JPH11108746A - 乗員検出装置 - Google Patents

乗員検出装置

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Publication number
JPH11108746A
JPH11108746A JP9274355A JP27435597A JPH11108746A JP H11108746 A JPH11108746 A JP H11108746A JP 9274355 A JP9274355 A JP 9274355A JP 27435597 A JP27435597 A JP 27435597A JP H11108746 A JPH11108746 A JP H11108746A
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seat
seat cushion
weight
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JP9274355A
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Inventor
Yoichi Hashimoto
陽一 橋本
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Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/015Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting the presence or position of passengers, passenger seats or child seats, and the related safety parameters therefor, e.g. speed or timing of airbag inflation in relation to occupant position or seat belt use
    • B60R21/01512Passenger detection systems
    • B60R21/01516Passenger detection systems using force or pressure sensing means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Passenger Equipment (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】多数個のロードセル或いは測定範囲の大きなロ
ードセルを用いなくても良好な検出精度を得られる乗員
検出装置を提供すること。 【解決手段】隣接部同士が互いに回動可能に連結された
一対の第1,第2リンク部材26,27からなるリンク
機構24がシートスライド装置16,16が配設され、
また連結部Aが上下回動するように第1,第2リンク部
材26,27がシートスライド装置16,16に取り付
けられ、かつ第1,第2リンク部材26,27と重量受
部材21とを上下方向に連動させる凸部42が設けられ
ていると共に、シートスライド装置16,16にロード
セル29が取り付けられ、第1,第2リンク部材26,
27の連結部Aが上方又は下方に回動させられたときに
ロードセル29を押圧する水平板部25e´が第1,第
2リンク部材の連結部の中間部に設けられた乗員検出装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、助手席エアバッグに展
開許可信号等を送出するか否かを判断するために、乗員
がシートに着座していることを検出する乗員検出装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の助手席エアバッグの制御装置とし
ては、例えば、図14に示すようなものが知られてい
る。
【0003】すなわち、図9において、助手席に乗員が
着座していない場合に、助手席エアバッグ装置3の不要
な展開を防止するため、加速度センサ1で検出された加
速度波形をマイクロコンピュータ2で処理すると共に、
助手席エアバッグ装置3の雷管4までの間には、着座時
にON状態に切り替えられて、このマイクロコンピュー
タ2から送出される展開信号を前記雷管4まで導通させ
ると共に、非着座時にOFF状態とするように手動で切
り替えるマニュアルスイッチ5が設けられている。
【0004】そして、車両が衝突等によって、所定値以
上の加速度を受けると、水銀式加速度スイッチ等の機械
式加速度スイッチ8が導通状態となるのと同時に、前記
マイクロコンピュータ2から展開信号が運転席エアバッ
グ装置6の雷管7へ送出され、この運転席エアバッグ装
置6を展開させる。
【0005】また、このとき、前記マニュアルスイッチ
5が、手動によってON状態に切り替えられていると、
前記マイクロコンピュータ2から送出される展開信号が
前記雷管4まで導通されて、この助手席エアバッグ装置
3を展開させる。
【0006】そして、前記マニュアルスイッチ5が、手
動によってOFF状態に切り替えられていると、前記マ
イクロコンピュータ2から送出される展開信号が前記雷
管4まで導通されずに、この助手席エアバッグ装置3が
展開されないので、助手席エアバッグ装置3の不要な展
開が防止される。
【0007】一方で近年、自動化の流れに沿い、このマ
ニュアルスイッチ5を、助手席に乗員が着座しているこ
とを検出する各種センサに置き換えて、手動によるスイ
ッチのON,OFF切り替えの煩雑さを解消しようと考
えられている。
【0008】例えば、着座状態の人体を、助手席の天
井、床面に設けられたコンデンサによって検出するもの
や、インストルメントパネルに設けられた赤外線センサ
によって、乗員の体温を検出するもの、或いは超音波セ
ンサを用いて反射波を検出するもの等が知られている。
【0009】また、助手席座席面に、前記コンデンサ両
極板をくし歯状に形成したシートを設置して、着座時の
そのコンデンサの容量変化を検出するものも知られてい
る。
【0010】更に、図15に示すように、助手席の座部
9に助手席乗員の体重を検出するロードセル10を設け
るもの等も知られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、助手席
の天井、床部に電極を形成した前記コンデンサを用いた
センサは、高価であると共に、形状も大きく、また容量
変化が小さいために電子回路でそれを補助する必要があ
り、製造コストの上昇を招いてしまうという虞があっ
た。
【0012】また、助手席座席面に、前記コンデンサ両
極板をくし歯状に設けたシートを用いるものでは、乗員
の着座の度に、これらのコンデンサ両極板が、折曲され
て、金属疲労が激しいので、金属疲労に強い金属を用い
た構成にする必要があった。更に、座部9に助手席乗員
の体重を検出するロードセル10を設けるものでは、例
えば、ロードセル10が、座部略中央位置に設けられて
いるのに、乗員が座部9の隅部に片寄って着座する等、
ロードセル配設位置と、着座位置とが一致しない場合に
は、乗員の着座状態によってロードセルの受ける乗員の
体重が変わってしまい検出精度が低下する虞があった。
【0013】また、乗員の体重を一つのロードセル10
によって検出しようとすると、測定範囲の大きなロード
セル10を用いなければならない。このため、高価なロ
ードセルを使用しなければならず、製造コストが上昇し
てしまう虞があった。
【0014】そこで、この発明の目的は、従来の様に多
数個のロードセル或いは測定範囲の大きなロードセルを
用いなくても良好な検出精度のものが得られる乗員検出
装置を提供することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明は、シートクッションの下面に重量
受部材が配置され、前記重量受部材がシートスライド装
置を介して車室床面上に取り付けられていると共に、前
記重量受部材と前記シートスライド装置との間に重量セ
ンサが介装された乗員検出装置であって、隣接部同士が
互いに回動可能に連結された一対の第1,第2リンク部
材からなるリンク機構が前記シートスライド装置に配設
され、また、前記連結部が上下回動するように前記第
1,第2リンク部材が前記シートスライド装置に取り付
けられ、かつ前記第1,第2リンク部材と前記重量受部
材とを上下方向に連動させる連動手段が設けられている
と共に、前記シートスライド装置に前記重量センサが取
り付けられ、前記第1,第2リンク部材の連結部が上方
又は下方に回動させられたときに前記重量センサを押圧
する押圧部が前記第1,第2リンク部材の前記連結部の
中間部に設けられた乗員検出装置としたことを特徴とす
る。
【0016】また、請求項2の発明は、前記第1,第2
リンク部材は前記シートクッション下面の側面部に夫々
配設され、前記連動手段は前記シートクッション下面の
四隅に対応して配設されていることを特徴とする。
【0017】更に、請求項3の発明は、前記第1,第2
リンク部材の両端部のそれぞれが、それぞれの中間部を
中心に上下回動可能に前記シートスライド装置に取り付
けられ、かつ前記第1,第2リンク部材の互いに反対側
の端部と前記重量受部材とを上下方向に連動させる連動
手段が設けられていると共に、前記第1,第2リンク部
材の連結部が上方に回動させられたときに前記重量セン
サを押圧する押圧部が前記第1,第2リンク部材の前記
連結部の中間部に設けられていることを特徴とする。
【0018】請求項4の発明は、前記第1,第2リンク
部材は互いに反対側の端部を中心に連結部を上下回動さ
せるように前記シートスライド装置に取り付けられ、ま
た、前記第1,第2リンク部材の互いに反対側の端部近
傍の部分と前記重量受部材とを上下方向に連動させる連
動手段が設けられていると共に、前記第1,第2リンク
部材の連結部が下方に回動させられたときに前記重量セ
ンサを押圧する押圧部が前記第1,第2リンク部材の前
記連結部の中間部に設けられていることを特徴とする。
【0019】請求項5の発明は、前記第1及び第2リン
ク部材のうちの一方は、前記シートクッションの左右縁
部の後側に沿って夫々配設された一対の後側リンクと、
該一対の後側リンクの前端部同士を連結し且つ前記押圧
部として機能する連結部材とから平面形状がコ字状に形
成されていることを特徴とする。
【0020】請求項6の発明は、前記重量受部材は、前
記シートクッションの周縁部に沿う環状フレームと、環
状フレーム内に配設され且つ前記環状フレームに保持さ
れて前記シートクッションの下面を支持する格子状体か
らなることを特徴とする。
【0021】
【作用】上述の様な請求項1の発明によれば、乗員がシ
ートクッションに着座すると、このときの乗員の重量が
リンク機構に作用して、リンク機構の第1,第2リンク
部材の連結部が上方又は下方に回動させられ、リンク機
構に設けた押圧部が重量センサを押圧することにより、
シートクッションに着座している乗員が検出される。こ
の結果、一つのロードセルで乗員を検出できるので、従
来のように多数個のロードセル或いは測定範囲の大きな
ロードセルを用いなくても良好な検出精度を得られるこ
とになる。しかも、重量センサをシートクッションの中
央下部に配置できるので、重量センサがシートクッショ
ンの前側に位置して、シートスライドレバーの操作の邪
魔になるようなことはない。
【0022】また、請求項2の発明によれば、前記第
1,第2リンク部材は前記シートクッション下面の側面
部に夫々配設され、前記連動手段は前記シートクッショ
ン下面の四隅に対応して配設されているので、シートク
ッションに作用する乗員の体重は四隅の連動手段を介し
てリンク機構に伝達される。この結果、シートクッショ
ンに作用する乗員の体重を広い面積で検知でき、検知精
度が向上する。
【0023】更に、請求項3の発明によれば、シートク
ッションに乗員の重量(体重)が作用すると、この重量
によりリンク機構の第1,第2リンク部材の互いに反対
側の端部が連動手段を介して下方に押圧変位させられ、
前記第1,第2リンク部材の連結部が第1,第2リンク
部材の中間部を中心に上方に回動させられて、前記第
1,第2リンク部材の連結部が上方に回動させられ、リ
ンク機構の連結部に設けた押圧部が前記重量センサを押
圧することになる。この結果、連動手段をシートクッシ
ョンの四隅の最も外側に配置できるので、シートクッシ
ョンに作用する乗員の体重をより広い面積で検知でき、
検知精度が向上する。
【0024】また、請求項4の発明によれば、シートク
ッションに乗員の重量(体重)が作用すると、この重量
によりリンク機構の第1,第2リンク部材の中間部が下
方に押圧変位させられて、第1,第2リンク機構の連結
部が下方に変位させられ、この連結部に設けられた押圧
部が重量センサを押圧することになる。この構成では、
リンク機構のリンク部材の回動中心をシートクッション
の四隅に対応して配置できるととに、連動機構を四隅に
近接して配置できるので、シートクッションに作用する
乗員の体重を広い面積で検知でき、検知精度が向上する
ととに、連動機構がシートクッションの側方にはみ出し
て邪魔になるようなことを確実に防止できる。
【0025】更に、請求項5の発明は、前記第1及び第
2リンク部材のうちの一方は、前記シートクッションの
左右縁部の後側に沿って夫々配設された一対の後側リン
クと、該一対の後側リンクの前端部同士を連結し且つ前
記押圧部として機能する連結部材とから平面形状がコ字
状に形成されている構成としたので、リンク機構の重量
を低減できる。
【0026】また、請求項6の発明は、前記重量受部材
は、前記シートクッションの周縁部に沿う環状フレーム
と、環状フレーム内に配設され且つ前記環状フレームに
保持されて前記シートクッションの下面を支持する格子
状体からなる構成としたので、網タイプの重量受部材で
あってもシートクッションに作用する乗員の体重を広い
面積で検知でき、検知精度が向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。
【0028】<第1実施例>図1〜図8は、この発明の
第1実施例を示したものである。
【0029】図1(a)において、11は自動車(車両)
のフロアパネル(車室床面)、12はフロアパネル11
上に取り付けられたシートスライド装置、13はフロア
パネル11上にシートスライド装置12を介して取り付
けられたシートである。
【0030】シートスライド装置12は、フロアパネル
11に固定された複数の脚部材14と、該複数の脚部材
14と一体的に設けられ且つ車両前後方向に延びる左右
一対の固定レール15と、この左右一対の固定レール1
5のそれぞれの上には前後に移動調整可能に取り付けら
れたスライドレール16が設けられている。また、スラ
イドレール16には、前後に間隔をおいて一対のブラケ
ット16a,16aが固着され、各ブラケット16a,
16aには取付穴16b,16bが形成されている。こ
のスライドレール16,16は、図示しない操作レバー
の操作により、固定レール15,15に対する固定を解
除可能となっている。この構成には、周知の構造のもの
が採用されているので、その詳細な説明は省略する。
【0031】シート13は、シートクッション本体17
と、シートクッション本体(図10においては座部9と
いう)17の後部上に配設されたシートバック18と、
シートバック18をシートクッション本体17に対して
前後に傾動調整可能に支持しているリクライニング装置
19を有する。このリクライニング装置19は、前後に
延びスライドレール16に固定された固定側板19a
と、固定側板19aに前後回動可能に軸支され且つシー
トバック18の側部に固定された可動側板19bを有す
る。この側板19a,19b間にはリクライニング機構
が介装されているが、このリクライニング機構も周知の
構造が採用されているので、その詳細な説明は省略す
る。
【0032】シートクッション本体17は、図1(b),
(c)に示した様に、シートクッション(シートクッショ
ンパッド)20と、シートクッション20の下端部に嵌
着されたバケット状の重量受部材21と、重量受部材2
1が上下動可能に嵌合するバケット状のシートフレーム
(支持部材)22と、シートクッション20,重量受部
材21及びシートフレーム22を覆うシートクッション
トリム23を有する(図2参照)。尚、各21aは重量
受部材21の底壁21bの四隅のそれぞれに設けられた
取付穴、各22aは前記各取付穴21aに対応してシー
トフレーム22の底壁22bにそれぞれ設けられた取付
穴である。また、このシートクッショントリム23は布
又は合成革等から縫製されたクッション表皮である。な
お、重量受部材21はシートフレーム22に対して相似
形状をなし、かつシートフレーム22より一回り小さい
形状を有し、嵌り込むようになっている。
【0033】このシートクッション本体17とシートス
ライド装置12との間には、リンク機構24が介装され
ている。このリンク機構24は、固定ベース板25と、
前側の第1リンク部材26と、後側の第2リンク部材2
7とを有する。
【0034】固定ベース25は、左右の一対のベース板
部25a,25aと、該一対のベース板部25a,25
aの中間部を連設している連設ベース板部25bとを有
し、これらは平面形状がH字状をなすように形成されて
いる。そして、各ベース板部25a,25aの前後端部
の両側には支持片25c,25c及び25c´,25c
´が起立させられ、また各ベース板25a,25aの前
後端部近傍の部分には上方に延びた後に外側方に折曲げ
られて突出するL字状取付片25dがそれぞれ突設され
ている。また、連設ベース板部25bの長手方向中央に
は、上方に折曲げ突出した後に、該連設ベース板部25
bに対面するように折曲げられて後方に向けて延びるL
字状の押圧片25eが突設されている。尚、25d´は
L字状取付片25dの水平板部、25d´´は水平板部
25d´に設けられた取付穴で、このL字状取付片25
dには前記フレーム22がボルト43で取り付けられ
る。また、25e´は押圧片25eの水平板部(押圧
部)である。
【0035】第1リンク部材26は、断面が逆U字状に
形成されていると共に、左右一対の側片部26a,26
aと、側片部26a,26aの前端同士を連設している
連設部26bから構成され、その全体形状は平面形状が
コ字状に形成されている。そして、第1リンク部材26
の前端の両コーナ部(両隅部)のそれぞれには取付穴2
6c,26cがそれぞれ形成されている。
【0036】また、第2リンク部材27は、第1リンク
部材26と同様に断面が逆U字状に形成されていると共
に、左右一対の側片部27a,27a(後リンク)と、
その一対の側片部27a,27aのそれぞれの後端同士
を連設している連設部27bと、側片部27a,27a
の前端側に、前記連設部25bに対面して固着された連
設板(押圧部としての連結部材)28から構成されて、
その全体形状は平面形状が方形に形成されている。しか
も、連設板28の長手方向中央上にはロードセル(重量
センサ)29が取り付けられ、このロードセル29のア
クチュエータ29aには押圧片25eの水平板部(押圧
部)25e´が当接させられている。そして、第2リン
ク部材27の後端の両コーナ部(両隅部)には取付穴2
7c,27cがそれぞれ形成されている。
【0037】しかも、側片部27a,27aのそれぞれ
の前部側は側片部26a,26aそれぞれの後部側に図
5の如く嵌合されている。また、一対の側片部26a,
26aのそれぞれは、第1リンク部材26の前端部近傍
の部分(中間部)がピン30,30を介して支持片25
c,25cに回動自在に取り付けられて、前後端がピン
30,30を中心に上下回動できるようになっている。
更に、側片部27aは、第2リンク部材27の後端部近
傍の部分(中間部)のそれぞれがピン31,31を介し
てAで示す連結部で、一対の支持片25c´,25c´
に回動自在に取り付けられ(連結され)て、前後端がピ
ン31を中心に上下回動できるようになっている。
【0038】更に、一対の側片部26a,26aの後端
部近傍の部分と、一対の側片部27a,27aの前端部
近傍の部分がピン32を介して互いに回動可能に連結さ
れている。尚、ピン30,31,32による取り付け部
は多少の遊びを持たせてあるので、第1及び第2リンク
部材26,27の上下回動に伴う円弧運動を吸収できる
ようになっている。しかも、この一対の側片部26a,
26aの後端部下面と、一対の側片部27a,27a上
面との間には荷重伝達手段33が介装されている。この
荷重伝達手段33は、図5に示した様に、一対の側片部
26a,26aの後端部上面26a´,26a´のそれ
ぞれと側片部27aの下面27a´,27a´のそれぞ
れに突設され、且つ互いに当接する半球状の凸部34,
35からなり、両者が常に接して互いに力を及ぼし合う
ようになっている。
【0039】上述した重量受部材21、シートフレーム
(支持部材)22及びリンク機構24は、図6に示した
連結手段36で連結されている。この連結手段36は、
重量受部材21及びシートフレーム(支持部材)22の
四隅にそれぞれ設けられている。
【0040】この各連結手段36は、各取付穴26c,
26c及び27c,27cにそれぞれ嵌着固定された筒
体37と、筒体37内に焼付け固着されたゴムブッシュ
38と、取付穴21a,22a及びゴムブッシュ28を
貫通する連結ボルト39と、連結ボルト39の下端部に
螺着され且つ接着剤等で固着された抜け防止ナット40
を有する。41は、底壁21bと連結ボルト39の頭部
39aとの間に介装されたワッシャである。また、この
底壁21bの下面には複数の円錐状の凸部42,42が
連動手段として突設され、この凸部42は下端が筒体3
7の上フランジ37aに当接させられている。
【0041】尚、固定ベース板25は、各取付穴25d
´´に挿通したボルト43をシートスライド装置12の
左右のスライドレール16,16に設けた取付穴16
b,16bに螺着することにより、左右のスライドレー
ル16,16を連結固定している。
【0042】次に、この様な構成のシート13及びリン
ク機構24の作用を説明する。
【0043】(1)シートクッション本体17の中心に乗
員重量が作用する場合 シートクッション本体17のシートクッショントリム2
3上に乗員が着座して、シートクッション20の略中央
に、または前記重量受部材21の4つの取付穴21aの
中心を結ぶラインの内側に乗員の重量の中心が作用する
と、シートクッション20及び重量受部材21全体がシ
ートフレーム22に対して下方に略均一に押圧変位させ
られる。
【0044】この押圧変位力は、重量受部材21の底壁
21bの下面に設けた凸部42及び筒体37のフランジ
37aを介して第1及び第2リンク部材26,27の四
隅に略均一に伝達され、第1及び第2リンク部材26,
27の四隅がピン30,31を中心に下方に回動変位し
て、第1及び第2リンク部材26,27の連結部Aが上
方に回動変位させられ、連設板28と押圧片25eの水
平板部25e´との間隔が徐々に狭くなる。
【0045】この際、第1リンク部材26の後端部上面
26a´に突設された凸部34と第2リンク部材27の
中間部下面27a´に突設された凸部35は互いに押圧
させられることになる。
【0046】この様な作用により、連設板28上に取り
付けたロードセル29のアクチュエータ29aが水平板
部25e´によって押圧されて、ロードセル29から乗
員の重量を示す検出信号が出力される。
【0047】(2)シートクッション本体17の後部及び
後側部に乗員重量が作用する場合 シートクッション本体17のシートクッショントリム2
3上に乗員が着座して、シートクッション20の後部の
中央又は後部の一部分(前記重量部材21の4つの取付
穴21aの中心を結ぶラインの内側の一部分)に乗員の
重量の中心が作用した場合も、シートクッション20及
び重量受部材21全体がシートフレーム22に対して下
方に押圧変位させられる。
【0048】この押圧変位力は、重量受部材21の底壁
21bの下面に設けた凸部42及び筒体37のフランジ
37aを介して第1及び第2リンク部材26,27の四
隅に伝達され、第1及び第2リンク部材26,27の四
隅がピン30,31を中心に下方に回動変位して、第1
及び第2リンク部材26,27の連結部Aが上方に回動
変位させられ、連設板28と押圧片25eの水平板部2
5e´との間隔が徐々に狭くなる。
【0049】この際、第2リンク部材27の後端部に作
用する押圧力が第1リンク部材26の前端部に作用する
押圧力よりも大きくなるが、第1リンク部材26の後端
部上面26a´に突設された凸部34と第2リンク部材
27の中間部下面27a´に突設された凸部35は互い
に押圧させられることになる。
【0050】この場合も、連設板28上に取り付けたロ
ードセル29のアクチュエータ29aが水平板部25e
´が押圧されて、ロードセル29から乗員検出信号が出
力される。
【0051】(3)シートクッション本体17の前部及び
前側部に乗員重量が作用する場合 シートクッション本体17のシートクッショントリム2
3上に乗員が着座して、シートクッション20の前部の
中央又は前部の一部分(前記重量部材21の4つの取付
穴21aの中心を結ぶラインの内側の一部分)に乗員の
重量の中心が作用した場合も、シートクッション20及
び重量受部材21全体がシートフレーム22に対して下
方に押圧変位させられる。
【0052】この押圧変位力は、重量受部材21の底壁
21bの下面に設けた凸部42及び筒体37のフランジ
37aを介して第1及び第2リンク部材26,27の四
隅に伝達され、第1及び第2リンク部材26,27の四
隅がピン30,31を中心に下方に回動変位して、第1
及び第2リンク部材26,27の連結部Aが上方に回動
変位させられ、連設板28と押圧片25eの水平板部2
5e´との間隔が徐々に狭くなる。
【0053】この際、第1リンク部材26の前端部に作
用する押圧力が第2リンク部材27の後端部に作用する
押圧力よりも大きくなるが、第1リンク部材26の後端
部上面26a´に突設された凸部34と第2リンク部材
27の中間部下面27a´に突設された凸部35は互い
に押圧させられることになる。
【0054】この場合も、連設板28上に取り付けたロ
ードセル29のアクチュエータ29aが水平板部25e
´が押圧されて、ロードセル29から乗員検出信号が出
力される。
【0055】この様にしてロードセル29により検出さ
れた乗員検出信号は図15に示したロードセル10に代
えて用いられる。
【0056】<第2実施例>上述した実施例では、リン
ク機構24が前後方向において上下に回動するように設
定されているが、図7に示した様にリンク機構24を左
右方向において上下動するように配設してもよい。
【0057】尚、図8に示した様に、シートクッション
20の下部がシートフレーム22内に直接嵌着されたタ
イプでは、シートクッション20の下面に設けた平板状
の重量受部材Bを介して乗員の重量を上述したリンク機
構24に伝達させるようにしても、シートクッション2
0に作用する乗員の重量は一部がシートフレーム22に
直接作用して分散し、(矢印X,Yで示されている)シ
ートクッション20の下方への変位を阻害するので、こ
の重量の全部をリンク機構24にスムースに伝達するこ
とはできない。
【0058】これに対して、本実施例では、図7に示し
た様に、シートクッション20の下部がバケット状の重
量受部材21に嵌着され、重量受部材21がバケット状
のシートフレーム22内に上下動可能に嵌合されている
ので、シートクッション20がシートフレーム22に直
接接触することもなく、シートクッション20に作用す
る乗員の重量は図7に示した如く重量受部材21に作用
して(矢印Zで示す)シートフレーム22に作用するこ
とはない。この結果、シートクッション20及び重量受
部材21が一体に上下動する際に、シートクッション2
0がシートフレーム22に接触して、手動抵抗となるこ
とはないので、シートクッション20及び重量受部材2
1の上下動が滑らかに行われることになる。この点は、
第1実施例でも同じである。
【0059】<第3実施例>図9〜図13は、この発明
の第3実施例を示したものである。
【0060】本実施例では、第1実施例におけるシート
スライド装置12,シートクッション本体17及びリン
ク機構24の一部を変更して、これをシートスライド装
置12´,シートクッション本体17´及びリンク機構
24´としている。尚、第1実施例と同じ部材又は類似
する部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0061】シートスライド装置12´は、第1実施例
におけるスライドレール16の構造を変更している。こ
のスライドレール16の前後端部近傍の部分にはブラケ
ット50,50´が固着され、各ブラケット50,50
´にはナット51,51´が固着されていると共に、ス
ライドレール16の前後端部には取付穴52が形成され
ている。また、左右のスライドレール16,16の中間
部には連結板53が押圧部材として固着されている。
【0062】また、シートクッション本体17として、
バケットタイプの重量受部材21を第1実施例の様に設
けずに、網状の重量受部材21´を設けている。この重
量受部材21´は、パイプ製の外フレーム54と、外フ
レーム54内に配設された格子状の網本体(格子状体)
55と、網本体55を外フレームに支持している複数の
コイルスプリング56を有する。また、この重量受部材
21´は周縁部が方形枠状(環状)のシートフレーム
(環状フレーム)57上に支持されるようになってい
る。
【0063】この環状部材であるシートフレーム57の
四隅には取付穴58がそれぞれ設けられている。この取
付穴58を貫通するボルト59は、スライドレール16
の取付穴52に螺着されて、シートフレーム57がスラ
イドレール16に固定される。
【0064】リンク機構24´は、左右一対の第1リン
ク部材60,60と、第2リンク部材61を有する。こ
の第1リンク部材60は、平面形状がへ字状に形成され
た左右のリンク板62と、リンク板62の前端部近傍に
固着されたL字状の押圧ブラケット63を有する。
【0065】また、第2リンク部材61は、左右のリン
ク板64,64と、リンク板64,64の前端部間を連
設している連設部材(押圧部)65と、リンク板64,
64の後端部に固着されたL字状の押圧ブラケット6
6,66から、平面形状が略コ字状に形成されている。
【0066】そして、リンク板64,64の中間部は、
前後端が上下回動可能にリンク板62,62の後端部に
ピン67,67を介して連結されている。また、リンク
板62,62のそれぞれの折り曲げ部近傍の部分にはL
字状のブラケット68がピン69,69を介して回動自
在に取り付けられ、リンク板64の後端部近傍の部分に
は、前記ブラケット68と同様のL字状のブラケット7
0がピン71を介して回動自在に取り付けられている。
このブラケット68,68は、取付穴68a,68aに
挿通したボルト72,72を介してナット51,51に
螺着することにより、ブラケット50、50に固定され
る。また、ブラケット70,70は、取付穴70a,7
0aに挿通したボルト73,73を介してナット51
´,51′に螺着することにより、ブラケット50´,
50′に固定される。
【0067】また、重量受部材21´の外フレーム54
の四隅、即ち、外フレーム54の後端部角部及び前端部
角部の近傍の部分のそれぞれには下方に向けて押圧ロッ
ド74が連動手段として突設固定されている。しかも、
この4つの押圧ロッド74は、下端部がリンク板62,
62の押圧ブラケット63,63及びリンク板64,6
4の押圧ブラケット66,66にそれぞれ当接させられ
ている。更に、連設部材65の中央上にロードセル29
が取り付けられる。
【0068】尚、ピン67,69,71による取り付け
部には多少遊びを持たせているので、この遊びにより第
1リンク部材60と第2リンク部材61との上下回動に
伴う円弧運動を吸収できるようになっている。
【0069】次に、この様な構成のシート13及びリン
ク機構24´の作用を説明する。
【0070】(1)シートクッション本体17の中心に乗
員重量が作用する場合 シートクッション本体17のシートクッショントリム2
3上に乗員が着座して、シートクッション20の略中央
に乗員の重量の中心が作用すると、シートクッション2
0及び重量受部材21´全体がシートフレーム57に対
して下方に略均一に押圧変位させられる。
【0071】この押圧変位力は、重量受部材21´の4
つの押圧ロッド74、74を介してリンク板62,6
2、64,64の押圧ブラケット63,63,66,6
6に略均一に伝達され、リンク板62,62の前端部が
ピン69を中心に下方に回動させられ、リンク板64,
64の後端部がピン71,71を中心に下方に回動変位
して、リンク板62,62、64,64の連結部A´
(ピン67の連結部)が上方に回動変位させられ、連設
部材65が上方に回動変位させられて、連設部材65上
のロードセル29が連結板53の下面に押圧される。
【0072】この様な作用により、連結部材65上に取
り付けたロードセル29のアクチュエータ29aが連結
板53で押圧されて、ロードセル29から乗員検出信号
が出力される。
【0073】(2)シートクッション本体17の後部及び
後側部に乗員重量が作用する場合 シートクッション本体17のシートクッショントリム2
3上に乗員が着座して、シートクッション20の後端部
中央又は後端部の側部に乗員の重量の中心が作用する
と、主にシートクッション20及び重量受部材21´の
後部側がシートフレーム57に対して下方に押圧変位さ
せられる。
【0074】この押圧変位力は、重量受部材21´の後
部の2つ又は後部の一方の押圧ロッド74,74を介し
てリンク板64,64の押圧ブラケット66(,66)
に伝達され、リンク板64,64の後端部がピン71,
71を中心に下方に回動変位して、リンク板62,6
2、64,64の連結部A´(ピン67の連結部)が上
方に回動変位させられ、連設部材65が上方に回動変位
させられて、その回動変位量に応じた力で連設部材65
上のロードセル29が連結板53の下面に押圧される。
尚、この際、リンク板62の前端部がピン69を中心に
下方に回動変位する。
【0075】この様な作用により、連結部材65上に取
り付けたロードセル29のアクチュエータ29aが連結
板53に押圧されて、ロードセル29から乗員検出信号
が出力される。
【0076】(3)シートクッション本体17の前部及び
前側部に乗員重量が作用する場合 シートクッション本体17のシートクッショントリム2
3上に乗員が着座して、シートクッション20の前端部
中央又は前端部の側部に乗員の重量の中心が作用する
と、主にシートクッション20及び重量受部材21´の
前端部がシートフレーム57に対して下方に押圧変位さ
せられる。
【0077】この押圧変位力は、重量受部材21´の前
端部近傍の2つ又は前端部近傍に一方の押圧ロッド7
4,74を介してリンク板62,62の押圧ブラケット
63(,63)に伝達され、リンク板62,62の前端
部がピン69,69を中心に下方に回動させられ、リン
ク板62,62、64,64の連結部A´(ピン67の
連結部)が上方に回動変位させられ、連設部材65が上
方に回動変位させられて、連設部材65上のロードセル
29が連結板53の下面に押圧される。尚、この際、リ
ンク板64の後端部がピン71を中心に下方に回動変位
する。
【0078】この様な作用により、連結部材65上に取
り付けたロードセル29のアクチュエータ29aが連結
板53に押圧されて、ロードセル29から乗員検出信号
が出力される。
【0079】この様にしてロードセル29により検出さ
れた乗員検出信号は図15に示したロードセル10に代
えて用いられる。
【0080】<その他の例>以上説明した実施例では、
シートクッションに作用する乗員の重量を第1リンク部
材と第2リンク部材の互いに反対側の端部に作用させ
て、第1,第2リンク部材の連結部を上方に回動させ
て、この連結部に設けた押圧部でロードセルを押圧させ
るように構成したが、必ずしもこれに限定されるもので
はない。
【0081】例えば、第1,第2リンク部材が互いに反
対側の端部を中心に連結部を上下回動させるように前記
シートフレームに取り付けられ、前記第1,第2リンク
部材の互いに反対側の端部近傍の部分と前記重量受部材
とを上下方向に連動させる連動手段が設けられていると
共に、前記第1,第2リンク部材の連結部が下方に回動
させられたときに前記重量センサを押圧する押圧部が前
記第1,第2リンク部材の前記連結部側の一方の端部に
設けられている構成とすることもできる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、シートクッションの下面に重量受部材が配置され、
前記重量受部材がシートスライド装置を介して車室床面
上に取り付けられていると共に、前記重量受部材と前記
シートスライド装置との間に重量センサが介装された乗
員検出装置であって、隣接部同士が互いに回動可能に連
結された一対の第1,第2リンク部材からなるリンク機
構が前記シートスライド装置に配設され、また、前記連
結部が上下回動するように前記第1,第2リンク部材が
前記シートスライド装置に取り付けられ、かつ前記第
1,第2リンク部材と前記重量受部材とを上下方向に連
動させる連動手段が設けられていると共に、前記シート
スライド装置に前記重量センサが取り付けられ、前記第
1,第2リンク部材の連結部が上方又は下方に回動させ
られたときに前記重量センサを押圧する押圧部が前記第
1,第2リンク部材の前記連結部の中間部に設けられた
構成としたので、乗員がシートクッションに着座する
と、このときの乗員の重量がリンク機構に作用して、リ
ンク機構の第1,第2リンク部材の連結部が上方又は下
方に回動させられ、リンク機構に設けた押圧部が重量セ
ンサを押圧することにより、シートクッションに着座し
ている乗員が検出される。
【0083】この結果、一つのロードセルで乗員を検出
できるので、従来のように多数個のロードセル或いは測
定範囲の大きなロードセルを用いなくても良好な検出精
度を得られることになる。しかも、重量センサをシート
クッションの中央下部に配置できるので、重量センサが
シートクッションの前側に位置して、シートスライドレ
バーの操作の邪魔になるようなことはない。
【0084】また、請求項2の発明は、前記第1,第2
リンク部材は前記シートクッション下面の側面部に夫々
配設され、前記連動手段は前記シートクッション下面の
四隅に対応して配設されている構成としたので、シート
クッションに作用する乗員の体重は四隅の連動手段を介
してリンク機構に伝達される。この結果、シートクッシ
ョンに作用する乗員の体重を広い面積で検知でき、検知
精度が向上する。
【0085】更に、請求項3の発明は、前記第1,第2
リンク部材の両端部のそれぞれが、それぞれの中間部を
中心に上下回動可能に前記シートスライド装置に取り付
けられ、かつ前記第1,第2リンク部材の互いに反対側
の端部と前記重量受部材とを上下方向に連動させる連動
手段が設けられていると共に、前記第1,第2リンク部
材の連結部が上方に回動させられたときに前記重量セン
サを押圧する押圧部が前記第1,第2リンク部材の前記
連結部の中間部に設けられている構成としたので、シー
トクッションに乗員の重量(体重)が作用すると、この
重量によりリンク機構の第1,第2リンク部材の互いに
反対側の端部が連動手段を介して下方に押圧変位させら
れ、前記第1,第2リンク部材の連結部が第1,第2リ
ンク部材の中間部を中心に上方に回動させられて、前記
第1,第2リンク部材の連結部が上方に回動させられ、
リンク機構の連結部に設けた押圧部が前記重量センサを
押圧することになる。この結果、連動手段をシートクッ
ションの四隅の最も外側に配置できるので、シートクッ
ションに作用する乗員の体重をより広い面積で検知で
き、検知精度が向上する。
【0086】また、請求項4の発明は、前記第1,第2
リンク部材は互いに反対側の端部を中心に連結部を上下
回動させるように前記シートスライド装置に取り付けら
れ、また、前記第1,第2リンク部材の互いに反対側の
端部近傍の部分と前記重量受部材とを上下方向に連動さ
せる連動手段が設けられていると共に、前記第1,第2
リンク部材の連結部が下方に回動させられたときに前記
重量センサを押圧する押圧部が前記第1,第2リンク部
材の前記連結部の中間部に設けられている構成としたの
で、シートクッションに乗員の重量(体重)が作用する
と、この重量によりリンク機構の第1,第2リンク部材
の中間部が下方に押圧変位させられて、第1,第2リン
ク機構の連結部が下方に変位させられ、この連結部に設
けられた押圧部が重量センサを押圧することになる。
【0087】この構成では、リンク機構のリンク部材の
回動中心をシートクッションの四隅に対応して配置でき
るととに、連動機構を四隅に近接して配置できるので、
シートクッションに作用する乗員の体重を広い面積で検
知でき、検知精度が向上するととに、連動機構がシート
クッションの側方にはみ出して邪魔になるようなことを
確実に防止できる。
【0088】更に、請求項5の発明は、前記第1及び第
2リンク部材のうちの一方は、前記シートクッションの
左右縁部の後側に沿って夫々配設された一対の後側リン
クと、該一対の後側リンクの前端部同士を連結し且つ前
記押圧部として機能する連結部材とから平面形状がコ字
状に形成されている構成としたので、前記リンク部材の
一方は、前記シートクッションの左右縁部の後側に沿っ
て夫々配設された一対の後側リンクと、該一対の後側リ
ンクの前端部同士を連結し且つ前記押圧部として機能す
る連結部材から平面形状がコ字状に形成されている構成
としたので、リンク機構の重量を低減できる。
【0089】また、請求項6の発明は、前記重量受部材
は、前記シートクッションの周縁部に沿う環状フレーム
と、環状フレーム内に配設され且つ前記環状フレームに
保持されて前記シートクッションの下面を支持する格子
状体からなる構成としたので、網タイプの重量受部材で
あってもシートクッションに作用する乗員の体重を広い
面積で検知でき、検知精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明の第1実施例にかかる乗員検出
装置を備える車両シートの部分側面図、(b)は(a)のシー
トの部分分解斜視図、(c)はこの発明にかかるシートク
ッション断面図である。
【図2】図1(a)の要部分解斜視図である。
【図3】図2のリンク機構の拡大説明図である。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図3のC−C線に沿う断面図である。
【図6】図1に示した重量伝達部の説明図である。
【図7】この発明の第2実施例を示すシートクッション
本体の作用説明図である。
【図8】重量受部材が設けられていないシートクッショ
ン本体の作用説明図である。
【図9】この発明の第3実施例にかかる乗員検出装置の
要部分解斜視図である。
【図10】図9に示したリンク機構の拡大説明図であ
る。
【図11】図9に示したリンク機構の平面図である。
【図12】図11の矢印D方向に見た説明図である。
【図13】図11の矢印D方向に見た説明図である。
【図14】従来のエアバッグ装置の制御回路図の一例を
示す説明図である。
【図15】従来のエアバッグ装置の制御回路図の他の例
を示す説明図である。
【符号の説明】
11…フロアパネル(車室床面) 16・・・シートスライド装置 20…シートクッション 21,21´…重量受部材 22…シートフレーム 24,24´…リンク機構 26…第1リンク部材 25e´…水平板部(押圧部) 27…第2リンク部材 27a…側片部(後側リンク) 28…連結板(押圧部,連結部材) 29…ロードセル(重量センサ) 42…凸部(連動手段) 53…連設板(押圧部) 57…シートフレーム(環状フレーム) 60…第1リンク部材 61…第2リンク部材 65…連設部材(押圧部) 74…押圧ロッド(連動手段) A…連結部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションの下面に重量受部材が
    配置され、前記重量受部材がシートスライド装置を介し
    て車室床面上に取り付けられていると共に、前記重量受
    部材と前記シートスライド装置との間に重量センサが介
    装された乗員検出装置であって、 隣接部同士が互いに回動可能に連結された一対の第1,
    第2リンク部材からなるリンク機構が前記シートスライ
    ド装置に配設され、また、前記連結部が上下回動するよ
    うに前記第1,第2リンク部材が前記シートスライド装
    置に取り付けられ、かつ前記第1,第2リンク部材と前
    記重量受部材とを上下方向に連動させる連動手段が設け
    られていると共に、前記シートスライド装置に前記重量
    センサが取り付けられ、前記第1,第2リンク部材の連
    結部が上方又は下方に回動させられたときに前記重量セ
    ンサを押圧する押圧部が前記第1,第2リンク部材の前
    記連結部の中間部に設けられたことを特徴とする乗員検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2リンク部材は前記シート
    クッション下面の側面部に夫々配設され、前記連動手段
    は前記シートクッション下面の四隅に対応して配設され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の乗員検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1,第2リンク部材の両端部のそ
    れぞれが、それぞれの中間部を中心に上下回動可能に前
    記シートスライド装置に取り付けられ、かつ前記第1,
    第2リンク部材の互いに反対側の端部と前記重量受部材
    とを上下方向に連動させる連動手段が設けられていると
    共に、前記第1,第2リンク部材の連結部が上方に回動
    させられたときに前記重量センサを押圧する押圧部が前
    記第1,第2リンク部材の前記連結部の中間部に設けら
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗員
    検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1,第2リンク部材は互いに反対
    側の端部を中心に連結部を上下回動させるように前記シ
    ートスライド装置に取り付けられ、また、前記第1,第
    2リンク部材の互いに反対側の端部近傍の部分と前記重
    量受部材とを上下方向に連動させる連動手段が設けられ
    ていると共に、前記第1,第2リンク部材の連結部が下
    方に回動させられたときに前記重量センサを押圧する押
    圧部が前記第1,第2リンク部材の前記連結部の中間部
    に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の乗員検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2リンク部材のうちの一
    方は、前記シートクッションの左右縁部の後側に沿って
    夫々配設された一対の後側リンクと、該一対の後側リン
    クの前端部同士を連結し且つ前記押圧部として機能する
    連結部材とから平面形状がコ字状に形成されていること
    を特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の乗員
    検出装置。
  6. 【請求項6】 前記重量受部材は、前記シートクッショ
    ンの周縁部に沿う環状フレームと、環状フレーム内に配
    設され且つ前記環状フレームに保持されて前記シートク
    ッションの下面を支持する格子状体からなることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の乗員検出装
    置。
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