JPH11109423A - 電気化学調光素子の駆動回路 - Google Patents

電気化学調光素子の駆動回路

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JPH11109423A
JPH11109423A JP26876097A JP26876097A JPH11109423A JP H11109423 A JPH11109423 A JP H11109423A JP 26876097 A JP26876097 A JP 26876097A JP 26876097 A JP26876097 A JP 26876097A JP H11109423 A JPH11109423 A JP H11109423A
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current
light control
electrochemical
voltage
circuit
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JP26876097A
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Naoki Kawaguchi
直樹 川口
Akira Futagami
章 二神
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光の透過率を制御する電気化学調光素子に電
流を流す電気化学調光素子の駆動回路を提供する。 【解決手段】 電気化学調光素子の駆動回路は、光の透
過率を制御するEC素子4に対して正逆両方向に電圧ま
たは電流を与える電圧駆動回路13と、該EC素子4を
正方向に駆動する時、該電圧駆動回路13により与えら
れる電圧または電流を調整し、該EC素子4を逆方向に
駆動する時、該電圧駆動回路13により与えられる電圧
または電流を調整し、該EC素子4の駆動の方向を正ま
たは逆に切り替えるPWM信号を発生するマイコン14
と、を具備する。つまり、該駆動回路は、析出または溶
解時に一方向だけの電流をEC素子に流すのではなく、
PWM信号によって作用時の逆方向の電流を流すことに
よって析出または溶解の進行にバリエーションを与える
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光の透過率を制御
する電気化学調光素子に電流を流す電気化学調光素子の
駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の画像撮影装置における入
射光量を調整する装置を示す構成図である。この装置は
被写体31を写し出すレンズ33を有し、このレンズ3
3の前にはNDフィルタ32が置かれている。レンズ3
3によって集光される入射光は、レンズ鏡筒内部におい
て着脱可能に構成されたNDフィルタ34に到達する。
このNDフィルタ34は、入射光の透過率を下げるため
に必要に応じて投入又は退避されるものである。NDフ
ィルタ34を透過した光は絞り35に達する。絞り35
を通過した光は撮像素子36上に結像される。この撮像
素子36によって結像した画像は電気信号に変換され、
この変換された信号から画像変換信号が作り出され出力
される。尚、絞り35は、開口率を制御することによっ
て入射光量を絞り、光量をコントロールするものであ
る。
【0003】図8(a)は、図7に示すレンズ33の前
のNDフィルターの一例を示す正面図であり、図8
(b)は、レンズ33の前のNDフィルターの他の例を
示す正面図である。
【0004】図8(a)に示すNDフィルターは、ガイ
ド枠51に平面形状が正方形で板状のフィルター52を
挿入することによりレンズ33の前を覆うように構成さ
れている。
【0005】図8(b)に示すNDフィルターは、平面
形状が円形のねじ込み型のフィルター53をレンズ鏡筒
先端部にねじ込むことによりレンズ33の前を覆うよう
に構成されている。
【0006】図9は、図7に示す鏡筒内のNDフィルタ
ー34を着脱する様子を示す正面図である。支持部材と
してのアーム54の先端には平面形状が円形のフィルタ
ー34が設けられている。フィルター34はアーム54
によって支えられており、アーム54はフィルター34
を光路へ投入したり光路から退避させたりできるように
移動可能に構成されている。また、フィルター34はレ
ンズ33の前に置かれるフィルター32よりは小さいサ
イズとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
入射光量調整装置では、実際の撮影において明るい被写
体を写している場合、その状況を経験的に判断すること
により、又は、絞り35が小絞り側に偏っていることを
警告する装置を有する撮影機器に用いられていればその
警告に従うことにより、レンズ33の前のNDフィルタ
ー32又は鏡筒内のNDフィルター34を光路内に挿入
することとなる。この挿入の際には撮影を一端中止しな
ければならず、実質的に連続して撮影を続けることがで
きないと考えられる。その理由は、撮影を中止しなけれ
ばフィルター32、34を挿入した際に撮影された画像
は著しく乱れ、音声にもフィルター32、34の装着音
が録音されてしまうからである。
【0008】また、明るい被写体を写すときにフィルタ
ー32、34を着脱や投入又は退避の作業をしなければ
ならないことは、高度な撮影技術を必要とするし、その
作業自体もわずらわしい。
【0009】本発明は上記のような事情を考慮してなさ
れたものであり、その目的は、光の透過率を制御する電
気化学調光素子に電流を流す電気化学調光素子の駆動回
路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る電気化学調光素子の駆動回路は、光の
透過率を制御する電気化学調光素子に対して正逆両方向
に電圧または電流を与えるスイッチング駆動回路と、該
電気化学調光素子を正方向に駆動する時、該スイッチン
グ駆動回路により与えられる電圧または電流を調整する
第1の調整回路と、該電気化学調光素子を逆方向に駆動
する時、該スイッチング駆動回路により与えられる電圧
または電流を調整する第2の調整回路と、該電気化学調
光素子の駆動の方向を正または逆に切り替えるPWM信
号を発生するPWM信号発生回路と、を具備することを
特徴とする。
【0011】上記電気化学調光素子の駆動回路では、電
気化学調光素子に対して正逆両方向に電圧または電流を
与えるスイッチング駆動回路と、該電気化学調光素子の
駆動の方向を正または逆に切り替えるPWM信号を発生
するPWM信号発生回路と、を有するため、光の透過率
を制御する電気化学調光素子に自動的に電流を流すこと
ができる。また、第1及び第2の調整回路により電気化
学調光素子に与えられる電圧または電流を変更すること
ができる。これにより、電気化学調光素子の透過率をコ
ントロールすることができる。
【0012】また、上記PWM信号発生回路は、該電気
化学調光素子の透過率を下げるときと透過率を上げると
きとでPWM信号のデューティー比を変えるものであっ
ても良い。また、PWM信号発生回路は、該電気化学調
光素子の駆動の方向を周期的に切り替えるものであって
も良い。
【0013】また、上記第1の調整回路は、該電気化学
調光素子に正方向の電流を流すための信号と、該電気化
学調光素子に逆方向の電流を流すための信号と、を出力
するものであっても良い。また、上記第2の調整回路
は、該電気化学調光素子に正方向の電流を流すための信
号と、該電気化学調光素子に逆方向の電流を流すための
信号と、を出力するものであっても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、電気化学調光素子(E
C素子)を使って撮像装置の光量コントロールを行う駆
動回路において、析出または溶解時に一方向だけの電流
をEC素子に流すのではなく、PWM信号によって作用
時の逆方向の電流を流すことによって析出または溶解の
進行にバリエーションを与えることができるものであ
る。
【0015】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
を説明する。図1は、本発明の第1及び第2の実施の形
態による電気化学調光素子の駆動回路を用いた入射光量
調整装置を示す構成図である。図2(a)は、図1に示
す入射光量調整装置における電気化学調光素子を示す正
面図であり、図2(b)は、図2(a)に示す電気化学
調光素子の側面図である。
【0016】図1の装置は被写体1からの光が取り込ま
れるレンズ3を有し、このレンズ3によって集光される
入射光は電気化学調光素子(以下、「EC素子」とい
う。)4に到達する。このEC素子4を透過した光はア
イリスメーター(絞り)5に達する。アイリスメーター
5は、開口率を制御することによって入射光量を絞り、
光量をコントロールするものである。アイリスメーター
5を通過した光は撮像素子6上に結像される。この撮像
素子6は結像した画像を電気信号に変換するものであ
る。撮像素子6からは画像変換信号が出力される。
【0017】図2(a)、(b)に示すように、互いに
対向した平面形状が四角形の2枚の板ガラス41と板ガ
ラス41の周囲の4辺に張り合わされた枠42とによ
り、箱状の密閉空間が作られている。この密閉空間には
電解液43が隙間なく満たされている。一方の板ガラス
41の内面上には、平面形状が円形の透明電極44及び
この透明電極44の外側に位置する円環状の電極(対
極)45が形成されている。この円環状の電極45は透
明電極44と電気的に対抗する形になっているので対極
ともいう。透明電極44及び対極45それぞれからは電
流を流すための図示せぬリード線がEC素子4の外部に
引き出されている。
【0018】このEC素子4は、メカ的な可動部を使用
することなく光の透過率を切り替えるものであって、後
述する図6又は図7の駆動回路で駆動された透明電極4
4上に金属、例えば銀を可逆的に析出メッキして光の透
過率を所定のものにコントロールしたり、また析出した
銀を溶解して透明に戻すものである。つまり、EC素子
4は、透明電極44から電解液43に電荷を注入すると
透過率が下がり電荷を吸い出すと元の透明状態に戻るも
のである。
【0019】図3は、本発明の第1の実施の形態による
電気化学調光素子の駆動回路を示す図である。この駆動
回路は、EC素子4への電流を遮断するアナログスイッ
チ12、EC素子4を正逆両方向に駆動する電圧駆動回
路13及びタイミング信号発生回路(以下、「マイコ
ン」という。)14から構成されている。
【0020】電圧駆動回路13は、第1〜第4の抵抗器
R01〜R04、第1、第2のコンデンサC01、C0
2及び第1、第2のオペアンプO1、O2から構成され
ている。また、マイコン14は、図1に示す絞り5の開
口率の程度を示す信号IN1をA/Dコンバーターで読
み込んで開口率を判断し、PWM信号を発生するタイミ
ング信号発生回路である。
【0021】EC素子4は、見掛け上コンデンサーのよ
うな動作をするので、図3においては仮にこのような形
に表してある。このEC素子4における対極からはリー
ド線Aが引き出されており、EC素子4における透明電
極からはリード線Bが引き出されている。
【0022】マイコン14からの出力OUT2、OUT
3は二重のPWM信号を発生するようになっている。E
C素子4を駆動するPWM信号がPWM(S)とされ、
そのPWM(S)を搬送するPWM信号がPWM(C)
とされる。マイコン出力のOUT2は抵抗器R03の一
端に接続されている。抵抗器R03の他端は抵抗器R0
4の一端、コンデンサーC02の一端及びオペアンプO
2のプラス入力に接続されている。抵抗器R04の他端
は接地されており、コンデンサーC02の他端も接地さ
れている。オペアンプO2の出力はそのマイナス入力及
びアナログスイッチ12の一端に接続されている。アナ
ログスイッチ12の他端はEC素子4のリード線Aに接
続されている。
【0023】マイコン出力のOUT3は抵抗器R01の
一端に接続されている。抵抗器R01の他端は抵抗器R
02の一端、コンデンサーC01の一端及びオペアンプ
O1のプラス入力に接続されている。抵抗器R02の他
端は接地されており、コンデンサーC01の他端も接地
されている。オペアンプO1の出力はそのマイナス入力
及びEC素子4のリード線Bに接続されている。また、
マイコン出力のOUT1はスイッチのON/OFF信号
としてアナログスイッチ2に供給されている。
【0024】次に、図3に示す電気化学調光素子の駆動
回路の動作(EC素子の析出駆動、溶解駆動)について
図4を参照しつつ説明する。図4は、図3に示す駆動回
路の波形図である。
【0025】搬送波PWM(C)は、オペアンプO1、
O2のプラス入力部で減衰除去されているのでEC素子
4の駆動に関しては考える必要がない。図4に示すよう
に、マイコン出力OUT1からはEC素子4の析出時及
び溶解時にON信号が出される。オペアンプO1の出力
O1 OUTは簡単のためにVrとして一定とする。こ
れに対してオペアンプO2の出力O2 OUTは任意の
デューティー比でON/OFFするPWM(S)で動い
ている。このO2 OUTも通常、Vrにバイアスされ
ており、PWM(S)のHIGHレベルがオペアンプO
2に入力されると、O2 OUTがバイアス電圧Vrか
らVaだけプラスに変移し、LOWレベルが入力される
と、O2 OUTがバイアス電圧VrからVbだけマイ
ナスに変移する。EC素子4には、O2 OUTとO1
OUTとの差の電圧がかかるので、プラス、マイナス
の変移Va、Vbがかかることになる。変移Va、Vb
は、マイコン14からのPWM(C)のデューティー比
を任意にコントロールすることによって可変できる。
【0026】EC素子4に変移電圧Vaがかかっている
ときの電流通路は、オペアンプO2の出力からアナログ
スイッチ12へ流れ、このアナログスイッチ12からE
C素子4のリード線Aへ流れ、このリード線AからEC
素子4のリード線Bへ流れ、このリード線Bからオペア
ンプO1へ流れる。このようにしてEC素子4に析出方
向の電流(析出電流)i1が流れる。また、EC素子4
に変移電圧Vbがかかっているときの電流通路は、変移
電圧Vaがかかっているときの逆方向となり、溶解方向
の電流(溶解電流)i2が流れる。析出時は析出電流が
優勢であり、析出が進行する。同様にしてオペアンプ出
力O2 OUTの変移電圧VcがEC素子4にかかる
と、そのときの電流通路は、オペアンプO1の出力から
リード線Bへ流れ、このリード線BからEC素子4のリ
ード線Aへ流れ、このリード線Aからアナログスイッチ
12へ流れ、このアナログスイッチ12からオペアンプ
O2へ流れる。このようにしてEC素子4に溶解電流i
2が流れる。また、EC素子4に変移電圧Vdがかかる
と、析出方向の電流k1が流れる。溶解時は溶解電流が
優勢であり、溶解が進行する。
【0027】上記第1の実施の形態による電気化学調光
素子の駆動回路では、PWM(S)のデューティー比と
Va,Vb,Vc,Vdを任意に設定することにより析
出の速度、析出する領域のサイズ、溶解の速度などを制
御することができる。また、析出時及び溶解時それぞれ
において、EC素子4に対して両方向(析出方向と溶解
方向)の電流を流すことにより、一方向に流す場合には
ない特異な析出、溶解の進行を起こさせる効果、例えば
一方向に流す場合に比べてEC素子4の透過率の時間変
化等のコントロールをより精密に行う効果がある。
【0028】上記第1の実施の形態によれば、EC素子
の駆動回路を、EC素子4への電流を遮断するアナログ
スイッチ12、EC素子4を正逆両方向に駆動する電圧
駆動回路13及びマイコン14から構成することによ
り、EC素子4に電流を流すことができ、EC素子4の
透明電極44において金属の析出又は溶解を行うことが
できる。つまり、EC素子4への電荷の注入によりEC
素子4をNDフィルターとして動作させることができ、
静粛にEC素子4の透過率を変更できる。
【0029】また、マイコン出力OUT1からEC素子
4の析出時及び溶解時にON信号を出し、オペアンプO
1の出力O1 OUTをVrとし、O2 OUTもVr
にバイアスし、PWM(S)のHIGHレベルをオペア
ンプO2に入力すると、O2OUTがバイアス電圧Vr
からVaだけプラスに変移し、LOWレベルを入力する
と、O2 OUTがバイアス電圧VrからVbだけマイ
ナスに変移する。これにより、EC素子4にO2 OU
TとO1 OUTとの差の電圧がかかる。これにより、
EC素子4に注入する電荷の量と時間を調整でき、EC
素子4が所定透過率に到達するまでの時間を容易に変更
又は調整することができる。また、EC素子4の中央部
に円状に金属を析出させてその大きさをコントロールす
ることもできる。
【0030】また、析出時と同様、溶解時にも定電流で
時間をかけて溶解することが可能であるので、アイリス
メーター5を十分に反応させることができる。従って、
従来の入射光量調整装置のように撮影画像の明るさが乱
されることはない。
【0031】また、EC素子4に注入する電荷量を加減
することにより、EC素子4の透過率を容易に変更する
ことができる。
【0032】図5は、本発明の第2の実施の形態による
電気化学調光素子の駆動回路を示す図である。この駆動
回路は、Hブリッジ型スイッチ回路20、定電流回路3
0及びタイミング信号発生回路(マイコン)14から構
成されている。
【0033】Hブリッジ型スイッチ回路20は、第1〜
第4のトランジスターT1〜T4及び第1〜第8の抵抗
器R1〜R8から構成されている。また、定電流回路3
0は、第9〜第11の抵抗器R9〜R11、コンデンサ
C1、第5のトランジスタT5及びオペアンプO3から
構成されている。また、マイコン14は、Hブリッジ型
スイッチ回路20へのタイミング信号を発生し、定電流
回路30へのPWM信号を発生する回路である。また、
トランジスタT1とT3はPNPタイプであり、トラン
ジスタT2とT4とT5はNPNタイプである。
【0034】EC素子4は、見掛け上コンデンサーのよ
うな動作をするので、図5においてもこのような形に表
してある。このEC素子4における対極からはリード線
Aが引き出されており、EC素子4における透明電極か
らはリード線Bが引き出されている。
【0035】トランジスタT1とT3のエミッターおよ
び抵抗器R1とR5の一端はそれぞれ電源V1に接続さ
れている。抵抗器R1の他端はトランジスタT1のベー
ス及び抵抗器R2の一端に接続されており、抵抗器R2
の他端はマイコン14のOUT5’に接続されている。
抵抗器R5の他端はトランジスタT3のベース及び抵抗
器R6の一端に接続されており、抵抗器R6の他端はマ
イコン14のOUT4’に接続されている。OUT5’
及びOUT4’は、それぞれOUT5及びOUT4の逆
論理信号である。
【0036】トランジスタT2とT4のエミッターは共
に定電流回路30のトランジスタT5のコレクターに接
続されている。トランジスタT2のコレクターはトラン
ジスタT1のコレクター及びEC素子4のリード線Bそ
れぞれに接続されており、トランジスタT4のコレクタ
ーはトランジスタT3のコレクター及びEC素子4のリ
ード線Aそれぞれに接続されている。
【0037】抵抗器R4とR8の一端はそれぞれ接地さ
れている。抵抗器R4の他端はトランジスタT2のベー
ス及び抵抗器R3の一端にそれぞれ接続されており、抵
抗器R3の他端はマイコン14のOUT4に接続されて
いる。抵抗器R8の他端はトランジスタT4のベース及
び抵抗器R7の一端にそれぞれ接続されており、抵抗器
R7の他端はマイコン14のOUT5に接続されてい
る。OUT4がHIGHのときトランジスタT2、T3
がONし、OUT5がHIGHのときトランジスタT4
とT1がONする。
【0038】マイコン14は電源V3に接続されてい
る。マイコン14のOUT6は抵抗器R9の一端に接続
されており、抵抗器R9の他端はコンデンサーC1の一
端、抵抗器R10の一端及びオペアンプO3のプラス入
力それぞれに接続されている。抵抗器R10の他端は接
地されている。コンデンサーC1の他端は接地されてい
る。オペアンプO3の出力はトランジスタT5のベース
に接続されている。オペアンプO3のマイナス入力はト
ランジスタT5のエミッター及び抵抗器R11の一端そ
れぞれに接続されている。抵抗器R11の他端は接地さ
れている。
【0039】マイコン14からのPWM信号はOUT6
から出力され、抵抗器R9と抵抗器R10で分圧され、
コンデンサーC1でPWM(C)のキャリアが除去さ
れ、オペアンプO3のプラス入力に印加される。また、
マイコン入力IN 1は、図1に示す絞り5の開口率を
示す電圧である。この電圧をマイコン14はA/Dによ
って認識し、これによってタイミング信号OUT4〜O
UT6を適当に出力するように構成されている。
【0040】次に、図5に示す電気化学調光素子の駆動
回路の動作(EC素子の析出駆動、溶解駆動)について
図6を参照しつつ説明する。図6は、図5に示す駆動回
路の波形図である。
【0041】図6に示すPWM信号は前述のPWM
(S)に相当する。マイコン出力のOUT4、OUT5
はHブリッジのスイッチ信号であり、マイコン出力のO
UT6はレベルを持った信号である。前述のPWM
(C)のデューティー比を変えることによりPWM
(S)信号のレベルを変更することができる。
【0042】析出時において、OUT4がHIGHの区
間ではOUT6のレベル(搬送波としてのPWM(C)
の成分は除去して表している)に対応した析出方向の電
流i1(=ia)がEC素子4に流れている。このとき
の電流通路は、電源V1からトランジスタT3へ流れ、
このT3からリード線Aを通ってEC素子4へ流れ、こ
のEC素子4からリード線Bを通ってトランジスタT2
へ流れ、このT2からトランジスタT5へ流れ、このT
5から抵抗器R11へ流れるものである。OUT4がL
OWの区間ではOUT6のレベルも下がり、EC素子4
には溶解方向i2(=ib)の電流が流れる。このよう
に析出方向の電流が優勢であれば、結果としてEC素子
4の透明電極に析出メッキされ、EC素子4の透過率が
低下する。
【0043】溶解時において、OUT5がHIGHの区
間ではOUT6のレベルに対応した溶解方向の電流i2
(=ic)がEC素子4に流れている。このときの電流
通路は、電源V1からトランジスタT1へ流れ、このT
1からリード線Bを通ってEC素子4へ流れ、このEC
素子4からリード線Aを通ってトランジスタT4へ流
れ、このT4からトランジスタT5へ流れ、このT5か
ら抵抗器R11へ流れるものである。OUT5がLOW
の区間ではレベルの下がったOUT6に対応した析出方
向の電流i1(=id)が流れている。このように溶解
方向の電流が優勢であれば、結果としてEC素子4の透
明電極上のメッキが溶解され、EC素子4が透明に戻
る。
【0044】また、上記第2の実施の形態においても第
1の実施の形態と同様の効果も得ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
気化学調光素子に対して正逆両方向に電圧または電流を
与えるスイッチング駆動回路と、該電気化学調光素子の
駆動の方向を正または逆に切り替えるPWM信号を発生
するPWM信号発生回路と、を有する。したがって、光
の透過率を制御する電気化学調光素子に自動的に電流を
流す電気化学調光素子の駆動回路を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第6の実施の形態による電気化
学調光素子の駆動回路を用いた入射光量調整装置を示す
構成図である。
【図2】図2(a)は、図1に示す入射光量調整装置に
おける電気化学調光素子を示す正面図であり、図2
(b)は、図2(a)に示す電気化学調光素子の側面図
である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による電気化学調光
素子の駆動回路を示す図である。
【図4】図3に示す駆動回路の波形図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による電気化学調光
素子の駆動回路を示す図である。
【図6】図5に示す駆動回路の波形図である。
【図7】従来の画像撮影装置における入射光量を調整す
る装置を示す構成図である。
【図8】図8(a)は、図7に示すレンズ33の前のN
Dフィルターの一例を示す正面図であり、図8(b)
は、レンズ33の前のNDフィルターの他の例を示す正
面図である。
【図9】図7に示す鏡筒内のNDフィルター34を着脱
する様子を示す正面図である。
【符号の説明】
1…被写体、3…レンズ、4…電気化学調光素子(EC
素子)、5…アイリスメーター(絞り)、6…撮像素
子、12…アナログスイッチ、13…電圧駆動回路、1
4…マイコン、20…Hブリッジ型スイッチ回路、30
…定電流回路、31…被写体、32…NDフィルタ、3
3…レンズ、34…NDフィルタ、35…絞り、36…
撮像素子、41…板ガラス、42…枠、43…電解液、
44…透明電極、45…円環状の電極(対極)、51…
ガイド枠、52…板状のフィルター、53…ねじ込み型
のフィルター、54…アーム、T1…第1のトランジス
ター、T2…第2のトランジスター、T3…第3のトラ
ンジスター、T4…第4のトランジスター、T5…第5
のトランジスタ、R01,R1…第1の抵抗器、R0
2,R2…第2の抵抗器、R03,R3…第3の抵抗
器、R04,R4…第4の抵抗器、R5…第5の抵抗
器、R6…第6の抵抗器、R7…第7の抵抗器、R8…
第8の抵抗器、R9…第9の抵抗器、R10…第10の
抵抗器、R11…第11の抵抗器、C1,C01,C0
2…コンデンサ、O1,O2,O3…オペアンプ、A,
B…リード線、V1…電源。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の透過率を制御する電気化学調光素子
    に対して正逆両方向に電圧または電流を与えるスイッチ
    ング駆動回路と、 該電気化学調光素子を正方向に駆動する時、該スイッチ
    ング駆動回路により与えられる電圧または電流を調整す
    る第1の調整回路と、 該電気化学調光素子を逆方向に駆動する時、該スイッチ
    ング駆動回路により与えられる電圧または電流を調整す
    る第2の調整回路と、 該電気化学調光素子の駆動の方向を正または逆に切り替
    えるPWM信号を発生するPWM信号発生回路と、 を具備することを特徴とする電気化学調光素子の駆動回
    路。
  2. 【請求項2】 上記PWM信号発生回路は、該電気化学
    調光素子の透過率を下げるときと透過率を上げるときと
    でPWM信号のデューティー比を変えるものであること
    を特徴とする請求項1記載の電気化学調光素子の駆動回
    路。
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