JPH08139612A - リード・ソロモン誤り訂正符号復号化回路 - Google Patents

リード・ソロモン誤り訂正符号復号化回路

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JPH08139612A
JPH08139612A JP6273526A JP27352694A JPH08139612A JP H08139612 A JPH08139612 A JP H08139612A JP 6273526 A JP6273526 A JP 6273526A JP 27352694 A JP27352694 A JP 27352694A JP H08139612 A JPH08139612 A JP H08139612A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リード・ソロモン誤り訂正符号を、構成が簡
単でしかも少ないハードウェア量の回路を用いて高速に
誤り訂正復号化する演算回路の提供である。 【構成】 2t−1個(tは訂正能力)の基本セル30
2〜305と、1個のTERMセル306とを接続し
て、リード・ソロモン誤り訂正符号復号化回路を構成す
る。このリード・ソロモン誤り訂正符号復号化回路にお
いては、誤り値多項式Ω(x)と誤り位置多項式Λ
(x)とを交互に演算することにより、誤り値多項式・
誤り位置多項式の処理がほぼ同型であることを利用して
ハードウエアの共有を有効に行っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はランダム誤りを訂正する
ために使用されるリード・ソロモン符号の誤り訂正復号
・符号化に関するものである。本発明は、そのうちで特
に誤りの訂正能力にすぐれる高次のリード・ソロモン符
号の高速復号に使用する高速演算回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】リード・ソロモン符号の符号化、復号に
必要な代数的処理について記述する。
【0003】なお、リード・ソロモン符号自体の理論に
ついては、今井の「符号理論」(電気情報通信学会)、
Richard E. Blahut の"Theory and practice of error
control codes" (Addison-Wesley)、G.Clark and J.Cain
の"Error-Correction Codingof Digital Communication
s"(Plenum Press) に詳しいので省略する。
【0004】リード・ソロモン符号の符号化は以下の演
算にて行なわれる。
【0005】
【数1】
【0006】で定義される。G(x)は符号の生成多項
式であり、以下のように定義される。
【0007】
【数2】
【0008】ただし、αはガロア体の原始根の一つであ
る。すなわち情報列を多項式と見立てて、これを生成多
項式で割った剰余のK次の多項式の係数をパリテイと考
え、元のデータ列の後に付加することで実現される。な
お、ここで多項式の剰余を求める演算は係数の四則演算
がガロア体上の演算として行うこと以外は、通常の多項
式演算と全く同じである。
【0009】一般にリード・ソロモン符号の復号化は以
下の手順にて行うことができる。
【0010】(I)シンドローム多項式S(x)の算出 (II)消失多項式Γ(x)・変成シンドローム多項式T
(x)の算出 (III)誤り値多項式Ω(x)および誤り位置多項式Λ
(x)の算出 (IV)誤り値多項式Ω(x)および誤り位置多項式Λ
(x)の評価 シンドローム多項式S(x)は(3)のαを用いて以下
のように定義される。
【0011】
【数3】
【0012】R(x)は受信語の情報多項式である。シ
ンドローム多項式S(x)の全係数がゼロならば、誤り
がないと判定される。シンドローム多項式S(x)が非
ゼロならば、以下の手順により誤りの訂正が試みられ
る。
【0013】消失多項式Γ(x)および変成シンドロー
ム多項式T(x)の算出は誤り位置の推定がなんらかの
手段で推定可能で消失訂正を行うことが可能な場合に行
う。消失がバイトのi0からIE−1の場所で起こった
としたとき消失多項式Γ(x)、変成シンドローム多項
式T(x)は以下のように定義される。
【0014】
【数4】 Γ(x) = (αi0x −1) (αi1x −1)… (αiE-1x −1) (5) T(x)=S(x)Γ(x)mod x2t (6) 消失訂正を行わないときは、 Γ(x) =1 (7) T(x)=S(x) (8) である。
【0015】誤り値多項式Ω(x)および誤り位置多項
式Λ(x)の算出はユークリッド・アルゴリズムにより
行うことができる。すなわち、
【0016】
【数5】 Ωi(x)=qi(x) Ωi-1(x)+Ωi-2(x) (9) Λi(x)=qi(x) Λi-1(x)+Λi-2(x) (10) Qi(x) =Ωi(x)/ Ωi-1(x) (11) なる漸化式を、以下の初期条件の元で
【0017】
【数6】 Ω-1(x) =x2t Ω0(x)=T(x) Λ-1(x) =0 Λ0(x)=Γ(x) (12) 誤り値多項式Ω(x)の次数が2t−E以下になるまで
繰り返し計算する。これにより得た誤り値多項式および
誤り位置多項式を以下のように解くことにより誤りバイ
トの位置、値を知ることが可能となる。
【0018】誤り値多項式Ω(x)および誤り位置多項
式Λ(x)から誤りは以下のように算出可能である。
【0019】
【数7】
【0020】すなわち、Λ(x)にα-iを代入した結果
が0ならば、i乗の位置のバイトに誤りがありei がそ
の値がである。
【0021】さて、従来の技術において、リード・ソロ
モン誤り訂正符号のユークリッド互除法処理はマイクロ
プログラミングによる処理が多用化されてきた。しかし
リード・ソロモン誤り訂正符号の訂正能力をtとしたと
き、ガロア体上の積和演算を(2t)2 回要するために
tが増大すると共に処理時間が増大するため、高速処理
の実現を妨げてきた。
【0022】この問題を解決するために並列処理の試み
も近年見られる。例えば、今井らは(特開昭63−16
4629号公報)、2tのセルを使用することにより高
速処理が可能なことを示している。しかしこの方法では
各セルの状態が違うために各セルへの制御線が別々に必
要であると共に、コントローラが2tの状態を持つ必要
がありハードウエア量が増大する。
【0023】また、Cameron らは米国特許明細書第5,
170,399号でユークリッドスタックと呼ばれる2
t個のセルを用いた構造を2つ並列におくことにより、
高速処理を実現している。これは最大2t+1個のガロ
ア体上の乗算器を並列に動かすことにより、1クロック
サイクルで多項式同士の除算を行うことが可能であるこ
とを実証したものである。また、この米国特許明細書に
記載された技術は、特開昭63−164629号公報に
記載されたものとはとは異なり、各基本セルに対する制
御入力はすべて共通でありLSI上にて集積するのに有
利であり、コントローラも簡単化しやすい。また誤り値
多項式Ω(x)と誤り位置多項式Λ(x)の形成過程、
変成シンドローム多項式T(x)と消失多項式Γ(x)
の形成過程が同じであるため、ユークリッドスタックを
2つ置く構成とした場合、それぞれのスタックへの制御
が同じであるという特徴がある。
【0024】しかし、米国特許明細書第5,170,3
99号に示されている図2(A)の構成は、結局基本セ
ルを4t個使用するものでありハードウエア量が大き
い。また同図2(B)の構成は基本セルを2t個使用す
るのみであるが、誤り値多項式Ω(X)、誤り位置多項
式Λ(X)と順に演算するため、先に算出した誤り値多
項式Ω(X)を保存するためのレジスタメモリ(図2
(B)の46)を必要とする。また誤り位置多項式Λ
(X)の算出に当たって誤り値多項式Ω(X)の算出の
サイクル種別と同じシーケンスを実現する必要とするた
めに誤り値多項式Ω(X)の算出のサイクル種別の履歴
をレジスタメモリないしコントロールブロックに蓄積す
る必要がある。またコントロールブロック自体はこのた
め誤り値多項式Ω(X)、誤り位置多項式Λ(X)のサ
イクルでは違った処理を強いられ、誤り値多項式Ω
(x)、誤り位置多項式Λ(x)を形成するコントロー
ルシーケンスが同一であることを生かし切れていない問
題があった。
【0025】また、米国特許明細書第5,170,39
9号に記載のものは、ユークリッドスタック以外にシン
ドローム発生部、誤り値・誤り位置多項式の評価処理部
を別に置くことを前提にしており、これらの処理も最大
2t+1個の並列乗算を必要とする演算であるにも関わ
らず、これの処理も行うことが可能なユークリッドスタ
ックの可能性について言及していない。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本願発明
の目的は、リード・ソロモン誤り訂正符号を、構成が簡
単でしかも少ないハードウェア量の回路を用いて高速に
誤り訂正復号化する演算回路の提供である。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の記載の発明は、誤り値多項式Ω(x)、
誤り位置多項式Λ(x)を形成するための複数の基本セ
ルと1個のTERMセルとコントロール回路とを少なく
ても有するリード・ソロモン誤り訂正符号復号化回路回
路において、前記各基本セルは、2組の多項式を演算す
るための2組のレジスタと、レジスタを選択するマルチ
プレクサと、演算を制御するマルチプレクサと、ガロア
体上の演算を行う演算器を少なくても有し、前記TER
Mセルは、ガロア体上の割算器と、レジスタを少なくて
も有し、前記コントロール回路は、レジスタの選択以外
の基本セルへの制御は同一のまま、誤り値多項式Ω
(x)の演算サイクルと誤り位置多項式Λ(x)演算サ
イクルの2サイクルを行い、直前の誤り値多項式Ω
(x)の演算サイクルの割り算結果を前記TERMセル
内の前記レジスタに記憶し、直後の誤り位置多項式Λ
(x)の演算サイクルにおいて使用することを繰り返す
ように制御することにより、誤り値多項式Ω(x)、誤
り位置多項式Λ(x)を形成することを特徴とする。
【0028】請求項2に記載の発明は、前記基本セル
は、変成シンドローム多項式T(x)、消失多項式Γ
(x)の演算も可能であり、前記TERMセルは、消失
箇所に対応するデータを発生する手段を有し、前記コン
トロール回路は、レジスタの選択以外の基本セルへの制
御は同一のまま、変成シンドローム多項式T(x)の演
算サイクルと消失多項式Γ(x)の演算サイクルの2サ
イクルを繰り返す制御を行い、変成シンドローム多項式
T(x)、消失多項式Γ(x)を形成することを特徴と
する。
【0029】請求項3に記載の発明は、前記基本セルお
よび前記TERMセルは、誤り値多項式Ω(x)、誤り
位置多項式Λ(x)の評価演算も可能であり、前記コン
トロール回路は、誤り値多項式Ω(x)の評価演算サイ
クルと誤り位置多項式Λ(x)評価演算サイクルの2サ
イクルを行い、先のサイクルの演算結果をTERMセル
内のレジスタに記憶し後のサイクルで誤り値の算出に使
用することを繰り返す制御を行うことにより、誤り値多
項式Ω(x)、誤り位置多項式Λ(x)を評価すること
を特徴とする。
【0030】請求項4に記載の発明は、前記基本セルお
よびTERMセルは、シンドローム算出演算も行うこと
が可能なことを特徴とする。
【0031】請求項5に記載の発明は、一方の入力がセ
レクタの出力に接続し、もう一方の入力が共通のバスに
接続するガロア体上の乗算器と、前記乗算器の出力を少
なくとも一方の入力に持つガロア体上の加算器と、前記
加算器の出力を入力に持つ2つのMレジスタと、前記乗
算器の入力および前記加算器の出力にマルチプレクサを
介して接続する2つのNレジスタと、前記2つのMレジ
スタと、前記2つのMレジスタのそれぞれの出力に接続
する2つのマルチプレクサとを有する前記基本セルを用
いて構成されたことを特徴とする。
【0032】
【作用】本発明は、上記の構成で、誤り値多項式・誤り
位置多項式の処理がほぼ同型であることを利用して、交
互に行うことによりハードウエアの共有を有効に行って
いる。本発明はまた、シンドローム発生、誤り値・誤り
位置多項式の評価も最大2t+1の並列演算であること
を利用して、時分割により、同じハードウエアを用いる
ことにより、ハードウェアの共有・最小化を行ってい
る。
【0033】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を用い
て説明する。
【0034】(実施例の構成)本発明の実施例おける基
本セルの構成示すブロック図を図1に示す。基本セル2
t個と組み合わせて使用するTERMセルの構成を示す
ブロック図を図2に示す。また基本セル2t個とTER
Mセル組み合わせてユークリッド互除法処理を行うこと
により、リード・ソロモン誤り訂正符号の復号化する本
願発明の実施例である演算回路の全体構成を図3に示
す。
【0035】図1において、101がガロア体上の乗算
器である。102がガロア体上の加算器である。10
1,102は単一の乗加算器で置き換え可能である。1
03,104はマルチプレクサであり、各々乗算器、加
算器の入力を切り替えている。マルチプレクサ103,
104の切り替え制御線がおのおのs0,s1である。
105,106がMレジスタと呼ぶレジスタ群である。
107,108がNレジスタと呼ぶレジスタ群である。
各レジスタ105,106,107,108の書き込み
制御線がそれぞれwm0,wm1,wn0,wn1であ
る。レジスタ105,106の出力はマルチプレクサ1
09で選択されている。同様にレジスタ107,108
の出力はマルチプレクサ110で選択されている。マル
チプレクサ109,110はともに制御線s3で制御さ
れている。Qbusが共通バスであり、乗算器101の
入力になっている。Mi-1 は入力であり、図3の示すよ
うに、前段の基本セルのMi 出力に接続される。Mi
出力であり、図3に示すように後段の基本セルの入力M
i-1 に接続される。
【0036】TERMセルを示す図2において、201
はレジスタでありwfがその書き込み制御線である。2
02はガロア体上の逆関数演算回路であり、203はガ
ロア体上の乗算器である。202,203は単一の割算
器に置き換え可能である。204,205,206はマ
ルチプレクサであり、si1,si2,si3はその制
御信号である。207はゼロ検出回路である。mzer
oはその出力である。208はラッチであり、lk1はそ
の制御信号である。
【0037】図3において、図1に示した基本セル2t
個と図2に示したTERMセルの相互接続を示す。30
2〜305は図1に示した基本セルBU0,BU1,・
・BU2t−1である。301はマルチプレクサであ
り、slはその制御線である。307はコントロール回
路である。s0−s3,wd0−we1の信号線はすべ
ての基本セルに共通の入力であり、コントロール回路か
ら出力される。なお、図2のmzero出力はコントロ
ール回路への入力となる。また図2の信号線wf,si
1,si2,si3への信号はコントロール回路から出
力されている。各基本セルのMi出力は次段のMi-1
力に接続する。TERMセル306への入力M2t-1は、
2t−1番目の基本セル305の出力Mi に接続され
る。
【0038】(他の実施例の構成)図4は、別の実施例
の基本セルのブロック図である。図4において、401
がガロア体上の乗算器である。402がガロア体上の加
算器である。401,402は単一の乗加算器で置き換
え可能である。403,404のマルチプレクサであ
り、各々乗算器、加算器の入力を切り替えている。マル
チプレクサ403,404の切り替え制御線がおのおの
s0,s1である。405,406がMレジスタと呼ぶ
レジスタ群である。407,408がNレジスタと呼ぶ
レジスタ群である。各レジスタ405,406,40
7,408の書き込み制御線がそれぞれwm0,wm
1,wn0,wn1である。レジスタ405,406の
出力はマルチプレクサ409で選択されている。同様に
レジスタ407,408の出力はマルチプレクサ410
で選択されている。マルチプレクサ409,410はと
もに制御線s3で制御されている。Qbusが共通バス
であり、乗算器401の入力になっている。Mi-1 は入
力であり、前段の基本セルのMi 出力に接続される。M
i は出力であり、後段の基本セルの入力Mi-1 に接続さ
れる。
【0039】図4は、図1に示した基本セルにおいてマ
ルチプレクサ103への入力を追加し、マルチプレクサ
109の出力に接続した構成となっている。
【0040】図5は他の実施例のTERMセルの構成を
示すブロック図である。
【0041】図5において、501はレジスタでありw
fがその書き込み制御線である。502はガロア体上の
逆関数演算回路であり、503はガロア体上の乗算器で
ある。504,505,506はマルチプレクサであ
り、si1,si2,si3はその制御信号である。5
07はゼロ検出回路である。mzeroはその出力であ
る。508はラッチであり、lk1はその制御信号であ
る。509はガロア体シーケンサ、510は深さ2tの
FIFOである。
【0042】図5に示されたTERMセルは、図2に示
されたTERMセルにおいて、ガロア体シーケンサ50
9と深さ2tのFIFO510を追加したものである。
各セルの接続は図3に同じである。
【0043】図4の基本セルと図5のTERMセルは、
図3の接続と同様の接続で、消失多項式;変成シンドロ
ーム生成およびユークリッド互除法処理を行う演算回路
を構成する。
【0044】(第3の実施例の構成)図6,図7は第3
の実施例の構成を示す図である。図5は図4に示した基
本セルを拡張したものである。
【0045】図6において、601がガロア体上の乗算
器である。602がガロア体上の加算器である。60
1,602は単一の乗加算器で置き換え可能である。6
03,604はマルチプレクサであり、各々乗算器60
1、加算器602の入力を切り替えている。マルチプレ
クサ603,604の切り替え制御線がおのおのs0,
s1である。605,606がMレジスタと呼ぶレジス
タ群である。607,608がNレジスタと呼ぶレジス
タ群である。各レジスタ605,606,607,60
8の書き込み制御線がそれぞれwm0,wm1,wn
0,wn1である。レジスタ605,606の出力はマ
ルチプレクサ609で選択されている。同様にレジスタ
607,608の出力はマルチプレクサ610で選択さ
れている。マルチプレクサ609,610はともに制御
線s3で制御されている。Qbusが共通バスであり、
乗算器601の入力になっている。Mi-1 は入力であ
り、前段の基本セルのMi 出力に接続される。Mi は出
力であり、後段の基本セルの入力Mi-1 に接続される。
611,612が追加されたマルチプレクサである。s
2、s4がその制御線である。603のマルチプレクサ
の入力としてシンドローム多項式の算出のための定数入
力、誤り位置多項式の評価のための定数入力、誤り値多
項式の評価のための定数入力が、図4の基本セルの構成
と比較して追加されている。
【0046】図7は図5のTERMセルの構成を拡張し
たものである。
【0047】図7において、701はレジスタでありw
fがその書き込み制御線である。702はガロア体上の
逆関数演算回路であり、703はガロア体上の乗算器で
ある。704,705,706はマルチプレクサであ
り、si1,si2,si3はその制御信号である。7
07はゼロ検出回路である。mzero はその出力である。
708はラッチであり、lkはその制御信号である。7
09はガロア体シーケンサ、710は深さ2tのFIF
Oである。
【0048】以上の構成は、図5のTERMセルと同様
な構成である。そして、図5の構成と比較すると、端子
として、Decode data 入力、Encode data 入力、Encode
data 出力、SUModd ,SUMevenが追加されてい
る。713はゼロ検出回路であり、sumzero はその出力
である。712はガロア体上の加算器であり、SUM
odd ,SUMevenを入力としてSUMを出力する。71
1はラッチであり、lk2はその制御線である。704
の入力に711の出力が追加されている。705の入力
にSUMが追加されている。
【0049】図8は図6の基本セル、図7のTERMセ
ルを組み合わせたときの全体の接続図である。s0−s
5,wd0−1,we0−1の制御線は省略されている
が、図3と同様にすべての基本セルに対する共通入力と
して必要である。0番目、1番目の基本セル802と8
03のSUMi-1 入力には0を入力する。2i番の基本
セルのSUMi-1 入力は2i−2番の基本セルのSUM
i 出力に接続する。2i+1番の基本セルのSUMi-1
入力は2i−1番の基本セルのSUMi 出力に接続す
る。TERMセル806のSUModd 入力は2t−1番
の基本セル805のSUMi 出力に接続し、SUMeven
入力は2t−2番の基本セルのSUMi 出力に接続す
る。
【0050】(実施例の動作)上記した本発明の実施例
の構成によるリード・ソロモン符号の復号化を、構成に
おける動作を詳細に追うことで説明する。
【0051】初期状態において、図3の各基本セルおよ
びTERMセルのレジスタを図9のとおりに初期化す
る。つまり、基本セルの各レジスタ105には誤り値多
項式Ω0 x)の初期値多項式の各係数を設定する。同様
にレジスタ107に誤り値多項式Ω-1(x)を格納す
る。基本セルの各レジスタ106には誤り位置多項式Λ
(x)の初期値多項式の各係数を設定する。同様にレ
ジスタ108に誤り位置多項式Λ−1(x)を格納す
る。設定する各初期値に関しては、上記式(12)を参
照されたい。
【0052】なお、誤り位置多項式Λ(x)は便宜上誤
り値多項式Ω(x)と一つ次数をずらした形で格納され
る。つまり初期状態において基本セルのn番目にはn+
1次の項が格納される。0次の項は基本セル0の一つ手
前の仮想的なレジスタに置いている。この仮想的なレジ
スタは初期の状態に1という値をもつ以外は常にゼロで
あるので(一回目の除算処理でΛ(x)の最下位の桁は
必ずBU0(基本セル302)のレジスタに移る)回路
的には基本セル302のMi-1 端子の入力に対して0x
01を入力するセレクタとして実現される(図3のマル
チプレクサ301がそれに該当する)。
【0053】初期化の処理自体は、後述するように拡張
した構成を使用しシンドローム多項式を求める処理を同
一回路にて行うように拡張すれば不要となるが、シンド
ローム多項式の生成を別回路にて行う場合は図3のIn
it入力端子からシフトインすることにより可能であ
る。あるいは、外部よりシリアルにシフトインするよう
にしてもよい。
【0054】初期化した後の1回のユークリッド互除法
収束計算は以下の手順で行うことができる。この実施例
では、誤り値多項式Ω(x)および誤り位置多項式Λ
(x)に関する演算を交互に行うが、以下便宜のため、
誤り値多項式Ω(x)多項式にのみ注目して説明を行
い、その後誤り位置多項式Λ(x)の演算について記述
する。
【0055】多項式の除算により剰余多項式をもとめる
演算は、以下のように書くことができる。誤り値多項式
Ωi-1 (x)を誤り値多項式Ωi-2 (x)で割った剰余
を求めることを考えたとき、以下に示すように繰り返し
演算により剰余多項式W(x)(つまりΩi (x))を
求める。すなわち
【0056】
【数8】
【0057】これは多項式の割り算の手順に当てはめれ
ば理解は容易である。割り算の手順については、後で詳
しく説明する。
【0058】なお(18)式の
【0059】
【外1】
【0060】の項はΩi-2 (x)をΩi-1 (X)で割っ
た商に対応する。すなわち、(18)はΩi-2 (x)を
Ωi-1 (X)で割った商をQ(x)とすると、その係数
i を用いて以下のように書くことも可能である。
【0061】
【数9】 Wk+1(x) =Wk(x) +Ωi-1(x)qi-j-kxi-j-k (19) 多項式の割り算の筆算によって処理したものを図10に
示す。図11が図10に対応した本発明の実施例の構成
を用いた一回の多項式の除算演算の手順を示す。
【0062】さて、図10において、
【0063】
【数10】 A(x)=a33 +a22 +a1 x+a0 (A) B(x)=b22 +bx+b0 (B) とし、(A)式を(B)式で割ると、商の式Q(x)と
剰余の式W(x)を用いて次式(C)が成立する。
【0064】
【数11】 A(x)=Q(x)B(x)+W(x) (C) ただし、Q(x)=q1 x+q0 ; W(x)=a″1
x+a″0 図10で、演算1では、q1 xが求まり、q1 =a3
2 となる。演算1で導出されるA′(x)は、
【0065】
【数12】 A′(x)=a′22 +a′1 x+a′0 (D) ただし、a′2 =a2 −q11 ,a′1 =a1 −q1
0 演算0では、q0 が求まり、q0 =a′2 /b2 とな
り、剰余W(x)が求まる。
【0066】この筆算を、本発明の実施例の図3に示し
た構成で行ったものが図11である。
【0067】上記の演算1は、、サイクルがTからT+
1となったとき、全基本セルで次に示す演算を行うこと
で実行される。ここで、Mi ,Ni は、i番目の基本セ
ルMレジスタ,Nレジスタの内容を示している。
【0068】
【数13】 Mi,T+1 =Q×Mi-1,T +Ni,T (E) Ni,T+1 =Mi-1,T Q=N2t,T/M2t-1,T 上記のQは、TERMセルで計算され、Qbusを介し
て各基本セルに送られる。また、Mレジスタの内容をN
レジスタに移している。次に演算0をサイクルがT+1
からT+2となったとき、全基本セルにおいて、次に示
す演算を行うことで実行される。
【0069】
【数14】 Mi,T+2 =Q×Ni,T+1 +Mi-1,T+1 (F) Ni,T+2 =Ni,T+1 Q=M2t-1,T+1/N2t,T+1 上記と同様に、QはTERMセルで求めて、Qbusを
介して各基本セルに送られる。剰余は、Mレジスタに求
められる。
【0070】演算1のときの基本セル、TERMセルの
制御線の切り替えを図12、図13、演算0のときの制
御を図14、図15に示す。
【0071】図12は、演算1のときの基本セルにおい
て、上記式(E)における
【0072】
【数15】Mi,T =Q×Mi-1,T-1 +Ni,T-1i,T+1 =Mi−1,T の演算を行う接続を示している。図13は、演算1のと
きのTERMセルにおいて、上記式(E)における
【0073】
【数16】Q=N2t/M2t-1 の演算を行う接続を示している。
【0074】また、図14は、演算0における基本セル
において、上記式(F)における
【0075】
【数17】Mi,T =Q×Ni,T-1 +Mi-1,T-1 の演算を行う接続を示している。図15は、演算0にお
けるTERMセルにおいて、上記式(F)における
【0076】
【数18】Q=M2t-1/N2t の演算を行う接続を示している。
【0077】このような演算を、(14)〜(19)の
多項式の割り算に対して用いる。演算1で(14)〜
(19)の手順におけるW1 (x)を求めるとともに、
Mレジスタ中にあったΩi-2 (x)をΩi-1 (x)を格
納していたNレジスタに移す。W1 (x)はΩi-2
(x)を格納していたMレジスタに上書きする。その
後、演算0でW2 (x)を求める。
【0078】本発明の制御の手順を擬似コードで説明し
たものを図16に示す。なお、図16においてPOWE
R,REDUCEは各々tまでカウントできるカウンタ
である。また、図16の演算2は各基本セルのMレジス
タの内容をシフトアップする動作である。この演算2に
おいて、基本セルの制御は演算0と同一で、TERMセ
ルのsi3の選択信号によりQbusに0を出力する制
御を行うことにより実現される。図16の制御手順は、
図3において、コントロール回路307を用いて行われ
る。
【0079】上記では誤り値多項式Ω(x)の演算につ
いて説明した。この誤り値多項式Ω(x)の演算と平行
して行われる誤り位置多項式Λ(x)の演算は式(1
0)に定義した通りである。この式(10)と式(1
9)に注目すれば、誤り値多項式Ω(x)の計算におい
て求めたqI-J-k を使用して、誤り位置多項式Λi-2
(x)、Λi-1 (x)に対して誤り値多項式Ωi-2
(x)、Ωi-1 (x)にほどこしたのと全く同じ演算を
すればよいことがわかる。
【0080】本発明の実施例では、図17のタイムチャ
ートに示すように、誤り値多項式Ω(x)の演算および
Qバスの値のラッチのサイクル、誤り位置多項式Λ
(x)の演算のサイクルを交互に行う。誤り値多項式Ω
i-1 、Ωi-2 の係数は、各基本セルのレジスタ105,
107に格納されるに対して、誤り位置多項式Λi-1
Λi-2 の係数は各基本セルのレジスタ106,108に
格納される。誤り位置多項式Λ(x)の演算は誤り値多
項式Ω(x)の演算で求めたQバスの値を図2のTER
Mセルのラッチ208で保存し、基本セルのs0,s1
の制御線の値を保持したままで、次のサイクルにおいて
レジスタの選択信号ωmo,ωm1,ωno,ωm1,
s3を切り替えて、レジスタ105,107の代わりに
レジスタ106,108を選択するように制御すること
により実現している。
【0081】図18にt=2の符号における処理例を示
す。図18は
【0082】
【数19】 Gp(x) =x8+x5+x3+x2+1 (20) で定義されるガロア体上で、M0 =120、t=2のリ
ード・ソロモン符号を例として使用している。係数がす
べて0なる符号語のX16の項に大きさxl0なる誤り
を加えた例である。T=0が初期状態であり、各基本セ
ルのレジスタ105に、シンドローム多項式の係数が格
納されている。また各レジスタ107,106,108
は式(12)に従ってΩ-1(x)、Λ0 (x)、Λ
-1(x)の係数に初期化されている。M2t-1が非ゼロな
ので図16に従ってstepBが実行され各基本セル内
のレジスタの内容は図18のT=2の状態に変化する。
(Tは2づつ増加しているが、誤り値多項式を演算する
Ωサイクル・誤り位置多項式を演算するΛの各サイクル
が必要なため2サイクル必要である。)以下図16のア
ルゴリズムに従って処理をし、T=8のときに最終的な
誤り値多項式Ω(x)、誤り位置多項式Λ(x)の係数
が各基本セルのレジスタ105,106に求まる。
【0083】多項式の次数が一つ減じられる度に演算
0、演算1、演算2を行えばよいので訂正能力tのリー
ド・ソロモン符号の誤り値多項式Ω(x)の算出には高
々演算は2t回必要である。本発明では演算0・演算1
・演算2を各々1サイクルにて行うので、位置多項式Λ
(x)及び誤り値多項式Ω(x)の算出には高々2t×
2サイクルあればよいことになる。
【0084】以上によって、本発明の実施例を用いるこ
とによりリード・ソロモン符号のユークリッド互除法演
算が高速に処理可能であることを示した。
【0085】(他の実施例の動作)以下では図1・図2
を拡張した図4・図5の回路で誤り値多項式Ω(x)、
誤り位置多項式Λ(x)の算出のみならず、変成シンド
ローム多項式T(x)、消失多項式Γ(x)の導出が可
能であることを示す。
【0086】データ入力終了時にTERMセルのFIF
O510には消失箇所に対応するα0 ,α1 …αiE-1
蓄えられている。基本セルの初期化は誤り値多項式Ω
(X)、誤り位置多項式Λ(x)の場合と同じである。
(5),(6)式は以下のような漸化式として書くこと
ができるので、
【0087】
【数20】 Γj+1(x)= (αj −1)Γj(x) (21) Tj+1(x) = (αj −1)Tj(x) (22) 各基本セルは結局、各係数毎に同様の
【0088】
【数21】 γi,T+1 =αi,T γi-1,T +γi,T (23) なる演算を実現すればよい。
【0089】図19に変成シンドローム多項式T(x)
算出時の基本セルの接続を示す。この接続で基本セル
は、
【0090】
【数22】Mi,T+1 =Q×Mi-1,T +Mi,T の演算をおこなう。これは、上記式(23)の形と同様
である。
【0091】また、TERMセルはマルチプレクサ50
6を通してFIFO510の値を出力する。消失多項式
Γ(x)算出時にはwm0,wm1,s3を切り替えて
同じ演算を行う。図20にタイミングチャートを示す。
FIFO510が空になった時点で消失多項式Γ
(x)、変成シンドローム多項式T(x)算出は終了す
る。この時変成シンドローム多項式T(x)の係数は各
基本セルのレジスタ405に、消失多項式Γ(x)の係
数は各基本セルのレジスタ406に格納されている。こ
れはそのまま消失訂正時の誤り値多項式Ω(x)、誤り
位置多項式Λ(x)の算出のための初期状態と一致する
ため、コントローラは引き続き誤り値多項式Ω(x)、
誤り位置多項式Λ(x)算出演算に移ることができる。
消失訂正時の誤り値多項式Ω(x)、誤り位置多項式Λ
(x)の算出のための手順は、図15に示されている手
順の代わりに図21に示される手順を使用する。図21
に示されている手順に従って図3に示したコントロール
回路が基本セル及びTERMセルを制御する。
【0092】(第3の実施例の動作)以降では本発明を
拡張することによりリード・ソロモン符号に必要な演算
をすべて行うことが可能であることを示す。以下図6・
図7の回路で、復号に必要なシンドローム算出演算・誤
り値多項式/誤り位置多項式の評価演算が実行可能であ
ることを示す。
【0093】シンドロームを求める演算については
(4)を書き換えると、
【0094】
【数23】 R(αm0+1) =((…((rNαm0+i+rN-1) αmo+i+rN-2) …+r1) αm0+i+αm0+i) (24) となるので、各基本セルにおいて、データ入力毎に
【0095】
【数24】 si,T+1= si,T αm0+i+rT (25) なる演算を実行できればよい。
【0096】図22がシンドローム算出演算の図6に示
す拡張基本セルの接続である。図22のsyndrome const
ant CS はすなわちαmo+iである。TERMセルはDeco
de Data Input より受信語をsi3のマルチプレクサを
通してQbusに出力している。したがって、図22で
は、
【0097】
【数25】Mn,T =CS ×Mn,T +rt (ただし、rt は受信語のt番目)が演算される。
【0098】シンドローム演算に先立ってレジスタ60
5,606はゼロに初期化する。これは、例えばマルチ
プレクサ604,611を共にQbusを選択した状態
で、TERMセルのマルチプレクサ706により、Qb
usにゼロを出力することで可能である。その後、シン
ドローム演算が行われるが、受信語1バイトに1サイク
ルで処理が可能である。符号語入力後に各基本セルのM
レジスタ内にシンドローム多項式が残る。これは、引き
続き消失多項式Γ(x)、変成シンドローム多項式T
(x)の導出を行うのに都合がよい。またΩ-1(X)に
相当するレジスタ607の初期化の動作は基本セルに格
納される2t−1から、0次の項はマルチプレクサ61
1により0を入力することで行う。2t次の項はTER
Mセル内の701のレジスタに相当するが、本実施例で
はその初期化は行わず、かわりに初めてΩ-1(X)を使
用するときに、マルチプレクサ705により0を出力す
ることにより対処している。また誤り位置多項式Λ
(x)に関するΛ-1(x)の初期化は、レジスタ608
に関してはマルチプレクサ612により0を入力するこ
とで可能である。
【0099】消失多項式Γ(x)と変成シンドローム多
項式T(x)の導出及び誤り値多項式Ω(x)と誤り位
置多項式Λ(x)の算出はすでに述べたのと同様であ
る。誤り値多項式/誤り位置多項式Λ(x)の算出を終
了した時点では誤り値多項式Ω(x)は各レジスタ60
5に、誤り位置多項式Λ(x)は各レジスタ606にあ
る。以下誤り値多項式/誤り位置多項式Λ(x)の評価
演算について説明する。
【0100】図23・図24は誤り値多項式Ω(x)及
び誤り位置多項式Λ(x)の評価演算のため図6に示し
た拡張基本セルの接続である。TERMセルはsi3によ
りQbusにゼロを出力するとともに、ゼロ検出回路7
13により誤り位置多項式Λ(x)のゼロを検出する。
拡張基本セルは、誤り位置多項式Λ(x)の評価サイク
ル(図24)と誤り値多項式Ω(x)の評価サイクル
(図23)の演算を交互に繰り返す。lamda constantは
α-iであり、omega constantはα-mo-i+1 である。
【0101】したがって、図23に示す接続をした拡張
基本セルにおいては、
【0102】
【数26】
【0103】の演算が行われ、図24に示す接続をした
拡張基本セルにおいては、
【0104】
【数27】Mi,T+1 =CΛ×Mi,T の演算が行われる。
【0105】すなわち、各拡張基本セルにおいて、
【0106】
【数28】 ωi,T+1 =ωi,T α-mo-i+1[=ωi,0 α(-m0-i+1)T] λi,T+1 =λi,T α-i [=λi,0 α-iT] (26) なる演算を実行する。誤り値多項式Ω(x)と誤り位置
多項式Λ(x)の算出の結果、誤り値多項式Ω(x)、
誤り位置多項式Λ(x)はその最上位の係数が2t−1
のセルにある。誤り位置多項式Λ(x)の次数をE次と
仮定すると、誤り値多項式Ω(x)の次数はE−1次で
ある。これを考慮すれば、(26)は以下のような演算
を実現しているとみることができる。なおSUMは加算
器712の出力である。
【0107】
【数29】
【0108】したがって、誤り位置多項式Λ(x)の評
価サイクル中にゼロ検出回路713によってゼロが検出
されたならば誤りを検出したことがわかる。
【0109】さらにガロア体においては一般に2a=a
+a=0であるため、
【0110】
【数30】
【0111】が成立するために、
【0112】
【数31】
【0113】である。したがって、(27)を(30)
で除算することにより(10)を得る。これを実現する
ためには、本発明ではΛのサイクル中にゼロ検出回路7
13によってゼロが検出されたならばラッチ711にS
UModd をラッチするとともに、次のΩサイクルにおい
て図25に示す拡張TERMセルの接続により、Correc
tion Output にエラー値を出力している。
【0114】上記のような制御は、図8に示したコント
ロール回路807により、拡張基本セル、拡張TERM
セルを制御することで行われる。
【0115】以上に示したようにリード・ソロモン符号
の符号化、復号の処理を2t個の基本ユニットのみで実
現できる。かつその復号の処理は符号長をNとしたと
き、消失訂正を行わないとして、シンドローム演算にN
サイクル、ユークリッド演算に2t×2サイクル、誤り
値多項式Ω(x)・誤り位置多項式Λ(x)の評価に2
Nサイクルを要する。したがってサイクルレートを20
Mhz、t=8、N=255と仮定した場合、データレ
ート6.3MByte/secの処理が可能である。ま
た消失訂正を行う場合、消失多項式・変成シンドローム
多項式を求めるにはさらに最大2t×2サイクルを要す
るのみなので、データレート6.1MByte/sec
の処理が可能である。
【0116】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来技術
と比較してより簡単な制御回路でしかも少ない回路要素
で、高速な誤り値多項式及び誤り位置多項式Λの算出が
可能である。また各基本セルの構造は同一なのでLSI
上で集積するに適している。本発明はそれに留まらず、
リード・ソロモン符号の他の演算も時分割処理すること
により効率的なハードウエア構成が可能であることを示
している。各基本セルは定数入力を除いて同一なのでL
SI上で集積するに都合の良いという利点は失われな
い。かつ処理速度も6.3MByte/sec達成可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本セルの実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明のTERMセルの実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】基本セルとTERMセルとを組み合わせたリー
ド・ソロモン復号化回路のブロック図である。
【図4】本発明の基本セルの他の実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】本発明のTERMセルの他の実施例の構成を示
すブロック図である。
【図6】本発明の拡張された基本セルの実施例の構成を
示すブロック図である。
【図7】本発明の拡張されたTERMセルの実施例の構
成を示すブロック図である。
【図8】図6の基本セルと図7のTERMセルとを組み
合わせたリード・ソロモンの復号回路のブロック図であ
る。
【図9】図3のリード・ソロモン復号化回路の初期状態
を説明する図である。
【図10】多項式の割り算を説明する図である。
【図11】図3のリード・ソロモン復号化回路の動作を
説明する図である。
【図12】図1の基本セルの演算1の動作を説明する図
である。
【図13】図2のTERMセルの演算1の動作を説明す
る図である。
【図14】図1の基本セルの演算0の動作を説明する図
である。
【図15】図2のTERMセルの演算0の動作を説明す
る図である。
【図16】図3のリード・ソロモン復号化回路の演算の
動作手順を説明する図である。
【図17】図3のリード・ソロモン復号化回路の演算の
タイムチャートである。
【図18】図3のリード・ソロモン復号化回路のt=2
の符号における処理を説明する図である。
【図19】図4の基本セルの変成シンドローム多項式T
(x)の導出の動作を説明する図である。
【図20】消失多項式Γ(x)と変成シンドローム多項
式T(x)の導出動作のタイムチャートである。
【図21】消失多項式Γ(x)と変成シンドローム多項
式T(x)の導出手順を説明する図である。
【図22】図6の拡張された基本セルのシンドローム演
算の動作を説明する図である。
【図23】図6の拡張された基本セルの誤り値の評価演
算の動作を説明する図である。
【図24】図6の拡張された基本セルの誤り位置の評価
演算の動作を説明する図である。
【図25】図7の拡張されたTERMセルのエラー値の
演算動作を説明する図である。
【符号の説明】
101 ガロア体上の乗算器 102 ガロア体上の加算器 103,104 マルチプレクサ 105,106 Mレジスタ 107,108 Nレジスタ 109 マルチプレクサ 201 レジスタ 202 ガロア体上の逆関数演算回路 203 ガロア体上の乗算器 204,205,206 マルチプレクサ 207 ゼロ検出回路 208 ラッチ 301 マルチプレクサ 302〜305 基本セル 306 TERMセル 307 コントロール回路 401 ガロア体上の乗算器 402 ガロア体上の加算器 403,404 マルチプレクサ 405,406 Mレジスタ 407,408 Nレジスタ 409,410 マルチプレクサ 501 レジスタ 502 ガロア体上の逆関数演算回路 503 ガロア体上の乗算器 504,505,506 マルチプレクサ 507 ゼロ検出回路 508 ラッチ 509 ガロア体シーケンサ 510 深さ2tのFIFO 601 ガロア体上の乗算器 602 ガロア体上の加算器 603,604 マルチプレクサ 605,606 Mレジスタ 607,608 Nレジスタ 609,610,611,612 マルチプレクサ 701 レジスタ 702 ガロア体上の逆関数演算回路 703 ガロア体上の乗算器 704,705,706 マルチプレクサ 707,713 ゼロ検出回路 708 ラッチ 709 ガロア体シーケンサ 710 FIFO 712 ガロア体上の加算器 711 ラッチ 801 マルチプレクサ 802〜305 基本セル 806 TERMセル 807 コントロール回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誤り値多項式Ω(x)、誤り位置多項式
    Λ(x)を形成するための複数の基本セルと1個のTE
    RMセルとコントロール回路とを少なくても有するリー
    ド・ソロモン誤り訂正符号復号化回路回路において、 前記各基本セルは、2組の多項式を演算するための2組
    のレジスタと、レジスタを選択するマルチプレクサと、
    演算を制御するマルチプレクサと、ガロア体上の演算を
    行う演算器を少なくても有し、 前記TERMセルは、ガロア体上の割算器と、レジスタ
    を少なくても有し、 前記コントロール回路は、レジスタの選択以外の基本セ
    ルへの制御は同一のまま、誤り値多項式Ω(x)の演算
    サイクルと誤り位置多項式Λ(x)演算サイクルの2サ
    イクルを行い、直前の誤り値多項式Ω(x)の演算サイ
    クルの割り算結果を前記TERMセル内の前記レジスタ
    に記憶し、直後の誤り位置多項式Λ(x)の演算サイク
    ルにおいて使用することを繰り返すように制御すること
    により、誤り値多項式Ω(x)、誤り位置多項式Λ
    (x)を形成することを特徴とするリード・ソロモン誤
    り訂正符号復号化回路。
  2. 【請求項2】 前記基本セルは、変成シンドローム多項
    式T(x)、消失多項式Γ(x)の演算も可能であり、 前記TERMセルは、消失箇所に対応するデータを発生
    する手段を有し、 前記コントロール回路は、レジスタの選択以外の基本セ
    ルへの制御は同一のまま、変成シンドローム多項式T
    (x)の演算サイクルと消失多項式Γ(x)の演算サイ
    クルの2サイクルを繰り返す制御を行い、 変成シンドローム多項式T(x)、消失多項式Γ(x)
    を形成することを特徴とする請求項1記載のリード・ソ
    ロモン誤り訂正符号復号化回路。
  3. 【請求項3】 前記基本セルおよび前記TERMセル
    は、誤り値多項式Ω(x)、誤り位置多項式Λ(x)の
    評価演算も可能であり、 前記コントロール回路は、誤り値多項式Ω(x)の評価
    演算サイクルと誤り位置多項式Λ(x)評価演算サイク
    ルの2サイクルを行い、先のサイクルの演算結果をTE
    RMセル内のレジスタに記憶し後のサイクルで誤り値の
    算出に使用することを繰り返す制御を行うことにより、 誤り値多項式Ω(x)、誤り位置多項式Λ(x)を評価
    することを特徴とする請求項1または2記載のリード・
    ソロモン誤り訂正符号復号化回路。
  4. 【請求項4】 前記基本セルおよびTERMセルは、シ
    ンドローム算出演算も行うことが可能なことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項記載のリード・ソロモン
    誤り訂正符号復号化回路。
  5. 【請求項5】 一方の入力がセレクタの出力に接続し、
    もう一方の入力が共通のバスに接続するガロア体上の乗
    算器と、 前記乗算器の出力を少なくとも一方の入力に持つガロア
    体上の加算器と、 前記加算器の出力を入力に持つ2つのMレジスタと、 前記乗算器の入力および前記加算器の出力にマルチプレ
    クサを介して接続する2つのNレジスタと、 前記2つのMレジスタと、前記2つのMレジスタのそれ
    ぞれの出力に接続する2つのマルチプレクサとを有する
    前記基本セルを用いて構成されたことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項記載のリード・ソロモン誤り訂
    正符号復号化回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6122766A (en) * 1996-10-25 2000-09-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Reed-Solomon decoder having a three-stage pipeline structure
JP2005293557A (ja) * 2004-02-19 2005-10-20 Quantum Corp 復号器、データ記憶装置およびデータの誤り訂正の方法
JP2006503382A (ja) * 2002-10-09 2006-01-26 アナログ デバイシーズ インク 小型ガロア体乗算器エンジン
KR101226439B1 (ko) * 2011-12-27 2013-01-25 한국과학기술원 리드-솔로몬 디코더, 이를 포함하는 메모리 시스템 및 디코딩 방법

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