JPH11105722A - 電動式パワーステアリングシステムの比較スイッチ - Google Patents

電動式パワーステアリングシステムの比較スイッチ

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JPH11105722A
JPH11105722A JP26831797A JP26831797A JPH11105722A JP H11105722 A JPH11105722 A JP H11105722A JP 26831797 A JP26831797 A JP 26831797A JP 26831797 A JP26831797 A JP 26831797A JP H11105722 A JPH11105722 A JP H11105722A
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JP
Japan
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electrode
contact
torque
steering
displacement
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Application number
JP26831797A
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English (en)
Inventor
Hisazumi Ishikawa
久純 石川
Akira Kani
旭 可児
Koji Ando
浩二 安藤
Kazuhiro Sasaki
和弘 佐々木
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、操舵トルクを機械的変位量に
変換できる電動式パワーステアリングシステムの比較ス
イッチを提供する。 【解決手段】 入力トルク検出装置の出力に応じた変位
量と、比例ソレノイド30の出力に応じた変位量とを比
較して制御範囲を管理する比較スイッチ50であって、
入力トルク検出装置に取着されたケース51と、ケース
51に回動可能に取着された変位レバー53と、これに
連結されて変位量を電気制御装置に入力するポテンショ
部8と、接点を有しケース51に回動可能に取着された
第1の電極70と、接点を有し第1の電極70に対して
側面を対向させて回動可能に取着された第2の電極80
と、ステアリングホイールが一方向に操舵されたとき第
1の電極70を一方向に回動させ、他方向に操舵された
とき第2の電極80を他方向に回動させる駆動レバー5
9と、電極70,80の各接点に接触し比例ソレノイド
30の出力に応じて変位するブラシ89とから構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールを操作したとき、その操舵トルクにアシストトルク
を付加して操作性を良くする電動式パワーステアリング
システムの異常検出制御装置における比較スイッチに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動式パワーステアリングシステ
ムにおいては、例えば、特開昭64−56274号公報
或いは特開平2−293260号公報等に開示されてい
るように、操舵トルクとアシストトルクを電気信号に変
換し、これらを電気制御ユニット(以下ECUと云う)
により制御している。
【0003】ECUには、これらの制御回路とともに、
故障検出機構及びアシスト禁止機構が設けられている。
即ち、操舵トルクとアシストトルクの関係が許容範囲を
越えたときこれらをソフト的に比較して故障検出を行
い、さらに、この検出信号に基づいてアシスト禁止の制
御を行っている。
【0004】この電動式パワーステアリングシステムの
ECUにおいては、操舵トルクからアシストトルクを演
算する制御回路とともに、電気的に構成された故障検出
機構及びアシスト禁止機構が設けられているので、これ
らを構成するハードやソフトが必要であり、システムが
複雑になってコスト高になるという問題がある。
【0005】出願人は、特願平9−32302号におい
て、これらの問題を解決した基本発明を開示している。
この発明の目的は、操舵トルク及びアシストトルクを機
械的変位量に変換し、これらを直接比較し故障検出機構
及びアシスト禁止機構を一体化し、制御許容範囲を拡大
したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した発明には、操
舵トルク及びアシストトルクの機械的変位量を効率よく
比較スイッチに伝達する手段、及びこれら機械的変位量
を簡単な構成で比較するとともに全体を小形に構成する
という新たな問題があった。出願人は鋭意研究の結果、
本願発明を完成したのである。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、簡単な構成で、操舵トルクを機械的
変位量に変換できる電動式パワーステアリングシステム
の比較スイッチを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明が採った手段は、実施例で使用する符号を付し
て説明すると、電気制御装置9を備え、ステアリングホ
イール1の操舵トルクに対応してアシストモータ10の
付加トルクを制御する電動式パワーステアリングシステ
ムにおいて、操舵トルクを検出する入力トルク検出装置
20の出力に応じた変位量と、付加トルクを検出する比
例ソレノイド30の出力に応じた変位量とを比較して制
御範囲を管理する比較スイッチ50であって、入力トル
ク検出装置20に取着されたケース51と、このケース
51の中心に回動可能に取着されステアリングホイール
1の操舵方向及び操舵トルクに応じて回動する変位レバ
ー53と、この変位レバー53に連結されその変位量を
電気制御装置9に入力するポテンショ部8と、円弧状の
接点73を有しケース51の中心に回動可能に取着され
た第1の電極70と、円弧状の接点83を有し第1の電
極70に対して側面を対向させてケース51の中心に回
動可能に取着された第2の電極80と、変位レバー53
と一体に設けられステアリングホイール1が一方向に操
舵されたとき第1の電極70を一方向に回動させ、ステ
アリングホイール1が他方向に操舵されたとき第2の電
極80を他方向に回動させる駆動レバー59と、第1及
び第2の電極70,80の各接点73,83に接触し比
例ソレノイド30の出力に応じて変位するブラシ89と
から構成したので、第1及び第2の電極70,80の機
械的変位量とブラシ89の機械的変位量とを直接比較す
ることができ、さらに、個別に入力トルク検出装置20
に取付けていたポテンショ部8と比較スイッチ50とが
一体化できるので、構成が著しく簡単になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き図面を参照して説明する。まず、電動式パワーステア
リングシステムに関して図16,図17を参照して説明
する。ステアリングホイール1を操作すると、その操舵
トルクはギヤーケース2の入力軸3に伝達され、出力軸
4の下端のピニオンを介してラック5を駆動する。この
ラック5は操舵リンク6を介して車輪7の方向を変え
る。
【0010】一方、ギヤーケース2に取付けられた後述
する入力トルク検出装置20が操舵トルクを検出する
と、ポテンショ部8が変位して抵抗値が変化する。この
変位量が電気信号として電気制御装置(以下ECUと云
う)9に入力される。そして、ECU9からの信号に基
づいてアシストモータ10が駆動される。このアシスト
モータ10は、モータ軸11にウォームギヤー12が連
結されており、これに噛み合うウォームホィール13
と、ウォームホィール13と一体化された図示しないピ
ニオンを介してアシストトルクがラック5に伝達され
る。このラック5は、ステアリングホイール1の出力軸
4とともに、アシストモータ10の出力軸14により駆
動されるので、操作性が著しく改善される。尚、本実施
例においてはウォームギヤーを使った減速装置を用いて
いるが、これに限定されるものではなく減速装置であれ
ば、どのような構成のものを用いても良い。
【0011】つぎに、操舵トルクを検出するトーション
バー方式の入力トルク検出装置20について図18,図
19をも参照して説明する。入力軸3及び出力軸4は、
それぞれギヤーケース2に回転可能に取付けられてい
る。トーションバー21は上端部がピン22により入力
軸3に一体化され、下端が出力軸4の孔部4aに一体的
に圧入されている。従って、入力軸3に入力されたトル
クは、トーションバー21を介して出力軸4に伝達され
る。
【0012】一方、入力軸3の外側にはスリーブ23が
嵌合されている。このスリーブ23には軸方向に平行な
長溝24と、傾斜溝25が形成されている。そして、長
溝24には出力軸4に固定されたピン26が挿入され、
傾斜溝25には入力軸3に固定されたピン27が挿入さ
れている。即ち、スリーブ23は出力軸4に対して軸方
向には移動するが、円周方向には回転しない。
【0013】ここで操舵トルクが入力軸3から出力軸4
へ伝達されるとき、トーションバー21にねじり角が発
生して、入力軸3と出力軸4との間に円周方向のずれが
発生する。従って、入力軸3に固定されたピン27は傾
斜溝25内を移動して、スリーブ23がその軸方向へ所
定量例えば寸法Hだけ上昇する。入力トルク検出装置2
0は、この寸法Hを検出量として取り出すもので、スリ
ーブ23の外周面には溝28が形成されている。
【0014】つぎに、アシストモータ10の付加トルク
を検出する比例ソレノイド30について図1〜図3を参
照して説明する。ハウジング31は有底円筒状をなして
おり、中心部に取着した球軸受32にローターシャフト
33が回動可能に取着されている。アクチュエータ34
は、コアー35の4箇の磁極にそれぞれコイル36を巻
回して構成されており、中心部に圧入されたステータパ
イプ37をローターシャフト33に挿入して、ハウジン
グ31に固定されている。コイル36は、両端部がハウ
ジング31の端子台38に取付けられており、アシスト
モータ10に直列に接続されている。
【0015】永久磁石39は、有底円筒状のヨーク40
の内周部に取付けられている。ローターシャフト33の
下端部にはヨーク40の中心部が固着されていて、これ
により永久磁石39がアクチュエータ34の外周部に回
動可能に配置されている。ヨーク40の底面には長孔4
1が形成されており、これにアクチュエータ34から突
設されたピン42が挿入されて、ヨーク40の回動角度
を規制している。
【0016】ローターシャフト33の上端部は、ハウジ
ング31からアクチュエータ34の反対側に突出してお
り、ここに渦巻ばね43の中心部が固定されている。ま
た、渦巻ばね43の外周自由端部は、固定枠44を介し
てハウジング31に固定されている。この固定枠44を
ハウジング31に固定する位置は、渦巻ばね43に沿っ
て任意に変えることができ(図3に二点鎖線で示す)、
これにより、渦巻ばね43の有効長さが変化するので、
渦巻ばね43のばね定数が調節できるようになってい
る。
【0017】尚、渦巻ばね43を覆うように、カバー4
5がハウジング31に取付けられている。また、ヨーク
40の外底部には絶縁板46を介して後述する比較スイ
ッチ50のブラシ89が取付けられている。
【0018】つぎに比較スイッチ50について図4及び
図5をも参照して説明する。ケース51は、円筒状をな
しており、中央の両側面部に取付片52が設けられ、こ
の取付片52の上下にそれぞれ円筒部51a,51b
が、また、中心部に軸受部51cが形成されている。変
位レバー53は、中心軸として機能するレバー軸54
と、円筒部51b内においてレバー軸54の端部に固着
された円板55と、円板55の周縁部に突設されたピン
56とから構成されている。この変位レバー53は、レ
バー軸54が軸受部51cに嵌合して、ケース51に中
心に回動可能に取着されている。
【0019】ばね57は、ケース51と変位レバー53
との間に介装されて、変位レバー53を一方向に付勢
し、比較スイッチ50が入力トルク検出装置20に取付
けられた作動時においてピン56をスリーブ23の溝2
8に隙間なく圧接している。
【0020】ポテンショ部8は、ケース51に取着され
た固定部8aと、変位レバー53に取付けられて一体に
回動する可動部8bとから構成されている。固定部8a
には円弧状に抵抗が配設されており、この抵抗に可動部
8bのブラシ8cが接触している。そして、可動部8b
が回動すると、ブラシ8cと抵抗との接触点が変化して
取り出される抵抗値が変化する。
【0021】また、円筒部51a内に位置してレバー軸
54の中間部に駆動円板58が固着されており、これの
端部に駆動レバー59が取付けられている。尚、ケース
51の縁部には端子台60が取着されており、これの両
端面部がストッパ61となっている。
【0022】ケース51には、端子台60を挟んで両側
に対をなす第1の電極70及び第2の電極80が互いに
側面を対向させて配設されている。第1の電極70は、
ステアリングホイール1が一方向例えば右方向に操作さ
れたとき駆動レバー59により図5における時計方向へ
即ちストッパ61と反対の方向へ駆動される。また、第
2の電極80は、ステアリングホイール1が他方向例え
ば左方向に操作されたとき反時計方向へ駆動される。以
下これらについて説明する。
【0023】第1の電極70は、第1のホルダー71
と、この第1のホルダー71の上面に固定された絶縁板
製の第1の接点基板72とから構成され、この第1の接
点基板72の表面にZ字状の第1の接点73が面一状態
に配設されている。第1の接点73は、内周部の円弧状
の接点73aが短く、外周部の円弧状の接点73bは長
く形成され、両者は連結片73cにより連結されてい
る。
【0024】この第1のホルダー71は、扇形状をなし
ており、中心部に嵌合筒部71aが突設され、この嵌合
筒部71aがレバー軸54に嵌合している。この第1の
ホルダー71には、同心円状に径大の大リブ71b及び
径小の小リブ71cが突設されており、この間に第1の
接点基板72が円周方向に移動可能に挿入されている。
そして、この第1の接点基板72は、第1の接点73の
位置を所望に調節した後、2個の長孔74に挿入された
ねじ75により第1のホルダー71に固定される。
【0025】尚、位置調整の目安となるように、第1の
ホルダー71には1本の基準線76aが刻まれ、第1の
接点基板72には、基準線76aに対応して複数本の目
盛り線76bが刻印されている。この第1の電極70
は、レバー軸54に挿入されたばね77により中心方向
に付勢されて、外周縁部の当接部78がストッパ61に
当接している。
【0026】第2の電極80は、第2のホルダー81
と、この第2のホルダー81の上面に固定された絶縁板
製の第2の接点基板82とから構成され、この第2の接
点基板82の表面にZ字状の第2の接点83が面一状態
に配設されている。この第2の接点83は、第1の接点
73と同様に、内周部の円弧状の接点83aが短く、外
周部の円弧状の接点83bは長く形成され、両者は連結
片83cにより連結されている。
【0027】この第2のホルダー81は、第1のホルダ
ー71と対称な扇形状をなしており、中心部に突設され
た嵌合筒部81aが第1のホルダー71の嵌合筒部71
aの外周部に嵌合している。また、嵌合筒部81aの上
端に形成した凹部81dに第1のホルダー71の中心部
71dを収容している。
【0028】この第2のホルダー81にも、同心円状に
径大の大リブ81b及び径小の小リブ81cが突設され
ており、この間に第2の接点基板82が円周方向に移動
可能に挿入されている。そして、この第2の接点基板8
2は、第2の接点83を所望の位置に調節した後、2個
の長孔84に挿入されたねじ85により第2のホルダー
81に固定される。尚、第2のホルダー81及び第2の
接点基板82には第1の電極70と同様に位置調整の目
安となる基準線86a及び目盛り線86bが刻印されて
いる。
【0029】この第2の電極80は、中心においては、
嵌合筒部81aに挿入されたばね87により中心方向に
付勢されて外周縁部の当接部88がストッパ61に当接
している。
【0030】また、第1の電極70の当接部78と第2
の電極80の当接部88間には、駆動レバー59が両側
部を接するように挿入されている。
【0031】端子台60には2本の接触片62が取付け
られ、これの先端部はそれぞれ第1の接点73の内側の
接点73a及び第2の接点83の内側の接点83aに接
触している。
【0032】ブラシ89は、比例ソレノイド30のヨー
ク40の外底部に、絶縁板46を介して取付けられてい
る。これは、基部の両端から突出した接触片89aを備
えており、接触片89aの端部はそれぞれ第1の接点7
3の外側の接点73b及び第2の接点83の外側の接点
83bに接触している。端子台60には図1に示す2本
の引出し線63が接続されており、ブラシ89及び接触
片62が接点73及び接点83に接触している間は通電
状態を呈し、離反したときに断電状態に切り替わる。
【0033】この比較スイッチ50は、変位レバー53
のピン56を入力トルク検出装置20のスリーブ23の
溝28に挿入して、ケース51の取付片52を入力トル
ク検出装置20に固定される。この場合ピン56は、ば
ね57に付勢されてスリーブ23の溝28に隙間なく圧
接されている。
【0034】つぎに、ケース51の他面部の周縁部に、
比例ソレノイド30のハウジング31を嵌合して、ブラ
シ89を接点73b及び接点83bに接触させ、ハウジ
ング31をケース51に図示しないねじにより固定す
る。これにより比例ソレノイド30が比較スイッチ50
に対して同心状態に組立てられる。
【0035】上記実施例によれば、つぎの効果を奏する
ものである。 (1)第1の電極70及び第2の電極80をケース51
の中心に対して回動可能に構成したので、入力トルク検
出装置20の出力に応じて変位レバー53が変位する
と、その変位量が駆動レバー59を介してそのまま第1
の電極70または第2の電極80へ伝達されるので、特
別の変換装置を必要とせず、構成が簡単になし得る。 (2)第1の電極70及び第2の電極80を回動可能に
構成したので、比例ソレノイド30の出力を変換したブ
ラシ89との比較が簡単にできる。
【0036】(3)従来、この種の電動式パワーステア
リングシステムにおいては、入力トルク検出装置20の
一方側に比較スイッチを取付け、反対側に可変抵抗式の
トルクセンサ例えばポテンショ部を取付けている。即
ち、比較スイッチ及びポテンショ部の夫々に、変位レバ
ー、ピン及びピンをスリーブ23の溝28に隙間なく圧
接するばねが取付けられていた。これに対して上記実施
例においては、比較スイッチ50にポテンショ部8を一
体化したので、上記変位レバー等を二重に設ける必要が
なく、構造が著しく簡単にできるという効果を奏するも
のである。
【0037】ここで、操舵トルクによる入力トルク検出
装置20の検出量(第1及び第2の電極70,80の移
動量)と、アシストトルクによる第2検出装置30の検
出量(ブラシ89の移動量)との関係は、図7に示す制
御線Cに沿って制御される。この際、図7において、後
述するように、qrstq’r’s’t’で囲まれた制
御許容範囲は、正常時は第1の電極70の接点73,第
2の電極80の接点83がブラシ89を介して接触して
電源ラインが通電状態にあり正常状態で稼働されること
を示し、制御許容範囲を越えた斜線部分では、ブラシ8
9が第1の電極70の接点73または第2の電極80の
接点83から逸脱して電源ラインが断電状態に切換わ
り、異常範囲(フェールエリア)となることを示すもの
である。
【0038】つぎに、比較スイッチ50の作用に関して
図6〜図13を参照して説明する。ステアリングホイー
ル1が右方向に操作されたとき、第1の電極70の接点
73が図5における時計回り方向へ移動され、左方向に
操作されたとき第2の電極80の接点83が反時計回り
方向へ移動される。その作用は同じであるので、ステア
リングホイール1が右方向に操作された場合を例にして
説明する。
【0039】1,操舵トルク及びアシストトルクがとも
に加わっていない場合(図6のSTEP10)は、図7
におけるO点(制御許容範囲)に相当し、図8に示すよ
うに、第1の電極70の接点73及び第2の電極80の
接点83にブラシ89が接触して、通電状態にある。
【0040】2,操舵トルクとアシストトルクが正常関
係にある(制御線Cに沿って移動する)場合(STEP
11) 図7におけるH点に相当し、第1の電極70の接点73
及びブラシ89が図8に示す関係を維持しながら移動す
る。また、ブラシ89は第2の電極80の接点83上を
移動するが、通電状態は維持される(図9)。そして、
更にブラシ89が移動して図7に示すJ点に達すると、
図10に示すように第2の電極80の接点83を超えて
(STEP12)電源は断電状態に切り替わる。
【0041】3,操舵トルクよりもアシストトルクが大
き過ぎる場合(STEP13) ブラシ89が第1の電極70の接点73よりも早く進行
する。ブラシ89がq’t線に達するまでは通電状態に
ある(図9)。そして、ブラシ89がq’t線を超える
と{図7に示すK点(フェールエリア)}、ブラシ89
は第1の電極70の接点73を通過して絶縁基板上に移
動して、電源が断電状態となり、故障を検出する(図1
1)。
【0042】4,操舵トルクよりもアシストトルクが小
さ過ぎる場合(STEP13) 第1の電極70の接点73がブラシ89よりも早く進行
する。ブラシ89がsr線に達するまでは通電状態にあ
る(図9)。そして、ブラシ89がsr線を超えると
{図7に示すL点(フェールエリア)}、ブラシ89ま
たは接触片62が第1の電極70の接点73を通過して
絶縁基板上に移動して、電源が断電状態となり、故障を
検出する(図12)。
【0043】5,アシストトルクが逆方向に作用した場
合(STEP14) ブラシ89が反対方向に移動するので、ブラシ89がq
r線に達するまでは通電状態にある。そして、ブラシ8
9がqr線を超えると{図7に示すM点(フェールエリ
ア)}、ブラシ89は第2の電極80の接点83を通過
して絶縁基板上に移動して、電源が断電状態となり、故
障を検出する(図13)。
【0044】つぎに、これらの制御回路及びフェールセ
ーフ機能について図14を参照して説明する。イグニッ
ションスイッチ91をオンにすると、エンジンスタータ
連動リレーの接点92がオンされて、直流電源93が回
路に接続される。エンジンスタータ接点92にはリレー
コイル94が直列に接続されており、エンジンスタータ
連動リレーの接点92がオフになってもその接点95及
び接点96が自己保持される。接点95は、比較スイッ
チ50及びリレーコイル94に直列に接続されており、
また、接点96はアシストモータ10及び比例ソレノイ
ド30に直列に接続されている。尚、リレー94と並列
にコンデンサ97が接続されている。又、接点92は接
点95と並列に接続されていても良い。
【0045】つぎに、図15において、ステアリングホ
イール1を操作すると、入力トルク検出装置20が操舵
トルクを検出し、また、比例ソレノイド30がアシスト
トルクを検出する。そして、両者を比較スイッチ50で
比較して(図15のSTEP20)、その関係が制御許
容範囲であれば、比較スイッチ50が通電状態を保持し
(STEP24)、パワーアシストが継続される。
【0046】一方、その関係が異常範囲になると、即ち
フェールエリアに入ると、前述のように、比較スイッチ
50が故障を検出して断電状態となり、リレー94がオ
フとなるので(STEP21)、その接点95及び接点
96も同時にオフとなる。これにより、モータ10が断
電されて(STEP22)、アシストトルクは零とな
り、アシスト禁止を実施する。即ち、異常を検出すると
フェールセーフ機能が働いてマニュアルステアリングに
切換えられるのである(STEP23)。
【0047】尚、本実施例においては、急ハンドルや振
動等により比較スイッチ50が瞬間的に断電状態となっ
ても、コンデンサ97の容量に応じた時間だけ接点95
及び接点96が自己保持されるので、その分、誤フェー
ルの発生が未然に防止できる。
【0048】
【発明の効果】本発明の電動式パワーステアリングシス
テムは、操舵トルクに応じた変位量を電気制御装置に入
力するポテンショ部と、操舵トルクに応じた変位量と付
加トルクに応じた変位量とを比較する比較スイッチとを
一体化したので、構成を著しく簡単になし得るととも
に、機器全体を小型化することができるという優れた効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 比較スイッチ及び比例ソレノイドの縦断正面
図である。
【図2】 比例ソレノイドのアクチュエータと磁石の関
係を示す平面図である。
【図3】 比例ソレノイドのカバーを取除いた平面図で
ある。
【図4】 第1及び第2の電極の分解斜視図である。
【図5】 第1及び第2の電極の平面図である。
【図6】 比較スイッチの制御形態を示すフローチャー
トである。
【図7】 アシスト特性及びフェールエリアを示すグラ
フである。
【図8】 比較スイッチの機械的変位の第1の状態を示
す図である。
【図9】 比較スイッチの機械的変位の第2の状態を示
す図である。
【図10】 比較スイッチの機械的変位の第3の状態を
示す図である。
【図11】 比較スイッチの機械的変位の第4の状態を
示す図である。
【図12】 比較スイッチの機械的変位の第5の状態を
示す図である。
【図13】 比較スイッチの機械的変位の第6の状態を
示す図である。
【図14】 制御回路図である。
【図15】 制御を示すフローチャートである。
【図16】 システムを説明するブロック図である。
【図17】 要部の縦断正面図である。
【図18】 入力トルク検出装置の縦断正面図である。
【図19】 入力トルク検出装置のスリーブの正面図で
ある。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 8 ポテンショ部 8a固定部 8b可動部 8cブラシ 9 電気制御装置 10 アシストモータ 20 入力トルク検出装置 30 比例ソレノイド 50 比較スイッチ 51 ケース 53 変位レバー 54 レバー軸 59 駆動レバー 70 第1の電極 73 接点 80 第2の電極 83 接点 89 ブラシ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 浩二 東京都港区浜松町2丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内 (72)発明者 佐々木 和弘 東京都港区浜松町2丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気制御装置を備え、ステアリングホイ
    ールの操舵トルクに対応してアシストモータの付加トル
    クを制御する電動式パワーステアリングシステムにおい
    て、 操舵トルクを検出する入力トルク検出装置の出力に応じ
    た変位量と、付加トルクを検出する比例ソレノイドの出
    力に応じた変位量とを比較して制御範囲を管理する比較
    スイッチであって、 前記入力トルク検出装置に取着されたケースと、 このケースの中心に回動可能に取着されステアリングホ
    イールの操舵方向及び操舵トルクに応じて回動する変位
    レバーと、 この変位レバーに連結されその変位量を前記電気制御装
    置に入力するポテンショ部と、 円弧状の接点を有し前記ケースの中心に回動可能に取着
    された第1の電極と、 円弧状の接点を有し前記第1の電極に対して側面を対向
    させて前記ケースの中心に回動可能に取着された第2の
    電極と、 前記変位レバーと一体に設けられ前記ステアリングホイ
    ールが一方向に操舵されたとき前記第1の電極を一方向
    に回動させ、前記ステアリングホイールが他方向に操舵
    されたとき前記第2の電極を他方向に回動させる駆動レ
    バーと、 前記第1及び第2の電極の各接点に接触し前記比例ソレ
    ノイドの出力に応じて変位するブラシとから構成したこ
    とを特徴とする電動式パワーステアリングシステムの比
    較スイッチ。
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