JPH11110241A - ガロア体上の乗算方法及び乗算回路 - Google Patents

ガロア体上の乗算方法及び乗算回路

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JPH11110241A
JPH11110241A JP9290270A JP29027097A JPH11110241A JP H11110241 A JPH11110241 A JP H11110241A JP 9290270 A JP9290270 A JP 9290270A JP 29027097 A JP29027097 A JP 29027097A JP H11110241 A JPH11110241 A JP H11110241A
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exclusive
galois field
multiplication
shift register
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JP9290270A
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Kazuto Matsuo
和人 松尾
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速、且つ、回路規模が小さいガロア体上の
乗算方法及び乗算回路を提供することを目的とする。 【解決手段】 ガロア体GF(2m)の任意の二つの元a=(a0,
a1,...,am-1)とb=(b0,b1,...,bm-1)との乗算において,
GF(2)上の多項式f=xm+xm-1+...x+1が既約である拡大次
数であって前記GF(2m)の生成多項式として前記fを用い
るとき、前記ガロア体の一方の元を初期値とする第1のm
段シフトレジスタと,前記ガロア体の他方の元と該第1
のシフトレジスタの最終m段目の出力信号とが入力するm
個の論理積ゲートと,第1段から第m段までの各段間に第
1の排他論理和ゲートを配置した第2の2m-1段シフトレジ
スタと、該第2のシフトレジスタにおけるm+1段目の出力
信号と第1段目から第m段目までのそれぞれの出力信号と
が入力する第2のm個の排他論理和ゲートとを備えたガロ
ア体上の乗算回路である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誤り訂正符号等の符
号化器及び復号化器に用いるガロア体上の乗算方法及び
乗算回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の技術進歩に伴って、通信はアナロ
グからデジタルへと移行しつつある。デジタル通信は、
0と1との2値情報を伝送するものであるから信号の冗長
度が小さく、そのため伝送途中において符号誤りが発生
すると、その復元が困難となる。そこで、受信側におい
て符号誤りを検出しその訂正を行う誤り訂正符号が実用
化されている。誤り訂正符号としては巡回符号が広く用
いられており、この符号生成にガロア体上の乗算を用い
る方法が提案されている。
【0003】ガロア体GF(2m)は,2m個の元からなる集合であ
り,各々の元は指数表現またはベクトル表現で表現され
る.GF(2m)に於いて位数2m-1である元を原始元と呼ぶ.
指数表現は,原始元αと正整数iとを用いて任意の元aが
a=αiとなることを利用し,各元をαの指数iで表現する
ものである.ベクトル表現は,GF(2m)をGF(2)のm次元ベ
クトル空間とみなし,任意の元aをm次元数ベクトル(a0,
a1,...,am-1)と表現するものである. ここで,ベクト
ルの各要素aiはGF(2)の元,即ち0または1である.ベク
トル表現に於いて,ベクトル空間の基底は一通りには決
まらず,元の表現は用いる基底によって異なる.基底に
は,正規基底と多項式基底とがある.正規基底は,
【数1】 が一次独立である原始元αを用いて
【数2】 を基底とするものである.多項式基底は,GF(2)上m次モ
ニック既約多項式fを生成多項式とし,fの根である元z
を用いて,(1,z,z2,...,zm-1)を基底とする.また,こ
のときxを変数として,a=(a0,a1,...,am-1)をGF(2)[x]
の元とみなし、a=am-1xm-1+...+a1x+a0と表現する.こ
の表現を多項式表現と言う.
【0004】GF(2m)上の2元a,bの加算は,元が基底表現され
ていればa+b=(a0+b0,a1+b1,...,am-1+bm-1)であり,即
ち2元を要素毎にGF(2)上で加算すれば良い.GF(2)上の
加算は排他論理和で実現される.しかし,指数表現され
ている場合,加算方法を一意に定めることができない.
従って,一般的に元の表現にはベクトル表現を用いる.
【0005】GF(2m)上の2元a,bの乗算は,従来,指数表現を
用いる方法,正規基底を用いる方法,多項式基底を用い
る方法が発明されている.指数表現を用いる方法は,a=
αi,b=αjとして,c=abをab=αi+jからc=α
i+j(mod 2m-1)と整数環上の剰余算を用いて求める方法
である.また、正規基底を用いる方法は,U.S. patent
No.4,587,627 "Computational Method and Apparatus f
or Finite Field Arithmetic"及びU.S Patent No.4,74
5,568 "Computational Method and Apparatus for Fini
te Field Multiplication"に示されており、特に、正規
基底を用いた乗算についてはKluwer Academic Pub.出版
A.J.Menezes,Ed. "Applications of Finite Fields"に
詳細に記載されている。さらに、多項式基底を用いる方
法は,被乗数a=(a0,a1,...,am-1)と乗数b=(b0,b1,...,b
m-1)を各々GF(2)上の多項式a=am-1xm-1+...+a1x+a0,b=b
m-1xm-1+...+b1x+b0とみなし,GF(2)で該多項式表現a,b
を多項式乗算した結果d=d2m-2x2m-3+...+d1x+d0を生成
多項式f=xm+fm-1xm-1+...+f1x+f0で除算した余りc=cm-1
xm-1+...+c1x+c0から導かれるc=(c0,c1,...,cm-1)をc=a
bの結果とするものである.
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
ような従来のガロア体GF(2m)上の2元a,bの乗算方法及び
乗算回路については以下に示すような欠点があった。つ
まり、指数表現を用いる方法は,ベクトル表現された元
を指数表現に変換する必要があり,変換に用いるテーブ
ルは指数関数的な大きさとなり,従って、この方法を実
現する回路規模が非常に大きくなるという欠点を有す
る.また、正規基底を用いる方法は、何れも回路実現時
のゲート数がm2以上必要であり,mが大きいとき回路規
模は非常に大きくなるという欠点を有する.さらに、多
項式基底を用いる方法は,GF(2)上の2m-1次多項式とm次
多項式の除算が必要であり,この除算に多大の計算時間
を要し、しかもこの方法を実現する回路規模が大きくな
るという欠点を有する.本発明は上述した如き従来の有
限体上の乗算方法及び乗算回路が有する欠点を除去する
為になされたものであって、演算時間が短いので処理が
高速であり、且つ、回路規模が小さいガロア体上の乗算
方法及び乗算回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係わるガロア体上の乗算方法及び乗算回路
の請求項1記載の発明は、ガロア体上の乗算回路を、ガ
ロア体GF(2m)の任意の二つの元a=(a0,a1,...,am-1)とb=
(b0,b1,...,bm-1)との乗算において,GF(2)上の多項式f
=xm+xm-1+...x+1が既約である拡大次数であって前記GF
(2m)の生成多項式として前記fを用いるとき、前記ガロ
ア体の一方の元を初期値とする第1のm段シフトレジスタ
と,前記ガロア体の他方の元と該第1のシフトレジスタ
の最終m段目の出力信号とが入力するm個の論理積ゲート
と,第1段から第m段までの各段間に第1の排他論理和ゲ
ートを配置した第2の2m-1段シフトレジスタと、該第2の
シフトレジスタにおけるm+1段目の出力信号と第1段目か
ら第m段目までのそれぞれの出力信号とが入力する第2の
m個の排他論理和ゲートとを備え、前記ガロア体の元の
最下位ビットが入力する論理積ゲートの出力信号を前記
第2のシフトレジスタの第1段目に入力し、それ以外の論
理積ゲートの出力信号を前記第1の各排他論理和ゲート
に入力すると共に、前記第2の排他論理和ゲートにおい
て前記第2のシフトレジスタの第1段目出力信号が入力す
る前記排他論理和ゲートに前記第2のシフトレジスタの2
m-2段目出力信号を入力し、前記第2のシフトレジスタの
第2段目出力信号が入力する前記排他論理和ゲートに前
記第2のシフトレジスタの2m-1段目出力信号を入力し
て、前記第1のシフトレジスタを前記ガロア体の一方の
元により初期値化すると共に前記第2のシフトレジスタ
を0値により初期値化した後、前記第1と第2のシフトレ
ジスタをm+1回シフト動作して、前記第2の排他論理和ゲ
ートの出力から前記ガロア体の二つの元aとbとの乗算結
果を得るように構成する。本発明に係わるガロア体上の
乗算方法及び乗算回路の請求項2記載の発明は、請求項1
記載のガロア体上の乗算回路において、前記第2のシフ
トレジスタにおける第1段目から第m段目までのそれぞれ
の出力信号を前記第1の各排他論理和ゲートを介して前
記第2の各排他論理和ゲートに入力し、前記第1と第2の
シフトレジスタをm回シフト動作して、前記第2の排他論
理和ゲートの出力から前記ガロア体の二つの元aとbとの
乗算結果を得るように構成する。本発明に係わるガロア
体上の乗算方法及び乗算回路の請求項3記載の発明は、
ガロア体上の乗算方法であって、ガロア体GF(2m)の任意
の二つの元a=(a0,a1,...,am-1)とb=(b0,b1,...,bm-1)と
の乗算に於いて,GF(2)上の多項式f=xm+xm-1+...x+1が
既約である拡大次数であって前記GF(2m)の生成多項式と
して前記fを用いるとき、前記乗算の結果をc=(c0,c
1,...,cm)として,前記ガロア体の一方の元aを記憶する
第1のmビット記憶手段raと,前記ガロア体の他方の元bを
記憶する第2のmビット記憶手段rbと,前記乗算結果cを記
憶する第3の2m-1ビット記憶手段rcとを用いて,前記第3
の記憶手段rcを0値に初期化した後,前記第2の記憶手段
rbと前記第3の記憶手段rcとをシフトし,シフト毎に前
記第2の記憶手段rbの桁あふれを検出し、前記第2の記憶
手段rbに桁あふれがあれば、i=0からm-1ビットに対して
前記第3の記憶手段rcにおける値rciと前記第2の記憶手
段raの値raiとの排他論理和をとりこの結果を前記rciに
代入し,前記第2及び第3の記憶手段においてシフトをm
回繰り返した後, 前記第3の記憶手段rcにおいてi=0から
m-3ビットに対するrciとmビット目の値rcmと2m+1-iビッ
ト目の値rc2m+1-iとの排他論理和をとると共に、i=m-2
からm-1ビットに対するrciとmビット目の値rcmとの排他
論理和をとることにより、前記ガロア体の二つの元aとb
との乗算結果を得るようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、有限体上の乗算方法の原理
と図示した実施の形態例に基づいて本発明を詳細に説明
する。まず、本発明に係わる有限体上の原理について説
明する。GF(2m)の生成多項式をf=xm+fm-1xm-1+...+f1x+
f0とし,被乗数a,乗数bの多項式基底を用いたベクトル
表現及び対応するGF(2)上の多項式表現が上述したよう
に与えられているとする.aとbとの乗算は ab=(am-1xm-1+...+a1x+a0)(bm-1xm-1+...+b1x+b0)(mod
f) で与えられる.ここで(mod f)はfによる剰余を取ること
を表す.上述した式は以下のように変形できる. ab=a(bm-1xm-1+...+b1x+b0)(mod f) =((...((bm-1ax+bm-1a)x+bm-2a)x+...)x+b1a)x+b0a (mod f) =d2m-1x2m-1+d2m-2x2m-2+...+d1x+d0 上式より,aとbとの乗算は,r=0から始めて,r=r+abiなる
加算を行い,この結果にr=rxなる乗算を行うという手順
を繰り返して得られた結果の,fによる剰余であることが
分かる.r=rxの計算は2m-1次元ベクトルの要素のシフト
動作で実現できる.
【0009】また,f=xm+xm-1+...+x+1から, xm=xm-1+xm-2+...+x+1 (mod f) 更に,g=xm+1+1とすると,g=(x+1)fであるので, xn(xm+1+1)=0 (mod f) 故に, xm+1+n=xn (mod f) 以上から, ab= cm-1xm-1+cm-2xm-2+...+c1x+c0 (mod f) とすると, ci=di+dm+dm+1+i 但し,i=m-2,m-1のときは, cm-1=dm-1+dm である.
【0010】要するに、本発明に係わるガロア体上の乗算方
法は、 Intput : a=(a0,a1,...,am-1),b=(b0,b1,...,bm-1),cf=
(f0,f1,...,fm-1); Output : ab=c=(c0,c1,...,cm-1); step1.: a→ra,b→rb,rc=0,i=0; step2.: If i>=m-1 then goto step6.; step3.: rb<<1,rc<<1; step4.:
【数3】 step5.: i=i+1 and goto step2.; step6.:
【数4】 の手順により処理すればよい。
【0011】ここで,ra,rcは2m-1ビットの2進数値であり,
rbはmビットの2進数値である.a→raはra=0...0am-1am-
2...a1a0とすることを表し,b→rbはrb=bm-1bm-2...b1b0
とすることを表す.rb<<1はrbを1ビット左シフトするこ
とを表す.例えば,rb=bm-1bm-2...b1b0として,rb<<1
を実行すると,rb=bm-2bm-3...b1b00となり,このとき
キャリーフラグcbにはbm-1が入力される.また,rc<<1は
rcを1ビット左シフトすることを表す.また,記号
【数5】 は排他的論理和を表す.以上から,GF(2m)の乗算回路を
後述する図1のように実現でき、該回路にm+1回クロック
を入力することで,GF(2m)の2元a,bの乗算結果をcとし
て得ることができる。
【0012】次に、上述した本発明の原理に基づく実例(計
算例)について詳細に説明する.なお、GFはGF(24)即ちm
=4として説明する.また,生成多項式fは,f=x4+x3+x2+
x+1とする.まず,乗算方法を説明する例として,a=(1,
0,1,1),b=(0,1,0,1)の乗算を上述した方法に従って計算
する.step1.にしたがって,ra=0001101,rb=1010,rc=00
00000,i=0とする.そして,step3.,step4.を4回繰り返
す.以下に繰り返しの様子を示す. i=0: step3.:rb=0100,cb=1,rc=0000000. step4.:rc=0001101. i=1: step3.:rb=1000,cb=0,rc=0011010. step5.:rc=0011010. i=2: step3.:rb=0000,cb=1,rc=0110100. step4.:rc=0111001. i=3: step3.:rb=0000,cb=0,rc=1110010. step4.:rc=1110010. 更に,step6.から,aとbとの乗算結果cとして
【数6】 が計算される.
【0013】また、他の計算例として,a=(0,1,0,1),b=(1,
1,0,1)の場合について説明すれば、上述と同一の計算手
順により step1.:ra=0001010,rb=1011,rc=0000000,i=0. i=0: step3.:rb=0110,cb=1,rc=0000000. step4.:rc=0001010. i=1: step3.:rb=1100,cb=0,rc=0010100. step4.:rc=0010100. i=2: step3.:rb=1000,cb=1,rc=0101000. step4.:rc=0100010. i=3: step3.:rb=0000,cb=1,rc=1000100. step4.:rc=1001110. step6.:c=(0,0,1,1) の乗算結果を得る。
【0014】次に、上述した乗算方法を実施する乗算回路に
ついて説明する.図1は本発明に係わるGF(2m)を用いた
ガロア体上の乗算方法を実施する場合の乗算回路の形態
例を示す回路構成図である。図1に示したガロア体上の
乗算回路は、被乗数a=(a0,a1,a2,a3)1と乗数b=(b0,b1,b
2,a3)2とから乗算結果c=(c0,c1,c2,c3)3を得るものであ
り、4個の1ビット記憶素子4a〜4dから構成される第1の4
段シフトレジスタ4と、該第1のシフトレジスタ4の最終
段4d出力信号と前記被乗数a=(a0,a1,a2,a3)1の各信号と
を入力する論理積ゲート5a〜5dと、該論理積ゲートの一
つ5aの出力信号が第1段6aに入力する7個の1ビット記憶
素子6a〜6gから構成される第2の7段シフトレジスタ6
と、前記論理積ゲート5b〜5cの各出力信号が入力する前
記第2のシフトレジスタ6の第1段6aから第4段6dの各段間
に組み込まれた第1の排他論理和ゲート7a〜7cと、前記
第2のシフトレジスタ6の第5段6eの出力信号と第1段6a〜
第4段6dの各出力信号とが入力する第2の排他論理和ゲー
ト8a〜8dとを備えると共に、該第2の排他論理和ゲート
の8a及び8bに前記第2のシフトレジスタの第6段6f出力信
号および第7段6g出力信号をそれぞれ入力し、該第2の排
他論理和ゲート8a〜8dから前記被乗数aと乗数bとの乗算
結果cを得るように構成する。
【0015】ここで、第1及び第2のシフトレジスタの各段4a
〜4d、6a〜6gを構成する1ビット記憶素子において、Dは
入力端子,Qは出力端子,Sはプリセット入力端子を表し
ている。また,これらの1ビット記憶素子は図示してい
ないクロック信号tにより同期動作する。
【0016】図1に示した本発明に係わる乗算回路は、上述
した計算例と同様にa=(1,0,1,1),b=(0,1,0,1)とした場
合、第1のシフトレジスタ4は上述した計算例におけるr
b,第2のシフトレジスタ6はrcに各々対応する。まず、第
2のシフトレジスタ6を構成する1ビット記憶素子6a〜6g
を0に初期値化すると共に第1のシフトレジスタ4を構成
する1ビット記憶素子の4aをb0,4bをb1,4cをb2,4dをb
3にそれぞれ初期値化(上述計算例のstep1)した後、1ビ
ット記憶素子4a〜4d、6a〜6gにクロック信号を一回入力
すると第1及び第2のシフトレジスタ4,6がシフトする.こ
れは上述した計算例におけるstep3の動作に相当し、次
に、論理積ゲート5a〜5dによって計算例のstep4の条件
分岐が,また、第1の排他論理和ゲート7a〜7cによってst
ep4の計算が実現され、さらに、第2の排他論理和ゲート
8a〜8dによってstep6の計算が実施される。従って,第1
及び第2のシフトレジスタ4,6にm+1回、即ち5回クロック
信号を1ビット記憶素子4a〜4d、6a〜6gに入力すると,
第2の排他論理和ゲート8a〜8dの出力にa,bの乗算結果c=
(c0,c1,c2,c3)3の各要素が出力される.以上のように図
1に示した乗算回路は上述した乗算方法を論理回路を用
いて実現したものであり,GF(24)の乗算を正しく計算す
る.
【0017】以上説明したように本発明に係わるガロア体上
の乗算回路は動作するので、最大でも(2m-1)段のシフト
レジスタを用意すればよく、従来の指数表示用変換テー
ブルやm2個の論理素子が不要であるので回路を小型化で
き、また、従来のように除算演算が不要であるので演算
時間を短くでき、従って、高速処理が可能となる。
【0018】以上説明した本発明に係わるガロア体上の乗算
回路の実施の形態例においては、第2のシフトレジスタ6
の第1段6a〜第3段6cの出力信号を第2の排他論理和ゲー
ト8a〜8cに入力し、m+1回クロック信号を入力すること
で計算結果を得るように構成したが、本発明においては
この形態例にかぎらず、例えば、第2のシフトレジスタ6
の第1段6a〜第3段6cの各出力信号を第1の排他論理和ゲ
ート7a〜7cの出力端子を経由して第2の排他論理和ゲー
ト8a〜8cに入力すると共に、第1及び第2のシフトレジス
タにm回クロック信号を入力するようにしても図1の構成
と同様な効果を得ることができる。尚、以上本発明を拡
大次数m=4に適用したものを例として説明したが、本発
明はこれのみに限定されるものではなく、fが既約であ
る任意の拡大次数mに対して適用できる。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上説明したようにガロア体GF
(2m)を生成多項式として構成するものであるから、処理
が高速で、且つ、回路規模が小さい有限体上の乗算方法
及び乗算回路を実現する上で著しい効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるガロア体上の乗算回路の実施の
形態例を示す回路構成図
【符号の説明】
1・・被乗数a=(a0,a1,a2,a3) 2・・乗数b=(b0,b1,b2,a3) 3・・演算結果c=(c0,c1,c2,c3) 4・・第1のシフトレジスタ 5・・論理積ゲート 6・・第2のシフトレジスタ 7a、7b、7c・・第1の排他論理和ゲート 8a、8b、8c、8d・・第2の排他論理和ゲート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガロア体GF(2m)の任意の二つの元a=(a0,a
    1,...,am-1)とb=(b0,b1,...,bm-1)との乗算において,G
    F(2)上の多項式f=xm+xm-1+...x+1が既約である拡大次数
    であって前記GF(2m)の生成多項式として前記fを用いる
    とき、 前記ガロア体の一方の元を初期値とする第1のm段シフト
    レジスタと,前記ガロア体の他方の元と該第1のシフト
    レジスタの最終m段目の出力信号とが入力するm個の論理
    積ゲートと,第1段から第m段までの各段間に第1の排他
    論理和ゲートを配置した第2の2m-1段シフトレジスタ
    と、該第2のシフトレジスタにおけるm+1段目の出力信号
    と第1段目から第m段目までのそれぞれの出力信号とが入
    力する第2のm個の排他論理和ゲートとを備え、 前記ガロア体の元の最下位ビットが入力する論理積ゲー
    トの出力信号を前記第2のシフトレジスタの第1段目に入
    力し、それ以外の論理積ゲートの出力信号を前記第1の
    各排他論理和ゲートに入力すると共に、前記第2の排他
    論理和ゲートにおいて前記第2のシフトレジスタの第1段
    目出力信号が入力する前記排他論理和ゲートに前記第2
    のシフトレジスタの2m-2段目出力信号を入力し、前記第
    2のシフトレジスタの第2段目出力信号が入力する前記排
    他論理和ゲートに前記第2のシフトレジスタの2m-1段目
    出力信号を入力して、 前記第1のシフトレジスタを前記ガロア体の一方の元に
    より初期値化すると共に前記第2のシフトレジスタを0値
    により初期値化した後、前記第1と第2のシフトレジスタ
    をm+1回シフト動作して、前記第2の排他論理和ゲートの
    出力から前記ガロア体の二つの元aとbとの乗算結果を得
    るように構成したガロア体上の乗算回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の乗算回路に於いて,前記
    第2のシフトレジスタにおける第1段目から第m段目まで
    のそれぞれの出力信号が前記第1の各排他論理和ゲート
    を介して前記第2の各排他論理和ゲートに入力し、前記
    第1と第2のシフトレジスタをm回シフト動作して、前記
    第2の排他論理和ゲートの出力から前記ガロア体の二つ
    の元aとbとの乗算結果を得るように構成したガロア体上
    の乗算回路。
  3. 【請求項3】 ガロア体GF(2m)の任意の二つの元a=(a0,a
    1,...,am-1)とb=(b0,b1,...,bm-1)との乗算に於いて,G
    F(2)上の多項式f=xm+xm-1+...x+1が既約である拡大次数
    であって前記GF(2m)の生成多項式として前記fを用いる
    とき、 前記乗算の結果をc=(c0,c1,...,cm)として,前記ガロア
    体の一方の元aを記憶する第1のmビット記憶手段raと,前
    記ガロア体の他方の元bを記憶する第2のmビット記憶手
    段rbと,前記乗算結果cを記憶する第3の2m-1ビット記憶
    手段rcとを用いて,前記第3の記憶手段rcを0値に初期化
    した後,前記第2の記憶手段rbと前記第3の記憶手段rcと
    をシフトし,シフト毎に前記第2の記憶手段rbの桁あふ
    れを検出し、前記第2の記憶手段rbに桁あふれがあれ
    ば、i=0からm-1ビットに対して前記第3の記憶手段rcに
    おける値rciと前記第2の記憶手段raの値raiとの排他論
    理和をとりこの結果を前記rciに代入し,前記第2及び第
    3の記憶手段においてシフトをm回繰り返した後, 前記第
    3の記憶手段rcにおいてi=0からm-3ビットに対するrciと
    mビット目の値rcmと2m+1-iビット目の値rc2m+1-iとの排
    他論理和をとると共に、i=m-2からm-1ビットに対するrc
    iとmビット目の値rcmとの排他論理和をとることによ
    り、前記ガロア体の二つの元aとbとの乗算結果を得るガ
    ロア体上の乗算方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001056640A (ja) * 1999-08-19 2001-02-27 Toyo Commun Equip Co Ltd 積和演算装置及びこれを用いた暗号・復号装置
JP2001109376A (ja) * 1999-10-04 2001-04-20 Toyo Commun Equip Co Ltd 演算回路および演算プロセッサ

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