JPH11104935A - Nc工作機械用プログラムの自動作成方法 - Google Patents

Nc工作機械用プログラムの自動作成方法

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JPH11104935A
JPH11104935A JP27270897A JP27270897A JPH11104935A JP H11104935 A JPH11104935 A JP H11104935A JP 27270897 A JP27270897 A JP 27270897A JP 27270897 A JP27270897 A JP 27270897A JP H11104935 A JPH11104935 A JP H11104935A
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tool
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data
hole
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JP27270897A
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Tomio Wakamatsu
松 富 男 若
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、作業者がCAD装置等に対話形式で
工具の経路や動作等を一つ一つ入力していく必要があ
り、NCプログラムの作成に時間を要するとともに、人
為的な誤動作が発生していた。 【解決手段】 コンピュータの画面に図形情報と加工に
必要な工具情報を作成し、加工物の線を示す図形情報、
加工情報、工具情報、穴種類データ、穴位置データ、切
削データ、罫引線データ、罫引文字データに分類して第
1の情報群を生成し、穴加工データ、工具オフセット
量、工具径補正量、工具接近及び後退動作を示す工具動
作データと罫引データを作成して第2の情報群を生成
し、この第2の情報群に含まれるデータをNC工作機械
用の所定形式に変換してAPTソースを生成し、このA
PTソースを用いてNCプログラムを作成するステップ
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NC(Numerical
Control )工作機械の動作を制御するためのNCプログ
ラムをコンピュータを用いて自動的に作成する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】NC工作機械を用いて、特に一定の板厚
を有するような加工物を加工するときには、一般に加工
物の形状をコンピュータの画面に定義し、これをもとに
加工手順や方法を設定し、工作機械用のNCデータと、
作業者確認用の作業手順書(NC工程表)とを作成する
ことが行われる。
【0003】従来は、CAD(Computer Aided Design
)装置において、対話形式のプログラミング作成用ソ
フトウェアを用いて、グラフィック画面上で工具の移動
及び動作を入力することにより、あるいはCAM(Comp
uter Aided Manufacturing)装置の動作を制御する命令
を入力することにより、NCプログラム及び作業手順書
を作成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のNCプ
ログラム作成方法によれば、工具の移動、あるいはCA
M装置の動作を制御する命令を、対話形式により一つ一
つ定義していかなければならず、NCプログラムの作成
に多大な時間を要していた。また、作業者による人為的
な誤動作が発生したり、作業者によって作成されたNC
プログラムや作業手順書の出力形式が異なり標準化され
たものが得られなかった。
【0005】本発明は上記事情に鑑み、コンピュータの
2次元画面上に工作物の図形及び加工情報を描き、得ら
れた情報を用いてNCプログラムを自動的に作成するこ
とで、NCプログラムを短時間で誤動作なく標準化され
た出力形式で得ることが可能なNC工作機械用プログラ
ムの自動作成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のNC工作機械用
プログラムの自動作成方法は、コンピュータの画面上
に、加工物の形状を表現した図形情報を作成するステッ
プと、前記加工物の加工に必要な工具情報を作成するス
テップと、前記図形情報及び前記工具情報を用いて、加
工物の線を示す図形情報と、加工条件を示す加工情報
と、使用する工具を示す工具情報と、加工すべき穴を種
類別に分類して示す穴種類データと、加工すべき穴の位
置を示す穴位置データと、切削加工線を示す切削データ
と、罫引位置を示す罫引線データと、罫引文字を示す罫
引文字データとに分類、編集して第1の情報群を生成す
るステップと、前記第1の情報群に含まれるデータを用
いて、穴加工データと、工具オフセット量、工具径補正
量、工具接近及び後退動作を示す工具動作データと、罫
引データを作成して第2の情報群を生成するステップ
と、前記第2の情報群に含まれるデータを、NC工作機
械に入力するために必要な所定形式に変換し編集するこ
とでAPTソースを生成するステップと、前記APTソ
ースを用いてNC工作機械用プログラムを作成するステ
ップとを備えることを特徴としている。
【0007】あるいは、本発明のNC工作機械用プログ
ラムの自動作成方法は、コンピュータの画面上に、加工
物の形状を彩色線、記号、数字を用いて表現した図形情
報を作成するステップと、前記加工物を加工するために
必要な工具を、予め用意された工具テーブルを用いて選
択して工具情報を作成するステップと、前記図形情報及
び前記工具情報を用いて、加工物の線の種類、線の始点
及び終点を示す図形情報と、線の種類、この線の色、記
号、文字により表示された加工条件を示す加工情報と、
使用する工具に関する情報を含む工具情報と、穴の径と
深さとで加工すべき穴を種類別に分類した情報を含む穴
種類データと、加工すべき穴の位置を示す穴位置データ
と、切削加工線を示す切削データと、罫引位置を示す罫
引線データと、罫引文字を示す罫引文字データとに分
類、編集して第1の情報群を生成するステップと、前記
第1の情報群に含まれる、前記穴種類データと前記穴位
置データとを用いて穴加工データを作成し、前記切削デ
ータと前記工具情報とを用いて工具オフセット量、工具
径補正量、工具接近及び後退動作を示す工具動作データ
を作成し、前記罫引線データと前記罫引文字と前記工具
情報とを用いて罫引データを作成して第2の情報群を生
成するステップと、前記第2の情報群に含まれるデータ
を、NC工作機械に動作を命令するために必要な所定形
式に変換し編集することでAPTソースを生成するステ
ップと、前記APTソースを用いてNC工作機械用プロ
グラムを作成するステップとを備える。
【0008】ここで、NC工作機械用プログラムのみな
らず、前記第2の情報群を図形情報に変換して、作業者
が工程を確認するための作業手順書を作成するステップ
をさらに備えてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態によ
るNC工作機械用プログラムの自動作成方法について、
図面を参照して説明する。本実施の形態によるNCプロ
グラムの作成方法は、従来必要としていた、工具の移
動、あるいはCAM装置の動作を制御する命令を、CA
M又はCAD装置の画面上で一つ一つ定義していた対話
形式による入力動作を不要とし、CAD画面上で作成し
た加工物の図形情報からNCプログラム及び作業手順書
を自動作成するものである。
【0010】図1のフローチャートに、本実施の形態に
従い、コンピュータを用いてNCプログラムを作成する
ときの手順を示す。先ず、加工図形及び加工情報を含む
図形情報11と工具情報21とを図示されていないコン
ピュータに入力し、ステップS2として図形インタフェ
ース処理を行う。この処理では、後述するように図形情
報11及び工具情報21に含まれる穴を表す記号、切削
形状を示す線、罫引きを表す線及び文字等をそれぞれ示
すデータに分類、整理する。
【0011】ステップS4では、分類されたデータを用
いて、穴データ、3/4/5軸切削データ、罫引線、文
字データ等のデータの準備を行い、入力データを点検す
るための図形情報12を出力する。
【0012】ステップS6では、上記ステップS2にお
いて求めた情報を用いて、ATP(Auto Programmable
Tool)ソースへの変換及び編集を行う。即ち、使用工具
が加工中にたどる経路及び動作を数値で表現した工具パ
ス標準形式のデータに変換する。
【0013】ステップS8では、この工具パス標準形式
のデータを用いてNCプログラム15を作成し、出力す
る。
【0014】ステップS10では、工具パス標準形式の
データを用いて、NC加工要領図、加工順序、使用工具
等を示した作業者用の作業手順書(NC工程表)14を
作成し、出力する。
【0015】従来は、設計者が2次元画面上に作成した
図面、即ち、加工物の外形寸法、形状等のみが記載さ
れ、加工条件や加工順序等のデータが記載されていない
図面から、操作者が対話形式でCAD装置又はCAM装
置を用いてAPTソースを生成し、NCプログラムや作
業手順書を作成しなければならなかった。本実施の形態
によれば、コンピュータの2次元画面に表現された加工
図形と加工情報とを含む図形情報11と工具情報21と
を用いて、自動的に工具パス標準形式に変換されたAP
Tソースを生成し、このAPTソースを用いてNCデー
タ15及びNC工程表14を得ることができる。
【0016】以下に、上記ステップS2〜S10におけ
るそれぞれの処理の内容を詳述する。先ず、ステップS
2における図形インタフェース処理は、図2に示される
ようなデータの分類、整理を行う。
【0017】図形情報11は、上述したように、コンピ
ュータの2次元画面上に描画された情報であって、一定
板厚の加工が完了した後の製品形状を、直線、曲線、円
弧、円等から成る幾何学図形と、これを補足する実線、
破線等の線種と、青、赤、緑等の色分け情報と、さらに
記号、数字、及び文字等の文字情報を用いて表現したも
のである。また、ドリルを使用する穿孔パラメータは、
穴位置を示すプラス記号、ドリルの種類を補足する赤、
青等の色分け情報、文字情報等により表現される。
【0018】さらに、この図形情報11には製品形状の
みならず加工方法や加工手順に関する情報も含まれてお
り、以降の処理を行うために必要な一定の図形定義条件
に従って画面上に表現される。この図形定義条件は、例
えば図7に示されるようなものである。穴あけ加工に関
し、穴の種類には一般穴とクランプ穴とがあるが、一般
穴を表現する場合には、図形要素RIVET又はLIN
E、及びNOTEを用いて穴位置記号と、穴の中心から
所定距離範囲に穴種類記号と深さを示す文字、数字を記
入する。またクランプ穴の場合には、一般穴の場合に加
えて、穴中心から所定距離範囲に専用の穴種類記号を示
す文字を記入する。切削に関しては、LINE、CIR
CLE、ELLIPS等の図形要素を画面上に青色を用
いて線を描き、その線から切削除去される側に矢印を引
出して切削条件を記入する。
【0019】工具情報21は、加工に用いる工具に関す
る情報を含んでおり、例えば図6に示されるように標準
工具テーブルの表形式パラメータで与えられる。工具に
は種類(T010、T011、T004、…)があり、
各工具毎に加工して得られる穴、直径、長さ、軸等に関
する必要な種々のデータが含まれる。
【0020】この図形情報11及び工具情報21に対
し、ステップS2aとしてデータの分類、整理を行う。
即ち、図形情報31は図形情報11と、工具情報33は
工具情報21と同じであるが、図形情報11の切削指示
(図8)から作成する標準的なものを含む加工パラメー
タ、及び引出し線の位置と向き等の切削パラメータを含
む加工情報32が作成される。さらにこの他に、加工す
べき穴の種類や深さを示す穴種類データ34、穴の位置
に関する穴位置データ35、切削に必要な情報、例えば
切削形状を示す直線や曲線、円弧等が含まれる切削デー
タ36、例えば治具を用いる箇所を示す線を加工物に引
くための罫引線データ37、加工物表面に記入する文字
に関する罫引文字データ38に分類する。この際、穴種
類データ34、穴位置データ35、切削データ36、罫
引線データ37、罫引線文字データ38は、座標データ
と共に記憶される。分類、整理して得られた各データを
まとめて情報群−1とする。
【0021】次のステップS4として、この情報群−1
41を用いて入力データ点検用の図形情報12と、ス
テップS6で用いる情報群−2 42とを作成する。図
3に示されたように、分類された図形情報31等を含む
情報群−1 41を用いて、ステップS4aとして穴デ
ータに関する情報を作成するための準備、ステップS4
bとして3軸/4軸/5軸の切削データを作成する準
備、ステップS4cとして罫引線、文字データを作成す
る準備、ステップS4dとして入力データ点検用の図形
情報の作成を行う。
【0022】ステップS4aにおいて穴データの作成準
備を行い、穴データのうちのクランプ穴の作成をステッ
プS4a1で行い、本穴の作成をステップS4a2で行
う。そして、ステップS4a3としてクランプ穴、本穴
といった穴種類別、即ち工具情報21に示されたドリル
の種類別にデータを分類し、さらに穴の穿孔の順序に従
ってデータを並び変える。
【0023】ステップS4bとして、3軸/4軸/5軸
の切削データの作成準備を行い、切削データのうち仕上
加工データをステップS4b1において行い、粗加工デ
ータの作成をステップS4b2で行い、加工物へ工具が
接近し、加工後に工具が離脱する工具のアプローチ/リ
トラクトに関するデータの作成をステップS4b3で行
う。
【0024】ここで、3軸切削データとして、一つに連
結した線を対象とする工具のオフセット、又は工具径を
補正するための工具の動作を示すデータを作成する。こ
こで、工具のアプローチ/リトラクト動作を示すデータ
も作成する。4軸切削データとして、平行、あるいは変
化する二本の線と回転軸方向とを示す記号を対象とし
て、工具オフセット及び1軸回転を含む工具の動作を示
すデータを作成する。5軸切削データとして、平行、又
は変化する二本の線に基づき工具のオフセット、2軸回
転を持つ工具の動作を示すデータを作成する。以上の3
軸、4軸、5軸の切削データを作成するときは、図8に
示されたように、各種パラメータとして、例えば切削を
指定するNC、3軸加工で工具径補正を行わない場合を
示すON、4軸加工を指定する4AXIS、5軸加工を
指定する5AXIS等の種々の切削条件を指定する。
【0025】ステップS4cとして、罫引線及び文字デ
ータの作成準備を行い、ステップS4c1で工具とクラ
ンプとの干渉を回避するためのデータを作成し、罫引デ
ータの作成をステップS4c2において行う。
【0026】以上の処理により得られた穴データ、3軸
/4軸/5軸の切削データ、罫引線及び文字データ等を
まとめて情報群−2 42とする。
【0027】ステップS4dとして、この情報群−2
42と情報群−1 41とを用いて、入力データ点検用
の図形情報の作成を行い、図形情報12を出力する。こ
の図形情報12はコンピュータ画面上に表示可能なもの
であり、図形上で定義に誤りがないかどうか操作者が点
検し、誤りが発見されたときは修正することができる。
【0028】次に、ステップS6における工具パス標準
形式へのデータ変換処理を行う。図4に示されたよう
に、穴データや切削データ、罫引線及び文字データを含
む情報群−2 42を用いて、ステップS6aとしてA
PTソースへのデータの変換及び編集を行って、工具パ
ス標準形式のデータ43を生成する。データ43におい
て、NCの加工順序はクランプ穴、罫引線、罫引文字、
一般穴、切削の順となる。ここで、工具パス標準形式の
データ43、即ちAPTソースとは、加工に用いる工具
の種類、及び各々の工具が加工中に辿る経路及び動作等
を数値で示したデータであり、出力した一例を図11、
図12に示す。
【0029】得られた工具パス標準形式のデータ43を
用いて、ステップS8においてNC工作機械に入力すべ
きNCプログラム15を作成して出力する。
【0030】さらに、ステップS10として工具パス標
準形式のデータを用いて処理結果情報の出力を行う。ス
テップS10は、図5に示されたように情報群−2 4
2を用いて、図形データへの変換及び編集処理を行い、
作業手順書14を作成し出力する。この作業手順書14
は、NC工作機械用に数値で表現されたAPTソース
を、操作者が加工要領を確認できるように、加工順序、
使用工具等の必要最低限の情報を図で表現したものであ
る。
【0031】次に、図9に示された形状を有する一定板
厚(40mm)の製品を例にとり、このようなものを加工
するためのNCプログラム及び作業手順書を作成する処
理の手順を述べる。
【0032】(1)加工物の形状の描画 加工物の形状を示す線を、コンピュータの画面上で例え
ば青色線で描く。図9に示された形状を有する加工物
を、コンピュータ画面を示した図10のように描く。こ
こで、形状を示す情報と他の情報とを操作者が識別し易
いように、青色線で外形形状や穴等の形状を示す線を描
く。そして、矢印の先端で基準面を示し、矢印の基端側
に加工方法、即ち切削か穴あけのいずれであるかを示す
情報を記入する。
【0033】例えば、図10における「NC ON」の
表示は、切削加工を行うときの工具の先端中心線を示
し、「NC 5AXIS,#1,LWR,REF」は、
5軸の切削加工で最初に加工する面の下端のうちの参照
線側を示す。「NC 5AXIS,#1,DRV,UP
R,ROUGH 0.5」は、5軸の切削加工で最初に
加工する面の上端を示すが、ここでこの線は加工基準線
であって、0.5mmの余肉を付けて荒加工を行い、仕上
加工を行うことを示している。
【0034】(2)加工物の円上の溝の描画 加工物の外形形状と同様に、内側の円状の溝を青色線で
描く。矢印の先端で基準面を示し、矢印の基端に加工条
件を示す。例えば、「NC,DEP 20.0」は切削
加工を示し、線を端面として内側に上面から20.0mm
の深さまで加工することを示す。この加工で形成される
溝は、図6の工具表に示された工具T002を用いて形
成され、幅が30mm、深さが20mmの円形の形状を有す
る。「NC,ON,DEP 40.0」は、描かれた線
を中心として幅30mm、深さ40mmの溝の加工を行うこ
とを示す。
【0035】(3)穴加工位置への記号の記入 穴を加工すべき位置に、穴の加工を示す記号「+」を記
入する。この記号は、30mmの円内に収めるように記入
する。穴加工に用いる工具を指定する記号は、「+」の
記号の中心から5mm以内に記入する。記号は、Tを除く
A〜Zのなかから選択される。クランプ穴には、Tを除
くA〜Zのなかから選択された記号の他に、Tが記入さ
れる。穴の深さは、穴記号の後の「,」と「数字」とで
指定される。
【0036】(4)罫引線の記入 青と緑を除く色線で、罫引線を記入する。但し、この罫
引線は穴等の他の加工線と干渉するときは、干渉する一
定の範囲にある線が消去される。
【0037】(5)工具テーブルの作成 図10の上部に示されたように、工具テーブルを緑線と
緑文字とを用いて作成する。工具テーブルには、工具の
形状、加工機への取付け条件、動作を指定する数値を、
予め決められた順に記入する。ここで用いられている工
具の種類を示す記号T010、T011、T004、T
012、T002、T005は、図6に示された工具情
報で用いられるものと同一である。例えば、T002は
切削加工具、T004はケガキ工具を示す。
【0038】上述したように、画面上に描く切削線と他
の線とは色によって区別されて表示される。コンピュー
タは、この色の違いから切削線と他の線とを区別して認
識する。さらに、切削線については矢印の存在から基準
面を認識し、加工条件は記入された文字から認識する。
穴加工については、「+」記号の存在により認識し、加
工に用いる工具及び穴の種類、深さについては、「+」
記号の周囲に記載された文字及び数値により認識する。
【0039】また、加工の順序についても条件が定めら
れている。例えば、切削加工は内側を先に行い、製品を
進行方向の右側に見るように加工を行っていく。穴加工
は、原点に近い位置から遠い位置の穴に向けて順に加工
していく。このような加工の順序は標準データとしてコ
ンピュータに蓄積されている。
【0040】(6) 情報群−1の生成 上記項目(1)〜(5)により得られた図形情報を用い
て、ステップS2におけるデータの分類を行い、情報群
−1 41を得る。即ち、線の種類、始点及び終点で加
工形状を表現した図形情報31と、線、線の色、記号、
文字により表示された加工条件を示す加工情報32と、
工具テーブル情報を含んだ工具情報33、穴の径と深さ
とで穴の種類を分類して表示する穴種類データ34と、
穴位置座標を含む穴位置データ35と、切削加工線の加
工条件を含む切削データ36と、罫引位置を示した罫引
線データ37と、罫引文字を示した罫引文字データ38
とに分類、整理して、情報群−1 41を生成する。
【0041】(7) 情報群−2の生成 情報群−1 41に含まれる穴種類データ34、穴位置
データ35、工具情報33とを用いて穴加工データを作
成し、この穴加工データを加工開始位置から近い順に並
べる。このとき、穴種類データ34の座標と穴位置デー
タ35の座標が参照され両者が関連付けられる。
【0042】切削データ36と工具情報33と加工情報
32とを用いて、工具オフセット量、工具径補正量、工
具アプローチ/リトラクト動作を示す工具動作データを
作成する。
【0043】罫引線データ37、罫引文字データ38、
工具情報33とを用いて、罫引データを作成する。この
ようにして得られた穴加工データ、工具動作データ、罫
引データを含む情報群−2 42を生成して出力する。
【0044】(8) APTソースの生成 得られた情報群−2 42を用いて、工具パス標準形式
のデータに変換、編集して、APTソースを得る。
【0045】(9) NCデータの生成 得られたAPTソースを用いてNCプログラムを生成
し、出力する。 (10) 作業手順書の生成 必要に応じて、情報群−2 42を変換して作業手順書
を作成し、出力する。この作業手順書は、図13に示す
ように、実線の形状線と工具中心線、実線の罫引線と罫
引文字情報、破線の荒切削の工具端の軌跡、破線と実線
で示された工具端のアプローチとデパーチャの軌跡、及
び穴加工を示す記号等を描いた図と、この図と同じ図面
の右端に記され、加工工程、工具情報、工具補正情報及
び材料サイズ等を示すテーブルとから成る。
【0046】このように、本実施の形態によれば、コン
ピュータの2次元画面上に設計者が描くような一般的な
加工後の製品形状を描画し、加工データを一定の条件に
従って記入すると、NCプログラム及び作業手順書を自
動的に作成することができる。従って、従来のようなC
AD/CAM装置を用いて操作者が対話形式でNCプロ
グラミングを行ってNCプログラムを作成する必要がな
く、NCプログラムを作成する時間を大幅に削減するこ
とができる。
【0047】また、対話形式によるNCプログラミング
の操作を削除したため、従来人為的に発生していた誤操
作を防止するとともに、他の加工物のNCプログラムの
作成にも応用が可能なような一様な出力形式に標準化し
たNCプログラムを作成することができる。
【0048】さらに、作業者向けの作業手順書をNCプ
ログラムとリンクして自動的に作成することができるた
め、NCプログラムと整合のとれた誤りのない高品質な
作業手順書を作成することができる。
【0049】上述した実施の形態は一例であって、本発
明を限定するものではない。例えば、図2に示された図
形情報31、加工情報32等は第1の情報群に含まれる
情報の一例であり、同様に図3に示された穴データ、切
削データ等も第2の情報群に含まれる情報の一例であっ
て、他の情報を含んでいていもよい。また、図10に示
された図形情報及び工具情報も一例であり、これと異な
る形式で表現されていてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のNC工作
機械用プログラムの自動作成方法は、コンピュータの画
面上で加工物の形状及び工具情報を描画することによ
り、NCプログラムを自動的に作成することができるの
で、従来のような操作者が対話形式でNCプログラミン
グを行ってNCプログラムを作成する必要がなく、NC
プログラムを作成する時間が大幅に削減されるととも
に、人為的に発生していた誤操作を防止し、標準化した
NCプログラムを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるNC工作機械用プ
ログラムの自動作成方法における処理の手順を示したフ
ローチャート。
【図2】同自動作成方法における図形インタフェース処
理における処理の内容を示したフローチャート。
【図3】同自動作成方法における図形処理における処理
の内容を示したフローチャート。
【図4】同自動作成方法における工具パス標準形式変換
処理における処理の内容を示したフローチャート。
【図5】同自動作成方法における処理結果情報出力処理
における処理の内容を示したフローチャート。
【図6】同自動作成方法において用いられる工具データ
を示した説明図。
【図7】同自動作成方法において用いられる図形定義条
件を示した説明図。
【図8】同自動作成方法において用いられる切削指示の
内容を示した説明図。
【図9】同自動作成方法に従って処理することができる
加工物の形状を示した平面図及び断面図。
【図10】同自動作成方法に従って画面上に表示された
加工物の形状、加工情報及び工具情報等を示した説明
図。
【図11】同自動作成方法において作成されるAPTソ
ースの一例を示した説明図。
【図12】同自動作成方法において作成されるAPTソ
ースから変換されたNCプログラムの例を示した説明
図。
【図13】同自動作成方法において用いられる作業手順
書の例を示した説明図。
【符号の説明】 11 図形情報 12 入力データ点検用の図形情報 14 作業手順書 15 NCプログラム 21 工具情報 31 図形情報 32 加工情報 33 工具情報 34 穴種類データ 35 穴位置データ 36 切削データ 37 罫引線データ 38 罫引文字 41 情報群−1 42 情報群−2 43 工具パス標準形式のデータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】NC工作機械に動作を命令するためのプロ
    グラムをコンピュータを用いて自動的に作成する方法で
    あって、 コンピュータの画面上に、加工物の形状を表現した図形
    情報を作成するステップと、 前記加工物の加工に必要な工具情報を作成するステップ
    と、 前記図形情報及び前記工具情報を用いて、加工物の線を
    示す図形情報と、加工条件を示す加工情報と、使用する
    工具を示す工具情報と、加工すべき穴を種類別に分類し
    て示す穴種類データと、加工すべき穴の位置を示す穴位
    置データと、切削加工線を示す切削データと、罫引位置
    を示す罫引線データと、罫引文字を示す罫引文字データ
    とに分類、編集して第1の情報群を生成するステップ
    と、 前記第1の情報群に含まれるデータを用いて、穴加工デ
    ータと、工具オフセット量、工具径補正量、工具接近及
    び後退動作を示す工具動作データと、罫引データを作成
    して第2の情報群を生成するステップと、 前記第2の情報群に含まれるデータを、NC工作機械に
    入力するために必要な所定形式に変換し編集することで
    APTソースを生成するステップと、 前記ATPソースを用いてNC工作機械用プログラムを
    作成するステップと、 を備えることを特徴とするNC工作機械用プログラムの
    自動作成方法。
  2. 【請求項2】NC工作機械に動作を命令するためのプロ
    グラムをコンピュータを用いて自動的に作成する方法で
    あって、 コンピュータの画面上に、加工物の形状を彩色線、記
    号、数字を用いて表現した図形情報を作成するステップ
    と、 前記加工物を加工するために必要な工具を、予め用意さ
    れた工具テーブルを用いて選択して工具情報を作成する
    ステップと、 前記図形情報及び前記工具情報を用いて、加工物の線の
    種類、線の始点及び終点を示す図形情報と、線の種類、
    この線の色、記号、文字により表示された加工条件を示
    す加工情報と、使用する工具に関する情報を含む工具情
    報と、穴の径と深さとで加工すべき穴を種類別に分類し
    た情報を含む穴種類データと、加工すべき穴の位置を示
    す穴位置データと、切削加工線を示す切削データと、罫
    引位置を示す罫引線データと、罫引文字を示す罫引文字
    データとに分類、編集して第1の情報群を生成するステ
    ップと、 前記第1の情報群に含まれる、前記穴種類データと前記
    穴位置データとを用いて穴加工データを作成し、前記切
    削データと前記工具情報とを用いて工具オフセット量、
    工具径補正量、工具接近及び後退動作を示す工具動作デ
    ータを作成し、前記罫引線データと前記罫引文字と前記
    工具情報とを用いて罫引データを作成して第2の情報群
    を生成するステップと、 前記第2の情報群に含まれるデータを、NC工作機械に
    動作を命令するために必要な所定形式に変換し編集する
    ことでAPTソースを生成するステップと、 前記APTソースを用いてNC工作機械用プログラムを
    作成するステップと、 を備えることを特徴とするNC工作機械用プログラムの
    自動作成方法。
  3. 【請求項3】前記第2の情報群を図形情報に変換して、
    作業者が工程を確認するための作業手順書を作成するス
    テップをさらに備えることを特徴とする請求項1又は2
    記載のNC工作機械用プログラムの自動作成方法。
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