JPH1111049A - サーマル用紙の疑似接着方法並びにそれを使用した配送伝票 - Google Patents

サーマル用紙の疑似接着方法並びにそれを使用した配送伝票

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JPH1111049A
JPH1111049A JP17223697A JP17223697A JPH1111049A JP H1111049 A JPH1111049 A JP H1111049A JP 17223697 A JP17223697 A JP 17223697A JP 17223697 A JP17223697 A JP 17223697A JP H1111049 A JPH1111049 A JP H1111049A
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Japan
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paper
thermal
slip
layer
pseudo
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JP17223697A
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Hideyuki Nomura
秀之 野村
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Kobayashi Kirokushi Co Ltd
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Kobayashi Kirokushi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーマル用紙同士、あるいはサーマル用紙と
上質紙とを高価な疑似接着糊を使用することなく、簡単
に剥離可能に疑似接着できるサーマル用紙の疑似接着方
法、及びこれを利用して廉価に感熱複写可能な配送伝票
を提供することを課題とする。 【解決手段】 2頁目以降のサーマル用紙30のサーマ
ル層32、あるいはオーバーコート層33に水を塗布
し、用紙20,30のサーマル層22,32が発色しな
い程度の圧をかけて、用紙20,30を圧着することに
より、伝票用紙20,30を剥離可能に疑似接着して、
廉価に配送伝票10を作製できるなど、廉価で簡単に実
施できるサーマル用紙の疑似接着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、サーマル用紙の
疑似接着方法並びにその方法を使用して製作する配送伝
票に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、百貨店や運送会社等が配送品を
発送する場合には、配送品に配送伝票を貼付して、配送
品の流れを管理しており、従来から複数枚綴りの伝票か
らなる配送伝票は公知であるが、最近では、ラベルシー
トに剥離片となる伝票用紙が剥離可能に貼付された管理
が容易で各種情報の確認が人目でできる1頁仕様の配送
伝票が多用される傾向にある。
【0003】図7,図8に示すように、この1頁仕様の
配送伝票1は、ラベルシート2の表面側に貼付票3a,
受領票3b等の伝票用紙3が疑似接着糊4を介して剥離
可能に貼付されているとともに、このラベルシート2の
裏面には、図示しない配送品に貼り付けるために粘着剤
層5が塗布され、粘着剤面に剥離シート6が貼付されて
いる。
【0004】そして、貼付票3a,受領票3bに所定情
報を印字した後、剥離シート6を剥がして、この配送伝
票1を配送品に貼り付け、目的地へ発送し、受領票3b
を剥がし伝票の控えとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、1頁仕様
の配送伝票1は、複数枚綴りの伝票に比べ、管理が容易
であり、かつ情報の確認も目視で簡単に行なえる等、使
い勝手に優れているものの、ラベルシート2と伝票用紙
3との間に塗工される疑似接着糊4の材料コストが高
く、この疑似接着糊4をラベルシート2の表面と伝票用
紙3の裏面にそれぞれ塗工しているが、ロールコーター
で塗工しており、ラベルシート2と伝票用紙3を圧着さ
せて疑似接着させる生産加工上、この疑似接着糊4の塗
布パターンの圧着位置を変更することが困難であり、伝
票用紙3の形状が制限される等、造形自由度に大きな制
約を受けるという問題点がある。
【0006】また、貼付票3aや受領票3bに所定情報
を印字するには、各票3a,3b毎に印字作業を行なわ
なければならず、複数枚綴りの配送伝票のように、複写
ができないため、印字工数が多くかかるという欠点もあ
った。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、サーマル用紙のサーマル層にバインダーと
して、また、表面に塗られているオーバーコート層に含
まれるポリビニルアルコール(以下、PVAという)が
水に塗れると接着性をもつという性質を利用して、サー
マル用紙同士、あるいはサーマル用紙と上質紙等、高価
な疑似接着糊を使用することなく簡単に剥離可能に貼付
できるサーマル用紙の疑似接着方法並びにそれを使用し
た配送伝票を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のサーマル用紙の疑似接着方法は、ベ
ース紙材の表面にサーマル層を形成してなるサーマル用
紙のサーマル層に水を付着させた後、サーマル用紙、あ
るいは上質紙等の別用紙を重ねて、サーマル層が発色し
ない程度の圧をかけて、サーマル用紙表面に別用紙を剥
離可能に貼付することを特徴とする。
【0009】請求項2記載のサーマル用紙の疑似接着方
法は、ベース紙材の表面にサーマル層を形成し、その表
面にPVAを含むオーバーコート層を塗工してなるサー
マル用紙のオーバーコート層に水を付着させた後、サー
マル用紙、あるいは上質紙等の別用紙を重ねてサーマル
層が発色しない程度の圧をかけて、サーマル用紙表面に
別用紙を剥離可能に貼付することを特徴とする。
【0010】請求項3記載のサーマル用紙の疑似接着方
法は、前記別用紙の紙基材の裏面には、剥離性のニス,
インキをベタ印刷、あるいは網点印刷されていることを
特徴とする。
【0011】請求項4記載の配送伝票は、少なくとも2
頁以上の伝票用紙からなり、最終頁の伝票用紙の裏面に
配送品に貼付する粘着剤が塗布され、粘着剤面に剥離紙
を貼付してなる配送伝票において、前記2頁以降の伝票
用紙は、ベース紙材表面にサーマル層、その表面にPV
Aを含むオーバーコート層が塗工され、このオーバーコ
ート層に水を付着させた状態で各伝票用紙を重ねて各伝
票用紙のサーマル層が発色しない程度の圧をかけて、各
伝票用紙を剥離可能に貼付したことを特徴とする。
【0012】請求項5記載の配送伝票は、少なくとも2
頁以上の伝票用紙からなり、最終頁の伝票用紙の裏面に
配送品に貼付する粘着剤が塗布され、粘着剤面に剥離紙
を貼付してなる配送伝票において、前記2頁以降の伝票
用紙は、ベース紙材表面にサーマル層を形成してなるサ
ーマル用紙のサーマル層に水を付着させた状態で各伝票
用紙を重ねて各伝票用紙のサーマル層が発色しない程度
の圧をかけて、各伝票用紙を剥離可能に貼付したことを
特徴とする。
【0013】請求項6記載の配送伝票は、前記上位側の
紙基材の裏面には、剥離性のニス,インキをベタ印刷、
あるいは網点印刷されていることを特徴とする。
【0014】ここで、サーマル用紙は、上質紙,普通紙
表面にサーマル層が形成されており、サーマル層として
は、常温では固体、加熱で溶液状態になって互いに反応
し、発色する電子供与体と電子受容体の2つの成分が固
体微粒子として樹脂バインダ中に分散したものである。
このサーマル層としては、反応着色画像が金属及びその
硫化物・酸化物である金属化合物発色タイプと、染料で
画像ができる染料発色タイプとがある。発色濃度の点で
染料発色タイプが主に用いられており、無色のロイコ染
料(電子供与体)、例えばクリスタルバイオレットラク
トンと、酸性物質(電子受容体)、例えばビスフェノー
ルAとを樹脂バインダ中に分散し、ベース紙材に塗工し
て、サーマル用紙を形成する。
【0015】サーマル用紙の別形態として、サーマル層
の表面にオーバーコート層を塗工した構成のものがあ
る。そして、このオーバーコート層内部にはPVAが含
まれている。
【0016】そして、サーマル用紙のサーマル層、ある
いはオーバーコート層に水を付着させて、その表面にサ
ーマル用紙、あるいは上質紙を重ねて圧着すれば、サー
マル用紙の表面に別用紙(サーマル用紙、あるいは上質
紙)を剥離可能に貼付でき、別用紙裏面に剥離性のニ
ス,インキをベタ印刷、あるいは網点印刷すれば、剥離
性を考慮した接着力を調整できる。
【0017】そして、2頁仕様の配送伝票を製作するに
は、2頁目にサーマル用紙を使用し、1頁目にはサーマ
ル用紙、あるいは上質紙を使用して、2頁目のサーマル
用紙の表面、あるいは1頁目の用紙裏面に水を付着させ
ることにより、2頁目のサーマル用紙表面のサーマル層
か、あるいはオーバーコート層に含むPVAに接着性を
付与し、サーマル層が発色しない程度の圧をかけて2枚
の用紙を剥離可能に貼付すれば良い。
【0018】また、3頁以上の配送伝票を使用するに
は、2頁以降の伝票用紙にサーマル用紙を使用するとと
もに、それぞれのサーマル用紙のサーマル層、あるいは
オーバーコート層に水を付着させてサーマル層の発色し
ない程度の圧で複数枚の用紙を圧着すれば製作が完了す
る。
【0019】以上の構成から明らかなように、サーマル
層にPVAを含むか、あるいはオーバーコート層にPV
Aを含むサーマル用紙に対して、PVAの接着性を利用
すれば、疑似接着糊を使用することなく、サーマル用紙
同士、あるいはサーマル用紙と上質紙とを簡単に剥離可
能に貼付することができる。
【0020】更に、この方法により製作した配送伝票
は、1頁目の伝票用紙にサーマルプリンターにより所定
情報を印字すれば、2頁目以降の伝票用紙に複写が可能
となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るサーマル用紙
の疑似接着方法並びにそれを使用した配送伝票の実施形
態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】図1乃至図3は本発明方法を適用して製作
した配送伝票の一実施形態を示すもので、図1は配送伝
票の分解斜視図、図2は同配送伝票の各用紙を分離して
示す断面図、図3は配送伝票の構成を示す断面図であ
る。
【0023】また、図4は本発明方法の一実施形態を示
すもので、上記配送伝票の製造工程を示す概要図、図
5,図6は本発明に係る配送伝票の別実施形態を示す各
断面図である。
【0024】図1乃至図3において、本発明方法を適用
した配送伝票10は、伝票用紙20,30の2枚組から
構成されており、上位の伝票用紙20は、管理票とし
て、下位の伝票用紙30は受領票として使用され、各伝
票用紙20,30には、その表面に所定情報を印字する
ための記入枠aが形成されている。
【0025】次いで、上記伝票用紙20,30の構成に
ついて説明すると、まず、上位側の伝票用紙20は、上
質紙,普通紙等の紙基材21の表面にサーマル層22、
更にその表面にオーバーコート層23がそれぞれ塗工さ
れている。
【0026】同様に下位側の伝票用紙30についても紙
基材31の表面側にそれぞれサーマル層32,オーバー
コート層33が塗工されており、この下位側の紙基材3
1の裏面には、図示しない配送品に貼り付けるために粘
着剤34が塗布され、粘着剤34面に剥離紙35(シリ
コーン樹脂等を塗布した紙材)が貼付されている。
【0027】更に詳しくは、上記伝票用紙20,30に
用いられるサーマル層22,32としては、無色のロイ
コ染料(電子供与体)、例えば、クリスタルバイオレッ
トラクトンと、酸性物質(電子受容体)、例えばビスフ
ェノールAとを樹脂バインダー中に分散した感熱記録材
料を使用するとともに、その表面に塗工されるオーバー
コート層23,33としては、PVAを含有する樹脂塗
料が使用されている。
【0028】そして、各伝票用紙20,30は、下位側
の伝票用紙30のオーバーコート層33表面に水bを付
着させて、各伝票用紙20,30のサーマル層22,3
2が発色しない程度の圧をかけて伝票用紙20,30を
圧着すれば、下位側の伝票用紙30のオーバーコート層
30に含まれるPVAが接着剤の機能をもち、伝票用紙
20と30とを疑似接着することができ、図3に示すよ
うに、疑似接着面cを介して伝票用紙30から伝票用紙
20を剥離できる。尚、下位側の伝票用紙30の構成と
して、紙基材31の表面にサーマル層32を形成したサ
ーマル用紙を使用することもでき、その場合には、サー
マル層32中のPVAの接着性を利用するために、サー
マル層32に水を付着させると良い。
【0029】本発明に係る配送伝票10は、上述したよ
うに構成されているため、サーマルプリンターを使用し
て管理票となる上位側の伝票用紙20の表面に必要事項
を印字処理すれば、受領票となる下位側の伝票用紙30
にも同じ情報が複写でき、従来の複写が困難な配送伝票
に比べ、印字工数が少なくて済み、生産性が向上する。
【0030】また、伝票用紙30のサーマル層32、あ
るいはサーマル用紙のオーバーコート層33に含まれる
PVAの接着性を利用するため、高価な疑似接着糊を使
用することなく、簡単に製作でき、大幅なコストダウン
を見込めるという効果がある。
【0031】尚、上位側の伝票用紙20の紙基材21の
裏面には、必要に応じて剥離性のニスをベタ印刷、ある
いは網点印刷すれば、剥離操作を円滑に進めることがで
きる。
【0032】次に、図4に基づいて、本発明方法の一実
施形態について上記配送伝票10の製造工程を例にとり
説明する。
【0033】まず、原紙の供給ローラー40,41から
連続用紙状態の伝票用紙20,30が印刷機42に供給
される。このとき、連続用紙状態の各伝票用紙20,3
0は、それぞれ紙基材21,31表面にサーマル層2
2,32、その上にオーバーコート層23,33が塗工
済みのものである。
【0034】そして、印刷機42で各伝票用紙20,3
0表面に記入枠aが印刷された後、UV乾燥機43で乾
燥処理される。その後、下位側の伝票用紙30に限り、
ブランクローラー44を通してオーバーコート層33面
に水を付着させ、圧着ローラー45で各伝票用紙20,
30のサーマル層22,32が発色しない程度の圧力で
各伝票用紙20,30を圧着し、圧着工程後、複数の加
工ローラー46を通してスリット加工,ミシン孔加工,
送り孔加工を施した後、横方向ミシン目を基に経本状に
折り畳み箱詰収容される。
【0035】このようにブランクローラー44を使用し
て水を塗布工程後、圧着ローラー45により所定圧で圧
着すれば、伝票用紙20,30を剥離可能に簡単に疑似
接着でき、上述した2頁仕様の配送伝票10を簡単に製
作できる。
【0036】また、3頁仕様の配送伝票10を製作する
には、図5に示すように、サーマル用紙に所定情報を印
刷した各伝票用紙20,30,50を使用し、2頁目及
び3頁目の伝票用紙30,50のオーバーコート層3
3,53に水を塗布して付着させた後、各伝票用紙2
0,30,50を重ね合わせて所定圧をかければ、各伝
票用紙20,30,50は疑似接着面cを介して剥離可
能に疑似接着され、3頁仕様の配送伝票10が簡単に製
作できる。
【0037】尚、最終頁の伝票用紙50の裏面には、粘
着剤54が塗布され、この粘着剤54面に剥離紙55が
貼付されている。
【0038】また、本発明の別紙実施形態として、図6
に示すように、2頁仕様の配送伝票10であって、1頁
目に上質紙60を使用し、2頁目にサーマル紙からなる
伝票用紙30を使用したものにおいても、2頁目の伝票
用紙30のオーバーコート層33に水を付着させれば、
PVAの接着性を利用して、上質紙60を剥離可能に貼
付することができ、この実施形態によれば、1頁目の配
送伝票60は、サーマルプリンターによる印字処理を行
なっても、発色せず、2頁目の伝票用紙30のみ複写が
可能となる構造である。
【0039】また、2頁目の伝票用紙30の構成とし
て、ベース紙材31の表面にサーマル層32を形成し、
サーマル層32に含まれるPVAを利用しても良い。
【0040】このように本発明方法によれば、サーマル
用紙のサーマル層,オーバーコート層に含まれるPVA
の接着性を利用して、サーマル用紙同士、あるいはサー
マル用紙と上質紙との間の疑似接着が可能となり、疑似
接着面にサーマル用紙を用いた配送伝票であれば、伝票
用紙の枚数等適宜変更しても良く、また、配送伝票の他
に複写可能な各種帳票にも有効に適用できる等、適用範
囲が広い。
【0041】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、以下に記
載する格別の作用効果を有する。
【0042】(1)請求項1,2記載の発明方法は、サ
ーマル用紙のサーマル層、あるいはオーバーコート層に
含まれるPVAの接着性を利用して、サーマル用紙の表
面側にサーマル用紙、あるいは上質紙を剥離可能なよう
に疑似接着するという方法であるため、高価な疑似接着
糊を使用することなく、廉価にサーマル用紙を疑似接着
できるという効果を有する。
【0043】(2)請求項1,2記載の発明方法は、サ
ーマル用紙のサーマル層、あるいはオーバーコート層に
含む水溶性のPVAの接着性を利用して、サーマル用紙
の表面側にサーマル用紙、あるいは上質紙を剥離可能な
ように疑似接着するという方法であるため、従来の疑似
接着糊を使用する際には疑似接着糊の塗布パターンや圧
着位置を変更することが困難であり、用紙の形状が制限
されるという不具合があったが、本発明方法ではサーマ
ル用紙のオーバーコート層に水を付着させて圧を加える
だけで簡単に疑似接着状態が得られるため、造形自由度
を飛躍的に向上させることができるという効果を有す
る。
【0044】(3)請求項3記載の発明方法は。上位側
の紙基材の裏面に剥離性のニス,インキをベタ印刷、あ
るいは網点印刷するというものであるから、用紙の剥離
操作を円滑に行なえるという効果を有する。
【0045】(4)請求項4,5記載の配送伝票は、2
頁目以降の伝票用紙としてサーマル用紙を使用し、この
サーマル用紙のサーマル層、あるいはオーバーコート層
に含まれる水溶性のPVAの接着性を利用して、各伝票
用紙をそれぞれ剥離可能に疑似接着するというものであ
るから、1頁目の伝票用紙に印字処理を行なえば、2頁
目以降の伝票用紙に複写が可能となり、従来の配送伝票
に比べ、能率良く印字処理が行なえ、生産性が向上する
という効果を有する。
【0046】(5)請求項6記載の配送伝票は、上位側
の紙基材の裏面には、剥離性のニス,インキをベタ印
刷、あるいは網点印刷されているため、伝票用紙を円滑
に剥離させることができ、使い勝手に優れるという効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により作製した配送伝票を示す分解
斜視図。
【図2】図1に示す配送伝票の各伝票用紙を分離して示
す断面図。
【図3】図1に示す配送伝票の構成を示す断面図。
【図4】本発明方法の一実施形態を示す伝票の製造工程
を示す概要図。の説明図。
【図5】本発明方法により作製した配送伝票の別実施形
態を示す断面図。
【図6】本発明方法により作製した配送伝票の更に別実
施形態を示す断面図。
【図7】従来の配送伝票の平面図。
【図8】図7中VIII−VIII線断面図。
【符号の説明】
10 配送伝票 20,30,50 伝票用紙 21,31,51 ベース紙材 22,32,52 サーマル層 23,33,53 オーバーコート層 34,54 粘着剤層 35,55 剥離紙 40,41 供給ローラー 42 印刷機 43 UV乾燥機 44 ブランクローラー 45 圧着ローラー 46 加工ローラー 60 上質紙 a 印字記入枠 b 水 c 疑似接着面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース紙材の表面にサーマル層を形成し
    てなるサーマル用紙のサーマル層に水を付着させた後、
    サーマル用紙、あるいは上質紙等の別用紙を重ねて、サ
    ーマル層が発色しない程度の圧をかけて、サーマル用紙
    表面に別用紙を剥離可能に貼付することを特徴とするサ
    ーマル用紙の疑似接着方法。
  2. 【請求項2】 ベース紙材の表面にサーマル層を形成
    し、その表面にPVAを含むオーバーコート層を塗工し
    てなるサーマル用紙のオーバーコート層に水を付着させ
    た後、サーマル用紙、あるいは上質紙等の別用紙を重ね
    てサーマル層が発色しない程度の圧をかけて、サーマル
    用紙表面に別用紙を剥離可能に貼付することを特徴とす
    るサーマル用紙の疑似接着方法。
  3. 【請求項3】 前記別用紙の紙基材の裏面には、剥離性
    のニス,インキをベタ印刷、あるいは網点印刷されてい
    ることを特徴とする請求項1,2記載のサーマル用紙の
    疑似接着方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも2頁以上の伝票用紙からな
    り、最終頁の伝票用紙の裏面に配送品に貼付する粘着剤
    が塗布され、粘着剤面に剥離紙を貼付してなる配送伝票
    において、 前記2頁以降の伝票用紙は、ベース紙材表面にサーマル
    層、その表面にPVAを含むオーバーコート層が塗工さ
    れ、このオーバーコート層に水を付着させた状態で各伝
    票用紙を重ねて各伝票用紙のサーマル層が発色しない程
    度の圧をかけて、各伝票用紙を剥離可能に貼付したこと
    を特徴とする配送伝票。
  5. 【請求項5】 少なくとも2頁以上の伝票用紙からな
    り、最終頁の伝票用紙の裏面に配送品に貼付する粘着剤
    が塗布され、粘着剤面に剥離紙を貼付してなる配送伝票
    において、 前記2頁以降の伝票用紙は、ベース紙材表面にサーマル
    層を形成してなるサーマル用紙のサーマル層に水を付着
    させた状態で各伝票用紙を重ねて各伝票用紙のサーマル
    層が発色しない程度の圧をかけて、各伝票用紙を剥離可
    能に貼付したことを特徴とする配送伝票。
  6. 【請求項6】 前記上位側の紙基材の裏面には、剥離性
    のニス,インキをベタ印刷、あるいは網点印刷されてい
    ることを特徴とする請求項4,5記載の配送伝票。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006070759A1 (ja) * 2004-12-27 2006-07-06 Oji Paper Co., Ltd. 情報記録物及びその製造方法

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