JPH11106057A - 積層トレイパックの分離装置 - Google Patents

積層トレイパックの分離装置

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JPH11106057A
JPH11106057A JP28612797A JP28612797A JPH11106057A JP H11106057 A JPH11106057 A JP H11106057A JP 28612797 A JP28612797 A JP 28612797A JP 28612797 A JP28612797 A JP 28612797A JP H11106057 A JPH11106057 A JP H11106057A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】積層状態のトレイパックを簡単な構成で確実に
分離し得ると共に、比較的肉厚が薄く形状が変化し易い
トレイパックにも使用できて汎用性を向上させ得る積層
トレイパックの分離装置と、トレイパックの箱容器への
セット作業の作業性を向上させ得る積層トレイパックの
分離装置を提供する。 【解決手段】積層されたトレイパックが載置されるパッ
ク受け台と、該パック受け台上のトレイパックの縁部に
上下方向から係合し得る複数の係合部を有する抵抗部材
とを具備し、抵抗部材は、パック受け台上のトレイパッ
クの分離取出位置に対応した所定位置で、少なくともト
レイパックの対向位置に一対設けられ、該抵抗部材によ
って上下方向の最も外側のトレイパックが連接する他の
トレイパックと分離されて取り出されることを特徴とす
る。抵抗部材は、例えば上下方向に複数設けられ、最上
段のトレイパックが分離された際に連接されて持ち上げ
られる下方のトレイパックに係合して、下方のトレイパ
ックを最上段のトレイパックと分離させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば桃、リン
ゴ、メロン等の農産物の箱詰包装に際して用いられるト
レイパックを、積み重ねられた状態から一枚ずつ分離し
て取り出す積層トレイパックの分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の分離装置としては、例え
ば特開平8−26484号公報、特開平5−33880
5号公報及び特開平8−127430号公報に開示され
ている。特開平8−26484号公報に開示の分離装置
は、トレイパック(トレイ)の両端縁部を挟持する挟持
機構の上方にトレイパックを積層し、吸引式の分離装置
で最下位のトレイパックの床面を吸着し、挟持機構を乗
り越えてこのトレイパックを一枚ずつ下方に分離して取
り出すようにしたものである。
【0003】また、特開平5−338805号公報に開
示の分離装置は、プッシャー上に多数積層されたトレイ
パック(容器)の最下段部から2番目のトレイパックの
口部外周部をチャック爪により押圧して保持すると共
に、吸盤を備える吸盤装置を作動させることによって、
最下段のトレイパックを吸着して下方に取り出すように
したものである。さらに、特開平8−127430号公
報に開示の分離装置は、回転する爪の一方の突起が最上
段のトレイパック(トレイ)の縁部に係合すると共に、
他方の突起が2番目のトレイパックの縁部上面を押さえ
るように係合して、最上段のトレイパックを強制的に分
離させるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−26484号公報に開示の分離装置においては、挟
持機構が積層されたトレイパックの全重量を受けるた
め、トレイパックの重量によって挟持機構の挟持作用に
バラツキが発生し易く、例えばトレイパックの数が多く
その全重量が重い場合には比較的軽い分離力で簡単に分
離され、逆にトレイパックの数が少なくその全重量が軽
い場合には2枚目以降のトレイパックを挟持できない場
合がある。この問題はトレイパックが紙製の場合にその
重量が重いことから発生頻度が高くなり易く、結局この
分離装置にあっては、積層状態のトレイパックの確実な
分離が困難であるという問題点があった。
【0005】また、挟持機構の保持力が、少なくとも積
層されたトレイパックの全重量を支持し得るものでなけ
ればならないため、分離装置自体に大きな分離力(吸着
力)を備える必要があり、装置自体の構成が複雑化する
と共に、挟持力のバラツキによって、例えば挟持力が強
すぎるとトレイパックを傷め易く、かつ比較的肉厚が薄
く変形し易いトレイパックの場合、これを良好に挟持す
ることが困難であるという問題点があった。
【0006】また、特開平5−338805号公報に開
示の分離装置においては、下方のトレイパックに上方に
積層されているトレイパックの全重量が作用するため、
トレイパックの重量やその積み重ね方によっては下方の
トレイパックに傾きが生じることがあり、この傾きによ
りチャック爪が最下段から2番目のトレイパックを正確
に押圧することができない場合がある。また、吸盤の変
形度合いがトレイパックの重量によって変わることがあ
り、これによってもチャック爪が2番目のトレイパック
を正確に押圧することができない。
【0007】これらのことから、この分離装置にあって
は、積層状態のトレイパックの確実な分離が困難である
という問題点があり、また、分離装置がチャック爪、プ
ッシャー、吸盤装置の連係動作によってトレイパックを
分離する構成であるため、その機構が複雑化すると共
に、取り出しサイクルが長くなり、結果としてコスト高
になり易いという問題点があった。
【0008】さらに、特開平8−127430号公報に
開示の分離装置においては、最上段のトレイパックが回
転する爪の一方の突起に係合することにより上方に分離
されるため、トレイパックが比較的丈夫で形状が変形し
ないものに適しており、例えば合成樹脂製の肉厚が比較
的薄く形状が変形し易いトレイパックの場合には、爪の
突起がトレイパックの縁部に係合しなかったり、係合し
ている爪の突起がトレイパックの変形によって簡単に外
れたりして、トレイパックを確実に分離させることがで
きず、使用するトレイパックが特定化される等、汎用性
が劣るという問題点があった。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、請求項1ないし6記載の発明の目的は、積層状
態のトレイパックを簡単な構成で確実に分離し得ると共
に、比較的肉厚が薄く形状が変化し易いトレイパックに
も使用できて汎用性を向上させ得る積層トレイパックの
分離装置を提供することにあり、また、請求項7ないし
10記載の発明の目的は、請求項1ないし6記載の発明
の目的に加え、トレイパックの箱容器へのセット作業の
作業性を向上させ得る積層トレイパックの分離装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、積層されたト
レイパックが載置されるパック受け台と、パック受け台
上のトレイパックの縁部に上下方向から係合し得る複数
の係合部を有する抵抗部材とを具備し、抵抗部材は、パ
ック受け台上のトレイパックの分離取出位置に対応した
所定位置で、少なくともトレイパックの対向位置に一対
設けられ、抵抗部材によって上下方向の最も外側のトレ
イパックが連接する他のトレイパックと分離されて取り
出されることを特徴とする。
【0011】このように構成することにより、パック受
け台上に積層状態で載置されたトレイパックは、少なく
ともその対向位置の縁部が抵抗部材の係合部に係合する
ことによって上下方向に分離され、積層されたトレイパ
ックから最も外側のトレイパックが例えば上方に取り出
される。この時抵抗部材は、その上下方向に設けられた
複数の係合部が連接するトレイパック間に位置して積層
状態のトレイパックの縁部に正確に係合し、連接するト
レイパックに互いに離間する方向の力(分離力)を作用
させる。この分離力により、構成を簡略化した状態で、
積層状態のトレイパックが一枚ずつ確実に分離され、ま
た、抵抗部材の複数の係合部の間隔等を適宜に設定する
ことによって、肉厚等に係わらず種々の形態のトレイパ
ックに使用し得る。
【0012】また、請求項2記載の発明は、抵抗部材
が、最上段のトレイパックが分離された際に連接されて
持ち上げられる下方のトレイパックに係合して、下方の
トレイパックを最上段のトレイパックと分離させ得るも
のであることを特徴とする。このように構成することに
より、抵抗部材で最上段のトレイパックを分離して上方
に取り出す際に、抵抗部材が最上段のトレイパックに連
接している下方のトレイパックにも係合して、両トレイ
パックの縁部に良好な分離力を作用させ、最上段のトレ
イパックを下方のトレイパックから確実に分離させる。
【0013】また、請求項3記載の発明は、抵抗部材の
係合部が上下方向に鋸歯形状をなしていることを特徴と
する。このように構成することにより、鋸歯形状の抵抗
部材の各係合部が、積層されたトレイパック間に位置し
て各トレイパックの対向位置縁部に正確に係合し、トレ
イパックの分離が一層確実となる。
【0014】また、請求項4記載の発明は、抵抗部材が
弾性部材で形成されていることを特徴する。このように
構成することにより、トレイパックの分離時に抵抗部材
が弾性変形して、トレイパックが確実に分離されると共
に、トレイパックへの傷付きが防止され、また抵抗部材
の弾性力を適宜に設定することによって、各種材質及び
形状のトレイパックの分離に使用し得て汎用性が向上す
る。
【0015】また、請求項5記載の発明は、抵抗部材の
複数の係合部の上下方向ピッチが、積層したトレイパッ
クの上下方向の積層ピッチとほぼ等しく設定されている
ことを特徴とする。このように構成することにより、抵
抗部材の係合部を積層状態の連接するトレイパック間に
正確に位置させることができて、トレイパックの分離が
一層確実となる。
【0016】また、請求項6記載の発明は、抵抗部材の
係合部に上方に所定角度で傾斜する傾斜面が形成されて
いることを特徴とする。このように構成することによ
り、積層状態の複数のトレイパックの縁部に、抵抗部材
をその係合部の傾斜面によって係合度合いを変化させつ
つ係合することができ、トレイパックの分離が一層確実
となる。
【0017】また、請求項7記載の発明は、パック受け
台が積層されたトレイパックを昇降させるリフト装置を
備えることを特徴とし、また、請求項8記載の発明は、
リフト装置が積層されたトレイパックの最上段のトレイ
パックを予め定めた分離取出位置に移動させることを特
徴とする。
【0018】このように構成することにより、パック受
け台上に積層状態で載置されたトレイパックのうち、例
えば最上段のトレイパックが分離されて取り出される
と、2番目のトレイパックがリフト装置で昇降させられ
て分離取出位置にセットされる。この分離取出位置への
トレイパックのセットをリフト装置で自動的に行うこと
ができ、トレイパックの箱容器へのセット作業が効率化
される。
【0019】また、請求項9記載の発明は、パック受け
台のトレイパックの状態を検出し得る検出手段が設けら
れていることを特徴とする。このように構成することに
より、例えば分離取出位置に設けたトレイパックの有無
を検出する検出手段が、トレイパックが取り出されて無
くなったことを検出すると、その検出信号により例えば
リフト装置が作動して、トレイパックが分離位置に自動
的にセットされ、トレイパックの箱容器へのセット作業
が一層効率化される。
【0020】また、請求項10記載の発明は、パック受
け台上に載置されたトレイパックのうち、最上段のトレ
イパックを分離するための吸着手段が設けられているこ
とを特徴とする。このように構成することにより、パッ
ク受け台上のトレイパックは、吸着手段の作動により最
上段のトレイパックが吸着されて、上方に持ち上げられ
連接する下方のトレイパックと分離される。トレイパッ
クは吸着によって上方に持ち上げられるため、ロボット
による安定した分離作業が可能となり、トレイパックの
箱容器へのセット作業がより効率化される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図12は、本
発明に係わる積層トレイパックの分離装置の一実施例を
示し、図1がその分離装置を使用した選別梱包装置の分
岐箱詰ラインの平面図、図2がその分離装置の一部を破
断した拡大平面図、図3が分離装置の一部断面を含む正
面図、図4が分離装置のリフト台の昇降動作を示す正面
図、図5が分離装置の分離機構部の斜視図、図6がその
要部平面図、図7が図6のA−A線矢視図、図8が分離
機構部の動作説明図、図9がトレイパックの一例を示す
平面図、図10がその積層状態を示す断面図、図11が
他の積層状態を示す断面図、図12が箱容器に農産物を
収容する際の動作説明図である。
【0022】図1において、選別梱包装置を構成する分
岐箱詰ライン1は、選別コンベア7からフリートレイ8
を排出する排出装置2と、排出されたフリートレイ8を
貯留する貯留コンベア3と、貯留コンベア3からフリー
トレイ8を送り出すトレイ送出装置4と、箱詰待機位置
に設けられた箱詰レーン5と、箱詰レーン5の近傍に設
けられ積層状態のトレイパック9を一枚ずつ分離して取
り出す分離装置6等を具備している。
【0023】排出装置2は、例えば特開平9−1045
19号公報で開示されている仕分排出装置を用いて構成
され、一つの排出装置2で二条の貯留コンベア3にフリ
ートレイ8を振り分ける機能を有している。貯留コンベ
ア3は、ベルトコンベアあるいはローラコンベア等によ
って構成され、排出されたフリートレイ8を下流側に搬
送するようになっている。そして、排出装置2及び貯留
コンベア3は上下の選別コンベア7に対してそれぞれ独
立して設けられており、一つの分岐箱詰ライン1に、貯
留コンベア3は上下に各四条、排出装置2は上下に各2
個配置されることになる。
【0024】前記トレイ送出装置4は、農産物Wを送り
出す切替式のトレイ送出装置で構成され、いずれかの貯
留コンベア3から箱詰レーン5にフリートレイ8を送り
込むために、上下揺動式に設けられた四条の送出コンベ
ア4aを有している。また、箱詰レーン5は、一つの分
岐箱詰ライン1に含まれる複数の貯留コンベア3のいず
れかのレーンから、トレイ送出装置4を介して送り込ま
れた所定個数のフリートレイ8を、箱詰めのために一列
に整列させて待機させるものである。
【0025】前記分離装置6は、箱詰レーン5近傍の空
間上部に配置され、図2〜図4に示すように、回転機構
部12、リフト機構部13及び分離機構部14等で構成
されている。回転機構部12は、図3に示すように、固
定基台16にモータ17及びギア18、19を介して回
転可能に配置された回転台15を有し、この回転台15
上の外周部十字位置には垂直ネジ軸20がそれぞれ立設
されている。そして、この回転台15はモータ17が回
転することにより、図2の矢印イ方向に例えば90度ス
テップで回転し、所定形状の後述するリフト台21上の
トレイパック9が分離位置S1(4つのリフト台21の
うち積層されたトレイパック9を分離するリフト台21
の位置)にセットされる如く構成されている。
【0026】また、リフト機構部13は、垂直ネジ軸2
0に対応した四群の積層されたトレイパック9が載置さ
れるパック受け台としての4つの前記リフト台21を有
している。このリフト台21は、その端部のナット板2
2の中央に設けたナット部が垂直ネジ軸20にそれぞれ
螺合すると共に、ナット板22の両端部が一対のガイド
29で上下方向に案内されることによって、対応する垂
直ネジ軸20に昇降可能に支持されている。なお、リフ
ト台21は平面視略八角形状に形成され、左右及び前後
の4辺に相当する位置には、載置されるトレイパック9
のリフト台21上での移動を防止するガイド板23が上
方に突出してそれぞれ設けられている。
【0027】さらに、回転台15の外周部に固定された
支持枠24の上端には天井板25が固定され、この天井
板25の下面には、各リフト台21に対応して昇降用モ
ータ26が組み付けられている。そして、昇降用モータ
26は、ギア27、28を介して垂直ネジ軸20の上端
にそれぞれ連結され、昇降用モータ26が回転すること
によって、該モータ26に対応した垂直ネジ軸20が回
転して、リフト台21のナット板22が垂直ネジ軸20
に沿って上下方向に移動、すなわちリフト台21が昇降
動作することになる。
【0028】なお、リフト台21を昇降させるリフト機
構部13には、図4に示すように、リフト台21の最下
端位置を検出する最下端検出センサー30、リフト台2
1上にトレイパック9の補給が必要になったことを検出
する補給時期検出センサー31、リフト台21上の分離
取出位置S2(リフト台21上に所定数積層されたトレ
イパック9のうち分離されて取り出される最上段のトレ
イパック9の位置)に、トレイパック9が無いことを検
出するパック検出センサー32等がそれぞれ設けられて
いる。
【0029】そして、例えば補給時期検出センサー31
の検出信号により、トレイパック9の補給時期を作業通
路上に設けたランプ等を点灯させて作業者に知らせた
り、例えばパック検出センサー32と補給時期検出セン
サー31の検出信号により、トレイパック9が無くなっ
たことを同ランプ等の点滅で作業者に知らせるように構
成されている。
【0030】前記分離機構部14は、図2に示すよう
に、各リフト台21の回転方向イに沿った対向位置のガ
イド板23上方にそれぞれ設けられた抵抗部材34を有
している。この抵抗部材34は、図5〜図8に示すよう
に、先端側に三角形状(鋸歯形状)の例えば上下方向に
5個の係合部35が設けられ、各係合部35の上面は水
平面35aで形成されると共に、この上面に連続して所
定角度で傾斜する傾斜面35bがそれぞれ形成されてい
る。係合部35の傾斜面35bは、上方に向かうにした
がい外側(トレイパック9の縁部側)に徐々に突出する
如く傾斜している。また、図5に示すように、抵抗部材
34の係合部35先端間のピッチp1は、リフト台21
上に載置されたトレイパック9の上下方向の積層ピッチ
p2と略同等に設定されている。
【0031】そして、この抵抗部材34は回転台15及
び天井板25から延出させたステー36に連結されたL
型アングル等からなる固定板37に、ブラケット38、
抵抗部材取付板39及び一対の挟持板40a、40bを
介してそれぞれ取り付けられている。すなわち、固定板
37の端部にL型のブラケット38が固定され、このブ
ラケット38の垂直壁に側面視略コ字状の抵抗部材取付
板39の一方の側壁39aが進退可能及び回動可能に取
り付けられている。また、抵抗部材取付板39の長手方
向に沿った3個所には一方の挟持板40aがそれぞれ固
定され、この挟持板40aと挟持板40aに脱着可能に
取り付けられる他方の挟持板40bとによって、3つの
抵抗部材34がそれぞれ挟持された状態で取り付けられ
ている。
【0032】また、抵抗部材取付板39は、その両側壁
39a、39bの下端部に該抵抗部材取付板39が回動
可能に軸41に挿通されている。この軸41の一端側は
ブラケット38に固着され、軸41の他端側は抵抗部材
取付板39の側壁39bから外側に所定寸法突出し、こ
の突出部には抵抗部材取付板39を常時ブラケット38
方向に付勢するコイルバネ42が嵌装されている。さら
に、抵抗部材取付板39の側壁39bの上端部外面には
ノブ43が固定されると共に、抵抗部材取付板39の側
壁39aの上端部にはピン44が外側に突出する状態で
固定されている。この抵抗部材取付板39のピン44に
対応して、ブラケット38には軸41を中心とした円周
線上にピン44が択一的に係止される一対の係止孔45
a、45bが穿設されている。
【0033】そして、抵抗部材34は、抵抗部材取付板
39のピン44をブラケット38の一方の係止孔45a
に係止させることにより、図7(a)及び図8(a)に
示す動作位置に設定することができる。また、この動作
位置から、ノブ43を図7(b)の矢印ロ方向にコイル
バネ42の付勢力に抗して引っ張ってピン44を係止孔
45aから抜き、この状態でノブ43(すなわち抵抗部
材取付板39)を軸41を支点にして矢印ハ方向に回動
させてピン44を係止孔45bに係止させることによ
り、図7(b)及び図8(b)に示す退避位置に設定す
ることができる。
【0034】前記分離装置6の4つのリフト台21上に
載置されるトレイパック9は、図2に示すように、例え
ば各リフト台21に対応して4種類設定されている。こ
の各トレイパック9は、農産物Wを1個ずつ収納する収
納凹部47の個数や大きさと配列等が異なるものの、基
本的な構成については同一に形成されているため、以下
収納凹部47が4列×5行の合計20個形成されたトレ
イパック9を例にして説明する。
【0035】このトレイパック9は、図9に示すよう
に、例えば発泡樹脂材の成型によって全体形状が平面視
長方形状で合計20個の略半球形状の下方に窪んだ収納
凹部47を有する如く形成されている。20個の収納凹
部47のうち隣合う列(図9の上下方向)の収納凹部4
7は、その行方向に収納凹部47の略半径分ずれた千鳥
状で、各収納凹部47がトレイパック9の中心O1に対
して180度点対称となる位置に形成されている。
【0036】また、隣合う収納凹部47間の所定位置に
は上方に突出する凸部48が設けられている。この凸部
48は、中心O1に対して180度非点対称となる位置
に配設されている。なお、凸部48は上方に突出する突
起に限らず、例えば収納凹部47の開口端部に連続し収
納凹部47の凹み方向に突出する凸部48(図5参照)
であっても良い。
【0037】そして、このトレイパック9は、その左右
端9C、9D及び前後端9A、9Bの位置を一致させて
積み重ねることにより、図10に示すように、収納凹部
47及び凸部48の位置が合致し、複数のトレイパック
9を略密着した状態(トレイパック9間の間隔t1が
小)で積層することができる。また、上下のトレイパッ
ク9の左右端9C、9Dを逆して積み重ねることによ
り、図11に示すように、収納凹部47の位置は合致す
るものの凸部48の位置は合致せず、凸部48の高さ分
積層されるトレイパック9間の間隔t2が大きく(t2
>t1)なる。
【0038】したがって、リフト台21に載置される積
層状態のトレイパック9は、図11に示す形態とするこ
とにより、トレイパック9間の間隔t2が大きくなり、
最上段のトレイパック9が分離し易くなることから、こ
の形態が好ましい使用形態となる。なお、図8(a)に
示す動作位置においては、対向する抵抗部材34の係合
部35間の最小間隔w2は、トレイパック9の前後寸法
w1より小さく設定(w1>w2)され、図8(b)に
示す退避位置においては、抵抗部材34の最小間隔w3
はトレイパック9の寸法w1より大きく設定(w3>w
1)されている。
【0039】次に、この分離装置6によるトレイパック
9の分離動作について説明する。先ず、選別梱包装置の
等階級選別により仕分区分が判定された農産物Wが載せ
られたフリートレイ8は、選別コンベア7により移送さ
れながら、排出装置2によって所定の分岐箱詰ライン1
の貯留コンベア3に送り込まれて集積される。この貯留
コンベア3に一つの段ボール箱等からなる箱容器10に
箱詰めする際の一箱分のフリートレイ8が集積された時
点で、トレイ送出装置4の送出コンベア4aを介して箱
詰レーン5に一箱分のフリートレイ8が送り込まれる。
【0040】箱詰レーン5に一箱分のフリートレイ8が
送り込まれると、図3、図4及び図12に示す多関節型
でアーム先端に吸着カップ50を有する箱詰ロボット4
9によって箱詰め作業が行われる。この箱詰め作業は、
先ず吸着手段としての箱詰ロボット49の吸着カップ5
0で、分離装置6の分離位置S1のリフト台21上に載
置されたトレイパック9の、分離取出位置S2に位置し
ている最上段のトレイパック9(以下説明の便宜上、こ
の最上段のトレイパック9をトレイパック9aとする)
を吸着する。なおこの時、分離装置6の抵抗部材34は
動作位置に設定されており、抵抗部材34の係合部35
の先端は、トレイパック1の前後端9A、9Bの内側に
位置している。
【0041】そして、この状態で図4に示すように、ト
レイカップ9aの右端9Dを吸着カップ50で吸着して
上方に持ち上げると、図8(a)の二点鎖線で示すよう
に、トレイカップ9aの前後端9A、9Bの縁部が対向
する抵抗部材34の係合部35の傾斜面35bに沿って
それぞれ上方に移動する。最下位の傾斜面35bに沿っ
て移動したトレイパック9aは、最下位の水平面35a
から次の上方の傾斜面35bに沿って移動するという動
作を合計5回繰り返しつつ、対向する一対の抵抗部材3
4間を上方に持ち上げられる。
【0042】このトレイパック9aの上方への移動時
に、トレイパック9aは、傾斜面35bによって内側に
若干弾性変形され水平面35aで元に復帰するという変
形動作を繰り返すため、収納凹部47の裏面(下面)に
その収納凹部47が嵌合されている直下(2番目)のト
レイパック9(以下説明の便宜上、この2番目のトレイ
パック9をトレイパック9bとする)との嵌合状態が解
かれつつ、すなわち互いのトレイパック9a、9bの前
後端9A、9Bが互いに離間する方向の力(分離力)を
受けながら持ち上げられる。
【0043】また、この時、抵抗部材34の係合部35
間のピッチp1が積層されたトレイパック9の積層ピッ
チp2と略同等に設定されていることから、係合部35
が少なくとも最上段と2番目のトレイパック9a、9b
間に必ず位置し、上下方向の複数の係合部35がトレイ
パック9a、9bに確実に係合することになる。これら
により、トレイパック9aは対向する抵抗部材34間を
上方に移動して通過する間に、トレイパック9bと確実
に分離されることになる。
【0044】そして、箱詰ロボット49により分離位置
S1のリフト台21上の分離取出位置S2から分離され
て取り出されたトレイパック9aは、図12に示すよう
に、箱詰ロボット49の動作により、箱容器10内にセ
ットされる。この箱容器10内にセットされたトレイパ
ック9aの各列の収納凹部47内に、箱詰ロボット49
の吸着カップ50で吸着されたフリートレイ8上の農産
物Wが、例えば列の個数毎収容される。この作業を繰り
返して1枚のトレイパック9aの収納凹部47内の全て
に農産物Wが収容されると、リフト台21にセットされ
ている次の(2番目)トレイパック9bを、最初の最上
段のトイレパック9aと同様に箱詰ロボット49により
吸着し、箱容器10内の最下段のトレイパック9aに収
容されている農産物W上に載置してセットする。
【0045】ところで、箱詰ロボット49の動作によっ
てトレイパック9aがリフト台21上の分離取出位置S
2から分離されて取り出されると、支持枠24に設けら
れているパック検出センサー32がこの状態を検出し、
図示しない制御装置等を介して対応するリフト台21の
昇降用モータ26を所定時間作動させる。この昇降用モ
ータ26の作動により、対応する垂直ネジ軸20が回転
して分離位置S1のリフト台21が1ピッチ分上昇し、
分離取出位置S2に2番目のトレイパック9bが最上段
のトレイパック9aとしてセットされる。
【0046】そして、この動作を所定回数繰り返し、最
下段のトレイパック9が補給時期検出センサー31で検
出されると、その検出信号により例えば作業通路上に設
けたランプを点灯させて作業者に分離位置S1のトレイ
パック9が補給時期であることを知らせる。また、最下
段のトレイパック9が分離されて取り出されると、すな
わちリフト台21上に載置された全てのトレイパック9
が取り出されると、例えばパック検出センサー32の検
出信号と補給時期検出センサー31の検出信号とによ
り、前記ランプが点滅してトレイパック9が無くなった
ことを作業者に知らせると共に、昇降用モータ26が例
えば逆転してリフト台21を下降させる。このリフト台
21は最下端検出センサー30で検出されることによ
り、最下端位置で停止する。
【0047】この停止したリフト台21上に次の積層し
たトレイパック9を載置する場合は、作業者が先ず分離
機構部14のノブ43を引っ張ってピン44を係止孔4
5aから抜き、その後、抵抗部材取付板39を回動させ
てピン44を他の係止孔45bに係止させる。これによ
り、抵抗部材34が図8(b)の退避位置に設定され、
この状態で抵抗部材34間の上方から積層したトレイパ
ック9をリフト台21上に載置する。
【0048】この退避位置においては、対向する抵抗部
材34の係合部35間の最小間隔w3が、トレイパック
9の寸法w1より大きく設定されていることから、抵抗
部材34が積層されたトレイパック9の下方への移動に
際し、何ら邪魔になることがない。そして、リフト台2
1上にトレイパック9を載置すると、ノブ43を引っ張
りピン44を係止孔45bから抜いて抵抗部材取付板3
9を元の位置に戻すことにより、抵抗部材34が動作位
置に設定され、箱詰ロボット49によって前述したと同
様の作業が繰り返される。
【0049】なお、箱詰めに使用するトレイパック9の
種類を変更する場合は、分離装置6の回転機構部12の
モータ17を、例えば図示しない操作盤の手動操作で作
動させて、回転台15を矢印イ方向に所定ステップ回転
させ、使用する種類のトレイパック9が載置されている
リフト台21を分離装置6の分離位置S1にセットする
ことにより行われる。この状態で、所定のトレイパック
9が分離装置6及び箱詰ロボット49で一枚ずつ分離さ
れて取り出されることになる。
【0050】このように上記実施例の分離装置6にあっ
ては、回転台15の外周部十字位置に設けた4つのリフ
ト台21の回転方向イに沿った端面上方に、鋸歯形状の
係合部35を有する分離機構部14の抵抗部材34を設
けているため、リフト台21上に積層されたトレイパッ
ク9のうち、最上段のトレイパック9aを持ち上げるこ
とにより、抵抗部材34の係合部35をトレイパック9
の対向する前後端9A、9Bに係合させることができ、
最上段のトレイパック9aと直下のトレイパック9bの
縁部に、互いに離間する方向の力(分離力)が効果的に
作用し、最上段のトレイパック9aを連接している直下
のトレイパック9bから確実に分離させて取り出すこと
ができる。
【0051】特に、抵抗部材34の鋸歯形状の係合部3
5が上下方向に複数個(例えば5個)形成されると共
に、対向する抵抗部材34の係合部35に、上方に向か
って互いに接近する方向(間隔w2が小さくなる方向)
に傾斜する傾斜面35bがそれぞれ形成されているた
め、上方に持ち上げられるトレイパック9aの前後端9
A、9B縁部が係合部35に正確に係合し、トレイパッ
ク9aを変形させつつ段階的に上方に移動させることが
でき、最上段のトレイパック9aと直下のトレイパック
9bとの分離が一層確実となる。
【0052】また、抵抗部材34の係合部35の上下方
向のピッチp1が、積層されたトレイパック9の積層ピ
ッチp2と略同等に設定されているため、抵抗部材34
の係合部35を連接するトレイパック9間に確実に位置
させることができる。また、抵抗部材34がトレイパッ
ク9の前後端9A、9Bの対向位置に3個ずつ設けられ
ているため、トレイパック9の前後端9A、9Bの長手
方向の3個所に抵抗部材34をそれぞれ係合させること
ができ、これらのことから、積層された最上段のトレイ
パック9aを直下のトレイパック9bからより確実に分
離することが可能になる。
【0053】さらに、分離位置S1のリフト台21上に
載置されたトレイパック9は、上方に持ち上げられて分
離されるため、積層されたトレイパック9の重量に何ら
影響されることがなく、箱詰ロボット49でトレイパッ
ク9の右端9Dを吸着して持ち上げる場合であっても、
トレイパック9を確実に持ち上げて上方に移動させるこ
とができ、トレイパック9が一枚ずつ確実に分離され
る。また、対向する抵抗部材34の間隔w2や個数を、
使用するトレイパック9の外形形状に合わせて適宜に設
定することにより、トレイパック9への過度な力の作用
が防止され、トレイパック9に傷が付く等の不具合発生
を防止することができる。
【0054】また、複数の抵抗部材34をリフト台21
の上方に設置するだけで分離装置6を構成することがで
き、その構成を簡略化することができると共に、既存の
トレイパック9の供給装置等に付設することによって分
離装置6を容易に構成することができる等、分離装置6
自体を安価に形成することが可能になる。
【0055】またさらに、積層したトレイパック9を載
置するリフト台21が、昇降用モータ26の作動により
昇降すると共に、リフト台21の昇降動作を各種検出セ
ンサ30〜32の検出信号によって、例えば最上段のト
レイパック9aを分離取出位置S2に自動的にセットす
ることができるため、トレイパック9の箱容器10への
セット作業を、例えば吸着カップ50を有する箱詰ロボ
ット49で行うことができて、その作業が効率化される
等、箱詰め作業の大幅な合理化を図ることが可能にな
る。
【0056】また、分離装置6の抵抗部材34をノブ4
3の操作で退避位置に設定することにより、対向する抵
抗部材34間の最小間隔w3をトレイパック9の寸法w
1より大きく設定することができるため、積層したトレ
イパック9のリフト台21上への載置時に、抵抗部材3
4が邪魔になることがなく、トレイパック9のリフト台
21上への載置作業を容易に行うことが可能になると共
に、ノブ43によって抵抗部材34の退避位置への切替
設定を容易に行うことができる。
【0057】図13及び図14は分離機構部の他の実施
例を示し、図13がその平面図、図14がその動作説明
図である。この実施例の分離機構部14は、抵抗部材3
4として小幅のゴム板53を使用し、このゴム板53を
左右方向及び上下方向に複数枚(図では左右方向に7枚
で上下方向に4枚)所定間隔を有して抵抗部材取付板3
9に取り付けると共に、上下方向のゴム板53の先端部
(係合部)の突出長さt3を上方に向かって次第に大き
くなるように設定したものである。
【0058】この実施例の抵抗部材34においても、ゴ
ム板53の先端部が係合部として作用し、上記実施例と
同様の作用効果が得られると共に、抵抗部材が弾性を有
することから、係合時のトレイパック9への傷付きが確
実に防止されると共に、突出長さt3を適宜に設定する
ことにより、例えば肉厚が薄く変形し易いトレイパック
9であっても、積層されたトレイパック9間にゴム板5
3の先端部を正確に位置させることができて、その分離
を確実に行うことができる。なお、この実施例において
は、左右方向に所定間隔で取り付けられるゴム板53と
して、例えばスリットを有する1枚の板状のゴム板を使
用し、このゴム板を上下方向に複数枚取り付けるように
して構成することもできる。
【0059】図15(a)(b)は分離機構部のさらに
他の実施例を示す要部斜視図であり、図15(a)に示
す分離機構部14は、抵抗部材34としてゴム棒54を
使用し、図15(b)に示す分離機構部14は、抵抗部
材34としてブラシ毛55を使用したものである。この
抵抗部材34によっても、ゴム棒54及びブラシ毛55
の係合部として作用する先端部の弾性力を利用して、積
層されたトレイパック9を分離させることができ、図1
3に示す抵抗部材34と同様の作用効果が得られる。こ
れらの各抵抗部材34に使用する材質としては、ゴムや
ブラシ毛に限らず、合成樹脂等の適宜の弾性材料を使用
することができる。
【0060】なお、上記実施例においては、リフト台2
1上への積層したトレイパック9の載置作業を作業者の
手作業によって行うと共に、分離装置6の回転台15の
回転動作を手動操作によって行ったが、本発明はこれに
限定されるものでもなく、例えば抵抗部材取付板39を
自動的に動作位置と退避位置に設定し得るように構成
し、積層したトレイパック9をリフト台21上に自動的
に載置するようにしたり、回転台15を各種センサーの
検出信号によって自動的に回転させるようにしても良
い。
【0061】また、上記実施例においては、積層したト
レイパック9の最上段のトレイパック9aを分離させて
上方に取り出すように構成したが、本発明における分離
装置6は、積層されたトレイパック9の最下段のトレイ
パック9を分離させて下方に取り出す場合にも適用する
ことができる。さらに、上記実施例における分離装置6
の構成、トレイパック9自体の形状等も一例であって、
各発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
ある。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、パック受け台上に積層状態で載置されたト
レイパックは、少なくともその対向位置が抵抗部材の複
数の係合部に係合するため、連接するトレイパックに互
いに離間する方向の力(分離力)が作用し、簡単な構成
によって、積層状態のトレイパックを一枚ずつ確実に分
離して取り出すことができると共に、抵抗部材の複数の
係合部の形状等を適宜に設定することによって、種々の
形態のトレイパックに使用できて汎用性が向上する。
【0063】また、請求項2記載の発明によれば、抵抗
部材で最上段のトレイパックを分離して上方に取り出す
際に、抵抗部材が最上段のトレイパックに連接している
下方のトレイパックにも係合し、最上段のトレイパック
を下方のトレイパックから確実に分離することができ
る。
【0064】また、請求項3記載の発明によれば、鋸歯
に相当する抵抗部材の各係合部が、積層されたトレイパ
ックの連接するトレイパック間に位置してトレイパック
の対向位置縁部に正確に係合し、トレイパックの分離が
確実に行える。
【0065】また、請求項4記載の発明によれば、弾性
材からなる抵抗部材の弾性変形により、トレイパックの
分離が確実に行えると共にトレイパックへの傷付きが防
止され、かつ抵抗部材の弾性力を適宜に設定することに
より、各種材質及び形状のトレイパックの分離に使用し
得て汎用性が向上する。
【0066】また、請求項5記載の発明によれば、トレ
イパックの積層ピッチと略同等の上下方向ピッチを有す
る抵抗部材の複数の係合部を、積層状態の連接するトレ
イパック間に正確に位置して係合させることができ、ト
レイパックの分離を一層確実に行うことができる。
【0067】また、請求項6記載の発明によれば、積層
状態の複数のトレイパックの縁部に、抵抗部材の係合部
の傾斜面を係合度合いを変化させつつ係合させることが
できて、トレイパックの分離が一層確実となる。
【0068】また、請求項7または8記載の発明によれ
ば、パック受け台上に積層状態で載置された最上段のト
レイパックが、リフト装置で分離取出位置まで昇降させ
られ、この位置で分離して取り出されるため、トレイパ
ックの分離及び取り出しを所定位置で確実に行うことが
できると共に、分離するトレイパックを所定位置に自動
的にセットすることができて、トレイパックの箱容器へ
のセット作業が効率化される。
【0069】また、請求項9記載の発明によれば、分離
取出位置のトレイパックの状態が検出手段で検出される
ことにより、例えばリフト装置等を作動させて分離取出
位置に分離すべきトレイパックをセットすることがで
き、トレイパックの箱容器へのセット作業がより効率化
される。
【0070】また、請求項10記載の発明によれば、パ
ック受け台上の最上段のトレイパックを、例えば箱詰ロ
ボットに設けた吸着手段で吸着して上方に持ち上げるこ
とができ、分離したトレイパックの箱容器へのセット作
業がより効率化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる積層トレイパックの分離装置を
使用した選別梱包装置の分岐箱詰ラインの平面図
【図2】同その分離装置の一部を破断した拡大平面図
【図3】同分離装置の一部断面を含む正面図
【図4】同分離装置のリフト台の昇降動作を示す正面図
【図5】同分離装置の分離機構部の斜視図
【図6】同その要部平面図
【図7】同図6のA−A線矢視図
【図8】同分離機構部の動作説明図
【図9】同トレイパックの一例を示す平面図
【図10】同その積層状態を示す断面図
【図11】同他の積層状態を示す断面図
【図12】同箱容器に農産物を収容する際の動作説明図
【図13】本発明に係わる分離装置における分離機構部
の他の実施例を示す平面図
【図14】同その動作説明図
【図15】本発明に係わる分離装置における分離機構部
のさらに他の実施例を示す要部斜視図
【符号の説明】
1・・・・・・・分岐箱詰ライン 2・・・・・・・排出装置 3・・・・・・・貯留コンベア 4・・・・・・・トレイ送出装置 5・・・・・・・箱詰レーン 6・・・・・・・分離装置 9・・・・・・・トレイパック 9A・・・・・・前端 9B・・・・・・後端 10・・・・・・箱容器 12・・・・・・回転機構部 13・・・・・・リフト機構部 14・・・・・・分離機構部 15・・・・・・回転台 20・・・・・・垂直ネジ軸 21・・・・・・リフト台 26・・・・・・昇降用モータ 30・・・・・・最下端検出センサー 31・・・・・・補給時期検出センサー 32・・・・・・パック検出センサー 34・・・・・・抵抗部材 35・・・・・・係合部 35a・・・・・傾斜面 39・・・・・・抵抗部材取付板 41・・・・・・軸 47・・・・・・収納凹部 48・・・・・・凸部 49・・・・・・箱詰ロボット 55・・・・・・吸着カップ 43・・・・・・ノブ 53・・・・・・ゴム板 54・・・・・・ゴム棒 55・・・・・・ブラシ毛 S1・・・・・・分離位置 S2・・・・・・分離取出位置 W・・・・・・・農産物

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層されたトレイパックが載置されるパッ
    ク受け台と、該パック受け台上のトレイパックの縁部に
    上下方向から係合し得る複数の係合部を有する抵抗部材
    とを具備し、前記抵抗部材は、パック受け台上のトレイ
    パックの分離取出位置に対応した所定位置で、少なくと
    もトレイパックの対向位置に一対設けられ、該抵抗部材
    によって上下方向の最も外側のトレイパックが連接する
    他のトレイパックと分離されて取り出されることを特徴
    とする積層トレイパックの分離装置。
  2. 【請求項2】前記抵抗部材は、最上段のトレイパックが
    分離された際に連接されて持ち上げられる下方のトレイ
    パックに係合して、下方のトレイパックを最上段のトレ
    イパックと分離させ得るものであることを特徴とする請
    求項1記載の積層トレイパックの分離装置。
  3. 【請求項3】前記抵抗部材は、その係合部が上下方向に
    鋸歯形状をなしていることを特徴とする請求項1または
    2記載の積層トレイパックの分離装置。
  4. 【請求項4】前記抵抗部材は、弾性部材で形成されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の積層トレイパックの分離装置。
  5. 【請求項5】前記抵抗部材は、その複数の係合部の上下
    方向ピッチが積層したトレイパックの上下方向の積層ピ
    ッチと略等しく設定されていることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかに記載の積層トレイパックの分離
    装置。
  6. 【請求項6】前記抵抗部材は、その係合部に上方に所定
    角度で傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれかに記載の積層トレイパッ
    クの分離装置。
  7. 【請求項7】前記パック受け台は、積層されたトレイパ
    ックを昇降させるリフト装置を備えることを特徴とする
    請求項1ないし6のいずれかに記載の積層トレイパック
    の分離装置。
  8. 【請求項8】前記リフト装置は、積層されたトレイパッ
    クの最上段のトレイパックを予め定めた分離取出位置に
    移動させることを特徴とする請求項7記載の積層トレイ
    パックの分離装置。
  9. 【請求項9】前記パック受け台上のトレイパックの状態
    を検出し得る検出手段が設けられていることを特徴とす
    る請求項1ないし8のいずれかに記載の積層トレイパッ
    クの分離装置。
  10. 【請求項10】前記パック受け台上に載置されたトレイ
    パックのうち、最上段のトレイパックを分離するための
    吸着手段が設けられていることを特徴とする請求項1な
    いし9のいずれかに記載の積層トレイパックの分離装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003034430A (ja) * 2001-07-19 2003-02-07 Fanuc Ltd ワーク取り出し装置
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WO2019246466A1 (en) * 2018-06-20 2019-12-26 Creator, Inc. Box-dispensing apparatus, boxes for use in the box-dispensing apparatus, and methods of using the box-dispensing apparatus

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