JPH11110426A - 油気圧回路の設計作図装置 - Google Patents

油気圧回路の設計作図装置

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JPH11110426A
JPH11110426A JP9268823A JP26882397A JPH11110426A JP H11110426 A JPH11110426 A JP H11110426A JP 9268823 A JP9268823 A JP 9268823A JP 26882397 A JP26882397 A JP 26882397A JP H11110426 A JPH11110426 A JP H11110426A
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JP
Japan
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oil pressure
actuator
symbol
pressure circuit
hydraulic
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JP9268823A
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Inventor
Masanori Nakayasu
正典 中安
Tatsuya Mizobe
達也 溝部
Satoshi Ota
聡 太田
Yoshio Sakata
恵生 坂田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 図面の描画のみならず各部品の仕様の決定を
も自動的に行って図面上に出力することができる油気圧
回路の設計作図装置を提供する。 【解決手段】 油気圧回路の設計作図装置2を用いた油
圧回路の設計作図は、油圧回路設計作図プログラム30
に従って実行される。まず油圧回路設計仕様集計表32
がディスプレイ20に表示され、キーボード10でアク
チュエータの仕様が入力され、油圧回路の単位時間当た
りの必要流量が算出され、アクチュエータ以外の各部品
の仕様が決定される。次に、各部品の図面に関するパラ
メータが油圧回路設計仕様集計表32に入力され、油圧
シンボル対比表34,油圧シンボル一覧表36によって
該当する油圧シンボルが選択され、油圧シンボル配置結
線プログラム38によって適切な位置に配置されて描画
され、図面が完成する。各部品の仕様は、それぞれの部
品の近傍に数値として表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油気圧回路の設
計及び作図を自動的に行う油気圧回路の設計作図装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】油圧回路や空気圧回路等の油気圧回路の
作図は、CADシステムを用いて行われることが多い。
しかし、従来のCADシステムを用いた作図では、ソレ
ノイドバルブ等の複雑な部品のシンボルも一本ずつ線を
引いて描画されていたので、人手による作図と余り変わ
らず、多大の時間と労力を要していた。そこで、バルブ
やシリンダ等の部品のシンボルを予め登録しておいて、
部品コード等を用いてこれらの部品のシンボルを呼び出
して自動的に描画させるCADシステムが開発されてい
る。かかるCADシステムの例としては、特開昭61−
184686号公報に記載された発明等がある。この公
報に記載された発明においては、バルブやシリンダ等の
部品のシンボルを種類ごとに異なるコードと対応させて
メモリに記憶させておく。そして、油気圧回路の作図を
行う際には、オペレータが必要な部品のシンボルを前記
コードを入力することによってメモリから呼び出す。こ
れによって、その部品のシンボルが自動的に描画される
ので、油気圧回路の作図が楽になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術においては、各部品のシンボルを描画した油気
圧回路の図面が作成できるのみであり、各部品の仕様す
なわちポンプ吐出量,ポンプ用モータの軸入力,バルブ
サイズ,配管サイズ等を決定することはできない。この
ような各部品の仕様は、油気圧回路に用いられるシリン
ダ等のアクチュエータのサイズ及び動作時間から必要流
量線図を作成して別途決定しなければならなかった。こ
のため、各部品の仕様を決定するのに多大の時間を要す
るとともに、手計算によるために計算間違いも発生する
という問題点があった。
【0004】そこで、本出願の請求項1乃び請求項2に
係る発明においては、図面の描画のみならず各部品の仕
様の決定をも自動的に行って図面上に出力することがで
きる油気圧回路の設計作図装置を提供することを目的と
する。
【0005】また、本出願の請求項2に係る発明におい
ては、油気圧回路に用いられる各部品のメーカー名と型
式をまとめた部品表をも自動的に作成して出力すること
ができる油気圧回路の設計作図装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明においては、油気圧回路の設
計及び作図を自動的に行う装置であって、前記油気圧回
路に用いられる部品のうちアクチュエータの仕様を入力
するアクチュエータ仕様入力手段と、入力されたアクチ
ュエータ仕様から前記油気圧回路の単位時間当たりの必
要流量を算出する必要流量算出手段と、前記必要流量か
ら前記アクチュエータ以外の前記部品の仕様を決定する
部品仕様決定手段と、前記部品の図面に関するパラメー
タを入力する部品パラメータ入力手段と、前記部品のシ
ンボルを前記パラメータと対比して記憶するパラメータ
/シンボル対比記憶手段と、前記入力されたパラメータ
から前記パラメータ/シンボル対比記憶手段を用いて対
応する部品シンボルを選択する部品シンボル選択手段
と、選択された部品シンボルを予め定められた規則に従
って配置して出力する部品シンボル配置出力手段と、前
記アクチュエータ仕様入力手段によって入力された前記
アクチュエータの仕様及び前記部品仕様決定手段によっ
て決定された前記アクチュエータ以外の前記部品の仕様
を各部品の近傍に配置して出力する部品仕様出力手段、
とを有することを特徴とする油気圧回路の設計作図装置
を創出した。
【0007】この油気圧回路の設計作図装置において
は、アクチュエータ仕様入力手段によって、油気圧回路
に用いられる一または二以上のアクチュエータの仕様
(サイズ及び動作時間)が入力される。入力されたアク
チュエータ仕様から、必要流量算出手段によって、油気
圧回路の単位時間当たりの必要流量が算出される。そし
て、算出された必要流量から、部品仕様決定手段によっ
て、アクチュエータ以外の各部品の仕様(ポンプ吐出
量,ポンプ用モータの軸入力,バルブサイズ,配管サイ
ズ等)が決定される。
【0008】一方、この油気圧回路の設計作図装置は、
各部品のシンボルをパラメータと対比して記憶するパラ
メータ/シンボル対比記憶手段を有している。部品パラ
メータ入力手段によってパラメータが入力されると、部
品シンボル選択手段によって入力されたパラメータから
パラメータ/シンボル対比記憶手段を用いて対応する部
品シンボルが選択される。そして、選択された部品シン
ボルが、部品シンボル配置出力手段によって、予め定め
られた規則に従って配置されて出力される。これによっ
て、油気圧回路の図面が作成される。
【0009】さらに、部品仕様出力手段によって、アク
チュエータ仕様入力手段によって入力されたアクチュエ
ータの仕様及び部品仕様決定手段によって決定されたア
クチュエータ以外の部品の仕様が、各部品の近傍に配置
されて図面上に出力される。このようにして、本発明の
油気圧回路の設計作図装置においては、図面の描画のみ
ならず各部品の仕様の決定をも自動的に行って図面上に
出力することができる。
【0010】また、請求項2に係る発明においては、請
求項1に記載の油気圧回路の設計作図装置であって、前
記油気圧回路に用いられる各部品のメーカー名と型式と
を各部品の仕様と対比して記憶する仕様/メーカー名・
型式対比記憶手段と、前記アクチュエータ仕様入力手段
によって入力された前記アクチュエータの仕様及び前記
部品仕様決定手段によって決定された前記アクチュエー
タ以外の前記部品の仕様から前記仕様/メーカー名・型
式対比記憶手段を用いて対応するメーカー名と型式を選
択するメーカー名・型式選択手段と、選択されたメーカ
ー名と型式を部品名とともに部品表として出力する部品
表出力手段とを付加したことを特徴とする油気圧回路の
設計作図装置を創出した。
【0011】この油気圧回路の設計作図装置は、油気圧
回路に用いられる各部品のメーカー名と型式とを各部品
の仕様と対比して記憶する、仕様/メーカー名・型式対
比記憶手段を有している。この仕様/メーカー名・型式
対比記憶手段を用いて、メーカー名・型式選択手段によ
って、各部品の仕様から対応するメーカー名と型式が選
択される。選択されたメーカー名と型式は、部品表出力
手段によって、部品名とともに部品表として出力され
る。このようにして、本発明の油気圧回路の設計作図装
置においては、油気圧回路に用いられる各部品のメーカ
ー名と型式をまとめた部品表をも自動的に作成して出力
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具現化した一実施
形態について、図1乃至図10を参照して説明する。ま
ず、本実施形態の油気圧回路の設計作図装置の全体構成
について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形
態の油気圧回路の設計作図装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。本実施形態の油気圧回路の設計作図装置
(以下、単に「設計作図装置」ともいう。)2は、油圧
回路用の設計作図装置である。図1に示されるように、
この設計作図装置2は、CPU(中央処理装置)4,R
AM6,ROM8,キーボード10,マウス12,出力
処理回路14,プリンタ16,表示制御回路18,ディ
スプレイ20を有している。これらの構成要素は、バス
22によって互いにデータ転送可能に接続されている。
【0013】本実施形態の設計作図装置2においては、
RAM6としてDRAMを用いているが、SRAMやフ
ラッシュメモリ等の不揮発性メモリを用いても良い。ま
た、ROM8としてはEPROMを用いているが、EE
PROMやフラッシュメモリ等を用いても良い。キーボ
ード10及びマウス12は、種々のデータの入力に用い
られる。出力処理回路14は、CPU4からバス22を
介して送られた印刷データを受けてプリンタ16に出力
し、プリンタ16を作動させて印刷を実行する。表示制
御回路18は、CPU4からバス22を介して送られた
表示データを受けて、ディスプレイ20に文字,表,図
柄(シンボル)等を表示させる。
【0014】ROM8には、油圧回路設計作図プログラ
ム30,油圧回路設計仕様集計表32,油圧シンボル対
比表34,油圧シンボル一覧表36,油圧シンボル配置
結線プログラム38,仕様/メーカー名・型式対比表4
0が格納されている。本実施形態の設計作図装置2を用
いた油圧回路の設計作図は、CPU4がROM8から油
圧回路設計作図プログラム30を読み出して、この油圧
回路設計作図プログラム30に従って実行される。
【0015】すなわち、まずROM8から油圧回路設計
仕様集計表32が読み出されてディスプレイ20に表示
され、キーボード10を用いて油圧回路設計仕様集計表
32中にアクチュエータの仕様(サイズ及び動作時間)
が入力される。このアクチュエータの仕様から、CPU
4及びRAM6によって、油圧回路の単位時間当たりの
必要流量が算出される。そして、算出された必要流量か
らアクチュエータ以外の各部品の仕様(ポンプ吐出量,
ポンプ用モータの軸入力,バルブサイズ,配管サイズ
等)が決定される。
【0016】従って、CPU4,キーボード10,ディ
スプレイ20,油圧回路設計仕様集計表32は、本発明
におけるアクチュエータ仕様入力手段に相当する。ま
た、CPU4及びRAM6は、本発明における必要流量
算出手段に相当する。さらに、CPU4及びRAM6
は、本発明における部品仕様決定手段にも相当する。
【0017】次に、各部品の図面に関するパラメータが
油圧回路設計仕様集計表32に入力される。入力された
パラメータは、ROM8から読み出された油圧シンボル
対比表34によってシンボルコードに変換され、このシ
ンボルコードからROM8から読み出された油圧シンボ
ル一覧表36によって該当する油圧シンボルが選択され
る。選択された油圧シンボルは、ROM8から読み出さ
れた油圧シンボル配置結線プログラム38によって、図
面上の適切な位置に配置されて描画される。そして、描
画された各部品間が油圧シンボル配置結線プログラム3
8によって結線されて、図面が完成する。
【0018】一方、入力されたアクチュエータの仕様と
算出されたアクチュエータ以外の各部品の仕様は、それ
ぞれの部品の近傍に数値として表示される。さらに、こ
れらの仕様から、ROM8から読み出された仕様/メー
カー名・型式対比表40を用いて対応するメーカー名と
型式が選択される。そして、部品名とメーカー名と型式
を一覧表とした部品表が作成される。このようにして作
成された図面及び部品表は、ディスプレイ20に出力・
表示される。そして、オペレータがキーボード10を操
作することによって、図面及び部品表がプリンタ16に
よって印刷されて出力される。このように、本実施形態
の設計作図装置2においては、図面の描画のみならず各
部品の仕様の決定をも自動的に行って図面上に出力する
ことができる。さらに、各部品のメーカー名と型式をま
とめた部品表をも自動的に作成して出力することができ
る。
【0019】従って、CPU4,キーボード10,ディ
スプレイ20,油圧回路設計仕様集計表32は、本発明
における部品パラメータ入力手段に相当する。また、油
圧シンボル対比表34及び油圧シンボル一覧表36は、
本発明におけるパラメータ/シンボル対比記憶手段に相
当する。さらに、CPU4及びRAM6は、本発明にお
ける部品シンボル選択手段に相当する。また、CPU
4,RAM6,出力処理回路14,プリンタ16,表示
制御回路18,ディスプレイ20,油圧シンボル配置結
線プログラム38は、本発明における部品シンボル配置
出力手段に相当する。さらに、CPU4,RAM6,出
力処理回路14,プリンタ16,表示制御回路18,デ
ィスプレイ20は、本発明における部品仕様出力手段に
相当する。
【0020】さらに、仕様/メーカー名・型式対比表4
0は、本発明における仕様/メーカー名・型式対比記憶
手段に相当する。また、CPU4及びRAM6は、本発
明におけるメーカー名・型式選択手段に相当する。さら
に、CPU4,RAM6,出力処理回路14,プリンタ
16,表示制御回路18,ディスプレイ20は、本発明
における部品表出力手段に相当する。
【0021】次に、油圧回路設計作図プログラム30に
よる油圧回路の設計作図のより詳細な手順について、図
2及び図3を参照して説明する。図2及び図3は、油圧
回路設計作図プログラム30の内容を示すフローチャー
トである。図2のステップS10で油圧回路設計作図プ
ログラム30がスタートすると、まず、図5に示される
ような油圧回路設計仕様集計表32がディスプレイ20
に表示される。そこで、オペレータは、設計しようとす
る油圧回路に用いられるアクチュエータの仕様をこの油
圧回路設計仕様集計表32に入力していく。まず、図2
のステップS12に示されるように、アクチュエータが
シリンダかロータリアクチュエータかを選択して、シリ
ンダであるならばステップS14へ進んでシリンダ仕様
を決定して入力する。また、ロータリアクチュエータで
あるならばステップS16へ進んでロータリアクチュエ
ータ仕様を決定して入力する。
【0022】シリンダ仕様とは、図2及び図5に示され
るように、ボア径,ロッド径,ストローク,動作時間で
あり、ロータリアクチュエータ仕様とは、押しのけ容
積,回転数,動作時間である。このうち、シリンダ仕様
について、図4を参照して詳細に説明する。図4(A)
に示されるように、ボア径Dはシリンダの内径であり、
ピストンの外径とほぼ一致する。また、ロッド径は左右
二種類あり、加圧側のロッド径d1と排出側のロッド径
d2がある。ストロークSは、ピストンの原位置から終
端位置までの長さである。シリンダの主な動作は加圧方
向に動く第1動作A1であり、シリンダ内に加圧注入さ
れた油を排出する方向に動く動作は戻り動作A2と呼ば
れる。従って、図4(B)に示されるように、動作時間
にも二種類ある。第1動作開始時間T11から第1動作終
了時間T12までの時間(T12−T11)が第1動作時間で
ある。また、戻り動作開始時間T21から戻り動作終了時
間T22までの時間(T 22−T21)が戻り動作時間であ
る。
【0023】これらの数値が図5の油圧回路設計仕様集
計表32に入力されると、図1に示されるCPU4及び
RAM6によって、図2のステップS18に示される計
算式に従って、アクチュエータ(この場合はシリンダ)
についての単位時間当たりの必要流量が計算される。必
要流量の計算式について、図4を参照して説明すると、
第1動作A1の場合に加圧側のロッド径d1を除いたピ
ストンの受圧面積は、π(D/2)2 −π(d1/2)
2 =(π/4)×(D2 −d12 )である。従って、こ
れにストロークSを掛ければ、第1動作A1の開始から
終了までに必要な流入油量が算出される。ゆえに、(π
/4)×(D2 −d12 )×Sを第1動作時間(T12
11)で割れば、図2のステップS18に示されるよう
に、第1動作の単位時間当たりの必要流量QA1が算出
される。なお、第1動作時間(T12−T11)から0.0
1〔min〕を差し引いているのは、遅れ時間の修正の
ためである。
【0024】戻り動作の単位時間当たりの必要流量QA
2の計算式についても、QA1の計算式と同様である。
なお、図2のステップS18にはアクチュエータがシリ
ンダの場合についての計算式が示されているが、ロータ
リアクチュエータの場合には、ロータリアクチュエータ
用の計算式を用いて単位時間当たりの必要流量が計算さ
れる。次に、油圧回路に他のアクチュエータがあるか否
かがステップS20で判定される。そして、他のアクチ
ュエータがあれば、そのアクチュエータについて、ステ
ップS12,ステップS14又はS16,そしてステッ
プS18の処理が行われる。
【0025】こうして、油圧回路の全てのアクチュエー
タについて単位時間当たりの必要流量が算出されたなら
ば、ステップS22へ進んで、全てのアクチュエータに
ついての必要流量が集計されて、単位時間ごとの流量線
図が作成される。この流量線図の作成は、図1のCPU
4及びRAM6によって、自動的に行われる。作成され
た流量線図の一例を、図6に示す。続いて、ステップS
24へ進んで、作成された流量線図から最大必要流量を
ひろい出して、その値から油圧ポンプの仕様が決定され
て油圧ポンプが選定される。図6の流量線図の例におい
ては、最大必要流量は36.3〔l/min〕である。
そこで、この値以上の吐出量を有する油圧ポンプが自動
的に選定される。なお、作成された流量線図はRAM6
に記憶される。また、ステップS22,S24では、ま
ず流量線図を作成して油圧ポンプの仕様を決定している
が、流量線図を作成せずに、全てのアクチュエータにつ
いての必要流量の集計値から直接最大必要流量をひろい
出して油圧ポンプの仕様を決定しても良い。
【0026】次に、図3のステップS26へ進んで、油
圧ポンプの仕様から電動機(油圧ポンプ用モータ)の仕
様(軸入力L)を決定する。軸入力Lは、ステップS2
6の計算式に示されるように、ポンプ設定圧P,ポンプ
吐出量Q,ポンプ効率ηから自動的に算出される。ここ
で、図5の油圧回路設計仕様集計表32に示されるよう
に、ポンプ設定圧Pのみはオペレータが決定して入力す
る。次に、図3のステップS28へ進んで、各アクチュ
エータについて求めた必要流量からバルブのサイズが決
定される。さらに、ステップS30で油圧タンクの容量
が決定され、ステップS32で配管サイズが決定され
る。これらの各仕様の決定も、図1のCPU4及びRA
M6において、RAM6に記憶された各データを用いて
自動的に行われる。
【0027】次に、図3のステップS34へ進んで、各
アクチュエータのうちシリンダについて、取付姿勢と原
位置を決定して、図5の油圧回路設計仕様集計表32に
オペレータが入力する。また、ステップS36では、ロ
ータリアクチュエータについて、油圧モータか揺動モー
タかを選択する。ステップS34からS38までの各処
理は、油圧回路の各部品のシンボルを描画するためのパ
ラメータの入力処理である。すなわち、図5の油圧回路
設計仕様集計表32に入力される数値のうち、アクチュ
エータ本数からポンプ設定圧までの各仕様は、アクチュ
エータ以外の各部品の仕様を決定するための演算に用い
られる。これに対して、マニホールド区分からチェック
弁までの各パラメータは、アクチュエータを含む油圧回
路の各部品のシンボルを描画するために用いられる。
【0028】図3のステップS38においては、使用バ
ルブの選定が行われる。すなわち、ソレノイドバルブ,
減圧弁,絞り弁,落下防止,チェック弁の各バルブにつ
いて、要・不要及び種類等のパラメータが、オペレータ
によって図5の油圧回路設計仕様集計表32に入力され
る。各バルブの種類等のパラメータとしては、図5に示
されるように、ソレノイドバルブについては、ソレノイ
ドの種類,数,バルブのポジション,形式及びソレノイ
ド番号が入力される。減圧弁については、通常用か低圧
用か,取付位置,設定圧及び圧力計用ストップ弁の種類
が入力される。また、絞り弁,落下防止,チェック弁に
ついては、取付位置がそれぞれ入力される。
【0029】そして、図3のステップS40において
は、ステップS38までの処理で得られたデータに基づ
いて、図面及び部品表の作成が行われる。まず、図5の
油圧回路設計仕様集計表32に入力されたパラメータに
基づいて、各部品のシンボルが選択されて描画される。
この手順の具体例について、図7を参照して説明する。
図7は、油圧回路設計仕様集計表32,油圧シンボル対
比表34,油圧シンボル一覧表36のそれぞれの一部を
示したものである。図7においては、ソレノイドバルブ
のパラメータとして、ソレノイドの種類としては「低電
力弁」が、ソレノイドの数としては「両ソレノイド」
が、バルブのポジションとしては「3」が、形式として
は「BCA」が選択されている。
【0030】そこで、これらのパラメータから、油圧シ
ンボル対比表34において、該当するシンボルコード
「6093」が選択される。そして、油圧シンボル一覧
表36の中からシンボルコード「6093」の積層ソレ
ノイドバルブ(3P)のシンボルが選択され、油圧シン
ボル配置結線プログラム38によって図面中に配置され
て描画される。同様に、絞り弁のパラメータとしては、
取付位置として「A」及び「積層形」が選択されている
ので、油圧シンボル対比表34において、該当するシン
ボルコード「6182」が選択される。そして、油圧シ
ンボル一覧表36の中からシンボルコード「6182」
の積層絞り弁のシンボルが選択され、油圧シンボル配置
結線プログラム38によって図面中に配置されて描画さ
れる。
【0031】その他のシリンダ,マニホールド(配管の
集合体)等の部品についても、油圧回路設計仕様集計表
32に入力されたパラメータに基づいて、油圧シンボル
対比表34と油圧シンボル一覧表36を用いて、該当す
るシンボルが選択され、油圧シンボル配置結線プログラ
ム38によって図面中に配置されて描画される。油圧シ
ンボル配置結線プログラム38による各部品の配置は、
油圧回路図面における一般的な規則に従って行われる。
すなわち、図面の下部にはシリンダ等のアクチュエータ
が配置され、アクチュエータの上方にはマニホールドが
配置される。そして、マニホールドの左方には油圧ポン
プ,ポンプ用モータ,油圧タンクが配置され、マニホー
ルドの上方には絞り弁が、さらにその上方にはその他の
各種バルブが配置される。また、油圧シンボル配置結線
プログラム38による各部品間の結線は、例えばバルブ
等の出力ポートから出た線は必ず他の部品の入力ポート
につながるといった一定の規則に従って行われる。
【0032】こうして各部品の描画及び結線が行われる
のに伴って、各部品の仕様も図面中に配置されて出力さ
れる。すなわち、図2のステップS14及びステップS
16で入力されたアクチュエータの仕様、ステップS2
4で決定された油圧ポンプの仕様、図3のステップS2
6で決定された油圧ポンプ用モータの仕様、ステップS
28で決定されたバルブサイズ、ステップS30で決定
された油圧タンク容量、及びステップS32で決定され
た配管サイズが、それぞれの部品の近傍に配置されて出
力される。このようにして、油圧回路図面が完成する。
【0033】完成した油圧回路図面の一例を、図8に示
す。図8は、本実施形態の油気圧回路の設計作図装置2
によって作成された油圧回路図面の一部を示す図であ
る。図8の油圧回路図面には、左方に油圧タンク及び油
圧ポンプとポンプ用モータが描かれ、右方の下部にはタ
ッチセンサ用のシリンダが描かれている。シリンダの上
方にはマニホールドが、マニホールドの上方には絞り弁
が、さらにその上方にはソレノイドバルブが描かれてい
る。そして、各部品は配管によって結線されており、配
管の近傍には配管サイズが記されている。また、油圧タ
ンクの近傍にはタンク容量(40L)が記されており、
ポンプ用モータの近傍にはモータ仕様(1.5KW,4
P)が記されている。さらに、シリンダの近傍にはシリ
ンダ仕様(ボア径,ロッド径,受圧面積,ストローク)
が記されている。なお、図8の油圧回路図面は、図6の
流量線図で示される油圧回路とは別の油圧回路について
のものである。
【0034】さらに、図3のステップS40において
は、部品表の作成が行われる。部品表の作成は、図2の
ステップS14,S16で入力されたアクチュエータの
仕様と、図3のステップS26,S28,S30,S3
2で決定されたその他の部品の仕様から、CPU4及び
RAM6によって、仕様/メーカー名・型式対比表40
を用いてメーカー名と型式とを選択することによって行
われる。こうして選択されたメーカー名と型式が部品名
と組み合わされて、部品表が完成する。完成した部品表
の一例を、図9に示す。図9は、本実施形態の油気圧回
路の設計作図装置2によって作成された部品表の一例を
示すものである。なお、図9の部品表は、図8の油圧回
路図面とは別の図面についての部品表である。
【0035】以上のようにして作成された油圧回路図面
及び部品表は、必要に応じてディスプレイ20に出力・
表示され、あるいはプリンタ16によって印刷されて出
力される。また、必要ならば、RAM6に記憶される。
このようにして、本実施形態の設計作図装置2による油
圧回路の設計作図が終了する(図3のステップS4
2)。以上説明した油圧回路の設計作図手順において
は、油圧回路設計仕様集計表32への仕様及びパラメー
タの入力をステップS14,S16、ステップS26、
ステップS34,S36,S38で分散して行っている
が、まとめて最初に行うことも勿論可能である。
【0036】また、油圧回路設計仕様集計表32への入
力に際して、技術的につじつまの合わないパラメータの
入力がされた場合には、自動的に判定してオペレータに
警告することもできる。技術的につじつまの合わない場
合とは、例えば、縦型シリンダに落下防止が付いていな
い場合等である。この自動判定は、油圧回路設計仕様集
計表32に各部品の比較演算式を付加することによって
行うことができる。このように、本実施形態の設計作図
装置2においては、設計ミスを未然に防止して正確な油
圧回路図面を確実に作成することができる。
【0037】さらに、本実施形態の設計作図装置2にお
いては、油圧回路設計仕様集計表32に入力された各ア
クチュエータの動作時間のデータから、各アクチュエー
タの時間変化をグラフ化することによって、図10に示
されるようなサイクル線図をも作成することができる。
なお、図10のサイクル線図は、図6の流量線図,図8
の図面,図9の部品表に対応する油圧回路とは別の油圧
回路についてのものである。このように、本実施形態の
設計作図装置2は、油圧回路図面及び部品表のみなら
ず、図6に示されるような流量線図、図10に示される
ようなサイクル線図をも作成することができる。そし
て、必要に応じてディスプレイ20に表示し、あるいは
プリンタ16によって印刷することができるので、広範
な応用が可能である。
【0038】本実施形態においては、油気圧回路の設計
作図装置のうち油圧回路の設計作図装置について説明し
たが、同様な構成によって空気圧回路等の気圧回路の設
計作図をも行うことができる。また、本実施形態におい
ては、油圧回路設計仕様集計表32へのパラメータの入
力を、キーボード10を用いて空欄を数字で埋めること
によって行っているが、マウス12を用いて該当するパ
ラメータ上にカーソルを移動させてクリックする方式を
採ることも可能である。さらに、本実施形態では、油圧
回路設計仕様集計表32へ入力されたパラメータを、ま
ず油圧シンボル対比表34でシンボルコードに変換し
て、このシンボルコードで油圧シンボル一覧表36から
油圧シンボルを選択する方式を採っている。これに対し
て、パラメータと油圧シンボルとを直接対比させて記憶
させた表を作っておいて、入力されたパラメータから直
接油圧シンボルを選択する方式とすることもできる。
【0039】なお、図7に示された油圧シンボル対比表
34及び油圧シンボル一覧表36は、それぞれその一部
を示したものに過ぎず、油圧シンボル対比表34,油圧
シンボル一覧表36には油圧回路で使用される全ての部
品についてのデータが格納されている。油気圧回路の設
計作図装置のその他の部分の構成,数,接続関係等につ
いても、本実施形態に限定されるものではない。
【0040】
【発明の効果】請求項1乃び請求項2に係る発明におい
ては、図面の描画のみならず各部品の仕様の決定をも自
動的に行って図面上に出力することができる油気圧回路
の設計作図装置が提供される。
【0041】また、請求項2に係る発明においては、油
気圧回路に用いられる各部品のメーカー名と型式をまと
めた部品表をも自動的に作成して出力することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油気圧回路の設計作図装置の一実
施形態の全体構成を示すブロック図である。
【図2】油気圧回路の設計作図装置の一実施形態におけ
る油圧回路設計作図プログラムの内容を示すフローチャ
ートである。
【図3】油気圧回路の設計作図装置の一実施形態におけ
る油圧回路設計作図プログラムの内容を示すフローチャ
ートである。
【図4】油気圧回路の設計作図装置の一実施形態におけ
るシリンダ仕様の内容を示す図である。
【図5】油気圧回路の設計作図装置の一実施形態におけ
る油圧回路設計仕様集計表の内容を示す図である。
【図6】油気圧回路の設計作図装置の一実施形態によっ
て作成された流量線図の一例を示す図である。
【図7】油気圧回路の設計作図装置の一実施形態におけ
るパラメータから油圧シンボルを選択する手順を説明す
る図である。
【図8】油気圧回路の設計作図装置の一実施形態によっ
て作成された油圧回路図面の一部を示す図である。
【図9】油気圧回路の設計作図装置の一実施形態によっ
て作成された部品表の一例を示す図である。
【図10】油気圧回路の設計作図装置の一実施形態によ
って作成されたサイクル線図の一例を示す図である。
【符号の説明】
2 油気圧回路の設計作図装置 4,6 必要流量算出手段 4,6 部品仕様決定手段 4,6 部品シンボル選択手段 4,6 メーカー名・型式選択手段 4,6,14,16,18,20 部品仕様出力手段 4,6,14,16,18,20 部品表出力手段 4,6,14,16,18,20,38 部品シンボル
配置出力手段 4,10,20,32 アクチュエータ仕様入力手段 4,10,20,32 部品パラメータ入力手段 34,36 パラメータ/シンボル対比記憶手段 40 仕様/メーカー名・型式対比記憶手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油気圧回路の設計及び作図を自動的に行
    う装置であって、 前記油気圧回路に用いられる部品のうちアクチュエータ
    の仕様を入力するアクチュエータ仕様入力手段と、 入力されたアクチュエータ仕様から前記油気圧回路の単
    位時間当たりの必要流量を算出する必要流量算出手段
    と、 前記必要流量から前記アクチュエータ以外の前記部品の
    仕様を決定する部品仕様決定手段と、 前記部品の図面に関するパラメータを入力する部品パラ
    メータ入力手段と、 前記部品のシンボルを前記パラメータと対比して記憶す
    るパラメータ/シンボル対比記憶手段と、 前記入力されたパラメータから前記パラメータ/シンボ
    ル対比記憶手段を用いて対応する部品シンボルを選択す
    る部品シンボル選択手段と、 選択された部品シンボルを予め定められた規則に従って
    配置して出力する部品シンボル配置出力手段と、 前記アクチュエータ仕様入力手段によって入力された前
    記アクチュエータの仕様及び前記部品仕様決定手段によ
    って決定された前記アクチュエータ以外の前記部品の仕
    様を各部品の近傍に配置して出力する部品仕様出力手
    段、とを有することを特徴とする油気圧回路の設計作図
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の油気圧回路の設計作図
    装置であって、 前記油気圧回路に用いられる各部品のメーカー名と型式
    とを各部品の仕様と対比して記憶する仕様/メーカー名
    ・型式対比記憶手段と、 前記アクチュエータ仕様入力手段によって入力された前
    記アクチュエータの仕様及び前記部品仕様決定手段によ
    って決定された前記アクチュエータ以外の前記部品の仕
    様から前記仕様/メーカー名・型式対比記憶手段を用い
    て対応するメーカー名と型式を選択するメーカー名・型
    式選択手段と、 選択されたメーカー名と型式を部品名とともに部品表と
    して出力する部品表出力手段、とを付加したことを特徴
    とする油気圧回路の設計作図装置。
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