JPH11109799A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH11109799A
JPH11109799A JP9267155A JP26715597A JPH11109799A JP H11109799 A JPH11109799 A JP H11109799A JP 9267155 A JP9267155 A JP 9267155A JP 26715597 A JP26715597 A JP 26715597A JP H11109799 A JPH11109799 A JP H11109799A
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JP
Japan
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temperature
liquid crystal
crystal display
fixing device
environmental temperature
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JP9267155A
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English (en)
Inventor
Yoichi Kudo
洋一 工藤
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示器に温度センサを設けることなく環
境温度の変化に起因する表示状態の悪化を防止する。 【解決手段】 定着器の温度を測定する温度センサによ
る検出温度の変化度合いに基づいて当該電子写真装置設
置場所の環境温度を推定する。そして、この推定される
環境温度の高低に基づいて液晶表示器の表示状態が悪化
しないように表示濃度を自動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装
置,複写機,レーザプリンタ等の電子写真プロセスを用
いた電子写真装置に関わり、特に操作部に液晶表示器を
設けたものに関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置や複写機等の電子写真
プロセスを用いた電子写真装置において、操作パネルに
設けられる表示器としては、液晶表示器が一般的であ
る。この液晶表示器は、低温の環境下にあるときには液
晶表示素子の表示濃度そのものが低下する上、白黒の変
化の反応速度が低下し、特に液晶表示素子が白の状態か
ら黒の状態に変化する反応速度の遅延は、黒の状態から
白の状態に変化する反応速度の遅延に比べて大きいとい
う特性を持っている。このため、低温環境下において装
置を使用した場合に、液晶表示器の表示情報が変化する
際に黒の表示がかなり遅れて表示され、表示が一瞬消え
るように見える不具合が発生する可能性があった。
【0003】そこで従来、電子写真プロセスを用いた電
子写真装置において、液晶表示器内に温度センサを設
け、この温度センサで装置設置場所の環境温度を測定
し、その温度測定結果に基づいて液晶表示器の表示濃度
が一定となるように制御する技術が知られていた(特開
平1−135665号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの従来
技術においては、液晶表示器の表示濃度が一定になるよ
うに液晶表示器内に専用の温度センサを設けなければな
らなかったので、液晶表示器内に温度センサの取付けス
ペースを確保しそのスペースに液晶表示器を取り付けな
ければならないという面倒があった。
【0005】一般に、電子写真プロセスを用いた電子写
真装置においては、電子写真プロセスの構成要素の1つ
である定着器に、該定着器の温度が一定となるように制
御するための温度センサが設けられている。ただし、こ
の温度センサは定着器ヒータによって加熱される定着器
の温度を測定しているので、その検知温度は装置設置場
所の環境温度とは懸け離れた値になっている。そこで本
発明は、定着器の温度を測定する温度センサを用いて本
装置設置場所の環境温度を予測しその予測環境温度に基
づいて液晶表示器の表示濃度を自動制御することによっ
て、液晶表示器に温度センサを設けることなく環境温度
の変化に起因する表示状態の悪化を防止できる電子写真
装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、操作部に液晶
表示器を設けるとともに、定着器を含む電子写真プロセ
スにより印刷を行うもので、定着器の温度を温度センサ
で検出し、その検出温度が一定になるように定着器ヒー
タの通電オン,オフを制御するようにした電子写真装置
において、温度センサによる検出温度の変化度合いに基
づいて当該電子写真装置設置場所の環境温度を推定する
環境温度推定手段と、この環境温度推定手段により推定
される環境温度の高低に基づいて液晶表示器の表示濃度
を可変制御する液晶表示濃度制御手段とを備えたもので
ある。このものにおいて、液晶表示濃度制御手段を、環
境温度推定手段により推定される環境温度が変化したこ
とを所定期間連続して検知するとその変化後の環境温度
に基づいて液晶表示器の表示濃度を可変制御する手段と
することにより、短期間の間に液晶表示濃度が数回変化
したためにオペレータが液晶表示器に異常が発生してい
ると誤認するのを防ぐことができ、好都合である。ま
た、液晶表示濃度制御手段は、操作部の操作入力中は液
晶表示器の表示濃度を変化させないように制限を設ける
ことによって、より確実にオペレータが液晶表示器に異
常が発生していると誤認するのを防ぐことができ、より
好都合である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を用いて説明する。なお、この実施の形態では、画像
印刷部8として電子写真プロセスを用いたファクシミリ
装置に本発明を適用した場合について説明する。
【0008】図1はかかるファクシミリ装置の要部構成
を示すブロック図であって、マイクロコンピュータを主
体とした主制御部1に、バス信号線2を介して、記憶部
3、テーブル設定部4、時計部5、操作パネル部6、画
像読取部7、画像印刷部8、画像圧縮伸長部9及びモデ
ム部10を接続して、ファクシミリ装置本体を構成して
いる。そして、モデム部10をファクシミリ通信網に接
続して、相手局とファクシミリ送受信が行えるようにな
っている。
【0009】ここで、時計部5は、システム日付及び時
刻を計時するものである。そしてこの時計部5は、例え
ば1秒を計時する毎に主制御部1に計時信号を送出して
おり、主制御部1は、上記計時信号の入力タイミングで
カウントアップするタイマカウンタ1Aを内蔵してい
る。
【0010】操作パネル部6は、メニュー画面,動作状
況,時刻,電話番号などを表示する液晶表示器61と、
この液晶表示器61の表示状態を制御する液晶コントロ
ーラ62と、ワンタッチダイヤルキー,ダイヤルキー,
短縮ボタンキー,リセットキー,スタートキーなどの各
種キーを配設したキー操作部63と、このキー操作部6
3からのキー信号を入力処理するキー信号入力部64と
で構成している。液晶コントローラ62は、液晶表示器
の液晶表示素子の点滅を表示データに基づいて制御する
機能及びそのときの表示濃度を駆動電圧の増減により変
化させる機能を有したものである。
【0011】画像読取部7は送信原稿の画像を光学的に
読取るもので、この画像読取部7で読取った送信原稿の
画像データを画像圧縮伸長部9でファクシミリ送信デー
タに圧縮し、さらにモデム部10で変調をかけてからフ
ァクシミリ通信網にファクシミリ送信するものとなって
いる。また、ファクシミリ通信網を介して受信しモデム
部10で復調したファクシミリ受信データを画像圧縮伸
長部9で受信画像データに伸長し、この受信画像データ
を記憶部3上の画像メモリに描画した後、画像印刷部8
で記録紙に印刷するものとなっている。
【0012】ここで、画像印刷部8は電子写真方式によ
って記録紙などの媒体に印刷を行うもので、感光体ドラ
ム,帯電器,露光器,現像器,転写器,定着器,除電
器,クリーナからなる電子写真プロセスユニット81及
びこのユニット81を制御するプロセスコントローラ8
2の他、特に、前記電子写真プロセスユニット81の各
要部に動力を伝達するモータ83及びこのモータ83の
通電オン,オフを制御するモータコントローラ84と、
前記定着器を加熱する定着器ヒータ85及びこのヒータ
85の通電オン,オフを制御するヒータコントローラ8
6と、前記定着器の温度を測定する温度センサ87及び
このセンサの出力信号を入力するセンサ信号入力部88
とを備えている。
【0013】記憶部3は、送信原稿や受信原稿の画像デ
ータや、短縮ダイヤル,ワンタッチダイヤルの登録デー
タ等を記憶する領域であり、揮発性メモリで構成しかつ
主電源の停電時にも記憶データを一定時間保持できるよ
うにバッテリ(不図示)で電源をバックアップしてい
る。テーブル設定部4は、各種の固定的なデータテーブ
ルを予め設定記憶する領域であり、不揮発性メモリで構
成して主電源の停電時にも記憶データを常時安定に保持
できるようになっている。
【0014】さて、かかる構成のファクシミリ装置は、
電子写真プロセスユニット81内の定着器の温度を測定
する温度センサ87を用いて本装置設置場所の環境温度
を予測しその予測環境温度により液晶表示器61の表示
濃度を自動制御する機能を有しており、この機能を実現
するために、前記記憶部3に、本装置設置場所の最新の
予測環境温度を記憶する予測環境温度メモリMと、予測
環境温度が前記予測環境温度メモリM内の前回の予測値
より変化したことを検知した回数をカウントするカウン
タnとを形成している。
【0015】またテーブル設定部4に、図2に示すよう
に、第1の温度予測テーブル41と、第2の温度予測テ
ーブル42と、液晶表示濃度設定テーブル43と、切換
設定値テーブル44とを予め設定している。ここで、第
1の温度予測テーブル41は、定着器ヒータ85によっ
て加熱される定着器の温度が電源オンの状態から予め設
定された待機温度T2(約150℃)より低くかつ本装
置設置場所の環境温度よりも充分に高い判定温度T1
(例えば80℃)まで上昇するのに要する計時時間t1
の長さを3段階のレベルに区分し、各レベル別に、本装
置設置場所の予測環境温度Xを設定したものである。因
みに、計時時間t1が短い第1段階レベル(0<t1≦A
1)に対しては高温レベルの予測環境温度X1を設定
し、計時時間t1が中程度の第2段階レベル(A1<t1≦
A2)に対しては中温レベルの予測環境温度X2を設定
し、計時時間t1が長い第3段階レベル(A2<t1)に対
しては低温レベルの予測環境温度X3を設定している。
【0016】第2の温度予測テーブル42は、定着器の
温度を待機温度T2で一定に維持するべく定着器ヒータ
85の通電オン、オフを切換制御する際の通電オフから
オンまでの計時時間t2の長さを3段階のレベル別に区
分し、各レベル別に、本装置設置場所の予測環境温度X
を予め設定したものである。因みに、計時時間t2が短
い第1段階レベル(0<t2≦B1)に対しては低温レベル
の予測環境温度X3を設定し、計時時間t2が中程度の
第2段階レベル(B1<t2≦B2)に対しては中温レベルの
予測環境温度X2を設定し、計時時間t2が長い第3段
階レベル(B2<t2)に対しては高温レベルの予測環境温
度X1を設定している。
【0017】液晶表示濃度設定テーブル43は、低温レ
ベルX1,中温レベルX2及び高温レベルX3の3段階
に区分された予測環境温度Xに対応させて、液晶表示濃
度を変化させるべく液晶表示素子を駆動する3段階の電
圧V(低位電圧V1,中位電圧V2,高位電圧V3)を
予め設定したもので、予測環境温度Xと液晶駆動電圧V
との関係は、図3に示す通りとなっている。すなわち、
低温レベルの予測環境温度X1に対しては液晶表示濃度
が濃くなる高位電圧V3を設定し、中温レベルの予測環
境温度X2に対しては液晶表示濃度が中程度の中位電圧
V2を設定し、高温レベルの予測環境温度X3に対して
は液晶表示濃度が薄くなる低位電圧V1を設定してい
る。
【0018】切換設定値テーブル44は、前記カウンタ
nによってカウントされる予測環境温度の変化検知回数
によって液晶表示濃度を切換えるか否かのしきい値N
(例えば3)を予め設定したもので、前記カウンタnに
よってカウントされる予測環境温度の変化検知回数がし
きい値N未満の場合には液晶表示濃度を現状から変化さ
せず、しきい値Nに達するとその変化後の予測環境温度
に対応した液晶表示濃度に切換えるように制御してい
る。
【0019】しかして、前記主制御部1は、図4の流れ
図に示す処理手順によって、定着器の温度を制御するも
のとなっている。なお、この制御手順は、本装置の主電
源が前回切られてから充分な時間が経過しており、定着
器の温度が本装置設置場所の環境温度に近い値まで充分
に冷めていることを条件とする。
【0020】すなわち主制御部1は、主電源が投入され
ると、ST(ステップ)1として定着器ヒータ85の通
電をオンする。また、タイマカウンタ1Aの計時動作を
開始する。次に、ST2として温度センサ87により測
定されている定着器の温度を監視する。そして、この温
度が予め設定された判定温度T1(例えば80℃)まで
上昇したことを検知すると、ST3として前記タイマカ
ウンタ1Aの計時動作を終了する。しかる後、後述する
第1の液晶濃度設定処理を実行する。
【0021】また主制御部1は、定着器の温度監視を続
ける。そして、ST4として前記定着器の温度が前記判
定温度T1よりも高温の待機温度T2(例えば150
℃)を維持するように制御する。すなわち、ST41と
して定着器の温度が予め設定された待機温度T2(T2
>T1)まで上昇したことを検知すると、ST42とし
て定着器ヒータ85の通電をオフする。このとき、タイ
マカウンタ1Aの計時動作を再開する。その後、ST4
3として定着器の温度をさらに監視し、この温度が前記
待機温度T2まで下降したことを検知すると、ST42
として定着器ヒータ85の通電を再度オンする。このと
き、タイマカウンタ1Aの計時動作を終了して、後述す
る第2の液晶濃度設定処理を実行する。
【0022】また主制御部1は、ST41に戻り、定着
器の温度監視を続け、再び待機温度T2まで上昇したこ
とを検知すると、定着器ヒータ85の通電をオフする。
こうして、主制御部1は、上記ST41乃至ST44の
処理を繰り返すことにより、定着器の温度が待機温度T
2を維持するように制御する。
【0023】また、この待機温度T2の維持制御中に例
えば画像データのファクミリ受信処理が発生し、ST5
として印刷処理が開始すると、主制御部1は、ST6と
して定着器の温度が前記待機温度T2よりも高温の印刷
温度T3(例えば180℃)を維持するように制御す
る。なお、この制御手順は待機温度T2の維持制御とほ
ぼ同様である。すなわち、温度センサ87により測定さ
れている定着器の温度監視を行って、この温度が予め設
定された印刷温度T3(T3>T2)まで上昇したなら
ば定着器ヒータ85の通電をオフし、印刷温度T3まで
下降すると定着器ヒータ85の通電を再度オンする。
【0024】こうして、印刷処理中は定着器の温度が印
刷温度T3を維持するように制御する。そして、ST7
として印刷処理の終了を検知すると、ST8として定着
器ヒータ85の通電をオフして、ST4の待機温度T2
の維持制御に戻る。ただしこの場合は、定着器ヒータ8
5の通電がオフされているので、ST43の処理から開
始する。
【0025】ところで、本実施の形態においては、主制
御部1は、ST3の計時動作終了後に、ST10として
第1の液晶濃度設定処理を実行する。この第1の液晶濃
度設定処理は、図5(a)にように、先ず前記タイマカ
ウンタ1Aによる計時時間t1、すなわち主電源の投入
により定着器ヒータ85の通電をオンしてから定着器の
温度が判定温度T1まで上昇するのに要した時間を取得
する。次に、第1の温度予測テーブル41から上記計時
時間t1が含まれる時間範囲レベルに対応する予測環境
温度Xをリードする。次に、液晶表示濃度設定テーブル
43から上記予測環境温度Xに対応する液晶駆動電圧V
をリードする。次に、液晶コントローラ62を制御して
上記液晶駆動電圧Vで液晶表示器61の液晶表示素子を
駆動させる。
【0026】これにより、液晶表示器61の表示濃度は
上記液晶駆動電圧Vに相当する濃さに設定されるので、
主制御部1は、予測環境温度メモリMに上記予測環境温
度Xを格納する。また、カウンタnを“0”に初期化す
る。以上でこの第1の液晶濃度設定処理を終了する。
【0027】また主制御部1は、ST4の待機温度維持
制御処理中において、ST44にて定着器ヒータ85の
通電をオンする毎に、ST20として第2の液晶濃度設
定処理を実行する。この第2の液晶濃度設定処理は、図
5(b)にように、先ず、前記タイマカウンタ1Aによ
る計時時間t2、すなわち定着器の温度が待機温度T2
まで上昇して定着器ヒータ85の通電をオフしてからそ
の後定着器の温度が待機温度T2まで下降するのに要し
た時間を取得する。次に、第2の温度予測テーブル42
から上記計時時間t2が含まれる時間範囲レベルに対応
する予測環境温度Xをリードする。次に、予測環境温度
メモリMの値と今回読出した予測環境温度Xとが一致す
るか判定する。そして一致する場合には、予測環境温度
に変化がないので、カウンタnを“0”にリセットし
て、今回の第2の液晶濃度設定処理を終了する。
【0028】これに対し、予測環境温度メモリMの値と
今回読出した予測環境温度Xとが一致しない場合には、
カウンタnを+1カウントアップする。ここで、このカ
ウンタnが切換設定値テーブル44に設定されている切
換設定値Nに満たない場合には、予測環境温度の変化を
検知してからの経過時間が所定時間に満たないので、今
回の第2の液晶濃度設定処理を終了する。
【0029】カウンタnが切換設定値N以上の場合に
は、予測環境温度の変化を検知してからの経過時間が所
定時間以上なので、オペレータがキー操作部64を操作
中か否かを判断する。例えば、ワンタッチダイヤルや短
縮ダイヤルの設定開始を宣言するキーが操作された場合
にはこの設定の終了を宣言するキーが操作されるまで操
作中と判断する。また、例えば同報通信の開始を宣言す
るキーが操作された場合には、同報通信相手先を入力し
終えるまで操作中と判断する。ここで、操作中と判断し
た場合には、今回の第2の液晶濃度設定処理を終了し
て、液晶濃度が変化しないように制限を設ける。
【0030】カウンタnが切換設定値N以上でありかつ
キー操作部64をオペレータが操作していない場合に
は、液晶表示濃度設定テーブル43から今回の予測環境
温度Xに対応する液晶駆動電圧Vをリードする。そし
て、液晶コントローラ62を制御して上記液晶駆動電圧
Vで液晶表示器61の液晶表示素子を駆動させる。
【0031】これにより、液晶表示器61の表示濃度は
上記液晶駆動電圧Vに相当する濃さに変更されるので、
主制御部1は、予測環境温度メモリMに今回の予測環境
温度Xを格納する。また、カウンタnを“0”に初期化
する。以上でこの第2の液晶濃度設定処理を終了する。
【0032】このように本実施の形態のファクシミリ装
置においては、操作パネル6に設けられた液晶表示器6
1の表示濃度が本装置設置場所の環境温度の高低に拘ら
ず常に適切な度合いを保つように制御している。具体的
には、画像印刷部8を構成する電子写真プロセスユニッ
ト81内の定着器の温度を測定する温度センサ87の検
出温度から環境温度を予測し、その予測環境温度に基づ
いて液晶表示器61の表示濃度を適切な値に制御してい
る。
【0033】ここで、環境温度の予測は、初めに、電源
投入時に予備加熱される定着器温度の変化度合いで行
い、その後は、非印刷処理中、つまりは定着器温度を印
刷温度T3より低い待機温度T2に維持する制御のなか
でその定着器温度の変化度合いによって周期的に行って
いる。
【0034】すなわち、図6に示すように、定着器温度
が判定温度T1より充分に低い時点p0にて主電源を投
入すると、定着器ヒータ85が通電されて定着器が加熱
される。これにより、定着器温度は上昇し、時点t2に
て予め設定されている判定温度T1に到達する。ここ
で、定着器温度が判定温度T1に達するまでの電源オン
からの時間t1の長さは、環境温度の高いときには短
く、低いときには長くなる。そこで本実施の形態におい
ては、電源投入時点(p0)から判定温度到達時点(p
2)までにタイマカウンタ1Aによって計時した時間t
1により、第1の温度予測テーブル41を参照して予測
環境温度Xを取得し、この予測環境温度Xにより液晶表
示濃度設定テーブル43を参照して液晶駆動電圧Vを決
定する。そして、この液晶駆動電圧Vで液晶表示素子を
駆動して液晶表示器61の表示濃度を設定している。
【0035】また、定着器温度が判定温度T1に到達後
も定着器ヒータ85の通電オン状態は継続されるので、
定着器温度はさらに上昇する。そして、時点p2にて待
機温度T2まで上昇すると定着器ヒータ85の通電がオ
フされる。これにより、定着器温度は待機温度T2を一
旦超えてから低下し、時点t3にて再び待機温度T2に
なる。すると定着器ヒータ85の通電がオンされる。こ
れにより、定着器温度は待機温度T2を一旦下がってか
ら上昇し、再び待機温度T2になる。すると定着器ヒー
タ85の通電がオフされる。このような通電オン,オフ
の制御が繰り返されることにより、定着器温度はほぼ待
機温度T2を維持する。ここで、定着器ヒータ85の通
電オンにより定着器温度が待機温度T2まで上昇してか
ら、定着器ヒータ85の通電オフにより定着器温度が待
機温度T2に下降するまでに要する時間t2の長さは、
環境温度が高いときには長く、低いときには短くなる。
そこで本実施の形態においては、定着器温度が待機温度
T2まで上昇したために定着器ヒータ85の通電をオフ
してから定着器温度が待機温度T2まで下降したために
定着器ヒータ85の通電をオンするまでにタイマカウン
タ1Aによって計時した時間t2により、第2の温度予
測テーブル42を参照して予測環境温度Xを取得し、こ
の予測環境温度Xにより液晶表示濃度設定テーブル43
を参照して液晶駆動電圧Vを決定する。そして、この液
晶駆動電圧Vで液晶表示素子を駆動して液晶表示器61
の表示濃度を設定している。
【0036】この場合において、今回の予測環境温度X
に基づいて取得した液晶駆動電圧Vが現時点における液
晶表示濃度に対応する液晶駆動電圧V′と異なっていて
もすぐには液晶表示濃度を変更せず、異なっているとい
う事象を切換設定値テーブル44に設定されている切換
設定値N回連続して確認して初めて液晶表示電圧をV′
からVに切換えて液晶表示濃度を変更している。これ
は、計時時間t2が例えば第1段階と第2段階とのしき
い値B1に近い状態では予測環境温度がX3になったり
X2になったりする可能性があり、その都度、液晶駆動
電圧を切換えて液晶表示濃度を変更した場合には、短時
間の間に液晶表示器61の表示が暗くなったり明るくな
ったりしてオペレータが液晶表示器61に異常が発生し
ていると誤認するおそれがあるためである。
【0037】また、本実施の形態においては、今回の予
測環境温度Xに基づいて取得した液晶駆動電圧Vが現時
点における液晶表示濃度に対応する液晶駆動電圧V′と
異なっているという事象を切換設定値N回連続して確認
しても、その時点でキー操作部64が操作されていると
きには液晶表示濃度を切換えないように制限を設けてい
る。これは、キー操作部64を操作しているオペレータ
は液晶表示器61の表示を確認している場合が多く、そ
の確認途中で表示濃度が変わるとオペレータが液晶表示
器61に異常が発生していると誤認するおそれがあるた
めである。
【0038】このように本実施の形態によれば、定着器
の温度を測定する温度センサ87を用いて本装置設置場
所の環境温度を予測しその予測環境温度に基づいて液晶
表示器61の表示濃度を適正な値に保つようにしたの
で、環境温度を測定する専用の温度センサを液晶表示器
61内に設けることなく環境温度の変化に起因する表示
状態の悪化を防止することができる。
【0039】また、短期間の間に液晶表示濃度が数回変
化したり、キー操作部64の操作中に液晶表示濃度が変
化したためにオペレータが液晶表示器61に異常が発生
していると誤認するおそれもなく、環境温度に依存しな
い良好な液晶表示状態を常に保つことができる。
【0040】なお、前記一実施の形態では、予測環境温
度Xを高温,中温,低温の3段階とし、各温度に対応し
て液晶表示濃度を3段階に変化させる場合を示したが、
予測環境温度Xを高温,低温の2段階とし、各温度に対
応して液晶表示濃度を2段階に変化させさせてもよい。
また、予測環境温度Xを4段階に区分し、各温度に対応
して液晶表示濃度を変化させてもよいのはいうまでもな
いことである。
【0041】また、前記一実施の形態では、待機温度維
持制御において温度センサ87の検知出力を常時監視し
たが、例えば30秒間隔で定期的に監視し、そのときの
温度が待機温度T2以上か以下かによって定着器ヒータ
85の通電オン,オフを切換えてもよい。この他、本発
明を電子写真方式を採用した複写機やレーザプリンタな
どに適用するなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施可能であるのは勿論である。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
定着器の温度を測定する温度センサを用いて本装置設置
場所の環境温度を予測しその予測環境温度に基づいて液
晶表示器の表示濃度を自動制御することができ、液晶表
示器に温度センサを設けることなく環境温度の変化に起
因する表示状態の悪化を防止できる電子写真装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態であるファクシミリ装
置の要部構成を示すブロック図。
【図2】 同ファクシミリ装置のテーブル設定部に設定
される主要なデータテーブルを示す図。
【図3】 図2の液晶表示濃度設定テーブルに設定され
る予測環境温度と液晶駆動電圧との関係を示す波形図。
【図4】 同ファクシミリ装置の主制御部が実行する定
着器温度制御手順の要部を示す流れ図。
【図5】 図4の第1,第2の液晶濃度設定処理を具体
的に示す流れ図。
【図6】 同ファクシミリ装置における定着器温度の経
時変化例を示す波形図。
【符号の説明】
1…主制御部 1A…タイマカウンタ 4…テーブル設定部 5…時計部 41,42…第1,第2の温度予測テーブル 43…液晶表示濃度設定テーブル 44…切換設定値テーブル 61…液晶表示器 64…キー操作部 85…定着器ヒータ 87…温度センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部に液晶表示器を設けるとともに、
    定着器を含む電子写真プロセスにより印刷を行うもの
    で、前記定着器の温度を温度センサで検出し、その検出
    温度が一定になるように定着器ヒータの通電オン,オフ
    を制御するようにした電子写真装置において、 前記温度センサによる検出温度の変化度合いに基づいて
    当該電子写真装置設置場所の環境温度を推定する環境温
    度推定手段と、 この環境温度推定手段により推定される環境温度の高低
    に基づいて前記液晶表示器の表示濃度を可変制御する液
    晶表示濃度制御手段と、を具備したことを特徴とする電
    子写真装置。
  2. 【請求項2】 液晶表示濃度制御手段は、環境温度推定
    手段により推定される環境温度が変化したことを所定期
    間連続して検知するとその変化後の環境温度に基づいて
    前記液晶表示器の表示濃度を可変制御する手段であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 液晶表示濃度制御手段は、操作部の操作
    入力中は液晶表示器の表示濃度を変化させないように制
    限を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の電
    子写真装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006133279A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2013152495A (ja) * 2013-05-14 2013-08-08 Canon Inc 画像形成装置

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