JPH11103155A - ハンダバンプ形成方法 - Google Patents

ハンダバンプ形成方法

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JPH11103155A
JPH11103155A JP9264625A JP26462597A JPH11103155A JP H11103155 A JPH11103155 A JP H11103155A JP 9264625 A JP9264625 A JP 9264625A JP 26462597 A JP26462597 A JP 26462597A JP H11103155 A JPH11103155 A JP H11103155A
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JP
Japan
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solder
cream solder
resist film
cream
solidified
Prior art date
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JP9264625A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Takahashi
広明 高橋
Izuru Yoshizawa
出 吉澤
Tomoyuki Kawahara
智之 川原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3452Solder masks
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3457Solder materials or compositions; Methods of application thereof
    • H05K3/3485Applying solder paste, slurry or powder

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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 底面に電極端子12が露出するレジスト開口
部15を有するレジスト皮膜14を、配線回路基板10
の表面に形成した後、電極端子12上にクリームハンダ
16を塗布し、次いで溶融・固化してハンダバンプ18
を形成するハンダバンプ形成方法であって、配線回路基
板10表面の絶縁部に、余分なクリームハンダの固化物
16aが残存しにくいハンダバンプ形成方法を提供す
る。 【解決手段】 レジスト開口部15を有するレジスト皮
膜14を、配線回路基板10の表面に形成する工程と、
クリームハンダ16を塗布して、レジスト開口部15内
にクリームハンダ16を充填する工程と、塗布したクリ
ームハンダ16を溶融した後、固化すると共に、レジス
ト皮膜14の表面に付着したクリームハンダ16を除去
する工程を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子材料分野にお
いて使用される配線回路基板の、電極端子上にクリーム
ハンダを塗布した後、溶融・固化してハンダバンプを形
成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化が加速する中、
電子部品等の更なる高密度実装の要求が高まってきてお
り、例えば、フリップチップ実装方式が検討されてい
る。このフリップチップ実装方式は、電子部品をフェイ
スダウンの状態で配線回路基板に取り付ける実装方式で
あり、電子部品や配線回路基板の電極端子上に形成され
たバンプ(突起)により電気的に接続する実装方式であ
る。
【0003】なお、バンプとしては、接続の容易性よ
り、ハンダを用いて形成したバンプバンプが一般に用い
られており、このバンプバンプに要求される特性として
は、形状が高精度かつ微細であることや、組成及び形状
(特に高さ)が均一であること等の品質特性面で優れて
いること、及び、安価に形成できるという製造コスト面
で優れていることが望まれている。
【0004】従来、ハンダバンプを形成する方法として
は、電解めっきを用いる方法や蒸着法やスタットバンプ
法等が知られている。これらは、製品の品質特性面では
要求を満足する方法であるが、製造コスト面では、製造
工程が複雑であったり非効率である等の理由から、要求
を満足する方法ではなかった。
【0005】一方、安価な方法として、溶融ハンダ浴中
へのディッピング法や、クリームハンダをメタルマスク
を用いて印刷し、リフローする方法等が知られている。
これらの方法は製造工程が簡単で、かつ効率的であるの
で、製造コスト面においては要求を満足する方法であ
る。しかし、品質特性面においては、微細化に限界があ
り、特に、200μm以下の直径のハンダバンプを、安
定した形状で形成することは困難であった。
【0006】そのため、品質特性面と製造コスト面の両
方を満足する方法として、例えば、特開平9−1350
73号に記載されたような、底面に電極端子が露出する
レジスト開口部を有するレジスト皮膜を、配線回路基板
の表面に形成した後、レジスト開口部内にクリームハン
ダを埋め込んで充填し、次いで、リフローすることによ
り、クリームハンダを溶融・固化してハンダバンプを形
成する方法が検討されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの方法で得ら
れた配線回路基板の場合、ハンダバンプ間の絶縁性が低
下する場合があった。そのため、この問題を解決するた
めに、発明者らは種々検討を重ねた結果、この方法で得
られた配線回路基板は、絶縁部であるレジスト皮膜の表
面にクリームハンダの固化物が残存し、電気的信頼性に
悪影響を及ぼすことが原因の一つであることを見い出し
た。
【0008】これは、クリームハンダを埋め込むとき
に、レジスト開口部のみに、クリームハンダを充填する
ことが困難なため、レジスト開口部周囲のレジスト皮膜
の表面にもクリームハンダが付着し、リフロー後、固化
物となって絶縁部であるレジスト皮膜の表面に残存する
ことが原因である。なお、レジスト開口部のみに、クリ
ームハンダを充填することが困難である理由は、例えば
充填方法がメタルマスク法による印刷塗布の場合では、
印刷位置合わせ精度やメタルマスクの微細加工の限界と
いった技術的制約から生じる。また、特開平9−135
073号に記載されているようなマスクを用いずに、レ
ジスト皮膜の表面を直接スキージングする方法でも、レ
ジスト開口部周囲のレジスト皮膜の表面にクリームハン
ダが付着することは避けられないためである。
【0009】本発明は、上記問題点を改善するために成
されたもので、その目的とするところは、底面に電極端
子が露出するレジスト開口部を有するレジスト皮膜を、
配線回路基板の表面に形成した後、電極端子上にクリー
ムハンダを塗布し、次いで溶融・固化してハンダバンプ
を形成するハンダバンプ形成方法であって、配線回路基
板表面の絶縁部に、余分なクリームハンダの固化物が残
存しにくいハンダバンプ形成方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ハンダバンプ形成方法は、配線回路基板の表面に形成さ
れた電極端子上に、クリームハンダを塗布した後、溶融
・固化してハンダバンプを形成するハンダバンプ形成方
法であって、下記の[ア]〜[ウ]の工程を備えること
を特徴とする。 [ア]底面に電極端子が露出するレジスト開口部を有す
るレジスト皮膜を、配線回路基板の表面に形成する工程
と、[イ]クリームハンダを塗布して、レジスト開口部
内にクリームハンダを充填する工程と、[ウ]塗布した
クリームハンダを溶融した後、固化すると共に、レジス
ト皮膜の表面に付着したクリームハンダを除去する工
程。
【0011】本発明の請求項2に係るハンダバンプ形成
方法は、請求項1記載のハンダバンプ形成方法におい
て、塗布したクリームハンダを溶融した後、固化すると
共に、レジスト皮膜の表面に付着したクリームハンダを
除去する方法が、塗布したクリームハンダを溶融した
後、固化し、次いで、レジスト皮膜の表面に付着したク
リームハンダの固化物を除去する方法であることを特徴
とする。
【0012】本発明の請求項3に係るハンダバンプ形成
方法は、請求項1記載のハンダバンプ形成方法におい
て、塗布したクリームハンダを溶融した後、固化すると
共に、レジスト皮膜の表面に付着したクリームハンダを
除去する方法が、レジスト皮膜の表面に付着したクリー
ムハンダを除去した後、塗布したクリームハンダを溶融
・固化する方法であることを特徴とする。
【0013】本発明の請求項4に係るハンダバンプ形成
方法は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のハン
ダバンプ形成方法において、レジスト皮膜の表面に付着
したクリームハンダ又はその固化物を除去する方法が、
粘着性を有する材料により吸着して除去する方法である
ことを特徴とする。
【0014】本発明の請求項5に係るハンダバンプ形成
方法は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のハン
ダバンプ形成方法において、レジスト皮膜の表面に付着
したクリームハンダ又はその固化物を除去する方法が、
レジスト皮膜の表面を機械的に研磨して除去する方法で
あることを特徴とする。
【0015】本発明の請求項6に係るハンダバンプ形成
方法は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のハン
ダバンプ形成方法において、レジスト皮膜の表面に付着
したクリームハンダ又はその固化物を除去する方法が、
レジスト皮膜を剥離して除去する方法であることを特徴
とする。
【0016】本発明の請求項7に係るハンダバンプ形成
方法は、請求項2記載のハンダバンプ形成方法におい
て、レジスト皮膜の表面に付着したクリームハンダの固
化物を除去する方法が、超音波が印加された液体に配線
回路基板を浸漬して除去する方法であることを特徴とす
る。
【0017】本発明の請求項8に係るハンダバンプ形成
方法は、請求項7記載のハンダバンプ形成方法におい
て、超音波が印加された液体が、超音波が印加された溶
融ハンダであることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項9に係るハンダバンプ形成
方法は、請求項2記載のハンダバンプ形成方法におい
て、レジスト皮膜の表面に付着したクリームハンダの固
化物を除去する方法が、レジスト皮膜の表面に剥離可能
な接着剤層を形成した後、塗布したクリームハンダを溶
融・固化し、次いで、接着剤層を剥離して除去する方法
であることを特徴とする。
【0019】本発明の請求項10に係るハンダバンプ形
成方法は、請求項1記載のハンダバンプ形成方法におい
て、塗布したクリームハンダを溶融した後、固化すると
共に、レジスト皮膜の表面に付着したクリームハンダを
除去する方法が、溶融ハンダに配線回路基板を浸漬した
後、その溶融ハンダから引き出すことにより、塗布した
クリームハンダの溶融・固化と、レジスト皮膜の表面に
付着したクリームハンダの除去を、同時に進行させる方
法であることを特徴とする。
【0020】本発明の請求項11に係るハンダバンプ形
成方法は、請求項8又は請求項10記載のハンダバンプ
形成方法において、溶融ハンダが、クリームハンダに含
有するハンダ合金と同一組成のハンダ合金を溶融させた
溶融ハンダであることを特徴とする。
【0021】本発明によると、塗布したクリームハンダ
を溶融した後、固化すると共に、レジスト皮膜の表面に
付着したクリームハンダを除去する工程(工程[ウ])
を備えた製造方法でハンダバンプを形成するため、配線
回路基板表面の絶縁部に、余分なクリームハンダの固化
物が残存しにくくなる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係るハンダバンプ形成方
法を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るハン
ダバンプ形成方法の、第一の実施の形態の工程を説明す
る断面図であり、図2は本発明に係るハンダバンプ形成
方法の、第一の実施の形態の工程の一部を説明する断面
図である。また、図3,図4及び図5は本発明に係るハ
ンダバンプ形成方法の、第一の実施の形態の変形例の、
工程の一部を説明する断面図であり、図6は本発明に係
るハンダバンプ形成方法の、第一の実施の形態の他の変
形例の、工程を説明する断面図である。
【0023】また、図7は本発明に係るハンダバンプ形
成方法の、第二の実施の形態の工程を説明する断面図で
あり、図8は本発明に係るハンダバンプ形成方法の、第
二の実施の形態の工程の一部を説明する断面図である。
また、図9及び図10は本発明に係るハンダバンプ形成
方法の、第二の実施の形態の変形例の、工程の一部を説
明する断面図である。また、図11は本発明に係るハン
ダバンプ形成方法の、第三の実施の形態の工程を説明す
る断面図である。
【0024】[本発明に係るハンダバンプ形成方法の、
第一の実施の形態]本発明に係るハンダバンプ形成方法
の、第一の実施の形態は、図1(a)に示すような、表
面に電極端子12を形成した配線回路基板10を用い
る。この配線回路基板10としては、アルミナ、窒化ア
ルミニウムあるいはガラスなどの無機系基板、ガラスク
ロスをエポキシ樹脂で接着した板やポリイミドフィルム
などの有機系基板、シリコンやガリウム砒素などの半導
体系基板が例示でき、特に指定はない。また、電極端子
12を形成する材料としては、銅やニッケル、金等の金
属が一般的に用いられる。
【0025】そして、図1(b)に示すように、底面に
電極端子12が露出するレジスト開口部15を有するレ
ジスト皮膜14を、配線回路基板10の表面に形成する
(工程[ア])。なお、レジスト開口部15の底面に
は、配線回路基板10の絶縁部等も露出していても良
い。
【0026】このレジスト皮膜14を形成するための材
料としては、電気絶縁性を有し、後の赤外線リフロー等
の加熱温度に耐える材料であれば特に限定はなく、一般
に市販されているソルダーレジスト用のドライフィルム
や樹脂ペースト等が使用できる。なお一般に、ドライフ
ィルムの場合は、熱圧着した後、所定の位置を感光させ
て固化し、次いで感光させなかった部分を除去してレジ
スト開口部15を形成する。また、樹脂ペーストの場合
は、スクリーン印刷法等によりレジスト開口部15を形
成しようとする部分以外に樹脂ペーストを塗布した後、
固化して、レジスト皮膜14を形成したり、配線回路基
板10の表面全体に樹脂ペーストを塗布した後、半硬化
させ、次いで、所定の位置を感光させて固化した後、感
光させなかった部分を除去してレジスト開口部15を形
成する。
【0027】なお、レジスト開口部15が微細なもので
ある場合は、レジスト皮膜14を形成するための材料と
して、感光性を有しているものを選定すると、写真法に
て微細なレジスト開口部15を形成することが可能とな
り好ましい。
【0028】次いで、図1(c)に示すように、配線回
路基板10の表面にクリームハンダ16を塗布して、レ
ジスト開口部15内にクリームハンダ16を充填する
(工程[イ])。
【0029】用いるクリームハンダ16としては特に限
定はなく、Sn−Pb系、Sn−Bi系、Sn−Ag系
等のSn系の物や、Au−Ge系、Au−Si系、Au
−Sn系等のAu系の物等が使用できる。なお、レジス
ト開口部15が微細なものである場合は、クリームハン
ダ16中に含有するハンダ合金粉末の粒子径が細かいも
のを選定と、均一なハンダバンプ形状が得やすく好まし
い。
【0030】なお、クリームハンダ16の塗布方法とし
ても特に限定はなく、メタルマスク法、スクリーン印刷
法、ディスペンサー法、マスクレス印刷法等を用いるこ
とができる。なお、クリームハンダ16の塗布は、少な
くともレジスト開口部15内を充填するように行えば良
く、レジスト皮膜14の表面の一部、あるいは全部を覆
っても良いため、塗布方法は極めて簡単容易であり、特
別な技術や設備は必要としない。
【0031】次いで、塗布したクリームハンダ16を溶
融した後、固化すると共に、レジスト皮膜14の表面に
付着したクリームハンダ16を除去することにより、図
1(e)に示すような、電極端子12上にハンダバンプ
18が形成されると共に、レジスト皮膜14の表面に残
存するクリームハンダ16の固化物の量が少ない配線回
路基板10が得られる(工程[ウ])。更に、レジスト
開口部15内にクリームハンダ16を埋め込んで充填し
た後、クリームハンダ16を溶融・固化してハンダバン
プ18を形成するため、形状が高精度かつ微細で、組成
及び形状が均一なハンダバンプ18が得られる。
【0032】なお、この塗布したクリームハンダ16を
溶融した後、固化すると共に、レジスト皮膜14の表面
に付着したクリームハンダ16を除去する方法として
は、図1(d)に示すように、塗布したクリームハンダ
16を溶融した後、固化し、次いで、レジスト皮膜14
の表面に付着したクリームハンダの固化物16aを除去
する方法で行う。
【0033】なお、クリームハンダ16を溶融した後、
固化する方法としては、一般的には赤外線リフロー炉に
より、クリームハンダ16の融点以上の温度に加熱した
後、放冷又は空冷して行うが、特に限定するものではな
い。
【0034】また、レジスト皮膜14の表面に付着した
クリームハンダの固化物16aを除去する方法として
は、例えば、粘着性を有する材料により吸着して除去す
る方法や、レジスト皮膜14の表面を機械的に研磨して
除去する方法や、レジスト皮膜14を剥離して除去する
方法や、超音波が印加された液体に配線回路基板10を
浸漬して除去する方法や、クリームハンダ16を溶融・
固化する前に、レジスト皮膜14の表面に剥離可能な接
着剤層を形成した後、クリームハンダ16を溶融・固化
し、次いで、接着剤層を剥離して除去する方法等が挙げ
られる。
【0035】このうち、粘着性を有する材料により吸着
して除去する方法としては、図2に示すように、粘着物
20をレジスト皮膜14の表面と接触させて動かすこと
により、レジスト皮膜14の表面に付着した付着力の弱
いクリームハンダの固化物16aを吸着して粘着物20
の表面に捕捉し、除去する。なお、粘着物20として用
いる材料については、クリームハンダの固化物16aを
吸着して捕捉可能なものであれば、特に限定はない。ま
た、粘着物20の形状についても特に限定はなく、ロー
ル状のものや、シート状のものが使用可能である。この
方法の場合、乾式の操作でクリームハンダの固化物16
aを除去でき好ましい。
【0036】また、レジスト皮膜14の表面を機械的に
研磨して除去する方法としては、図3に示すように、研
磨材22でレジスト皮膜14の表面を機械的に研磨する
ことにより、レジスト皮膜14の表面に付着したクリー
ムハンダの固化物16aと、場合により、レジスト皮膜
14の表層の一部とを除去する。なお、研磨材22とし
て用いる材料については特に限定はない。また、研磨方
法についても特に限定はなく、回転ロール方式や回転円
盤方式等が選定できる。
【0037】なお、このような機械的に研磨する方法の
場合、研磨量の制御により任意に高さの設定が可能なた
め、極めて均一な高さのハンダバンプを形成することが
できると共に、クリームハンダの固化物16aが、レジ
スト皮膜14の表面に強固に付着していても除去可能で
あり好ましい。
【0038】また、レジスト皮膜14を剥離して除去す
る方法としては、上記[ア]の工程で、アルカリや溶剤
等で剥離可能なレジストを使用してレジスト皮膜14を
形成しておき、図4に示すように、アルカリや溶剤等で
レジスト皮膜14を剥離することにより、レジスト皮膜
14の表面に付着したクリームハンダの固化物16aを
も同時に除去する。この方法の場合、クリームハンダの
固化物16aが、レジスト皮膜14の表面に強固に付着
していても除去可能であり好ましい。
【0039】また、超音波が印加された液体に配線回路
基板10を浸漬して除去する方法としては、図5に示す
ような、超音波振動子28を備えた洗浄槽27に、洗浄
用の液体26を投入した後、超音波振動子28により洗
浄用の液体26に超音波振動を印加しながら、配線回路
基板10を洗浄用の液体26に浸漬する方法で行い、レ
ジスト皮膜14の表面に付着した付着力の弱いクリーム
ハンダの固化物16aをレジスト皮膜14の表面から除
去する。なお、洗浄用の液体26に超音波振動を与えて
いるので、再度レジスト皮膜14の表面にクリームハン
ダの固化物16aが付着する心配はない。
【0040】なお、用いる洗浄用の液体26としては特
に限定はなく、水やアルコール等の有機溶剤や溶融ハン
ダ等が使用可能である。なお、洗浄用の液体26が、溶
融ハンダの場合、既に形成されているハンダバンプ18
は溶融ハンダと一体となり、溶融ハンダ浴から引き上
げ、固化させる際には、ハンダの表面張力に支配され
て、極めて均一な高さのハンダバンプ18が再形成でき
好ましい。
【0041】なお、洗浄用の液体26が、クリームハン
ダ16に含有するハンダ合金と同一組成のハンダ合金を
溶融させた溶融ハンダの場合、更に、ハンダバンプ18
内のハンダ組成を均一にすることができ好ましい。
【0042】なお、この工程は、窒素雰囲気等の還元雰
囲気下で行うと、ハンダバンプ18内のハンダを酸化さ
せずに除去することができるため好ましいが、特に限定
するものではない。また、超音波振動子28の高周波出
力/発振周波数も特に限定するものではなく、一般的な
超音波洗浄器に用いられている80〜600W/20〜
100KHzの範囲のもの等を使用することができる。
【0043】また、クリームハンダ16を溶融・固化す
る前に、レジスト皮膜14の表面に剥離可能な接着剤層
を形成した後、クリームハンダ16を溶融・固化し、次
いで、接着剤層を剥離して除去する方法としては、図6
(c)に示すような、上記工程[イ]が終了した配線回
路基板10を用いて、図6(d)に示すように、レジス
ト皮膜14の表面に剥離可能な接着剤層30を形成す
る。
【0044】この接着剤層30としては、形成するとき
には接着性を有していて、レジスト皮膜14上に付着し
たクリームハンダの固化物16a及びレジスト皮膜14
と接着するものであり、かつ、レジスト皮膜14と剥離
可能な接着剤層であれば特に限定するものではなく、例
えば、シリコーン接着剤等を塗布して固化したものが挙
げられる。なお、接着剤層30の形成方法についても特
に限定はなく、液状の材料を塗布した後、固化する方法
や、予め粘着性を有するシート状に成形された材料を用
いる方法であっても良い。
【0045】次いで、上記方法でクリームハンダ16を
溶融した後、固化することにより、図6(e)に示すよ
うに、レジスト開口部15内に充填されていたクリーム
ハンダ(16)がハンダバンプ18を形成し、レジスト
皮膜14上に存在したクリームハンダ(16)がクリー
ムハンダの固化物16aを形成する。
【0046】次いで、図6(f)に示すように、接着剤
層30を剥離する。この際、レジスト皮膜14の表面に
付着していたクリームハンダの固化物16aは、接着剤
層30と同時にレジスト皮膜14の表面から除去され
る。なおこのとき、ハンダバンプ18と電極端子12と
の接着力は、ハンダバンプ18と接着剤層30との接着
力を上回るので、ハンダバンプ18が電極端子12上か
ら除去されることはない。
【0047】[本発明に係るハンダバンプ形成方法の、
第二の実施の形態]本発明に係るハンダバンプ形成方法
の、第二の実施の形態は、図7(a)に示すように、第
一の実施の形態の場合と同様の、表面に電極端子12を
形成した配線回路基板10を用いる。そして、図7
(b)に示すように、底面に電極端子12が露出するレ
ジスト開口部15を有するレジスト皮膜14を、配線回
路基板10の表面に形成する(工程[ア])。
【0048】次いで、図7(c)に示すように、クリー
ムハンダ16を塗布して、レジスト開口部15内にクリ
ームハンダ16を充填する(工程[イ])。
【0049】次いで、塗布したクリームハンダ16を溶
融した後、固化すると共に、レジスト皮膜14の表面に
付着したクリームハンダ16を除去して、図7(e)に
示すような、電極端子12上にハンダバンプ18が形成
されると共に、レジスト皮膜14の表面に残存するクリ
ームハンダ16の固化物の量が少ない配線回路基板10
を得る(工程[ウ])。更に、レジスト開口部15内に
クリームハンダ16を埋め込んで充填した後、クリーム
ハンダ16を溶融・固化してハンダバンプ18を形成す
るため、形状が高精度かつ微細で、組成及び形状が均一
なハンダバンプ18が得られる。
【0050】なお、この塗布したクリームハンダ16を
溶融した後、固化すると共に、レジスト皮膜14の表面
に付着したクリームハンダ16を除去する方法として
は、図7(d)に示すように、レジスト皮膜14の表面
に付着したクリームハンダ16を除去した後、塗布した
クリームハンダ16を溶融・固化する方法で行う。
【0051】このレジスト皮膜14の表面に付着したク
リームハンダ16を除去する方法としては、例えば、粘
着性を有する材料により吸着して除去する方法や、レジ
スト皮膜14の表面を機械的に研磨して除去する方法
や、レジスト皮膜14を剥離して除去する方法等が挙げ
られる。
【0052】このうち、粘着性を有する材料により吸着
して除去する方法としては、図8に示すように、粘着物
20をレジスト皮膜14の表面と接触させて動かすこと
により、レジスト皮膜14の表面に付着した付着力の弱
いクリームハンダ16を吸着して粘着物20の表面に捕
捉し、除去する。この方法の場合、乾式の操作でクリー
ムハンダ16を除去でき好ましい。
【0053】また、レジスト皮膜14の表面を機械的に
研磨して除去する方法としては、図9に示すように、研
磨材22でレジスト皮膜14の表面を機械的に研磨する
ことにより、レジスト皮膜14の表面に付着したクリー
ムハンダ16と、レジスト開口部内に充填されたクリー
ムハンダ16のうち、表層部に存在するクリームハンダ
16と、場合により、レジスト皮膜14の表層の一部と
を除去する。なお、このような機械的に研磨する方法の
場合、研磨量の制御により、任意に高さの設定が可能な
ため、極めて均一な高さのハンダバンプ18を形成する
ことができると共に、クリームハンダ16が、レジスト
皮膜14の表面に強固に付着していても除去可能であり
好ましい。
【0054】また、レジスト皮膜14を剥離して除去す
る方法としては、上記[ア]の工程で、アルカリや溶剤
等で剥離可能なレジストを使用してレジスト皮膜14を
形成しておき、図10(a)に示すように、アルカリや
溶剤等でレジスト皮膜14を剥離することにより、レジ
スト皮膜14の表面に付着したクリームハンダ16を同
時に除去する。次いで、クリームハンダ16を溶融した
後、固化して、図10(c)に示すように、電極端子1
2上にハンダバンプ18を形成する。この方法の場合、
クリームハンダ16が、レジスト皮膜14の表面に強固
に付着していても、除去可能であり好ましい。なおこの
際、塗布したクリームハンダ16を、含有する溶剤が気
化する程度の温度で熱処理することにより、流動性を低
下させ、仮固定させておくと、後工程の作業性が向上し
好ましい。
【0055】なお、この第二の実施の形態に用いる配線
回路基板10、レジスト皮膜14、クリームハンダ16
等や、これらの形成方法等は、第一の実施の形態の場合
と同様である。
【0056】[本発明に係るハンダバンプ形成方法の、
第三の実施の形態]本発明に係るハンダバンプ形成方法
の、第三の実施の形態は、図11(a)に示すように、
第一の実施の形態の場合と同様の、表面に電極端子12
を形成した配線回路基板10を用いる。そして、図11
(b)に示すように、底面に電極端子12が露出するレ
ジスト開口部15を有するレジスト皮膜14を、配線回
路基板10の表面に形成(工程[ア])した後、図11
(c)に示すように、クリームハンダ16を塗布して、
レジスト開口部15内にクリームハンダ16を充填する
(工程[イ])。
【0057】次いで、図11(d)に示すように、クリ
ームハンダ16が溶融する温度に加熱した溶融ハンダ3
2に配線回路基板10を浸漬した後、その溶融ハンダ3
2から引き出すことにより、塗布したクリームハンダ1
6の溶融・固化と、レジスト皮膜14の表面に付着した
クリームハンダ16の除去をほぼ同時に進行させる(工
程[ウ])。
【0058】なお、この方法の場合、レジスト開口部1
5内に充填されたクリームハンダ16及びレジスト皮膜
14の表面に付着していたクリームハンダ16は共に、
溶融ハンダ32から熱を供給されて溶融しクリームハン
ダの溶融物17となるが、この時、レジスト皮膜14の
表面に付着していたクリームハンダ16は、レジスト皮
膜14との親和性が相対的に低いため、レジスト皮膜1
4上から離脱し、溶融ハンダ32中へ溶解する。一方、
電極端子12上に塗布されたクリームハンダ16は、電
極端子12との親和性が相対的に高いため、電極端子1
2上から離脱することはなく、冷却すると、図11
(e)に示すように、電極端子12上にハンダバンプ1
8が形成されると共に、レジスト皮膜14の表面に残存
するクリームハンダ16の固化物の量が少ない配線回路
基板10が得られる。更に、レジスト開口部15内にク
リームハンダ16を埋め込んで充填した後、クリームハ
ンダ16を溶融・固化してハンダバンプ18を形成する
ため、形状が高精度かつ微細で、組成及び形状が均一な
ハンダバンプ18が得られる。
【0059】この方法の場合、溶融ハンダ32から引き
上げ、固化させる際に、ハンダの表面張力に支配され
て、極めて均一な高さのハンダバンプ18が形成でき好
ましい。
【0060】なお、溶融ハンダ32に超音波振動を与え
ながら、配線回路基板10を浸漬した後、引き出すよう
にすると、溶融ハンダ32がレジスト皮膜14の表面に
付着して持ち出されることが少なくなるため、レジスト
皮膜14の表面に残存するクリームハンダの固化物の量
が特に少なくなり好ましい。
【0061】また、溶融ハンダ32が、クリームハンダ
に含有するハンダ合金と同一組成のハンダ合金を溶融さ
せた溶融ハンダ32の場合、ハンダバンプ18内のハン
ダ組成を均一にすることができ好ましい。
【0062】なお、この第三の実施の形態に用いる配線
回路基板10、レジスト皮膜14、クリームハンダ16
等や、これらの形成方法等は、第一の実施の形態の場合
と同様である。
【0063】
【実施例】
(実施例1)セラミック系基板を使用し、銅の上にニッ
ケルを被覆し、さらにその上に金を被覆している電極端
子(寸法100μm×10mm:数300個)を有する
配線回路基板(50mm×50mm)を準備し、図1に
示す工程を順次施した。
【0064】先ず、底面に電極端子12が露出するレジ
スト開口部15を有するレジスト皮膜14を、配線回路
基板10の表面に形成した(工程[ア])。なお、レジ
スト開口部15は一つの電極端子12に対して2箇所と
し、計600箇所形成した。
【0065】このレジスト皮膜14は、感光性を有する
ハンダレジスト(永久レジスト)材を用いて、写真法に
よりパターン形成を行った後、150℃60分の加熱乾
燥処理することにより形成した。形成したレジスト開口
部15の大きさは80μm角であり、レジスト開口部1
5の底面には電極端子12のみが露出していた。
【0066】次いで、配線回路基板10の表面にクリー
ムハンダ16を塗布して、レジスト開口部15内にクリ
ームハンダ16を充填した(工程[イ])。
【0067】クリームハンダ16としては、Sn63−
Pb37系のクリームハンダ[千住金属工業株式会社
製:商品名スパークルペースト OZ63−381F1
−10.5]を使用した。また、クリームハンダ16の
塗布は、レジスト開口部(80μm角)よりも広い面積
(200μm角)の開口部を有するメタルマスクを用い
た印刷法により行った。なおこのとき、クリームハンダ
16は、レジスト開口部15内を充填すると共に、その
レジスト開口部15付近のレジスト皮膜14の表面をも
覆ように塗布した。なお、レジスト開口部15よりも大
面積の開口部を有するメタルマスクを用いた印刷塗布で
あったので、塗布は極めて簡単容易であり、特別な技術
や設備は必要としなかった。
【0068】次いで、塗布したクリームハンダ16を、
赤外線リフロー炉により、空気中で、トップ温度230
℃/キープ時間1分の条件で加熱して溶融した後、放冷
して固化し、ハンダバンプ18を得た。なお、レジスト
皮膜14の表面を目視で観察したところ、クリームハン
ダの固化物16aが形成されていた。
【0069】次いで、レジスト皮膜14の表面に付着し
たクリームハンダの固化物16aを除去し、電極端子1
2上にハンダバンプ18が形成された配線回路基板10
を得た。なお、クリームハンダの固化物16aの除去方
法は、ロール式粘着テープクリーナーをレジスト皮膜1
4の表面と接触させて回動させることにより、粘着性を
有する材料により吸着して除去する方法により行った。
【0070】(実施例2)クリームハンダの固化物16
aの除去方法として、#320のバフ研磨材を使用し、
回転ロール方式でレジスト皮膜14の表面を機械的に研
磨して除去する方法により行ったこと以外は、実施例1
と同様にして、電極端子12上にハンダバンプ18が形
成された配線回路基板10を得た。
【0071】(実施例3)クリームハンダの固化物16
aの除去方法として、配線回路基板10を40℃に加温
した24%NaOH溶液中に10分間浸漬することによ
り、レジスト皮膜14を剥離して除去する方法により行
ったこと以外は、実施例1と同様にして、電極端子12
上にハンダバンプ18が形成された配線回路基板10を
得た。
【0072】(実施例4)クリームハンダの固化物16
aの除去方法として、高周波出力/発振周波数が、80
W/30KHzの超音波が印加された水に配線回路基板
10を浸漬することにより、超音波が印加された液体に
配線回路基板10を浸漬して除去する方法により行った
こと以外は、実施例1と同様にして、電極端子12上に
ハンダバンプ18が形成された配線回路基板10を得
た。
【0073】(実施例5)水に代えて、クリームハンダ
16に含有するハンダ合金と同一組成のハンダ合金を溶
融させた溶融ハンダに、窒素雰囲気下で配線回路基板1
0を浸漬したこと以外は、実施例4と同様にして、電極
端子12上にハンダバンプ18が形成された配線回路基
板10を得た。
【0074】(実施例6)クリームハンダの固化物16
aの除去方法として、クリームハンダ16を溶融・固化
する前に、レジスト皮膜14の表面に剥離可能な接着剤
層を形成した後、クリームハンダ16を溶融・固化し、
次いで、接着剤層を剥離して除去する方法により行った
こと以外は、実施例1と同様にして、電極端子12上に
ハンダバンプ18が形成された配線回路基板10を得
た。
【0075】なお、接着剤層として、予めタッキング性
を有するシート状に成形された材料[信越化学工業株式
会社製:商品名TC−100TKC]を用いて、レジス
ト皮膜14の表面を覆った状態で、窒素雰囲気中にて2
20℃、保持時間1分の加熱処理を行って、レジスト皮
膜14と密着させた。
【0076】(実施例7)セラミック系基板を使用し、
銅の上にニッケルを被覆し、さらにその上に金を被覆し
ている電極端子(寸法60μm×10mm:数300
個)を有する配線回路基板(50mm×50mm)を準
備し、図7に示す工程を順次施した。
【0077】先ず、底面に電極端子12が露出するレジ
スト開口部15を有するレジスト皮膜14を、配線回路
基板10の表面に形成した(工程[ア])。なお、レジ
スト開口部15は一つの電極端子12に対して2箇所と
し、計600箇所形成した。
【0078】このレジスト皮膜14は、感光性を有する
ハンダレジスト(永久レジスト)材を用いて、写真法に
よりパターン形成を行った後、150℃60分の加熱乾
燥処理することにより形成した。形成したレジスト開口
部15の大きさは80μm角であり、レジスト開口部1
5の底面には電極端子12と、配線回路基板10の絶縁
部が露出していた。
【0079】次いで、配線回路基板10の表面にクリー
ムハンダ16を塗布して、レジスト開口部15内にクリ
ームハンダ16を充填した(工程[イ])。
【0080】クリームハンダ16としては、Sn−Ag
系のクリームハンダ(株式会社日本スペリア社製:商品
名Sn96RA−3SFMQ)を使用した。また、クリ
ームハンダ16の塗布は、マスクレスで、配線回路基板
10上に直接スキージで印刷して行った。なお塗布後、
クリームハンダ16は、レジスト開口部15内に充填さ
れると共に、レジスト皮膜14の表面の一部に付着して
いた。なお、マスクを用いないで塗布を行ったので、位
置合わせ等の必要もなく、塗布は極めて簡単容易であ
り、特別な技術や設備は必要としなかった。
【0081】次いで、レジスト皮膜14の表面に付着し
たクリームハンダ16を除去した。なお、クリームハン
ダ16の除去方法は、ロール式粘着テープクリーナーを
レジスト皮膜14の表面と接触させて回動させることに
より、粘着性を有する材料により吸着して除去する方法
により行った。
【0082】次いで、塗布したクリームハンダ16を、
赤外線リフロー炉により、空気中で、トップ温度230
℃/キープ時間1分の条件で加熱して溶融した後、放冷
して固化し、電極端子12上にハンダバンプ18が形成
された配線回路基板10を得た。
【0083】(実施例8)レジスト開口部15の大きさ
が80μm角であること、及び、クリームハンダ16の
除去方法として、#320のバフ研磨材を使用し、回転
ロール方式でレジスト皮膜14の表面を機械的に研磨し
て除去する方法により行ったこと以外は、実施例7と同
様にして、電極端子12上にハンダバンプ18が形成さ
れた配線回路基板10を得た。
【0084】(実施例9)クリームハンダ16の固化物
の除去方法として、配線回路基板10を40℃に加温し
た24%NaOH溶液中に10分間浸漬することによ
り、レジスト皮膜14を剥離して除去する方法により行
ったこと以外は、実施例1と同様にして、電極端子12
上にハンダバンプ18が形成された配線回路基板10を
得た。
【0085】(実施例10)実施例1で用いたものと同
様の配線回路基板10を準備し、図11に示す工程を順
次施した。先ず、底面に電極端子12が露出するレジス
ト開口部15を有するレジスト皮膜14を、配線回路基
板10の表面に形成した(工程[ア])。なお、レジス
ト開口部15は一つの電極端子12に対して2箇所と
し、計600箇所形成した。なお、レジスト皮膜14及
びレジスト開口部15は、実施例1と同様の材料を用い
て同様の方法により、同様の大きさのものを形成した。
【0086】次いで、配線回路基板10の表面にクリー
ムハンダ16を塗布して、レジスト開口部15内にクリ
ームハンダ16を充填した(工程[イ])。なお、クリ
ームハンダ16は、実施例1と同様の材料を用いて同様
の方法で塗布した。なお塗布後、クリームハンダ16
は、レジスト開口部15内に充填されると共に、レジス
ト皮膜14の表面の一部に付着していた。
【0087】次いで、クリームハンダ16が溶融する温
度に加熱した溶融ハンダ32に配線回路基板10を浸漬
した後、その溶融ハンダ32から引き出すことにより、
塗布したクリームハンダ16の溶融・固化と、レジスト
皮膜14の表面に付着したクリームハンダ16の除去
(工程[ウ])をほぼ同時に進行させて、電極端子12
上にハンダバンプ18が形成された配線回路基板10を
得た。
【0088】なお、溶融ハンダ32としては、クリーム
ハンダ16に含有するハンダ合金と同一組成のハンダ合
金を窒素雰囲気下にて溶融させた液に、実施例4と同様
の超音波振動を与えたものを用いた。
【0089】(比較例1)レジスト皮膜14の表面に付
着したクリームハンダの固化物16aの除去を行わない
こと以外は、実施例1と同様にして、電極端子12上に
ハンダバンプ18が形成された配線回路基板10を得
た。
【0090】(評価、結果)各実施例及び比較例1で得
られたハンダバンプの寸法(縦、横、高さ)と、クリー
ムハンダの固化物の残存状態を評価した。ハンダバンプ
の寸法は、形成したハンダバンプを40個ランダムにサ
ンプリングして金属顕微鏡を用いて測定し、平均値とば
らつきを求めた。なお、寸法のうち高さは、金属顕微鏡
による焦点深度により測定した。また、クリームハンダ
の固化物の残存状態は、配線回路基板の表面に残存して
いるクリームハンダの固化物の有無を、10倍の拡大鏡
を用いて目視検査し、多数残存している場合を×とし、
わずかに残存している場合を○とし、残存していない場
合を◎とした。
【0091】その結果は表1に示したように、各実施例
は比較例1と比べて、配線回路基板の表面に残存してい
るクリームハンダの固化物が少ないことが確認された。
また、各実施例は、形成しようとしたハンダバンプが5
0μm又は80μmと微細であったが、高精度な寸法で
形成できることが確認された。
【0092】また、レジスト皮膜の表面を機械的に研磨
して、レジスト皮膜の表面に付着したクリームハンダ又
はその固化物を除去した実施例2及び実施例8、並び
に、溶融ハンダに浸漬した実施例5及び実施例10は、
ハンダバンプの高さの均一性が特に優れていることが確
認された。
【0093】
【表1】
【0094】
【発明の効果】本発明に係るハンダバンプ形成方法によ
ると、配線回路基板表面の絶縁部に、余分なクリームハ
ンダの固化物が残存しにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンダバンプ形成方法の、第一の
実施の形態の工程を説明する断面図である。
【図2】本発明に係るハンダバンプ形成方法の、第一の
実施の形態の工程の一部を説明する断面図である。
【図3】本発明に係るハンダバンプ形成方法の、第一の
実施の形態の変形例の、工程の一部を説明する断面図で
ある。
【図4】本発明に係るハンダバンプ形成方法の、第一の
実施の形態の変形例の、工程の一部を説明する断面図で
ある。
【図5】本発明に係るハンダバンプ形成方法の、第一の
実施の形態の変形例の、工程の一部を説明する断面図で
ある。
【図6】本発明に係るハンダバンプ形成方法の、第一の
実施の形態の他の変形例の、工程を説明する断面図であ
る。
【図7】本発明に係るハンダバンプ形成方法の、第二の
実施の形態の工程を説明する断面図である。
【図8】本発明に係るハンダバンプ形成方法の、第二の
実施の形態の工程の一部を説明する断面図である。
【図9】本発明に係るハンダバンプ形成方法の、第二の
実施の形態の変形例の、工程の一部を説明する断面図で
ある。
【図10】本発明に係るハンダバンプ形成方法の、第二
の実施の形態の変形例の、工程の一部を説明する断面図
である。
【図11】本発明に係るハンダバンプ形成方法の、第三
の実施の形態の工程を説明する断面図である。
【符号の説明】
10 配線回路基板 12 電極端子 14 レジスト皮膜 15 レジスト開口部 16 クリームハンダ 17 クリームハンダの溶融物 18 ハンダバンプ 20 粘着物 22 研磨材 26 洗浄用の液体 27 洗浄槽 28 超音波振動子 30 接着剤層 32 溶融ハンダ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線回路基板の表面に形成された電極端
    子上に、クリームハンダを塗布した後、溶融・固化して
    ハンダバンプを形成するハンダバンプ形成方法であっ
    て、下記の[ア]〜[ウ]の工程を備えることを特徴と
    するハンダバンプ形成方法。 [ア]底面に電極端子が露出するレジスト開口部を有す
    るレジスト皮膜を、配線回路基板の表面に形成する工程
    と、[イ]クリームハンダを塗布して、レジスト開口部
    内にクリームハンダを充填する工程と、[ウ]塗布した
    クリームハンダを溶融した後、固化すると共に、レジス
    ト皮膜の表面に付着したクリームハンダを除去する工
    程。
  2. 【請求項2】 塗布したクリームハンダを溶融した後、
    固化すると共に、レジスト皮膜の表面に付着したクリー
    ムハンダを除去する方法が、塗布したクリームハンダを
    溶融した後、固化し、次いで、レジスト皮膜の表面に付
    着したクリームハンダの固化物を除去する方法であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のハンダバンプ形成方法。
  3. 【請求項3】 塗布したクリームハンダを溶融した後、
    固化すると共に、レジスト皮膜の表面に付着したクリー
    ムハンダを除去する方法が、レジスト皮膜の表面に付着
    したクリームハンダを除去した後、塗布したクリームハ
    ンダを溶融・固化する方法であることを特徴とする請求
    項1記載のハンダバンプ形成方法。
  4. 【請求項4】 レジスト皮膜の表面に付着したクリーム
    ハンダ又はその固化物を除去する方法が、粘着性を有す
    る材料により吸着して除去する方法であることを特徴と
    する請求項1から請求項3のいずれかに記載のハンダバ
    ンプ形成方法。
  5. 【請求項5】 レジスト皮膜の表面に付着したクリーム
    ハンダ又はその固化物を除去する方法が、レジスト皮膜
    の表面を機械的に研磨して除去する方法であることを特
    徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のハン
    ダバンプ形成方法。
  6. 【請求項6】 レジスト皮膜の表面に付着したクリーム
    ハンダ又はその固化物を除去する方法が、レジスト皮膜
    を剥離して除去する方法であることを特徴とする請求項
    1から請求項3のいずれかに記載のハンダバンプ形成方
    法。
  7. 【請求項7】 レジスト皮膜の表面に付着したクリーム
    ハンダの固化物を除去する方法が、超音波が印加された
    液体に配線回路基板を浸漬して除去する方法であること
    を特徴とする請求項2記載のハンダバンプ形成方法。
  8. 【請求項8】 超音波が印加された液体が、超音波が印
    加された溶融ハンダであることを特徴とする請求項7記
    載のハンダバンプ形成方法。
  9. 【請求項9】 レジスト皮膜の表面に付着したクリーム
    ハンダの固化物を除去する方法が、レジスト皮膜の表面
    に剥離可能な接着剤層を形成した後、塗布したクリーム
    ハンダを溶融・固化し、次いで、接着剤層を剥離して除
    去する方法であることを特徴とする請求項2記載のハン
    ダバンプ形成方法。
  10. 【請求項10】 塗布したクリームハンダを溶融した
    後、固化すると共に、レジスト皮膜の表面に付着したク
    リームハンダを除去する方法が、溶融ハンダに配線回路
    基板を浸漬した後、その溶融ハンダから引き出すことに
    より、塗布したクリームハンダの溶融・固化と、レジス
    ト皮膜の表面に付着したクリームハンダの除去を、同時
    に進行させる方法であることを特徴とする請求項1記載
    のハンダバンプ形成方法。
  11. 【請求項11】 溶融ハンダが、クリームハンダに含有
    するハンダ合金と同一組成のハンダ合金を溶融させた溶
    融ハンダであることを特徴とする請求項8又は請求項1
    0記載のハンダバンプ形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008004870A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Fujikura Ltd 配線板及び配線板の製造方法
WO2014168175A1 (ja) * 2013-04-09 2014-10-16 昭和電工株式会社 はんだ回路基板の製造方法、はんだ回路基板及び電子部品の実装方法

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