JPH1110163A - 抗菌消臭用多孔質セラミック成水剤 - Google Patents

抗菌消臭用多孔質セラミック成水剤

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JPH1110163A
JPH1110163A JP18185097A JP18185097A JPH1110163A JP H1110163 A JPH1110163 A JP H1110163A JP 18185097 A JP18185097 A JP 18185097A JP 18185097 A JP18185097 A JP 18185097A JP H1110163 A JPH1110163 A JP H1110163A
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antibacterial
water
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ceramic water
zeolite
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JP18185097A
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Kenji Nakamura
憲司 中村
Koji Nakamura
興司 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 飲料水を殺菌すると同時にカルキ臭やカビ
臭を除去し、美味成分及び滋養成分としてミネラルを放
出する飲料水用の抗菌消臭セラミック成水剤の提供。 【解決手段】 抗菌性ゼオライト1〜10重量%、活性炭
10〜30重量%、ミネラル素材10〜30重量%、多孔質珪藻
土又は天然ゼオライト10〜30重量%及び含水珪酸マグネ
シウムアルミニウム10〜20重量%を含有した焼成した多
孔質成形体よりなる、球状、板状、棒状、筒状、錠剤、
ハニカム状又はコップ状の抗菌消臭セラミック成水剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲用水を殺菌すると同
時にカルキ臭やカビ臭を除去し、美味成分と滋養成分と
してミネラルを放出する抗菌消臭用セラミック成水剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】飲用水については、味覚と健康面から浄
水器が普及しているが、従来の浄水器は設置スペースを
要すること、水道蛇口に直結して用いるものがほとんど
で、移動が不便であること、高価であること、フイルタ
ー剤の交換が不便であることから、もっと簡便なもので
ボトルの飲料水に成水剤を添加するだけ、あるいは自体
が容器となっているもので、美味しい水が衛生的に得ら
れる便利な添加タイプの成水剤が望まれている。このよ
うな添加タイプの成水剤としては、特開昭61-212383 号
公報に活性炭粉末と各種ビタミン、ミネラルの粉末を樹
脂バインダーを用いて造粒して水中徐放性粒剤として提
案されているが、樹脂バインダーはミネラルイオンによ
り溶出して飲料水には好ましくなく、しかも本成水剤に
は細菌が増殖して衛生上に問題がある。また、特開昭49
-43444号公報では陶土に炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、炭酸カリウム等のミネラル成分を混練して固形状
又は顆粒状に成型して焼成する成水剤が開示されている
が、カルキ臭やカビ臭の除去が不十分であることと、細
菌の増殖があり、衛生上に問題があった。さらに特公平
8-9508号公報には、海底地層に存在するミネラルを含有
する海洋腐食質と高分子珪素とを含む焼成体による飲料
水へのミネラル成分の供給を提案されているが、この場
合も焼成体に細菌の増殖があり、衛生面で問題があっ
た。一方、細菌の増殖を抑制するものとして、特開平8-
141580号公報では、多糖類溶液とミネラル剤とを混合し
てゲルカプセルとしたミネラル徐放剤において、抗菌剤
としてパラオキシ安息香酸類 (パラベン類) を用いる成
水剤の提案がなされているが、パラベン類は味覚神経に
麻痺性を与える化合物であり、美味上にも好ましくな
い。また、特開平6-238263号公報では、ゼオライトをビ
スコースに混合して凝固再生し、その後に抗菌性金属を
イオン交換するが、ビスコースの凝固再生工程で抗菌性
ゼオライトが強アルカリ、次いで強酸処理すると、変質
して抗菌性がなくなるので、セルロースにゼオライトを
担持した後に抗菌性金属をイオン交換しているが、セル
ロースに包埋状態でのイオン交換は不均一なものしか得
られない、又飲料用に有機物を用いることは衛生的に好
ましくない。従来から焼成物を用いることが長期的に安
全で衛生的であることは知られていたが、現実には浄水
用の焼成体に抗菌性ゼオライトを安定して用いることは
知られていなかったが、本発明ではこれを見事に実現し
たものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、飲料水に添
加タイプの成水剤として投入するだけで、従来の課題で
あった焼成体に抗菌性を付与できる画期的なものであ
り、長期間にわたり抗菌効果があり、味覚に影響するこ
となく、カルキ臭、カビ臭、等の臭を除くと同時に味覚
及び滋養成分としてミネラル成分を放出するために美味
しくて滋養のある水を得ることができる。即ち、本発明
では、抗菌剤の担持に従来のように有機化合物のバイン
ダーは使用せず、焼成によって焼き付け固定するので、
水中で長期間にわたり品質は安定しており、有害物質の
溶出はなく、食品衛生面に優れているからである。ボル
トに入れた飲料水に対して本発明の成水剤を添加するだ
けで、冷蔵庫で冷やして飲用することができ、便利性、
経済性、安全性に著しい効果がある。一般の水道水に対
しては、本発明の成水剤を球状、板状、棒状、筒状、又
は錠剤の形状で容器内に投入すればよいが、容器が不足
する場合には、本発明の成水剤を予めコップ状成形体と
しておき、この中に不純物を含む水を貯留させ、壁面よ
り滲出してくるミネラル成分の抽出された水を美味しく
飲用することができるので、野外や災害時に特にその効
果が発揮される。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、抗菌性ゼオ
ライト1〜10重量%、活性炭10〜30重量%、ミネラル素
材10〜30重量%、多孔質珪藻土又は天然ゼオライト10〜
30重量%及び含水珪酸マグネシウムアルミニウム10〜20
重量%を混合し水を適量加えて混練して所定の形状の多
孔質成型体にして乾燥し、次いで700 ℃以下で焼成する
ことにより、抗菌性を有する多孔質成型体とすることが
できる。本発明の成水剤は、飲料水の成水用の添加剤と
して、抗菌効果と消臭効果を有し、ミネラル成分を美味
成分として放出する焼成セラミック体で、抗菌効果を得
るために抗菌成ゼオライトを焼成により焼き付け固定し
て用いることに特徴がある。本発明の成水剤の形状は、
球状、板状、棒状、筒状、錠剤、ハニカム状又はコップ
状より選ばれた形に成型して焼成する。得られた成水剤
は、長期保存にも問題がなく、多孔質焼成体であるの
で、飲用成水剤として抗菌効果と浄化効果及びミネラル
成分の放出効果に優れている。
【0005】本発明の成水剤の構成成分の抗菌性ゼオラ
イトは、ゼオライトに銀や亜鉛をイオン交換したものを
使用すればよいが、700 ℃以上の温度では抗菌性が著し
く低下するので、700 ℃以下の温度、好ましくは650 ℃
程度で焼成を行う。好ましい抗菌性ゼオライトとして
は、ゼオミック (商品名;株式会社シナネンゼオミック
製品) 及びバクテキラー (商品名;カネボー合繊株式会
社製品) があり、1〜10重量%を混合すればよい。抗菌
性ゼオライトは、一般水に含まれる各種の細菌及び真菌
の除去に有効であるが、1重量%以下では抗菌効果が少
なく、10重量%以上では水中の銀イオン濃度が50ppb 以
上となり、得られた水を飲料用にするには適当でない。
また、上記活性炭は、顆粒状活性炭、ヤシ殻破砕炭、繊
維状活性炭又は粉末状活性炭を使用することができる10
〜30重量%を混合する。カルキ臭やカビ臭の除去として
有効であるが、10重量%以下では消臭効果が不十分であ
り、消臭効果面から30重量%以上にする必要はない。さ
らにミネラル素材は、コーラルサンド、炭酸カルシウ
ム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム及び粘土鉱物を用
いることができる。ミネラル素材の使用に当たっては、
粘土鉱物を水で練るのが成型に有効であり、混合量はミ
ネラル素材合計で10〜30重量%でよい。粘土鉱物を用い
ないミネラル素材では、成型に澱粉、CMC 等の糊分を用
いるとよい。本発明の成水剤を多孔質とするために、多
孔質珪藻土、天然ゼオライトの粒子径0.2 〜2mmのもの
を10〜30重量%混合することにより、焼成後に多孔質体
とすることができる。焼成による各成分の結合剤として
は、含水珪酸マグネシウムアルミニウムを10〜20重量%
混練し、成型し、乾燥した後に焼成することにより成型
体を焼き付け固着をすることができる。各成分を混合し
て水を加えて混練して、成型・風乾した後に、加熱炉に
100 ℃程度で入れて昇温し、約5時間で630 〜650 ℃度
とし、該温度で1〜2時間焼成するのが適当である。
【0006】
【実施例1】抗菌性ゼオライトとしてAI10N(商品名;株
式会社シナネンゼオネック製品)8重量%、粉末状活性
炭23重量%、ミネラル素材として炭酸カルシウム5重量
%、炭酸カリウム5重量%、粘土質鉱物18重量%、多孔
質珪藻土25重量%及び含水珪酸マグネシウムアルミニウ
ム16重量%を混合し、水を加えて混練した。次いで2cm
φの球形に成型し、乾燥後に、電気炉に入れて100 ℃か
ら650 ℃まで5時間かけて昇温した。さらに650 ℃で2
時間加熱して放冷した。このようにして得られた約2cm
φの球を1L(リットル)のPET ボトルに5個入れ、水
道水を1L注入し、冷蔵庫に入れて放置した。4時間〜
48時間経過後の、水の評価は表1、表2の通りであっ
た。
【0007】
【表1】
【0008】
【表2】 旨 味 ◎ 美味い、 ○ 普通、 × 不味い、
【0009】
【実施例2】抗菌性ゼオライトとしてAJ10N ( 商品名;
株式会社シナネンゼオネック製品)7重量%、顆粒状活
性炭を22重量%、ミネラル素材として炭酸カルシウム5
重量%、炭酸カリウム5重量%、粘土質鉱物16重量%、
多孔質珪藻土25重量%及び含水珪酸マグネシウムアルミ
ニウム20重量%を混合し、水を加えて混練した。次いで
10cmφの径で高さ15cmのコップ状に成型して乾燥し、電
気炉に入れて100 ℃から650 ℃まで5時間かけて昇温し
た。さらに650 ℃で2時間加熱して焼成を終了して放冷
した。このようにして得られた焼成コップ状を、径20cm
高さ17cmのステンレス容器に入れて、該焼成コップ状の
中に一般細菌で3×103 個/ml含有し、濁りのある井戸
水を一杯に注入した。3時間放置した後に該コップ状の
外側部のステンレス容器内の水を注いだところ、濁りは
全くなく、一般細菌は見当たらず、臭いはなく、美味し
い水であった。
【0010】
【発明の効果】本発明の成水剤は、飲料水への添加タイ
プのもので、水に投入するだけで、従来の課題であった
焼成体に抗菌性を付与することが可能で、長時間にわた
り抗菌効果があり、味覚に影響することなく、カルキ
臭、カビ臭、等の臭を除くと同時に味覚および滋養成分
としてミネラル成分を放出するために美味しくて滋養の
ある水を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/50 540 C02F 1/50 540F 560 560B 1/00 1/00 F 1/28 1/28 E 1/68 510 1/68 510B 520 520N 520D 520M 540 540B 540G (72)発明者 中村 興司 大阪府大阪市東淀川区西淡路6丁目3番41 号 中村物産株式会社淡路工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗菌性ゼオライト1〜10重量%、活性炭
    10〜30重量%、ミネラル素材10〜30重量%、多孔質珪藻
    土又は天然ゼオライト10〜30重量%及び含水珪酸マグネ
    シウムアルミニウム10〜20重量%を含有し、焼成された
    多孔質成型体であることを特徴とする抗菌消臭用セラミ
    ック成水剤。
  2. 【請求項2】 多孔質成型体の形状が、球状、板状、棒
    状、筒状、錠剤及びハニカム状より選ばれたいずれかの
    形状であることを特徴とする請求項1の抗菌消臭用セラ
    ミック成水剤。
  3. 【請求項3】 多孔質成型体の形状が、水貯留のための
    コップ形状であることを特徴とする請求項1の抗菌消臭
    用セラミック成水剤
  4. 【請求項4】 700 ℃以下で焼成されてなることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかの抗菌消臭用セラミッ
    ク成水剤。
  5. 【請求項5】 飲料水用として使用することを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかの抗菌消臭用セラミック成
    水剤。
JP18185097A 1997-06-24 1997-06-24 抗菌消臭用多孔質セラミック成水剤 Pending JPH1110163A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010003976A (ko) * 1999-06-23 2001-01-15 황규하 음용수의 방취 항균 정수제의 조성물
KR100429915B1 (ko) * 2002-02-01 2004-05-03 김고정 폐수처리용 첨가물
JP2014016088A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Yukio Hirose 活性水素含有氷

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010003976A (ko) * 1999-06-23 2001-01-15 황규하 음용수의 방취 항균 정수제의 조성물
KR100429915B1 (ko) * 2002-02-01 2004-05-03 김고정 폐수처리용 첨가물
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