JPH11108776A - 圧力検出装置 - Google Patents
圧力検出装置Info
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- JPH11108776A JPH11108776A JP26956797A JP26956797A JPH11108776A JP H11108776 A JPH11108776 A JP H11108776A JP 26956797 A JP26956797 A JP 26956797A JP 26956797 A JP26956797 A JP 26956797A JP H11108776 A JPH11108776 A JP H11108776A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のこの種のバイモルフ型の圧力検出装置
は物体の接触の有無を検出することはできたが、物体の
接触による圧力レベルを検出することができないという
課題があった。 【解決手段】 振動発生手段12と振動検出手段13を
集積した一つの面状振動体11に圧力を印加すると前記
圧力に応じて変化する前記面状振動体11の振動特性を
前記振動検出手段13により検出し圧力算出手段15で
圧力を算出している。従って、簡単な構成で圧力レベル
を検出することができるという効果がある。
は物体の接触の有無を検出することはできたが、物体の
接触による圧力レベルを検出することができないという
課題があった。 【解決手段】 振動発生手段12と振動検出手段13を
集積した一つの面状振動体11に圧力を印加すると前記
圧力に応じて変化する前記面状振動体11の振動特性を
前記振動検出手段13により検出し圧力算出手段15で
圧力を算出している。従って、簡単な構成で圧力レベル
を検出することができるという効果がある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧力検出装置に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の圧力検出装置は以下のよ
うなものであった。
うなものであった。
【0003】先ず、IEEE Transaction on Electron Dev
ices, vol.ED-26, No.5,p815〜p817, 1979(以下、参考
文献1とする)では図11のようなバイモルフ型の圧力
検出装置が提案された。これは、同図に示すように、圧
電フィルム1a及び2aの両面に電極1b、1c及び2
b、2cを設けた帯状の圧電フィルム1、2を2枚貼り
あわせ、その一端を支持部3により片持ち梁型に支持
し、圧電フィルム1に発信部4から電圧を印加して振動
させ、圧電フィルム2から前記振動による出力を取り出
す構成であった。そしてこの構成により、物体5が圧電
フィルム2に接触すると圧電フィルム2の出力信号が変
化することに基づき物体の接触を検出していた。図12
はこの際の物体5の接触位置L、発信部4の印加電圧の
周波数fをパラメータにして、圧電フィルム2の出力信
号Vと接触位置Lの関係を示したものである。同図か
ら、適切な周波数fを選択して、出力信号Vを監視する
ことにより、接触位置Lが検出されることは明らかであ
る。
ices, vol.ED-26, No.5,p815〜p817, 1979(以下、参考
文献1とする)では図11のようなバイモルフ型の圧力
検出装置が提案された。これは、同図に示すように、圧
電フィルム1a及び2aの両面に電極1b、1c及び2
b、2cを設けた帯状の圧電フィルム1、2を2枚貼り
あわせ、その一端を支持部3により片持ち梁型に支持
し、圧電フィルム1に発信部4から電圧を印加して振動
させ、圧電フィルム2から前記振動による出力を取り出
す構成であった。そしてこの構成により、物体5が圧電
フィルム2に接触すると圧電フィルム2の出力信号が変
化することに基づき物体の接触を検出していた。図12
はこの際の物体5の接触位置L、発信部4の印加電圧の
周波数fをパラメータにして、圧電フィルム2の出力信
号Vと接触位置Lの関係を示したものである。同図か
ら、適切な周波数fを選択して、出力信号Vを監視する
ことにより、接触位置Lが検出されることは明らかであ
る。
【0004】また、特開平8−62068号公報(以
下、参考文献2とする)では指紋のような微細な山と谷
の分布を検出する圧力検出装置が開示された。これは図
13のように圧電フィルム6の表面と裏面に複数の走査
電極6a、6bをマトリクス状に形成し、それに絶縁保
護フィルム7、絶縁フィルム8、高周波振動体9を積層
したものであった。そして上記構成により絶縁保護フィ
ルム7上に物体が接触するとその物体の山と谷による起
伏を圧電センサの多数の圧力検出ポイントで受け、マト
リクス状の走査電極6a、6bで走査することによって
前記の山と谷の分布を検出していた。一例として図14
に指10で絶縁保護フィルム7を触れた際に指紋の山と
谷の分布を検出する様子を示した。
下、参考文献2とする)では指紋のような微細な山と谷
の分布を検出する圧力検出装置が開示された。これは図
13のように圧電フィルム6の表面と裏面に複数の走査
電極6a、6bをマトリクス状に形成し、それに絶縁保
護フィルム7、絶縁フィルム8、高周波振動体9を積層
したものであった。そして上記構成により絶縁保護フィ
ルム7上に物体が接触するとその物体の山と谷による起
伏を圧電センサの多数の圧力検出ポイントで受け、マト
リクス状の走査電極6a、6bで走査することによって
前記の山と谷の分布を検出していた。一例として図14
に指10で絶縁保護フィルム7を触れた際に指紋の山と
谷の分布を検出する様子を示した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、参考文
献1の圧力検出装置では、図11のような特性に基づき
物体5の圧電フィルム2への接触の有無や接触位置を検
出することはできるが、物体5の接触による圧力レベル
を検出することはできなという課題を有していた。ま
た、片持ち梁型の構造のため物体が繰り返し接触すると
圧電フィルムにへたりが生じて検出感度が低下してしま
うといった課題を有していた。
献1の圧力検出装置では、図11のような特性に基づき
物体5の圧電フィルム2への接触の有無や接触位置を検
出することはできるが、物体5の接触による圧力レベル
を検出することはできなという課題を有していた。ま
た、片持ち梁型の構造のため物体が繰り返し接触すると
圧電フィルムにへたりが生じて検出感度が低下してしま
うといった課題を有していた。
【0006】また、参考文献2の圧力検出装置では、上
記のような片持ち梁型の構造による耐久性の課題は無い
が、圧電センサの多数の圧力検出ポイントで検出できる
のは、例えば図14のように各交点に指紋パターンの山
の部分が当たっているのか谷の部分が当たっているのか
ということでしかない。すなわち、参考文献2は上記各
ポイントにおける物体の接触の有無を検出するものであ
り、各ポイントで物体の圧力レベルを検出することはで
きないという課題を有していた。
記のような片持ち梁型の構造による耐久性の課題は無い
が、圧電センサの多数の圧力検出ポイントで検出できる
のは、例えば図14のように各交点に指紋パターンの山
の部分が当たっているのか谷の部分が当たっているのか
ということでしかない。すなわち、参考文献2は上記各
ポイントにおける物体の接触の有無を検出するものであ
り、各ポイントで物体の圧力レベルを検出することはで
きないという課題を有していた。
【0007】また、種々の用途で、圧力と振動を同時に
検出することが、望まれているが、両引例ともこの種要
望に応えることができないという課題を有していた。
検出することが、望まれているが、両引例ともこの種要
望に応えることができないという課題を有していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、面状振動体の一端に設けられた振動発生
手段と前記振動発生手段と分離して他端に設けられた振
動検出手段と、前記面状振動体に印加する圧力を算出す
る圧力算出手段を備え、前記振動発生手段により前記面
状振動体の前記一端を振動させ、前記面状振動体に圧力
を印加すると前記圧力に応じて変化する前記面状振動体
の振動特性を前記振動検出手段により検出し、前記振動
検出手段の出力信号に基づき前記圧力を前記圧力算出手
段により算出する圧力検出装置である。
決するために、面状振動体の一端に設けられた振動発生
手段と前記振動発生手段と分離して他端に設けられた振
動検出手段と、前記面状振動体に印加する圧力を算出す
る圧力算出手段を備え、前記振動発生手段により前記面
状振動体の前記一端を振動させ、前記面状振動体に圧力
を印加すると前記圧力に応じて変化する前記面状振動体
の振動特性を前記振動検出手段により検出し、前記振動
検出手段の出力信号に基づき前記圧力を前記圧力算出手
段により算出する圧力検出装置である。
【0009】上記発明によれば、面状振動体に圧力を印
加すると前記圧力に応じて変化する前記面状振動体の振
動特性を前記振動検出手段により算出するため、簡単な
構成で圧力レベルを検出することができる。
加すると前記圧力に応じて変化する前記面状振動体の振
動特性を前記振動検出手段により算出するため、簡単な
構成で圧力レベルを検出することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる圧力検
出装置は、面状振動体の一端に設けられた振動発生手段
と前記振動発生手段と分離して他端に設けられた振動検
出手段と、前記面状振動体に印加する圧力を算出する圧
力算出手段を備え、前記振動発生手段により前記面状振
動体の前記一端を振動させ、前記面状振動体に圧力を印
加すると前記圧力に応じて変化する前記面状振動体の振
動特性を前記振動検出手段により検出し、前記振動検出
手段の出力信号に基づき前記圧力を前記圧力算出手段に
より算出する。
出装置は、面状振動体の一端に設けられた振動発生手段
と前記振動発生手段と分離して他端に設けられた振動検
出手段と、前記面状振動体に印加する圧力を算出する圧
力算出手段を備え、前記振動発生手段により前記面状振
動体の前記一端を振動させ、前記面状振動体に圧力を印
加すると前記圧力に応じて変化する前記面状振動体の振
動特性を前記振動検出手段により検出し、前記振動検出
手段の出力信号に基づき前記圧力を前記圧力算出手段に
より算出する。
【0011】そして、前記面状振動体に圧力を印加する
と前記圧力に応じて変化する前記面状振動体の振動特性
を前記振動検出手段により算出するため、簡単な構成で
圧力レベルを検出することができる。
と前記圧力に応じて変化する前記面状振動体の振動特性
を前記振動検出手段により算出するため、簡単な構成で
圧力レベルを検出することができる。
【0012】本発明の請求項2にかかる圧力検出装置
は、振動発生手段、振動発生手段と振動検出手段を分離
する分離部および振動検出手段の少なくとも1箇所以上
に圧力を印加して、振動検出手段により圧力を算出す
る。
は、振動発生手段、振動発生手段と振動検出手段を分離
する分離部および振動検出手段の少なくとも1箇所以上
に圧力を印加して、振動検出手段により圧力を算出す
る。
【0013】そして、圧力印加部の位置を種々選択でき
るので、用途に応じて簡単な構成で圧力を検出すること
ができる。
るので、用途に応じて簡単な構成で圧力を検出すること
ができる。
【0014】本発明の請求項3にかかる圧力検出装置
は、振動検出手段の出力信号から振動発生手段が発生す
る振動周波数成分のみを分離する第1の濾波部と、前記
振動検出手段の出力信号から前記振動周波数以外の成分
を分離する第2の濾波部とを備え、分離したこれらの成
分に基づき面状振動体に印加する圧力を算出するととも
に前記面状振動体に印加する前記振動周波数以外の振動
成分を検出する。
は、振動検出手段の出力信号から振動発生手段が発生す
る振動周波数成分のみを分離する第1の濾波部と、前記
振動検出手段の出力信号から前記振動周波数以外の成分
を分離する第2の濾波部とを備え、分離したこれらの成
分に基づき面状振動体に印加する圧力を算出するととも
に前記面状振動体に印加する前記振動周波数以外の振動
成分を検出する。
【0015】そして、前記第1の濾波部の出力信号に基
づき前記面状振動体に印加する圧力を算出し、前記第2
の濾波部の出力信号に基づき前記面状振動体に印加する
前記振動周波数以外の振動成分を検出するので、一つの
面状振動体を用いて圧力と振動、すなわち静的な圧力と
動的な圧力の双方を同時に検出することができる。
づき前記面状振動体に印加する圧力を算出し、前記第2
の濾波部の出力信号に基づき前記面状振動体に印加する
前記振動周波数以外の振動成分を検出するので、一つの
面状振動体を用いて圧力と振動、すなわち静的な圧力と
動的な圧力の双方を同時に検出することができる。
【0016】本発明の請求項4にかかる圧力検出装置
は、振動発生手段が振動を発生している時は面状振動体
に印加する圧力を算出し、前記振動発生手段が振動を発
生していない時は前記面状振動体に印加する前記振動の
周波数以外の振動成分を検出する。
は、振動発生手段が振動を発生している時は面状振動体
に印加する圧力を算出し、前記振動発生手段が振動を発
生していない時は前記面状振動体に印加する前記振動の
周波数以外の振動成分を検出する。
【0017】そして、一つの面状振動体を用いて圧力と
振動、すなわち静的な圧力と動的な圧力の双方を検出す
ることができる。
振動、すなわち静的な圧力と動的な圧力の双方を検出す
ることができる。
【0018】本発明の請求項5にかかる圧力検出装置
は、振動検出手段により検出される面状振動体の振動特
性のうち振動の振幅、位相、周波数の少なくとも1つを
用いるものである。
は、振動検出手段により検出される面状振動体の振動特
性のうち振動の振幅、位相、周波数の少なくとも1つを
用いるものである。
【0019】そして、面状振動体の振動特性として振動
の振幅、位相、周波数の少なくとも1つを検出して面状
振動体に印加する圧力を算出するので、簡便でかつ実用
的に圧力を算出できる。
の振幅、位相、周波数の少なくとも1つを検出して面状
振動体に印加する圧力を算出するので、簡便でかつ実用
的に圧力を算出できる。
【0020】本発明の請求項6にかかる圧力検出装置
は、両面に電極を有する高分子圧電体からなる面状振動
体を用いている。
は、両面に電極を有する高分子圧電体からなる面状振動
体を用いている。
【0021】そして、高分子圧電体は可撓性があるの
で、例えば接触する物体の圧力を検出する場合に物体に
沿って装着することができるといった装着の自由度があ
る上、薄型化が可能となる。
で、例えば接触する物体の圧力を検出する場合に物体に
沿って装着することができるといった装着の自由度があ
る上、薄型化が可能となる。
【0022】本発明の請求項7にかかる圧力検出装置
は、両面に電極を有するセラミック圧電体からなる面状
振動体を用いている。
は、両面に電極を有するセラミック圧電体からなる面状
振動体を用いている。
【0023】そして、セラミック圧電体は高分子圧電体
よりも圧電定数が大きいので、同じ印加電圧でより大き
な振動を発生することができ、圧力検出の際のダイナミ
ックレンジをより大きくすることができ、検出性能が向
上する。また、高分子圧電体よりも高温耐久性がよいの
で、より高温領域での圧力検出が可能となり、信頼性が
向上する。
よりも圧電定数が大きいので、同じ印加電圧でより大き
な振動を発生することができ、圧力検出の際のダイナミ
ックレンジをより大きくすることができ、検出性能が向
上する。また、高分子圧電体よりも高温耐久性がよいの
で、より高温領域での圧力検出が可能となり、信頼性が
向上する。
【0024】本発明の請求項8にかかる圧力検出装置
は、電極を保護する保護層を備えた面状振動体を用いて
いる。
は、電極を保護する保護層を備えた面状振動体を用いて
いる。
【0025】そして、面状振動体は電極を保護する保護
層を備えているので、例えば物体が接触した際の電極の
損傷を保護することができ信頼性が向上する。
層を備えているので、例えば物体が接触した際の電極の
損傷を保護することができ信頼性が向上する。
【0026】本発明の請求項9にかかる圧力検出装置
は、保護層上に電気的シールドのためのシールド電極を
備えた面状振動体を用いている。
は、保護層上に電気的シールドのためのシールド電極を
備えた面状振動体を用いている。
【0027】そして、面状振動体が保護層上に電気的シ
ールドのためのシールド電極を備えているので、電気的
なノイズをシールド電極により低減することができ、信
頼性が向上する。
ールドのためのシールド電極を備えているので、電気的
なノイズをシールド電極により低減することができ、信
頼性が向上する。
【0028】
【実施例】以下、本本発明の実施例について図面を用い
て説明する。
て説明する。
【0029】(実施例1)図1は本発明の実施例1の圧
力検出装置の構成図である。面状振動体11の一端に電
極12aと12bが形成されている。また、面状振動体
11の他端には、電極13aと13bが形成される。電
極12aと12bに信号発生部14が接続され、また、
電極13aと13bに圧力算出手段15が接続される。
振動発生手段12は、電極12aと12bおよびこれら
電極に挟さまれた面状振動体11aとから構成される。
また、振動検出手段13は、電極13aと13bおよび
これら電極に挟さまれた面状振動体11cとから構成さ
れる。面状振動体11として、例えばポリフッ化ビニリ
デン等(PVDF)のフィルム状の高分子圧電材料が用
いられる。また、振動発生手段の電極12aと12bお
よび振動検出手段の電極13aと13bを含む高分子圧
電体を用いた面状振動体11をPET等の高分子フィル
ムからなる保護層16で被覆することが望ましい。これ
により、外部からの機械的な衝撃や結露などから面状振
動体11を保護できるからである。電極12a,12
b,13a,13bは、例えば銀ペーストを印刷して形
成するが、銅箔を使用したり、アルミ等の金属材料を蒸
着して形成してもよい。
力検出装置の構成図である。面状振動体11の一端に電
極12aと12bが形成されている。また、面状振動体
11の他端には、電極13aと13bが形成される。電
極12aと12bに信号発生部14が接続され、また、
電極13aと13bに圧力算出手段15が接続される。
振動発生手段12は、電極12aと12bおよびこれら
電極に挟さまれた面状振動体11aとから構成される。
また、振動検出手段13は、電極13aと13bおよび
これら電極に挟さまれた面状振動体11cとから構成さ
れる。面状振動体11として、例えばポリフッ化ビニリ
デン等(PVDF)のフィルム状の高分子圧電材料が用
いられる。また、振動発生手段の電極12aと12bお
よび振動検出手段の電極13aと13bを含む高分子圧
電体を用いた面状振動体11をPET等の高分子フィル
ムからなる保護層16で被覆することが望ましい。これ
により、外部からの機械的な衝撃や結露などから面状振
動体11を保護できるからである。電極12a,12
b,13a,13bは、例えば銀ペーストを印刷して形
成するが、銅箔を使用したり、アルミ等の金属材料を蒸
着して形成してもよい。
【0030】次に動作、作用について説明する。振動発
生手段12では信号発生部14で発生する発振信号に応
じて、電極12aと12bに挟まれた面状振動体11a
が振動する。ここで、前記発振信号の周波数をf1とす
る。この振動は、電極12a,12b,13a,13b
の形成されていない部分の面状振動体11b(以下、単
に分離部11bと記す)を経て、振動検出手段13に伝
播し、面状振動体11c全体がある特性をもって振動す
る。そしてその振動に応じて振動検出手段13では圧電
起電力が発生する。このとき、図1に示すように、振動
発生手段12に圧力P1、分離部11bの圧力P2、ま
た、振動検出手段13に圧力P3の中の一つ以上の圧力
を印加したとき、後述で詳述するように、その圧力に応
じた圧電起電力が振動検出手段13に発生する。
生手段12では信号発生部14で発生する発振信号に応
じて、電極12aと12bに挟まれた面状振動体11a
が振動する。ここで、前記発振信号の周波数をf1とす
る。この振動は、電極12a,12b,13a,13b
の形成されていない部分の面状振動体11b(以下、単
に分離部11bと記す)を経て、振動検出手段13に伝
播し、面状振動体11c全体がある特性をもって振動す
る。そしてその振動に応じて振動検出手段13では圧電
起電力が発生する。このとき、図1に示すように、振動
発生手段12に圧力P1、分離部11bの圧力P2、ま
た、振動検出手段13に圧力P3の中の一つ以上の圧力
を印加したとき、後述で詳述するように、その圧力に応
じた圧電起電力が振動検出手段13に発生する。
【0031】図2はこの際の上記発振信号V0と上記圧
電起電力V1の信号波形を示した特性図である。同図に
おいて縦軸はV0とV1、横軸は時間tである。電極12
a,12b,13a,13bを含め面状振動体11に圧
力を印加していない場合(t<t1)、V0に同期してV
1が出力される。また、振動発生手段12から振動検出
手段13への振動伝播による位相差L0が生じる。次
に、時刻t1で振動発生手段12、分離部11bおよび
振動検出手段13の少なくとも1箇所以上にある物体
が、搭載されたり、周囲の気体や液体の圧力により圧力
W1がかかると、圧力印加により振動検出手段13の振
動が阻害されてV1の振幅はD0からD1へと変化し、位
相もL0からL1へと変化する。また、時刻t1前後では
V1の周波数にも一時的な変化が生じる。これらの変化
の度合いは、振動発生手段12、分離部11bや振動検
出手段13を構成する部材の振動特性に依存する。これ
らの部材の振動特性は用途によって最適化すればよい。
上記のような圧力印加時の振動特性の変化に基づいて圧
力算出手段15では印加した圧力を算出する。圧力算出
のための圧力Wと振動特性との関係を図3〜図6に示
す。図3は振幅Dと圧力Wとの関係を示す特性図で、圧
力印加後のD1を検出することによりW1が算出できる。
図4は位相差Lと圧力Wとの関係を示す特性図で、圧力
印加後のL1を検出することによりW1が算出できる。図
5は時刻t1前後でのV1の周波数変化Fと圧力Wとの関
係を示す特性図で、圧力印加前後のF1を検出すること
によりW1が算出できる。上記はいずれも圧力算出を一
つの振動特性に基づいて算出するものであるが、複数の
振動特性を用いて圧力を算出するようにしてもよい。例
えば、図6は振幅Dと位相差Lの関係を圧力Wをパラメ
ータにして示した特性図である。同図よりある圧力Wの
とき、D1とL1は一定関係を示すので、この関係を用い
て、圧力Wをより精度よく算出できる。上記作用から明
らかなように、本発明の圧力装置は、簡単な構成で圧力
レベルを検出することができる。また、電極12a,1
2b,13a,13bを含めた面状振動体11の振動特
性として振動の振幅、位相、周波数の少なくとも1つを
検出してこの面状振動体11に印加する圧力を算出する
ので、簡便でかつ実用的に圧力を算出できる。
電起電力V1の信号波形を示した特性図である。同図に
おいて縦軸はV0とV1、横軸は時間tである。電極12
a,12b,13a,13bを含め面状振動体11に圧
力を印加していない場合(t<t1)、V0に同期してV
1が出力される。また、振動発生手段12から振動検出
手段13への振動伝播による位相差L0が生じる。次
に、時刻t1で振動発生手段12、分離部11bおよび
振動検出手段13の少なくとも1箇所以上にある物体
が、搭載されたり、周囲の気体や液体の圧力により圧力
W1がかかると、圧力印加により振動検出手段13の振
動が阻害されてV1の振幅はD0からD1へと変化し、位
相もL0からL1へと変化する。また、時刻t1前後では
V1の周波数にも一時的な変化が生じる。これらの変化
の度合いは、振動発生手段12、分離部11bや振動検
出手段13を構成する部材の振動特性に依存する。これ
らの部材の振動特性は用途によって最適化すればよい。
上記のような圧力印加時の振動特性の変化に基づいて圧
力算出手段15では印加した圧力を算出する。圧力算出
のための圧力Wと振動特性との関係を図3〜図6に示
す。図3は振幅Dと圧力Wとの関係を示す特性図で、圧
力印加後のD1を検出することによりW1が算出できる。
図4は位相差Lと圧力Wとの関係を示す特性図で、圧力
印加後のL1を検出することによりW1が算出できる。図
5は時刻t1前後でのV1の周波数変化Fと圧力Wとの関
係を示す特性図で、圧力印加前後のF1を検出すること
によりW1が算出できる。上記はいずれも圧力算出を一
つの振動特性に基づいて算出するものであるが、複数の
振動特性を用いて圧力を算出するようにしてもよい。例
えば、図6は振幅Dと位相差Lの関係を圧力Wをパラメ
ータにして示した特性図である。同図よりある圧力Wの
とき、D1とL1は一定関係を示すので、この関係を用い
て、圧力Wをより精度よく算出できる。上記作用から明
らかなように、本発明の圧力装置は、簡単な構成で圧力
レベルを検出することができる。また、電極12a,1
2b,13a,13bを含めた面状振動体11の振動特
性として振動の振幅、位相、周波数の少なくとも1つを
検出してこの面状振動体11に印加する圧力を算出する
ので、簡便でかつ実用的に圧力を算出できる。
【0032】また、振動発生手段12、分離部11bお
よび振動検出手段13が一つの面状振動体11上に集積
されており、面状振動体11に高分子圧電体を用いた場
合は可撓性があるので、例えば接触する物体の圧力を検
出する場合に物体に沿って装着することができるといっ
た装着の自由度があるうえ、薄型化が可能となる。
よび振動検出手段13が一つの面状振動体11上に集積
されており、面状振動体11に高分子圧電体を用いた場
合は可撓性があるので、例えば接触する物体の圧力を検
出する場合に物体に沿って装着することができるといっ
た装着の自由度があるうえ、薄型化が可能となる。
【0033】さらに、高分子圧電体からなる面状振動体
11は高インピーダンスで電気的ノイズの影響を受けや
すいため、図7に示すように、保護層16の周囲にさら
にシールド電極17を被覆し、シールド電極17を接地
する構成としてもよい。この構成によれば、保護層16
の周囲に電気的シールドのためのシールド電極17を備
えているので、電気的なノイズをシールド電極により低
減することができ、信頼性が向上する。尚、このシール
ド電極17は、保護層16の全体または図7のように部
分的に設けてもよい。
11は高インピーダンスで電気的ノイズの影響を受けや
すいため、図7に示すように、保護層16の周囲にさら
にシールド電極17を被覆し、シールド電極17を接地
する構成としてもよい。この構成によれば、保護層16
の周囲に電気的シールドのためのシールド電極17を備
えているので、電気的なノイズをシールド電極により低
減することができ、信頼性が向上する。尚、このシール
ド電極17は、保護層16の全体または図7のように部
分的に設けてもよい。
【0034】尚、上記構成では面状振動体11として、
高分子圧電体を使用したが、セラミック圧電体を使用し
てもよい。この構成によれば、セラミック圧電体は高分
子圧電体よりも圧電定数が大きいので、同じ印加電圧で
より大きな振動を発生することができ、圧力検出の際の
ダイナミックレンジをより大きくすることができ、検出
性能が向上する。また、高分子圧電体よりも高温耐久性
がよいので、より高温領域での圧力検出が可能となり、
信頼性が向上する。また、高分子中に圧電セラミック粉
末を分散した混合体を用いてもよい。この場合、高分子
圧電体よりも高温耐久性がよいので、より高温領域での
圧力検出が可能となり、信頼性が向上する。
高分子圧電体を使用したが、セラミック圧電体を使用し
てもよい。この構成によれば、セラミック圧電体は高分
子圧電体よりも圧電定数が大きいので、同じ印加電圧で
より大きな振動を発生することができ、圧力検出の際の
ダイナミックレンジをより大きくすることができ、検出
性能が向上する。また、高分子圧電体よりも高温耐久性
がよいので、より高温領域での圧力検出が可能となり、
信頼性が向上する。また、高分子中に圧電セラミック粉
末を分散した混合体を用いてもよい。この場合、高分子
圧電体よりも高温耐久性がよいので、より高温領域での
圧力検出が可能となり、信頼性が向上する。
【0035】また、前記保護層16およびシールド電極
17は面状振動体11にセラミック圧電体を用いた場合
にも適用できる。
17は面状振動体11にセラミック圧電体を用いた場合
にも適用できる。
【0036】(実施例2)図8は本発明の実施例2の圧
力検出装置のブロック図である。
力検出装置のブロック図である。
【0037】実施例1と異なる点は圧力算出手段15
が、振動検出手段13の出力信号から振動発生手段12
が発生する振動周波数の成分のみを分離する第1の濾波
部15aと、振動検出手段13の出力信号から振動発生
手段12が発生する振動周波数以外の成分を分離する第
2の濾波部15bと、分離したこれらの成分に基づき電
極12a,12b,13a,13bを含めた面状振動体
11に印加する圧力を算出するとともに面状振動体11
に印加する前記振動周波数以外の振動成分を検出する算
出部15cとを備えた点にある。
が、振動検出手段13の出力信号から振動発生手段12
が発生する振動周波数の成分のみを分離する第1の濾波
部15aと、振動検出手段13の出力信号から振動発生
手段12が発生する振動周波数以外の成分を分離する第
2の濾波部15bと、分離したこれらの成分に基づき電
極12a,12b,13a,13bを含めた面状振動体
11に印加する圧力を算出するとともに面状振動体11
に印加する前記振動周波数以外の振動成分を検出する算
出部15cとを備えた点にある。
【0038】図9は第1の濾波部15aと第2の濾波部
15bの濾波特性を示した特性図で、縦軸が透過度Q、
横軸が周波数fである。同図より第1の濾波部15aと
第2の濾波部15bは共にバンドパスフィルターであ
り、透過特性の中心周波数はそれぞれf1、f2である。
また信号発生部14で発生する信号の周波数はf1であ
る。尚、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、
説明は省略する。
15bの濾波特性を示した特性図で、縦軸が透過度Q、
横軸が周波数fである。同図より第1の濾波部15aと
第2の濾波部15bは共にバンドパスフィルターであ
り、透過特性の中心周波数はそれぞれf1、f2である。
また信号発生部14で発生する信号の周波数はf1であ
る。尚、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、
説明は省略する。
【0039】次に動作、作用について説明する。ここで
は図1に示した圧力P1の替わりに、重量W1の物体が振
動発生手段12上に置かれる場合について述べる。物体
は外部から周波数f2の振動が印加されるか、又は内部
に周波数f2の振動体を有し、物体の全体が周波数f2で
振動しているものとする。実施例1と同様に、振動発生
手段12では信号発生部14で発生する発振信号に応じ
て面状振動体11aが振動する。この発振信号の周波数
はf1である。上記より、振動発生手段12による周波
数f1の振動と物体の周波数f2の振動とが合成され、電
極12a,12b,13a,13bを含めた面状振動体
11全体がある特性をもって振動する。そしてその振動
に応じて振動検出手段13では圧電起電力が発生する。
発生した出力信号は第1の濾波部15aと第2の濾波部
15bで図9の濾波特性に基づき濾波される。すなわ
ち、第1の濾波部15aでは振動検出手段13の出力信
号のうちf1成分が濾波され、第2の濾波部15bでは
振動検出手段13の出力信号のうちf2成分が濾波され
る。この時の信号発生部14の発振信号V0、第1の濾
波部15aの出力V1、第2の濾波部15bの出力V2の
信号波形は、それぞれ図10(a)〜(c)のようにな
る。同図より振動発生手段12に物体が置かれていない
状態(t<t1)では、V1とV2の振幅はそれぞれD0と
0である。そして時刻t1で物体振動発生手段12上に
置かれるとすると、V1とV2の振幅はD1とD2に変化す
る。算出部15cでは物体の重量については実施例1と
同様に図3に基づいてW1と算出される。物体の周波数
f2の振動については例えば、算出部15cでその振幅
D2の大きさを検出して振動の強度を算出する。
は図1に示した圧力P1の替わりに、重量W1の物体が振
動発生手段12上に置かれる場合について述べる。物体
は外部から周波数f2の振動が印加されるか、又は内部
に周波数f2の振動体を有し、物体の全体が周波数f2で
振動しているものとする。実施例1と同様に、振動発生
手段12では信号発生部14で発生する発振信号に応じ
て面状振動体11aが振動する。この発振信号の周波数
はf1である。上記より、振動発生手段12による周波
数f1の振動と物体の周波数f2の振動とが合成され、電
極12a,12b,13a,13bを含めた面状振動体
11全体がある特性をもって振動する。そしてその振動
に応じて振動検出手段13では圧電起電力が発生する。
発生した出力信号は第1の濾波部15aと第2の濾波部
15bで図9の濾波特性に基づき濾波される。すなわ
ち、第1の濾波部15aでは振動検出手段13の出力信
号のうちf1成分が濾波され、第2の濾波部15bでは
振動検出手段13の出力信号のうちf2成分が濾波され
る。この時の信号発生部14の発振信号V0、第1の濾
波部15aの出力V1、第2の濾波部15bの出力V2の
信号波形は、それぞれ図10(a)〜(c)のようにな
る。同図より振動発生手段12に物体が置かれていない
状態(t<t1)では、V1とV2の振幅はそれぞれD0と
0である。そして時刻t1で物体振動発生手段12上に
置かれるとすると、V1とV2の振幅はD1とD2に変化す
る。算出部15cでは物体の重量については実施例1と
同様に図3に基づいてW1と算出される。物体の周波数
f2の振動については例えば、算出部15cでその振幅
D2の大きさを検出して振動の強度を算出する。
【0040】上記作用により、圧力算出手段15が、振
動検出手段13の出力信号から振動発生手段12が発生
する振動周波数の成分のみを分離する第1の濾波部15
aと、振動検出手段13の出力信号から振動発生手段1
2が発生する振動周波数以外の成分を分離する第2の濾
波部15bとを有し、第1の濾波部15aの出力信号に
基づき振動発生手段12に印加する圧力を算出し、第2
の濾波部15bの出力信号に基づき物体に印加する前記
振動周波数以外の振動成分を検出するので、電極12
a,12b,13a,13bを含めた面状振動体11を
用いて圧力と振動、すなわち静的な圧力と動的な圧力の
双方を同時に検出することができる。尚、上記実施例で
は、物体が振動発生手段12に置かれたが、分離部11
bや振動検出手段13に置かれてもよいし、また、これ
らの中の1箇所以上に置かれてもよい。
動検出手段13の出力信号から振動発生手段12が発生
する振動周波数の成分のみを分離する第1の濾波部15
aと、振動検出手段13の出力信号から振動発生手段1
2が発生する振動周波数以外の成分を分離する第2の濾
波部15bとを有し、第1の濾波部15aの出力信号に
基づき振動発生手段12に印加する圧力を算出し、第2
の濾波部15bの出力信号に基づき物体に印加する前記
振動周波数以外の振動成分を検出するので、電極12
a,12b,13a,13bを含めた面状振動体11を
用いて圧力と振動、すなわち静的な圧力と動的な圧力の
双方を同時に検出することができる。尚、上記実施例で
は、物体が振動発生手段12に置かれたが、分離部11
bや振動検出手段13に置かれてもよいし、また、これ
らの中の1箇所以上に置かれてもよい。
【0041】また、重量と歪みとを同時に検出したが、
振動発生手段12が振動を発生している時は振動発生手
段12に印加する圧力を算出し、振動発生手段11が振
動を発生していない時は振動発生手段12や振動検出手
段13に生じる振動を算出するようにしてもよく、上記
と同様に、電極12a,12b,13a,13bを含め
た面状振動体11を用いて圧力と振動、すなわち静的な
圧力と動的な圧力の双方を同時に検出することができ
る。
振動発生手段12が振動を発生している時は振動発生手
段12に印加する圧力を算出し、振動発生手段11が振
動を発生していない時は振動発生手段12や振動検出手
段13に生じる振動を算出するようにしてもよく、上記
と同様に、電極12a,12b,13a,13bを含め
た面状振動体11を用いて圧力と振動、すなわち静的な
圧力と動的な圧力の双方を同時に検出することができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
かかる圧力検出装置は、振動発生手段と振動検出手段を
集積した一つの面状振動体に圧力を印加すると前記圧力
に応じて変化する前記面状振動体の振動特性を前記振動
検出手段により検出し、圧力算出手段により圧力を算出
しているため、簡単な構成で圧力レベルを検出すること
ができるという効果がある。
かかる圧力検出装置は、振動発生手段と振動検出手段を
集積した一つの面状振動体に圧力を印加すると前記圧力
に応じて変化する前記面状振動体の振動特性を前記振動
検出手段により検出し、圧力算出手段により圧力を算出
しているため、簡単な構成で圧力レベルを検出すること
ができるという効果がある。
【0043】また、本発明の請求項2にかかる圧力検出
装置は、振動発生手段、振動発生手段と振動検出手段を
分離する分離部および振動検出部の少なくとも1箇所以
上に圧力を印加して、振動検出手段により圧力を検出す
るため、圧力印加部の位置を種々選択でき、用途に応じ
て簡単な構成で圧力を検出することができる。
装置は、振動発生手段、振動発生手段と振動検出手段を
分離する分離部および振動検出部の少なくとも1箇所以
上に圧力を印加して、振動検出手段により圧力を検出す
るため、圧力印加部の位置を種々選択でき、用途に応じ
て簡単な構成で圧力を検出することができる。
【0044】また、本発明の請求項3にかかる圧力検出
装置は、振動検出手段の出力信号から振動発生手段が発
生する振動周波数成分のみを分離する第1の濾波部と、
前記振動検出手段の出力信号から前記振動周波数以外の
成分を分離する第2の濾波部とを備え、分離したこれら
の成分に基づき面状振動体に印加する圧力を算出すると
ともに前記面状振動体に印加される前記振動周波数以外
の振動成分を検出するため、一つの面状振動体を用いて
圧力と振動、すなわち静的な圧力と動的な圧力の双方を
同時に検出することができる。
装置は、振動検出手段の出力信号から振動発生手段が発
生する振動周波数成分のみを分離する第1の濾波部と、
前記振動検出手段の出力信号から前記振動周波数以外の
成分を分離する第2の濾波部とを備え、分離したこれら
の成分に基づき面状振動体に印加する圧力を算出すると
ともに前記面状振動体に印加される前記振動周波数以外
の振動成分を検出するため、一つの面状振動体を用いて
圧力と振動、すなわち静的な圧力と動的な圧力の双方を
同時に検出することができる。
【0045】また、本発明の請求項4にかかる圧力検出
装置は、振動発生手段が振動を発生している時は面状振
動体に印加する圧力を算出し、前記振動発生手段が振動
を発生していない時は前記面状振動体に印加する前記振
動の周波数以外の振動成分を検出するため、一つの面状
振動体を用いて圧力と振動、すなわち静的な圧力と動的
な圧力の双方を検出することができる。
装置は、振動発生手段が振動を発生している時は面状振
動体に印加する圧力を算出し、前記振動発生手段が振動
を発生していない時は前記面状振動体に印加する前記振
動の周波数以外の振動成分を検出するため、一つの面状
振動体を用いて圧力と振動、すなわち静的な圧力と動的
な圧力の双方を検出することができる。
【0046】また、本発明の請求項5にかかる圧力検出
装置は、振動検出手段により検出される面状振動体の振
動特性が振動の振幅、位相、周波数の少なくとも1つを
検出して面状振動体に印加する圧力を算出するため、簡
便でかつ実用的に圧力を算出できる。
装置は、振動検出手段により検出される面状振動体の振
動特性が振動の振幅、位相、周波数の少なくとも1つを
検出して面状振動体に印加する圧力を算出するため、簡
便でかつ実用的に圧力を算出できる。
【0047】また、本発明の請求項6にかかる圧力検出
装置は、両面に電極を有する可撓性の高分子圧電体から
なる面状振動体を用いているため、例えば接触する物体
の圧力を検出する場合に物体に沿って装着することがで
きるという装着の自由度があるうえ、薄型化が可能とな
る。
装置は、両面に電極を有する可撓性の高分子圧電体から
なる面状振動体を用いているため、例えば接触する物体
の圧力を検出する場合に物体に沿って装着することがで
きるという装着の自由度があるうえ、薄型化が可能とな
る。
【0048】また、本発明の請求項7にかかる圧力検出
装置は、両面に電極を有するセラミック圧電体からなる
面状振動体を用いているため、セラミック圧電体は高分
子圧電体よりも圧電定数が大きいので、同じ印加電圧で
より大きな振動を発生することができ、圧力検出の際の
ダイナミックレンジをより大きくすることができ、検出
性能が向上する。また、高分子圧電体よりも高温耐久性
がよいので、より高温領域での圧力検出が可能となり、
信頼性が向上する。
装置は、両面に電極を有するセラミック圧電体からなる
面状振動体を用いているため、セラミック圧電体は高分
子圧電体よりも圧電定数が大きいので、同じ印加電圧で
より大きな振動を発生することができ、圧力検出の際の
ダイナミックレンジをより大きくすることができ、検出
性能が向上する。また、高分子圧電体よりも高温耐久性
がよいので、より高温領域での圧力検出が可能となり、
信頼性が向上する。
【0049】また、本発明の請求項8にかかる圧力検出
装置は、面状振動体とその電極を保護する保護層を備え
ているため、例えば物体が接触した際の電極の損傷を保
護することができ信頼性が向上する。
装置は、面状振動体とその電極を保護する保護層を備え
ているため、例えば物体が接触した際の電極の損傷を保
護することができ信頼性が向上する。
【0050】また、本発明の請求項9にかかる圧力検出
装置は、保護層上に電気的シールドのためのシールド電
極を備えているため、電気的なノイズをシールド電極に
より低減することができ、信頼性が向上する。
装置は、保護層上に電気的シールドのためのシールド電
極を備えているため、電気的なノイズをシールド電極に
より低減することができ、信頼性が向上する。
【図1】本発明の実施例1における圧力検出装置の構成
図
図
【図2】同圧力検出装置の信号発生部と振動検出手段の
出力信号の特性図
出力信号の特性図
【図3】同圧力検出装置の振動検出手段の出力信号の振
幅Dと圧力Wとの関係を示す特性図
幅Dと圧力Wとの関係を示す特性図
【図4】同圧力検出装置の振動検出手段の出力信号の位
相Lと圧力Wとの関係を示す特性図
相Lと圧力Wとの関係を示す特性図
【図5】同圧力検出装置の振動検出手段の出力信号の周
波数変化Fと圧力Wとの関係を示す特性図
波数変化Fと圧力Wとの関係を示す特性図
【図6】同圧力検出装置の振動検出手段の出力信号の振
幅Dと位相Lの関係を圧力Wをパラメータにして示した
特性図
幅Dと位相Lの関係を圧力Wをパラメータにして示した
特性図
【図7】同圧力検出装置のシールド電極を備えた構成図
【図8】本発明の実施例2における圧力検出装置の構成
図
図
【図9】同圧力検出装置の第1の濾波部と第2の濾波部
との濾波特性を示す特性図
との濾波特性を示す特性図
【図10】(a)同圧力検出装置の信号発生部の発振信
号の特性図 (b)同圧力検出装置の第1の濾波部の出力の特性図 (c)同圧力検出装置の第2の濾波部の出力の特性図
号の特性図 (b)同圧力検出装置の第1の濾波部の出力の特性図 (c)同圧力検出装置の第2の濾波部の出力の特性図
【図11】従来の圧力検出装置のブロック図
【図12】同圧力検出装置における物体の接触位置L、
発信部の印加電圧の周波数f、及び圧電フィルムの出力
信号Vとの関係を示した特性図
発信部の印加電圧の周波数f、及び圧電フィルムの出力
信号Vとの関係を示した特性図
【図13】従来の圧力検出装置の外観図
【図14】同圧力検出装置において指で絶縁保護フィル
ムを触れた際の様子を示した外観図
ムを触れた際の様子を示した外観図
11 面状振動体 11b 分離部 12 振動発生手段 12a,12b,13a,13b 電極 13 振動検出手段 14 信号発生手段 15 圧力算出手段 15a 第1の濾波部 15b 第2の濾波部 16 保護層 17 シールド電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 克彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 面状振動体の一端に設けられた振動発生
手段と前記振動発生手段と分離して他端に設けられた振
動検出手段と、前記面状振動体に印加される圧力を算出
する圧力算出手段を備え、前記振動発生手段により前記
面状振動体の前記一端を振動させ、前記面状振動体に圧
力を印加すると前記圧力に応じて変化する前記面状振動
体の振動特性を前記振動検出手段により検出し、前記振
動検出手段の出力信号に基づき前記圧力を前記圧力算出
手段により算出する圧力検出装置。 - 【請求項2】 振動発生手段、振動発生手段と振動検出
手段を分離する分離部および振動検出手段の少なくとも
1箇所以上に圧力を印加する請求項1記載の圧力検出装
置。 - 【請求項3】 圧力算出手段は、振動検出手段の出力信
号から振動発生手段が発生する振動周波数成分のみを分
離する第1の濾波部と、前記振動検出手段の出力信号か
ら前記振動周波数以外の成分を分離する第2の濾波部と
を備え、分離したこれらの成分に基づき面状振動体に印
加する圧力を算出するとともに前記面状振動体に印加す
る前記振動周波数以外の振動成分を検出する請求項1ま
たは2記載の圧力検出装置。 - 【請求項4】 圧力算出手段は、振動発生手段が振動を
発生している時は面状振動体に印加する圧力を算出し、
前記振動発生手段が振動を発生していない時は前記面状
振動体に印加する前記振動の周波数以外の振動成分を検
出する請求項1または3記載の圧力検出装置。 - 【請求項5】 振動特性は振動の振幅、位相、周波数の
少なくとも1つである請求項1または2記載の圧力検出
装置。 - 【請求項6】 面状振動体は両面に電極を有する高分子
圧電体からなる請求項1乃至5のいずれか1項記載の圧
力検出装置。 - 【請求項7】 面状振動体は両面に電極を有するセラミ
ック圧電体からなる請求項1乃至5のいずれか1項記載
の圧力検出装置。 - 【請求項8】 電極を含む面状振動体を保護する保護層
を備えた請求項6または7記載の圧力検出装置。 - 【請求項9】 保護層上に電気的シールドのためのシー
ルド電極を備えた請求項8記載の圧力検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26956797A JPH11108776A (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | 圧力検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26956797A JPH11108776A (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | 圧力検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11108776A true JPH11108776A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17474170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26956797A Pending JPH11108776A (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | 圧力検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11108776A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100725894B1 (ko) * | 2005-11-28 | 2007-06-08 | 주식회사 애트랩 | 압력센서 및 압력 측정 방법 |
WO2007129811A1 (en) * | 2006-05-08 | 2007-11-15 | Atlab Inc. | Input device |
US8261619B2 (en) | 2005-11-28 | 2012-09-11 | Atlab Inc. | Time to digital converting circuit and pressure sensing device using the same |
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1997
- 1997-10-02 JP JP26956797A patent/JPH11108776A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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