JPH11102691A - 電池用防爆装置及び当該電池用防爆装置を利用した電池 - Google Patents

電池用防爆装置及び当該電池用防爆装置を利用した電池

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JPH11102691A
JPH11102691A JP9279804A JP27980497A JPH11102691A JP H11102691 A JPH11102691 A JP H11102691A JP 9279804 A JP9279804 A JP 9279804A JP 27980497 A JP27980497 A JP 27980497A JP H11102691 A JPH11102691 A JP H11102691A
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explosion
battery
proof device
hollow body
terminal portion
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JP9279804A
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English (en)
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Yoshiaki Obayashi
義昭 大林
Seisaku Hirai
誠作 平井
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Hosiden Corp
Original Assignee
Hosiden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池内部に納めることができ、組立容易で、
かつ電池の小型化に対応容易な電池用防爆装置を提供す
る。 【解決手段】 ガラス製などの中空体10に、電池の集
電体と電気的に接続する第1の端子部20と電池の出力
電極に接続する第2の端子部30とを設け、当該中空体
10の表面に、当該第1の端子部20及び第2の端子部
30と電気的に接続された導電性を有する導電性薄膜4
0を形成する。また、前記中空体10の内部には、中空
体10の耐圧に応じて所定の動作圧が得られるように、
窒素などの不活性ガスを封入して、本発明に係る電池用
防爆装置Aを作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池用防爆装置
と、これを利用した電池とに関する。具体的には、リチ
ウムイオン電池などの充電型電池の安全機構として用い
られる防爆装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、携帯電話、パーソナルコンピ
ュータ、ビデオカメラ等の電子機器には、リチウムイオ
ン電池などの充電型電池が用いられており、これら充電
型電池ではでは、例えば、電子機器の故障や誤使用によ
って過充電状態や短絡状態になると、電池内部が加熱さ
れ、電解液が分解されてガスが発生し、電池内圧が上昇
し、爆発してしまう場合があった。このため、これらの
充電型電池には、各種の防爆装置が備えられている。
【0003】例えば、実開昭64−38764号公報に
は、負極あるいは正極の金属集電体と出力端子とを電気
的に接続する平板状をした金属製の集電リードに、円状
や楕円状等をした穿孔を設け、当該穿孔箇所近傍をフッ
素系樹脂で被覆した防爆装置が開示されている。
【0004】当該防爆装置にあっては、集電リードは前
記穿孔箇所においてリード幅が狭くなっており、高まっ
た電池内圧により切断され易くなっている。と共に当該
穿孔箇所近傍はフッ素系樹脂で被覆されているため、電
解液による腐食を防ぐことができ、防爆装置の誤作動を
防止できる。
【0005】しかしながら、この防爆装置にあっては、
切断される穿孔箇所近傍は樹脂で被覆されているため、
所定の動作圧に調整するのが困難であり、充電型電池が
小型化するにつれ、狭幅のリード幅に所定の大きさの穿
孔を開設することが困難になるという問題点があった。
さらに、集電リードが機械的に破断されることにより動
作するものであり、動作圧が比較的大きなものにならざ
るを得ず、安全に動作させることも困難であった。
【0006】また、特開平6−36752号公報には、
電池上部を塞ぐ封口体に放圧用の孔を設け、封口体の外
面側に、当該孔に対応して弁膜が形成された薄膜を設け
た防爆装置が開示されている。当該防爆装置にあって
は、一定厚さの弁膜や薄膜を得ることができるので、安
定した動作圧を得ることができる。
【0007】しかしながら、この防爆装置にあっては、
封口体に開口された孔に弁膜と薄膜の2枚の膜を設ける
必要があり、複雑な構造となっている。このため、充電
型電池が小型化するにつれ、防爆装置の作製が著しく困
難なものとなっていた。さらに、弁膜が外部に露出され
た構造であるため、外部からの要因によって誤動作を生
じることがあり、作動時には内部の電解液が放出される
おそれがあった。
【0008】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、電池内部に納めることができ、組立容
易で、かつ電池の小型化に対応容易な電池用防爆装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明に係る請
求項1に記載の電池用防爆装置は、当該防爆装置は、正
極若しくは負極の集電体と出力電極との間に備えられる
電池用防爆装置であって、中空体と、当該中空体表面に
形成された導電性薄膜とを具備することを特徴としてい
る。
【0010】また、請求項2記載の電池用防爆装置は、
前記集電体に電気的に接続する第1の端子部と、前記出
力電極に接続する第2の端子部とを備え、前記第1の端
子部と前記第2の端子部は、前記導電性薄膜と電気的に
接続されたことを特徴としている。
【0011】さらに、請求項3記載の電池用防爆装置
は、前記第1の端子部及び/又は前記第2の端子部は、
中空体に突設された突起部表面に形成された導電性薄膜
からなることを特徴としている。
【0012】また、請求項4記載の電池用防爆装置は、
さらに、前記第1の端子部及び/又は前記第2の端子部
に、衝撃吸収部を設けたことを特徴としている。
【0013】また、請求項5記載の電池用防爆装置は、
前記中空体に薄肉部を設け、少なくとも当該薄肉部表面
に、前記導電性薄膜を形成したことを特徴としている。
【0014】また、請求項6記載の電池用防爆装置にお
ける中空体は、底面に相当する部分が開放された略蒲鉾
状の本体部と、この本体部の開放された部分を密閉する
本体部とは別体の薄肉部とを有しており、当該薄肉部表
面に前記導電性薄膜を形成したことを特徴としている。
【0015】さらに、請求項7記載の電池用防爆装置
は、前記薄肉部の表面が、平面状であることを特徴とし
ている。
【0016】本願第2の発明に係る請求項8記載の電池
用防爆装置は、正極若しくは負極の集電体と出力電極と
の間に備えられる電池用防爆装置であって、中空体と、
発熱体と、前記集電体に電気的に接続する第1の端子部
と、前記出力電極に接続する第2の端子部とを備え、前
記第1の端子部及び前記第2の端子部は、前記中空体内
部に納められた前記発熱体と電気的に接続されたことを
特徴としている。
【0017】また、請求項9記載の電池用防爆装置は、
上記第1の発明に係る防爆装置や上記第2の発明に係る
防爆装置において、前記中空体は、ガラス製であること
を特徴としており、さらに請求項10記載の電池用防爆
装置にあっては、前記中空体内に、不活性ガスが封入さ
れたことを特徴としている。
【0018】本願発明に係る請求項11記載の電池は、
正極若しくは負極の集電体と出力電極とを備えた電池に
おいて、前記集電体と前記出力電極とを、本願発明に係
る電池用防爆装置を介して、電気的に接続したことを特
徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本願第1の発明に係る第1
の実施の形態である電池用防爆装置(以下、「防爆装
置」と称す。)の正面図、図2は当該防爆装置の断面構
造図、図3は当該防爆装置が備えられた電池を一部破断
した内部構造図、図4は当該防爆装置の作動原理を示す
説明図、図5は本願第1の発明に係る別な実施の形態で
ある防爆装置の正面図、図6は本願第1の発明に係るさ
らに別な実施の形態である防爆装置の断面構造図、図7
は本願第1の発明に係るさらに別な実施の形態である防
爆装置の断面構造図、図8は本願第1の発明に係るさら
に別な実施の形態である防爆装置の断面構造図、図9は
本願第2の発明に係る一実施の形態である防爆装置の断
面構造図である。以下、本発明について各図に従って説
明する。
【0020】図1及び図2に示す防爆装置Aは、中空体
10に充電型電池の集電体に電気的に接続される第1の
端子部20と充電型電池の出力電極に電気的に接続され
る第2の端子部30とが備えられており、当該中空体1
0の表面全面に、当該第1の端子部20及び第2の端子
部30と電気的に接続された導電性を有する導電性薄膜
40が形成されている。
【0021】前記中空体10は、例えば、ガラス製の膜
から略楕円球状に作製されており、目標となる動作圧
(例えば、リチウムイオン電池では約5kg/cm2
で破損されるような強度、つまり膜厚に設定される。従
って、この動作圧で破損されるように設定できるような
ものであれば、ガラスに限らず、プラスチック樹脂やア
ルミニウムなどの金属、セラミックス等の陶器などから
作製することもできる。
【0022】当該中空体10の内部は、真空状態でも気
体が封入された状態のいずれの状態であっても差し支え
ない。封入される気体としては、空気や窒素、アルゴン
などの各種の気体が用いられるが、中空体10から放出
されたガスの爆発を防止するために、窒素やアルゴンな
どの不活性ガスを用いるのが好ましい。このときの封入
圧は、上記の動作圧が得られるように設定され、中空体
10の強度に応じて適宜選定される。
【0023】また、中空体10の両端には、上記第1の
端子部20と上記第2の端子部30が備えられ、それぞ
れその一端を中空体10に支持されている。当該第1の
端子部20及び第2の端子部30は、例えば、棒状や薄
板状のものが用いられ、中空体10表面の導電性薄膜4
0と電気的に接続されている。
【0024】導電性薄膜40は、第1の端子部20と第
2の端子部30とを電気的に接続するためものであり、
例えば、第1の端子部20及び第2の端子部30が備え
られた中空体10の表面に、銅やニッケルなどの導電性
金属を蒸着したり、スパッタリングにより形成できる。
また、これらの導電性金属を含む導電性インクを塗布す
ることによっても形成できる。
【0025】当該導電性薄膜40は、第1の端子部20
と第2の端子部30とを電気的に接続し、導体抵抗が概
ね20mΩ以下になるように設定すればよい。このと
き、両端子部20,30を中空体10に支持させず、導
電性薄膜40にのみ支持させることも考えられるが、十
分な強度を得るのが難しく、好ましい実施態様ではな
い。また、導電性薄膜40は、第1の端子部20と第2
の端子部30を電気的に接続できる構造であれば、中空
体10の内面に形成してもよく、後述するように中空体
10表面に部分的に設けてもよい。
【0026】このようにして作製された当該防爆装置A
は、集電体120と出力電極130との間に備えられ
る。この充電型電池100は、負極(若しくは正極)を
兼ねた外装缶110と、多数の正極(若しくは負極)を
接続した集電体120と、当該集電体120と電気的に
接続される出力電極130とを備えている。外装缶11
0の開口には、封口体140がレーザー溶接などによっ
て気密に取り付けられ、内部には電解液150が充填さ
れている。また、封口体140の中央には、出力電極1
30を外部に引き出す開口160が開設されている。当
該開口160は、出力電極130の周囲にガラスなどの
絶縁性物質170がハーメチックシールされて密閉され
ると共に、出力電極130と外装缶110との絶縁が図
られている。防爆装置Aは、前記集電体120に第1の
端子部20が電気的に接続され、また、前記出力電極1
30に第2の端子部30が電気的に接続される。すなわ
ち、防爆装置Aを介した状態で、集電体120と出力電
極130とが電気的に接続される。
【0027】この防爆装置Aにおいて、例えば、過充電
等によって電解液150が分解され、ガスが発生して電
池内圧が上昇すると、図4(a)に示すように、防爆装
置Aの外圧と中空体10の内圧との差が大きくなり、中
空体10の耐圧以上に電池内圧が上昇して、図4(b)
に示すように中空体10が破損される。これにより、導
電性薄膜40が破壊され、集電体120と出力電極13
0の間の電気的導通が遮断される。この結果、充電が停
止されガスの発生が抑えられ、充電型電池100の発熱
や変形を抑えることができる。
【0028】また、電子機器のショートや誤使用により
過電流が流れた場合には、導電性薄膜40が異常に発熱
する。この結果、図4(c)に示すように中空体10中
に封入された気体が膨張して中空体10の内圧が高ま
り、中空体10の耐圧を越えると、図4(b)に示すよ
うに中空体10が破損される。
【0029】このように、当該防爆装置Aにあっては、
所定の動作圧により中空体10が破損される。この結
果、電解液150の分解によるガスの発生を抑え、電池
の爆発を事前に避けることができる。このため、電解液
150の漏出もなく、安全な防爆装置Aにすることがで
きる。
【0030】また、中空体10の形状や中空体10の膜
厚、あるいは中空体10に封入する気体圧などを容易に
設計変更できるため、動作圧を自由に変えることがで
き、充電型電池100の小型化にも容易に対応できる。
さらに、簡単な構成であり、しかも、従来の充電型電池
100の集電リードの代替として用いることにより、防
爆装置Aを組込むことが可能であり、簡単な作業により
防爆装置Aが組込まれた充電型電池100を提供でき
る。
【0031】次に、図5に示す防爆装置Bにあっては、
前記第1の端子部20及び前記第2の端子部30に、衝
撃吸収部50が設けられている。当該衝撃吸収部50
は、例えば図5に示すように、第1の端子部20及び第
2の端子部30自体の一部がコイル状に巻回されて形成
されている。このように、衝撃吸収部50を設けること
により、充電型電池100に機械的な衝撃が加えられた
としても、衝撃吸収部50がその衝撃を吸収すること
で、衝撃が直接防爆装置Bに伝わらず、外部衝撃による
防爆装置Bの破損を防げる。このため、製造時や輸送・
保管時の破損を防ぎ、充電型電池100の歩留りを向上
させると共に、信頼性を高めることができる。もちろ
ん、外部衝撃を吸収できるものであればよく、例えば、
第1の端子部20と第2の端子部30を剛性の小さなリ
ード線等から作成し、遊びを持たせて集電体120や出
力電極130と接続することも考えられる。
【0032】さらに、図6に示す防爆装置Cは、両端に
突起部11が突設された中空体10の表面全面に、導電
性薄膜40が形成されている。当該防爆装置Cにあって
は、当該突起部11表面の導電性薄膜40が、第1の端
子部20及び第2の端子部30の役割を果している。こ
のような構成であれば、第1の端子部20及び第2の端
子部30を備えることなく、集電体120と出力端子と
を電気的に接続することができる。もちろん、当該突起
部11を突設させることなく、導電性薄膜40と集電体
120及び出力電極130とをリード線等に接続するこ
ともできる。
【0033】また、図7に示す防爆装置Dにあっては、
中空体10の一部に平面状をした薄膜部12が形成され
ており、当該薄膜部12の表面に、第1の端子部20及
び第2の端子部30と電気的に接続された導電性薄膜4
0が形成されている。このように導電性薄膜40は、中
空体10表面に部分的に形成してもよい。特に本防爆装
置Dのように、薄膜部12を形成された中空体10を用
いることにより、より感度の高い、つまりより安全な防
爆装置Dを作製できる。この中空体10は、溶融した状
態のガラス球状物に空気等を送り込み、膨らませること
により作製されるが、このとき、平面物にガラス球状物
を押し付けることにより、容易に平面状をした薄膜部1
2を得ることができる。
【0034】また、図7に示す防爆装置Eにあっては、
中空体10は、底面に相当する部分が開放された略蒲鉾
状の本体部13と、この本体部13の開放された部分を
密閉する本体部13とは別体の薄肉部12とを有してお
り、当該薄肉部12の表面に前記導電性薄膜40を形成
してある。前記薄膜部12は平面状をしたガラス等から
形成され、前記本体部13は金属或いは樹脂等から形成
されている。すなわち、この防爆装置Eは、2ピースで
形成されているのである。このようにすれば、本体部1
3は同一でも、薄膜部12を変更することにより各種の
作動圧を有する防爆装置Eを得ることができる。
【0035】次に、図9に示す防爆装置Fは、本願第2
の発明に係る防爆装置の一実施の形態を示すものであ
る。当該防爆装置Fは、例えば、ガラスなどからなる中
空体10の内部に、フィラメント60が納められてお
り、当該フィラメント60に第1の端子部20と、第2
の端子部30とがそれぞれ電気的に接続されている。
【0036】当該中空体10は、上記第1の発明に係る
防爆装置A乃至Eと同様に、例えば、ガラス製の薄膜か
ら略楕円球状に作製されており、目標となる動作圧(例
えば、リチウムイオン電池では約5kg/cm2 )で破
損されるような強度、つまり膜厚に設定される。従っ
て、この動作圧で破損されるように設定できるようなも
のであれば、ガラスに限らず、プラスチック樹脂やアル
ミニウムなどの金属、セラミックス等の陶器などから作
製することもできる。
【0037】当該中空体10の内部には、空気や窒素、
アルゴンなどの各種の気体が封入されるが、当該気体に
は、フィラメント60の加熱により、封入された気体が
爆発しないよう、窒素やアルゴンなどの不活性ガスを用
いるのが好ましい。このときの封入圧は、上記の動作圧
が得られるように設定され、中空体10の強度に応じて
適宜選定される。
【0038】当該防爆装置Fに、過電流が流れるとフィ
ラメント60が異常に加熱され、中空体10中に封入さ
れた気体が膨張する。この結果、中空体10の内圧が異
常に高まり、中空体10の耐圧を越えると中空体10が
破損され、フィラメント60が切断される。こうして、
充電型電池100の過充電が抑えられ、充電型電池10
0の発熱や変形を抑えられる。
【0039】このように、当該防爆装置Fにおいても、
所定の動作圧により中空体10が破損される。この結
果、電解液150の分解によるガスの発生を抑え、電池
の爆発を事前に避けることができる。このため、電解液
150の漏出もなく、安全な防爆装置Eにすることがで
きる。
【0040】また、中空体10の形状や中空体10の膜
厚、あるいは中空体10に封入するガス圧などを、容易
に設計変更できるため、動作圧を自由に変えることがで
き、充電型電池100の小型化にも容易に対応が可能で
ある。さらに、簡単な構成であり、しかも、従来の充電
型電池100の集電リードの代替として用いることによ
り、防爆装置Fを組込むことが可能であり、比較的簡単
な作業により、防爆装置Eが組込まれた充電型電池10
0を提供できる。
【0041】
【発明の効果】本願第1の発明に係る請求項1に記載の
電池用防爆装置は、正極若しくは負極の集電体と出力電
極との間に備えられる電池用防爆装置であって、中空体
と、当該中空体表面に形成された導電性薄膜とを具備す
ることを特徴としているので、簡単な構造であり、小型
化にも容易に対応ができる。また、電池内部に設置でき
るので、防爆装置が作動しても、電池内部の電解液が外
部に漏出する恐れもない。
【0042】また、請求項2記載の電池用防爆装置は、
前記集電体に電気的に接続する第1の端子部と、前記出
力電極に接続する第2の端子部とを備え、前記第1の端
子部と前記第2の端子部は、前記導電性薄膜と電気的に
接続されたことを特徴としているので、集電体と出力電
極との接続が容易になり、防爆装置の設置が容易に行な
える。
【0043】さらに、請求項3記載の電池用防爆装置
は、前記第1の端子部及び/又は前記第2の端子部は、
中空体に突設された突起部表面に形成された導電性薄膜
からなることを特徴としているので、部品点数が削減さ
れるとともに製造工程も非常に簡単になり、低コスト化
を図ることができる。
【0044】また、請求項4記載の電池用防爆装置は、
さらに、前記第1の端子部及び/又は前記第2の端子部
に、衝撃吸収部を設けたことを特徴としているので、電
池に外部衝撃が加わっても、防爆装置が破損されること
がなく、製造時や輸送・保管時の破損が少なくなり、電
池の信頼性を高めることができる。
【0045】また、請求項5記載の電池用防爆装置は、
前記中空体に薄肉部を設け、少なくとも当該薄肉部表面
に、前記導電性薄膜を形成したことを特徴としているの
で、より感度の高い電池を提供できる。
【0046】さらに、請求項6記載の電池用防爆装置に
おける中空体は、底面に相当する部分が開放された略蒲
鉾状の本体部と、この本体部の開放された部分を密閉す
る薄肉部とを有しており、当該薄肉部表面に前記導電性
薄膜を形成してある。このため、本体部は同一でも薄膜
部を変更することにより作動圧を任意に設定することが
できるので、各種の作動圧の電池用防爆装置を得ること
ができる。
【0047】さらに、請求項7記載の電池用防爆装置
は、前記薄肉部の表面が、平面状であることを特徴とし
ているので、溶融されたガラス球状物を平面物に押し当
てることにより当該中空体を得ることができ、簡単に感
度のよい防爆装置を作製できる。
【0048】本願第2の発明に係る請求項8記載の電池
用防爆装置は、正極若しくは負極の集電体と出力電極と
の間に備えられる電池用防爆装置であって、中空体と、
発熱体と、前記集電体に電気的に接続する第1の端子部
と、前記出力電極に接続する第2の端子部とを備え、前
記第1の端子部及び前記第2の端子部は、前記中空体内
部に納められた前記発熱体と電気的に接続されたことを
特徴としているので、比較的簡単な構造で電池用防爆装
置を提供でき、小型化にも容易に対応ができる。また、
電池内部に設置ができるので、防爆装置が作動しても、
電池内部の電解液が外部に漏出する恐れもない。
【0049】また、請求項9記載の電池用防爆装置は、
上記第1の発明に係る防爆装置や上記第2の発明に係る
防爆装置において、前記中空体は、ガラス製であること
を特徴としているので、所望する動作圧で破損される中
空体を安価に入手でき、安価に電池用防爆装置を提供で
きる。
【0050】さらに、請求項10記載の電池用防爆装置
にあっては、前記中空体内に、不活性ガスが封入された
ことを特徴としているので、中空体内圧を変更すること
により、動作圧を容易に設定することができる。また、
動作した際の爆発も防ぐことができる。
【0051】本願発明に係る請求項11記載の電池は、
正極若しくは負極の集電体と出力電極とを備えた電池に
おいて、前記集電体と前記出力電極とを、本願発明に係
る電池用防爆装置を介して、電気的に接続したことを特
徴としているので、過充電等による爆発等の少ないより
安全で、小型の電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る第1の実施の形態である電池
用防爆装置の正面図である。
【図2】同上の電池用防爆装置の断面構造図である。
【図3】同上の電池用防爆装置が備えられた電池を一部
破断した内部構造図である。
【図4】同上の電池用防爆装置の作動原理を示す説明図
である。
【図5】第1の発明に係る別な実施の形態である電池用
防爆装置の正面図である。
【図6】第1の発明に係るさらに別な実施の形態である
電池用防爆装置の断面構造図である。
【図7】第1の発明に係るさらに別な実施の形態である
電池用防爆装置の断面構造図である。
【図8】第1の発明に係るさらに別な実施の形態である
電池用防爆装置の断面構造図である。
【図9】第2の発明に係る一実施の形態である電池用防
爆装置の断面構造図である。
【符号の説明】
A、B、C、D、E F 本発明に係る電池用防爆装置 10 中空体 11 突起部 12 薄肉部 20 第1の端子部 30 第2の端子部 40 導電性薄膜 50 衝撃吸収部 60 フィラメント 100 本発明に係る充電型電池 110 外装缶 120 集電体 130 出力電極 140 封口体 150 電極液 170 絶縁性物質

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極若しくは負極の集電体と出力電極と
    の間に備えられる電池用防爆装置であって、 中空体と、当該中空体表面に形成された導電性薄膜とを
    具備することを特徴とする電池用防爆装置。
  2. 【請求項2】 前記集電体に電気的に接続する第1の端
    子部と、前記出力電極に接続する第2の端子部とを備
    え、前記第1の端子部と前記第2の端子部は、前記導電
    性薄膜と電気的に接続されたことを特徴とする請求項1
    記載の電池用防爆装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の端子部及び/又は前記第2の
    端子部は、中空体に突設された突起部表面に形成された
    導電性薄膜からなることを特徴とする請求項2記載の電
    池用防爆装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の端子部及び/又は前記第2の
    端子部に、衝撃吸収部を設けたことを特徴とする請求項
    2記載の電池用防爆装置。
  5. 【請求項5】 前記中空体に薄肉部を設け、少なくとも
    当該薄肉部表面に、前記導電性薄膜を形成したことを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の電池用防爆装置。
  6. 【請求項6】 前記中空体は、底面に相当する部分が開
    放された略蒲鉾状の本体部と、この本体部の開放された
    部分を密閉する本体部とは別体の薄肉部とを有してお
    り、当該薄肉部表面に前記導電性薄膜を形成したことを
    特徴とする請求項1、2又は3記載の電池用防爆装置。
  7. 【請求項7】 前記薄肉部の表面が、平面状であること
    を特徴とする請求項5又は6記載の電池用防爆装置。
  8. 【請求項8】 正極若しくは負極の集電体と出力電極と
    の間に備えられる電池用防爆装置であって、 中空体と、発熱体と、前記集電体に電気的に接続する第
    1の端子部と、前記出力電極に接続する第2の端子部と
    を備え、前記第1の端子部及び前記第2の端子部は、前
    記中空体内部に納められた前記発熱体と電気的に接続さ
    れたことを特徴とする電池用防爆装置。
  9. 【請求項9】 前記中空体は、ガラス製であることを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載
    の電池用防爆装置。
  10. 【請求項10】 前記中空体内に、不活性ガスが封入さ
    れたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8又は9記載の電池用防爆装置。
  11. 【請求項11】 正極若しくは負極の集電体と出力電極
    とを備えた電池において、 前記集電体と前記出力電極とを、請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9又は10記載の電池用防爆装置
    を介して、電気的に接続したことを特徴とする電池。
JP9279804A 1997-09-26 1997-09-26 電池用防爆装置及び当該電池用防爆装置を利用した電池 Pending JPH11102691A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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