JPH11110729A - 磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドおよびその製造方法

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JPH11110729A
JPH11110729A JP9268339A JP26833997A JPH11110729A JP H11110729 A JPH11110729 A JP H11110729A JP 9268339 A JP9268339 A JP 9268339A JP 26833997 A JP26833997 A JP 26833997A JP H11110729 A JPH11110729 A JP H11110729A
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phase
thin film
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layer
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JP9268339A
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Tomoo Otsuka
智雄 大塚
Masahiro Iizuka
雅博 飯塚
Hidetoshi Saito
秀俊 斎藤
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Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y10T29/49052Machining magnetic material [e.g., grinding, etching, polishing] by etching

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、スライダの対向面および薄膜素子表面
に保護層としてのカーボン膜を成膜するには、前記カー
ボン膜の下に下地層を成膜する必要があったが、仮に下
地層を成膜しないで、直接カーボン膜を成膜すると、前
記カーボン膜と薄膜素子を構成するNiFe系合金製の
コア層表面とで異常拡散が起こり、前記カーボン膜が剥
離したり、また前記カーボン膜に斑が発生してしまう。
これは、前記コア層表面を構成する結晶構造がα相(体
心立方格子)で、このα相の膜厚が非常に厚くなってい
ることによる。 【解決手段】 コア層13,15の表面を研磨などし
て、前記コア層13,15表面を構成するα相の膜厚を
非常に薄くしているので、直接カーボン膜10を成膜し
ても、α相との間で適度な拡散が起こり、従って前記カ
ーボン膜10に剥離や斑が発生することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばハードディ
スク装置などに搭載されるスライダを備えた磁気ヘッド
に係り、特に前記スライダに取り付けられる薄膜素子の
コア層表面に直接カーボン膜を成膜できるようにし、且
つスペーシングロスを低減させることが可能な磁気ヘッ
ドおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、ハードディスクなどに搭載され
る従来の磁気ヘッドを記録媒体との対向面を上向きにし
て示した断面図である。この磁気ヘッドでは、ディスク
の移動方向に対して上流側(イ)がリーディング側と呼
ばれ、下流側(ロ)が、トレーリング側と呼ばれてい
る。図4に示す符号1はセラミック材料などにより形成
されたスライダであり、前記スライダ1のディスク対向
部には、対向面5(浮上面;ABS面)が形成されてい
る。この対向面5は図に示すように、所定の曲率のクラ
ウン形状に加工されている。またこの対向面5のリーデ
ィング(イ)側には、傾斜面6が形成されている。
【0003】図4に示すように、スライダ1のトレーリ
ング側(ロ)端部2には薄膜素子3およびこの薄膜素子
3を覆うための保護層8が設けられている。なお前記薄
膜素子3の構造に関しては、後で詳述する。そして、図
4に示すように、前記対向面5および記録媒体に対向す
る薄膜素子3の表面には、SiO2あるいはSiで形成
された下地層9が形成され、さらに前記下地層9の上に
はカーボン膜10が成膜されている。このカーボン膜1
0は保護層としての役割を担う層であるが、前記カーボ
ン膜10を成膜することで、例えば、薄膜素子3表面の
腐食を防止でき、また仮に磁気ヘッドが記録媒体に衝突
しても、前記薄膜素子3表面および対向面5が、カーボ
ン膜10により摩耗しにくくなっている。
【0004】図2は、スライダ1のトレーリング側端部
2に設けられた薄膜素子3の構造を示すものであり、図
4に示すII矢視の斜視図である。なお図2には、図4
に示す下地層9、カーボン膜10、および保護層8は図
示されていない。図2に示すように、トレーリング側端
面2上には、NiFe系合金(パーマロイ)などで形成
された下部シールド層11が形成されている。この下部
シールド層11の上には、下部ギャップ層(図示しな
い)を介して磁気抵抗効果素子層12が形成されてお
り、さらに前記磁気抵抗効果素子層12の上には、上部
シールド層(図示しない)を介してNiFe系合などで
形成された下部コア層(上部シールド層)13が形成さ
れている。前記下部コア層13の上には、ギャップ層
(図示しない)を介してコイル層14が螺旋状に形成さ
れており、さらに前記コイル層14の上に絶縁層(図示
しない)などを介して上部コア層15が形成されてい
る。なお前記上部コア層15は下部コア層13と同様に
NiFe系合金などの磁性材料により形成されている。
【0005】図2に示すように、前記上部コア層15の
先端部は、下部コア層13と磁気ギャップGを介して対
向し、また前記上部コア層15の基端部15aは、前記
下部コア層13と接合されている。この薄膜素子3は、
下部シールド層11から下部コア層(上部シールド層)
13までの多層膜が磁気抵抗効果を利用してハードディ
スクなどの記録媒体からの洩れ磁界を検出し磁気信号を
読み取るMRヘッド(読み出しヘッド)であり、このM
Rヘッドの上に、下部コア層13から上部コア層15ま
での多層膜により構成されるインダクティブヘッド(書
き込みヘッド)が積層されている。
【0006】図4に示す磁気ヘッドのスライダ1は、ロ
ードビームの先端に固定されたフレキシャに支持され、
スライダ1は、板バネにより形成されたロードビームの
弾性力により、ディスクに付勢されている。この磁気ヘ
ッドは、いわゆるCSS(コンタクト・スタート・スト
ップ)方式のハードディスク装置に使用され、ディスク
が停止しているときは、前記弾性力によりスライダ1の
対向面5がディスクの記録面に接触する。ディスクが始
動すると、ディスクの移動方向に沿ってスライダ1とデ
ィスク表面との間に空気流が導かれ、対向面5が空気流
による浮上力を受けて、スライダ1がディスク表面から
短い距離だけ浮上する。浮上姿勢では、リーディング側
(イ)がトレーリング側(ロ)よりもディスク上に高く
持ち上がる傾斜した浮上姿勢となる。この浮上姿勢に
て、図2に示す薄膜素子3の下部コア層13と上部コア
層15との間で発生する漏れ磁界によりディスクに記録
信号が書込まれたり、あるいは前記薄膜素子3の磁気抵
抗効果素子層12によりディスクからの磁気信号が検出
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来では、ス
ライダ1の対向面5および薄膜素子3表面に下地層9を
介して保護層としてのカーボン膜10が成膜されていた
が、仮に前記下地層9を設けないで、直接薄膜素子3表
面にカーボン膜10を成膜すると、カーボン膜10が剥
離したり、また前記カーボン膜10が均一に成膜され
ず、前記カーボン膜10表面に凹凸が形成されたり、あ
るいは前記カーボン膜10が斑状に形成されるなどの不
具合が生じる。
【0008】これは、薄膜素子3のコア層表面の結晶構
造に起因している。前述したように、図2に示す下部コ
ア層13および上部コア層15はNiFe系合金で形成
されているが、X線回折により、前記コア層13,15
の結晶構造を調べてみると、コア層13,15の内部で
はγ相(面心立方格子)が主体となっており、前記コア
層13,15の表面ではα相(体心立方格子)が主体と
なっていることがわかった。なおこのα相の膜厚は非常
に厚く、前記膜厚は最大で200μmにも達する。この
ように、コア層13,15の表面の結晶構造が、厚い膜
厚を有するα相で構成されていると、前記コア層13,
15の表面に直接、カーボン膜10を成膜した場合、前
記α相とカーボン膜10との間で異常拡散が起こり、こ
のため前記カーボン膜10の膜厚が均一にならず、また
前記カーボン膜10が剥離してしまうなどの問題が生じ
る。
【0009】またコア層13,15の表面を構成するα
相の膜厚が厚いと、スペーシングロスが増大し、記録磁
界が低下するといった問題も生じる。これはコア層1
3,15のγ相までが実質的にコアとして機能してお
り、前記コア層13,15表面を構成するα相がコアと
しての役割を果たしていないことによる。従って、前記
α相はスペーシングロスとなり、前記α相の膜厚が厚い
ほど、スペーシングロスは増大することになる。
【0010】本発明は、上記従来の課題を解決するため
のものであり、コア層表面におけるα相の膜厚を適性に
調節して、直接前記コア層表面にカーボン膜を成膜でき
るようにし、且つスペーシングロスを低減させた磁気ヘ
ッドおよびその製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、スライダと、
このスライダのトレーリング側端部に設けられ、NiF
e系合金層を有する磁気記録および/または再生用の薄
膜素子とから成り、記録媒体が停止しているとき、前記
スライダの対向面が前記記録媒体表面に接触し、記録媒
体の始動後は、記録媒体表面の空気流による浮上力を受
ける磁気ヘッドにおいて、記録媒体と対向する薄膜素子
の表面および前記スライダの対向面に直接、カーボン膜
が成膜されていることを特徴とするものである。
【0012】本発明では、前記薄膜素子を構成するNi
Fe系合金層表面の結晶構造は、α相(体心立方格子)
から成り、前記α相の膜厚が、0.5〜40nmの範囲
内であることが好ましい。より好ましくは前記α相の膜
厚が、1.0〜20nmの範囲内である。
【0013】なお本発明では、前記薄膜素子を構成する
NiFe系合金層表面の結晶構造がγ相(面心立方格
子)であり、前記カーボン膜が前記γ相の表面への拡散
層を介して成膜されるものであってもよい。
【0014】また本発明では、前記カーボン膜に代えて
CN膜(窒化炭素膜)が、成膜されていてもよい。
【0015】また本発明は、スライダと、このスライダ
のトレーリング側端部に設けられ、NiFe系合金層を
有する磁気記録および/または再生用の薄膜素子とから
成り、記録媒体が停止しているとき、前記スライダの対
向面が前記記録媒体表面に接触し、記録媒体の始動後
は、記録媒体表面の空気流による浮上力を受ける磁気ヘ
ッドの製造方法において、
【0016】NiFe系合金層表面の結晶構造を構成す
るα相の膜厚が、0.5〜40nmの範囲内となるよう
に、前記薄膜素子表面を研磨あるいはエッチング等で削
り取る工程と、薄膜素子の表面およびスライダの浮上面
にカーボン膜あるいはCN膜(窒化炭素膜)を成膜する
工程と、を有することを特徴とするものである。
【0017】なお本発明では、前記NiFe系合金層表
面のα相の膜厚が、1.0〜20nmの範囲内となるよ
うに、薄膜素子表面を研磨あるいはエッチング等で削り
取ることが好ましい。
【0018】さらに本発明は、スライダと、このスライ
ダのトレーリング側端部に設けられ、NiFe系合金層
を有する磁気記録および/または再生用の薄膜素子とか
ら成り、記録媒体が停止しているとき、前記スライダの
対向面が前記記録媒体表面に接触し、記録媒体の始動後
は、記録媒体表面の空気流による浮上力を受ける磁気ヘ
ッドの製造方法において、前記NiFe系合金層表面に
γ相が現れるように、α相を全て除去する工程と、前記
NiFe系合金層表面にカーボンイオンあるいは窒素イ
オンを打ち込んで拡散層を形成し、薄膜素子表面および
スライダの対向面にカーボン膜あるいはCN膜を成膜す
る工程と、を有することを特徴とするものである。
【0019】本発明では、薄膜素子のコア層表面を構成
するα相の膜厚を適性に調節して、前記コア層表面に直
接カーボン膜を成膜することができると同時に、スペー
シングロスを低減させることを可能としたものである。
【0020】本発明では、前記コア層表面を構成するα
相の膜厚が0.5〜40nmの範囲内となるように、コ
ア層表面を研磨やエッチング等で削り取っている。α相
の膜厚を0.5〜40nmの範囲内とすると、直接コア
層表面にカーボン膜を成膜しても、剥離や斑などがほと
んど発生しないことが実験によりわかった。
【0021】ただし、本発明では前記α相を全て除去し
てもよい。α相を全て除去すると、コア層表面を構成す
る結晶構造はγ相(体心立方格子)となるが、前記γ相
の上に直接カーボン膜を成膜すると剥離などを生じるこ
とが実験により明らかとなったので、α相を全て除去し
た場合、まず前記コア層表面にカーボンイオンあるいは
窒素イオンを打ち込み拡散層を形成しておくことが必要
である。
【0022】拡散層を形成することで、前記γ相の上に
直接カーボン膜あるいはCN膜を成膜しても剥離などを
生じることはなく、コア層とカーボン膜との密着性を向
上させることができる。
【0023】また本発明では磁気記録特性に直接関与し
ないα相の膜厚を薄くし、しかも従来のように下地層を
必要としないので、スペーシングロスを低減させること
ができ、高記録密度化に対応することが可能となってい
る。
【0024】
【発明の実施の形態】図1(a)は、ハードディスクな
どに搭載される本発明の磁気ヘッドを記録媒体との対向
面を上向きにして示した斜視図、図1(b)は、図1
(a)に示すIb―Ib線の断面図である。図1に示し
た磁気ヘッドHのスライダ1は、アルミナ・チタンカー
バイト、またはSi(シリコン)などのセラミック材料
により形成されており、記録媒体であるハードディスク
との対向部にエアーグルーブ7が形成され、その両側に
レール部4,4が形成されている。
【0025】図1(b)に示すように、前記レール部
4,4は所定のクラウン形状で形成されており、前記レ
ール部4,4の表面は、記録媒体との対向面(浮上面;
ABS面)5,5となっている。また、前記レール部
4,4のリーディング側(イ)端部には傾斜部6,6が
形成されている。スライダ1のトレーリング側(ロ)の
端面(端部)2には、薄膜素子3が設けられている。こ
の薄膜素子3は、図1(b)に示すように、記録媒体と
対向する表面以外の面を、例えばアルミナ(Al23
などのセラミック材料による保護層8で覆われている。
【0026】本発明では、図1(b)に示すように、記
録媒体と対向する薄膜素子3表面および対向面5上に、
直接カーボン膜10が成膜されている。なお前記カーボ
ン膜10はスパッタ法やCVD法により成膜されてい
る。前記カーボン膜10を成膜することにより、前記薄
膜素子3の腐食を防止することができ、また前記薄膜素
子3表面および対向面5を記録媒体との衝突から保護す
ることができる。なお本発明では前記カーボン膜10に
代えてCN膜(窒化炭素膜)を用いても、カーボン膜1
0と同様の効果を得ることができる。
【0027】従来では、前記カーボン膜10を成膜する
には、薄膜素子3と前記カーボン膜10との密着性を向
上させるために、図4に示すように、前記カーボン膜1
0の下に下地層9を敷く必要があった。これに対し、本
発明では前記下地層9を成膜しなくても、カーボン膜1
0と薄膜素子3との密着性は良好で、従って直接、前記
薄膜素子3表面および対向面5にカーボン膜10を成膜
することが可能である。これは、前記薄膜素子3を構成
するコア層13,15表面の結晶構造に起因している。
【0028】図2は、図1(b)に示すII矢視の斜視
図である。なお図2には、図1(b)に示す保護層8、
およびカーボン膜10は省略されている。図2に示すよ
うに、トレーリング側端部2の上には、例えばNiFe
系合金で形成された下部シールド層11が設けられてお
り、前記下部シールド層11の上に、絶縁材料製の下部
ギャップ層(図示しない)を介して磁気抵抗効果素子層
12が形成されている。この磁気抵抗効果素子層12
は、AMR素子や、あるいはスピンバルブ型薄膜素子な
どである。
【0029】前記磁気抵抗効果素子層12の上には、絶
縁材料製の上部ギャップ層(図示しない)を介して、N
iFe系合金の上部シールド層(下部コア層)13が形
成されている。前述した下部シールド層11から上部シ
ールド層13までが、ディスクに記録された磁気記録信
号を再生する磁気検出部(読み出しヘッド)である。前
記上部シールド層13は、次に説明するインダクティブ
ヘッド(書込みヘッド)の下部コア層としても機能して
いる。
【0030】図2に示すように、前記下部コア層13の
上には、ギャップ層(図示しない)を介して、Cuなど
電気抵抗の低い非磁性導電材料で形成された螺旋状のコ
イル層14、およびNiFe系合金の上部コア層15が
形成されている。前記上部コア層15の先端部は、下部
コア層13と磁気ギャップGを介して対向し、前記上部
コア層15の基端部15aは、下部コア層13と磁気的
に接合されている。前記下部コア層13から上部コア層
15までのインダクティブヘッドでは、コイル層14に
記録電流が与えられると、前記下部コア層13および上
部コア層15に記録磁界が誘導され、下部コア層13と
上部コア層15の先端部との磁気ギャップG部分からの
漏れ磁界により、ディスクに記録信号が記録される。
【0031】本発明では、スライダ1のトレーリング側
端部2に前述した薄膜素子3が成膜された段階で、機械
や化学的な薬品による研磨、イオンエッチングなどのプ
ラズマクリーニングにより、前記薄膜素子3表面が削り
取られ、下部コア層13、および上部コア層15表面の
結晶構造を構成するα相(体心立方格子)の膜厚が0.
5〜40nmの範囲内とされている。なお従来における
薄膜素子3のコア層13,15表面を構成するα相の膜
厚は、数μm〜数100μmと非常に厚くなっていた。
本発明のように、α相の膜厚を薄くすることで、直接カ
ーボン膜10をコア層13,15表面に成膜すると、前
記カーボン膜10とコア層13,15との間で適度な拡
散が起こり、カーボン膜10に剥離が生じにくくなる。
また前記カーボン膜10は均一な膜厚に保たれ、前記カ
ーボン膜10表面の平滑性は良好なものとなる。
【0032】なお、前記α相の膜厚を1.0〜2.0n
mの範囲内に適性に調節すると、さらにコア層13,1
5とカーボン膜10との密着性を向上させることができ
る。また本発明では、α相を全て取り除いてもよい。α
相を全て取り除くと、コア層13,15表面の結晶構造
はγ相(面心立方格子)で構成される。ただし、前記γ
相は、α相に比べてカーボンなどの拡散速度は非常に遅
いために、前記γ相に直接カーボン膜10を成膜する
と、界面にて拡散がほとんど起こらず、従ってカーボン
膜10は剥離を起こしやすくなる。
【0033】このため本発明では、α相を全て取り除い
た後、カーボンイオンを、コア層13,15表面に打ち
込み拡散層を形成することで、前記コア層13,15に
直接カーボン膜10を成膜しても、前記カーボン膜10
に剥離を生じなくすることが可能である。なお前記コア
層13,15表面にイオン打ち込みを行いながら、同時
にカーボン膜10を成膜してもよい。
【0034】なお、カーボン膜10に代えて、CN膜を
成膜する場合は、コア層13,15表面にカーボンイオ
ンあるいは窒素イオンを打ち込み拡散層を形成する。ま
た、コア層13,15表面の結晶構造は、X線回折、あ
るいは薄膜X線回折などにより分析することが可能であ
る。以上のように本発明では、コア層13,15表面を
構成するα相の膜厚を、従来に比べて非常に薄くしてい
るので、直接前記コア層13,15表面にカーボン膜1
0を成膜することができ、従って従来のように、コア層
13,15表面とカーボン膜10との密着性を得るため
の下地層9(図4参照)を成膜する必要がなく、製造工
程数を減少させることができる。特に本発明では、コア
層13,15表面を構成するα相を薄くし、且つ下地層
9を形成する必要がないので、従来に比べて、スペーシ
ングロスを低減させることができ、従って高い再生出力
を得ることが可能となっている。
【0035】前述したように、コア層13,15表面を
構成する結晶構造はα相で、前記α相よりも内側の部分
を占める結晶構造はγ相であるが、実際に磁気記録特性
に関与している部分は主にγ相で、コア層13,15表
面のα相は、磁気記録特性に関与しにくく、従って、前
記α相の膜厚が厚くなるほどスペーシングロスは増大し
てしまう。本発明では、コア層13,15表面を構成す
るα相の膜厚を薄くしているか、あるいは前記α相を全
て除去しているので、α相を取り除いたその膜厚分だけ
スペーシングロスを低減させることが可能となる。
【0036】以上詳述した磁気ヘッドHは、ロードビー
ムの先部に設けられたフレキシャにスライダ1が支持さ
れる。スライダ1が所定の力により記録媒体であるハー
ドディスクに付勢される。この磁気ヘッドHはCSS方
式のハードディスク装置(磁気記録再生装置)に使用さ
れる。ディスクが停止しているときには、スライダ1の
対向面5,5が、スライダ表面に接触する。ディスクが
移動し始めると、スライダ1とディスクとの間に導かれ
る空気流により、スライダ1全体がディスク表面から浮
上し、リーディング側(イ)がトレーリング側(ロ)よ
りもディスク上に高く持ち上がる浮上姿勢となるか、あ
るいはリーディング側(ロ)のみがディスク表面から浮
上し、トレーリング側(ロ)端部がディスク表面に連続
または不連続に接触して摺動する浮上姿勢となる。
【0037】この浮上姿勢にて、図1に示す薄膜素子3
の下部コア層13と上部コア層15との間で発生する漏
れ磁界によりディスクに記録信号が書込まれたり、ある
いは前記薄膜素子3の磁気抵抗効果素子層12によりデ
ィスクからの磁気信号が検出される。
【0038】
【実施例】本発明では、薄膜素子3のコア層13,15
表面の結晶構造を構成するα相の膜厚を変化させ、イン
ダクティブヘッド(書込みヘッド)によりハードディス
クに記録した情報をMRヘッド(読出しヘッド)により
再生し、前記α相の膜厚と再生出力との関係について調
べた。その実験結果を図3に示す。なお、α相の各膜厚
におけるカーボン膜10の膜厚は、5.5nmで統一し
た。また、横軸で「0+イオン」とあるのは、α相をす
べて取り除いた後、カーボンイオンを打ち込み、その後
カーボン膜10を成膜した場合である。
【0039】図に示すように、α相の膜厚が大きくなる
に従い、再生出力が低下していることがわかる。この実
験結果から高い再生出力を得るためには、α相の膜厚を
40nm以下にすることが好ましいことがわかる。また
α相の膜厚を20nm以下にすれば600(μV)以上
の再生出力を得ることが可能である。次に、α相の膜厚
とカーボン膜10の密着性などについて測定し、その実
験結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1に示す「剥離」および「斑」は、電子
顕微鏡によりカーボン膜10の外観を観察し、剥離およ
び斑が全く観察されない場合を○、若干剥離および斑が
観察される場合を△、完全に剥離していたりあるいは斑
が観察される場合を×とした。表1に示すように、α相
の膜厚が0.5〜40μmの範囲内であれば、剥離およ
び斑を最小限に抑えることが可能である。α相の膜厚が
厚くなるほど剥離および斑が生じやすくなるのは、前記
α相とカーボン膜10との間で異常拡散が起こりやすく
なるからである。また前記α相の膜厚が0μmである
と、コア層13,15表面を構成する結晶構造はγ相と
なるが、前記γ相とカーボン膜10との間ではほとんど
拡散が起こらないために、前記カーボン膜10は剥離を
起こしてしまう。
【0042】次に「耐食性」は、腐食性ガス中にさらし
た場合における薄膜素子3の外観を電子顕微鏡で観察し
た結果である。○は、全く腐食が見られない場合、△は
若干腐食が見られる場合、×は、腐食が完全に進行して
いる場合である。表1に示すように、「耐食性」は、α
相の膜厚が0.5〜40nmの範囲内であれば良好なも
のとなることがわかる。薄膜素子3の耐食性は、前記薄
膜素子3を保護すべきカーボン膜10の状態と密接な関
係があり、前記カーボン膜10に剥離や斑が発生してい
ると、前記薄膜素子3が直接外部にさらされることにな
り、前記薄膜素子3が腐食しやすくなる。従って前記薄
膜素子3の耐食性を向上させるには、カーボン膜10に
剥離や斑が発生しないようにする必要がある。
【0043】「スペーシング」は、図3の実験結果を踏
まえて、○、△、×を付けている。高記録密度化に伴
い、スペーシングを小さくする必要があるが、コア層1
3,15表面を構成するα相は直接磁気記録特性に関与
しないために、前記α相の膜厚が厚くなると、スペーシ
ングロスが増大し、インダクティブヘッド(書込みヘッ
ド)からの記録磁界が低下するため、結果的にMRヘッ
ド(読出しヘッド)による再生出力は低下してしまう。
【0044】以上の実験結果により本発明では、α相の
膜厚を0.5〜40nmの範囲内とし、より好ましいα
相の膜厚を1.0〜20nmの範囲内とした。なお表1
に示す一番右側の欄にあるように、α相を全て除去し、
カーボンイオンの打ち込みを行った場合では、剥離、
斑、耐食性、およびスペーシング共に良好な結果を得る
ことができた。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、NiFe
系合金で形成されたコア層の表面を研磨などして、前記
コア層表面を構成するα相(体心立方格子)の膜厚を薄
くしているので、下地層を設けなくても前記コア層表面
に直接カーボン膜を成膜することができる。
【0046】特に本発明では、磁気記録特性に直接関与
しないα相の膜厚を薄くしているので、除去したα相の
膜厚分および下地層の膜厚分だけ、スペーシングロスを
低減させることができる。
【0047】本発明では、α相の膜厚を0.5〜40n
m、より好ましくは1.0〜20nmの範囲内としてお
り、この範囲内であればカーボン膜に斑や剥離がほとん
ど発生しない。また高い再生出力を得ることが可能で、
高記録密度化に対応することができる。
【0048】なお本発明では、コア層表面を研磨する段
階にて、α相を全て除去してもよい。α相を全て除去す
ることで、スペーシングをより小さくすることが可能で
ある。ただし、この場合はα相を除去した後、コア層表
面にカーボンイオンを打ち込み拡散層を形成し、その後
前記コア層表面にカーボン膜を成膜する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の磁気ヘッドをディスク対向面
を上向きにして示した斜視図、(b)は(a)に示すI
Ib―IIb線の断面図、
【図2】図1(b)および図4に示すII矢視の拡大斜
視図、
【図3】α相の膜厚と再生出力との関係を示すグラフ、
【図4】従来の磁気ヘッドをディスク対向面を上向きに
して示した断面図、
【符号の説明】
1 スライダ 2 (トレーリング側の)端面 3 薄膜素子 5 対向面 6 傾斜面 7 エアーグルーブ 8 保護層 10 カーボン膜 13 下部コア層 15 上部コア層
フロントページの続き (72)発明者 斎藤 秀俊 新潟県長岡市深沢町1769番地1

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライダと、このスライダのトレーリン
    グ側端部に設けられ、NiFe系合金層を有する磁気記
    録および/または再生用の薄膜素子とから成り、記録媒
    体が停止しているとき、前記スライダの対向面が前記記
    録媒体表面に接触し、記録媒体の始動後は、記録媒体表
    面の空気流による浮上力を受ける磁気ヘッドにおいて、
    記録媒体と対向する薄膜素子の表面および前記スライダ
    の対向面に直接、カーボン膜が成膜されていることを特
    徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記薄膜素子を構成するNiFe系合金
    層表面の結晶構造は、α相(体心立方格子)から成り、
    前記α相の膜厚が、0.5〜40nmの範囲内である請
    求項1記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記α相の膜厚が、1.0〜20nmの
    範囲内である請求項2記載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記薄膜素子を構成するNiFe系合金
    層表面の結晶構造がγ相(面心立方格子)であり、前記
    カーボン膜が前記γ相の表面への拡散層を介して成膜さ
    れる請求項1記載の磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記カーボン膜に代えてCN膜(窒化炭
    素膜)が成膜されている請求項1ないし請求項4のいず
    れかに記載の磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 スライダと、このスライダのトレーリン
    グ側端部に設けられ、NiFe系合金層を有する磁気記
    録および/または再生用の薄膜素子とから成り、記録媒
    体が停止しているとき、前記スライダの対向面が前記記
    録媒体表面に接触し、記録媒体の始動後は、記録媒体表
    面の空気流による浮上力を受ける磁気ヘッドの製造方法
    において、 NiFe系合金層表面の結晶構造を構成するα相の膜厚
    が、0.5〜40nmの範囲内となるように、前記薄膜
    素子表面を研磨あるいはエッチング等で削り取る工程
    と、 薄膜素子の表面およびスライダの浮上面にカーボン膜あ
    るいはCN膜(窒化炭素膜)を成膜する工程と、 を有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記NiFe系合金層表面のα相の膜厚
    が、1.0〜20nmの範囲内となるように、薄膜素子
    表面を研磨あるいはエッチング等で削り取る請求項6記
    載の磁気ヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 スライダと、このスライダのトレーリン
    グ側端部に設けられ、NiFe系合金層を有する磁気記
    録および/または再生用の薄膜素子とから成り、記録媒
    体が停止しているとき、前記スライダの対向面が前記記
    録媒体表面に接触し、記録媒体の始動後は、記録媒体表
    面の空気流による浮上力を受ける磁気ヘッドの製造方法
    において、 前記NiFe系合金層表面にγ相が現れるように、α相
    を全て除去する工程と、 前記NiFe系合金層表面にカーボンイオンあるいは窒
    素イオンを打ち込んで拡散層を形成し、薄膜素子表面お
    よびスライダの対向面にカーボン膜あるいはCN膜を成
    膜する工程と、 を有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
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