JPH11107219A - ワイヤ足場及びその構築方法 - Google Patents

ワイヤ足場及びその構築方法

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JPH11107219A
JPH11107219A JP27297597A JP27297597A JPH11107219A JP H11107219 A JPH11107219 A JP H11107219A JP 27297597 A JP27297597 A JP 27297597A JP 27297597 A JP27297597 A JP 27297597A JP H11107219 A JPH11107219 A JP H11107219A
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JP
Japan
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strands
scaffold
strand
tension
support
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JP27297597A
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English (en)
Inventor
Takeshi Machida
武 町田
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NEW TEC KK
PS KK
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NEW TEC KK
PS KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多数の吊下げチェーンを必要とせず、床版裏面
下で作業員が自由に移動ができ、作業性を損なわず、満
潮時に足場が水没する条件下でも使用可能な、大きな足
場荷重に耐え、撓みの小さい足場を実現する。 【解決手段】本発明のワイヤ足場は、隔離して立設され
た支持柱1間に仮設される作業用ワイヤ足場であって、
緊張力を導入して支持柱間にほぼ水平に張設したPCス
トランド10を受部材30を介して張設し、PCストラ
ンド端を定着金物20で支持柱の側面に係着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】橋梁や桟橋の橋脚間、建物の
柱等隔離して立設された支持柱間に仮設される作業用ワ
イヤ足場及びその構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】架設位置の地上高の大きい橋梁、河川や
海等の水上に架設される橋梁等を架設する時や、架設済
み橋梁の保守・点検・塗装・補修作業等を施工するため
に、一時的に仮設される作業足場については、架設され
た桁・梁からチェーン等の吊り支持具を適宜間隔をあけ
て多数吊下し、単管パイプなどを縦横に吊り支持してそ
のパイプ上に足場板を敷設して構成するのが最も一般的
である。これに対して、特開昭60−175608号公
報には、橋脚上で橋桁または支承などの固定部に端部を
固定した一対又は数対のワイヤを橋脚間に張り渡して縦
支持材とし、その縦支持材と交差する方向に横支持材の
パイプや足場板を敷設して形成されるワイヤ足場を開示
している。この技術は橋脚上にワイヤの一端を固定し、
他端にチルホール(商品名)などの手動牽引機を取り付
けて、ワイヤを弛く張設し、足場板を載せ、ワイヤを牽
引すると共に高欄吊鉄筋や橋桁からチェーンを吊下げ、
ワイヤを吊るものである。このワイヤを縦支持材として
使用する足場は比較的支持間隔を大きくとることがで
き、足場上空間に作業を阻害する吊り材を少なくするこ
とが可能で、作業性の向上を図ることができるというメ
リットがある。
【0003】しかし、上記従来技術は、手動装置でワイ
ヤを牽引するものであり、支持間隔を大きく取るために
は太径のワイヤを使用し大きな引張力を付与しておく必
要があり、ワイヤ径を大きくするとワイヤ自体の自重に
よる撓みも大きくなり、作業荷重に制限があった。近
年、港湾内の海上に建設されたコンクリート桟橋などが
塩害等により鉄筋の腐食やコンクリートの剥離等の老朽
化が進み、補修が緊急の課題となっている。この場合、
特に桟橋床版裏面の補修では劣化したコンクリートの削
り取り、鉄筋のケレン、清掃、補強材の取り付け、被覆
材の打設・吹き付け等の作業が必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような場合の作業
足場の設置高さは、桟橋の床版底面下で作業員が自由に
移動ができるように、作業員の身長を考慮して、作業性
を損なわないように設置されるが、場合によっては満潮
時には足場が水面下に没するような条件下にあることが
ある。このような場合、従来のような足場板を使用する
ことができず、エキスパンドメタルなどのような鋼製の
足場板材を使用する必要がある。この場合、足場荷重が
大きくなり、張設したワイヤの引張力が大きくなり、多
数の吊下げチェーンが不可欠になるという問題があっ
た。
【0005】本発明は特にこのような条件下において作
業員が移動自由な作業空間を確保すると共に、大きな足
場荷重に耐える撓みの小さい足場を実現することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、橋梁や桟橋な
どの隔離して立設された橋台や橋脚等の支持柱間に仮設
される作業用ワイヤ足場であって、作業荷重を水平力に
変換して支持する主ワイヤとしてPCストランドを使用
し、このPCストランドに作業荷重から変換された水平
力を凌駕する所定の緊張力を導入し、このPCストラン
ド端を支柱に係着した構造を有するワイヤ足場である。
すなわち、本発明は、隔離して立設された支持柱間に仮
設される作業用ワイヤ足場であって、緊張力を導入して
支持柱間にほぼ水平に張設したPCストランドと、この
PCストランド端が定着され支持柱の側面に係着するP
Cストランド定着金物とを備えたことを特徴とするワイ
ヤ足場である。
【0007】支持柱は通常、直線状に多数本が連設され
ているのが一般的である。プラットフォームなどの広い
平面積を持つものでは、碁盤目状に多数配設されてい
る。また、このような足場は次のようにして架設され
る。立設支持柱の側面にPCストランドの中間位置を支
承する受部材を取付け、この受部材上を通り支持柱の両
横に沿ってほぼ水平にPCストランドを張設し、このP
Cストランドの端部を互いに交差させて支持柱側面に緊
張定着し、PCストランド上に足場材料を敷設する。通
常、支持柱は多数本が直線的に連設されており、これら
の側面にPCストランドを支承する受部材を取付け、多
数の支持柱の区間に亘ってPCストランドを張設し、そ
れらの支持柱の両端に位置する支持柱にPCストランド
の端部を定着するとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。本発明は、支持柱として多柱式橋脚1を
もった鉄筋コンクリート桟橋の床版3の裏面の補修に使
用した例で説明する。図1は、実施例の側面図、図2
は、図1のA−A矢視図で、ワイヤ張設状態を示すもの
である。本例の桟橋の諸元は、横寸法が4スパン×8.
0m=32.0m、縦寸法が5スパン×4.4m=2
2.0mの海中に構築した鉄筋コンクリート製桟橋の床
版3の裏面及び桁2の補修を行ったものである。
【0009】5×6=30本の橋脚1間にPCストラン
ド10を張設した。図2は、図1のA−A矢視図で、3
0本の碁盤目配列の橋脚1に図2に示す横方向の列に各
橋脚の側面に隣接する多数のPCストランド10aを張
設してある。PCストランド10aはそれぞれ端部の橋
脚に定着金物20aを取付け、中間の橋脚に受部材30
aを取り付けてある。受部材30aは、PCストランド
の撓みを抑制するために配設した。また、図2の縦方向
の行は両端の橋脚のみにPCストランド10bを張設し
た。縦方向の各橋脚の側面に受部材30bを設け、両端
の橋脚に定着金物20bが取り付けられている。
【0010】PCストランドの端部はクロスさせ、横端
部の橋脚位置で所定の緊張力を導入して定着金物20に
定着した。この実施例では、図1に示すように、PCス
トランド10を張設して足場を形成するレベルは、低水
面レベル5より上方であるが、高水面レベル4より低
く、満潮になったときには、水面下に没するものであっ
た。
【0011】図3は、PCストランド10の取り付け詳
細図で、橋脚1を挟んで二条のPCストランド10を伸
長し、端部の橋脚1にPCストランド定着金物20を取
付け、この定着金物20内でPCストランド10を交差
させて定着具24で定着した。PCストランドの定着
は、先ずPCストランド10を定着金物20内で交差さ
せて定着具24に仮止めしておき、図示省略した緊張ジ
ャッキでPCストランド10に緊張力を付与する。交差
している二条のPCストランド10、10を同時に緊張
すると、緊張力は定着金物20内で両者がバランスする
ので定着金物20は橋脚1の側面に仮止めしておいても
安定的に係着する。ここで用いる定着具24及び緊張ジ
ャッキは公知のものを利用すればよい。なお、このPC
ストランドの張設と緊張定着作業は、作業船又は作業台
船を用いて行う。
【0012】PCストランド10に付与する緊張力は、
足場自重及び作業荷重、PCストランドの許容垂下量、
ワイヤ支持スパン等のパラメータから算出される張力に
安全率を加味した数値を満足するものとすればよい。ワ
イヤ支持スパンは中途橋脚に設ける受部材30で支持す
ることによって調整すればよく、過大な緊張力を導入す
る必要はない。
【0013】図4は定着金物20の一例を示すもので、
背面が橋脚に当接する形状のフレーム21に左右横面
に、定着板23、23を支持する支持部材22、22が
それぞれ取付けられている。PCストランドの挿通孔2
5は左右で高さ位置を少しずらしてある。橋脚の両横に
張設した二条のPCストランド10、10を定着金物2
0内でクロスさせて、それぞれ定着板23、23に反力
を負担させて定着具24、24で緊張力を保持するよう
になっている。定着具24としては、スリーブ、ウェッ
ジ形式の公知のものを使用すればよい。
【0014】図5は中間橋脚に取り付け、PCストラン
ド10を中間で支持し撓みを抑制する受部材30の例を
示す三面図である。この受部材30は橋脚への取付孔3
5を穿設した取付板31に、PCストランド10を支持
する支持板33を備えた支持部材32が取付けられてい
る。支持部材32はこの例では溝形鋼を用い、その開放
面には蓋34が取付けられている。この受部材30の橋
脚への取り付けは、橋脚のコンクリートにドリルでアン
カー孔を穿孔し、ホールインアンカーなどを取付孔35
を通って挿入し固定すればよい。
【0015】図6は足場面の一部の伏図で、張設したP
Cストランド10上にPCストランドと交差する方向
に、間隔を開けて複数本の角パイプ40を配設し、その
上に、本例では満潮時に足場面が水中に没するため、足
場材として穴あき薄鋼板(エキスパンドメタル)41を
敷設した。足場面の水没がない環境下であれば、従来と
同様木材の足場板を使用してもよい。なお、足場材の防
食については、本来、作業足場は仮の設備でありそれほ
ど考慮する必要はないが、長期に渉って設置するのであ
ればそれなりの防食対策を講ずることが必要である。
【0016】この実施例は、比較的短スパンの桟橋に適
用したが、30mから50m程度のスパンを有する橋梁
の作業足場の架設にも適用することができる。この場合
必要に応じて2〜3箇所中間支持をすることとしてもよ
い。本発明によれば、従来のワイヤ足場より広い面積の
空間を確保することが可能となる。また、足場が水面下
に没するような条件下においても問題なく使用すること
ができる。
【0017】
【発明の効果】本発明のワイヤ足場は、橋脚間に高張力
のPCストランドを所定の緊張力を付与して張設し、足
場荷重を支持することによって、従来の吊り支持材で支
持する吊足場に比較し、足場上面空間の作業自由度が高
まり作業性が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の側面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】PCストランドの取付詳細図である。
【図4】定着金物の側面図である。
【図5】受部材の側面図である。
【図6】足場面の伏図である。
【符号の説明】
1 橋脚 2 桁 3 床版 4 高水面レベル 5 低水面レベル 10 PCストランド 20 定着金物(PCストランド定着金物) 21 フレーム 22 支持部材 23 定着板 24 定着具 25 挿通孔 30 受部材 31 取付板 32 支持部材 33 支持板 34 蓋 35 取付孔 40 角パイプ 41 穴あき薄鋼板(エキスパンドメタル)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔離して立設された支持柱間に仮設され
    る作業用ワイヤ足場であって、緊張力を導入して支持柱
    間にほぼ水平に張設したPCストランドと、該PCスト
    ランド端が定着され支持柱の側面に係着するPCストラ
    ンド定着金物とを備えたことを特徴とするワイヤ足場。
  2. 【請求項2】 立設支持柱の側面にPCストランドを支
    承する受部材を取付け、該受部材上を通り支持柱の両横
    に沿ってほぼ水平にPCストランドを張設し、該PCス
    トランドの端部を互いに交差させて支持柱側面に緊張定
    着し、該PCストランド上に足場材料を敷設することを
    特徴とするワイヤ足場の構築方法。
JP27297597A 1997-10-06 1997-10-06 ワイヤ足場及びその構築方法 Pending JPH11107219A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007162283A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Chugoku Electric Power Co Inc:The タンク内足場の組立て工法
JP2008106569A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Kajima Corp ロープ式補修足場および浮体式補修足場
JP2008215031A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Daichi Maintenance Kk 足場の施工方法
WO2011063457A1 (en) * 2009-11-30 2011-06-03 Decklite Ip Holdings Limited Rigging deck module
CN108970854A (zh) * 2017-04-28 2018-12-11 徐良 一种桥梁底部壁面油漆喷涂施工方法

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Effective date: 20020924