JPH11100811A - 耐候性、景観性に優れた橋梁 - Google Patents

耐候性、景観性に優れた橋梁

Info

Publication number
JPH11100811A
JPH11100811A JP26316797A JP26316797A JPH11100811A JP H11100811 A JPH11100811 A JP H11100811A JP 26316797 A JP26316797 A JP 26316797A JP 26316797 A JP26316797 A JP 26316797A JP H11100811 A JPH11100811 A JP H11100811A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bridge
main girder
girder
weather resistance
outside
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26316797A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuaki Takeda
勝昭 武田
Atsushi Okada
淳 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP26316797A priority Critical patent/JPH11100811A/ja
Publication of JPH11100811A publication Critical patent/JPH11100811A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性、景観性に優れた橋梁を提供する。 【解決手段】 複数のIビーム材もしくは類似の部材か
ら主桁1が構成された鋼製橋梁であって、該複数の主桁
1のうち、外側に位置する主桁1のウェブ部4外側面と
該主桁1の下フランジ部3を、一端が床版5外側に係止
され他端が前記外側主桁1のウェブ部4内側面に係止さ
れた化粧板6で、覆ったことを特徴とする耐候性、景観
性に優れた橋梁である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メンテナンス性に
優れ、かつ、耐候性、景観性に優れた橋梁に関し、ま
た、
【0002】
【従来の技術】架設された橋梁を長期間使用するために
は、各種のメンテナンスが必要である。近年、橋梁のメ
ンテナンスコストを最小とするか、メンテナンスの行い
易い橋梁を提供する要請があり、構造材の材質面、構造
面から種々の検討がなされている。
【0003】鋼製橋梁においては、橋梁の長寿命化に対
し、最大のネックは、鉄錆であり、この防錆対策が重要
な課題である。また、鉄錆が促進される要因として塩分
があり、特に、海岸近傍に架設された橋梁は、山間部の
橋梁より、錆が促進されることが報告されている。
【0004】この防錆対策として一般的に塗料塗布によ
る方法があり、また、材質面からの防錆対策として耐候
性鋼材を橋梁の構成部材として使用し、耐候性鋼材表面
に生成する安定錆により、腐食の進行を防止する方法が
ある。
【0005】また、防錆対策の他の方法として、橋梁の
構成部材である桁部を全面的にガラス繊維強化プラスチ
ック(GRP)からなる化粧板で覆って、塩分、塵埃の
桁への付着を防止する方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、塗料塗
布による方法は、数年毎に塗り替えを行う必要があり、
その際に足場架設費用等が多大となるコスト的な問題が
ある。
【0007】また、耐候性鋼材も近年、盛んに使用され
ており、塗料塗布に比べメンテナンスコストは安価であ
るが、耐候性鋼材の錆発生のメカニズムから、安定した
錆を発生させるためには、日照/雨洗の繰り返しが必要
であり、また、海岸からの飛来塩分量の多い環境では、
安定錆が生成しにくい等の問題がある。
【0008】さらに、前記桁部を全面的にGRPの化粧
板で覆う方法は、化粧板の布設量が多量となり、交換作
業も大掛かりとなって、コスト的に高価なものとなる問
題がある。
【0009】本発明は、化粧板の布設量が少なく、交換
も容易な、メンテナンス性に優れ、かつ、耐候性、景観
性に優れた橋梁を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決する第
一の手段は、複数のIビーム材もしくは類似の部材から
主桁が構成された鋼製橋梁であって、該複数の主桁のう
ち、外側に位置する主桁のウェブ部外側面と該主桁の下
フランジ部を、一端が床版外側に係止され他端が前記外
側主桁のウェブ部内側面に係止された化粧板で、覆った
ことを特徴とする耐候性、景観性に優れた橋梁である。
【0011】前述の課題を解決する第二の手段は、化粧
板を、桁断面が流線形となるように、取付けたことを特
徴とする前記第一の手段に記載の耐候性、景観性に優れ
た橋梁である。
【0012】前記第一の手段によれば、化粧板で外側主
桁を覆うことにより、最も腐食の生じやすい外側主桁ウ
ェブ外側面と下フランジ部が保護されるとともに、横風
の流れが整流され、内側の主桁間への風の巻き込みが防
止されるため、内側主桁に、塩分および塵埃の巻き込み
がなく、塩分および塵埃の付着に起因する腐食錆の発生
が防止される。
【0013】また、主桁を覆う範囲が少なくて済み、化
粧板の新設、交換のための作業が容易であり、コストが
安価である。
【0014】前記第二の手段によれば、横風の流れが、
より整流され、内側主桁に、塩分および塵埃が付着する
のを最小とすることができ、腐食錆の発生がより効果的
に防止でき、美観上も優れている。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる耐候性、
景観性に優れた橋梁の横断面図で、1は橋梁の構成部材
である主桁で、主桁1は、上フランジ部2、下フランジ
部3およびウェブ部4から構成されるIビームの例であ
り、該主桁1は、橋幅方向に複数配置されている。5は
舗道面を構成する床版で、前記複数の主桁1上に支持さ
れている。
【0016】6は化粧板で、化粧板6は一端を前記床版
5の端部に係止され、他端は外側に配置された主桁1の
ウェブ部4の内側面に係止されて、外側配置の主桁1の
ウェブ部4の外側面と、下フランジ部3を覆う構造とさ
れている。
【0017】化粧板6の床版5および主桁1のウェブ部
4への係止方法は、ボルト、接着材等が使用される。ま
た、材質は、GRPの他、カラー薄鋼板、セラミック等
が使用される。
【0018】図2は、本発明の他の実施の形態にかかる
耐候性、景観性に優れた橋梁の横断面図で、化粧板6に
丸みを持たせ、断面形状を流線形状6aとしたものであ
る。
【0019】本発明にかかる橋梁は、以上の構造とする
ことにより、化粧板6(6a)が主桁1に作用する横風
を整流し、外側の主桁1は化粧板6で保護されるととも
に、内側に配置された主桁1への塩分および塵埃の巻き
込みが最小となる。
【0020】また、化粧板を流線形状6aとすることに
より、桁断面形状がより流線形化され、塩分および塵埃
の巻き込みをさらに防止することができ、桁断面全面を
覆ったことと同等の効果を得ることができる。
【0021】また、化粧板6は、外側配置の主桁1のみ
を覆うので、化粧板6の布設量が少なく、交換等の補修
作業も、橋上より、片側通行止めにて行え、交通の支障
も少なく、短い工期で、また、低コストで行える。
【0022】また、化粧板6は、カラー塗装薄鋼板また
はセラミック板、カラー塗装ステンレス板、着色したガ
ラス系繊維強化プラスチック板を使用することにより、
美観性に優れたものとすることもできる。
【0023】さらに、主桁の構造は、I桁に限定され
ず、細長角鋼管のような類似の部材により構成された構
造でもよい。
【0024】前記の主桁をI桁とした構造の橋梁は、耐
候性鋼材を使用した際に有効である。また、耐候性鋼材
を使用した橋梁において、安定錆の生成しにくい部位の
部材を、耐塩分性の優れた海岸用耐候性鋼材を用いた橋
梁にも有効である。
【0025】また、橋長方向において、地形上または構
造上、飛来塩分の付着しやすい部位や、桁端部等の通風
が悪いために、錆の生じやすい部位のみに対して、化粧
板を取付け、他の部位には、取付けない構成にしてもよ
い。
【0026】また、鋼材に塗装を施した橋梁でも、塗装
寿命の延長、塗り替え周期の延長の効果がある。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上のとおりであり、錆の発
生を防止し、耐候性鋼材を用いる際に生じていた、飛来
塩分付着による安定錆が生じない問題を解決でき、メン
テナンスコストを低減する効果がある。
【0028】また、外側配置の主桁のみを化粧板で覆う
構造であるから、化粧板の布設量が少なく、また、交換
作業が簡単となり、コスト的に安価で済む利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐候性、景観性に優れた橋梁の横断面
図である。
【図2】本発明の耐候性、景観性に優れた橋梁の他の実
施の形態にかかる横断面図である。
【符号の説明】
1主桁 2上フランジ部 3下フランジ部 4ウェブ部 5床版 6化粧板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のIビーム材もしくは類似の部材か
    ら主桁が構成された鋼製橋梁であって、該複数の主桁の
    うち、外側に位置する主桁のウェブ部外側面と該主桁の
    下フランジ部を、一端が床版外側に係止され他端が前記
    外側主桁のウェブ部内側面に係止された化粧板で、覆っ
    たことを特徴とする耐候性、景観性に優れた橋梁。
  2. 【請求項2】 化粧板を、桁断面が流線形となるよう
    に、取付けたことを特徴とする請求項1に記載の耐候
    性、景観性に優れた橋梁。
JP26316797A 1997-09-29 1997-09-29 耐候性、景観性に優れた橋梁 Pending JPH11100811A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26316797A JPH11100811A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 耐候性、景観性に優れた橋梁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26316797A JPH11100811A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 耐候性、景観性に優れた橋梁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11100811A true JPH11100811A (ja) 1999-04-13

Family

ID=17385717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26316797A Pending JPH11100811A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 耐候性、景観性に優れた橋梁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11100811A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008308846A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Jfe Steel Kk 鋼製橋梁の部分防食方法及び鋼製橋梁

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008308846A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Jfe Steel Kk 鋼製橋梁の部分防食方法及び鋼製橋梁

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6487830B2 (en) Reflective ballasted roofing system and method
JP4890696B2 (ja) コンクリート補強用frp格子材の付着性強化方法、コンクリート補強用frp格子材、及びコンクリート構造物の補強方法
KR101499346B1 (ko) 내화피복된 하이브리드 합성보 및 그의 시공방법
Boake Architecturally Exposed Structural Steel: Specifications, Connections, Details
CN110512779A (zh) 一种钢骨架及其施工工艺
JPH11100811A (ja) 耐候性、景観性に優れた橋梁
JP4031476B2 (ja) 鋼橋の塗装方法
CN203022385U (zh) 新型组装式车棚
CN210217352U (zh) 一种玻璃钢挡风抑尘结构
JP4959433B2 (ja) 鋼製橋梁の部分防食方法及び鋼製橋梁
JP4077358B2 (ja) 構造物の側面と下面を覆うパネルカバーとその設置方法
CN211498458U (zh) 一种钢桁架桥桥面防水构造
JP4322246B2 (ja) 橋梁
KR100494611B1 (ko) 방음판넬 및 그 설치구조
CN208996258U (zh) 一种装配式钢架石材隔墙结构
JPH11107214A (ja) ハイブリッド橋梁
JP2000129626A (ja) 耐候性に優れた鈑桁橋
JP2000199205A (ja) 耐候性、景観性に優れた橋梁
CN217299948U (zh) 一种装配式混凝土梁加固结构
CN217630758U (zh) 一种有轨电车通行区天花支撑装置
JP6951038B2 (ja) 鋼構造物および鋼構造物の建造方法
JP3379450B2 (ja) 防食構造物
JP3610268B2 (ja) 高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法及びパネルの取付構造
JP2001087855A (ja) 鋼構造物の防食構造および防食方法
JPH11100812A (ja) 耐候性に優れた箱桁橋梁