JPH11101336A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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Publication number
JPH11101336A
JPH11101336A JP9262575A JP26257597A JPH11101336A JP H11101336 A JPH11101336 A JP H11101336A JP 9262575 A JP9262575 A JP 9262575A JP 26257597 A JP26257597 A JP 26257597A JP H11101336 A JPH11101336 A JP H11101336A
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JP
Japan
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speed
range
failure
vehicle speed
shift
Prior art date
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Application number
JP9262575A
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English (en)
Inventor
Kenji Sawa
研司 澤
Shinya Kamata
真也 鎌田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速機の制御装置において、レンジ検出
手段の故障時にエンジンの過回転状態が生じない適切な
変速制御を行わせることをを課題とする。 【解決手段】 自動変速機の制御装置を、複数の動力伝
達経路を選択的に切換え可能に構成された変速機構と、
運転者が選択しているレンジを検出するレンジ検出手段
と、少なくとも車速を含む上記車両の運転状態を検出す
る運転状態検出手段と、上記レンジ検出手段の検出結果
と上記運転状態検出手段との検出結果とに基づいて上記
変速機構を制御する制御手段と、上記レンジ検出手段の
故障を検出する故障検出手段と、該故障検出手段により
上記レンジ検出手段の故障が検出されている時、エンジ
ンの過回転状態が生じないような変速段位になるように
上記変速機構を制御する故障時制御手段とから構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の制御
装置、特に車両の駆動源と駆動輪との間に設けられた有
段又は無段の自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に搭載される自動変速機と
して、変速歯車機構の動力伝達経路をクラッチやブレー
キ等の複数の摩擦要素の選択的作動により切換えて所定
の変速段に自動的に変速するように構成した有段式の自
動変速機や、エンジン側に連結された駆動側プーリーと
駆動輪側に連結された従動側プーリーとの間に掛けられ
たベルト部材を備え、両プーリーの径を変えることによ
り無段階に変速するタイプ無段変速機、さらにエンジン
側に連結された駆動側ディスクと駆動輪側に連結された
従動側ディスクとの間でトラクション駆動されるローラ
ー部材の傾きを変えることにより無段階に変速するタイ
プの無段変速機等が知られている。
【0003】上記有段式の自動変速機は、通常、車両の
運転状態、例えばエンジン負荷に関する値(スロットル
開度やエンジン負圧等)や車速に関する値(駆動輪速や
タービン回転速度等)と、これらをパラメーターとし
て、高車速、低負荷ほど段位の大きい変速段が選択され
るように予め設定されている変速特性とに基づいて目標
変速段を設定し、そのようにして設定された目標変速段
が実現されるように上記摩擦要素の締結状態を制御する
ことにより自動変速が達成される。
【0004】また、上記無段変速機は、通常、車両の運
転状態、例えばエンジン負荷に関する値(スロットル開
度やエンジン負圧等)や車速に関する値(駆動輪速やタ
ービン回転速度等)と、これらをパラメーターとして、
高車速、低負荷ほど低いエンジン回転数になるように設
定されているエンジン回転数特性とに基づいて目標エン
ジン回転数を設定し、そのようにして設定された目標エ
ンジン回転数が実現するように上記プーリー径やローラ
ーの傾転角を制御することにより自動変速が達成され
る。
【0005】ところで、上記のような有段式、無段式、
の自動変速機において、その変速制御を行う場合、ドラ
イバーが(シフトレバーやスイッチ等により)選択して
いるレンジ位置をインヒビタスイッチ(レンジ検出手
段)の信号から判定して、例えばP、Nレンジでは非走
行状態にし、また、D、S、Lレンジではそれぞれのレ
ンジに応じて設定された変速特性や目標エンジン回転数
特性に基づいた変速制御を行うようにしている。また、
Rレンジについては、Rレンジスイッチの信号がある状
態の他に、インヒビタスイッチからの信号がない状態も
Rレンジであると判定するようにしている。(例えば、
実開平1−035279号公報参照)そして、上記Rレ
ンジの判定とインヒビタスイッチの断線等によるフェイ
ル時の信号入力の無い状態とが同一であることから、ド
ライバーがRレンジを選択するのに伴って自動変速機の
摩擦要素(無段変速機の場合は前後進切換え用の摩擦要
素や、上記プーリー径、ローラー傾転角)が後進状態に
作動させられる事とあいまって、Dレンジの高速状態で
走行している場合にインヒビタスイッチのフェイル等に
伴ってその信号が入力されないことによってRレンジと
判定され、この時に上記摩擦要素やプーリー、ローラー
等が低速段用に制御されていると大きなエンジンブレー
キが作用して減速感が強い急減速状態となることから、
このRレンジにおける摩擦要素、プーリー、ローラー等
の制御内容をエンジンブレーキ作用の少なく、車両の走
行停止後の再発進が可能な程度のトルクを出力可能な中
速段、例えば3速(無段変速機の場合は3速程度の目標
エンジン回転数)に設定している(上記公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなフェール時に常に一律の変速段にすることは次のよ
うな不具合が発生する。一例として有段式の自動変速機
について説明するに、例えば、Dレンジの3速あるいは
Sレンジの2速等で、比較的低、中車速で走行中にイン
ヒビタスイッチの故障が検出され、その結果、3速が達
成されるような場合であれば問題は少ないが、例えばD
レンジの4速で比較的高車速で走行中にインヒビタスイ
ッチの故障が検出され、その結果3速が達成されるとエ
ンジンが過回転の状態(エンジン回転数が過剰に高くな
る状態)となってしまう。
【0007】すなわち、インヒビタスイッチの故障時に
その時の走行状態に関わらず一律に中速段に固定してし
まうと、エンジンが過回転状態となり、ドライバーが違
和感を感じてしまうのである。
【0008】そこで本発明は、有段式、無段式に関わら
ず、自動変速機の制御装置において、インヒビタスイッ
チが故障した時に、エンジンの過回転状態の生じない、
適切な変速制御を行うことを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のように構成したことを特徴とする。ま
ず、本願の特許請求の範囲の請求項1に記載の発明(以
下、第1発明という)は、自動変速機の制御装置におい
て、車両の駆動源と駆動輪との間に設けられ、複数の動
力伝達経路を選択的に切換え可能に構成された変速機構
と、運転者が選択しているレンジを検出するレンジ検出
手段と、少なくとも車速を含む上記車両の運転状態を検
出する運転状態検出手段と、上記レンジ検出手段の検出
結果と上記運転状態検出手段との検出結果とに基づいて
上記変速機構を制御する制御手段と、上記レンジ検出手
段の故障を検出する故障検出手段と、該故障検出手段に
より上記レンジ検出手段の故障が検出されている時、エ
ンジンの過回転状態が生じないような変速段位になるよ
うに上記変速機構を制御する故障時制御手段とを備えて
いることを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載の発明(以下、第2
発明という)は、上記第1発明において、上記故障時制
御手段が、上記レンジ検出手段の故障時、車速が大きい
ほど高速段になるように上記変速機構を制御することを
特徴とする。
【0011】また、請求項3に記載の発明(以下、第3
発明という)は、上記第1発明において、上記変速機構
が少なくとも3速以上の変速段を備えており、上記故障
時制御手段が、上記レンジ検出手段の故障時、車速が所
定車速より大きなの高速時には変速段位を高速段にする
一方、車速が上記所定車速以下の時には中速段にするこ
とを特徴とする。
【0012】また、請求項4に記載の発明(以下、第4
発明という)は、上記第1発明において、上記変速機構
が少なくとも3速以上の変速段を備えており、上記故障
時制御手段が、上記レンジ検出手段の故障時、車速が所
定車速以下の時は変速段位を中速段に固定する一方、車
速が所定車速よりも大きな場合には上記レンジ検出手段
の故障が検出される直前の上記レンジ検出手段の検出結
果に基づいて上記変速機構を制御することを特徴とす
る。
【0013】さらに、請求項5に記載の発明(以下、第
5発明という)は、自動変速機の制御装置において、車
両の駆動源と駆動輪との間に設けられ、前進4速及び後
進1速及びニュートラルの各動力伝達経路を選択的に切
換え可能に構成された変速機構と、前進4速レンジ、前
進3速レンジ、後退レンジ及びニュートラルレンジのう
ち、運転者が選択しているレンジを検出するレンジ検出
手段と、少なくとも車速を含む上記車両の運転状態を検
出する運転状態検出手段と、上記レンジ検出手段の検出
結果と上記運転状態検出手段との検出結果とに基づいて
上記変速機構を制御する制御手段と、上記レンジ検出手
段の故障を検出する故障検出手段と、該故障検出手段に
より上記レンジ検出手段の故障が検出されている時、変
速段位が3速になるように上記変速機構を制御する故障
時制御手段と、上記故障が検出されている時でも、車速
が所定車速よりも大きい時には、上記変速機構が3速に
なるのを規制する規制手段とを備えていることを特徴と
する。
【0014】また、請求項6に記載の発明(以下、第6
発明という)は、上記第5発明において、上記規制手段
が、上記レンジ検出手段の故障時、車速が所定車速より
大きい時には変速段位が4速になるように上記変速機構
を制御することを特徴とする。
【0015】また、請求項7に記載の発明(以下、第7
発明という)は、上記第5発明において、上記規制手段
が、上記レンジ検出手段の故障時、車速が所定車速より
大きい時には故障が判定される直前のレンジ判定結果に
基づいて上記変速機構を制御することを特徴とする。
【0016】上記の構成により、本願の各発明によれば
次の作用が得られる。まず、第1発明によれば、自動変
速機の制御装置において、車両の駆動源と駆動輪との間
に設けられ、複数の動力伝達経路を選択的に切換え可能
に構成された変速機構と、運転者が選択しているレンジ
を検出するレンジ検出手段と、少なくとも車速を含む上
記車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、上記
レンジ検出手段の検出結果と上記運転状態検出手段との
検出結果とに基づいて上記変速機構を制御する制御手段
と、上記レンジ検出手段の故障を検出する故障検出手段
と、該故障検出手段により上記レンジ検出手段の故障が
検出されている時、エンジンの過回転状態が生じないよ
うな変速段位になるように上記変速機構を制御する故障
時制御手段とを備えたので、レンジ検出手段の故障が検
出されている時にエンジンの過回転状態が生じないよう
な適切な変速制御を行うことが可能となる。
【0017】また、第2発明によれば、上記第1発明に
おいて、上記故障時制御手段が、上記レンジ検出手段の
故障時、車速が大きいほど高速段になるように上記変速
機構を制御するので、第1発明と同様、レンジ検出手段
の故障が検出されている時にエンジンの過回転状態が生
じないような適切な変速制御を行うことが可能となる。
【0018】また、第3発明によれば、上記第1発明に
おいて、上記変速機構が少なくとも3速以上の変速段を
備えており、上記故障時制御手段が、上記レンジ検出手
段の故障時、車速が所定車速より大きなの高速時には変
速段位を高速段にする一方、車速が上記所定車速以下の
時には中速段にするので、第1発明と同様、レンジ検出
手段の故障が検出されている時にエンジンの過回転状態
が生じないような適切な変速制御を行うことが可能とな
る。
【0019】また、第4発明によれば、上記第1発明に
おいて、上記変速機構が少なくとも3速以上の変速段を
備えており、上記故障時制御手段が、上記レンジ検出手
段の故障時、車速が所定車速以下の時は変速段位を中速
段に固定する一方、車速が所定車速よりも大きな場合に
は上記レンジ検出手段の故障が検出される直前の上記レ
ンジ検出手段の検出結果に基づいて上記変速機構を制御
するので、上記第1発明と同様に、レンジ検出手段の故
障が検出されている時にエンジンの過回転状態が生じな
いような適切な変速制御を行うことが可能となる。
【0020】さらに、第5発明によれば、自動変速機の
制御装置において、車両の駆動源と駆動輪との間に設け
られ、前進4速及び後進1速及びニュートラルの各動力
伝達経路を選択的に切換え可能に構成された変速機構
と、前進4速レンジ、前進3速レンジ、後退レンジ及び
ニュートラルレンジのうち、運転者が選択しているレン
ジを検出するレンジ検出手段と、少なくとも車速を含む
上記車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、上
記レンジ検出手段の検出結果と上記運転状態検出手段と
の検出結果とに基づいて上記変速機構を制御する制御手
段と、上記レンジ検出手段の故障を検出する故障検出手
段と、該故障検出手段により上記レンジ検出手段の故障
が検出されている時、変速段位が3速になるように上記
変速機構を制御する故障時制御手段と、上記故障が検出
されている時でも、車速が所定車速よりも大きい時に
は、上記変速機構が3速になるのを規制する規制手段と
を備えているので、レンジ検出手段の故障が検出されて
いる時にエンジンの過回転状態が生じないような適切な
変速制御を行うことが可能となる。
【0021】また、第6発明によれば、上記第5発明に
おいて、上記規制手段が、上記レンジ検出手段の故障
時、車速が所定車速より大きい時には変速段位が4速に
なるように上記変速機構を制御するので、第5発明と同
様、レンジ検出手段の故障が検出されている時にエンジ
ンの過回転状態が生じないような適切な変速制御を行う
ことが可能となる。
【0022】また、第7発明によれば、上記第5発明に
おいて、上記規制手段が、上記レンジ検出手段の故障
時、車速が所定車速より大きい時には故障が判定される
直前のレンジ判定結果に基づいて上記変速機構を制御す
るので、第5発明と同様、レンジ検出手段の故障が検出
されている時にエンジンの過回転状態が生じないような
適切な変速制御を行うことが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、機
械的構成、油圧制御回路、及び制御動作にわけて説明す
る。 1、機械的構成 まず、図1の骨子図により本実施の形態に係る自動変速
機10の全体の機械的な概略構成を説明する。
【0024】この自動変速機10、主たる構成要素とし
て、トルクコンバータ20と、該トルクコンバータ20
の出力により駆動される変速歯車機構として隣接配置さ
れた第1、第2遊星歯車機構30、40と、これらの遊
星歯車機構30、40でなる動力伝達経路をきり変える
クラッチやブレーキ等の複数の摩擦要素51〜55及び
ワンウェイクラッチ56とを有し、これらによりDレン
ジにおける1〜4速、Sレンジにおける1から3速及び
Lレンジにおける1〜2速と、Rレンジにおける後退速
とが得られるようになっている。
【0025】上記トルクコンバータ20は、エンジン出
力軸1に連結されたケース21内に固設されたポンプ2
2と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポンプ22
により作動油を介して駆動されるタービン23と、該ポ
ンプ22とタービン23との間に介設され、かつ、変速
機ケース11にワンウェイクラッチ24を介して支持さ
れてトルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース
21とタービン23との間に設けられ、該ケース21を
介してエンジン出力軸1とタービン23とを直結するロ
ックアップクラッチ26とで構成されている。そして、
上記タービン23の回転がタービンシャフト27を介し
て遊星歯車機構30、40側に出力されるようになって
いる。
【0026】ここで、このトルクコンバータ20の反エ
ンジン側には、該トルクコンバータ20のケース21を
介してエンジン出力軸1に駆動されるオイルポンプ12
が配置されている。
【0027】一方、上記第1、第2遊星歯車機構30、
40は、いずれも、サンギア31、41と、このサンギ
ア31、41に噛み合った複数のピニオン32…32、
42…42と、これらのピニオン32…32、42…4
2を支持するピニオンキャリア33、43と、ピニオン
32…32、42…42に噛み合ったリングギア34、
44とで構成されている。
【0028】そして、上記タービンシャフト27と第一
遊星歯車機構30のサンギアとの間にフォワードクラッ
チ51が、同じくタービンシャフト27と第2遊星歯車
機構40のサンギア41との間にリバースクラッチ52
が、また、タービンシャフト27と第2遊星歯車機構4
0のオイニオンキャリア43との間に3−4クラッチ5
3がそれぞれ介設されているとともに、第2遊星歯車機
構40のサンギア41を固定する2−4ブレーキ54が
備えられている。
【0029】さらに、第1遊星歯車機構30のリングギ
ア34と第2遊星歯車機構40のピニオンキャリア43
とが連結されて、これらと変速機ケース11との間にロ
ーリバースブレーキ55とワンウェイクラッチ56とが
並列配置されているとともに、第1遊星歯車機構30の
ピニオンキャリア33と第2遊星歯車機構40のリング
ギア44とが連結されて、これらに出力ギア13が接続
されている。
【0030】そして、この出力ギア13が、中間伝動機
構60を構成するアイドルシャフト61上の第1中間ギ
ア62に噛み合わされているとともに、該アイドルシャ
フト61上の第2中間ギア63と差動装置70の入力ギ
ア71とが噛み合わされて、上記出力ギア13の回転が
差動装置70のデフケース72に入力され、該差動装置
70を介して左右の車軸73、74が駆動されるように
なっている。
【0031】ここで、上記各クラッチやブレーキ等の摩
擦要素51〜55及びワンウェイクラッチ56の作動状
態と変速段との関係をまとめると、図2に示すようにな
る。なお、上記の骨子図に示す自動変速機10の変速歯
車機構の部分は、具体的には図3に示すように構成され
るが、この図に示すように、変速機ケース11には後述
する制御で用いられるタービン回転センサ305が取り
付けられている。
【0032】2、油圧制御回路 次に、図1、図3に示す各摩擦要素51〜55に設けら
れた油圧室に対して作動圧を給排する油圧制御回路の構
成を図4により説明する。
【0033】なお、上記各摩擦要素のうち、バンドブレ
ーキでなる2−4ブレーキ54は、作動圧が供給される
油圧室として締結室54aと解放室54bとを有し、締
結室54aのみに作動圧が供給されている時に当該2―
4ブレーキ54が締結され、その他の給排状態の場合に
は2−4ブレーキ54は解放されるようになっている。
また、その他の摩擦要素51〜53、55は単一の油圧
室を有し、該油圧室に作動圧が供給されている時に当該
摩擦要素が締結される。
【0034】図4に示すように、この油圧制御回路10
0は、主たる構成要素として、オイルポンプ12の吐出
圧を調整して所定のライン圧を生成するレギュレータバ
ルブ101と、手動操作によってレンジの切換えを行う
ためのマニュアルバルブ102と、変速時に作動して各
摩擦要素51〜55に通じる油路を切換えるローリバー
スバルブ103、バイパスバルブ104、3−4シフト
バルブ105及びロックアップコントロールバルブ10
6と、これらのバルブ103から106を作動させるた
めの第1、第2ON−OFFソレノイドバルブ(以下、
「第1、第2SV」と記す)111、112と、第1S
V111からの作動圧を供給先を切換えるソレノイドリ
レーバルブ(以下、「リレーバルブ」と記す)107
と、各摩擦要素51〜55の油圧室に供給される作動圧
の生成、調整、排出等の制御を行う第1〜第3デューテ
ィーソレノイドバルブ(以下、「第1〜第3DSV」と
記す)121、122、123等が備えられている。
【0035】ここで、上記第1、第2SV111、11
2及び第1〜第3DSV121〜123はいずれも3方
弁であって、上、下流側の油路を連通させた状態と、下
流側の油路をドレンさせた状態とが得られるようになっ
ている。
【0036】なお、第1、第2SV111、112はO
Nの時に上、下流側の油路を連通させる。また、第1〜
第3DSV121〜123はOFFの時、即ちデューテ
ィー率(1ON−OFF周期におけるON時間の比率)
が0%の時に全開となって、上、下流側の油路を完全に
連通させ、ONのとき、即ちデューティー率が100%
の時に上流側の油路を遮断して下流側の油路をドレン状
態とするとともに、その中間のデューティー率では、上
流の油圧を元圧として、下流側にそのデューティー率に
応じた値に調整した油圧を生成するようになっている。
【0037】上記レギュレータバルブ101によって生
成されるライン圧は、目インライン200を介して上記
マニュアルバルブ102に供給されるとともに、ソレノ
イドレデューシングバルブ(以下、「レデューシングバ
ルブ」と記す)108と3−4シフトバルブ105とに
供給される。
【0038】このレデューシングバルブ108に供給さ
れたライン圧は、該バルブ108によって減圧された上
で、ライン201、202を介して第1、第2SV11
1、112に供給される。
【0039】そして、この一定圧は、第1SV111が
ONのときには、ライン203を介して上記リレーバル
ブ107に供給されるとともに、該リレーバルブ107
のスプールが図面上(以下同様)右側に位置する時に
は、さらにライン204を介してバイパスバルブ104
の一端の制御ポートにパイロット圧として供給されて、
該バイパスバルブ104のスプールを左側に付勢する。
また、リレーバルブ107のスプールが左側に位置する
ときは、ライン205を介して3−4シフトバルブ10
5の一端の制御ポートにパイロット圧として供給され
て、該3−4シフトバルブ105のスプールを右側に付
勢する。
【0040】また、第2SV112がONのよきには、
上記レデューシングバルブ108からの一定圧は、ライ
ン206を介してバイパスバルブ104に供給されると
ともに、該バイパスバルブ104のスプールが右側に位
置する時は、さらにライン207を介してロックアップ
コントロールバルブ106の一端の制御ポートにパイロ
ット圧として供給されて、該コントロールバルブ106
のスプールを左側に付勢する。また、バイパスバルブ1
04のスプールが左側に位置する時は、ライン208を
介してローリバースバルブ103の一端の制御ポートに
パイロット圧として供給されて、該ローリバースブレー
キ103のスプールを左側に付勢する。
【0041】さらに、レデューシングバルブ108から
の一定圧は、ライン209を介して上記レギュレータバ
ルブ101の制御ポート101aにも供給される。その
場合に、この一定圧は、上記ライン209に備えられた
リニアソレノイドバルブ131により例えばエンジンの
負荷に関する値であるスロットル開度等に応じて調整さ
れ、従って、レギュレータバルブ101により、ライン
圧がエンジン負荷に関する値、例えばスロットル開度等
に応じて調整されることになる。
【0042】なお、上記3−4シフトバルブ105に導
かれたメインライン200は、該バルブ105のスプー
ルが右側に位置する時にライン210を介して第1アキ
ュムレータ141に通じ、該アキュムレータ141にラ
イン圧を供給する。
【0043】一方、上記メインライン200からマニュ
アルバルブ102に供給されたライン圧は、D、S、L
の各前進レンジでは第1出力ライン211及び第2出力
ライン212に、Rレンジでは第1出力ライン211及
び第3出力ライン213に、また、Nレンジでは第3出
力ライン213にそれぞれ導入される。
【0044】そして、上記第1出力ライン211は第1
DSV121に導かれて、該1DSV121に制御元圧
としてライン圧を供給する。この第1DSV121の下
流側は、ライン214を介してローリバースバルブ10
3に導かれ、該バルブ103のスプールが右側に位置す
る時には、さらにライン(サーボアプライライン)21
5を介して2−4ブレーキ54の締結室54aに導かれ
る。また、上記ローリバースバルブ103のスプールが
左側に位置する時には、さらにライン(ローリバースブ
レーキライン)216を介してローリバースブレーキ5
5の油圧室に導かれる。ここで、上記ライン214から
はライン217が分岐されて、第2アキュムレータ14
2に導かれている。
【0045】また、上記第2出力ライン212は、第2
DSV122及び第3DSV123に導かれて、これら
のDSV122、123に制御元圧としてライン圧をそ
れぞれ供給するとともに、3−4シフトバルブ105に
も導かれている。この3−4シフトバルブ105に導か
れたライン212は、該バルブ105のスプールが左側
に位置する時に、ライン218を介してロックアップコ
ントロールバルブ106に導かれ、該バルブ106のス
プールが左側に位置する時に、さらにライン(フォワー
ドクラッチライン)219を介してフォワードクラッチ
51の油圧室に導かれる。
【0046】ここで、上記フォワードクラッチライン2
19から分岐されたライン220は3−4シフトバルブ
105に導かれ、該バルブ105のスプールが左側に位
置するときに、前述のライン210を介して第1アキュ
ムレータ141に通じるとともに、該バルブ105のス
プールが右側に位置する時には、ライン(サーボリリー
スライン)221を介して2−4ブレーキ54の解放室
54bに通じる。
【0047】また、第2出力ライン212から制御元圧
が供給される第2DSV122の下流側は、ライン22
2を介して上記リレーバルブ107の一端の制御ポート
に導かれて該ポートにパイロット圧を供給することによ
り、該リレーバルブ107のスプールを左側に付勢す
る。また、上記ライン222から分岐されたライン22
3はローリバースバルブ103に導かれ、該バルブ10
3のスプールが右側に位置する時に、さらにライン22
4に通じる。
【0048】このライン224からは、オリフィス15
1を介してライン225が分岐されているとともに、こ
の分岐されたライン225は3−4シフトバルブ105
に導かれ、該3−4シフトバルブ105のスプールが左
側に位置する時に、前述のサーボリリースライン221
を介して2−4ブレーキ54の解放室54bに導かれ
る。
【0049】また、上記ライン224からオリフィス1
51を介して分岐されたライン225からは、さらにラ
イン226が分岐されているとともに、このライン22
6はバイパスバルブ104に導かれ、該バルブ104の
スプールが右側に位置する時に、ライン(3−4クラッ
チライン)227を介して3−4クラッチ53の油圧室
に導かれる。
【0050】さらに、上記ライン224は直接バイパス
バルブ104に導かれ、該バルブ104のスプールが左
側に位置する時に、上記ライン226を介してライン2
25に通じる。つまり、ライン224とライン225と
がオリフィス151をバイパスして通じることになる。
【0051】また、第2出力ライン212から制御元圧
が供給される第3DSV123の下流側は、ライン22
8を介してロックアップコトロールバルブ106に導か
れ、該バルブ106のスプールが右側に位置するとき
に、上記フォワードクラッチライン219に連通する。
また、該ロックアップコントロールバルブ106のスプ
ールが左側に位置する時には、ライン229を介してロ
ックアップクラッチ96のフロント室96aに通じる。
【0052】さらに、マニュアルバルブ102からの第
3出力ライン213は、ローリバースバルブ103に導
かれて、該バルブ103にライン圧を供給する。そし
て、該バルブ103のスプールが左側に位置する時に、
ライン(リバースクラッチライン)230を介してリバ
ースクラッチ52の油圧室に導かれる。
【0053】また、第3出力ライン213から分岐され
たライン231はバイパスバルブ104に導かれ、該バ
ルブ104のスプールが右側に位置するときに、前述の
ライン208を介してローリバースバルブ103の制御
ポートにパイロット圧としてライン圧を供給し、該ロー
リバースバルブ103のスプールを右側に付勢する。
【0054】以上の構成に加えて、この油圧制御回路1
00には、コンバータリリースバルブ109が備えられ
ている。このバルブ109は、レギュレータバルブ10
1からライン232を介して供給される作動圧を一定圧
に調圧した上で、この一定圧をライン233を介してロ
ックアップコントロールバルブ106に供給する。そし
て、この一定圧は、ロックアップコントロールバルブ1
06のスプールが右側に位置する時には、前述のライン
229を介してロックアップクラッチ26のフロント室
26aに供給され、また、該バルブ106のスプールが
左側に位置する時には、該一定圧はライン234を介し
てリア室26bに供給されるようになっている。
【0055】このロックアップクラッチ26は、フロン
ト室26aに上記一定圧が供給されたときに解放される
とともに、上記ロックアップコントロールバルブ106
のスプールが左側に位置して、第3DSV123で生成
された作動圧がフロント室26aに供給された時には、
その作動圧に応じたスリップ状態に制御されるようにな
っている。
【0056】また、マニュアルバルブ102からはD,
S,L、Nの各レンジでメインライン200に通じるラ
イン235が導かれて、レギュレータバルブ101の減
圧ポート101bに接続されており、上記の各レンジで
該減圧ポート101bにライン圧が導入されることによ
り、これらのレンジで他のレンジ、即ちRレンジよりも
ライン圧の調圧値が低くなるようになっている。
【0057】一方、当該自動変速機10には、図5に示
すように、油圧制御回路100における上記第1、第2
SV111、112、第1〜第3DSV121〜123
及びリニアソレノイドバルブ131を制御するコントロ
ールユニット300が備えられているとともに、このコ
ントロールユニット300には、当該車両の車速を検出
する車速センサ301、エンジン負荷を検出するエンジ
ンのスロットル開度を検出するスロットル開度センサ3
02、当該車両の電気系統の電源となるバッテリの電圧
を検出するバッテリ電圧センサ303、作動油の油温を
検出する油温センサ304、トルクコンバータ20にお
けるタービン23の回転数を検出するタービン回転セン
サ305等のセンサ類からの信号、及び、運転者によっ
てそれぞれR、N、D、S、Lのシフト位置(レンジ)
が選択されたことを検出する各レンジスイッチ306〜
310を含むインヒビタスイッチ311などのスイッチ
類からの信号が入力され、これらのセンサ301〜30
5及びスイッチ306〜310からの信号が示す当該車
両ないしエンジンの運転状態等に応じて上記各ソレノイ
ドバルブ111、112、121〜123、131の作
動が制御されるようになっている。なお、上記タービン
回転センサ305については図3にその取り付け状態が
示されている。
【0058】次に、この第1、第2SV111、112
及び第1〜第3DSV121〜123の作動状態と各摩
擦要素51〜55の油圧室に対する作動圧の給排状態の
関係を変速段毎に説明する。
【0059】ここで、第1、第2SV111、112及
び第1〜第3DSV121〜123の各変速段毎の作動
状態の組み合わせ(ソレノイドパターン)は図6に示す
ように設定されている。
【0060】この図6中、(○)は、第1、第2SV1
11、112についてはON、第1〜第3DSV121
〜123についてはOFFであって、いずれも、上流側
の油路を下流側の油路に連通させて元圧をそのまま下流
側に供給する状態を示す。また、(X)はその逆であっ
て、いずれも上流側の油路を遮断して、下流側の油路を
ドレンさせた状態を示す。
【0061】まず、1速(Lレンジの1速を除く)にお
いては、図6に示すように、第3DSV123のみが作
動して、第2出力ライン212からのライン圧を元圧と
して作動圧を生成しており、この作動圧がライン228
を介してロックアップコントロールバルブ106に供給
される。そして、この時点では該ロックアップコントロ
ールバルブ106のスプールが右側に位置することによ
り、上記作動圧は、さらにフォワードクラッチライン2
19を介してフォワードクラッチ51の油圧室にフォワ
ードクラッチ圧として供給され、これにより該フォワー
ドクラッチ51が締結される。
【0062】ここで、上記フォワードクラッチライン2
19から分岐されたライン220が3−4シフトバルブ
105及び乱210を介して第1アキュムレータ141
に通じていることにより、上記フォワードクラッチ圧の
供給が緩やかに行われる。
【0063】次に、2速の状態では、表2に示すよう
に、上記の1速の状態に加えて、第1DSV121も作
動し、第1出力ライン211からのライン圧を元圧とし
て作動圧を生成する。この作動圧は、ライン214を介
してローリバースバルブ103に供給されるが、この時
点では該ローリバースバルブ103のスプールが右側に
位置することにより、さらにサーボアプライライン21
5に導入され、2−4ブレーキ54の締結室54aにサ
ーボアプライ圧として供給される。これにより、上記フ
ォワードクラッチ51に加えて、2−4ブレーキ54が
締結される。
【0064】なお、上記ライン214はライン217を
介して第2アキュムレータ142に通じているから、上
記サーボアプライ圧の供給ないし2−4ブレーキ54の
締結が緩やかに行われる。
【0065】また、3速の状態では、図6に示すよう
に、上記の2速の状態に加えて、さらに第2DSV12
2も作動し、第2出力ライン212からのライン圧を元
圧として作動圧を生成する。この作動圧は、ライン22
2及び223を介してローリバースバルブ103に供給
されるが、この時点では該バルブ103のスプールが右
側に位置することにより、さらにライン224に導入さ
れる。
【0066】そして、この作動圧は、ライン224から
オリフィス151を介してライン225に導入されて、
3−4シフトバルブ105に導かれるが、この時点では
該3−4シフトバルブ105のスプールが左側に位置す
ることにより、さらにサーボリリースライン221を介
して2−4ブレーキ54の解放室54bにサーボリリー
ス圧として供給される。これにより、2−4ブレーキ5
4が解放される。
【0067】また、上記ライン224からオリフィス1
51を介して分岐されたライン225からはライン22
6が分岐されており、上記作動圧は該ライン226によ
りバイパスバルブ104に導かれるとともに、この時点
では該バイパスバルブ104のスプールが右側に位置す
ることにより、さらに3−4クラッチライン227を介
して3−4クラッチ53に油圧室に3−4クラッチ圧と
して供給される。従って、この3速ではフォワードクラ
ッチ51と3−4クラッチ53とが締結される一方、2
−4ブレーキ54は解放されることになる。
【0068】なお、この3速の状態では、上記のように
第2DSV122が作動圧を生成し、これがライン22
2を介してリレーバルブ107の制御ポートに供給され
ることにより、該リレーバルブ107のスプールが左側
に移動する。
【0069】さらに、4速の状態では、図6に示すよう
に、3速の状態に対して、第3DSV123が作動圧の
生成を停止する一方、第1SV111が作動する。この
第1SV111の作動により、ライン201からの一定
圧がライン203を介してリレーバルブ107に供給さ
れることになるが、上記のように、このリレーバルブ1
07のスプールは3速時に左側に移動しているから、上
記一定圧がライン205を介して3−4シフトバルブ1
05の制御ポートに供給されることになり、該バルブ1
05のスプールが右側に移動する。そのため、サーボリ
リースライン221がフォワードクラッチライン219
から分岐されたライン220に接続され、2−4ブレー
キ54の解放室54bとフォワードクラッチ51の油圧
室とが連通する。
【0070】そして、上記のように第3DSV123が
作動圧の生成を停止して、下流側をドレン状態とするこ
とにより、上記2−4ブレーキ54の解放室54b内の
サーボリリース圧とフォワードクラッチ51の油圧室内
のフォワードクラッチ圧とが、ロックアップコントロー
ルバルブ106及びライン228を介して該第3DSV
123でドレンされることになり、これにより、2−4
ブレーキ54が再び締結されるとともに、フォワードク
ラッチ51が解放される。
【0071】一方、Lレンジの1速では、図6に示すよ
うに、第1、第2SV111、112及び第1、第3D
SV121、123が作動し、この第3DSV123に
よって生成された作動圧が、Dレンジ等の1速と同様
に、ライン228、ロックアップコントロールバルブ1
06及びフォワードクラッチライン219を介してフォ
ワードクラッチ51の油圧室にフォワードクラッチ圧と
して供給され、該フォワードクラッチ51が締結され
る。また、この時、ライン220、3−4シフトバルブ
105及びライン210を介して第1アキュムレータ1
41に作動圧が導入されることにより、上記フォワード
クラッチ51に締結が緩やかに行われるようになってい
る点も、Dレンジ等の1速と同様である。
【0072】また、第1SV111の作動により、ライ
ン203、リレーバルブ107、ライン204を介して
バイパスバルブ104の制御ポートにパイロット圧が供
給されて、該バルブ104のスプールを左側に移動させ
る。そして、これに伴って、第2SV112からの作動
圧がライン206及び該バイパスバルブ104を介して
ライン208に導入され、さらにローリバースバルブ1
03の制御ポートに供給されて、該バルブ103のスプ
ールを左側に移動させる。
【0073】従って、第1DSV121で生成された作
動圧がライン214、ローリバースバルブ103及びロ
ーリバースブレーキライン216を介してローリバース
ブレーキ55の油圧室にローリバースブレーキ圧として
供給され、これにより、フォワードクラッチ51に加え
てローリバースブレーキ55が締結されて、エンジンブ
レーキが作動する1速が得られる。
【0074】さらにRレンジでは、図6に示すように、
第1、第2SV111、112及び第1〜第3DSV1
21〜123が作動する。ただし、第2、第3DSV1
22、123については、第2出力ライン212からの
元圧の供給が停止されているから作動圧を生成すること
はない。
【0075】このRレンジでは、上記のように、第1、
第2SV111、112が作動するから、前述のLレン
ジの1速の場合と同様に、バイパスバルブ104のスプ
ールが左側に移動し、これに伴ってローリバースバルブ
103のスプールも左側に移動する。そして、この状態
で第1DSV121で作動圧が生成されることにより、
これがローリバースブレーキ圧としてローリバースブレ
ーキ55の油圧室に供給される。
【0076】一方、Rレンジでは、マニュアルバルブ1
02から第3出力ライン213にライン圧が導入され、
このライン圧が、上記のようにスプールが左側に移動し
たローリバースバルブ103、及びリバースクラッチラ
イン230を介してリバースクラッチ52の油圧室にリ
バースクラッチ圧として供給される。したがって、上記
リバースクラッチ52とローリバースブレーキ55とが
締結されることになる。
【0077】なお、上記第3出力ライン213には、N
レンジでもマニュアルバルブ102からライン圧が導入
されるので、ローリバースバルブ103のスプールが左
側に位置する時には、Nレンジでリバースクラッチ52
が締結される。
【0078】3、制御動作 次に、前述のコントロールユニット300による制御動
作のうち、特に自動変速の為の特徴的な制御動作を説明
する。この自動変速制御は、図7にフローチャートで示
すメインプログラムに従って行われ、まず、前述の各種
センサ301〜305及びスイッチ306〜310等か
らの入力信号を読み込み、そして、故障判定、具体的に
は、タービン回転センサ305とインヒビタスイッチ3
11との故障判定を行った後、予め車速に関する値(例
えばタービン回転数)とエンジン負荷に関する値(例え
ばスロットル開度)とをパラメータとして設定されたシ
フトスケジュールのマップ(変速特性)に基づく変速段
位の判定を行い、次に、その判定された変速段位の変速
段を目標とする変速制御において作動させることになる
第1〜第3DSV121〜123に対するデューティー
駆動周波数を判定して、しかる後、同第1〜第3DSV
121〜123に対するデューティー率を計算し、それ
を該DSV121〜123へ出力するものである。
【0079】以下、フローチャート上の各ステップを一
通り説明し、その後、この自動変速制御で得られる作用
効果等の説明を行うことにする。まず、図7に示す入力
信号の読み込み及び故障判定は、図8にフローチャート
で示すプログラムに従って行われ、ステップS11〜S
20で図5に示す各センサ類301〜305及びスイッ
チ類306〜310からの信号をそれぞれ読み込んだ
後、タービン回転センサ305の故障判定、次いでイン
ヒビタスイッチ311の故障判定が行われる。
【0080】その場合に、タービン回転センサ305の
故障判定は、図9にフローチャートで示すプログラムに
従って行われ、ステップS21でNレンジが選択されて
いないと判定され、且つステップS22で車速Vが所定
車速V1、例えば40km/h以上であると判定された
場合に、ステップS23に進んでタービン回転数Ntが
0rpmか否かが判定され、ここで0でないと判定され
た場合は、ステップS24でタービン回転センサ305
又は該センサ305からコントロールユニット300に
至る入力系が正常であると判定される一方、0であると
判定された場合には、ステップS25でタービン回転セ
ンサ305又は上記入力系が故障、具体的にはタービン
回転数に関する信号が出力されていない故障であると判
定される。
【0081】ここで、Nレンジが選択されているとき又
は車速Vが所定車速V1未満のときにタービン回転セン
サ305の故障判定を行わないのは、判定自体が行えな
かったり、判定精度が低下したりするからである。
【0082】なお、上記の故障判定に代えて、車速と変
速歯車機構のギア比等とから理論上のタービン回転数を
算出し、その理論上のタービン回転数とタービン回転セ
ンサ305で現実に検出されるタービン回転数との偏差
が所定量以上大きい時にタービン回転センサ305が故
障であると判定するようにしてもよい。その場合には、
上記と同じく、Nレンジが選択されているとき又は車速
が比較的低い時に故障判定を行わないことに加えて、タ
ービン回転数が著しい変化を示す変速制御中にも判定精
度上の理由により故障判定を行わないようにする。
【0083】次にインヒビタスイッチ311の故障判定
は、図10にフローチャートで示すプログラムに従って
行われ、ステップS26〜S35でそれぞれR、N、
D、S、Lの各レンジスイッチ306〜310がONの
ときは該当するレンジが選択されたと判定される一方、
いずれのレンジスイッチ306〜310もONでないと
判定された時には、ステップS36〜S38でそのよう
な状態(故障判定タイマTで計時)が所定時間T1以上
継続したときに、ステップS39でインヒビタスイッチ
311が故障であると判定される。
【0084】ここで、いずれのレンジスイッチ306〜
310もONでない状態が所定時間T1以上継続するま
でインヒビタスイッチ311の故障判定を行わないの
は、運転者によるレンジの切換え操作中は極短い時間い
ずれのレンジスイッチ306〜310もONでない状態
となるからである。
【0085】そして、インヒビタスイッチ311が故障
であると判定されたときには、ステップS40で車速V
が比較的高い所定車速V2、例えば100km/h以上
か否かが判定され、ここで所定車速V2以上であると判
定された場合はそのままリターンされる一方、所定車速
V2以上でないと判定された場合には、ステップS41
でレンジとしてはRレンジであると判定される。このR
レンジと判定する処理は、次の変速段位の判定におい
て、第1〜第3DSV121〜123の作動状態の組合
せ(ソレノイドパターン)が、Dレンジの3速における
ソレノイドパターンと同じになるように制御するための
ものである。
【0086】また、インヒビタスイッチ311が故障で
あると判定されたときでも、車速Vが所定車速V2以上
であるときには、ステップS41を経由しないでそのま
まリターンされるので、この場合は、インヒビタスイッ
チ311が故障であると判定される直前にステップS2
7、S29、S31、S33又はS35のいずれかで判
定されたレンジが保持されることになる。ただし、所定
車速V2が比較的高い100km/h程度に設定されて
いるから、多くの場合はDレンジが保持されていること
になる。そして、車速Vが所定車速V2未満に下がった
ときにRレンジが判定されることになる。
【0087】次に、図7に示す変速段位判定は、図11
にフローチャートで示すプログラムに従って行なわれ、
まず、ステップS42及びS43でレンジがRレンジ又
はNレンジであると判定された時は、それぞれステップ
S44に進んで3速の変速段を選択する。これは、前述
の表2に示したように、Rレンジにおいては第1〜第3
DSV121〜123は全てOFFとされており、この
ソレノイドパターンはDレンジの3速におけるソレノイ
ドパターンと同じであるからであり、また、Nレンジに
おける第1〜第3DSV121〜123のソレノイドパ
ターンもDレンジの3速におけるソレノイドパターンと
同じく全てOFFとされているからである。したがっ
て、実際に運転者によってRレンジが選択された場合は
もちろん、上記のインヒビタスイッチ311の故障判定
において、インヒビタスイッチ311が故障であると判
定され、且つ車速Vが所定車速V2未満であると判定さ
れた結果、Rレンジが判定された場合においても、Dレ
ンジ3速と同様のソレノイドパターンが選択されること
になる。
【0088】一方、レンジがRレンジ及びNレンジでは
なく、D、S、Lいずれかの前進走行レンジである時に
は、ステップS45に進んでタービン回転センサ305
が故障であるか否かが判定され、ここで故障でない場合
には、ステップS46でレンジを判定し、そして車速
(タービン回転数)とエンジン負荷に関する値(スロッ
トル開度)とに応じて1速ないし4速のうちいずれかの
変速段を選択する通常の目標変速段の設定を行なう。
【0089】ここで、コントロールユニット300のメ
モリには例えば図12ないし図14に示すように、Dレ
ンジ、Sレンジ、Lレンジの前進走行レンジ毎に、車速
(タービン回転数)Vとエンジン負荷に関する値である
スロットル開度θとをパラメータとして、高車速、低負
荷ほど段位の大きい変速段が選択されるように予め設定
されたシフトスケジュールのマップ(変速特性)が格納
されており、コントロールユニット300は、判定され
たレンジ用のマップに車速及びスロットル開度の実測値
を当てはめて変速段位の判定を行なう。その場合に、S
レンジはDレンジに比べて、また、LレンジはSレンジ
に比べて、それぞれ、段位の小さな変速段が、より高車
速、低負荷で選択され得るようになっている。なお、シ
フトスケジュールマップには、アップシフト方向の変速
ラインとダウンシフト方向の変速ラインとは一致せず、
ハンチング防止のためのヒステリシスが設けられている
が、図12ないし図14においては省略してある。
【0090】一方、ステップS45でタービン回転セン
サ305が故障である場合には、ステップS47に進
み、ここで、同じくレンジを判定し、そして車速とスロ
ットル開度とに応じて目標変速段の設定を行なうのであ
るが、このとき、4速を選択することは禁止され、1速
ないし3速のうちから目標変速段を設定する。
【0091】なお、4速を禁止する対象となるレンジは
Dレンジであるが、その場合に例えば図11に示すDレ
ンジ用のマップにおいて3速と4速の領域を全て3速の
領域に変更したり、さらに加えて2速と3速との間の変
速ラインを高車速、低負荷側にシフトさせたり、あるい
は、Dレンジ用のマップに変えて図13に示すSレンジ
用のマップを用いることにより4速禁止が実現される。
【0092】そして、タービン回転センサ305が故障
で、4速の選択が禁止されたときは、さらにステップS
48に進んで、変速が3−2ダウンシフト変速でないか
否かが判定され、3−2ダウンシフト変速が行われる時
であれば、ステップS49に進んで該3−2変速を禁止
する一方、3−2ダウンシフト変速が行われない時に
は、上記ステップS44で3速が選択された場合及びス
テップS46で通常に目標変速段が選択された場合と同
じく、ステップS50において、それぞれ選択された変
速段が実現するように変速制御が実行される。
【0093】これにより、レンジがRレンジ又はNレン
ジであれば3速のソレノイドパターンが実現され、D,
S,Lの前進走行レンジでタービン回転センサ305が
故障でなく通常に目標変速段が設定された場合であれ
ば、その通常に設定された目標変速段への変速制御が実
行され、D、S、Lの前進走行レンジでタービン回転セ
ンサ305が故障であり4速禁止条件のもとで目標変速
段が設定された場合であれば、1−2変速、1−3変
速、2−3変速の各アップシフト変速、又は、3−1変
速、2−1変速の各ダウンシフト変速のいずれかが実行
されることになる。したがって、ステップS49で3−
2ダウンシフト変速が禁止された場合は、その後、ステ
ップS47でシフトスケジュールマップから1速が選択
された時に、ステップS50で3−1変速が行われて3
速から抜け出ることになる。
【0094】次に図7に示すデューティー駆動周波数判
定は、図15にフローチャートで示すプログラムに従っ
て行なわれ、ステップS51で油温が所定値以下である
と判定された時、ステップS52でバッテリ電圧が所定
値以下で有ると判定された時、ステップS53で変速が
4−2飛び越しダウンシフトで無いと判定された時、又
は、ステップS54でスロットル開度が全閉でない、つ
まりエンジンの駆動力が自動変速機10等を介して車軸
73、74ないし駆動輪側に伝達されている正駆動時
(パワーオン時)であると判定されたときのいずれかの
時に、ステップS55に進んで、上記の変速段位判定に
おいて判定された目標変速段への変速制御で作動させる
べき第1〜代3DSV121〜123の駆動周波数とし
て通常の周波数、例えば50Hzを選択する一方で、油
温及びバッテリ電圧が所定値以下でなく、変速が4−2
飛び越しダウンシフトであって、且つスロットル開度が
全閉であるときには、ステップS56に進んで、上記の
4−2飛び越しダウンシフトの変速制御で作動させるべ
きデューティーソレノイドバルブ、具体的には、4速で
解放状態のフォワードクラッチ51を2速で締結状態と
するように作動させるべき第3DSV123の駆動周波
数として高い周波数、例えば83Hzを選択する。
【0095】したがって、4−2変速であっても、パワ
ーオン時や油温又はバッテリ電圧が所定値以下の時は、
第3DSV123は通常周波数で駆動されることにな
る。次に、以上の自動変速制御で得られる作用効果等を
説明する。
【0096】前述のように、変速は、クラッチやブレー
キ等の複数の摩擦要素51〜55の締結状態やワンウェ
イクラッチ56の作動状態を選択的に切換えることによ
り達成されるが、その場合の変速の目標となる目標変速
段は上記図12〜図14に示したようなD、S、Lの各
レンジ毎に予め運転状態に応じて設定されているシフト
スケジュールマップに基づいて判定され、その結果、各
変速が実行されることになる。
【0097】特にタービン回転センサ305が故障であ
る時には、タービン回転数によらない摩擦要素の架け替
えのタイミング取りができない1−4変速及び2−4変
速が禁止されるとともに、同じくタービン回転数によら
ない摩擦要素の架け替えのタイミング取りの出来ない4
速からのダウンシフト変速が禁止され、また、タービン
回転数によらない摩擦要素の架け替えのタイミング取り
は出来るが4速への変速は禁止することが好ましいとさ
れる3−4変速が禁止されることになる。さらに、加え
て、ステップS48、S49で3−2変速が禁止される
から、これらにより、タービン回転センサ305が故障
したときに、タービン回転数によらない摩擦要素の架け
替えタイミング取りが出来ない変速がそれぞれ禁止さ
れ、その結果、変速ショック等の不具合が回避されるこ
とになる。
【0098】また、前述のように、コントロールユニッ
ト300のメモリにはDレンジ、Sレンジ、Lレンジの
各前進走行レンジ毎に予め設定されたシフトスケジュー
ルマップが格納されており、運転者により選択されたレ
ンジに応じた該マップと実際の運転状態とから目標変速
段が設定されて、その結果、Dレンジにおける1速〜4
速、Sレンジにおける1〜3速及びLレンジにおける1
〜2速が得られるようになっているが、この時、インヒ
ビタスイッチ311が故障して、どの走行レンジが選択
されているかが判定できなくなると、マップの選択も行
なえなくなり、従って目標変速段が設定できなくなった
り、あるいは現状の運転状態に合致しない変速段が設定
されたりする等の問題が出る。
【0099】そこで、従来より、このようなフェール時
には、上記図6に示したように第1〜第3DSV121
〜123を全てOFFとする3速のソレノイドパターン
を選択するのが通例とされている。これは、もちろん3
速で前進走行が続行することが可能なことに加えて、停
止後の発進時に必要な程度の出力トルクもあり、また、
図6に示したように、Dレンジ3速における第1〜第3
DSV121〜123のソレノイドパターンとRレンジ
におけるソレノイドパターンとが同じで、停止後のRレ
ンジにおける後退速も得られるからである。
【0100】しかしながらこのようなフェール時に常に
一律ソレノイドパターンを3速のパターンにすること
は、例えばDレンジ4速で比較的高車速で走行中にイン
ヒビタスイッチ311の故障が検出されたときにも3速
にしてしまい、エンジンが過回転の状態となってしま
う。
【0101】そこで、この自動変速制御においては、こ
のような不具合に対応するために、上記プログラム中の
ステップS26〜S39でイオンヒビタスイッチ311
が正常か故障かの判定を行なうとともに、故障判定があ
っても、ステップS40で車速が比較的高車速の100
km/h以上である場合には、ステップS41における
Rレンジ判定をせずにそのままリターンし、ステップS
40で車速が比較的高車速の100km/h未満で有る
場合に限り、ステップS41におけるRレンジ判定をす
るのである。
【0102】これにより、高車速時には、インヒビタス
イッチ311が故障と判定される直前のレンジがそのま
ま保持されることになり、続く変速段位判定において該
レンジのシフトスケジュールマップに基づく変速段の選
択が行われて、その結果、例えばDレンジ4速で走行し
ていたのであれば該4速がそのまま保持されるから、エ
ンジンの過回転状態が回避されることになる。
【0103】これに対し、低車速時には、Rレンジが判
定されるから、続く変速段位判定においてステップS4
2からS44に進んで3速が選択され、その結果、ステ
ップS50で変速段が3速に切換えられて、該3速で前
進走行を続けることが出来るとともに、停止した後の発
進又は後退も可能となる。
【0104】つまり、高車速時にインヒビタスイッチ3
11の故障が判定された時には4速がそのまま保持され
た後、エンジンが過回転状態とならないような車速にま
で低下したときに前進と後退とに兼用できる3速に切換
えることになる。
【0105】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は上記に記載した形態に限らず、自動変速機の制
御装置において、レンジ検出手段の故障の際、エンジン
の過回転状態が生じないような変速段位になるように変
速制御を行うものであれば良いことは言うまでもない。
例えば、レンジ検出手段の故障時に車速が大きいほど高
速段になるように制御してもよい。また、レンジ検出手
段の故障時に所定車速以上の高速時には高速段(4AT
の場合には4速)にし、該所定車速未満の場合は中速段
(4ATの場合には3速)にしてもよい。
【0106】また、有段式の自動変速機に限らず、無段
変速機にも本件発明を適用できることも言うまでもな
い。すなわち、自動変速機(無段変速機)の制御装置に
おいて、レンジ検出手段の故障の際、エンジンの過回転
状態が生じないような目標エンジン回転数を設定し、該
目標エンジン回転数になるように変速制御を行うもので
あれば良い。例えばレンジ検出手段の故障時に車速が大
きいほど目標エンジン回転数が低くなるようにしてもよ
い。
【0107】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、自動変速
機の制御装置において、レンジ検出手段の故障の際、エ
ンジンの過回転状態が生じないような変速段位になるよ
うに変速制御を行うので、レンジ検出手段の故障時の過
大なエンジンブレーキの発生防止と発進トルクの確保が
出来るとともに、エンジンの過回転状態の発生も防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る自動変速機の機械
的構成を示す骨子図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る自動変速機の摩擦
要素及びワンウェイクラッチの作動状態と変速段との関
係を示す表図である。
【図3】 同自動変速機の変速歯車機構の構成を示す断
面図である。
【図4】 同自動変速機の油圧制御回路の回路図であ
る。
【図5】 同油圧制御回路における各ソレノイドバルブ
に対する制御システム図である。
【図6】 同油圧制御回路における各ソレノイドバルブ
の各変速段ごとの作動状態の組み合わせを示す表図であ
る。
【図7】 自動変速のための制御プログラムを表すメイ
ンフローチャート図である。
【図8】 同プログラムの入力信号の読み込み及び故障
判定のフローチャート図である。
【図9】 同プログラムのタービン回転センサの故障判
定のフローチャート図である。
【図10】 同プログラムのインヒビタスイッチの故障
判定のフローチャート図である。
【図11】 同プログラムの変速段位判定のフローチャ
ート図である。
【図12】 Dレンジ用のシフトスケジュールのマップ
図である。
【図13】 Sレンジ用のシフトスケジュールのマップ
図である。
【図14】 Lレンジ用のシフトスケジュールのマップ
図である。
【図15】 同プログラムのデューティー駆動周波数判
定のフローチャート図である。
【符号の説明】
10 自動変速機 30、40 変速歯車機構 51〜55 摩擦要素 56 ワンウェイクラッチ 100 油圧制御回路 121〜123 デューティーソレノイドバルブ 300 コントロールユニット 311 インヒビタスイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の駆動源と駆動輪との間に設けら
    れ、複数の動力伝達経路を選択的に切換え可能に構成さ
    れた変速機構と、運転者が選択しているレンジを検出す
    るレンジ検出手段と、少なくとも車速を含む上記車両の
    運転状態を検出する運転状態検出手段と、上記レンジ検
    出手段の検出結果と上記運転状態検出手段との検出結果
    とに基づいて上記変速機構を制御する制御手段と、上記
    レンジ検出手段の故障を検出する故障検出手段と、該故
    障検出手段により上記レンジ検出手段の故障が検出され
    ている時、エンジンの過回転状態が生じないような変速
    段位になるように上記変速機構を制御する故障時制御手
    段とを備えていることを特徴とする、自動変速機の制御
    装置。
  2. 【請求項2】 上記故障時制御手段が、上記レンジ検出
    手段の故障時、車速が大きいほど高速段になるように上
    記変速機構を制御することを特徴とする請求項1に記載
    の自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 上記変速機構が少なくとも3速以上の変
    速段を備えており、上記故障時制御手段が、上記レンジ
    検出手段の故障時、車速が所定車速より大きなの高速時
    には変速段位を高速段にする一方、車速が上記所定車速
    以下の時には中速段にすることを特徴とする請求項1に
    記載の自動変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 上記変速機構が少なくとも3速以上の変
    速段を備えており、上記故障時制御手段が、上記レンジ
    検出手段の故障時、車速が所定車速以下の時は変速段位
    を中速段に固定する一方、車速が所定車速よりも大きな
    場合には上記レンジ検出手段の故障が検出される直前の
    上記レンジ検出手段の検出結果に基づいて上記変速機構
    を制御することを特徴とする請求項1に記載の自動変速
    機の制御装置。
  5. 【請求項5】 車両の駆動源と駆動輪との間に設けら
    れ、前進4速及び後進1速及びニュートラルの各動力伝
    達経路を選択的に切換え可能に構成された変速機構と、
    前進4速レンジ、前進3速レンジ、後退レンジ及びニュ
    ートラルレンジのうち、運転者が選択しているレンジを
    検出するレンジ検出手段と、少なくとも車速を含む上記
    車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、上記レ
    ンジ検出手段の検出結果と上記運転状態検出手段との検
    出結果とに基づいて上記変速機構を制御する制御手段
    と、上記レンジ検出手段の故障を検出する故障検出手段
    と、該故障検出手段により上記レンジ検出手段の故障が
    検出されている時、変速段位が3速になるように上記変
    速機構を制御する故障時制御手段と、上記故障が検出さ
    れている時でも、車速が所定車速よりも大きい時には、
    上記変速機構が3速になるのを規制する規制手段とを備
    えていることを特徴とする、自動変速機の制御装置。
  6. 【請求項6】 上記規制手段が、上記レンジ検出手段の
    故障時、車速が所定車速より大きい時には変速段位が4
    速になるように上記変速機構を制御することを特徴とす
    る請求項5に記載の自動変速機の制御装置。
  7. 【請求項7】 上記規制手段が、上記レンジ検出手段の
    故障時、車速が所定車速より大きい時には故障が判定さ
    れる直前のレンジ判定結果に基づいて上記変速機構を制
    御することを特徴とする請求項5に記載の自動変速機の
    制御装置。
JP9262575A 1997-09-29 1997-09-29 自動変速機の制御装置 Pending JPH11101336A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016098902A (ja) * 2014-11-20 2016-05-30 トヨタ自動車株式会社 自動変速機の制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016098902A (ja) * 2014-11-20 2016-05-30 トヨタ自動車株式会社 自動変速機の制御装置

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