JPH11107253A - リムグラウチングの施工方法 - Google Patents

リムグラウチングの施工方法

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Publication number
JPH11107253A
JPH11107253A JP26554397A JP26554397A JPH11107253A JP H11107253 A JPH11107253 A JP H11107253A JP 26554397 A JP26554397 A JP 26554397A JP 26554397 A JP26554397 A JP 26554397A JP H11107253 A JPH11107253 A JP H11107253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
rim
grouting
excavation
excavated
Prior art date
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Pending
Application number
JP26554397A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiko Kunimine
紀彦 国峯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hazama Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hazama Gumi Ltd filed Critical Hazama Gumi Ltd
Priority to JP26554397A priority Critical patent/JPH11107253A/ja
Publication of JPH11107253A publication Critical patent/JPH11107253A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工の簡略化及び工期の短縮化が可能なリム
グラウチングの施工法を提供すること。 【解決手段】 ダム堤体10の左右岸に設置した掘進機
16と、先端にビット12を備えたパイロットパイプ1
3とにより、略水平方向に延びるリムグラウチングの計
画範囲20内を先行掘削し、パイロットパイプをガイド
として、複数の孔が形成された拡削パイプ15を掘進さ
せた後、拡削パイプ内を通して基礎岩盤にグラウト材を
注入してリムグラウチング21,22を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダムの基礎処理工
法に関し、特に、リムグラウチングを形成するための施
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダム堤体の左右岸では、天端とほぼ同じ
高さの基礎地盤に、その均一化と透水経路の短い部分の
止水性を強化するという目的のために、リムグラウチン
グが行われている。すなわち、岩盤内でほぼ水平方向に
延長するリムトンネル(幅約2m、高さ約2.5m、長
さ約50〜100m程度)を掘削し、このリムトンネル
の孔壁をコンクリート等で巻き立てて覆工し、次いで、
リムトンネル内部にロータリーボーリングマシンを入れ
て下方に複数の孔を形成した後、このロータリーボーリ
ングマシンを内部から撤去し、これらの孔を通して岩盤
内に生じている亀裂等の空隙部分にセメント液を充填す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のリムグラウ
チング工法では、リムトンネルのための掘削や覆工作業
により工期が長くなって施工コストも嵩み、さらに、左
右岸の急峻な場所に形成されたリムトンネルにロータリ
ーボーリングマシンを出し入れするのは、大変な作業で
あった。
【0004】本発明は上記従来技術の欠点に着目し、こ
れを解決せんとしたものであり、その課題は、施工の簡
略化及び工期の短縮化が可能なリムグラウチングの施工
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、ダム堤体の左右岸に掘進機を設置し、
該掘進機と、先端に掘削手段を備えた先行掘進パイプと
により、略水平方向に延びるリムグラウチングの計画範
囲内を先行掘削し、該先行掘進パイプをガイドとして、
複数の孔が形成された拡削パイプを掘進させた後、該拡
削パイプ内を通して基礎岩盤にグラウト材を注入するこ
とを特徴とするリムグラウチングの施工方法を提供す
る。なお、拡削パイプの掘進は、先行掘進パイプが最深
部に到達して切削を停止した後に行うか、あるいは先行
掘進パイプによる先行掘削を行いながら並行して行って
も良い。
【0006】従来工法では、グラウト注入工程の前にリ
ムトンネルの掘削・覆工作業およびボーリング作業を行
う必要があったが、本施工方法ではこれらの工程を必要
とせず、リムグラウチングの計画範囲内に複数の孔が形
成された拡削パイプを掘進させるだけで、この拡削パイ
プを通してグラウト材の注入を行うことができるため、
工期の大幅な短縮が可能となった。そして、従来工法の
リムトンネルでは上方に向けてのグラウト注入が不可能
であったが、本施工方法では拡削パイプの複数の孔を通
して、その上方を含む全周方向にグラウト材を容易に行
き渡らせることが可能となった。
【0007】ここで、前記掘進パイプおよび前記拡削パ
イプは弧状に掘進させても良く、この場合、リム部の深
部断層等の透水層がボーリング位置より高い場合にも断
層面に沿った形で上部までグラウチングが可能になると
いう効果が得られる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面に基づいて実施例を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。図1は本
発明の施工方法を適用するダム堤体の左岸を簡略に示し
た断面図であり、図2は本発明の施工方法において先行
掘削すると共に、拡削パイプを掘進する状態を示した簡
略断面図であり、図3はリムグラウチングを行った後の
ダム堤体左岸を簡略に示した断面図である。
【0009】ダム堤体10の左右岸には、その天端10
aとほぼ同じ高さの岩盤内でほぼ水平方向に延長する計
画範囲20(図1参照)にリムグラウチングを行うた
め、天端10a付近の左右岸に作業スペース11aを設
け、ここに掘進機16を設置する。そして、図2に示し
たように、掘進機16によってパイロットパイプ13を
計画範囲20内で弧状に掘進させる。ここで、パイロッ
トパイプ13は、その先端にモーター等の駆動装置(図
示せず)により回転して岩盤を切削するビット12が設
けられ、このビット12の後方に所定長の単位ごとにパ
イロットパイプ13が順次結合されて、掘進機16で推
し進められる。
【0010】次ぎに、パイロットパイプ13を掘進させ
ながら、このパイロットパイプ13をガイドとして、拡
削パイプ15を掘進機16で回転させて掘進させる。こ
の拡削パイプ15は、その内部にパイロットパイプ13
を内包することができる直径のものを使用し、所定長の
単位ごとに順次結合して形成し、その全長・全周面にわ
たって複数の孔が形成され、その先端には岩盤切削用の
ビット15aを備える。なお、拡削パイプ15の掘進
は、パイロットパイプ13を最深部に到達させてビット
12による切削を停止した後に行っても良い。
【0011】拡削パイプ15が最深部に達したら、この
拡削パイプ15を地盤内に残したままパイロットパイプ
13のみを掘進機16によって引き抜き、拡削パイプ1
5内を空洞状態にする。そして、グラウト注入管(図示
せず)を拡削パイプ15の後端からその最深部まで挿入
する。ここで、グラウト注入管としては先端部にエアパ
ッカーを備え、これにより先端部を封止状態にしてグラ
ウト材を圧入できる、既存のものを使用する。このよう
なグラウト注入管を、拡削パイプ15の最深部から後端
15bに向けて順次引き出しながら、セメント液等のグ
ラウト材を圧入すると、グラウト材は拡削パイプ15の
複数の孔を通過して岩盤内に生じている亀裂等の空隙部
分に浸透し、ここにリムグラウチングが施工される。
【0012】このように、拡削パイプ15にはその全長
・全周面にわたって複数の孔が形成されているため、図
3に示したように、リムグラウチング21,22は拡削
パイプ15の上下領域を含む全周方向に均等に行き渡ら
せることが可能とである。なお、グラウト注入工程の
後、拡削パイプ15は内部にセメント等を充填してその
まま地盤内に埋設する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施工方法を適用するダム堤体の左岸を
簡略に示した断面図である。
【図2】本発明の施工方法において、先行掘削すると共
に拡削パイプを掘進する状態を示した簡略断面図であ
る。
【図3】リムグラウチングを行った後のダム堤体左岸を
簡略に示した断面図である。
【符号の説明】
10 ダム堤体 12 ビット(掘削手段) 13 パイロットパイプ(先行掘進パイプ) 15 拡削パイプ 16 掘進機 20 リムグラウチングの計画範囲 21,22 リムグラウチング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダム堤体の左右岸に掘進機を設置し、該
    掘進機と、先端に掘削手段を備えた先行掘進パイプとに
    より、略水平方向に延びるリムグラウチングの計画範囲
    内を先行掘削し、該先行掘進パイプをガイドとして、複
    数の孔が形成された拡削パイプを掘進させた後、該拡削
    パイプ内を通して基礎岩盤にグラウト材を注入すること
    を特徴とするリムグラウチングの施工方法。
  2. 【請求項2】 前記掘進パイプおよび前記拡削パイプを
    弧状に掘進させることを特徴とする請求項1記載のリム
    グラウチングの施工方法。
JP26554397A 1997-09-30 1997-09-30 リムグラウチングの施工方法 Pending JPH11107253A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110306555A (zh) * 2019-07-11 2019-10-08 中国电建集团昆明勘测设计研究院有限公司 混凝土坝陡坡建基面重复接触灌浆结构及其灌浆方法

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CN110306555A (zh) * 2019-07-11 2019-10-08 中国电建集团昆明勘测设计研究院有限公司 混凝土坝陡坡建基面重复接触灌浆结构及其灌浆方法

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