JPH11111101A - キートップのガイド機構 - Google Patents

キートップのガイド機構

Info

Publication number
JPH11111101A
JPH11111101A JP9290570A JP29057097A JPH11111101A JP H11111101 A JPH11111101 A JP H11111101A JP 9290570 A JP9290570 A JP 9290570A JP 29057097 A JP29057097 A JP 29057097A JP H11111101 A JPH11111101 A JP H11111101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key top
link member
support plate
link
key
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9290570A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Takada
康夫 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SMK Corp
Original Assignee
SMK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SMK Corp filed Critical SMK Corp
Priority to JP9290570A priority Critical patent/JPH11111101A/ja
Publication of JPH11111101A publication Critical patent/JPH11111101A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H3/00Mechanisms for operating contacts
    • H01H3/02Operating parts, i.e. for operating driving mechanism by a mechanical force external to the switch
    • H01H3/12Push-buttons
    • H01H3/122Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor
    • H01H3/125Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor using a scissor mechanism as stabiliser

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)
  • Input From Keyboards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キーボートスイッチ全体の薄型化と、キート
ップ(2)の文字印刷の歩留まり改善とを可能としたキ
ートップのガイド機構を提供する。 【解決手段】 クロスリンクにより、押圧されたキート
ップ(2)をスイッチ部へ案内するキートップ(2)の
ガイド機構において、クロスリンクを構成する第1のリ
ンク部材(7)と第2のリンク部材(8)との回動支点
(27)を、リンク部材の中央より先端部側に設定す
る。待機時において、操作面(2a)の基端部側が低
く、先端部側が高くなるように支持されたキートップ
(2)は、押し下げられると、クロスリンクの先端部側
のストロークが基端部側のストロークより大きくなるの
で、最も押し込まれた位置で、操作面(2a)が平行に
なる。従って、キーボードスイッチ全体を収納状態で薄
型化することができ、また、キートップ(2)の操作面
(2a)を水平にできるので、操作面(2a)への印刷
が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キーボードスイッ
チに備えられた複数のキートップを、それぞれ、スイッ
チ部の方向へ円滑に摺動させるキートップのガイド機構
に関し、特にノート型パソコンなどの薄型キーボードス
イッチに用いて適するキートップのガイド機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】
【0003】クロスリンクを用いて、キースイッチの操
作釦であるキートップを円滑にスイッチ部の操作方向へ
移動させるキートップのガイド機構は、従来から知られ
ている。
【0004】図9は、特開平9−63403号に記載さ
れたこの従来のキートップのガイド機構を示すもので、
多数のキートップ102を支持する支持板118と各キ
ートップ2の間に、第1のリンク部材107と第2のリ
ンク部材108からなるクロスリンクが設けられてい
る。キートップ102の下方で、第2のリンク部材10
8の背面中央には、可動接点となるラバー接点125が
固着され、回路基板103上に印刷された一対の固定電
極(図示せず)に対向するようになっている。このラバ
ー接点125と固定電極とによってスイッチ部が構成さ
れ、キートップ102を押圧すると、ラバー接点125
で固定電極間が電気接続し、スイッチ部がオンする。
【0005】第1のリンク部材107は、合成樹脂によ
りコの字形に成形され、支持板側の一端は、支持板11
8に軸架されたヒンジ端部124となり、キートップ1
02側の他端は、キートップ102の背面に設けられた
ガイド部105に係合することによって、左右に移動自
在かつ回動自在の移動端部123となっている。また、
第2のリンク部材108は、第1のリンク部材107の
内側に配置され、中間の回動支点127で第1のリンク
部材107に回動自在に連結されている。第2のリンク
部材108は、合成樹脂製の支持板118と一体に成形
されたもので、断面U字状に屈曲した支持板側の一端に
おいて、支持板に一体に連設されている。この一端は、
U字状に屈曲されることにより、図中左右に移動可能
で、また回動自在の移動端部132となっている。支持
板118とリンク部材108を一体に成形することによ
り、構成部品数を減らし、組み立てを簡略化しているも
のである。一方、キートップ102側の他端は、キート
ップ102の背面に回動自在に連結されたヒンジ端部1
15となっている。
【0006】図8(a)(b)は、この従来のキートッ
プのガイド機構の動作を示す説明図である。
【0007】上述のクロスリンクを用いたキートップの
ガイド機構では、第1のリンク部材107の回動支点1
27で分割された長さの比a:bは、略等しく、同様に
第2のリンク部材108の回動支点127で分割された
長さの比c:dは、略等しく、従って、支持板側ヒンジ
端部124、支持板側移動端部132、キートップ側ヒ
ンジ端部115、キートップ側移動端部123で構成さ
れる四辺形は、常に平行四辺形に保たれる。
【0008】この結果、図8(a)に示す待機時から、
キートップ102を上から押すと、支持板側移動端部1
32とキートップ側移動端部123が、外側(図中右
方)にやや移動しつつ、前記平行四辺形がつぶれる。従
って、キートップ102は、平行状態を保ちながら下降
する。このとき、キートップ102の先端部側は、図8
(b)のように、もとの高さh1がh0まで低くなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】一般に、キートップ102の上面(操作面
102a)は、キー位置の視覚認識を高め、かつ、操作
性を向上させるため、基端部側が低く、先端部側が高く
なるように傾斜して設けられているが、この従来のキー
トップのガイド機構によれば、キートップ102が傾斜
したまま押し下げられるので、h0までしか低くなら
ず、ノート型パソコンなどに応用した場合の薄型化に限
界があった。特に、ディスプレィを設けた蓋を閉じたと
きに、全てのキートップ102を押し込み下降させて薄
型化する場合に、限界があった。
【0011】また、複数のキートップ102は、支持板
118に全て組み込んでから、その表面にシルクスクリ
ーン等による文字印刷が行われるが、複数のキートップ
102の操作面102aが多段の波形に傾斜した状態で
は、文字印刷が面倒で、印刷歩留まりが悪いという問題
があった。
【0012】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、キーボートスイッチ全体の薄
型化と、キートップの文字印刷の歩留まり改善とを可能
としたキートップのガイド機構を提供することを目的と
する。
【0013】また、キースイッチの構成部品点数を減少
させ、組み立てを容易にするキートップのガイド機構を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1のキートップのガイド機構は、合成樹脂製
の支持板とキートップの間に介在され、それぞれ、一端
のヒンジ端部と他端の移動端部で、支持板とキートップ
に連結する一対の第1、第2のリンク部材を備え、第1
のリンク部材と第2のリンク部材とを、中間の回動支点
で回動自在に連結したクロスリンクによって、キートッ
プが押圧されていない待機時において、操作面の基端部
側が低く、先端部側が高くなるように、キートップを上
方に傾斜して支持し、キートップが押圧される操作時に
おいて、キートップを、その下方に配設されたスイッチ
部へ案内し、スイッチ部をオンさせるようにしたキート
ップのガイド機構において、第1のリンク部材と第2の
リンク部材の少なくとも一方を支持板に連設して一体に
成形するとともに、第1のリンク部材の回動支点から先
端部側の長さをa、回動支点から基端部側の長さをb
と、第2のリンク部材の回動支点から先端部側の長さを
c、回動支点から基端部側の長さをdとしたときに、a
>bかつa>dまたはc>dかつc>bとなるように、
回動支点を定め、キートップを最も押し込んだときに、
キートップの操作面が支持板と略平行となるように構成
したことを特徴とするキートップのガイド機構。
【0015】キートップを押圧すると、キートップは、
クロスリンクによりスイッチ部の方向に大きく傾斜する
ことなく案内される。このとき、キートップの基端部側
の押し下げストロークよりも先端部側の押し下げストロ
ークが、わずかに大きくなるので、キートップを最も押
し込んだときには、キートップの操作面の基端部側と先
端部側が同じ高さとなり、支持板と平行となる。
【0016】キートップが押し下げられると、キートッ
プ下方に配設されたスイッチ部がオンする。
【0017】また、第1のリンク部材若しくは第2のリ
ンク部材が、支持板と一体に成形されているので、構成
部品数が減少し、クロスリンクの組み立てが容易にな
る。
【0018】請求項2の発明は、請求項1記載のキート
ップのガイド機構であって、更に、第1のリンク部材若
しくは第2のリンク部材の一端を、断面U字状に屈曲さ
せて支持板に一体に連設し、屈曲部を移動端部としたこ
とを特徴とする。
【0019】断面U字状の屈曲部が屈曲することによ
り、移動端部は、支持板に対して水平方向に移動し、ま
た、回動する。従って、支持板とリンク部材の一端の連
結部に、複雑な構造の係合部を設けずに、リンク部材の
一端を移動端部とすることができる。
【0020】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
キートップのガイド機構であって、更に、待機時の形状
で、支持板と一体の第1のリンク部材若しくは第2のリ
ンク部材を成形したことを特徴とする。
【0021】キートップを押し込んだ後に、その押圧を
解くと、支持板と一体のリンク部材は、自らの弾性によ
って、待機時の形状に復帰する。キートップの下方に、
キートップを復帰させる弾性部が備えられている場合に
は、復帰時に弾性部に働く荷重が軽減され、弾性部の疲
労を軽減させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係るキート
ップのガイド機構を、図1乃至図6で説明する。図1
は、クロスリンクの構造を示す斜視図、図2は、図1の
平面図、図3は、キースイッチ1の部分分解斜視図、図
4は、キースイッチ1の縦断面図、図5は、待機時のキ
ースイッチ1を示す側面図、図6は、キートップ2が最
も押し込まれた操作時のキースイッチ1を示す側面図で
ある。
【0023】本実施の形態に係るキートップのガイド機
構が用いられるキースイッチ1は、図3と図4に示すよ
うに、キートップ2と、クロスリンクと、支持板18
と、固定電極パターン26が印刷されたプリント配線基
板3と、プリント配線基板3上に積層されたラバーシー
ト4とからなっている。
【0024】キートップ2は、ABS樹脂などの合成樹
脂の成型品からなり、このキートップ2の下面には、基
端部側(図4において、右方)に内側リンク7の基端部
側を摺動自在に案内する一対のガイド受け部5が、先端
部側(図4において、左方)に外側リンク8の先端部側
を軸支するする一対のU字軸受け部6が、それぞれ一体
に形成されている。
【0025】クロスリンクは、この内側リンク7と外側
リンク8とからなり、両者は、内側リンク7の両側面か
ら突設された回動軸9が、外側リンク8の両外腕部12
に穿設された回動孔10に挿通することによって、回動
自在に連結されている。
【0026】外側リンク8は、円柱形状の支持軸11と
この支持軸11の両端から支持軸11に直交する方向に
一体に連設された一対の外腕部12とによって、全体が
コの字状に形成されている。両外腕部12の先端には、
支持軸11と平行で、内方に向けて枢軸15が突設さ
れ、この枢軸15を、キートップ2のU字軸受け部6に
遊嵌させ、キートップ2に回動自在に連結することによ
って、外側リンク8の先端を、ヒンジ端部としている。
【0027】また、支持軸11の両端で、外腕部12の
基端部側には、外方に向けて支持板18のガイド枠部1
6と係合するガイド突部17が突設され、このガイド突
部17が、ガイド枠部16内を回動自在で、かつ水平方
向に摺動することによって、外側リンク8の基端が、移
動端部となっている。
【0028】内側リンク7は、合成樹脂製の支持板18
と一体に形成され、図3に示すように、支持板18の矩
形開口部19の部分を利用して、略矩形板状の押圧部2
0と、押圧部20の基端部側に連設された一対の内腕部
22と、2枚のヒンジ板部24が形成されている。押圧
部20は、後述する倒腕状ゴム弾性部21に当接し、倒
腕状ゴム弾性部21を押圧するものである。一対の内腕
部22の基端部側には、内方に向けて摺動軸23が突設
され、この摺動軸23をキートップ2のガイド受け部5
に係合させ、キートップ2と回動、かつ水平方向に摺動
自在に連結することによって、内側リンク7の基端を移
動端部としている。薄肉のヒンジ板部24は、押圧部2
0と支持板18を一体に連結するもので、ヒンジ板部2
4を屈曲自在とすることによって、内側リンク7の先端
をヒンジ端部としている。
【0029】内側リンク7は、後述するキートップ2が
押圧されていない待機時において、キートップ2を上方
に支持するために、支持板18に対して、先端から基端
に向けて斜め上方に傾斜するように連結しているが、内
側リンク7は、この待機時の形状で、支持板18と一体
に成形されている。従って、内側リンク7は、外力が加
わらない自由状態において、図3に示すように、先端部
側から基端部側に向けて斜め上方に傾斜するように、片
持ち支持されている。
【0030】内側リンク7の回動軸9が、外側リンク8
の回動孔10に挿通する回動支点27の位置は、これら
のリンクの中間位置よりも基端部側に近づけて設定し、
キートップ2を押し下げたときの基端部側のストローク
よりも先端部側の押し下げストロークが大きくなるよう
にしている。すなわち、内側リンク7の回動支点27か
ら先端部側の長さをa、回動支点27から基端部側の長
さをb、外側リンク8の回動支点27から先端部側の長
さをc、回動支点27から基端部側の長さをdとしたと
きに、a>bかつa>dまたはc>dかつc>bとして
いる(図5参照)。
【0031】キートップ2に外力が加えられていない待
機時において、このクロスリンクにより支持されたキー
トップ2は、図5に示すように、その操作面2aの基端
部側の高さがH1と低く、先端部側の高さがH2と高く
なるように、支持されている。
【0032】図4に示すように、支持板18の下方に
は、プリント配線基板3とラバーシート4が配置されて
いる。ラバーシート4は、弾性を有するシリコンゴムな
どの高分子材料からなり、キートップ2の下方の位置
に、倒腕状ゴム弾性部21が一体に形成されている。倒
腕状ゴム弾性部21は、待機時において、支持板18の
矩形開口部19を挿通して内側リンク7の押圧部20の
底面に当接し、待機時のクロスリンクと、クロスリンク
に支持されるキートップ2を下方から支持している。
【0033】倒腕状ゴム弾性部21の内頂面には、カー
ボンなどの導電材料を含ませた導電ゴムチップが固着さ
れ、可動接点25となっている。一方、可動接点25と
対向するプリント配線基板3上には、互いに絶縁する一
対の固定電極パターン26が印刷され、一対の固定電極
と可動接点25でスイッチ部を構成している。
【0034】図4に示す待機時において、倒腕状ゴム弾
性部21の弾性によって、固定電極パターン26上に間
隙をおいて配置されている可動接点25は、倒腕状ゴム
弾性部21が押圧され、屈曲すると、固定電極パターン
26に接触し、可動接点25が固定電極パターン26間
を橋絡して、スイッチ部がオンする。
【0035】このように構成されたキースイッチ1を、
共通のプリント配線基板3と支持板18とラバーシート
4を用いて多数形成し、多数のスイッチ部をそれぞれの
キートップ2により押圧操作するキーボードスイッチと
するものである。
【0036】キースイッチ1の組み立ては、始めに、プ
リント配線基板3上にラバーシート4と支持板18を順
次積層する。この積層によって、ラバーシート4の各倒
腕状ゴム弾性部21は、矩形開口部19を挿通して内側
リンク7の押圧部20背面に当接する。
【0037】続いて、外側リンク8のガイド突部17を
ガイド枠部16へ係合させた後、外腕部12を開き、回
動孔10に内側リンク7の回動軸9を挿入させて、クロ
スリンクを組み立てる。このクロスリンクの組み立てに
おいては、内側リンク7が支持板18と一体で、斜め上
方に傾斜した状態で立ち上がっているので、組み立て作
業を容易に行うことができる。
【0038】そして、キートップ2のガイド受け部5
に、内側リンク7の摺動軸23を係合させ、U字軸受け
部6に外側リンク8の枢軸15が遊嵌するように、クロ
スリンクの上からキートップ2を載置して、キースイッ
チ1の組み立てが完了する。
【0039】このように組み立てられたキースイッチ1
は、内側リンク7が自由状態で斜め上方に傾斜するよう
に成形されているので、キートップ2に外力が加えられ
ない図4に示す待機時においては、キートップ2とクロ
スリンクを支持し、倒腕状ゴム弾性部21に負荷が加わ
らない。従って、待機時に、倒腕状ゴム弾性部21は、
屈曲しないので、長時間使用しても疲労することがな
く、耐久性に優れたものとなる。
【0040】更に、待機時に、キートップ2は、図5に
示すように、その操作面2aの基端部側の高さがH1と
低く、先端部側の高さがH2と高くなるように、支持さ
れているので、キートップ2の操作面2aに表示された
キー表示が見やすく、また、押圧操作し易い。
【0041】キートップ2を押圧すると、キートップ2
は、クロスリンクにガイドされながら下降する。以下、
この作用を図5と図6で説明する。
【0042】図5の待機時から、キートップ2を押圧す
ると、外側リンク8の支持板側移動端部17と、内側リ
ンク7のキートップ側移動端部23が、それぞれ基端部
側(図中右方)にやや移動しつつ、内側リンク7と外側
リンク8の移動端部17、23、内側リンク7と外側リ
ンク8のヒンジ端部15、24で構成される四辺形がつ
ぶれる。
【0043】このとき、クロスリンクの回動支点27の
位置は、上述のように、リンクの中間位置よりも基端部
側に近づいた位置に設定されているので、基端部側の押
し下げストロークよりも先端部側の押し下げストローク
が大きくなり、キートップ2を最も押し込んだ図6に示
す位置で、キートップ2の操作面2aの基端部側と先端
部側が同じ高さH0となり、支持板とほぼ平行となる。
【0044】また、キートップ2の押し込みによって、
内側リンク7が押し下げられ、内側リンク7の押圧部2
0によって、倒腕状ゴム弾性部21が屈曲される。この
屈曲によって、可動接点25は、固定接点パターンに接
触し、スイッチ部がオンする。
【0045】キートップ2への押圧を解くと、倒腕状ゴ
ム弾性部21は、自らの弾性によって待機時の形状に復
帰し、可動接点25と固定接点パターンは、再び離間し
て、スイッチ部がオフする。この復帰の際に、キートッ
プ2とクロスリンクは、内側リンク7の弾性によって復
帰方向の力を受けるので、倒腕状ゴム弾性部21に復帰
のための強い弾力を要しない。従って、倒腕状ゴム弾性
部21の肉厚を薄くし、軽操作力で、しかも強いクリッ
ク感を発生させることができる。
【0046】上述の実施の形態では、内側リンク7と支
持板18とをヒンジ板部24で一体に連結し、この連結
部をヒンジ端部としたが、支持板18とリンク部材とを
一体にした連結部を、移動端部とすることもできる。
【0047】図7は、この連結部を移動端部とした第2
の実施の形態を示すもので、外側リンク8の支持軸11
を、断面U字状とした屈曲部32を介して支持板18と
一体に連結したものである。屈曲部32が屈曲すること
によって、外側リンク8の基端部側は、支持板18に対
して回動自在で、かつ摺動自在となるので、この屈曲部
32を移動端部とすることができる。従って、第1実施
の形態におけるガイド突部17と、支持板18のガイド
枠部16は、不要となる。
【0048】また、内側リンク7は、支持板18と別部
材として成形し、内側リンク7の先端部側に突設した回
動突起34を支持板18に形成した回動溝35に係合し
て、先端部側をヒンジ端部としている。他の構成につい
ては、第1の実施の形態と同一であるので、同一の番号
を付して、その説明を省略する。
【0049】この第2の実施の形態においても、回動支
点27は、先端部よりに設定しているので、キートップ
2の押圧操作によって、待機時に、基端部側の高さが低
く、先端部側の高さが高くなるように支持されているキ
ートップ2は、最も押し込まれた際に、キートップ2の
操作面2aが支持板18と平行になる。
【0050】この第2の実施の形態によれば、リンク部
材を支持板18と一体とするので、第1実施の形態と同
様に、構成部品点数が減少し、組み立てが容易であると
ともに、リンク部材の一端を、移動端部とするための、
ガイド枠部16等の複雑な構造を支持板18に設ける必
要がなく、支持板18の構成が簡略化される。
【0051】本発明は以上の実施形態に限定されること
なく種々変更が可能であり、例えば、ラバーシート4の
下方にスイッチ部となるメンブレンスイッチシートを配
置して、倒腕状ゴム弾性部21を、復帰ばねを兼ねたア
クチュエータとして作用させ、倒腕状ゴム弾性部21に
よってメンブレンスイッチシートの接点間をオンオフし
てもよい。
【0052】また、上述の実施の形態では、いずれか一
方のリンク部材を支持板18と一体に成形しているが、
内側リンク7と外側リンク8のいずれも支持板18と一
体に成形してもよい。
【0053】更に、上述の実施の形態では、倒腕状ゴム
弾性部21が内側リンク7の押圧部20の底面に当接し
ているが、キートップ2の押圧の際に、キートップ2を
直接倒腕状ゴム弾性部21に当接させ、倒腕状ゴム弾性
部21を屈曲させてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、待機時に、視覚認識を高め、操作性を向上させ
るために、操作者の手前側が低くなるようにキートップ
2を支持するものであっても、キートップ2を最も押し
込んだときに支持板18と平行となるので、薄型化が可
能となる。
【0055】特に、ノート型パソコンなどのように、デ
ィスプレィを設けた蓋を閉じたときに、全てのキートッ
プ2の操作面2aが、支持板18と平行になるまでキー
トップ2を下降させることができるので、ディスプレィ
とキートップ2が干渉することなく、キーボードスイッ
チ全体の薄型化が可能となる。
【0056】また、キートップ2をクロスリンクに全て
組み込んでから、その表面にシルクスクリーン等による
文字印刷を行うような場合に、押し下げられたときの全
てのキートップ2の操作面2aが支持板18と略平行と
なるので、文字印刷が簡単になり、印刷歩留まりが向上
する。
【0057】更に、リンク部材を支持板18と一体に成
形したので、部品点数を減少させ、部品費を削減するこ
とができるとともに、組み立て工程も簡略化できる。リ
ンク部材と支持板18は、合成樹脂で一体成形されるの
で、連結部において屈曲させることができ、複雑な構成
を設けることなく、リンク部材の一端を、ヒンジ端部や
移動端部とすることができる。
【0058】請求項2の発明によれば、U字状の屈曲部
32が回動するとともに水平方向に移動するので、ガイ
ド部材などの複雑な構成を設けることなく、屈曲部32
を移動端部とすることができる。
【0059】請求項3の発明によれば、クロスリンクと
キートップ2が、支持板18部と一体のリンク部材によ
って、自立させることができるので、キートップ2の下
方に配置されたスイッチ部を復帰させる復帰ばねに、こ
れらの負荷が加わらず、耐久性に優れたキースイッチ1
とすることができる。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のキートップのガイド機構
に用いられるクロスリンクの構造を示す斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】キースイッチ1の部分分解斜視図である。
【図4】キースイッチ1の縦断面図である。
【図5】待機時のキースイッチ1を示す側面図である。
【図6】キートップ2が最も押し込まれた操作時のキー
スイッチ1を示す側面図である。
【図7】異なる実施の形態に係るキースイッチ1の縦断
面図である。
【図8】従来のキートップのガイド機構を示し、(a)
は、待機時のキースイッチ1を、(b)は、キートップ
2が最も押し込まれた操作時のキースイッチ1を、それ
ぞれ示す動作説明図である。
【図9】従来のキートップのガイド機構を示すキースイ
ッチ1の縦断面図である。
【符号の説明】
1 キースイッチ 2 キートップ 2a 操作面 7 内側リンク(リンク部材) 8 外側リンク(リンク部材) 15 ヒンジ端部 17 移動端部 18 支持板 23 移動端部 24 ヒンジ端部 27 回動支点 32 屈曲部 a 第1のリンク部材の回動支点から先端部側の長さ b 第1のリンク部材の回動支点から基端部側の長さ c 第2のリンク部材の回動支点から先端部側の長さ d 第2のリンク部材の回動支点から基端部側の長さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の支持板(18)とキートッ
    プ(2)の間に介在され、それぞれ、一端のヒンジ端部
    (15)(24)と他端の移動端部(17)(23)
    で、支持板(18)とキートップ(2)に連結する一対
    の第1、第2のリンク部材(7)(8)を備え、 第1のリンク部材(7)と第2のリンク部材(8)と
    を、中間の回動支点(27)で回動自在に連結したクロ
    スリンクによって、 キートップ(2)が押圧されていない待機時において、
    操作面(2a)の基端部側が低く、先端部側が高くなる
    ように、キートップ(2)を上方に傾斜して支持し、 キートップ(2)が押圧される操作時において、キート
    ップ(2)を、その下方に配設されたスイッチ部へ案内
    し、スイッチ部をオンさせるようにしたキートップのガ
    イド機構において、 第1のリンク部材(7)と第2のリンク部材(8)の少
    なくとも一方を支持板(18)に連設して一体に成形す
    るとともに、 第1のリンク部材(7)の回動支点(27)から先端部
    側の長さをa、回動支点(27)から基端部側の長さを
    bと、第2のリンク部材(8)の回動支点(27)から
    先端部側の長さをc、回動支点(27)から基端部側の
    長さをdとしたときに、a>bかつa>dまたはc>d
    かつc>bとなるように、回動支点(27)を定め、 キートップ(2)を最も押し込んだときに、キートップ
    (2)の操作面(2a)が支持板(18)と略平行とな
    るように構成したことを特徴とするキートップのガイド
    機構。
  2. 【請求項2】 第1のリンク部材(7)若しくは第2の
    リンク部材(8)の一端を、断面U字状に屈曲させて支
    持板(18)に一体に連設し、屈曲部(32)を移動端
    部としたことを特徴とする請求項1記載のキートップの
    ガイド機構。
  3. 【請求項3】 待機時の形状で、支持板(18)と一体
    の第1のリンク部材(7)若しくは第2のリンク部材
    (8)を成形したことを特徴とする請求項2記載のキー
    トップのガイド機構。
JP9290570A 1997-10-08 1997-10-08 キートップのガイド機構 Pending JPH11111101A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9290570A JPH11111101A (ja) 1997-10-08 1997-10-08 キートップのガイド機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9290570A JPH11111101A (ja) 1997-10-08 1997-10-08 キートップのガイド機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11111101A true JPH11111101A (ja) 1999-04-23

Family

ID=17757743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9290570A Pending JPH11111101A (ja) 1997-10-08 1997-10-08 キートップのガイド機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11111101A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002063646A3 (en) * 2000-12-14 2002-11-21 Think Outside Inc Keyswitch
CN111670424A (zh) * 2018-01-16 2020-09-15 Ldlc集团 具有包括柔性膜的至少一个透明键的外围设备

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002063646A3 (en) * 2000-12-14 2002-11-21 Think Outside Inc Keyswitch
CN111670424A (zh) * 2018-01-16 2020-09-15 Ldlc集团 具有包括柔性膜的至少一个透明键的外围设备
CN111670424B (zh) * 2018-01-16 2024-03-22 Ldlc集团 具有包括柔性膜的至少一个透明键的外围设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2861684B2 (ja) キースイッチ装置
US5779030A (en) Key board
US6759614B2 (en) Keyboard switch
JPH10188720A (ja) キーボードスイッチ
JP2002231090A (ja) キースイッチ
JPH08124453A (ja) キースイッチ
US5569889A (en) Key assembly and keyboard comprising key retraction and stabilization means
JP2006019211A (ja) キースイッチ
EP1049119A2 (en) Keyswitch used in a keyboard
EP1133720B1 (en) Keyboard for an electronic device
JPH11111101A (ja) キートップのガイド機構
JP2933574B2 (ja) キーボード
JP4270619B2 (ja) キースイッチ装置及びキーボード
KR20000012219A (ko) 키스위치
JP3299535B2 (ja) キースイッチ装置
JP3201384B2 (ja) キースイッチ装置
JP2877229B2 (ja) キースイッチ装置
JP2962357B2 (ja) キースイッチ装置
JP2002108536A (ja) キーボード装置
JP3280358B2 (ja) キースイッチ
JP3318284B2 (ja) キースイッチ装置
JP3318281B2 (ja) キースイッチ
JP3234827B2 (ja) キースイッチ及びそのキースイッチの組立方法
JPH11111109A (ja) キーボードスイッチ
JP3352677B2 (ja) キースイッチ装置