JPH11105262A - 印刷機のインキ装置 - Google Patents

印刷機のインキ装置

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JPH11105262A
JPH11105262A JP22155098A JP22155098A JPH11105262A JP H11105262 A JPH11105262 A JP H11105262A JP 22155098 A JP22155098 A JP 22155098A JP 22155098 A JP22155098 A JP 22155098A JP H11105262 A JPH11105262 A JP H11105262A
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Japan
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roller
plate cylinder
lever
cam
roller supporting
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JP22155098A
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Hiromi Kamoda
博美 鴨田
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Komori Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械運転中における外部からのニップ圧調整
機構と版胴移動に対するニップ圧の追従機構を併せ持つ
と共に各部材の取りまわしに自由度があって設定が容易
な印刷機のインキ装置を提供する。 【解決手段】 第2及び第3着けローラ13b,13c
をそれぞれ回動自在に支持すると共に常時第2及び第3
着けローラ13b,13cを版胴4に押圧すべく圧縮コ
イルばね23で付勢された二つのローラ支持用レバー1
4と、ルラ上げカム7に接するベアリングコロ27と第
2偏心軸受2に支持された版胴追従カム6に接するベア
リングコロ27を支持する二つのコロ支持用レバー25
とを備え、前記各ローラ支持用レバー14とコロ支持用
レバー25とをねじ棒29で連結すると共にローラ支持
用レバー14に螺合するねじピッチとコロ支持用レバー
25に螺合するねじピッチとを異ならせ、ねじ棒29の
回転によりローラ支持用レバー14とコロ支持用レバー
25との相対位置を変化させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、版胴移動に対する
ニップ圧の追従機構と機械運転中における外部からのニ
ップ圧調整機構を併せ持った印刷機のインキ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、輪転印刷機などの印刷機に設
けられているインキ装置は、インキつぼ及び多数のロー
ラを備えており、インキつぼ内に蓄えられたインキは、
つぼローラの回転により引き上げられて、このローラの
表面にインキ皮膜となって付着する。さらに、このイン
キ皮膜は、多数のローラの間で転移しながら各方向へな
らされつつ練られた後、着けローラによって版胴上の版
面に供給される。
【0003】このようなインキ装置において、着けロー
ラと版面との接触圧力即ち、ニップ圧は、着けローラの
熱膨張や摩耗による径の変化、版胴の胴仕上等によって
変動する虞があった。また、ニップ圧は印刷物の品質に
大きく影響するので、インキ装置にニップ圧調整装置を
付設して印刷の準備段階、または、印刷時にニップ圧調
整が行われている。
【0004】この種のニップ圧調整装置としては、例え
ば本出願人が提案した実公平7−34670号公報に開
示されたものがある。この装置は、図6に示すように、
機械運転中に、外部からドライブピース100を例えば
右回転させると、コントロールロッド101,自在継手
102を介して、ドライブロッド103が右回転する。
すると、ドライブロッド103右端のナット104内に
ねじ作用によってプルロッド105が引き込まれ、レバ
ー106が反時計回りに回転してニップ圧(着けローラ
107と版胴108との接触圧力)が減少する。逆に、
ドライブピース100を左回転させればナット104か
らプルロッド105が繰り出されるため、レバー106
が時計回りに回転してニップ圧が増加する。
【0005】一方、ルラ上げ(着けローラ107を版胴
108と一時的に分離する)の際には、レバー106が
反時計回りに回転するが、その場合プルロッド105に
巻装されてレバー106を介して着けローラ107を版
胴108に押し付けている圧縮コイルばね109は圧縮
変形し、ドライブロッド103は自在継手102内にス
ライドして前記レバー106の回転が許容されるように
なっている。以上は上方手前のレバー106についてで
あるが、下方手前のレバー106(これは上方奥のレバ
ー106と同一である)では、ニップ圧を増減させる場
合の回転方向が逆となるため、レバー角度変更手段の構
成がプルロッド105に代えてプッシュロッド110が
用いられるほか、圧縮コイルばね109の位置が変更さ
れて作用方向を異ならせる等若干相違することは自明で
ある。尚、図6中111は集合ゴム胴、112はインキ
ローラ群である。
【0006】また、印刷機において、刷版を版胴に装着
する際、この刷版が版胴に対してわずかにねじれた状態
となり、刷版の左,右両側が互いに版胴の周方向へ逆向
きにずれて、印刷見当が左右間でずれることがある。こ
の場合、版胴の回転軸を印刷機のフレームに回転自在に
支持する偏心軸受を回動させて、この印刷見当のずれを
修正する、所謂ひねり調整が行われる。
【0007】しかし、従前のニップ圧調整装置において
は、この版胴のひねり調整を行うと、すでに調整を終わ
ったニップ圧が変化することになるので、再度ニップ圧
を調整しなければならない。そこで、本出願人は先に、
特開平3−207653号公報で、版胴のひねり調整後
においてもニップ圧が変化せず、再度のニップ圧調整を
必要としないインキ装置を提案した。
【0008】これは、図7に示すように、印刷を行わな
い時には、圧縮コイルばね120の付勢力に抗して、カ
ムフォロア121を版胴122側から押し上げるよう
に、図示しないカム駆動手段がカム123を版胴122
に対して回動する。これに伴い、着けローラ124が版
胴122から離れて非圧接状態となる。印刷時には、圧
縮コイルばね120の付勢力で着けローラ124が版胴
122に圧接される圧接状態になるように、カム駆動手
段がカム123を版胴122に対して回動する。
【0009】また、印刷の際に、回動レバー125を調
整ネジ126で回動すると、回動レバー125の支持軸
にカムフォロア121が偏心して支持されているため、
ローラアーム127に対するカムフォロア121の位置
が変化する。従って、ローラアーム127に支持されて
いる着けローラ124に対するカムフォロア121の相
対的な回動位置が変化する。このため、版胴122の径
方向に着けローラ124が移動する結果、刷版に対する
着けローラ124の押圧力(ニップ圧)が変化する。
【0010】そして、版胴122のひねり調整時には、
版胴122に取り付けられているカム123も版胴12
2とともに移動するので、カム123に押し付けられて
いるカムフォロア121も同時に移動する。従って、ひ
ねり調整の前後において、着けローラ124と版胴12
2との間の相対的な位置関係に変動が生ぜず、押圧力、
即ち、ニップ圧は変化しないのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した図
6のニップ圧調整装置にあっては、機械運転中における
外部からのニップ圧調整機構は有するが、版胴移動に対
するニップ圧の追従機構がないため版胴移動時にニップ
圧が変化してしまう欠点があった。また、図7のインキ
装置にあっては、逆に、版胴移動に対するニップ圧の追
従機構は有するが、機械運転中における外部からのニッ
プ圧調整機構がないため印刷物の品質向上が十分図れな
いという欠点があった。
【0012】そこで、従前から、機械運転中における外
部からのニップ圧調整機構と版胴移動に対するニップ圧
の追従機構を併せ持ったインキ装置の開発が強く要望さ
れていたが、着けローラがローラ配列の内部に位置する
ことから、ニップ圧調整機構においてその調節方向が制
限されるなどで実現化されていなかった。例えば、図7
のインキ装置において、偏心した回動レバー125を回
動させる調整ネジ126のつまみ部を外側に持っていこ
うとすると、偏心の支点位置・調節方向が限定されるの
で、各部材の取りまわしが非常に困難となるのである。
【0013】本発明の目的は、機械運転中における外部
からのニップ圧調整機構と版胴移動に対するニップ圧の
追従機構を併せ持つと共に各部材の取りまわしに自由度
があって設定が容易な印刷機のインキ装置を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る印刷機のインキ装置は、着けローラを版
胴に対して着脱自在に支持する第1レバーと、版胴側に
支持された版胴追従カムに接するカムフォロアを支持す
ると共にルラ上げカムにより前記着けローラを前記版胴
から離間させるように移動する第2レバーと、前記着け
ローラを前記版胴に対して押圧する付勢手段と、前記第
1及び第2レバーの相対位置を操作部によって調節し得
る調節手段と、を設けたことを特徴とする。また、前記
調節手段は、第1及び第2レバーを連結するねじ棒であ
って、第1レバーのねじ孔に螺合するねじと第2レバー
のねじ孔に螺合するねじとを異ならせたことを特徴とす
る。
【0015】[作用]上記構成の印刷機のインキ装置に
よれば、調節手段により第1及び第2レバーの相対位置
が変化し、これにより版胴に対する着けローラのニップ
圧が変化する。また、ねじ棒の第1レバー側のねじと第
2レバー側のねじとを異ならせることで、ねじ棒の回転
で第1及び第2レバーの相対位置を細かく変化させられ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】
[第1実施例]図1は本発明の第1実施例に係る印刷機
のインキ装置の要部側面図、図2は同じく要部平断面
図、図3は同じく第3着けローラ部の拡大側面図、図4
は同じく第1着けローラ部の拡大平断面図である。
【0017】図1及び図2に示すように、左右一対のフ
レーム1には第1及び第2偏心軸受2,3を介して版胴
(番号胴等)4が回動自在に軸支され、左右一対の第1
偏心軸受2の回動で版胴4と圧胴5との間の接触圧が調
整されると共に、この状態で左右いずれかの第2偏心軸
受3の回動で版胴4のひねり調整が行われるようになっ
ている。
【0018】前記第2偏心軸受3には、円弧状のカム面
6aを版胴4の外周面と一致させて、版胴追従カム6が
取り付けられると共に、この版胴追従カム6に隣接する
ようにして、三つのカム面7a,7b,7cを有したル
ラ上げカム(後述する第1乃至第3着けローラ13a〜
13cを着脱するためのカム)7がフレーム1に揺動自
在に支持されてレバー8a,ロッド8b及び着脱シリン
ダ(図示せず)等の駆動手段により駆動されて版胴4に
対し前記第1乃至第3着けローラ13a〜13cを着脱
し得るようになっている。
【0019】前記版胴4の上方には、インキ装置の終端
に位置する第1及び第2振りローラ9a,9bの両軸端
が軸受10を介してフレーム1に回動自在に支持される
と共に、該振りローラ9a,9bには振り機構11が付
設されて、駆動手段12により駆動回転しつつ軸線方向
に所定の周期で往復動するようになっている。
【0020】そして、第1振りローラ9aには前述した
第1及び第2着けローラ13a,13bが、また、第2
振りローラ9bには同じく第3着けローラ13cがそれ
ぞれ転接している。
【0021】即ち、図3にも示すように、第1及び第2
振りローラ9a,9bの軸受10には第1レバーとして
のローラ支持用レバー14が回動自在に装着され、該ロ
ーラ支持用レバー14の一端側に前記第2及び第3着け
ローラ13b,13cがそれぞれホルダ15を介して回
動自在に支持されている。該ホルダ15の一端側には第
2及び第3着けローラ13b,13cの軸端を支持する
ベアリング16が押え板17を介してボルト18で固定
されると共に、ホルダ15の他端側は偏心してローラ支
持用レバー14に割り締め固定され、割り締めを緩めた
状態でホルダ15を回動させることで第1及び第2振り
ローラ9a,9bに対する第2及び第3着けローラ13
b,13cの接触圧が調整可能となっている。
【0022】一方、ローラ支持用レバー14の他端側に
は、第1ばね受け部材20及びガイド棒21の一端側が
回動自在に連結しており、ガイド棒21の他端側には、
第2ばね受け部材22がガイド棒21と摺動自在に嵌合
している。また、第2ばね受け部材22はフレーム1に
対して回動自在に取り付けられており、この第1ばね受
け部材20と第2ばね受け部材22との間のガイド棒2
1には、圧縮コイルばね23が巻装される。従って、こ
の圧縮コイルばね23の付勢力で軸受10を中心とする
回動力がローラ支持用レバー14に付与され、この回動
力で第2及び第3着けローラ13b,13cが版胴4側
に押圧されることになる。
【0023】また、第1及び第2振りローラ9a,9b
の軸受10には、ローラ支持用レバー14に隣接して第
2レバーとしてのコロ支持用レバー25が回動自在に装
着され、該コロ支持用レバー25の一端側にピン26を
介して2列のベアリングコロ(カムフォロア)27が取
り付けられている。そして、内側のベアリングコロ27
が前述した版胴追従カム6のカム面6aに、また外側の
ベアリングコロ27が同じくルラ上げカム7のカム面7
b,7cにそれぞれ接するようになっている。
【0024】そして、ローラ支持用レバー14とコロ支
持用レバー25の他端側同士が、それぞれピン28a,
28bを介して調節手段としてのねじ棒29で連結され
る。ねじ棒29のローラ支持用レバー14側のピン28
aに螺合するねじ部29aのピッチは例えばP=1に設
定され、コロ支持用レバー25側のピン28bに螺合す
るねじ部29bのピッチは例えばP=1.25に設定さ
れている。
【0025】前記ねじ棒29は、ユニバーサルジョイン
ト30を介してフレーム端面まで延設され、その先端角
棒部29cがフレーム1にピン31結合されたハンドル
32の角穴部32aに軸方向に摺動自在に嵌入してい
る。この角棒部29cと角穴部32aとの連結により、
前記ルラ上げカム7による第2及び第3着けローラ13
b,13cの着脱時におけるねじ棒29の伸縮移動が許
容される。
【0026】更に、前記第1振りローラ9aの軸受10
には、コロ支持用レバー25に隣接してもう一つのロー
ラ支持用レバー35が回動自在に装着され、該ローラ支
持用レバー35の先端に前記第1着けローラ13aがホ
ルダ15Aを介して回動自在に支持されている。該ホル
ダ15Aの一端側には第1着けローラ13aの軸端を支
持するベアリング16が押え板17を介してボルト18
で固定されると共に、ホルダ15Aの他端側は偏心して
ローラ支持用レバー35に割り締め固定され、割り締め
を緩めた状態でホルダ15Aを回動させることで第1振
りローラ9aに対する第1着けローラ13aの接触圧が
調整可能となっている。
【0027】前記ホルダ15Aには、図4にも示すよう
に、回動レバー36と回動不能に連結された回動軸37
が回動自在に嵌合されており、この回動軸37の軸心は
第1着けローラ13aの軸心に対して偏心している。回
動軸37の外端側の偏心軸部37aには板カム(カムフ
ォロア)38とベアリングコロ27が取り付けられてい
る。そして、内側の板カム38が前述した版胴追従カム
6のカム面6aに、また外側のベアリングコロ27が同
じくルラ上げカム7のカム面7aにそれぞれ接するよう
になっている。
【0028】また、前記ホルダ15Aに回動自在な回動
レバー36の先端部には、内部に雌ねじを形成したピン
39が嵌合している。一方、ローラ支持用レバー35側
には、前記ピン39と螺合する調整ねじ40が、ローラ
支持用レバー35に嵌合したピン41を介して回転可能
に取り付けられている。
【0029】従って、前記調整ねじ40を直接又はドラ
イバー43(図1参照)等で回転すると、ピン39の調
整ねじ40に対する進退動により回動レバー36及び回
動軸37がホルダ15Aに対して回動する。この結果、
回動軸37に取り付けられた板カム38の軸心が、ホル
ダ15Aの軸心を中心とする円弧状に移動し、第1着け
ローラ13aの軸心に対して板カム38の軸心が相対的
に変化する。つまり、板カム38の移動を介して、版胴
4に対する第1着けローラ13aの位置が版胴4の径方
向に変化して、ニップ圧の調整が可能となる。尚、図1
中70はインキローラ群で、71はインキつぼである。
【0030】このように構成されるため、印刷を行わな
い時には、ルラ上げカム7がレバー8a,ロッド8b及
び着脱シリンダ(図示せず)等の駆動手段により駆動さ
れて図1中上方へ揺動される。これにより、ルラ上げカ
ム7の三つのカム面7a,7b,7cと当接する三つの
ベアリングコロ27が、圧縮コイルばね23,63の付
勢力に抗して、ローラ支持用レバー14,35、コロ支
持用レバー25及びローラ着脱用レバー45と共に版胴
4側から押し上げられるように回動される。これに伴
い、第1乃至第3着けローラ13a〜13cが版胴4か
ら離れて非圧接状態となる。
【0031】また、印刷時に、外部からハンドル32を
介してねじ棒29を回すと、ねじ棒29のローラ支持用
レバー14側のピン28aに螺合するねじ部29aのピ
ッチ(P=1)とコロ支持用レバー25側のピン28b
に螺合するねじ部29bのピッチ(P=1.25)とに
差があるため、両レバー14,25の相対位置(位相)
が変わる。この際、コロ支持用レバー25側のベアリン
グコロ27は版胴追従カム6のカム面6a上にあるのに
対し、ローラ支持用レバー14側の位相がコロ支持用レ
バー25側より大きく変化するため、結局、版胴4の刷
版に対する第2及び第3着けローラ13b,13cの押
圧力(ニップ圧)が変化する。一方、第1着けローラ1
3aのニップ圧は、前述したように調整ねじ40を直接
又はドライバー43等で回転することで、板カム38の
移動を介して、第3着けローラ13cの位置が版胴4の
径方向に変化して、調整可能となる。
【0032】そして、左右いずれかの第2偏心軸受3の
回動による版胴4のひねり調整時には、第2偏心軸受3
に取り付けられている版胴追従カム6も版胴4とともに
移動するので、版胴追従カム6のカム面6aに押し付け
られている二つのベアリングコロ27と板カム38も同
時に移動する。従って、ひねり調整の前後において、第
1乃至第3着けローラ13a〜13cと版胴4との間の
相対的な位置関係に変動が生ぜず、ニップ圧は変化しな
いのである。
【0033】この様にして、本実施例では、機械内方で
かつローラ配列の内部に位置する第2及び第3着けロー
ラ13b,13cのニップ圧調整機構に、ダブルレバー
機構を採用したので、ねじ棒29の取りまわしに自由度
が出て、設定が容易となる。また、ねじ棒29の差動ね
じを利用しているので、調節が細かく行えるという利点
もある。
【0034】[第2実施例]図5は本発明の第2実施例
に係るねじ棒部の拡大側面図である。
【0035】これは、ねじ棒29がローラ支持用レバー
14には第1実施例と同様にねじ部29aが螺合するよ
うにすると共に、コロ支持用レバー25には回転自在で
かつ軸方向の移動が規制されて支持されるようにした例
である。図中29dが軸方向規制用にねじ棒29に固定
された一対の円板である。
【0036】この実施例においても、第1実施例と同様
の作用・効果が得られる。
【0037】尚、本発明は上記各実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能である
ことは言うまでもない。例えば、版胴追従カムとルラ上
げカムとに接するカムフォロアを一体物で形成しても良
い。また、ねじ棒のローラ支持用レバー側に螺合するね
じ部のピッチとコロ支持用レバー側に螺合するねじ部の
ピッチを同じくしてねじの向きが異なる逆ねじの関係に
構成しても良い。
【0038】
【発明の効果】本発明の印刷機のインキ装置によれば、
着けローラを版胴に対して着脱自在に支持する第1レバ
ーと、版胴側に支持された版胴追従カムに接するカムフ
ォロアを支持すると共にルラ上げカムにより前記着けロ
ーラを前記版胴から離間させるように移動する第2レバ
ーと、前記着けローラを前記版胴に対して押圧する付勢
手段と、前記第1及び第2レバーの相対位置を操作部に
よって調節し得る調節手段と、を設けたことを特徴とす
るので、機械運転中における外部からのニップ圧調整機
構と版胴移動に対するニップ圧の追従機構を併せ持つと
共に調節部材の取りまわしに自由度があって設定が容易
になる。
【0039】また、前記調節手段は、第1及び第2レバ
ーを連結するねじ棒であって、第1レバーのねじ孔に螺
合するねじと第2レバーのねじ孔に螺合するねじとを異
ならせたことを特徴とするので、ねじ棒の回転で第1及
び第2レバーの相対位置を細かく変化させられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る印刷機のインキ装置
の要部側面図である。
【図2】同じく要部平断面図である。
【図3】同じく第3着けローラ部の拡大側面図である。
【図4】同じく第1着けローラ部の拡大平断面図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例に係るねじ棒部の拡大側面
図である。
【図6】従来のニップ圧調整装置の側面図である。
【図7】従来の版胴移動に対するニップ圧の追従機構の
側面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 4 版胴 6 版胴追従カム 7 ルラ上げカム 9a,9b 振りローラ 10 軸受 13a,13b,13c 第1,第2,第3着けローラ 14 ローラ支持用レバー 15,15A ホルダ 23 圧縮コイルばね 25 コロ支持用レバー 27 ベアリングコロ 29 ねじ棒 29a ねじ部 29b ねじ部 32 ハンドル 35 ローラ支持用レバー 36 回動レバー 37 回動軸 38 板カム 40 調整ねじ 45 ローラ着脱用レバー 46 着脱ピン 47 内レバー 49 リンク 50 外レバー 52 ガイド棒 53 圧縮コイルばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着けローラを版胴に対して着脱自在に支
    持する第1レバーと、版胴側に支持された版胴追従カム
    に接するカムフォロアを支持すると共にルラ上げカムに
    より前記着けローラを前記版胴から離間させるように移
    動する第2レバーと、前記着けローラを前記版胴に対し
    て押圧する付勢手段と、前記第1及び第2レバーの相対
    位置を操作部によって調節し得る調節手段と、を設けた
    ことを特徴とする印刷機のインキ装置。
  2. 【請求項2】 前記調節手段は、第1及び第2レバーを
    連結するねじ棒であって、第1レバーのねじ孔に螺合す
    るねじと第2レバーのねじ孔に螺合するねじとを異なら
    せたことを特徴とする請求項1に記載の印刷機のインキ
    装置。
JP22155098A 1997-08-08 1998-08-05 印刷機のインキ装置 Pending JPH11105262A (ja)

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