JPH1110758A - 合成樹脂管内への有機溶剤の浸透防止方法 - Google Patents
合成樹脂管内への有機溶剤の浸透防止方法Info
- Publication number
- JPH1110758A JPH1110758A JP9163771A JP16377197A JPH1110758A JP H1110758 A JPH1110758 A JP H1110758A JP 9163771 A JP9163771 A JP 9163771A JP 16377197 A JP16377197 A JP 16377197A JP H1110758 A JPH1110758 A JP H1110758A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin pipe
- synthetic resin
- organic solvent
- polyethylene resin
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
Landscapes
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリエチレン樹脂管内への有機溶剤の浸透を
防止する。 【解決手段】 ポリエチレン樹脂管の外面、内面及び内
部のうちの少なくとも1つにガス不透過性樹脂層を少な
くとも1層形成する。
防止する。 【解決手段】 ポリエチレン樹脂管の外面、内面及び内
部のうちの少なくとも1つにガス不透過性樹脂層を少な
くとも1層形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成樹脂管内へ
の有機溶剤の浸透防止方法、特に、合成樹脂管内への有
機溶剤の浸透を容易且つ確実に防止することができる、
合成樹脂管内への有機溶剤の浸透防止方法に関するもの
である。
の有機溶剤の浸透防止方法、特に、合成樹脂管内への有
機溶剤の浸透を容易且つ確実に防止することができる、
合成樹脂管内への有機溶剤の浸透防止方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン樹脂管は、有機溶剤の浸透
阻止効果を有さない。従って、有機溶剤によって汚染さ
れている土中に、例えば、水道水用ポリエチレン樹脂管
を埋設すると、土中の有機溶剤が管内に浸透して管内の
水道水を汚染する。これによって、異臭や異味が発生し
たり、あるいは、健康を害する恐れがあった。
阻止効果を有さない。従って、有機溶剤によって汚染さ
れている土中に、例えば、水道水用ポリエチレン樹脂管
を埋設すると、土中の有機溶剤が管内に浸透して管内の
水道水を汚染する。これによって、異臭や異味が発生し
たり、あるいは、健康を害する恐れがあった。
【0003】なお、ポリエチレン樹脂管は、金属管に比
べて以下のような利点を有していることから、我国にお
ける水道用ポリエチレン樹脂管の需要は、一層高まる。 酸、アルカリ、電気に対する耐腐食性に富む。 電気融着継手によって完全に一体化した管路が構築
できる。 可撓性に優れている。 引張りに対して良く伸びる。 軽量であるので施工性に優れている。 からの利点を有していることから優れた耐震性
を有する。
べて以下のような利点を有していることから、我国にお
ける水道用ポリエチレン樹脂管の需要は、一層高まる。 酸、アルカリ、電気に対する耐腐食性に富む。 電気融着継手によって完全に一体化した管路が構築
できる。 可撓性に優れている。 引張りに対して良く伸びる。 軽量であるので施工性に優れている。 からの利点を有していることから優れた耐震性
を有する。
【0004】従来、上述の問題に対処するために、以下
の方法がとられていた。 有機溶剤の浸透阻止に比較的効果があるナイロン−
6からなるフィルムをポリエチレン樹脂管に巻き付け、
これを埋設する。 有機溶剤による土壌の汚染場所を大きく迂回して、
ポリエチレン樹脂管を埋設する。 有機溶剤による土壌の汚染場所に敷設する管を、有
機溶剤が浸透しない金属製とする。
の方法がとられていた。 有機溶剤の浸透阻止に比較的効果があるナイロン−
6からなるフィルムをポリエチレン樹脂管に巻き付け、
これを埋設する。 有機溶剤による土壌の汚染場所を大きく迂回して、
ポリエチレン樹脂管を埋設する。 有機溶剤による土壌の汚染場所に敷設する管を、有
機溶剤が浸透しない金属製とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来法は、以下のような問題があった。の方法によ
れば、ナイロン−6のフィルムをポリエチレン樹脂管に
巻き付けるのに手間がかかる。しかも、埋設時にナイロ
ン−6のフィルムがポリエチレン樹脂管から剥離しない
ように慎重に埋設工事を行う必要があるので、ナイロン
−6のフィルムが巻き付けられていない場合に比べて埋
設工事に時間がかかり、しかも、施工の確実性に乏し
い。の方法によれば、配管を迂回する分だけ工事費が
高騰する。の方法によれば、樹脂管と金属管とを併用
するので、工事が煩雑となり、しかも、ポリエチレン樹
脂管が有する優れた耐震性及び耐食性が得られない。
た従来法は、以下のような問題があった。の方法によ
れば、ナイロン−6のフィルムをポリエチレン樹脂管に
巻き付けるのに手間がかかる。しかも、埋設時にナイロ
ン−6のフィルムがポリエチレン樹脂管から剥離しない
ように慎重に埋設工事を行う必要があるので、ナイロン
−6のフィルムが巻き付けられていない場合に比べて埋
設工事に時間がかかり、しかも、施工の確実性に乏し
い。の方法によれば、配管を迂回する分だけ工事費が
高騰する。の方法によれば、樹脂管と金属管とを併用
するので、工事が煩雑となり、しかも、ポリエチレン樹
脂管が有する優れた耐震性及び耐食性が得られない。
【0006】このようなことから、有機溶剤の浸透を容
易且つ確実に防止することができる方法が望まれていた
が、かかる方法は、まだ提案されていない。従って、こ
の発明の目的は、有機溶剤の浸透を容易且つ確実に防止
することができる、合成樹脂管内への有機溶剤の浸透防
止方法を提供することにある。
易且つ確実に防止することができる方法が望まれていた
が、かかる方法は、まだ提案されていない。従って、こ
の発明の目的は、有機溶剤の浸透を容易且つ確実に防止
することができる、合成樹脂管内への有機溶剤の浸透防
止方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
合成樹脂管の外面、内面及び内部のうちの少なくとも1
つにガス不透過性樹脂層を少なくとも1層、融着又は前
記合成樹脂管の射出成形時に同時に射出成形によって形
成することに特徴を有するものである。
合成樹脂管の外面、内面及び内部のうちの少なくとも1
つにガス不透過性樹脂層を少なくとも1層、融着又は前
記合成樹脂管の射出成形時に同時に射出成形によって形
成することに特徴を有するものである。
【0008】請求項2記載の発明は、前記ガス不透過性
樹脂層は、エチレンビニルアルコール共重合樹脂からな
っていることに特徴を有するものである。請求項3記載
の発明は、前記合成樹脂管は、水道用ポリエチレン樹脂
管であることに特徴を有するものである。
樹脂層は、エチレンビニルアルコール共重合樹脂からな
っていることに特徴を有するものである。請求項3記載
の発明は、前記合成樹脂管は、水道用ポリエチレン樹脂
管であることに特徴を有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、この発明の、合成樹脂管内
への有機溶剤の浸透防止方法の一実施態様を、図面を参
照しながら説明する。
への有機溶剤の浸透防止方法の一実施態様を、図面を参
照しながら説明する。
【0010】図1は、この発明によって有機溶剤の浸透
が防止された合成樹脂管を示す部分断面図、図2は、こ
の発明によって有機溶剤の浸透が防止された他の合成樹
脂管を示す部分断面図、図3は、この発明によって有機
溶剤の浸透が防止された更に別の合成樹脂管を示す部分
断面図である。
が防止された合成樹脂管を示す部分断面図、図2は、こ
の発明によって有機溶剤の浸透が防止された他の合成樹
脂管を示す部分断面図、図3は、この発明によって有機
溶剤の浸透が防止された更に別の合成樹脂管を示す部分
断面図である。
【0011】図1に示すように、この発明の方法は、例
えば、水道水用ポリエチレン樹脂管1の外面にガス不透
過性樹脂層2を形成することからなっている。ガス不透
過性樹脂層2は、例えば、株式会社クラレから登録商標
「エバール」として販売されているエチレンビニルアル
コール共重合樹脂からなるものである。
えば、水道水用ポリエチレン樹脂管1の外面にガス不透
過性樹脂層2を形成することからなっている。ガス不透
過性樹脂層2は、例えば、株式会社クラレから登録商標
「エバール」として販売されているエチレンビニルアル
コール共重合樹脂からなるものである。
【0012】化1にエバールの分子構造を示し、表1に
エバール製フィルムと、ナイロン6、ポリエステル、ポ
リプロピレン及びポリエチレンとのガス(窒素、酸素、
二酸化炭素及びヘリウム)透過量の比較を示す。
エバール製フィルムと、ナイロン6、ポリエステル、ポ
リプロピレン及びポリエチレンとのガス(窒素、酸素、
二酸化炭素及びヘリウム)透過量の比較を示す。
【0013】
【化1】
【0014】
【表1】
【0015】表1から明らかなように、エバール製フィ
ルムは、ガス不透過性樹脂であるナイロン−6等に比べ
て大幅に優れたガス不透過性を有している。ポリエチレ
ン樹脂管1の外面にガス不透過性樹脂層2を形成するに
は、ガス不透過性樹脂製フィルムをポリエチレン樹脂管
1の外面に巻付け、融着させるか、あるいは、ポリエチ
レン樹脂管1の射出成形時に、射出成形用口金を複層化
して、ガス不透過性樹脂をポリエチレン樹脂の射出と同
時に射出する。ガス不透過性樹脂層2の肉厚は、数10
μmで良い。
ルムは、ガス不透過性樹脂であるナイロン−6等に比べ
て大幅に優れたガス不透過性を有している。ポリエチレ
ン樹脂管1の外面にガス不透過性樹脂層2を形成するに
は、ガス不透過性樹脂製フィルムをポリエチレン樹脂管
1の外面に巻付け、融着させるか、あるいは、ポリエチ
レン樹脂管1の射出成形時に、射出成形用口金を複層化
して、ガス不透過性樹脂をポリエチレン樹脂の射出と同
時に射出する。ガス不透過性樹脂層2の肉厚は、数10
μmで良い。
【0016】ガス不透過性樹脂層2は、図2に示すよう
に、ポリエチレン樹脂管1の内面に形成しても、図3に
示すように、ポリエチレン樹脂管1内に形成しても、あ
るいは、これらを組み合わせても良い。更に、例えば、
ガス不透過性樹脂層2をポリエチレン樹脂管1内に形成
する場合、ガス不透過性樹脂層2を複層に形成しても良
い。
に、ポリエチレン樹脂管1の内面に形成しても、図3に
示すように、ポリエチレン樹脂管1内に形成しても、あ
るいは、これらを組み合わせても良い。更に、例えば、
ガス不透過性樹脂層2をポリエチレン樹脂管1内に形成
する場合、ガス不透過性樹脂層2を複層に形成しても良
い。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ポリエチレン樹脂管の外面、内面あるいは内部にガ
ス不透過性樹脂層を形成することによって、外部からポ
リエチレン樹脂管内への有機溶剤の浸透を確実に防止す
ることができる。従って、有機溶剤によって汚染されて
いる土中であっても、通常の土中におけると同様にポリ
エチレン樹脂管を埋設することができるといった有用な
効果がもたらされる。
ば、ポリエチレン樹脂管の外面、内面あるいは内部にガ
ス不透過性樹脂層を形成することによって、外部からポ
リエチレン樹脂管内への有機溶剤の浸透を確実に防止す
ることができる。従って、有機溶剤によって汚染されて
いる土中であっても、通常の土中におけると同様にポリ
エチレン樹脂管を埋設することができるといった有用な
効果がもたらされる。
【図1】この発明によって有機溶剤の浸透が防止された
合成樹脂管を示す部分断面図である。
合成樹脂管を示す部分断面図である。
【図2】この発明によって有機溶剤の浸透が防止された
他の合成樹脂管を示す部分断面図である。
他の合成樹脂管を示す部分断面図である。
【図3】この発明によって有機溶剤の浸透が防止された
更に別の合成樹脂管を示す部分断面図である。
更に別の合成樹脂管を示す部分断面図である。
1:ポリエチレン樹脂管 2:ガス不透過性樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/32 B32B 27/32 C F16L 9/12 F16L 9/12 11/12 B29C 63/02 // B29C 63/02 F16L 11/12 Z B29K 23:00 55:00 B29L 9:00 23:00 (72)発明者 佐竹 正明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 芝崎 智 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 合成樹脂管の外面、内面及び内部のうち
の少なくとも1つにガス不透過性樹脂層を少なくとも1
層、融着又は前記合成樹脂管の射出成形時に同時に射出
成形によって形成することを特徴とする、合成樹脂管内
への有機溶剤の浸透防止方法。 - 【請求項2】 前記ガス不透過性樹脂層は、エチレンビ
ニルアルコール共重合樹脂からなっていることを特徴と
する、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記合成樹脂管は、水道用ポリエチレン
樹脂管であることを特徴とする、請求項1又は2記載の
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9163771A JPH1110758A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 合成樹脂管内への有機溶剤の浸透防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9163771A JPH1110758A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 合成樹脂管内への有機溶剤の浸透防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1110758A true JPH1110758A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15780413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9163771A Pending JPH1110758A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 合成樹脂管内への有機溶剤の浸透防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1110758A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005090595A (ja) * | 2003-09-16 | 2005-04-07 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 電気融着継手及びその製造方法 |
JP2005207459A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Nippon Chutetsukan Kk | 樹脂管 |
WO2007073580A1 (en) * | 2005-12-29 | 2007-07-05 | Bluescope Steel Limited | Composite product |
-
1997
- 1997-06-20 JP JP9163771A patent/JPH1110758A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005090595A (ja) * | 2003-09-16 | 2005-04-07 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 電気融着継手及びその製造方法 |
JP2005207459A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Nippon Chutetsukan Kk | 樹脂管 |
WO2007073580A1 (en) * | 2005-12-29 | 2007-07-05 | Bluescope Steel Limited | Composite product |
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