JPH11108145A - 減速装置 - Google Patents
減速装置Info
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- JPH11108145A JPH11108145A JP27115897A JP27115897A JPH11108145A JP H11108145 A JPH11108145 A JP H11108145A JP 27115897 A JP27115897 A JP 27115897A JP 27115897 A JP27115897 A JP 27115897A JP H11108145 A JPH11108145 A JP H11108145A
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Abstract
品の破損を防止し得る減速装置を提供することを課題と
する。 【解決手段】 シフトカム22に設けられた貫通穴41
内には、ボール23及びピストン42が収容されてい
る。ボール23が突出する開口43の周縁部には、ボー
ル23の脱落を防止するための抑え部44が形成されて
いる。このため、開口43の直径sは、ボール23の直
径tよりも小さくなっている。ピストン42には、ボル
ト46によって板ばね45が締結されている。従動側シ
ャフトに過負荷が作用し、ボール23に一定以上の力が
作用すると、ボール23及びピストン42が、板ばね4
5の弾性力に打ち勝ってシフトカム22内に引っ込む方
向に移動する。これにより、ボール23に回転力が伝達
されなくなり、部品の破損が防止される。
Description
ウォームと、従動側シャフトの円盤状部材に設けられた
複数のボールとが係合し、回転を減速して伝達する減速
装置に関するものである。
報にウォーム歯車装置として開示された従来の減速装置
が開示されている。駆動側シャフト1には、螺旋状の溝
2が形成されたウォーム3が設けられている。一方、従
動側シャフト4には、同一円周上に多数の窪み5が形成
されその窪み5の各々にボール6が嵌め込まれたホイー
ル7が設けられている。ウォーム3の螺旋状の溝2に
は、上述の複数のボール6のうちの数個が係合してい
る。ウォーム3の螺旋状の溝2に係合していないボール
6aは、ボール押さえ8によって、窪み5から脱落する
のが防止されている。電動機などによって駆動側シャフ
ト1が回転駆動されると、駆動側シャフト1に設けられ
たウォーム3も回転するため、ウォーム3の螺旋状の溝
2に係合しているボール6が所定方向に付勢される。複
数のボール6が順次このようにしてウォーム3に付勢さ
れることにより、駆動側シャフト1の回転が従動側シャ
フト4に伝達されるようになっている。
た従来の減速装置においては、従動側シャフト4に過負
荷が作用してこのシャフト4が回転困難になった場合、
駆動側シャフト1へ駆動力が入力し続けるとこれらシャ
フト1及び4の周辺の部品が破損する恐れがあった。ま
た、かかる部品の破損を防ぐ対策として、駆動側シャフ
トの入力部に若しくは従動側シャフトの出力部に、トル
クリミッターを設けることが考えられるが、今度は、そ
れにより装置全体が大型化するなどの別の問題が発生す
る。
問題点に鑑みてなされたものであり、従動側シャフトに
過負荷が作用したときの部品の破損を防止し得る小型の
減速装置を提供することを目的とする。
め、本発明の減速装置は、駆動力が入力される駆動側シ
ャフトと、この駆動側シャフトと近距離で直角に交叉す
る向きに配設された従動側シャフトと、駆動側シャフト
に設けられ螺旋状の溝を有するウォームと、従動側シャ
フトに設けられ前記ウォームの外周部に隣接する円盤状
部材と、円盤状部材の同一円周上に配列されると共に、
それぞれ円盤状部材の表面から部分的に突出し且つウォ
ームに対して後退可能に設けられ、駆動側シャフトの回
転によってウォームの螺旋状の溝に順番に係合して円盤
状部材に回転力を伝達する複数のボールと、各ボールに
対応して円盤状部材に設けられ、このボールに突出する
向きの弾性力を付与すると共にこのボールに過負荷が作
用した場合にボールがウォームの螺旋状の溝から外れる
のを許容する弾性部材とから構成される。また、上記の
ボールは、円盤状部材の表面に開口を有する穴に収容さ
れ、この穴の開口を形成する周縁部には、ボールが円盤
状部材から脱落しないようにする抑え部が設けられてい
るようにしてもよい。
装置に実施した場合の実施の形態について図面を基に説
明する。図1は、自動工具交換装置に関する縦断面図で
ある。自動工具交換装置のハウジング11内には、イン
プットシャフト(駆動側シャフト)12と、カムシャフ
ト(従動側シャフト)13と、アウトプットシャフト1
4とが設けられている。インプットシャフト12とカム
シャフト13は、近距離で直角に交叉する向きに配設さ
れており、また、カムシャフト13とアウトプットシャ
フト14も、近距離で直角に交叉する向きに配設されて
いる。
リー15が設けられている。インプットシャフト12の
プーリー15は、駆動モータ16の駆動軸17に設けら
れたプーリー18とベルト19を介して接続されてい
る。これにより、インプットシャフト12は、駆動モー
タ16によって回転駆動されるようになっている。イン
プットシャフト12の軸心方向中央部には、外周部に螺
旋状の溝20が形成されたウォーム21が設けられてい
る。ウォーム21には、カムシャフト13に固定された
円盤状部材すなわちシフトカム22の外周部が隣接して
いる。シフトカム22の同一円周上には、等角度間隔で
12個のボール23が取り付けられており、これらのボ
ール23のうち、通常は1個のボール23が、そして一
時的には2個のボール23がウォーム21の螺旋状の溝
20に係合するようになっている。
12の回転が48分の1に減速されてカムシャフト13
に伝達されるように、ウォーム21の螺旋状の溝20は
形成されている。本来、48分の1の減速を行うために
は、シフトカム22に48個のボール23を配列し、ウ
ォーム21が1回転(360度回転)した際に、そこに
係合したボール23が円弧状に7.5(360÷48)
度移動するようにウォーム21の螺旋状の溝20を形成
すればよい。しかし、ボール23を48個実際に配設す
るのは、加工上容易ではないので、この実施の形態で
は、48分の1の減速を12個のボール23で実現させ
ている。すなわち、各ボール23は、ウォーム21が4
回転する毎に順次螺旋状の溝20に係合するようになっ
ており、それまで係合していたボール23が螺旋状の溝
20から外れる前に、次のボール23が螺旋状の溝20
に係合できるよう、ウォーム21の螺旋状の溝20の長
さが十分に確保されている。
ム24及び第2アーム25の作用により、アウトプット
シャフト14がその軸心方向に摺動する。第1アーム2
4及び第2アーム25は、それぞれ支点26,27にお
いてハウジング11に揺動自在に支持された直線状及び
L字状の部材である。第1アーム24の長手方向の中央
部には、従節ローラー28が取り付けられており、従節
ローラー28は、シフトカム22の表面に形成された図
示しないカム溝に係合している。これにより、シフトカ
ム22が回転すると、カム溝の形状に応じて従節ローラ
ー28が力を受け、第1アーム24が揺動するようにな
っている。第1アーム24は、その先端部に長孔29が
穿設されており、長孔29には、第2アーム25の短い
方の延長部30の先端に設けられたピンもしくは従節ロ
ーラー31が遊嵌している。第2アーム25の長い方の
延長部32の先端は、カムフォロア33を介して、アウ
トプットシャフト14の環状の溝34に連結されてい
る。
には、シフトカム22と平行に延在するようにローラー
ギヤカム35が固定されている。ローラーギヤカム35
の溝36には、タレット37の外周に配列された6個の
軸受用球体38が選択的に係合するようになっている。
タレット37の軸心部には、スプライン39を介してア
ウトプットシャフト14が嵌合している。これにより、
アウトプットシャフト14は、上述した第1アーム24
及び第2アーム25の作用によってはタレット37から
独立して軸心方向に摺動し、ローラーギヤカム35の回
転によってはタレット37と一体的に回転する。タレッ
ト37に設けられた6個の軸受用球体38は、ローラー
ギヤカム35の溝36から外れた位置で、支持部材39
に形成されたほぼ環状の溝40に係合している。これに
より、タレット37とアウトプットシャフト14からな
る一体的な回転体は、6個の軸受用球体38を介して支
持部材39に回転自在に支持されている。
22に設けられた12個のボール23の取り付けについ
て説明する。シフトカム22には、カムシャフト13の
軸心方向と平行に延びた貫通穴41が12個のボール2
3と同数穿設されている。各貫通穴41の中には、ボー
ル23とピストン42が配設されている。ボール23が
突出する貫通穴41の開口43を形成する周縁部には、
ボール23が貫通穴41から脱落するのを防止するため
に開口43の内方に張り出した抑え部44が形成されて
おり、ボール23が突出する貫通穴41の開口の直径s
は、ボール23の直径tよりも小さくなっている。した
がって、従来のようにボール23の脱落を防止するため
の専用の部材を設ける必要はない。
6により取り付けられている。ピストン42の板ばね4
5に隣接する部分には、フランジ状部分47が形成さ
れ、一方、貫通穴41のボール23が突出する開口43
との反対側には、ピストン42のフランジ状部分47が
係合可能な座ぐり部48が形成されている。
に作用する押込み力が板ばね45の弾性力よりも小さい
ときには、ボール23は、シフトカム22の表面から部
分的に突出してウォーム21の螺旋状の溝20に係合
し、ボール23に作用する押込み力が板ばね45の弾性
力よりも大きくなったときは、ボール23は、ウォーム
21に対して離間する方向、すなわち、図3において右
方向に移動して、ウォーム21の螺旋状の溝20から離
脱するようになっている。このようなボール23の動き
は、いわゆるトルクリミッターとしての機能を果たし、
ボール23に一定以上の力が作用した際にウォーム21
とシフトカム22との間で回転力の伝達が遮断されるよ
うになっている。また、ピストン42及び板ばね45は
シフトカム22の内部に配設されているため、装置が大
型化することがない。
れている。カバー49には、板ばね45の弾性力に打ち
勝ってボール23及びピストン42が図3において右方
に移動した際、ボルト46の頭部の動きを阻害しないよ
うにするための孔50が設けられている。尚、カバー4
9は、図2に示されるように、ボルト51によりシフト
カム22に取り付けられている。
ついて説明する。インプットシャフト12がベルト19
を介して駆動モータ16により回転駆動されると、ウォ
ーム21によりボール23が順次付勢され、カムシャフ
ト13も回転する。このカムシャフト13の回転は、上
述したように、インプットシャフト12の回転に対して
減速されている。カムシャフト13の回転により、ロー
ラーギヤカム35がタレット37の軸受用球体38を順
次付勢し、タレット37及びアウトプットシャフト14
が一体的に回転する。また、カムシャフト13の回転に
より、シフトカム22に連結された第1アーム24が揺
動し、更に第1アーム24に連結された第2アーム25
が揺動することにより、アウトプットシャフト14がタ
レット37に対して軸心方向に摺動する。アウトプット
シャフト14の摺動動作及び回転動作により、アウトプ
ットシャフト14に接続された周知のチャック機構を介
して、工具の引き抜き、工具の位置の入れ替え、工具の
セットが行われる。
に接触したときなど、アウトプットシャフト14の上記
動作が妨げられると、シフトカム22の回転が困難とな
るが、本実施の形態では、シフトカム22に設けられた
ボール23に板ばね45の弾性力を越える力が作用する
と、ボール23がピストン42と共に図3において右方
に移動し、ボール23がウォーム21の螺旋状の溝20
から外れる。これにより、駆動モータ16からアウトプ
ットシャフト14までの間に介在する部品に過負荷が作
用し続けることがなく、部品破損が防止されるようにな
っている。
上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、
上記の実施の形態において、板ばねに代えてコイルばね
を用いるようにしてもよい。また、ピストンを採用せ
ず、板ばねの一端をボールに直接当接させてもよい。上
記の実施の形態における抑え部は、円形の開口を形成す
るようなものであったが、それに限らず、多角形の開口
を形成するもの、或いは爪状に形成されたものなどボー
ルの通過を防ぐ構成なら他の態様であってもよい。更
に、本発明の減速装置は、自動工具交換装置(ATC)
に限らず、例えば自動パレット交換装置(APC)など
その他の工作機械に実施することも可能である。
本発明の減速装置によれば、従動側シャフトに過負荷が
作用した場合に、円盤状部材に設けられたボールがウォ
ームの螺旋状の溝から外れるようになっており、部品破
損を防止することができる。請求項2に記載の減速装置
によれば、ボールが円盤状部材から脱落するのを防止す
る専用の部材を設ける必要がない。
装置の縦断面図である。
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 駆動力が入力される駆動側シャフトと、 この駆動側シャフトと近距離で直角に交叉する向きに配
設された従動側シャフトと、 前記駆動側シャフトに設けられ、螺旋状の溝を有するウ
ォームと、 前記従動側シャフトに設けられ前記ウォームに隣接する
円盤状部材と、 前記円盤状部材の同一円周上に配列されると共に、それ
ぞれ前記円盤状部材の表面から部分的に突出し且つ前記
ウォームに対して離間方向に移動可能に設けられ、前記
駆動側シャフトの回転によって前記ウォームの螺旋状の
溝に順番に係合して前記円盤状部材に回転力を伝達する
複数のボールと、 各ボールに対応して前記円盤状部材に設けられ、このボ
ールに突出する向きの弾性力を付与すると共にこのボー
ルに過負荷が作用した場合に該ボールが前記ウォームの
螺旋状の溝から外れるのを許容する弾性部材とから構成
された減速装置。 - 【請求項2】 前記ボールは、前記円盤状部材の表面に
開口を有する穴に収容されており、 この穴の前記開口を形成する周縁部には、前記ボールが
前記円盤状部材から脱落しないようにする抑え部が設け
られている請求項1に記載の減速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27115897A JPH11108145A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 減速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27115897A JPH11108145A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 減速装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11108145A true JPH11108145A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17496153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27115897A Pending JPH11108145A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 減速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11108145A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006132239A1 (ja) * | 2005-06-08 | 2006-12-14 | Kamoseiko Kabushiki Kaisha | ボール形減速装置 |
-
1997
- 1997-10-03 JP JP27115897A patent/JPH11108145A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006132239A1 (ja) * | 2005-06-08 | 2006-12-14 | Kamoseiko Kabushiki Kaisha | ボール形減速装置 |
US7712390B2 (en) | 2005-06-08 | 2010-05-11 | Kamoseiko Kabushiki Kaisha | Ball type speed reducer device |
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A977 | Report on retrieval |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080507 |