JPH11101100A - 構造物監視・撮像方式 - Google Patents

構造物監視・撮像方式

Info

Publication number
JPH11101100A
JPH11101100A JP10212083A JP21208398A JPH11101100A JP H11101100 A JPH11101100 A JP H11101100A JP 10212083 A JP10212083 A JP 10212083A JP 21208398 A JP21208398 A JP 21208398A JP H11101100 A JPH11101100 A JP H11101100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
image capturing
base station
collapse
mobile image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10212083A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensuke Uehara
堅助 上原
Kenichi Hiramatsu
憲一 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10212083A priority Critical patent/JPH11101100A/ja
Publication of JPH11101100A publication Critical patent/JPH11101100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル等の構造物の内部がふさがった場合
に、ふさがった区間を特定でき、またその現場の詳細な
状態を撮影し、その画像データをセンターに伝送するこ
とができる構造物監視・撮像方式を提供する。 【解決手段】 トンネル101内に配置されたPHS基
地局111、112、…から送信された電波を崩落検知
端末131、132、…で受信する。受信された電波の
電界強度E11、E21、…の変化から崩落等によりふ
さがった区間を検知する。また、トンネル101内に張
り巡らされた架線から吊り下げた画像撮影端末を崩落場
所に移動させ、崩落現場の画像を、PHS通信を介して
センターに伝送し、表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばトンネル等
の構造物内部の損傷状態を電波で監視し、崩落等により
その内部がふさがったとき、その箇所を検知して、崩落
状態を映像として撮影する構造物監視・撮像方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル内で地震、あるいは外部
からの強力な圧力等で構造物が損傷を受けて、崩落が起
きることがあった。しかし、何分事故が起きた地点が地
下のために、地上からトンネル内のどの地点で損傷があ
ったか、検知することは困難であった。
【0003】そこで、トンネル内に沿って電線を張り巡
らし、崩落が起こると、電線が切れ、その切れた場所を
特定し、崩落箇所を検知する方式があった。図37はこ
の方式の一例である。電線を一定区間毎に張り、その区
間毎に電流が流れる閉回路を構成する。例えばトンネル
307の第1の区間については、その区間の一端303
から他端304まで電線を張り、この電線と抵抗30
0、電池301、電流計302で構成される閉回路に電
流が流れている。
【0004】そして、各区間の電流計の値は監視装置3
05で監視している。例えば、第1の区間内のある地点
306で崩落があると、その地点306で電線が切断さ
れ、電流計302の値かゼロになる。監視装置305で
は電流がゼロになると警報等を出し、電線が切れた区間
を表示することにより、崩落区間が検知できる。
【0005】また、図38のようにトンネル310内
に、光ファイバー309を張り巡らし、光送受信機31
1から光を送信する。そして、トンネル内(例えば地点
308)で崩落が起こり、光ファイバー309に歪みが
かかると光ファイバー309の共鳴波長がシフトするこ
とを計測して、光送受信機311から光ファイバー30
9が歪みを受けた箇所までの光路長を測定することがで
きる。
【0006】また、図39のようにトンネル内315に
レーザ光送信機312を設置し、レーザ光送信機312
から所定の区間離れてレーザ光受信機316を設置す
る。通常は、レーザ光送信機312から発射されたレー
ザ光313はレーザ光受信機316で受信されている。
しかし、地点314で崩落が起こると、レーザ光313
は地点314で遮られてレーザ光受信機316に到達せ
ず、レーザ光313を受信できないため、この区間のど
こかで崩落が起きたことを検知できる。
【0007】しかし、上述したような崩落が発生した場
合に場所だけを検知しても、崩落状態がどの程度か分か
らない。そして、崩落場所が検知されたとしても、いき
なりその場所に監視員が出向いて調べることは危険であ
る。出向いた途中で再度、崩落が起こり人的被害が発生
する可能性がある。そこで、このようなためにトンネル
を通して壁面あるいは天井等に監視カメラを一定間隔で
取り付け、それら監視カメラで撮影した画像データを監
視センターに伝送し、モニターに映して損傷の程度を調
べる方法がある。そして、モニターに映し出される画像
は適宜色々な場所に設置してあるカメラの映像に切り替
えることにより、詳細な崩落状態が把握できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したような、電線
の切断箇所あるいは光ファイバーに歪みがかかった場所
から崩落箇所を検知する方式のいずれも、崩落が大規模
で完全にトンネルがふさがった場合に有効である。しか
し、崩落が中途半端で、電線が切れず、また光ファイバ
一にほとんど歪みがかからない場合があり、崩落場所を
検知できないことがある。
【0009】また、崩落現場を撮影する際に、トンネル
が長大だと、トンネルに沿って設置するカメラの数が膨
大になる。崩落現場の詳細な映像を撮影するためには少
なくとも現場近くにカメラを設置していなければならな
い。しかし、崩落はどこで起こるか分からないため、ト
ンネルに沿ってある程度の間隔で取り付けなければなら
ない。崩落がカメラの可視領域から離れていると照明が
届かなく、映像も暗く不鮮明になる可能性がある。ま
た、カメラをトンネルに沿って取り付けるためにカメラ
から画像データをセンターに導くケーブルが長くなり、
本数も多くなり、コストアップにつながる。ケーブルの
線数が多くなると故障の原因につながることがある。
【0010】本発明は、このような問題点に鑑みなされ
たもので、トンネル等の構造物において崩落等によりそ
の内部がふさがった場合に、ふさがった区間を特定でき
る構造物監視方式を提供することを目的としている。
【0011】さらに本発明は、移動式画像撮影端末によ
り、異常が生じた現場の詳細な状態を撮影し、その画像
データをセンターに伝送することができる構造物撮像方
式を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る監視方式
は、内部に空間を有し所定の距離に亘って設けられた構
造物の内部における複数の第1の地点にそれぞれ配置さ
れ、電波を送信する電波送信手段と、構造物の内部にお
ける前記複数の第1の地点とは異なる複数の第2の地点
にそれぞれ配置され、前記電波送信手段から送信された
電波を受信する電波受信手段と、この電波受信手段で受
信された電波の受信品質の変化から、複数の第1の地点
及び複数の第2の地点の少なくとも一方で区分された区
間のうち構造物の内部がふさがった区間を検知する検知
手段とを具備することを特徴とする。
【0013】このような構成とすることにより、例えば
トンネル、または、地下に各種の配管、各種の電線・ケ
ーブル等をまとめて敷設するために設けられた共同溝等
の構造物の内部において、崩落等により構造物の内部が
ふさがった場合に、そのふさがった区間を特定すること
ができる。また、崩落が部分的な状態でも、受信された
電波の受信品質の変化からふさがった区間を検知するこ
とが可能である。
【0014】ここで、検知手段を、電波の電界強度、あ
るいは伝送誤り率の変化から、複数の第1の地点及び複
数の第2の地点の少なくとも一方で区分された区間のう
ち構造物の内部がふさがった区間を検知するものとする
ことができる。
【0015】また、電波送信手段を、PHS(Pers
onal HandyphoneSystem)端末と
通話できるゾーン構成で配置されたPHS基地局とし、
電波受信手段を、PHS端末がそれぞれ所定のPHS基
地局からの電波を受信するものとし、検知手段を、受信
された電波の受信品質例えば電界強度、伝送誤り率等を
測定して測定結果をゾーン内のPHS基地局に送り、こ
の測定結果に基づいて、受信品質の変化から、構造物の
内部がふさがった区間を検知するものとすることができ
る。
【0016】このような構成とすることにより、崩落等
により構造物の内部がふさがった区間を特定することが
できるとともに、トンネルなどの構造物の内部において
一般のPHS移動端末による通話も支障なく行うことが
できる。
【0017】更に、検知手段を、受信品質の変化から、
構造物の内部がふさがった区間とともに、ふさがった状
態例えば崩落の大きさ等をも検知するものとすることも
できる。
【0018】次に、本発明に係る構造物撮像方式は、内
部に空間を有し所定の距離に亘って設けられた構造物の
内部側面に沿って敷設された架線またはレールと、構造
物の内部の所定の地点に設けられたPHS基地局と、架
線またはレールに支持されて移動し、構造物の内部を撮
影するとともに撮影した画像データをPHS基地局に送
信する移動式画像撮影端末と、この移動式画像撮影端末
の移動している前方の異常を検出して、移動式画像撮影
端末の移動を停止させる停止手段とを具備することを特
徴とする。
【0019】このような構成とすることにより、移動式
画像撮影端末により、崩落等の異常が生じた現場の詳細
な状況を撮影し、その画像データをセンターに伝送する
ことができる。さらに移動式画像撮影端末は、崩落等の
異常が生じた現場の手前で停止するので、架線やレール
に異常がある場合に移動式画像撮影端末が架線やレール
から落下したり、崩落等により生じた障害物に追突して
移動式画像撮影端末が損傷を受けることを防止すること
ができる。
【0020】ここで、停止手段は、移動式画像撮影端末
に設けられ、超音波あるいは赤外線を発信し前方の異常
に基づく反射波を受信することにより異常を検出して、
移動式画像撮影端末の移動を停止させるものとすること
ができる。
【0021】このような構成とすることにより、移動式
画像撮影端末を、崩落等の異常が生じた現場の手前で自
動的に停止させることができる。また、移動式画像撮影
端末を、架線またはレールに支持されて移動し、移動前
方の架線またはレールを撮影する第1の撮影手段、構造
物の内部を撮影する第2の撮影手段、並びに第1及び第
2の撮影手段により撮影した画像データをPHS基地局
に送信する手段を有する移動式画像撮影端末とすること
もできる。
【0022】この構成に加えて、移動式画像撮影端末か
らPHS基地局に送信された画像データを受信し、第1
及び第2の撮影手段により撮影したそれぞれの画像デー
タを一画面上にマルチウインドウで表示する表示手段を
設けてもよい。
【0023】このような構成とすることにより、センタ
ーの管理者は、両方の映像を見ながら慎重に移動式画像
撮影端末を崩落現場に移動させることができるので、よ
り確実に、崩落等の異常が生じた現場の手前で移動式画
像撮影端末を停止させることができる。
【0024】さらに、移動式画像撮影端末が架線または
レールの端部に戻ったとき、移動式画像撮影端末を停止
させる手段と、停止後移動式画像撮影端末に対して外部
より電源を供給して、移動式画像撮影端末を駆動させる
バッテリを充電する手段とを設けることもできる。
【0025】このような構成とすることにより、画像撮
影端末を、いつでもフル充電で移動できる状態で待機さ
せることができる。また、移動式画像撮影端末を駆動さ
せるバッテリ残量を検出する検出手段と、架線またはレ
ールの端部から、移動式画像撮影端末が架線またはレー
ル上に位置している場所までの距離を計測する計測手段
と、検出手段及び計測手段より得られた結果に基づき、
バッテリの残量が、移動式画像撮影端末の位置している
場所から端部まで移動させるために必要となるバッテリ
残量に達したとき、移動式画像撮影端末を端部まで移動
させる移動手段とを設けることもできる。
【0026】このような構成とすることにより、バッテ
リの残量が規定値になった場合、移動式画像撮影端末を
自動的に待機場所に戻すことができるため、バッテリの
残量不足により途中で立ち往生し人手に頼って待機場所
に戻すという事態を避けることができる。
【0027】ここで、計測手段は、架線またはレールに
接して回転する回転体(例えば滑車)またはこの回転体
に動力を伝達する回転体(例えば動力伝達用歯車)の回
転数を計測することにより、架線またはレールの端部か
ら、前記移動式画像撮影端末が前記架線またはレール上
に位置している場所までの距離を計測するものであって
もよい。
【0028】また、計測手段は、移動式画像撮影端末が
移動する際にPHS基地局が生成するゾーンの数をカウ
ントすることにより、架線またはレールの端部から、移
動式画像撮影端末が架線またはレール上に位置している
場所までの距離を計測するものであってもよい。
【0029】さらに、移動手段は、検出手段及び計測手
段より得られた結果をセンターで受信し、バッテリの残
量が移動式画像撮影端末の位置している場所から端部ま
で移動させるために必要となるバッテリ残量に達すると
センターにおいて判断したとき、センターからの指令に
より移動式画像撮影端末を端部まで移動させるものであ
ってもよい。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態を詳細に説明する。なお、以下の図面におい
て、同符号は同一部分又は対応部分を示す。まず、図1
を参照して、本発明の実施形態において使用されるPH
S端末を事業所等の構内交換網に適用した場合のシステ
ム構成例について説明する。
【0031】同図に示すように、構内交換網は、この網
の核として構内交換機(PBX)3と、この構内交換機
(PBX)3に接続された内線インターフェース(IS
DN基本インターフェース)21、22、23、…2n
−1、2nと、これら内線インターフェース22、2
4、…、2n(但し2n−2を除く)に接続された通常
の内線電話機31、32、…、3nと、内線インターフ
ェース21、23、…、2n−1に接続された移動電話
サービスを提供する基地局(BS)41、42、…、4
nと、構内交換機(PBX)3にISDN基本インター
フェース(内線インターフェース)2n−2を介して接
続された計算機6と、基地局(BS)41、42、…、
4nでそれぞれ形成される各ゾーンA、B、…、nに振
り向けられた複数の移動端末5a、5b、…、5n等か
ら構成されている。構内交換機(PBX)3は、移動管
理機構7を有する。この移動管理機構7は、移動端末5
a、5b、…、5nの電源がオンとされたときや在圏ゾ
ーンの更新が行われたとき等に、移動端末5a、5b、
…、5nの情報やその在圏ゾーンの情報等を、ISDN
基本インターフェース2n−2を介して計算機6に通知
する機能を有する。内線電話機31、32、…、3n、
基地局(BS)41、42…、4nおよび計算機6に
は、いずれにも発着信のための内線端末番号が付与され
ており、構内交換機(PBX)3の内線端末の一つとさ
れている。
【0032】この構内交換網には、構内交換機(PB
X)3の内線インターフェース21、22、23、…、
2nとして、例えばISDN(サービス総合ディジタル
網)等の基本インターフェースが適用されている。IS
DN基本インターフェースは、CCITT勧告1.43
0の規定に従い、内線インターフェース21、22、2
3…、2nと各端末間は、上りおよび下りそれぞれ1対
のツイストペアケーブルの4線式伝送路で接続されてい
る。この4線式伝送路上では同勧告の規定に従い、上り
下りとも64Kb/sの伝送容量を有するチャネルB
1、B2等の二つの情報チャネルBと、16Kb/sの
伝送容量を有する信号チャネルDとが多重化(2B+
D)されて伝送される。上記チャネルBは発着信に際し
て、各移動端末5a、5b、…、5nと構内交換機(P
BX)3間で所定の呼制御シーケンスを経て、構内交換
機(PBX)3から割り当てられたチャネルB1または
チャネルB2上で音声やデータ等の任意の端末間通信情
報を転送することができる。
【0033】一方、チャネルDは、上記チャネルBでの
発着信に際し、CCITT勧告Q.921、Q.931
で規定されている各移動端末5a、5b、…、5nと構
内交換機(PBX)3間に割り当てるための呼制御情報
を転送するためのものである。
【0034】以下、図2乃至図4を参照してこの構内交
換網の動作について説明する。図2の(a)乃至(d)
は、この構内交換網に伝送される情報(メッセージ)の
構成を示す図、図3は上記チャネルD上で情報を転送す
る移動端末5a、5b、…、5nと構内交換機(PB
X)3間の呼制御シーケンスの一例を示す図、図4は位
置登録シーケンスの一例を示す図である。
【0035】図3において、発信元の移動端末5aから
構内交換機(PBX)3ヘ、例えば図2(a)に示すよ
うに、伝達能力、着番号、発番号等の各情報要素を含む
構造の呼設定メッセージが網に送信されると、構内交換
機(PBX)3からは、通信に使用するチャネルBを通
知する「呼設定受付」信号が発信元の移動端末5aへ送
信される。
【0036】次に、着信端末5bへの呼び出しが始まる
と、「呼出」信号が構内交換機(PBX)3から送信さ
れ、さらに着信端末5bが応答すると、「応答」信号が
構内交換機(PBX)3から発信端末5aに送信される
ことにより、チャネルBを使用して音声データおよび画
像データ等の端末−端末間の通信が可能となる。そして
チャネルBでの通信が終了すると、発信端末5aが「切
断」信号を構内交換機(PBX)3へ送信し、構内交換
機(PBX)3から「開放」信号が発信端末5aに送信
され、発信端末5aが「開放完了」信号を送信すること
でこの通信が終了する。
【0037】着信端末5b側は上記した発信端末5a側
と対称の呼制御信号を構内交換機(PBX)3とで授受
することにより、チャネルBを構内交換機(PBX)3
から割り当てられ、発信端末5aと着信端末5b間で、
チャネルB上での情報通信が可能となる。
【0038】さて、構内交換機(PBX)3に接続され
た各種内線端末のうち、各移動端末5a、5b、…、5
nは、移動通信サービスを提供する基地局(BS)4
1、42、…、4nを通じて構内交換機(PBX)3に
接続される。
【0039】基地局(BS)41、42、…、4nは、
コードレス電話機の親機に相当するものであり、(財)
電波システム開発センターにおいて制定された「ディジ
タル自動車電話システム」に関する規格RCR STD
−27、あるいは「第2世代コードレス電話システム」
に関する規格RCR STD−28で規定された移動通
信プロトコルをべ一スに構内移動通信用にしたものであ
る。
【0040】図1に示したゾーンA、B、…、nのよう
に、基地局(BS)41、42、…、4nと各移動端末
5a、5b、…、5n間は、それぞれ例えば10mW程
度の微弱電波で結ばれ、互いにこの電波到達エリア内に
存在する。
【0041】基地局(BS)41、42、…、4nは、
当該エリアに在圏している移動端末5a、5b、…、5
nの通信をサポートするものであり、発着信に際して呼
制御シーケンスそのものは、上記ISDN基本インター
フェース2n−2の端末と全く同様であるが、これに合
わせて移動端末特有の位置登録シーケンスを有するとこ
ろがこの実施形態の特徴とするところである。
【0042】各基地局(BS)41、42、…、4nと
当該エリアに在圏する移動端末5a、5b、…、5n間
には、TDMAによる無線アクセス方式を用いて、各基
地局(BS)41、42、…、4nから移動端末5a、
5b、…、5nに在圏位置情報を転送する報知チャネル
(BCCH)、発着信の呼制御信号を転送する共通制御
チャネル(CCCH)、音声やデータ等の移動端末間情
報を転送する情報チャネル(TCH)等が多重化されて
転送される。
【0043】各基地局(BS)41、42、…、4nに
対しては、各々ユニークな値を持つ網番号が予め割り付
けられており、各基地局(BS)41、42、…、4n
のBCCH上で伝送される報知情報メッセージは、図2
(b)に示すように、当該ゾーンの網番号や報知情報等
の情報要素を含む構造をなしており、移動端末5a、5
b、…、5nに対して周期的に報知される。
【0044】図4に示すように、各移動端末5a、5
b、…、5nは、待ち受け移行時および通信中におい
て、このBCCHから周期的に報知情報を受信し、この
報知情報の受信によりその中の網番号を記憶し、予め記
憶しておいた網番号と現在受信した報知情報の網番号と
を比較する。
【0045】この比較の結果、互いに異なった場合は、
移動端末5a、5b、…、5n自身が移動して在圏ゾ一
ンが更新されたと判定し、図2(c)に示すように、自
端末番号情報要素を含む位置登録要求メッセージを、C
CCHで基地局(BS)41、42、…、4nに送信す
る。なお図2(d)に示すような構造の開放完了メッセ
ージも有している。
【0046】このCCCH上の位置登録要求メッセージ
が各基地局(BS)41、42、…、4nに受信される
と、その中に含まれている移動端末番号が内線インター
フェース(ISDN基本インターフェース)21、2
3、…、2n−1のチャネルDに乗せ換えられて構内交
換機(PBX)3に送信される。
【0047】構内交換機(PBX)3には通常の発着信
手順を処理する機能の他に、図1中に示した移動端末5
a、5b、…、5nの在圏位置を管理する移動管理機構
7が備えられている。
【0048】従って、位置登録要求メッセージが構内交
換機(PBX)3に受信されると、構内交換機(PB
X)3はそのメッセージを各基地局(BS)41、4
2、…、4nの内線番号と当該エリアに在圏する移動端
末番号とからなる位置情報テーブルに記憶する。
【0049】その後、位置登録要求メッセージに対する
位置登録受付メッセージをDチャネル上で各基地局(B
S)41、42、…、4nに送信し、位置登録受付メッ
セージは、各基地局(BS)41、42、…、4nを通
じてCCCH上で位置登録要求中の移動端末5a〜5n
に送信される。このようにして構内交換機(PBX)3
は、各移動端末5a〜5nがどの基地局エリアに在圏し
ているかを把握して、当該移動端末に対しての着信呼が
発生した際には、該当する移動端末が在圏する基地局に
対して着信を通知する。この着信シーケンスは図1で示
したISDN基本インターフェース2n−2のものと同
様の動作をすることになる。以上説明した技術は、IS
DN対応および移動電話等をサービスする構内交換網の
システムでは公知の技術である。
【0050】(第1の実施形態)図5は、本発明の第1
の実施形態に係る、PHS使用のトンネル内の崩落箇所
検知システムの構成を示す図である。トンネル(あるい
は地下に設けられた共同溝)101内には第1の基地局
111、第2の基地局112、第3の基地局113、
…、および第nの基地局11nがほぼ等間隔で配置され
ている。ここで、移動通信でいわれるゾーンは基地局と
PHS端末との間で送受信可能な電界強度の領域で、基
地局間の距離は地上の電波の干渉がない場所では、最大
200m位になるが、地下では電波の干渉があること及
び、PHS端末(以下崩落検知端末と呼ぶ)に対する基
地局からのゾーンを重複させるために、200m以下に
なる。
【0051】ここで、第1の基地局111が生成するゾ
ーンは第1のゾーン121、第2の基地局112が生成
するゾーンは第2のゾーン122、…、そして第nの基
地局11nが生成するゾーンは第nのゾーン12nであ
る。
【0052】そして各基地局の間隔は実際にPHSシス
テムを設置する現場で電波の伝搬状態を測定して最適な
間隔を決める必要がある。第1の崩落検知端末131、
第2の崩落検知端末132、第3の崩落検知端末13
3、…、および第mの崩落検知端末13mは両脇の基地
局と送受信するために、2つの基地局間の中央で左右の
ゾーンが重複する場所で、基地局が設置されている壁と
対面した壁に固定されて取り付けられている。これらの
崩落検知端末131、132、133、…、13mは通
常のPHS端末と同じ端末をそのまま使用する。ただ、
一般のPHS端末の電源は電池で駆動され、電池がなく
なると充電したり電池を取り替える必要がある。しか
し、壁に取り付けられているこれらの崩落検知端末13
1、132、133、…、13mは半永久的に動作させ
る必要があるため、電池の交換の手間を省くために、電
源は電池でなく、トンネルの照明用あるいは非常用の電
源を整流して常時給電できるようにしている。
【0053】そして、各基地局111、112、11
3、…、11nはセンターの構内交換機141に集線さ
れ構内交換網を形成している。構内交換機141は各基
地局111、112、113、…、および11nとの間
で、それぞれISDN基本インターフェース151、1
52、153…、および15nを介して接続されてい
る。また、同様に構内交換機141は計算機142とも
ISDN基本インターフェース150を介して接続され
ている。
【0054】構内交換機141には移動管理機構143
を有している。この移動管理機構143は、第1の崩落
検知端末131、第2の崩落検知端末132、第3の崩
落検知端末133、…、および第mの崩落検知端末13
mの電源がオンとされたときや在圏ゾ一ンの更新が行わ
れたとき等に、第1の崩落検知端末131、第2の崩落
検知端末132、第3の崩落検知端末133、…、およ
び第mの崩落検知端末13mの情報やその在圏ゾーンの
情報等を、ISDN基本インターフェース150を介し
て計算機142に通知する機能を有している。第1の基
地局111、第2の基地局112、第3の基地局11
3、…、第nの基地局11nおよび計算機142には、
いずれも発着信のための内線端末番号が付与されてお
り、構内交換機141の内線端末の一つとされる。な
お、トンネル101内の146は崩落により生じた障害
物である。
【0055】次に、このような構成の第1の実施形態に
おいて、崩落場所を検知する方法について説明する。図
6は、図5において、トンネル内に設置された基地局1
11、112、113、…、これらの基地局111、1
12、113、…がそれぞれ生成するゾーン、およびト
ンネルの側面の壁に取り付けられた崩落検知端末13
1、132、133、…の関係を説明した図である。
【0056】上述のように、崩落検知端末131、13
2、133、…の電源がオンとされた後は、崩落検知端
末131、132、133、…が移動しないために、図
4で説明したシーケンスから、各崩落検知端末131、
132、133、…は左右の基地局のうち電波を強く受
けた基地局との間で接続されてしまう。すなわちその基
地局の在圏ゾーンとして固定されてしまう。例えば、第
1の崩落検知端末131は第1の基地局111の在圏ゾ
ーン、第2の崩落検知端末132は第3の基地局113
の在圏ゾーン、第2の基地局112の在圏ゾーンに位置
する崩落検知端末は無し、といったようになり、各基地
局の在圏ゾーンはトンネル内の複雑な電波伝搬の状態か
ら必ずしも規則的に生成されない。
【0057】そこで、トンネル内の電波伝搬の状態を一
意的に安定して、測定するには一つの基地局のみ電波を
放射して、他の基地局は送信を停止させておくと、他の
基地局からの電波の影響を受けることがないため、正確
な測定が可能となる。図7は第1の基地局111のみ送
信をオンとして他の基地局112、113、114をオ
フとした場合である。図7の場合、第1の崩落検知端末
131は第1の基地局111と在圏ゾーンが形成され
る。崩落検知端末132、133、…は第1の基地局1
11から間隔が大きいため在圏ゾーンを形成しない。そ
して、第1の崩落検知端末131において受信した電波
の電界強度E11を測定すれば、基地局111と崩落検
知端末131の間で電界強度が測定できる。
【0058】同様に図8は第2の基地局112のみ送信
をオンとして、他の基地局111、113、114の送
信をオフした場合で、この場合第2の基地局112と、
第1の崩落検知端末131及び第2の崩落検知端末13
2との間で在圏ゾーンが形成される。そして、第1の崩
落検知端末131と第2の基地局112の間の電界強度
E21を測定し、第2の崩落検知端末132と第2の基
地局112の間の電界強度はE22を測定すればよい。
【0059】同様に図9は第3の基地局113のみ送信
をオンとして他の基地局111、112、114の送信
をオフとした場合である。この場合は、第2の崩落検知
端末132と第3の基地局113との電界強度E32、
第3の崩落検知端末133と第3の基地局113との電
界強度E33を測定することができる。
【0060】図10及び図11はこの実施形態における
処理シーケンスを示した図である。これらの図及び図5
を用いて本実施形態の動作について説明する。まず、図
10に示すように、計算機142から構内交換機141
を通して全基地局111〜11nに対して送信をオフと
する(a)。このとき、構内交換機141の各基地局1
11〜11nの内線番号と当該エリアに在圏する崩落検
知端末番号とからなる位置登録テーブルをクリアする。
そして、計算機142から構内交換機141を通して第
1の基地局111の送信をオンとする(b)。そして、
第1の基地局111から周期的に報知情報を送信する
(c)。この報知情報によって第1の基地局111から
第1のゾーン121が形成される。第1のゾーン121
から最も近い第1の崩落検知端末131は第1の基地局
111に対して位置登録要求を出す(d)。位置登録要
求はそのまま、構内交換機141で位置登録テーブルの
内容と比較される。この場合は、位置登録テーブルの内
容はクリアされているため、第1のゾーン121内の崩
落検知端末は第1の崩落検知端末131として登録さ
れ、構内交換機141、第1の基地局111を通して第
1の崩落検知端末131に位置登録受付が返送される
(e)。そして、構内交換機141から計算機142に
は第1のゾーン121内に第1の崩落検知端末13lが
在圏されたことを知らせる(f)。
【0061】計算機142から構内交換機141、第1
の基地局111を通して、第1の崩落検知端末131に
対して第1のゾーン121内の第1の崩落検知端末13
1無線状態の問い合わせを行う(g)。無線状態問い合
わせはそのゾーン内にある指定された崩落検知端末に対
して、現在通信している基地局との間の電界強度の問い
合わせを行うコマンドである。第1の崩落検知端末13
1は第1の基地局111から前記無線状態問い合わせコ
マンドを受けると、崩落検知端末131側で測定した第
1の基地局111との間の電界強度E11を第1の基地
局111に報告する。この電界強度E11はそのまま構
内交換機141を通り、計算機142に報告される
(h)。電界強度E11は電界強度情報テーブル144
に登録される。
【0062】次に、図8で説明したように第2の基地局
112の送信のみオンとする動作について説明する。図
11に示すように、計算機142から構内交換機141
を通して第1の基地局111の送信をオフとする
(i)。そして、計算機142から構内交換機141を
通して第2の基地局112の送信をオンとする(j)。
第2の基地局112から報知情報を周期的に送る
(k)。第2のゾーン122内の崩落検知端末として第
1の崩落検知端末131と第2の崩落検知端末132が
あるが、最初に第1の崩落検知端末131から位置登録
要求が第2の基地局112を通して、構内交換機141
に送られる。構内交換機141の位置登録テーブルに第
2のゾーン122と第1の崩落検知端末131の情報が
登録される(l)。構内交換機141、第2の基地局1
12を通して第1の崩落検知端末131に対して位置登
録テーブルに登録されたことを知らせる(m)。構内交
換機141は計算機142に対して第2のゾーン122
内に第1の崩落検知端末131が在圏されたことを知ら
せる(n)。次に、第2の崩落検知端末132から位置
登録要求が第2の基地局112、構内交換機141に送
られる(o)。構内交換機141、第2の基地局112
を通して第2の崩落検知端末132に対して位置登録テ
ーブルに登録されたことを知らせる(p)。ここで、第
1の崩落検知端末131から送られる位置登録要求
(l)と第2の崩落検知端末132から送られる位置登
録要求(o)はどちらが先になるか分からない。
【0063】構内交換機141は計算機142に対して
第2のゾーン122内に第2の崩落検知端末132が在
圏されたことを知らせる(q)。計算機142から構内
交換機141、第2の基地局112を通して、第1の崩
落検知端末131に対して第2のゾーン122内の第1
の崩落検知端末131の無線状態問合わせを行う
(r)。第1の崩落検知端末131は第2の基地局11
2から前記無線状態問合わせコマンドを受けると、第1
の崩落検知端末131側で測定した第2の基地局112
との間の電界強度E21を第2の基地局112に報告す
る。この電界強度E21はそのまま構内交換機141を
通り、計算機142に報告される(s)。そして、電界
強度E21は電界強度情報テーブル144に登録され
る。計算機142から構内交換機141、第2の基地局
112を通して、第2の崩落検知端末132に対して第
2のゾーン122内の第2の崩落検知端末132の無線
状態の問合わせを行う(t)。第2の崩落検知端末13
2は第2の基地局112から前記無線状態問合わせコマ
ンドを受けると、第2の崩落検知端末132で測定した
第2の基地局112との間の電界強度E22を第2の基
地局112に報告する。この電界強度E22はそのまま
構内交換機141を通り、計算機142に報告される
(u)。そして、電界強度E22は電界強度情報テーブ
ル144に登録される。
【0064】以下同様に図9のように第3の基地局11
3のみ送信をオンとして前記と同様に、第3の基地局1
13と第2の崩落検知端末132、第3の基地局113
と第3の崩落検知端末133との間の電界強度E32お
よびE33を計測して行き、トンネル内の全ての基地局
について上記と同様な動作を繰り返して行き、基地局の
左右の位置する崩落検知端末との間の電界強度を測定し
て行く。
【0065】上記の方法により、全基地局とそれら基地
局に在圏する崩落検知端末との間で生成される電界強度
について、測定が終了すると、電界強度情報テーブル1
44は図12のようになる。図12は各基地局に在圏す
る崩落検知端末番号と該当する基地局と在圏する崩落検
知端末との間の電界強度を表にしたものである。トンネ
ルが長大であり、内部に通行人等障害物がなければ、各
基地局と各崩落検知端末との間の電界強度は大きな違い
がないはずである。
【0066】しかし、測定中に通行人が基地局112の
側を通過した場合には、電界強度は図13(A)のよう
になる。同図において、電界強度E21は最初安定して
いるが、人が通過した期間即ちa〜cの期間だけ人が障
害物となり電界強度が低下する。同様に、少し時間が遅
れて電界強度E22がb〜dの期間電界強度が低下す
る。また、第1の崩落検知端末131と第2の基地局1
12との間で崩落が起こり、一部だけ電波が通過するこ
とができる穴が空いている状態だと、電界強度E21は
eのように急に低下し、崩落状態が安定すると低下した
まま一定状態になる。また、崩落検知端末131と基地
局112の間で崩落が起こり、完全にトンネルがふさが
ってしまうと、図13(B)のaのように電界強度E2
1は急にゼロになり、そのままゼロの状態が続くことに
なる。
【0067】以上説明したように、定期的に全基地局に
ついて上記の方法により、崩落検知端末と基地局の間の
電界強度を測定して、図12のように表にし、あるいは
図13(A)、(B)のようにグラフ化して、表示部1
45に表示して、監視できるようにするとよい。また、
電界強度測定中に電界強度が予め決められた閾値を下回
った場合に、計算機142から警報を鳴らし、警備員に
注意を喚起するようにしてもよい。そして、この際、警
報とともに図13(A)、(B)のように崩落地点とし
て疑わしい箇所の電界強度を表示させるとよい。
【0068】(第2の実施形態)第1の実施形態の方式
は、各基地局と各崩落検知端末の間の電界強度を測定す
るまで、一時的に1基地局ずつ送信をオフとしなければ
ならない。この測定期間にトンネル内で通行人が一般の
PHS端末を使ってトンネル外部とあるいはトンネル内
部の人同士で通話しようとしても中断されるおそれがあ
る。したがって、第1の実施形態の方式でトンネルの崩
落場所を計測するには、計測の直前に構内交換機141
からトンネル内でPHS端末を持っている人達に対して
自動的に電話をかけ、合成音声等で一時的に通話が中断
する旨を報知することが必要である。
【0069】そこで、第2の実施形態は、このような通
話の中断がないようにトンネル内の側面に取り付けた端
末を常時動作させておくことを特徴としたものである。
図14はこの第2の実施形態における処理シーケンスを
説明するための図である。また図15は、この実施形態
においてトンネル内に設置された基地局111、11
2、113、…とトンネルの側面の壁に取り付けられた
崩落検知端末131、132、133、…の間の電界強
度の関係を説明した図である。
【0070】この動作を説明すると、図14において、
第1の崩落検知端末131〜第mの崩落検知端末13m
までの電源がオンとされた後、各基地局111、11
2、113、…から報知情報が周期的に送信されている
(a、b)。第1の崩落検知端末131〜第mの崩落検
知端末13mから位置登録要求が基地局に向かって送信
され、前記報知情報から観測して電界強度が強い基地局
との間で、位置登録が生成され、構内交換機141から
基地局を通して、該当する崩落検知端末に対して位置登
録受付が返送される(c、d)。そして、位置登録され
たゾーン番号と崩落検知端末番号は計算機142に知ら
される(e)。計算機142は在圏ゾーン通知の内容か
ら構内交換機141を通して該当する基地局に無線状態
問い合わせを行う(f)。在圏ゾーンを形成している基
地局に対して、登録された崩落検知端末は無線状態報告
を送る(g)。
【0071】無線状態報告の内容は自分の端末番号、在
圏ゾーン番号、隣接ゾ一ン番号および在圏していて自分
の崩落検知端末との間で形成している電界強度および隣
接しているゾーンの電界強度の計測結果から構成されて
いる。ここで、在圏ゾーンに存在する崩落検知端末は周
波数が同じで、同期が合って、通信が形成されている状
態である。そして、隣接ゾーンの周波数に変え、そちら
のゾーンと同期を取ることにより隣接ゾーンの電界強度
を測定することができる。これら、崩落検知端末で測定
されたデータは構内交換機141を通して、計算機14
2に送られ電界強度情報テーブル144に登録される。
図15で、例えば、第1の基地局111から送信される
無線状態問合わせコマンドに対して、第1の崩落検知端
末131は基地局111と在圏ゾーンを形成している。
そして、第1の基地局111と第1の崩落検知端末13
1の間の電界強度はE11、第1の崩落検知端末131
と第2の基地局112との間の電界強度はE21、第1
の崩落検知端末131と第3の基地局113との間の電
界強度はE31である。そして、第1の崩落検知端末1
11から構内交換機141に送られる無線状態報告で
は、前記電界強度E11、電界強度E21、及び電界強
度E31が送られる。第2の基地局112は在圏ゾーン
を形成している端末は存在しない。第3の基地局113
は在圏ゾーンを形成している端末は第2の崩落検知端末
132である。第4の基地局114は在圏ゾーンを形成
している端末は第3の崩落検知端末133と第4の崩落
検知端末134である。以上のように各基地局111〜
11nと各崩落検知端末131〜13mは規則的に在圏
ゾーンを形成するのではなく、崩落検知端末が近傍の基
地局の電波を調べ、最も電波の強い基地局と在圏ゾーン
を形成する。しかし、無線状態問合わせコマンドによ
り、在圏ゾーンを形成している基地局からその在圏ゾー
ン内の崩落検知端末にコマンドを送ることにより、隣接
したゾーンの電界強度も測定して、計算機142に知ら
せることができる。
【0072】図14において、a〜eまでのシーケンス
の処理が実行されると、各崩落検知端末131〜13m
はトンネルの壁に固定されて移動することがないため、
図15のように在圏ゾーンと崩落検知端末131、13
2、133、134の関係は固定されてしまう。そこ
で、無線状態問い合わせコマンドは計算機142から周
期的に送信し、そのコマンドに対する無線状態報告を授
受し、電界強度情報テーブル144を更新する必要があ
る。
【0073】図16は、各崩落検知端末と基地局の間の
電界強度を測定し、表にしたものである。第1の崩落検
知端末131の在圏ゾーンを形成している第1の基地局
111で測定できる電界強度はE11、E21、及びE
31である。
【0074】この実施形態においては、固定された崩落
検知端末の在圏ゾーンが決まった後は、周期的に計算機
142から無線状態問い合わせコマンドが送出され、そ
のコマンドに対する応答が計算機142に送られるだけ
で、後は通常のPHS端末による通話が可能となり、通
話を中断することがない。
【0075】図16の表から、第1の実施形態の場合と
同様に、時間毎に変化する電界強度の状態を表示部14
5に表示するとよい。図17は第1の崩落検知端末13
1の側を人が移動して、各表示した電界強度E11、E
21、及びE31がそれぞれ変化した状態を表してい
る。
【0076】また、図18は基地局113と崩落検知端
末132の間で部分的な崩落が起こり、基地局113か
ら放射される電波の伝播に影響が出た状態を示してい
る。また、図19は上記と同様な場所で崩落が起こった
場合、基地局114から放射される電波の伝播に影響が
出た状態を示している。図20は基地局112から放射
される電波の伝播に影響が出た状態を示している。
【0077】すなわち、図18において、基地局113
が生成する電界のうち、崩落が起きた時間aに、崩落に
よりトンネルが一部ふさがれるため、電界強度E32と
E31は急に低下するが、電界強度E33とE34は崩
落場所を通らないために、崩落が起きた時間aでも電界
強度の大きさは変わらない。同様に図19において、電
界強度E42は崩落時間aで急に低下するが、電界強度
E44とE43は崩落時間aでも低下しない。図20に
おいて、電界強度E23は、崩落時間aで急に低下する
が、電界強度E21とE22は崩落時間aでも低下しな
い。
【0078】また、図21は基地局113と崩落検知端
末132の間でトンネルが完全にふさがるような大きな
崩落が起こり、基地局113から放射される電波の伝播
に影響が出た状態を示している。即ち、電界強度E32
とE31は、崩落場所が完全にふさがるために、崩落が
起きた時間aから後は、電界強度が極めて弱くなりほと
んどゼロになる。電界強度E33とE34は、崩落場所
を通らないために、崩落が起きた時間aでも電界強度の
大きさは変わらない。
【0079】また、図22は上記と同様な場所で大きな
崩落が起こった場合、基地局114から放射される電波
の伝播に影響が出た状態を示している。電界強度E42
も崩落が起きた時間aから後はゼロになるが、電界強度
E44とE43は崩落時間aでも低下しない。図23は
上記と同様な場所で大きな崩落が起こった場合、基地局
112から放射される電波の伝播に影響が出た状態を示
している。電界強度E23は崩落が起きた時間aから後
はゼロになるが、電界強度E21とE22は崩落時間a
でも低下しない。
【0080】以上説明したように、各基地局から放射さ
れる電波について複数の崩落検知端末により受信するこ
とで各基地局と各崩落検知端末の間に生成される電界強
度を計測することができる。そして、崩落が起きると崩
落場所を通る電界の強さに影響を与え、崩落場所を通ら
ない電界は影響が無いため、各電界強度の経時変化量を
総合的に評価することにより、崩落が小規模でトンネル
の一部分しかふさいでないような場合でも、正確に崩落
場所、及び崩落の大きさを推定することができる。
【0081】ここで、図15において各崩落検知端末1
31、132、133および134は各基地局111、
112、113、114および115から電波を受信す
る際に、受信誤りがある場合、誤り訂正を行ってできる
だけ元のデータを再現することが行われている。そし
て、誤り訂正する際に、伝送誤り率を計測することがで
きる。図24は、各崩落検知端末131、132、13
3および134が各基地局111、112、113、1
14および115から電波を受信する際の伝送誤り率を
示した図である。例えば、基地局111の電波を崩落検
知端末131で受信した際の伝送誤り率はER11とな
る。
【0082】図25は、基地局113と崩落検知端末1
32の間で部分的な崩落が起こった場合に、基地局11
3が放射する電波を崩落検知端末131、132、13
3および134で受信した際の、崩落検知端末131、
132、133および134における伝送誤り率ER3
1、ER32、ER33およびER34を示している。
すなわち崩落が起きた時間a以前は、伝送誤り率ER3
1、ER32、ER33、ER34は、誤りが起きてい
ないため小さい。しかし時間a以後は基地局113から
送信される電波を崩落検知端末132が受信する際に、
電波が弱くなり、伝送誤り率ER32が大きくなる。同
様に、基地局113から送信される電波を崩落検知端末
131が受信する際に、電波が弱くなり、伝送誤り率E
R31が大きくなる。基地局113から送信される電波
を崩落検知端末133と134が受信する場合、電波の
通信路がふさがっていないため、伝送誤り率ER33と
ER34の大きさは変わらず、誤り率が小さい。
【0083】図26は、基地局114から放射される電
波を崩落検知端末132、133および134が受信し
た際の崩落検知端末132、133および134におけ
る伝送誤り率ER42、ER43およびER44を示し
ている。伝送誤り率ER42のみ崩落が起きると電波が
遮られ、崩落が起きた時間(a)以降、誤り率が大きく
なる。
【0084】図27は、基地局112から放射される電
波を崩落検知端末131、132および133が受信し
た際の崩落検知端末131、132および133におけ
る伝送誤り率ER21、ER22およびER23を示し
ている。伝送誤り率ER23のみ崩落が起きると電波が
遮られ、崩落が起きた時間a以降、誤り率が大きくな
る。
【0085】このように、崩落が起きると崩落場所を通
る電波を受信したときの電界強度、伝送誤り率等、受信
した電波の受信品質が劣化し、崩落場所を通らない電波
の受信品質は影響を受けないため、これらの受信した電
波の受信品質の変化を総合的に評価することにより、崩
落場所、及び崩落の大きさを推定することができる。
【0086】ここで図39の方式のようにレーザ光で区
間を検知するには、崩落検知を必要としている区間毎に
レーザ光送信機312とレーザ光受信機316を対にし
て設置しなければならず、機器を設置するために費用が
非常にかかる。そして、レーザ光313は直線性が良い
ため、中途半端な崩落の場合でもレーザ光が遮られて、
レーザ光受信機316にレーザ光313が到達せず、崩
落の大きさを検知することができないことがある。
【0087】しかし、以上説明した電波を使用して崩落
検知を行う本方式によると、一つの基地局からでも電波
は四方八方に放射される。放射された電波はトンネルの
対向した壁に取り付けられている崩落検知端末で受信す
ることで、電波による網の目のような検知領域が形成さ
れる。そして、複数の基地局から放射される電波によ
り、更に検知領域が強化される。崩落が起きると、崩落
地点は前記検知領域に掛り、複数の崩落検知端末によっ
て受信電界強度、あるいは伝送誤り率など受信した電波
の受信品質を調べることで、中途半端な崩落でも検知区
間及び崩落の大きさが正確に推定できる。ここで、基地
局が故障した場合、構内交換機141から故障した基地
局に対する応答が無いためどの基地局が故障したか計算
機142で分かる。また、崩落検知端末が故障した場
合、その崩落検知端末と通信可能な基地局との間で応答
が無いため、基地局側でどの崩落検知端末が故障したか
分かり、結果として計算機142でもどの崩落検知端末
が故障したか分かる。しかし、基地局あるいは崩落検知
端末が崩落のため機能不全になった場合、このままでは
計算機142において基地局あるいは崩落検知端末が故
障したのかあるいは崩落のために動作しなくなったのか
分からない。しかし、上記の説明のように各基地局と各
崩落検知端末により網の目のような検知領域が形成され
るので、基地局あるいは崩落検知端末の一つぐらいが崩
落のために動作しなくなっても、他の基地局と崩落検知
端末により、崩落区間と崩落の程度が分かる。結果とし
て計算機142は該当する基地局あるいは崩落検知端末
が故障か崩落による機能不全か区別をつけることができ
る。
【0088】また、上述のように第1及び第2の実施形
態においては、PHSシステムは通話用として、従来ど
おり携帯端末を持ってトンネル内のどこでも通話でき
る。従来、トンネル内に入った作業員は連絡用として、
トンネル内に一定区間毎に設置された電話で外部あるい
は内部同士で連絡することができた。しかし、トンネル
内で崩落等事故が起きた場合、連絡用の電話までたどり
着けない場合がある。また、事故が起きると現場が混乱
して、連絡用の電話がどの辺に設置されているか分から
なくなってしまうことがある。しかし、PHSシステム
は移動携帯電話のためにトンネル内のどこにいても、外
部あるいは内部と連絡でき有効なシステムである。第1
及び第2の実施形態においては、このPHSシステムを
利用して、通話用並びに崩落箇所を検知することができ
る。
【0089】(第3の実施形態)上述の方法により崩落
箇所が検知できたら、センターで計算機を監視している
管理者は、崩落現場を視察する必要が出てくる。しか
し、現場はセンターより離れて地中深く、管理者が現場
に到達するために、途中で更に崩落が起こり二次災害の
可能性がある。
【0090】そこで、この第3の実施形態は、移動式画
像撮影端末により崩落現場の映像を的確に撮影し、セン
ターに伝送してモニターに映し出すことにより、崩落事
故に対する復旧借置を迅速に計画することができるよう
にした撮像方式である。
【0091】図28は、この第3の実施形態に用いられ
る画像撮影端末の概略構成を示す外観斜視図である。こ
の画像撮影端末199が自動的に現場に移動して、崩落
状態を撮影して画像データをPHS無線により送信し
て、近傍のPHS基地局で受信してからセンターに伝送
して、モニターに映像として表示することになる。
【0092】図28において、画像撮影端末199は、
レンズ部も含めたカメラ207、照明ランプ206、ア
ンテナ200等から構成されている。そして、画像撮影
端末199はトンネルの壁面に沿って張り巡らされた架
線202で吊り下げられて、架線202に沿って移動で
きる仕組みになっている。図29にトンネル内におい
て、側面に取り付けられた崩落検知端末131、画像撮
影端末199および画像撮影端末199を吊り下げる架
線202の配置関係を示してある。
【0093】尚、この実施形態では、画像撮影端末19
9は架線202から吊り下げる構造になっているが、画
像撮影端末199が支持され移動できればよく、例えば
画像撮影端末199がレールを跨いで、レールにより支
持され、移動することが可能な構造としてもよい。
【0094】この実施形態の架線202は壁面に対して
支持部材201で固定されている。また、カメラ207
はセンター側からパンニング、チルティング、フォーカ
ッシング、絞り等が制御でき、現場での色々な視点から
の映像を撮影できる。照明ランプ206は現場が暗い場
合、センターの制御で点灯して現場を照らすことができ
詳細な映像を撮影できる。アンテナ200は画像撮影端
末199が移動している際に、近傍の基地局と無線によ
り通信するために電波を送受信するために必要となる。
【0095】図30は画像撮影端末199における各制
御モジュールの接続を示すブロック図である。カメラ2
07は小型軽量なCCDあるいはCMOSカメラで、撮
影された映像は映像エンコーダ部211で圧縮される。
PHS映像のエンコード方式は静止画としてはJPEG
圧縮方式、カラー動画としては現在各方面で検討が進め
られている、MPEG4方式が候補に挙がる。無線部2
09はPHS通信を行うために必要となる高周波部分で
ある。画像メモリ部212は映像エンコーダ部211で
取り入れられた画像データを一時的に蓄積するメモリで
ある。照明制御部213はセンター側の制御により照明
ランプ206を点灯あるいは消灯させたり、明るさを変
えたりする制御部である。
【0096】カメラ駆動部214はセンター側の制御に
よりカメラ207をパンニング、チルティング、フォー
カッシングおよび絞りを駆動する部分である。走行駆動
部215は画像撮影端末199を架線202に沿って左
右に走行させたり、走行スタート、走行ストップおよび
走行速度を変えたりして駆動制御する部分である。
【0097】超音波送信部204は図28のように、画
像撮影端末199が走行している際に走行方向に超音波
を送信している。超音波受信部205は常時超音波を受
信できる状態になっており、前方に障害物203がある
と反射した超音波を受信する機能を持っている。また、
画像撮影端末199が架線202に沿って左右どちらの
方向に走行しても、前方にある障害物を検知できるよう
に、超音波送信部204および超音波受信部205とは
反対側に、同様な超音波送信部218および超音波受信
部219が取り付けられている。
【0098】電源制御部222は、画像撮影端末199
の内部電源として、電源出力端子220より各部へ電源
を供給するが、通常はバッテリ221で稼働し、外部電
源端子223より外部電源が供給されたとき、外部電源
に切り替え、同時にバッテリ221を充電するための制
御を行う。制御部210は画像撮影端末199全体を制
御する制御部で、マイコン等で構成されている。
【0099】次に、画像撮影端末199を駆動させる機
械的な部分について図31及び図32を参照しながら説
明する。まず、画像撮影端末199を架線202に沿っ
て移動させるために、滑車228と滑車229で架線2
02をはさみ、滑車を回転させることにより画像撮影端
末199全体を左右に移動させる。また、滑車230と
滑車231も同様に架線202をはさみ、画像撮影端末
199を移動させる役目を持っている。
【0100】そして滑車228と同軸の滑車232と、
滑車229と同軸の滑車233とは相互にベルトB1で
回転力を伝達できる。同様に滑車230と同軸の滑車2
34と、滑車231と同軸の滑車235も相互にベルト
B2で回転力を伝達できる。
【0101】また、滑車228と同軸の滑車236はベ
ルトB3で滑車240から回転力が伝達されている。滑
車230と同軸の滑車237もベルトB4で滑車241
から回転力が伝達される。そして、滑車240と滑車2
41は歯車242と同軸で、歯車242はウォームギア
243から回転力が伝達される。ウォームギア243は
モータ244の軸に取り付けられ、モータ244が回転
するとウォームギア243も回転し、最終的に滑車22
8と滑車229および滑車230と滑車231が回転し
て、画像撮影端末199が架線202上を沿って移動し
て行く。
【0102】そして、モータ244の回転方向が変われ
ば、画像撮影端末199の移動方向も逆転し、モータ2
44の回転数が変われば、画像撮影端末199の移動速
度も変わる。前記モータ244の制御は走行駆動部21
5によって制御される。
【0103】一方、カメラ207は歯車245に固定さ
れて取り付けてあり、ウォームギア246から回転力を
伝達できるようになっている。そして、ウォームギア2
46はモータ247の軸に固定されている。モータ24
7が回転すると回転方向に沿って、カメラ207が左右
に回転、すなわちパンニングすることにより画像撮影端
末199から前方、左右方向の景色を撮影することがで
きる。また、ティルティング、フォーカシング、絞り等
の制御についても前記と同様にギア及び歯車の組み合わ
せにより制御することが可能であるが、これらについて
はここでは説明を省略する。そして、カメラ207の制
御のためにカメラ駆動部214から制御指令が送られ
る。
【0104】上記第1または第2の実施形態の崩落箇所
検知方式により、センターで崩落箇所が判明したら、近
傍に待機している画像撮影端末199が移動していく。
画像撮影端末199とは、移動の都度在圏している基地
局との間でデータの授受を行う。データ制御のシーケン
スは通常のPHSデータ通信と同様で、上述した通りで
あるから、ここでは省略する。
【0105】次に、障害物検知について説明する。画像
撮影端末199を架線202に沿って移動させ、崩落箇
所に近づくと障害物203により架線202そのものが
破損していて、画像撮影端末199を進めることができ
ない場合がある。また、架線202が障害物203に埋
まっている場合もある。このような状態は早く検知しな
いと、画像撮影端末199が架線202からはずれて、
トンネルの床に落ちるか、障害物203に追突して損傷
を受ける可能性がある。そこで、図28のように超音波
送信部204から進行方向に対して、超音波を送信し、
もし前方に障害物があれば超音波は反射して超音波受信
部205で受信できるので、前方が危険であることが分
かり、その時点で画像撮影端末199を停止させること
ができる。また、画像撮影端末199が架線202に沿
って左右どちらの方向に走行しても、前方にある障害物
203を検知できるように、超音波送信部204および
超音波受信部205と反対側に、同様な超音波送信部2
18および超音波受信部219が取り付けられている。
尚、この実施形態においては、障害物203を検出する
ために超音波を利用したが、赤外線等を利用することも
できる。
【0106】(第4の実施形態)第3の実施形態におい
ては、超音波、または赤外線等を利用して障害物を検知
したが、この障害物検知を別の方法で行う第4の実施形
態について、説明する。
【0107】図33はこの第4の実施形態における画像
撮影端末199の外観を示す斜視図である。第3の実施
形態では、障害物203が大きな石のような物だと、架
線202に損傷を与えた後、トンネルの床に落ちてしま
い、画像撮影端末199から超音波を発信しても障害物
による反射がない場合がある。このような状態で、画像
撮影端末199を移動させると架線202から落ちてし
まう。そこで、この第4の実施形態では、図33に示す
ように、架線監視カメラ250を架線202が見える状
態に固定して、移動中は常時架線202を撮影して映像
をセンターに送る。ここで、カメラ207の撮影方向を
架線202の方向に向ければ、架線の状態は監視できる
が、カメラ207は、移動中にカメラ207を色々な方
向に動かしながら撮影して、モニタで観察することによ
りトンネルの損傷状態を検知することが目的である。架
線202の損傷状態のみを観察すると、トンネルの他の
損傷状態を見逃すおそれがある。そこで、この第2の具
体例においては、架線監視カメラ250は固定したアン
グルで常時架線202を監視する役目に特化している。
そして、架線監視カメラ250の映像が暗くならないよ
うに、架線監視カメラ250の向いている方向に照明ラ
ンプ251を向けている。そして、センター側では図3
4のように架線監視カメラ250で撮影した映像252
とカメラ207で撮影した映像253を一つのモニタの
画面254上でマルチウインドウで観察できるようにす
る。センターの管理者は、両方の映像を見ながら慎重に
画像撮影端末199を崩落現場に移動させればよい。
【0108】(第5の実施形態)次に、画像撮影端末1
99のバッテリの充電を行うようにした第5の実施形態
について説明する。
【0109】画像撮影端末199をトンネル内に何台待
機させたらよいか問題になってくる。トンネルの全長が
それほど長くなければ、一本の架線202を張り巡ら
し、トンネルのどちらかの入口に待機させればよい。し
かし、トンネルが長大になると、架線202を一本だけ
張り巡らすと、崩落が入口からかなり深部に起きた場合
に、画像撮影端末199をその崩落現場に移動させるま
で時間がかかってしまう。画像撮影端末199の移動可
能な速度は通常のPHS端末の移動速度と同様に、人間
の歩く速度と同程度とみてよい。崩落場所が入口から数
kmに及ぶ場合、画像撮影端末199が現場に到達する
まで、1時間位かかってしまう。そこで、このような長
大なトンネルの場合、図35のように入溝口261、2
62間の単位で架線202を張り巡らすと都合がよい。
入溝口261、262は構内に作業員が出入りする入口
で、電源設備や保安設備が設置されていて、画像撮影端
末199の待機場所として適当である。このように入溝
口単位で架線202を敷設し、架線202の端部に相当
する位置にそれぞれ一対のストッパーS1、S2、S
3、S4、…を取り付ける。
【0110】図36は、画像撮影端末199のバッテリ
を充電するための構成を示す図である。架線の端部に相
当する位置に一対のストッパー271、272が取り付
けられている。また、画像撮影端末199の右側面に
は、ストッパー271、272に対向する位置に一対の
電源供給接点275、276が取り付けられている。画
像撮影端末199は入溝口方向に戻ってくるとストッパ
ー271、272に接触して停止する。そして、電源供
給接点275、276はそれぞれストッパー271、2
72と接触する。そして、ストッパー271、272か
ら外部電源が供給され、以降画像撮影端末199は外部
電源によって動作する。尚左側面にも電源供給接点27
7、278が付いていて、画像撮影端末199が左端の
ストッパー位置に移動した場合に、この接点から外部電
源が供給される。ここで、ストッパー271、272か
ら外部電源が供給されると、画像撮影端末199のバッ
テリ221を充電する動作も兼ねている。すなわち、画
像撮影端末199の電源供給接点がストッパーに接触す
れば外部電源で動作し、内部のバッテリ221も充電さ
れ、いつでもフル充電で移動できる状態で待機させるこ
とができる。
【0111】(第6の実施形態)次に、画像撮影端末1
99のバッテリ221の残留容量がゼロになる前に、必
ず画像撮影端末199が待機場所に戻ることができるよ
うにした第6の実施形態について説明する。
【0112】画像撮影端末199はいつもフル充電の状
態で入溝口で待機している。そして、この画像撮影端末
199が移動できる範囲で崩落が起きた場合、センター
の指令により崩落現場に移動していく。そして、途中の
トンネル内の映像あるいは架線202の映像等を撮影し
てセンターに伝送する。移動による機械的な動作と映像
を伝送したり、制御回路を動作させるためにバッテリ2
21が消費される。そして、バッテリ221の残留容量
がゼロになると、画像撮影端末199はその場所で止ま
ってしまい、その後この画像撮影端末199を待機場所
に移動させるには、人手でバッテリ221を交換するよ
り方法がない。また、現場で映像を撮影する等の作業が
終了して、待機場所に戻る途中で、バッテリ221の残
留容量がゼロになっても、その後待機場所に戻ることが
できず待機場所に戻すためには人手に頼ることになる。
【0113】そこで、この実施形態では、画像撮影端末
199が待機場所から移動して行く距離を画像撮影端末
199で計測しておく。計測方法は歯車242(または
架線202に接して回転するいずれかの滑車の回転数)
等を利用する方法がある。また、大まかな方法として移
動する際に基地局が生成するゾーンの数をカウントする
ことにより、待機場所からどの程度移動したかが分か
る。
【0114】そして、画像撮影端末199は常時、現在
のバッテリ221の残量に対して現在の位置から待機場
所に戻るために必要とするバッテリ消費量を引き算す
る。そして、バッテリ残量が待機場所に戻るだけの量の
みになった場合、画像撮影端末199は他の動作を停止
して自動的に待機場所に移動し、待機場所のストッパー
で停止して充電を開始する。
【0115】この実施形態においては、画像撮影端末1
99が待機場所に戻るためのバッテリ221の残量を把
握し、残量が規定値になった場合、自動的に待機場所に
戻るため人手に頼ることなく、バッテリ221の残量不
足という事態を招かないようにすることができるという
特徴がある。
【0116】また、バッテリ221の残量のチェックは
画像撮影端末199内部で行ったが、画像撮影端末19
9の現在のバッテリ残量及び画像撮影端末199の現在
位置をセンターに送ればセンターの計算機142で同様
な計算を行い、画像撮影端末199を待機場所に戻す動
作についてセンターから指令を出すことができる。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
ンネル等の構造物において崩落等によりその内部がふさ
がった場合に、ふさがった区間を容易に特定することが
できる。
【0118】さらに本発明によれば、移動式画像撮影端
末により、異常が生じた現場の詳細な状態を撮影し、そ
の画像データをセンターに伝送することができるので、
センターでは異常が生じた現場の状態がモニターにより
映像として確認でき、現場復旧の適切な処置を取ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態において使用されるPHS
システムを構内交換機に適用した場合の構成を示すブロ
ック図。
【図2】 図1に示すPHSシステムで使用されるメッ
セージの構成を示す図。
【図3】 図1に示すPHSシステムにおける予備制御
シーケンスを示す図。
【図4】 図1に示すPHSシステムにおける位置登録
のシーケンスを示す図。
【図5】 本発明の実施形態の構成を示すブロック図。
【図6】 実施形態におけるトンネル内に配置された基
地局、崩落検知端末、および基地局が形成するゾーンの
位置関係を説明するための図
【図7】 本発明の第1の実施形態において第1の基地
局のみ送信をオンとした場合、形成される電界強度とゾ
ーンの関係を示す図。
【図8】 本発明の第1の実施形態において第2の基地
局のみ送信をオンとした場合、形成される電界強度とゾ
ーンの関係を示す図。
【図9】 本発明の第1の実施形態において第3の基地
局のみ送信をオンとした場合、形成される電界強度とゾ
ーンの関係を示す図。
【図10】 本発明の第1の実施形態において第1の基
地局のみ送信をオンとした場合の処理シーケンスを示す
図。
【図11】 本発明の第2の実施形態において第2の基
地局のみ送信をオンとした場合の処理シーケンスを示す
図。
【図12】 本発明の第1の実施形態における電界強度
情報テーブルを示す図。
【図13】 本発明の第1の実施形態においてトンネル
内で移動する障害物があるとき、及び崩落が起きたと
き、時間とともに電界強度が変化する様子を示す図。
【図14】 本発明の第2の実施形態における処理シー
ケンスを示す図。
【図15】 本発明の第2の実施形態において形成され
る電界強度とゾーンの関係を示す図。
【図16】 本発明の第2の実施形態における電界強度
情報テーブルを示す図。
【図17】 本発明の第2の実施形態においてトンネル
内で移動する障害物があるとき、電界強度が時間ととも
に変化する様子を示す図。
【図18】 本発明の第2の実施形態においてトンネル
内で部分的な崩落が起きたとき、ある基地局から放射さ
れる電波の電界強度が時間とともに変化する様子を示す
図。
【図19】 本発明の第2の実施形態においてトンネル
内で部分的な崩落が起きたとき、他の基地局から放射さ
れる電波の電界強度が時間とともに変化する様子を示す
図。
【図20】 本発明の第2の実施形態においてトンネル
内で部分的な崩落が起きたとき、更に他の基地局から放
射される電波の電界強度が時間とともに変化する様子を
示す図。
【図21】 本発明の第2の実施形態においてトンネル
が完全にふさがったとき、ある基地局から放射される電
波の電界強度が時間とともに変化する様子を示す図。
【図22】 本発明の第2の実施形態においてトンネル
が完全にふさがったとき、他の基地局から放射される電
波の電界強度が時間とともに変化する様子を示す図。
【図23】 本発明の第2の実施形態においてトンネル
が完全にふさがったとき、更に他の基地局から放射され
る電波の電界強度が時間とともに変化する様子を示す
図。
【図24】 本発明の第2の実施形態における伝送誤り
率とゾーンの関係を示す図。
【図25】 本発明の第2の実施形態においてトンネル
内で部分的な崩落が起きたとき、ある基地局からの電波
を受信したときの伝送誤り率が時間とともに変化する様
子を示す図。
【図26】 本発明の第2の実施形態においてトンネル
内で部分的な崩落が起きたとき、他の基地局からの電波
を受信したときの伝送誤り率が時間とともに変化する様
子を示す図。
【図27】 本発明の第2の実施形態においてトンネル
内で部分的な崩落が起きたとき、更に他の基地局からの
電波を受信したときの伝送誤り率が時間とともに変化す
る様子を示す図。
【図28】 本発明の第3の実施形態における画像撮影
端末の概略構成を示す外観斜視図。
【図29】 本発明の第3の実施形態における崩落検知
端末、画像撮影端末及び架線の配置関係を示す図。
【図30】 本発明の第3の実施形態における画像撮影
端末のモジュールの接続を示すブロック図。
【図31】 本発明の第3の実施形態における画像撮影
端末の駆動系を説明する内部構成図。
【図32】 本発明の第3の実施形態における画像撮影
端末の架線吊り下げ駆動部を示す側面図。
【図33】 本発明の第4の実施形態における架線監視
カメラを付加した画像撮影端末の概略構成を示す外観斜
視図。
【図34】 本発明の第4の実施形態における画像撮影
端末の架線監視カメラおよびトンネル内撮影カメラで撮
影した映像をマルチウインドウで表示したモニター画面
を示す図。
【図35】 本発明の第5の実施形態における画像撮影
端末を入溝口間単位に敷設した架線に吊り下げた配置関
係を示す図。
【図36】 本発明の第5の実施形態における画像撮影
端末のバッテリを充電するための構成を示す図。
【図37】 従来の崩落箇所検知方式の一例の構成を示
すブロック図。
【図38】 従来の崩落箇所検知方式の他の例の概略構
成を示すブロック図。
【図39】 従来の崩落箇所検知方式の更に他の例の概
略構成を示すブロック図。
【符号の説明】
3…構内交換機(PBX) 4…公衆網 6…計算機 7…移動管理機構 21、22、23、24…、2n−1、2n…内線イン
ターフェース(ISDN基本インターフェース) 31,32、…、3n…内線電話機 41,42、…、4n…基地局(BS) 5a、5b、…、5n…移動端末 101…トンネル 111、112、113、…、11n…基地局 A、B、…、n、121、122、…、12n…ゾーン 131,132,133、…、13m…崩落検知端末 141…構内交換機 142…計算機 143…移動管理機構 144…電界強度情報テーブル 145…表示部 146…崩落物 150…151、152、153、…、15n…ISD
N基本インターフェース 199…画像撮影端末 200…アンテナ 201…支持部材 202…架線 203…障害物 204、218…超音波送信部 205、219…超音波受信部 206…照明ランプ 207…カメラ 209…無線部 211…映像エンコーダ部 212…画像メモリ部 213…照明制御部 214…カメラ駆動部 215…走行駆動部 220…電源出力端子 221…バッテリ 222…電源制御部 223…外部電源端子 228、229、230、231、232、233、2
34、235、236、237、240、241…滑車 B1、B2、B3、B4…ベルト 242、245…歯車 243、246…ウォームギア 244、247…モータ 250…架線監視カメラ 251…照明ランプ 261、262…入溝口 S1、S2、S3、S4、271、272…ストッパー 275、276、277、278…電源供給接点 300…抵抗 301…電池 302…電流計 303…区間の一端 304…区間の他端 305…監視装置 306、308、314…地点 307、310、315…トンネル 309…光ファイバー 311…光送受信機 312…レーザ光送信機 313…レーザ光 316…レーザ光受信機

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に空間を有し所定の距離に亘って設け
    られた構造物の内部における複数の第1の地点にそれぞ
    れ配置され、電波を送信する電波送信手段と、 前記構造物の内部における前記複数の第1の地点とは異
    なる複数の第2の地点にそれぞれ配置され、前記電波送
    信手段から送信された電波を受信する電波受信手段と、 この電波受信手段で受信された電波の受信品質の変化か
    ら、前記複数の第1の地点及び前記複数の第2の地点の
    少なくとも一方で区分された区間のうち前記構造物の内
    部がふさがった区間を検知する検知手段とを具備するこ
    とを特徴とする構造物監視方式。
  2. 【請求項2】前記検知手段は、受信された電波の伝送誤
    り率の変化から、前記複数の第1の地点及び前記複数の
    第2の地点の少なくとも一方で区分された区間のうち前
    記構造物の内部がふさがった区間を検知するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の構造物監視方式。
  3. 【請求項3】前記検知手段は、受信された電波の電界強
    度の変化から、前記複数の第1の地点及び前記複数の第
    2の地点の少なくとも一方で区分された区間のうち前記
    構造物の内部がふさがった区間を検知するものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の構造物監視方式。
  4. 【請求項4】前記電波送信手段は、PHS端末と通話で
    きるゾーン構成で配置されたPHS基地局であり、 前記電波受信手段は、前記PHS端末がそれぞれ所定の
    PHS基地局からの電波を受信するものであり、 前記検知手段は、受信された電波の受信品質を測定して
    測定結果をゾーン内のPHS基地局に送り、この測定結
    果に基づいて、受信品質の変化から、前記構造物の内部
    がふさがった区間を検知するものであることを特徴とす
    る請求項1に記載の構造物監視方式。
  5. 【請求項5】前記検知手段は、受信品質の変化から、構
    造物の内部がふさがった区間とともに、ふさがった状態
    をも検知するものであることを特徴とする請求項1また
    は請求項4に記載の構造物監視方式。
  6. 【請求項6】内部に空間を有し所定の距離に亘って設け
    られた構造物の内部側面に沿って敷設された架線または
    レールと、 前記構造物の内部の所定の地点に設けられたPHS基地
    局と、 前記架線またはレールに支持されて移動し、前記構造物
    の内部を撮影するとともに撮影した画像データをPHS
    基地局に送信する移動式画像撮影端末と、 この移動式画像撮影端末の移動している前方の異常を検
    出して、前記移動式画像撮影端末の移動を停止させる停
    止手段とを具備することを特徴とする構造物撮像方式。
  7. 【請求項7】前記停止手段は、前記移動式画像撮影端末
    に設けられ、超音波あるいは赤外線を発信し前方の異常
    に基づく反射波を受信することにより異常を検出して、
    前記移動式画像撮影端末の移動を停止させるものである
    ことを特徴とする請求項6に記載の構造物撮像方式。
  8. 【請求項8】内部に空間を有し所定の距離に亘って設け
    られた構造物の内部側面に沿って敷設された架線または
    レールと、 前記構造物の内部の所定の地点に設けられたPHS基地
    局と、 この架線またはレールに支持されて移動し、移動前方の
    架線またはレールを撮影する第1の撮影手段、前記構造
    物の内部を撮影する第2の撮影手段、並びに第1及び第
    2の撮影手段により撮影した画像データをPHS基地局
    に送信する手段を有する移動式画像撮影端末とを具備す
    ることを特徴とする構造物撮像方式。
  9. 【請求項9】前記移動式画像撮影端末からPHS基地局
    に送信された前記画像データを受信し、前記第1及び第
    2の撮影手段により撮影したそれぞれの画像データを一
    画面上にマルチウインドウで表示する表示手段を更に具
    備することを特徴とする請求項8に記載の構造物撮像方
    式。
  10. 【請求項10】前記移動式画像撮影端末が前記架線また
    はレールの端部に戻ったとき、前記移動式画像撮影端末
    を停止させる手段と、 停止後前記移動式画像撮影端末に対して外部より電源を
    供給して、前記移動式画像撮影端末を駆動させるバッテ
    リを充電する手段とをさらに具備することを特徴とする
    請求項6または請求項8に記載の構造物撮像方式。
  11. 【請求項11】内部に空間を有し所定の距離に亘って設
    けられた構造物の内部側面に沿って敷設された架線また
    はレールと、 前記構造物の内部の所定の地点に設けられたPHS基地
    局と、 この架線またはレールに支持されて移動し、前記構造物
    の内部を撮影するとともに撮影した画像データをPHS
    基地局に送信する移動式画像撮影端末と、 前記移動式画像撮影端末を駆動させるバッテリ残量を検
    出する検出手段と、 前記架線またはレールの端部から、前記移動式画像撮影
    端末が前記架線またはレール上に位置している場所まで
    の距離を計測する計測手段と、 前記検出手段及び前記計測手段より得られた結果に基づ
    き、前記バッテリの残量が、前記移動式画像撮影端末の
    位置している場所から前記端部まで移動させるために必
    要となるバッテリ残量に達したとき、前記移動式画像撮
    影端末を前記端部まで移動させる移動手段とを具備する
    ことを特徴とする構造物撮像方式。
  12. 【請求項12】前記計測手段は、架線またはレールに接
    して回転する回転体またはこの回転体に動力を伝達する
    回転体の回転数を計測することにより、前記架線または
    レールの端部から、前記移動式画像撮影端末が前記架線
    またはレール上に位置している場所までの距離を計測す
    るものであることを特徴とする請求項11に記載の構造
    物撮像方式。
  13. 【請求項13】前記計測手段は、前記移動式画像撮影端
    末が移動する際に前記PHS基地局が生成するゾーンの
    数をカウントすることにより、前記架線またはレールの
    端部から、前記移動式画像撮影端末が前記架線またはレ
    ール上に位置している場所までの距離を計測するもので
    あることを特徴とする請求項11に記載の構造物撮像方
    式。
  14. 【請求項14】前記移動手段は、前記検出手段及び前記
    計測手段より得られた結果をセンターで受信し、前記バ
    ッテリの残量が前記移動式画像撮影端末の位置している
    場所から前記端部まで移動させるために必要となるバッ
    テリ残量に達するとセンターにおいて判断したとき、セ
    ンターからの指令により前記移動式画像撮影端末を前記
    端部まで移動させるものであることを特徴とする請求項
    11乃至請求項13のいずれかに記載の構造物撮像方
    式。
JP10212083A 1997-07-30 1998-07-28 構造物監視・撮像方式 Pending JPH11101100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10212083A JPH11101100A (ja) 1997-07-30 1998-07-28 構造物監視・撮像方式

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20401797 1997-07-30
JP9-204017 1997-07-30
JP10212083A JPH11101100A (ja) 1997-07-30 1998-07-28 構造物監視・撮像方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11101100A true JPH11101100A (ja) 1999-04-13

Family

ID=26514241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10212083A Pending JPH11101100A (ja) 1997-07-30 1998-07-28 構造物監視・撮像方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11101100A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115711157A (zh) * 2022-11-14 2023-02-24 北京科技大学 基于采动磁场分布式监测的煤层突出危险区域识别方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115711157A (zh) * 2022-11-14 2023-02-24 北京科技大学 基于采动磁场分布式监测的煤层突出危险区域识别方法
CN115711157B (zh) * 2022-11-14 2023-08-01 北京科技大学 基于采动磁场分布式监测的煤层突出危险区域识别方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9685084B2 (en) Traffic event monitoring
US6433683B1 (en) Multipurpose wireless video alarm device and system
US5218367A (en) Vehicle tracking system
JP2007329757A (ja) 監視カメラシステム及び監視制御サーバ
WO2017090800A1 (ko) 로봇을 이용한 감시 및 보안 시스템
JP4770972B2 (ja) 簡易型携帯電話システムを使用した監視カメラシステム
GB2256771A (en) Slow-scanning remote surveillance system using mobile cellular radio communications
KR101852056B1 (ko) 비콘 일체형 영상촬영장치를 이용한 위치기반 부가 서비스 제공시스템
JP2006254249A (ja) カメラ起動設定システム、カメラ付携帯端末、基地局、サーバー及び記録媒体
JPH11101100A (ja) 構造物監視・撮像方式
KR100926179B1 (ko) 무인 화상 방범 시스템
JP3232897B2 (ja) 河川巡回監視装置
KR20020092046A (ko) 교통 정보 수집 및 상황 감시를 위한 통합 전송 장치
JP2005064784A (ja) 緊急通報受信センタと該センタを備えた緊急通報発生場所映像取得システム
JP2000227989A (ja) 事故検知装置、事故検知システムおよびケーブルロープ
CN1201556C (zh) 用于大楼的通信系统
JP2005239357A (ja) 港湾用監視システム、ヤードクレーン、及び港湾監視方法
JPH11164286A (ja) コードレス監視カメラシステム
KR20210025311A (ko) 건설장비 사고방지 안전 대응용 엘티이/5지 통신 및 아이오티 기반 지능형 관제 모니터링시스템
JPH10304345A (ja) コードレス監視カメラ装置
KR20010048301A (ko) 화상휴대전화를 이용한 보안 시스템 및 방법
RU2737914C2 (ru) Способ обеспечения ориентирования инвалидов по зрению в замкнутом и открытом пространствах и система для его реализации
JP2867049B2 (ja) 移動体通信システムにおける無線ゾーン切替方法
JP5385244B2 (ja) 集合住宅インターホンシステム
KR100549229B1 (ko) 핸드폰 카메라와 무선송수신방식을 이용한 홈 시큐리티 방법