JPH11102657A - 光検出管 - Google Patents

光検出管

Info

Publication number
JPH11102657A
JPH11102657A JP26019497A JP26019497A JPH11102657A JP H11102657 A JPH11102657 A JP H11102657A JP 26019497 A JP26019497 A JP 26019497A JP 26019497 A JP26019497 A JP 26019497A JP H11102657 A JPH11102657 A JP H11102657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
wavelength
photocathode
tube
selectively
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26019497A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Suzuki
伸治 鈴木
Yukihiro Isobe
幸弘 磯部
Kazuyoshi Okano
和芳 岡野
Hidehiro Kume
英浩 久米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP26019497A priority Critical patent/JPH11102657A/ja
Publication of JPH11102657A publication Critical patent/JPH11102657A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Common Detailed Techniques For Electron Tubes Or Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長125nm付近の光のみを選択的に検出
する光検出管を提供する。 【解決手段】 本光検出管1は、入射窓13及び光電陰
極15を備えており、入射窓13はMgF2からなり、
且つ、光電陰極15はKBrからなる。MgF2は波長
約90nm以上の光を選択的に透過させ、KBrは波長
約160nm以下の光を選択的に光電変換する。したが
って、本光検出管においては、波長125nmに検出感
度のピークを有し、波長125nm±約35nmの光の
みを光学的バンドパスフィルタを用いることなく選択的
に検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電管や光電子増
倍管等の光検出管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光源の光強度を測定する光検出器
として、半導体Siを用いたフォトダイオードが知られ
ている。また、高感度の光検出を行う光検出器として光
電子増倍管等の光検出管が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
光検出管においては、波長125nm付近の紫外光を出
射する光源の強度をモニターする場合、その特定波長の
みを透過させる透過率特性を有する光学フィルタを併用
することを必要とした。すなわち、従来の光検出管にお
いては光検出管前方に1又は2以上の特定波長光選択透
過特性を有する光学フィルタを配置し、これを透過した
光を検出していた。このような光学フィルタは、透過光
の強度を減少させると同時に部品点数の増加を招いてい
た。本発明は、このような課題を解決するためになされ
たものであり、波長125nm付近の光のみを選択的に
検出する光検出管を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光検出管
は、真空容器外壁の一部をなす入射窓と、真空容器内に
配置され入射窓を透過した光を光電変換する光電陰極と
を備えた光検出管において、入射窓はMgF2からな
り、且つ、光電陰極はKBrからなることを特徴とす
る。MgF2は波長約90nm以上の光を選択的に透過
させ、KBrは波長約160nm以下の光を選択的に光
電変換する。したがって、本光検出管においては、波長
125nm±約35nmの光のみを光学的バンドパスフ
ィルタを用いることなく選択的に検出することができ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に係る光検出管
について説明する。同一要素又は同一機能を有する要素
には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略す
る。
【0006】図1は、実施の形態に係る光検出管1の縦
断面図である。本光検出管1は光電管であり、金属製側
管2の上端開口部を、入射窓としての面板3で封止し、
下端開口部をステム板4で封止してなる真空容器を備え
る。本真空容器の内部は大気圧よりも減圧されている。
本真空容器内には、入射窓3を透過した光λを光電変換
する光電陰極5と、光電陰極5から放出された電子eを
収集する金属製の陽極6とが配置されている。
【0007】光電陰極5は入射窓3の内面に形成されて
おり、光電陰極5には側管2を介して所定の電位が与え
られ、陽極6には陰極5よりも高い電位が与えられる。
例えば光電陰極5を接地し、陽極6に100Vの電位を
与えると、これらの間の電圧に従って真空容器内部に電
子eを陽極6方向へ引っ張る電界が発生する。光λの入
射に応じて光電陰極5で発生した電子eは、内部電界に
したがって加速された後、陽極6に衝突し、陽極6に電
気的に接続されたリードピン7を介して出力電流として
外部に取りだされる。なお、リードピン7とステム板4
との間の隙間はガラス充填材料8によって気密封止され
ている。
【0008】図2は、波長−入射窓透過率(%)特性、
波長−光電陰極放射感度(mA/W)特性、及びこれら
を合成した光電管1自体の検出感度(mA/W)特性を
示すグラフである。入射窓3に入射した光λのうち、波
長λ1以上の成分は入射窓3を透過する。また、光電陰
極5に入射した光λのうち、波長λ2以下の成分は光電
陰極5によって光電変換される。波長λ2は波長λ1より
も長く、したがって、光電管1自体は、波長λ1〜λ2
間に検出感度を有する。
【0009】なお、入射窓3の波長λ1における透過率
は波長λ1+70nmにおける透過率の約1/1000
以下であり、光電陰極5の波長λ2における放射感度は
波長λ2−70nmにおける放射感度の約1/1000
以下である。
【0010】本実施の形態に係る光電管1は、真空容器
外壁の一部をなす入射窓3と、真空容器内に配置され入
射窓3を透過した光λを光電変換する光電陰極5を備
え、入射窓3はMgF2からなり、且つ、光電陰極5は
KBrからなる。MgF2は波長約90nm(=λ1)以
上の光を選択的に透過させ、KBrは波長約160nm
(=λ2)以下の光を選択的に光電変換する。したがっ
て、本光電管においては、波長125nm付近に検出感
度のピークを有し、波長125nm±約35nmの光の
みを光学的バンドパスフィルタを用いることなく選択的
に検出することができる。また、本光電管の検出感度の
ピーク値を与える波長125nm±約35nmにおける
それぞれの検出感度は、ピーク値の検出感度の約1/1
000以下である。また、本光電管のXe2エキシマラ
ンプのピーク波長170nmにおける検出感度は、ピー
ク値の検出感度の約1/1000以下であり、波長12
6nmの光を出射するArエキシマランプの光をこれを
区別して検出することができる。
【0011】図3は、別の実施の形態に係る光検出管1
の縦断面図である。本光検出管1は光電子増倍管であ
り、ガラスバルブ12の上端開口部を、入射窓としての
面板13で封止し、下端開口部をステム板14で封止し
てなる真空容器を備える。本真空容器の内部は大気圧よ
りも減圧されている。本真空容器内には、入射窓13を
透過した光λを光電変換する光電陰極15と、光電陰極
15から放出された電子eを収集する金属製の陽極16
とが配置されている。また、陰極15と陽極16との間
には入射した電子を増倍するダイノードD1〜D5からな
る電子増倍器が順番に配置されている。
【0012】光電陰極15は入射窓13の内面に形成さ
れており、光電陰極15には集束電極19,20を介し
て所定の電位が与えられ、ダイノードD1〜D5及び陽極
16には陰極15よりも高い電位が与えられる。薄膜状
集束電極19は光電陰極15から第1段目のダイノード
1までの空間を囲むガラスバルブ12内面にアルミ等
の金属が蒸着されることによって形成され、板状集束電
極20は外周の一部分が薄膜状集束電極19に接触した
金属板からなる。板状集束電極20は中央部に開口を有
している。これらの集束電極19,20は、光電陰極1
5に電気的に接続されており、第1段目のダイノードD
1と共に、これらによった囲まれた空間内に光電陰極1
5で発生した電子を集束電極20の開口直下に配置され
た第1段ダイノードD1内に集束させる電界を形成す
る。
【0013】詳説すれば、光電陰極15及び集束電極1
9,20には単一のリードピン17を介して基準電位が
与えられ、ダイノードD1〜D5及び陽極16には、残り
の複数のリードピン17を介して後段になるほど高い電
位が与えられる。例えば光電陰極15及び集束電極1
9,20に接地電位を与え、陽極16に100Vの電位
を与え、ダイノードD1〜D5に0〜100Vの電位から
選択される電位を与えると、これらの間の電圧に従って
真空容器内部に光電陰極15で発生した電子eを陽極1
6方向へ引っ張る電界が発生する。
【0014】光λの入射に応じて光電陰極15で発生し
た電子eは、内部電界にしたがって加速された後、第1
段目のダイノードD1に衝突して増倍され、これよりも
後段のダイノードD2〜D5に順次衝突しながらさらに増
倍され、最終的に陽極16に衝突する。陽極16で収集
された電子eは、陽極16に電気的に接続されたリード
ピン17を介して出力電流として外部に取りだされる。
なお、リードピン17とステム板14との間の隙間はガ
ラス充填材料18によって気密封止されている。
【0015】本光電子増倍管は、ボックスアンドグリッ
ド型の光電子増倍管であり、各ダイノードD1〜D5はボ
ックス型であって、その前面にはグリッドが設けられて
いる。また、陽極16の近傍には最終段ダイノードが配
置されているが、本実施の形態では図示しない。
【0016】本実施の形態に係る光電子増倍管は、上記
実施の形態に係る光電管と同様に、真空容器外壁の一部
をなす入射窓13と、真空容器内に配置され入射窓13
を透過した光λを光電変換する光電陰極15とを備え、
入射窓13はMgF2からなり、且つ、光電陰極15は
KBrからなる。上述のように、MgF2は波長約90
nm(=λ1)以上の光を選択的に透過させ、KBrは
波長約160nm(=λ2)以下の光を選択的に光電変
換する。したがって、本光電子増倍管においては、波長
125nmに検出感度のピークを有し、波長125nm
±約35nmの光のみを光学的バンドパスフィルタを用
いることなく選択的に検出することができる。
【0017】なお、上述の入射窓及び光電陰極は、透過
型の光電陰極を有するヘッドオン型の光検出管に適用し
たが、これらは反射型の光電陰極を有するサイドオン型
の光電子増倍管やイメージインテンシファイア等の光検
出管に適用することもできる。
【0018】図4は、上記光検出管1を内部に有する光
検出管モジュール100の縦断面図である。本光検出管
モジュールは、光検出管1を収納する包囲筒21と、包
囲筒21の上端開口部を封止するキャップ部材22と、
包囲筒21の下端開口部を封止する封止板23とを備え
る。キャップ部材22は、包囲筒21の長手方向に沿っ
て穿設された貫通孔24を有しており、モジュール外部
からの光λを貫通孔24を介して包囲筒21内部に導く
ことができる。
【0019】包囲筒21内には上記特定波長の光を少な
くとも透過させる材料からなるスリガラス等の光拡散板
25が配置されており、光拡散板25は光検出管1の入
射窓と貫通孔24の光出射端との間に位置する。光拡散
板25は貫通孔24の光出射端を封止しており、貫通孔
24内に導入された光λを拡散して光検出管1の入射窓
方向へ照射する。なお、光拡散板25に代えてエッチン
グメッシュを貫通孔24の光出射端に配置し、光電陰極
の劣化を防止することもできる。上述の光検出管1は、
特定波長の光の入射に応じて電気信号を出力する。この
電気信号は包囲筒21内部に配置されたプリアンプ26
で増幅され、封止板23を貫通するリード線を介して外
部に出力される。本光検出管モジュールは、フロンガス
やNOX等の分解用光源のモニタとして用いることがで
きる。
【0020】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の光検出
管によれば、特定波長の光のみを光学的バンドパスフィ
ルタを用いることなく検出することができ、高感度に光
検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る光電管の縦断面図。
【図2】波長−入射窓透過率(%)特性、波長−光電陰
極放射感度(mA/W)特性、及びこれらを合成した光
電管1自体の検出感度特性を示すグラフ。
【図3】実施の形態に係る光電子増倍管の縦断面図。
【図4】光検出管を内蔵した光検出管モジュールの縦断
面図。
【符号の説明】 1…光検出管、13…入射窓、15…光電陰極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久米 英浩 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器外壁の一部をなす入射窓と、前
    記真空容器内に配置され前記入射窓を透過した光を光電
    変換する光電陰極とを備えた光検出管において、前記入
    射窓はMgF2からなり、且つ、前記光電陰極はKBr
    からなることを特徴とする光検出管。
JP26019497A 1997-09-25 1997-09-25 光検出管 Pending JPH11102657A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26019497A JPH11102657A (ja) 1997-09-25 1997-09-25 光検出管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26019497A JPH11102657A (ja) 1997-09-25 1997-09-25 光検出管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11102657A true JPH11102657A (ja) 1999-04-13

Family

ID=17344646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26019497A Pending JPH11102657A (ja) 1997-09-25 1997-09-25 光検出管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11102657A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2003087739A1 (ja) * 2002-04-17 2005-08-18 浜松ホトニクス株式会社 光検出センサ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2003087739A1 (ja) * 2002-04-17 2005-08-18 浜松ホトニクス株式会社 光検出センサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100917387B1 (ko) 전자선 검출기, 주사형 전자 현미경, 질량 분석 장치, 및,이온 검출기
US8900890B2 (en) Corner cube enhanced photocathode
US10580630B2 (en) Photomultiplier tube and method of making it
US4825066A (en) Photomultiplier with secondary electron shielding means
US2575769A (en) Detection of ions
US4564753A (en) Radiation detector
JPH10283978A (ja) 電子検出器
JPH11102658A (ja) 光検出管
JP2003338260A (ja) 半導体光電面とその製造方法、及びこの半導体光電面を用いた光検出管
JPH11102657A (ja) 光検出管
JPH11102659A (ja) 光検出管
JPH11102660A (ja) 光検出管
JPH11102656A (ja) 光検出管
US4912315A (en) Long photomultiplier with translucent photocathode and reflector
JPH07326315A (ja) 正負イオン検出装置
US4147929A (en) Optical photoemissive detector and photomultiplier
JP2000019255A (ja) 放射線検出器
JP4506269B2 (ja) 光電子測定装置および光電子測定方法
Pollehn Evaluation of image intensifiers
JPS58158848A (ja) 電子検出器
JPH10172503A (ja) 光電子増倍管
JP2719098B2 (ja) 光電子放出面およびそれを用いた電子管と光検出装置
JPH01212172A (ja) 放射線画像情報読取装置
JPH0589820A (ja) 電子増倍管
JP2008059995A (ja) 撮像管

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050607

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051206