし,極めて簡単に且つ正確に
弁の開閉時間即ち弁開閉速度等の開閉コントロールを電
気的に自動設定して自己制御することができる。しかし
ながら,弁駆動用アクチュエータ装置に組み込まれたタ
ーミナルユニット,トルクスイッチ,リミットスイッ
チ,指示装置等の各種制御機器はそれぞれ別々のケース
内に収容されているが,これらの各種のケースを防爆防
水用カバーを備えたケース内に収める必要があり,電気
部品の増加によってターミナルユニットが大型化し,そ
のため,装置そのものが大型にならざるを得ず,弁駆動
用アクチュエータ装置をコンパクトに構成することがで
きなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は,上記
の課題を解決することであり,端子台にプリント配線し
た中継基板を設けることによって電気部品の増減に応じ
て別の中継基板に交換することによって配線の結線変更
が容易に且つ迅速に達成され,配線そのものをを単純化
にでき,配線等の組立作業性を向上させ,低コストに製
造できるターミナルユニットを提供すると共に,このタ
ーミナルユニットを弁駆動用アクチュエータに組み込
み,しかも制御作動するための電気部品を防爆防水カバ
ーを備えたケース内に集合的に収容し,従来のようにそ
れぞれの単独用ケースに収容することを廃止し,装置自
体の部品点数を低減し,装置そのものをコンパクトに構
成すると共に,電気部品とそれに隣接するターミナルユ
ニットとの接続を簡潔に構成した弁駆動用アクチュエー
タ装置を提供することである。
【0008】この発明は,少なくとも電源,センサ及び
中央コントローラに配線で接続される端子を配置する複
数の段部を一面に備えた端子台,前記段部に配置されて
前記端子を形成すると共に前記端子台の前記段部にそれ
ぞれ形成された貫通孔を貫通して前記端子台の他面から
延び出す導電金具,前記端子台の他面から隔置して配置
され且つ前記導電金具の端部にそれぞれ接続されたプリ
ント配線を備えた中継基板,及び前記中継基板の前記プ
リント配線の接点に接続され且つ各種の電気部品に選択
的に接続されたコネクタ,から成るターミナルユニット
に関する。
【0009】また,前記導電金具は,前記段部に配置さ
れた前記端子を構成するねじ孔を備えた取付部及び前記
取付部から屈曲して延び且つ前記端子台の前記貫通孔を
貫通して前記端子台の他面から延び出したストレート状
の延長部から成り,前記取付部と前記延長部とはプレス
加工で一体構造に形成されている。
【0010】また,前記導電金具の前記延長部と前記端
子台の前記貫通孔との隙間にはシール部材が配置され,
前記端子台の前記一面と前記他面とは前記シール部材で
密封状態に遮断されている。
【0011】また,前記端子台に形成された上下に位置
する前記段部は,前記段部の前記端子に接続される上下
位置の前記配線が干渉しないように,互いにオフセット
した位置に形成されている。
【0012】また,前記端子台の他面から隔置して配置
された前記中継基板は,前記端子に接続される前記電気
部品の変更に対応して異なったプリント配線を有する別
の中継基板に交換できるように,前記端子台に取り付け
られている。
【0013】このターミナルユニットは,上記のように
構成したので,端子台の端子と電気部品との配線の途中
にプリント配線された中継基板を組み込む構造に構成に
よって中継基板のプリント配線の種類を各種準備してお
けば,電気部品の増減に応じて異なったプリント配線の
別の中継基板に交換することができ,電気部品の結線の
変更を中継基板で対応でき,渡り配線や電気部品と端子
台の端子との複雑な直接結線を避けることができ,配線
等の組立作業性を向上させ,ユニット化し,標準化し,
コスト低減を実現させると共に,構造を簡単で且つコン
パクトに構成することができる。
【0014】又は,この発明は,流路を開閉調節する弁
を取り付けたスピンドル,前記スピンドルを往復駆動す
るため取付本体に回転可能に支持された回転軸,前記回
転軸を手動ハンドルによって回転駆動する手動駆動機構
又は前記回転軸をモータによって回転駆動する電動駆動
機構に切り換える駆動切換装置,前記回転軸の回転を減
速して前記回転軸の回転量を表示する表示装置に伝達す
る回転伝達機構,前記回転伝達機構に組み込まれたスイ
ッチユニット,前記スイッチユニットに接続された請求
項1〜5のいずれかに記載のターミナルユニット及び前
記スイッチユニットと前記ターミナルユニットを通じて
前記弁に関する情報に応じて前記弁の開閉作動を制御す
るコントローラから成る弁駆動用アクチュエータ装置に
関する。また,前記ターミナルユニットが接続する電気
部品は,少なくとも前記スイッチユニットを構成する電
気部品及び前記コントローラを構成する電気部品を含ん
でいるものである。
【0015】この弁駆動用アクチュエータ装置は,上記
のように構成されているので,前記スイッチユニット,
前記コントローラ,前記モータ等の電気部品は,弁駆動
用アクチュエータの機種によって前記スイッチユニッ
ト,前記コントローラ,前記モータ等の電気部品が異な
るが,ターミナルユニットの中継基板の変更で容易に対
応できると共に,スイッチユニットを組み込んだ回転伝
達機構とターミナルユニットとを1つのケース内に収容
でき,前記回転伝達機構に設けた前記スイッチユニット
と前記ターミナルユニットとの配線を単純化でき作業性
を向上させると共に,装置全体をコンパクトに且つ制御
機器等の電気部品の取付けを簡潔に構成することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照して,この発明
によるターミナルユニット及びそれを組み込んだ弁駆動
用アクチュエータ装置の一実施例を説明する。
【0017】図1〜図7を参照して,この発明によるタ
ーミナルユニットの一実施例を説明する。図1はこの発
明によるターミナルユニットを示す平面図,図2は図1
のターミナルユニットの正面図,図3は図1のターミナ
ルユニットの背面図,図4は図1のターミナルユニット
の側面図,図5は図1のターミナルユニットにおける端
子を構成する導電金具の取付構造を示す断面図,図6は
図5のターミナルユニットの端子の平面図,及び図7は
図1のターミナルユニットの使用状態を説明する概略図
である。
【0018】このターミナルユニット4は,複数の段部
83を一面に備えた端子台80,及び端子台80の裏面
に隔置して配置された中継基板81を有するものであ
る。端子台80の段部83には,端子82がそれぞれ設
けられている。各端子82は,配線86Aを通じて少な
くとも電源78,水位センサ,流量センサ,圧力セン
サ,温度センサ等のセンサ24,中央開度受信装置79
及び中央コントローラ77に接続されている。ターミナ
ルユニット4において,導電金具89は,端子台80の
段部83に配置されて端子82を形成すると共に,端子
台80の段部83にそれぞれ形成された貫通孔91を貫
通して端子台80の他面から延び出すように配置されて
いる。中継基板81に設けられたプリント配線87の一
方の接点88Bは,導電金具89の端部にそれぞれ接続
されている。また,中継基板81のプリント配線87の
他方の接点88Aには,電源用,制御用,駆動制御用等
の各種の電気部品に選択的に接続されるコネクタ85に
配線86,103,104によって接続されている。な
お,図示していないが,中継基板81のプリント配線8
7の接点88Aの位置には,コネクタ85を直接接続す
ることもできる。
【0019】また,電源78は,端子台80の電源端子
102にねじ100で固定接続され,電源端子102の
導電金具101を介して電源用端子102から延びる配
線103に接続された電源用のコネクタ85を通じてコ
ントローラ25に接続されている。モータ11は,その
電源端子に接続した配線104と,配線104の端部に
設けたコネクタ85を通じてコントローラ25に接続さ
れ,コントローラ25によって駆動制御される。また,
端子台80の導電金具89が接続する中継基板81のプ
リント配線87の端子69の接点88には,制御用の配
線86とマグネットスイッチ用の配線86とが接続さ
れ.それらの配線86とその端部に設けたコネクタ85
を通じてコントローラ25に接続されると共に,マグネ
ットスイッチ用の配線86とその端部に設けたコネクタ
85を通じてマグネットスイッチ29,30に接続され
ている。
【0020】導電金具89は,段部83に配置された端
子82を構成するねじ孔95を備えた取付部93,及び
取付部93から屈曲して延び且つ端子台80の貫通孔9
1を貫通して端子台80の他面から延び出したストレー
ト状の延長部94から構成されている。導電金具89を
構成する取付部93と延長部94とは,プレス加工で一
体構造に形成することができる。端子台80の端子82
での配線84と導電金具89との結線は,配線84に接
続した圧着端子96を,導電金具89の取付部93に配
置してねじ90をねじ孔95に締め付けることによって
達成できる。
【0021】導電金具89の延長部94と端子台80の
貫通孔91との隙間には,シール部材92が配置され,
端子台80の一面と他面とはシール部材92で密封状態
に遮断されている。従って,外部の電気部品がターミナ
ルユニット4の端子台80に取り付けられ,ターミナル
ユニット4の防爆防水ケース17(図11)との間で,
シール性が不十分であっても,端子台80そのものによ
って端子台80の裏面側に配置された中継基板81への
水分やガスの侵入を防止することができる。
【0022】このターミナルユニット4において,中継
基板81は,端子82に接続される電気部品の変更に対
応して異なったプリント配線87を有する別の中継基板
に交換できるように,端子台80に取り付けられてい
る。また,端子台80に多数形成された段部83は,段
部83の上下に位置について,段部83の端子82に接
続される上下位置の配線86が干渉しないように,互い
にオフセットした位置,即ち,千鳥状の配列に形成され
ている。電気部品としては,後述のスイッチユニット3
に設けられているマイクロスイッチ29,30,モータ
11,コントローラ25を構成する制御機器19を含ん
でいるものである。
【0023】次に,図8〜図14を参照して,この発明
による弁駆動用アクチュエータ装置の一実施例を説明す
る。図8はこの発明による弁駆動用アクチュエータ装置
を示す一部断面の概略図,図9はこの弁駆動用アクチュ
エータ装置の一部を示す正面図,図10は図9の弁駆動
用アクチュエータ装置の一部を示す側面図,図11はこ
の弁駆動用アクチュエータ装置の要部を示す断面図,図
12は図11の弁駆動用アクチュエータ装置の側面図,
図13は図11の弁駆動用アクチュエータ装置の一部を
示す断面図,及び図14は図11の弁駆動用アクチュエ
ータ装置のスイッチユニットを示す一部断面の説明図で
ある。
【0024】この発明による弁駆動用アクチュエータ装
置は,特に,上記のターミナルユニット4を組み込んだ
ことに特徴を有し,例えば,中央コントローラ77から
の指令を内蔵のコントローラ25が受け,コントローラ
25の制御によって弁21を駆動制御して弁21によっ
て流路57の開閉調節を行うと共に,弁21の作動状
態,流路57の流速,流量等の各情報を水位センサ,流
量センサ,圧力センサ,温度センサ等のセンサ24,リ
ミットスイッチ28,トルクスイッチ27等の各センサ
で検出し,該各情報を受けたコントローラ25は,弁2
1や流路57についての各情報に応じた最適な状態に弁
21の開閉調節を制御するものである。
【0025】この弁駆動用アクチュエータ装置は,概し
て,ハウジング5内で取付本体6に往復動可能に取り付
けられた弁棒であるスピンドル1,スピンドル1に取り
付けられた水路等の流路57に設けられた流量を調節す
る弁21,スピンドル1を種々の情報に従って駆動制御
する制御機器19等を構成する電気部品から成るコント
ローラ25,スピンドル1を手動的に駆動するための手
動ハンドル12,スピンドル1を自動的に駆動するため
のモータ11,及びスピンドル1をカバーするため取付
本体6に取り付けられたスピンドルカバー22を有して
いる。
【0026】この弁駆動用アクチュエータ装置は,流路
57を開閉調節する弁21を取り付けた弁棒を構成する
スピンドル1,スピンドル1を往復駆動するため回転駆
動されるウォームホィール9に噛み合うウォーム10を
取り付け且つ取付本体6に回転可能に取り付けられた回
転軸8,回転軸8を手動ハンドル12によって回転駆動
する手動駆動機構又は回転軸8をモータ11によって回
転駆動する電動駆動機構に切り換える駆動切換装置2,
回転軸8の回転を回転軸8の回転量を表示する表示装置
15に減速して伝達する回転伝達機構20,回転伝達機
構20に組み込まれたスイッチユニット3,及び弁21
や流路57の各種情報を交換するためスイッチユニット
3とスイッチユニット3を制御するコントローラ25と
に接続されたターミナルユニット4から構成されてい
る。
【0027】この弁駆動用アクチュエータ装置は,駆動
切換装置2を手動駆動機構に切り換えるには手動切換レ
バー18を操作することによって行われ,電動駆動機構
への切り換えはモータ11が回転に応じて自動復帰機構
ユニット32によって自動的に切り換えられる。回転軸
8は,軸受63によって取付本体6,61に回転可能に
支持されている。手動ハンドル12で回転される回転軸
53は,軸受64によって取付本体6に回転可能に支持
されている。手動切換レバー18で回転される操作軸6
2は,回転可能に取付本体6に支持されている。回転軸
8,回転軸53及び操作軸62は,互いに並列に配置さ
れ,手動ハンドル12と手動切換レバー18の操作が,
スピンドル1を回転駆動する回転軸8に駆動連結されて
いる。回転軸8は,ウォーム10が設けられた回転軸8
Aとスリーブ34が摺動可能にスプライン35が嵌合し
た回転軸8Bから構成されている。
【0028】スリーブ34は,その一端部に噛み合いク
ラッチ31を構成する爪即ちドグ歯が形成され,他端部
に歯車55が形成されている。また,回転軸8B上に
は,噛み合いクラッチ31の他方の爪即ちドグ歯が設け
られた自動復帰機構ユニット32に回転自在に設けられ
ている。噛み合いクラッチ31が接続される時は,スリ
ーブ34のドグ歯と自動復帰機構ユニット32のドグ歯
とが噛み合う状態である。更に,回転軸8B上には,モ
ータ11の出力軸72に設けられた歯車59が噛み合う
歯車33が回転自在に設けられている。更に,自動復帰
機構ユニット32と歯車33との間には,緩衝部材60
が介在している。操作軸62に設けたカムヨーク56
は,スリーブ34の外周面に設けた溝65に係合し,手
動切換レバー18による操作軸62の回転でカムヨーク
56が回転すると,スリーブ34を回転軸8上を摺動移
動させ,噛み合いクラッチ31を断接することができ
る。手動切換レバー18によってスリーブ34がスプリ
ング36のばね力に抗して噛み合いクラッチ31から解
放されて摺動移動し,スリーブ34の歯車55と手動ハ
ンドル12で回転される回転軸53に設けた歯車54と
が噛み合うことになる。歯車55と歯車54とが噛み合
うと,手動ハンドル12で回転軸8を回転させる手動駆
動機構に切り換えられる。
【0029】この弁駆動用アクチュエータ装置は,図1
4に示すように,取付本体6に取り付けられ且つ隔置し
て並列に配置された複数の取付プレート14を収容した
ケース7内に回転伝達機構20を収容し,互いに隣接す
る取付プレート14間には,回転軸8の回転を伝達する
回転伝達機構20の一部を構成する減速装置26,並び
にスイッチユニット3を構成する少なくともトルクスイ
ッチ27及びリミットスイッチ28がそれぞれ取り付け
られ,装置自体を部品点数を低減してコンパクトに構成
したものである。
【0030】スイッチユニット3は,カウンタ機構から
構成され,取付本体6に取り付けられたケース7内に収
容されている。スイッチユニット3は,回転軸8のトル
クを検出するユニット化されたトルクスイッチ27と,
弁21の往復移動の上限と下限を検出するリミットスイ
ッチ28とを少なくとも有している。トルクスイッチ2
7は,回転軸8のトルクを検出するためのスイッチ機構
27A及びトルクスイッチ27に設けられた弁開方向と
弁閉方向の上限と下限の過トルク状態時を検出する2個
のマイクロスイッチ29(1個のみ図示)から構成され
ている。また,リミットスイッチ28は,弁21の往復
移動の上限と下限を検出するためのスイッチ機構28A
及び弁21の往復移動の上限と下限を検出する2個のマ
イクロスイッチ30(1個のみ図示)から構成されてい
る。スイッチユニット3は,上記の制御機器の他に,フ
リッカスイッチ37S(図11),インタロックスイッ
チ66(図12),開度遠方指示用発信器67を構成す
るポテンショメータ等を有している。また,スイッチユ
ニット3を収容するケース7には,その内部を外部と遮
断するため,防爆防水カバー16が設けられている。
【0031】ターミナルユニット4は,スイッチユニッ
ト3に隣接して取付本体6に取り付けられている。ター
ミナルユニット4を収容するケース7には,その内部を
外部と遮断するため,防爆防水カバー17が設けられて
いる。ターミナルユニット4は,スイッチユニット3の
各制御機器とコントローラ25とを接続する入力側端子
68とプリント基板70を介してスイッチユニット3と
接続される出力側端子69から構成されている電源ター
ミナルを構成し,入力側端子68と出力側端子69とは
ターミナル本体71において密封状態に構成されてい
る。
【0032】更に,ハウジング5を構成する取付本体6
には,コントローラ25を収容した制御ケース23が取
り付けられている。コントローラ25は,スイッチユニ
ット3を制御する少なくともマグネットスイッチを含む
電気部品19から構成されている。制御ケース23は,
その内部を外部と遮断するため,防爆防水カバー58が
設けられている。コントローラ25は,ターミナルユニ
ット4の一端子に連結され,スイッチユニット3の各種
の制御機器と情報の交換を行って弁21を最適状態に作
動制御している。
【0033】更に,駆動切換装置2は,手動切換レバー
18によって断接される噛み合いクラッチ31と,モー
タ11の回転によって電動駆動機構の駆動に切り換える
自動復帰機構ユニット32とを備えている。駆動切換装
置2は,通常はモータ11による駆動状態に自動復帰機
構ユニット32によって設定され,オペレータが弁駆動
用アクチュエータ装置の点検等で,弁駆動用アクチュエ
ータ装置を手動で操作する時に,手動切換レバー18に
よって手動ハンドル12で操作できるように切り換える
ものである。
【0034】この弁駆動用アクチュエータ装置は,モー
タ11によって駆動される場合は次のとおりである。ま
ず,モータ11は,種々の情報を受けてコントローラ2
5からの指令で回転する。モータ11の駆動によって歯
車59を介して回転軸8に回転自在に取り付けられた歯
車33を回転し,自動復帰機構ユニット32を働かせ
る。モータ11の回転によって自動復帰機構ユニット3
2が働くと,スリーブ34はスプリング36のばね力で
噛み合いクラッチ31が接続状態になり,スリーブ34
に歯車37の回転が伝達され,スリーブ34が回転す
る。スリーブ34の内周面にスプライン35が形成され
ており,スリーブ34のスプライン35は回転軸8に形
成されたスプライン35と互いにスプライン嵌合してい
るので,スリーブ34の回転は回転軸8に伝達される。
回転軸8の回転によって回転軸8に取り付けられたウォ
ーム10が回転し,ウォーム10の回転はスピンドル1
に設けたウォームホィール9を回転駆動する。回転軸8
の回転によって,ウォーム10が回転し,ウォーム10
に噛み合うウォームホィール9が回転する。ウォームホ
ィール9の回転は,回転運動を上下運動に変換する駆動
力伝達機構(図示せず)を通じて雌ねじ56S(図8)
を回転させ,雌ねじ56Sと噛み合う雄ねじ73が設け
られたスピンドル1が上下移動する。スピンドル1の先
端には弁21が取り付けられているので,弁21が上下
動し,流路57が開閉調節される。一方,回転軸8の回
転は回転軸13に伝達される。
【0035】この弁駆動用アクチュエータ装置は,回転
軸8の回転数を検出することによって弁21の流路の開
閉状態,或いは種々の情報を取り出すことができるもの
であり,それに応じて弁駆動用アクチュエータ装置を駆
動制御するものである。回転軸8の回転は,歯車機構3
8を介して回転軸13に伝達される。回転軸13の回転
は,歯車機構40を介して入力側回転軸41を回転させ
る。入力側回転軸41には歯車43が固定されており,
歯車43には入力側回転軸41と同軸に配置された出力
側回転軸42が回転自在に支持されている。入力側回転
軸41に設けた歯車43の回転は,減速装置26の入力
歯車47へ伝達され,減速装置26の複数の歯車列49
によって減速され,減速装置26の出力歯車48に伝達
される。出力歯車48の回転は,出力側回転軸42の固
定された歯車44に伝達され,出力側回転軸42の回転
として出力される。
【0036】出力側回転軸42の端部には,指針45が
取り付けられている。ケース7内に固定された複数の取
付プレート14の1枚に目盛板46が取り付けられてい
る。目盛板46は防爆防水カバー16に設けられた透明
板50を通じて見ることができる。指針45は,目盛板
46上を回転移動することによって,弁21の開閉度を
目で検知することができる。
【0037】この弁駆動用アクチュエータ装置におい
て,回転軸8の回転力は,歯車機構38A及びトルクシ
ャフト39を介して回転軸13Aに伝達され,回転軸1
3Aの回転は歯車機構51を介してトルクスイッチ27
のスイッチ機構27Aに伝達され,トルクスイッチ27
によって回転軸8のトルクが検出される。トルクスイッ
チ27の作動状態,即ち,上限と下限の過トルクの状態
は,マイクロスイッチ29を通じてコントローラ25に
入力される。また,回転軸8の回転は,歯車機構38を
介して回転軸13に伝達され,回転軸13の回転は歯車
機構40を介して入力側回転軸41を回転させる。入力
側回転軸41の回転は,歯車機構52を介してカウンタ
機構から成るリミットスイッチ28のスイッチ機構28
Aに伝達され,リミットスイッチ28によって回転軸8
の回転数が検出される。リミットスイッチ28の作動状
態,即ち,上限と下限は,マイクロスイッチ30を通じ
てコントローラ25に入力される。
【0038】次に,この弁駆動用アクチュエータ装置
は,手動ハンドル12によって作動される場合は次のと
おりである。まず,駆動切換装置2を働かせるには,手
動切換レバー18を回転させ,スリーブ34に嵌合した
カムヨーク56を回転させる。カムヨーク56の回転は
スリーブ34をスプリング36のばね力に抗して回転軸
8上で摺動移動させ,スリーブ34を噛み合いクラッチ
31から離脱させ,モータ11との駆動連結状態を解放
する。更に,カムヨーク56を回転させてスリーブ34
を摺動移動させると,スリーブ34の歯車55は,手動
ハンドル12を取り付けた回転軸53に設けられた歯車
54に噛み合うようになる。
【0039】上記の操作によってスリーブ34の歯車5
5と回転軸53に設けた歯車54とを噛み合った状態に
した後,手動ハンドル12を回転させると,回転軸53
が回転し,その回転は歯車54から歯車55に伝達され
スリーブ34を回転させる。スリーブ34が回転するこ
とによって回転軸8が回転する。回転軸8の回転によっ
て,ウォーム10が回転し,ウォーム10に噛み合うウ
ォームホィール9が回転する。ウォームホィール9の回
転することにより,上記と同様の伝達経路によって,弁
21が上下動し,流路57が開閉調節される。一方,回
転軸8の回転は回転軸13に伝達される。回転軸13の
回転は,上記と同様に,指針等から成る表示装置15を
回転させると共に,トルクスイッチ27及びリミットス
イッチ28へ情報を送ることができる。
【0040】
【発明の効果】このターミナルユニットは,上記のよう
に構成されているので,端子台の階段状にしかも千鳥状
に配置することによって,隣接する配線の干渉を避ける
ことができ,作業性を向上させることができ,特に,端
子台に中継基板を設けることによって,使用する電気部
品の種類に応じて別のプリント配線の中継基板を用いる
ことによって簡単に対応できる。また,端子を構成する
導電金具を端子台の貫通孔に貫通させて取り付けた場合
に発生する隙間を,シール部材でシールするので,端子
台の外部側に位置する一面と中継基板が配置された内部
側の他面とを,気密で液密に遮断でき,内部に水分や可
燃性ガスの侵入を防止でき,配線等の腐食や腐食による
短絡等を防止できると共に,スパーク等による可燃性ガ
スの引火を防止することができる。
【0041】また,この弁駆動用アクチュエータ装置
は,上記のターミナルユニットが組み込まれているの
で,上記の効果を発揮できると共に,従来の装置に比較
して部品を低減して装置そのものをコンパクトに構成す
ることができ,特に,スイッチユニットを収容したケー
ス内には隣接する取付プレート間でトルクスイッチやリ
ミットスイッチの制御機器を適正に配列でき,法規制に
対しても最適に順応できる構造に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるターミナルユニットを示す平面
図である。
【図2】図1のターミナルユニットの正面図である。
【図3】図1のターミナルユニットの背面図である。
【図4】図1のターミナルユニットの側面図である。
【図5】図1のターミナルユニットにおける端子を構成
する導電金具の取付構造を示す断面図である。
【図6】図5のターミナルユニットの端子の平面図であ
る。
【図7】図1のターミナルユニットの使用状態を説明す
る概略図である。
【図8】この発明による弁駆動用アクチュエータ装置を
示す一部断面の概略図である。
【図9】この弁駆動用アクチュエータ装置の一部を示す
正面図である。
【図10】図9の弁駆動用アクチュエータ装置の一部を
示す側面図である。
【図11】この弁駆動用アクチュエータ装置の要部を示
す断面図である。
【図12】図11の弁駆動用アクチュエータ装置の側面
図である。
【図13】図11の弁駆動用アクチュエータ装置の一部
を示す断面図である。
【図14】図11の弁駆動用アクチュエータ装置のスイ
ッチユニットを示す一部断面の説明図である。
【符号の説明】
1 スピンドル 2 駆動切換装置 3 スイッチユニット 4 ターミナルユニット 6,61 取付本体 7 ケース 8 回転軸 11 モータ 12 手動ハンドル 20 回転伝達機構 21 弁 24 センサ 25 コントローラ 77 中央コントローラ 78 電源 80 端子台 81 中継基板 82 端子 83 段部 84,86,103,104 配線 85 コネクタ 87 プリント配線 88 接点 89 導電金具 90,100 ねじ 91 貫通孔 92 シール部材 93 取付部 94 延長部 95 ねじ孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電源,センサ及び中央コント
    ローラに配線で接続される端子を配置する複数の段部を
    一面に備えた端子台,前記段部に配置されて前記端子を
    形成すると共に前記端子台の前記段部にそれぞれ形成さ
    れた貫通孔を貫通して前記端子台の他面から延び出す導
    電金具,前記端子台の他面から隔置して配置され且つ前
    記導電金具の端部にそれぞれ接続されたプリント配線を
    備えた中継基板,及び前記中継基板の前記プリント配線
    の接点に接続され且つ各種の電気部品に選択的に接続さ
    れるコネクタ,から成るターミナルユニット。
  2. 【請求項2】 前記導電金具は,前記段部に配置された
    前記端子を構成するねじ孔を備えた取付部及び前記取付
    部から屈曲して延び且つ前記端子台の前記貫通孔を貫通
    して前記端子台の他面から延び出したストレート状の延
    長部から成り,前記取付部と前記延長部とはプレス加工
    で一体構造に形成されていることから成る請求項1に記
    載のターミナルユニット。
  3. 【請求項3】 前記導電金具の前記延長部と前記端子台
    の前記貫通孔との隙間にはシール部材が配置され,前記
    端子台の前記一面と前記他面とは前記シール部材で密封
    状態に遮断されていることから成る請求項2に記載のタ
    ーミナルユニット。
  4. 【請求項4】 前記端子台に形成された上下に位置する
    前記段部は,前記段部の前記端子に接続される上下位置
    の前記配線が干渉しないように,互いにオフセットした
    位置に形成されていることから成る請求項1に記載のタ
    ーミナルユニット。
  5. 【請求項5】 前記端子台の他面から隔置して配置され
    た前記中継基板は,前記端子に接続される前記電気部品
    の変更に対応して異なったプリント配線を有する別の中
    継基板に交換できるように,前記端子台に取り付けられ
    ていることから成る請求項1に記載のターミナルユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】 流路を開閉調節する弁を取り付けたスピ
    ンドル,前記スピンドルを往復駆動するため取付本体に
    回転可能に支持された回転軸,前記回転軸を手動ハンド
    ルによって回転駆動する手動駆動機構又は前記回転軸を
    モータによって回転駆動する電動駆動機構に切り換える
    駆動切換装置,前記回転軸の回転を減速して前記回転軸
    の回転量を表示する表示装置に伝達する回転伝達機構,
    前記回転伝達機構に組み込まれたスイッチユニット,前
    記スイッチユニットに接続された請求項1〜5のいずれ
    か1項に記載のターミナルユニット,及び前記スイッチ
    ユニットと前記ターミナルユニットを通じて前記弁に関
    する情報に応じて前記弁の開閉作動を制御するコントロ
    ーラ,から成る弁駆動用アクチュエータ装置。
  7. 【請求項7】 前記ターミナルユニットに接続する請求
    項1に記載の電気部品は,少なくとも前記スイッチユニ
    ットを構成する電気部品及び前記コントローラを構成す
    る電気部品を含んでいることから成る請求項6に記載の
    弁駆動用アクチュエータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2009187835A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Fanuc Ltd モータ駆動装置
GB2472086A (en) * 2009-07-24 2011-01-26 Christopher Mark Hodgskin Electrical junction box unit having integral pyramid formation connections
US8118276B2 (en) 2006-07-10 2012-02-21 Rotork Controls Limited Valve actuators
JP2013054882A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Kyoshin Kogyo Co Ltd ネジ端子台

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