JPH1099843A - 金属回収体、これを用いた金属回収装置及び金属回収方法 - Google Patents

金属回収体、これを用いた金属回収装置及び金属回収方法

Info

Publication number
JPH1099843A
JPH1099843A JP8254079A JP25407996A JPH1099843A JP H1099843 A JPH1099843 A JP H1099843A JP 8254079 A JP8254079 A JP 8254079A JP 25407996 A JP25407996 A JP 25407996A JP H1099843 A JPH1099843 A JP H1099843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
metal recovery
core
metal ions
electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8254079A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3455025B2 (ja
Inventor
Kimihiro Tadauchi
仁弘 忠内
Yuko Baba
優子 馬場
Kazunari Harada
一成 原田
Naohiko Oyasato
直彦 親里
Takeshi Gotanda
武志 五反田
Tomiaki Furuya
富明 古屋
Kunihiko Sasaki
佐々木  邦彦
Satoshi Kanazawa
悟史 金澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP25407996A priority Critical patent/JP3455025B2/ja
Publication of JPH1099843A publication Critical patent/JPH1099843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3455025B2 publication Critical patent/JP3455025B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】原位置処理が可能で、コスト、処理時間がかか
らず、汚染土壌から重金属を取り除いて地表で回収する
ことが可能な汚染環境からの金属回収体、これを用いた
金属回収方法、金属回収装置の提供を目的とする。 【解決手段】磁性体の核を覆い且つ金属イオンを吸着す
る外皮とを有する金属回収体を採用することを骨子とす
るもので、これを汚染土壌中に埋設すると共に電極を土
壌中に埋設して電流を流し電極に金属イオンを吸着させ
る金属回収装置、及びこの装置を用いた金属回収方法を
提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多様な環境からの金
属回収体、これを用いた金属回収装置及び金属回収方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、六価クロム、水銀、鉛、カドミウ
ムなど有害重金属で汚染された土壌から重金属を除去す
る技術には種々の方法が提案されている。土壌を掘削し
そのまま廃棄し新しい土壌と置換したり、掘削した土壌
に何らかの添加物を加えて重金属の沈澱物を生成させ、
または添加物中に重金属を取り込ませ、その後土壌から
取り除いたり、セメントや硫化ソーダ、硫酸鉄等の重金
属不溶化剤により重金属を土壌中に固定化したり、土壌
中に遮水シートを設け、それ以上汚染が拡散しないよう
にする方法等がある。
【0003】しかしこれらの技術について数多くの課題
が残されている。汚染土壌を掘削して廃棄する場合、そ
れを収容する容器が必要であり、廃棄場所を確保し、そ
こから汚染物質が漏出しないよう保管するのは容易では
ない。また、広域的な汚染土壌を掘削して処理するには
効率及びコストの面で得策と言えず、汚染物質を残らず
掘削することも容易ではない。さらに添加剤の危険性に
ついても懸念される。
【0004】土壌中に重金属を固定化する場合、長期的
に土中に重金属が溶出しないことを示すデーターが少な
く研究段階の技術もあること、最近注目されている酸性
雨などにより土壌中の酸性度が変化し、重金属の地下水
系への溶出の危険性が否定できないこと、遮水シートの
耐久性について長期的な評価が十分得られていないこと
など、この様な処理技術への指摘は多いものの土壌から
重金属を除去する技術は、土壌を湿式洗浄した後、洗浄
液に溶解した重金属を沈澱ろ過するなど報告されてい
る。
【0005】さらに、土壌は一般に負電荷に帯電してお
り正電荷を帯びた重金属を容易に吸着してしまう性質を
有している。そのため重金属の除去を完全に行うのは困
難であるとされてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の汚染土壌からの
金属の回収方法は、土壌の運搬費用・土壌の保管費用な
どコストがかかり、また未回収の金属がかなりの割合で
残るという問題点があった。
【0007】そこで、本発明は原位置処理が可能で、コ
スト、処理時間がかからず、汚染土壌から重金属を取り
除いて地表で回収することが可能な汚染環境からの金属
回収方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ために、請求項1の発明は、磁性体の核と、この核を覆
い且つ金属イオンを吸着する外皮とを有することを特徴
とする金属回収体を提供するものである。
【0009】また、請求項2の発明は、磁性体の核と、
この核を覆い且つ、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレンなどのポリオレフィンを主鎖とした金属イオ
ン吸着機能を有するイミノジ酢酸型、アミノリン酸型な
どの配位基を備える高分子化合物、キチン、セルロース
などに高分子電解物質としてキトサンを配合させた天然
有機化合物、シクロデキストリン、クラウンエーテル、
尿素、ヒドロキノン、デオキシコール酸、アミロース、
ポリビニルアルコールなどの有機系の包接化合物、及び
グラファイト、ゼオライトなどの無機系の包接化合物か
ら選ばれた材料からなり表面が多孔体表面を有する外皮
とを具備すること特徴とする金属回収体を提供するもの
である。
【0010】さらに、請求項3の発明は、被処理環境中
或いは被処理環境周辺に設置可能な第1及び第2の電極
と、前記電極のうちの一方に形成された磁性体の核及び
この核を覆い且つ金属イオンを吸着する外皮とを有する
金属回収体とを具備することを特徴とする金属回収装置
を提供するものである。
【0011】さらにまた、請求項4の発明は、被処理環
境中に設置可能な第1及び第2の電極と、前記電極のう
ちの一方に形成された磁性体の核及びこの核を覆い且つ
金属イオンを吸着する外皮とを有する金属回収体と、こ
の金属回収体を吸引する磁力手段とを具備することを特
徴とする金属回収装置を提供するものである。
【0012】また、請求項5の発明は、被処理環境中に
設置可能な第1及び第2の電極と、前記電極のうちの一
方に形成された磁性体の核及びこの核を覆い且つ金属イ
オンを吸着する外皮とを有する金属回収体と、この金属
回収体を吸引収集する磁力手段と、金属回収体から金属
イオンを移動させる金属回収手段とを具備することを特
徴とする金属回収装置を提供するものである。
【0013】また、請求項6の発明は、金属イオンが存
在する被処理環境中に設置した第1及び第2の電極間に
電流を流し、前記電極に形成された磁性体の核及びこの
核を覆い且つ金属イオンを吸着する外皮とを有する金属
回収体に前記金属イオンを吸着させることを特徴とする
金属回収方法を提供するものである。
【0014】ここで、被処理環境は、重金属に汚染され
た土壌、地下水、汚泥、下水、海水等の本発明の実施を
施す環境のことであり、自然の環境・人工の環境を問わ
ない。特に、海水からは貴重な金属、それの原料となる
鉱物等を回収できる。また、外皮は核を完全に覆うもの
を基本に考えることができるが、一部を覆う様な網目状
のものであっても良い。さらに、多孔体とは、10-4μ
m 〜10-2μm程度の微少な穴の空いた状態を指すも
のであるが、孔とは言えず単なるアリの巣のような細長
い空洞が存在するものも含む。また、汚染環境の周辺に
配置する電極としては、汚染環境例えば土壌中に直接電
極を差し込んでも良いが、汚染環境の周辺に位置する建
物の基礎が導電性であればこれを電極として利用するこ
ともできる。この場合には接地電位とすることが建物内
に配置された電気機器の誤動作を誘発して不慮の事故を
誘発しないことから望ましい。また、磁力手段とは、永
久磁石でも良いし、電磁石なら金属回収時に磁石から容
易に金属回収体を切り放すことができるため金属回収体
の取扱上の作業性、作業コスト等から望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明者らは鋭意研究を重ねた結
果、多孔質の吸着体あるいは選択的に金属を吸着する高
分子系の化合物を外皮とし磁性を有する核である担体に
付着させた後、正極と負極によって電場を生じる領域内
に散在させ、帯電した重金属類を回収することを骨子と
する。
【0016】この発明の金属回収方法は、磁性を帯びる
金属を核とする粒子状の物質に多孔質の吸着機能を有す
る無機物あるいは有機物を付着させ、この吸着機能を有
する粒状物質を重金属で汚染された環境例えば土壌中に
おいて正極と負極から構成される直流電場内に置き、電
圧をかけることによって金属例えば重金属イオンの流れ
の中で金属イオンを吸着機能を有する粒状物質に吸着さ
せるものである。特に、その後において、散在していた
重金属を局所的に磁力により移動及び回収することによ
り、再使用を前提としたリサイクル原料としての金属回
収を図ることもできる。
【0017】金属イオンを選択的に吸着する物質として
は廃水処理に用いられているキレート樹脂が挙げられ
る。例えば、イミノジ酢酸型の配位基を有するキレート
樹脂、アミノリン酸型の配位基を有するキレート樹脂は
次のような選択性を持って重金属イオンを吸着すること
ができる。配位基名称と金属イオン吸着の選択性の関係
を示した表が、表1及び表2である。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】このような選択性を持つ配位基を分子内に
有するポリエチレンを主鎖とする高分子化合物を直径1
mmから5mmの球状の鉄の表面に0.1mm程度に付
着させ乾かし吸着体を作った。金属回収体としては平均
粒径が0.1mm〜100mmであることが操作性の点
から望ましいが、特にここでは、1mm〜5mmとする
ことがより望ましい。それは1mm未満では、表面積が
小さく好ましくなく、また、5mmより大きくなると撹
拌しにくくなり好ましくないことの理由による。また、
核は粒径の揃ったものを得易いことから球状としたが、
ラグビーボール状、立方体状、長方体状、線状、ペレッ
ト状、板状等の種々の形状のものでも良い。特に、球状
状のものは配管内を移動させやすい点から望ましい。
【0021】次に、あらかじめ金属の振とう・溶出試験
を実施し、 Fe3+ 25ppm、Ca2+ 18ppm
を含み、それ以外の金属の溶出では0.01ppm未満
であった珪藻土500gを容器内部に入れる。この珪藻
土の中に直流電源に接続されている対をなす正極と負極
の電極棒を差し込んだ後、金属イオンとして鉛イオンP
b2+ のみを5000ppm含有するす水溶液100g
を注ぎ込み約1日静置させ土壌中に拡散させた。ここで
は、直流電流としたが直流に限る必要はなく、正極と負
極間に実質的に直流が印加される様な電流であれば一方
方向にイオンが移動するために望ましく、直流のピーク
電流が上下する様な脈流や、直流が断続する様なパルス
電流であっても良い。
【0022】その後、場合によっては負極の周りを掘り
起こし、高分子化合物を付着させた金属回収体である吸
着体を負極を取り囲むようにして存在させ掘り起こした
珪藻土を埋め戻した。埋め戻しの完了と共に100Vの
直流電源を入れ、そのまま48時間電流を流し続けた。
途中、容器内の金属イオンの濃度を確認するため、12
時間ごとに少量のサンプリングを行った。振とう・溶出
試験による正極と負極の中間点でサンプリングした試料
の金属のイオン濃度の変化は次の様になった。
【0023】
【表3】
【0024】さらに、電源を切った後に投入した吸着体
を強力な磁石で吸い付け容器の外に取り出し、再生させ
る目的で酸で洗浄したところ、はじめに水溶液として存
在していた鉛イオンの99.5%を回収することができ
た。また、回収しきれなかった鉛の大部分は負極の電極
棒に付着していることも確認した。金属イオンの回収に
はその他に、金属回収体を電解液の入った容器に取り出
し、電解液中に設けた正負の2つの電極間に電流を流し
て電極に付着する金属を回収することもできる。この場
合には、金属以外の不純物を含まない状態で金属を回収
することができ、リサイクルを前提とした金属原料とし
て望ましい。以上のことから吸着体による金属の回収が
容易に行えることが分かった。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。 (実施例1)図1及び図2に本発明に用いた重金属の回
収装置を示す。この回収装置は、直流電源1と電源に接
続された正極体2と負極体3、この極間に生じる電位差
に基ずき移動してくるイオン性物質を吸着させる磁性を
帯びた金属回収体としての吸着体4と、この吸着体4を
引き寄せる磁石5と、磁力5によって引きつけた吸着体
に溶媒を添加し吸着体を再生させる再生装置6とからな
る。
【0026】また、図3にこの実施例で用いた吸着体4
の断面構造を示す。この吸着体4は、直径1mmから1
0mmの球状の磁性体を核11としたもので、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどのポリオレフ
ィンを主鎖とし金属イオン吸着機能を有するイミノジ酢
酸型、アミノリン酸型などの配位基を備えた分子内に重
金属元素を含有しない高分子化合物を加熱時に不活性ガ
スを圧入し磁性体の表面に吹き付け、真空に近い圧力状
態の下で急激に乾燥させて多孔体表面を有する高分子化
合物12を形成している。特にここでは、ポリエチレン
にイミノジ酢酸型のポリマーとアミノリン酸型のポリマ
ーを3対1の割合で混合したものを添加して金属回収対
の外皮を形成したが、これ以外の割合で混合してもよ
く、また他のイミノジ酢酸型とアミノリン酸型の高分子
化合物の組み合わせを混合しても同様の効果を期待する
ことができる。
【0027】あらかじめ金属含有量がわかっている局所
的に汚染されている土壌を選び、その土壌の振とう・溶
出試験による溶出金属濃度を調べてみると、 Pb2+を
6000ppm、 Fe3+を60ppm、 Ca2+を4
0ppm、 Na+ を30ppm示した。そこで局所的
に汚染されている土壌を挟み込むようにして正極と負極
を設置し、さらに負極を取り囲むようにして図3の構成
要素からなる吸着体を分布させたあと埋め戻し、直流電
源に電極を接続し100Vの電位差を発生させ2日間電
流を流し続けた。
【0028】電源を切り、正極と負極の中間点の土壌を
サンプリングして振とう・溶出試験を行い金属イオンの
濃度を計ったところいずれも0.01ppm未満であっ
た。次に、負極を取り除き、負極を取り囲んでいた吸着
体を磁石で引きつけ土壌から回収し再生装置内に投入し
た。溶媒として塩酸中に分散した金属を濃縮して定量し
たところ、汚染されていた金属の内99.5%を回収す
ることができた。従来散在している汚染土壌を回収する
だけで60%程度しか回収できなかったがこれと比較し
ても大幅に回収効率を向上させることができる。
【0029】更に、コストとしては、従来土壌を回収保
管した場合と比べて6割程度改善することができた。本
実施例では電極3が磁性体5が別々であるがこれを兼ね
てもよい。
【0030】(実施例2)吸着体として天然高分子系の
有機化合物を付着させた例を図4に示す。この吸着体
は、直径1mmから10mmの球状の磁性体31を核と
したもので、キチン、セルロースなどの天然有機化合物
に高分子電解物質としてキトサンを配合させ、高分子化
合物あるいは高分子混合物に金属元素を吸着させる機能
を持たせた物質を付着させている。この重金属元素を含
有しない高分子化合物あるいは高分子混合物を緩やかに
加熱して不活性ガスを圧入し磁性体の表面に吹き付け、
真空に近い圧力状態の下で急激に乾燥し多孔体表面を形
成させ吸着効率を高めていることを特徴としている。キ
トサンは、キチンのアセチル化物として知られている
が、基になるキチンはカニやエビの甲殻に含まれている
代表的なハイポリマーであり、年間1億トン以上生み出
されているという報告から有用資源として活用できる。
これ以外の天然有機化合物を使用しても同様の効果を期
待することができる。
【0031】あらかじめ金属含有量がわかっている局所
的に汚染されている土壌を選び、その土壌の振とう・溶
出試験による溶出金属濃度を調べてみると、 Cu2+を
8000ppm、 Fe3+を30ppm示した。そこで
図1と同じように局所的に汚染されている土壌を挟み込
むようにして正極と負極を設置し、さらに負極を取り囲
むようにして図4の構成要素からなる吸着体を分布させ
たあと埋め戻し、直流電源に電極を接続し100Vの電
位差を発生させ2日間電流を流し続けた。
【0032】電源を切り、正極と負極の中間点の土壌を
サンプリングして振とう・溶出試験を行い金属イオンの
濃度を計ったところいずれも0.01ppm未満であっ
た。次に、負極を取り除き、負極を取り囲んでいた吸着
体を磁石で引きつけ土壌から回収し再生装置内に投入し
た。溶媒として塩酸中に分散した金属を濃縮して定量し
たところ、汚染されていた金属の内99.5%を回収す
ることができた。
【0033】この実施例も実施例1と同様の効果がある
ことに加え、天然高分子系の物質を用いているため、土
壌中で無害化しやすく新たな環境汚染を防止しながら処
理できるいう新たな効果がある。
【0034】(実施例3)図5に示すようなスラリー状
の汚染物質が滞留している湿地で、あらかじめ金属イオ
ンの濃度を測定したところ、 Pb2+を3500pp
m、 Fe3+を80ppm、 Ca2+を50ppm、
Na+ を20ppm示した。金属回収体としては、実施
例1で使用したものを用いた。
【0035】複数の正極をスラリー内に設置し、図3及
び図4に示した吸着体をスラリー内に分散させる。直流
電源を投入し金属イオンの負極側への移動を促すととも
に、スラリーと分散している吸着体との接触を高めるた
めに、図5では撹拌機能を有するプラスチック性の羽根
をスラリー内で回転させている。羽根の代わりに絶縁性
・耐衝撃性を高めた循環ポンプを起動させても良い。直
流電流が流されている間は負極内部にある電磁石は、働
かせない。1日電流を流し続けた後、電源を切りスラリ
ー内部の金属イオン濃度を測定してみるといずれも0.
01ppm未満であった。
【0036】次に、負極側の電磁石を作動させ吸着体を
回収し、塩酸で処理したところ、汚染されている領域に
含まれている金属の99.5%以上が回収されているこ
とがわかった。この実施例も実施例1と同様の効果があ
ることに加え、液体中での吸着した物質をすばやく移動
させるという新たな効果を期待することができる。
【0037】(実施例4)吸着体として有機系の包接化
合物のシクロデキストリンを用いた例を説明する。実験
の装置構成は図1に記載したものと同じである。吸着体
は、直径1mmから10mmの球状の磁性体を核とした
もので、キチン、セルロースなどの天然有機化合物に有
機系包接化合物としてシクロデキストリンを配合させ、
高分子化合物あるいは高分子混合物に金属元素を吸着さ
せる機能を持たせたシクロデキストリンの配合物を付着
させている。この重金属元素を含有しない高分子化合物
あるいは高分子混合物を緩やかに加熱して不活性ガスを
圧入し磁性体の表面に吹き付け、真空に近い圧力状態の
下で急激に乾燥し多孔体表面を形成させ吸着効率を高め
ていることを、この吸着体は特徴として有している。シ
クロデキストリンは、デンプンに Bacillus
macerans のアミラーゼを作用させると生成
し、重合度6のα−シクロデキストリン、重合度7のβ
−シクロデキストリン、重合度8のγ−シクロデキスト
リンが主に得られることが知られている。これらのシク
ロデキストリンは環状構造の中に物質を取り込める空間
を有しているため、包接物質として注目されてきた。有
機系の包接化合物としては、単分子としてのシクロデキ
ストリンの他に、多分子としての尿素、ヒドロキノン、
デオキシコール酸、アミロース、ポリビニルアルコール
なども用いることができる。
【0038】あらかじめ金属含有量がわかっている局所
的に汚染されている土壌を選び、その土壌の振とう・溶
出試験による溶出金属濃度を調べてみると、 Cu2+を
8000ppm、 Fe3+を30ppm示した。そこで
図1と同じように局所的に汚染されている土壌を挟み込
むようにして正極と負極を設置した。さらに、負極を取
り囲むようにしてキトサンの代わりにシクロデキストリ
ンを用いた図3の構成要素からなる吸着体を分布させた
あと埋め戻し、直流電源に電極を接続した後に100V
の電位差を発生させ2日間電流を流し続けた。
【0039】電源を切り、正極と負極の中間点の土壌を
サンプリングして振とう・溶出試験を行い金属イオンの
濃度を計ったところいずれも0.01ppm未満であっ
た。次に、負極を取り除き、負極を取り囲んでいた吸着
体を磁石で引きつけ土壌から回収し再生装置内に投入し
た。溶媒として塩酸中に分散した金属を濃縮して定量し
たところ、汚染されていた金属の内99.5%を回収す
ることができた。この実施例も実施例1と同様の効果が
あることに加え、糖類などを主体に用いるため土壌中で
無害化しやすく新たな環境汚染を防止しながら処理でき
ると言う効果がある。
【0040】(実施例5)吸着体として無機系の包接化
合物のゼオライトを用いた例を説明する。 実験の装置
構成は図1に記載したものと同じである。吸着体は、直
径1mmから10mmの球状の磁性体を核としたもの
で、アルミノ珪酸塩の結晶としてのゼオライトを吸着さ
せる。
【0041】この磁性体を核とした吸着体は陽イオンに
対する選択吸収性を有しており、重金属を含む領域で運
転すると、その交換用容量2meq/gまでほぼ用いる
ことができた。
【0042】(実施例6)実施例6として、吸着体を水
の浄化処理に用いた例を示す。吸着体は実施例1と同一
のものを使用した。
【0043】図6に示すような水の浄化槽に複数のイオ
ンが含有している多量の水が流入している場合について
説明する。装置構成としては、基本構成補図5に示した
ものと同様であり、これと異なるのは吸着剤再生装置6
1、循環ホ゜ンフ゜ 62、可動スクリーン63を構成に加え
た点である。図5と同一部分は同一番号を付しその詳し
い説明を省略する。
【0044】あらかじめ金属イオンの濃度を測定したと
ころ、 Pb2+を300ppm、Fe3+を80ppm、
Ca2+を50ppm、 Na+ を20ppm示した。
金属回収体としては、実施例1で使用したものを用い
た。
【0045】複数の正極をスラリー内に設置し、図3及
び図4に示した吸着体を浄化槽内に分散させる。直流電
源を投入し金属イオンの負極側への移動を促すととも
に、浄化対象の水とスラリーと分散している吸着体との
接触を高めるために、図6では撹拌機能を有するパドル
を浄化槽内で回転させている。羽根の代わりに絶縁性・
耐衝撃性を高めた循環ポンプを起動させても良い。直流
電流が流されている間は負極内部にある電磁石は、働か
せない。平均滞留時間を1日として電流を流し続けた
後、電源を切り浄化水槽から排出された水の金属イオン
濃度を測定してみるといずれも0.01ppm未満であ
った。
【0046】次に、負極側の電磁石を作動させ吸着体を
回収し、塩酸で処理したところ、汚染されている領域に
含まれている金属の99.5%以上が回収されているこ
とがわかった。この実施例も実施例1と同様の効果があ
ることに加え、液体からの汚染物質の吸着時間の短縮と
いう新たな効果を期待することができる。
【0047】(実施例7)さらに、実施例6として、吸
着体を海水からの有用資源の回収処理に用いた例を示
す。図7に示すような海水を吸着体と接触させる接触管
71内に導き、ゆっくりと吸着体を移動させる。吸着体
は、実施例1と同一のものを使用する。ここで、接触管
71、循環ホ゜ンフ゜ 72、磁力分別機73、吸着体再生装
置74、吸着体供給機75、切り替え弁76、処理水回
収槽77である。
【0048】接触が終了した後吸着体を処理水から磁力
を用いて分離し、分離し終わった吸着体を再生容器の中
でその表面の洗浄を実施する。処理水は、停泊している
船舶や湾岸の陸地における掃除や洗濯、あるいは乾燥地
への散水などの中水レベルの生活用水として活用でき
る。吸着体を純水を用いて洗浄した結果、金属類とし
て、ナトリウム、マグネシウム、カリウムをイオン性物
質として多く見出したほか、リチウム、チタン、バナジ
ウム、ニッケル、亜鉛、ルビジウム、ストロンチウム、
モリブデン、バリウムのイオン性物質も含んでおりレア
ーメタルの回収にも有効であることが判った。
【0049】
【発明の効果】このように磁性体を核とした吸着体を用
いて、有害な重金属や有用資源として活用できる金属を
自然環境、或いは汚染環境等から土中から取り除き効率
よく回収することができ、従って原位置処理が可能で、
コスト、処理時間がかからず、汚染土壌から重金属を取
り除いて地表で回収することが可能な汚染環境からの金
属回収方法の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1に関わる装置概要を説明す
る図
【図2】 本発明の実施例1に関わる装置概要を説明す
る図
【図3】 本発明の実施例1に関わる腰部を説明する図
【図4】 本発明の実施例2に関わる腰部を説明する図
【図5】 本発明の実施例3に関わる装置概要を説明す
る図
【図6】 本発明の実施例6に関わる装置概要を説明す
る図
【図7】 本発明の実施例7に関わる装置概要を説明す
る図
【符号の説明】
1 直流電源 2 正極体 3 負極体 4 吸着体 5 磁石 6 吸着体再生装置 11 磁性体 12 多孔体表面を有する高分子化合物 31 磁性体 32 天然高分子化合物を配合した多孔体表面を有する
混合物 41 電極 42 正極体 43 負極体 44 モーター電源 45 モーター 46 撹拌羽根 47 吸着体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08J 11/00 C08J 11/00 (72)発明者 親里 直彦 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 五反田 武志 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 古屋 富明 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 佐々木 邦彦 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 金澤 悟史 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性体の核と、この核を覆い且つ金属イオ
    ンを吸着する外皮とを有することを特徴とする金属回収
    体。
  2. 【請求項2】磁性体の核と、この核を覆い且つ、ポリエ
    チレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどのポリオレ
    フィンを主鎖とした金属イオン吸着機能を有するイミノ
    ジ酢酸型、アミノリン酸型などの配位基を備える高分子
    化合物、キチン、セルロースなどに高分子電解物質とし
    てキトサンを配合させた天然有機化合物、シクロデキス
    トリン、クラウンエーテル、尿素、ヒドロキノン、デオ
    キシコール酸、アミロース、ポリビニルアルコールなど
    の有機系の包接化合物、及びグラファイト、ゼオライト
    などの無機系の包接化合物から選ばれた材料からなり表
    面が多孔体表面を有する外皮とを具備すること特徴とす
    る金属回収体。
  3. 【請求項3】被処理環境中或いは被処理環境周辺に設置
    可能な第1及び第2の電極と、前記電極のうちの一方に
    形成された磁性体の核及びこの核を覆い且つ金属イオン
    を吸着する外皮とを有する金属回収体とを具備すること
    を特徴とする金属回収装置。
  4. 【請求項4】被処理環境中に設置可能な第1及び第2の
    電極と、前記電極のうちの一方に形成された磁性体の核
    及びこの核を覆い且つ金属イオンを吸着する外皮とを有
    する金属回収体と、この金属回収体を吸引する磁力手段
    とを具備することを特徴とする金属回収装置。
  5. 【請求項5】被処理環境中に設置可能な第1及び第2の
    電極と、前記電極のうちの一方に形成された磁性体の核
    及びこの核を覆い且つ金属イオンを吸着する外皮とを有
    する金属回収体と、この金属回収体を吸引収集する磁力
    手段と、金属回収体から金属イオンを移動させる金属回
    収手段とを具備することを特徴とする金属回収装置。
  6. 【請求項6】金属イオンが存在する被処理環境中に設置
    した第1及び第2の電極間に電流を流し、前記電極に形
    成された磁性体の核及びこの核を覆い且つ金属イオンを
    吸着する外皮とを有する金属回収体に前記金属イオンを
    吸着させることを特徴とする金属回収方法。
JP25407996A 1996-09-26 1996-09-26 金属回収装置及び金属回収方法 Expired - Fee Related JP3455025B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25407996A JP3455025B2 (ja) 1996-09-26 1996-09-26 金属回収装置及び金属回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25407996A JP3455025B2 (ja) 1996-09-26 1996-09-26 金属回収装置及び金属回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1099843A true JPH1099843A (ja) 1998-04-21
JP3455025B2 JP3455025B2 (ja) 2003-10-06

Family

ID=17259939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25407996A Expired - Fee Related JP3455025B2 (ja) 1996-09-26 1996-09-26 金属回収装置及び金属回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3455025B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020074524A (ko) * 2001-03-20 2002-10-04 대한민국(여수대학교 총장) 아미노산염 및/또는 올리고펩타이드염을 이용한 중금속안정화 처리 방법
KR100632069B1 (ko) 2004-08-12 2006-10-04 대원건설산업 주식회사 전기반응파일벽기법에 의한 오염부지, 비위생매립지,폐광산의 오염유출 억제와 복원방법
JP2009185338A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Okuno Chem Ind Co Ltd 無電解ニッケルめっき液の処理方法
JP2011125817A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 油中水分・異物除去装置および油中水分・異物除去方法
JP2012237738A (ja) * 2011-04-28 2012-12-06 Jikei Univ 除染用磁性複合粒子
JP2013215719A (ja) * 2012-03-12 2013-10-24 Oki Kogei:Kk 汚染物質吸着材、及びそれを用いた除染装置及び除染方法
CN104043643A (zh) * 2014-06-28 2014-09-17 柏连阳 一种用于分离土壤有害重金属的永磁分离器
JP2014181971A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Toda Kogyo Corp 吸着剤、有害物質で汚染された排水の浄化方法並びに有害物質で汚染された土壌の浄化方法
CN106076616A (zh) * 2016-08-12 2016-11-09 武汉中地金盾环境科技有限公司 旋转磁棒组合式土壤磁富集净化原位回收装置
CN109925842A (zh) * 2019-03-12 2019-06-25 陈益香 一种节能环保vocs吸附球循环使用装置
CN111589851A (zh) * 2020-04-27 2020-08-28 杨文先 一种农田重金属污染的并齐式修复方法
CN113083874A (zh) * 2021-04-07 2021-07-09 常州大学 一种土壤修复一体化装置及方法
CN115057552A (zh) * 2022-06-23 2022-09-16 先导薄膜材料有限公司 一种低浓度硝酸铵废水浓缩方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020074524A (ko) * 2001-03-20 2002-10-04 대한민국(여수대학교 총장) 아미노산염 및/또는 올리고펩타이드염을 이용한 중금속안정화 처리 방법
KR100632069B1 (ko) 2004-08-12 2006-10-04 대원건설산업 주식회사 전기반응파일벽기법에 의한 오염부지, 비위생매립지,폐광산의 오염유출 억제와 복원방법
JP2009185338A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Okuno Chem Ind Co Ltd 無電解ニッケルめっき液の処理方法
JP2011125817A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 油中水分・異物除去装置および油中水分・異物除去方法
JP2012237738A (ja) * 2011-04-28 2012-12-06 Jikei Univ 除染用磁性複合粒子
JP2013215719A (ja) * 2012-03-12 2013-10-24 Oki Kogei:Kk 汚染物質吸着材、及びそれを用いた除染装置及び除染方法
JP2014181971A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Toda Kogyo Corp 吸着剤、有害物質で汚染された排水の浄化方法並びに有害物質で汚染された土壌の浄化方法
CN104043643A (zh) * 2014-06-28 2014-09-17 柏连阳 一种用于分离土壤有害重金属的永磁分离器
CN106076616A (zh) * 2016-08-12 2016-11-09 武汉中地金盾环境科技有限公司 旋转磁棒组合式土壤磁富集净化原位回收装置
CN109925842A (zh) * 2019-03-12 2019-06-25 陈益香 一种节能环保vocs吸附球循环使用装置
CN111589851A (zh) * 2020-04-27 2020-08-28 杨文先 一种农田重金属污染的并齐式修复方法
CN111589851B (zh) * 2020-04-27 2021-09-14 广西盎之然环保科技有限公司 一种农田重金属污染的并齐式修复方法
CN113083874A (zh) * 2021-04-07 2021-07-09 常州大学 一种土壤修复一体化装置及方法
CN115057552A (zh) * 2022-06-23 2022-09-16 先导薄膜材料有限公司 一种低浓度硝酸铵废水浓缩方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3455025B2 (ja) 2003-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Long et al. A review of removal technology for antimony in aqueous solution
Wan et al. Copper adsorption through chitosan immobilized on sand to demonstrate the feasibility for in situ soil decontamination
JP3455025B2 (ja) 金属回収装置及び金属回収方法
Kim et al. Recycling of lead-contaminated EDTA wastewater
CN106076261B (zh) 一种重金属离子吸附剂及制备方法和应用
Zhang et al. EDTA-enhanced washing for remediation of Pb-and/or Zn-contaminated soils
CN103623782A (zh) 复合磁性吸附材料的制备和去除废水中重金属离子的方法
JP2003500193A (ja) 閉鎖環境における浄化・修復水による物質の再生
CN114405492B (zh) 一种活性炭-零价铁复合凝胶颗粒及其制备方法和去除重金属离子的应用
Dong et al. Removal of lead from aqueous solution by hydroxyapatite/manganese dioxide composite
Guechi et al. Removal of cadmium and copper from aqueous media by biosorption on cattail (Typha angustifolia) leaves: Kinetic and isotherm studies
Ayyanar et al. Enhanced electrokinetic remediation (EKR) for heavy metal‐contaminated sediments focusing on treatment of generated effluents from EKR and recovery of EDTA
RU2345848C2 (ru) Способ обезвреживания и инженерно-технической модификации грунта
Aslam et al. Recent trends of carbon nanotubes and chitosan composites for hexavalent chromium removal from aqueous samples
Donald et al. Environmental Heavy Metal Pollution: Physicochemical Remediation Strategies To The Rescue
JP6180838B2 (ja) 土壌除染方法及び装置
JP2004188250A (ja) 重金属汚染土壌の浄化方法
JPH1085718A (ja) 金属の回収装置
KR101473314B1 (ko) 토양 내 중금속 정화 방법 및 이를 이용하여 얻어진 자성분리입자를 이용한 수질정화방법
Önnby 12 Application of Cryogels
CN104923169A (zh) L-精氨酸修饰磁性壳聚糖、制备方法及其应用
CN115501863B (zh) 快速去除污染物的磁性可漂浮浒苔微球及制备方法、用途
UA78704C2 (en) Method for cleaning liquid radioactive waste and wastewater
JP3457484B2 (ja) 金属の回収方法及び回収装置
Ramírez-Paredes et al. Biosorption of heavy metals from acid mine drainages onto pig bristles, poultry feathers and crustacean shells industrial biowastes

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees