JPH1099770A - 液剤塗布器 - Google Patents

液剤塗布器

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Publication number
JPH1099770A
JPH1099770A JP27899396A JP27899396A JPH1099770A JP H1099770 A JPH1099770 A JP H1099770A JP 27899396 A JP27899396 A JP 27899396A JP 27899396 A JP27899396 A JP 27899396A JP H1099770 A JPH1099770 A JP H1099770A
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JP
Japan
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liquid
main body
rear end
bag
applicator
Prior art date
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Pending
Application number
JP27899396A
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English (en)
Inventor
Shinichi Maruyama
真市 丸山
Susumu Okumi
進 奥見
Masayuki Tamura
政之 田村
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MARUJIYUU KASEI KK
Original Assignee
MARUJIYUU KASEI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブ機構付きの液剤塗布器として、液剤が
出にくくなった際に、空気圧入によらずに、ワンタッチ
操作で液剤収容部の内圧を高めて良好な塗布性を確保で
き、過度の内圧上昇による出過ぎを回避でき、塗布量の
調整が可能であり基づく太塗りと細塗りの使い分けを行
えるものを提供する。 【解決手段】 本体1の内部に液剤収容部10を有し、
本体1の前端の塗布口3を開閉する弁体4がばね力で付
勢されて一部を外方突出し、液剤収容部10の少なくと
も後端側が容積可変の袋部2Aにて形成され、袋部2A
を後方から押圧して圧縮する押圧位置と非押圧又は弱押
圧位置とに変位可能な押圧部材5Aを備え、押圧部材5
Aの変位操作に伴う袋部2Aの圧縮により、液剤収容部
10の容積が縮小する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、修正液、ペイン
トマーカーインキ、接着剤、化粧液等の液剤の塗布器、
特に塗布口を開閉するバルブ機構付きの液剤塗布器に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種のバルブ機構付きの液剤塗布器
は、液剤収容部の一端側に設けた塗布部の塗布口より弁
体の一部が突出しており、この突出部を被塗面に押し付
けた際に該弁体が退入して開弁し、塗布口より内部の液
剤が導出されるようになっている。しかるに、この液剤
の流出性は塗布時に塗布先側を下向きにすることによる
重力作用と溶媒成分の蒸気圧に基づく液剤収容部の内圧
に依存するが、気温によって蒸気圧が大きく変動する
上、液剤残量の減少に伴って内圧が低下すると共に、連
続塗布や短時間内での繰返し塗布による内圧低下も著し
いため、特に液剤の粘度が高い場合や冬期等の低温下で
使用した場合に液剤の流出不足に陥ることが多々あり、
滑らかな塗布を安定的に行えないという問題があった。
【0003】なお、従来において、液剤収容部を半硬質
プラスチックの如き可撓性材料にて形成し、塗布時にバ
ルブ機構が開弁した状態で液剤収容部を押圧変形させる
ことにより、液剤を絞り出すようにしたものも実用化さ
れている。しかるに、このような液剤塗布器では、塗布
の都度に液剤収容部を指で押圧し、その押圧度合によっ
て塗布量を調節するので操作的に煩わしい上、特に筆記
具形態(ペンタイプ)の塗布器では把持部分が柔らかい
ために使用感に劣ると共に、液剤収容部に安価な金属缶
を使用できず製作コストが高く付くという難点があっ
た。
【0004】そこで、近年では、液剤収容部の内圧低下
による流出不足を解消するために、収容部内に空気を強
制的に圧入する機構を設けたものが種々提案されてい
る。これらの空気圧入手段は、塗布部のバルブ機構が逆
止弁形態であることを利用し、塗布部にキャップを気密
摺動状態で嵌合させる際、圧縮されたキャップ内の空気
が塗布口より液剤収容部内へ圧入される方式(特開平5
−58090号公報、実開平6−12095号公報)、
塗布器本体の後端に空気導入孔とこれを封止する逆止弁
を設け、塗布時に先端側の塗布部から外したキャップを
後端側に気密摺動状態で嵌合させることにより、圧縮さ
れたキャップ内の空気が後端の通気孔より液剤収容部内
へ圧入される方式(実開平6−16088号公報)、同
様の通気孔及び逆止弁を設けた塗布器本体の後端に、ノ
ック筒が気密状態で摺動可能に外嵌され、該ノック筒の
頂端に設けた透孔を指で塞いでノックすることにより、
圧縮された該ノック筒内の空気が後端の通気孔より液剤
収容部内へ圧入される方式(実開平6−16088号公
報)等による。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のような空気圧入方式では、液剤収容部内の雰囲気を
次第に空気に置換してゆくことになるから、内部の液剤
の増粘による塗布性の悪化を招き易く、更には液剤が早
期に固化して塗布不能に陥る懸念がある上、前記のキャ
ップの脱着やノック筒のノック等の操作を反復し過ぎた
り不必要な段階で誤って行うことが往々にしてあり、こ
れらによって逆に内圧が上昇し過ぎて使用時に液が出過
ぎる状態になるという問題があった。
【0006】とりわけ、キャップの嵌合によって塗布口
から空気を圧入する構成では、内圧の高低に関わらずキ
ャップ装着の都度に空気が圧入されるので過度の内圧上
昇を招き易く、特に修正液のように一回当たりの塗布量
が概して少ない上に短時間内に繰り返し使用される液剤
の塗布器においては、塗布に伴う圧力低下が少ない割に
空気の圧入量が多くなり、出過ぎによって不必要な部分
にまで液剤が塗着したり乾燥に時間がかかって支障をき
たすばかりか、極端な場合はバルブ機構の弁体やこれを
保持するチップが内圧によって本体から外れて飛び出す
危険性もある。しかして、この出過ぎを解消するために
は、塗布口を上向きにして弁体の突出部を押し込んで開
弁させ、内部の気体を放出して内圧を下げるという、非
常に面倒な操作が必要となる。
【0007】この発明は、上述の事情に鑑みて、バルブ
機構付きの液剤塗布器として、液剤が出にくくなった際
に、液剤収容部内に空気を圧入することなく、ワンタッ
チ操作によって極めて簡単に液剤収容部の内圧を高め、
良好な塗布性を確保できると共に、過度の内圧上昇によ
る出過ぎを回避でき、しかも塗布量の調整が可能であ
り、この塗布量の多少に基づく太塗りと細塗りの使い分
けを行えるものを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、硬質材料からなる略長筒状
の本体の内部に液剤収容部を有し、該本体の前端に前記
液剤収容部に連通する塗布口が形成され、この塗布口を
開閉する弁体がばね力で付勢されて一部を外方突出した
液剤塗布器において、液剤収容部の少なくとも後端側が
容積可変の袋部にて形成されると共に、この袋部を後方
から押圧して圧縮する押圧位置と非押圧又は弱押圧位置
とに変位可能な押圧部材を備え、該押圧部材の変位操作
に伴う前記袋部の圧縮により、液剤収容部の容積が縮小
するように構成している。
【0009】上記構成の液剤塗布器では、押圧部材を非
押圧又は弱押圧位置に初期設定しておけば、液剤収容部
の内圧低下によって塗布口から液剤が出にくくなった
際、該押圧部材を押圧位置へ変位操作することにより、
液剤収容部は袋部の圧縮によって容積が縮小し、これに
伴って内圧が高まるから、以降は液剤が出易くなって滑
らかな塗布を行える。また、このように押圧部材を押圧
位置へ設定したのちに、体温の伝播や外気温の上昇等に
よって液剤収容部内での溶媒成分の蒸気圧が増大し、液
剤が出過ぎる状態になれば、該押圧部材を非押圧又は弱
押圧位置へ戻すことによって出過ぎを防止できる。一
方、この種の液剤塗布器では塗布口からの液剤の流出度
合によって塗布幅が変わるから、液剤収容部が塗布に支
障のない内圧を保持している段階において、押圧部材の
押圧位置への変位による内圧上昇にて液剤の流出が増加
することを利用し、該押圧部材の位置の切替えによって
細塗りと太塗りとに使い分けることが可能となる。
【0010】しかして、この液剤塗布器では、液剤収容
部の容積縮小によって内圧を高めることから、空気圧入
方式におけるような液剤の増粘による塗布性の悪化や早
期の固化を生じる懸念がない上、従来のキャップ嵌合方
式のように意図せずに過度の内圧上昇を招くこともな
く、また内圧を高める必要がないときに押圧部材を誤っ
て押圧位置へ変位させて出過ぎる状態になっても、押圧
部材の位置を元に戻せば出過ぎは解消するから、従来に
おける過度の内圧を低下させる空気抜きの如き面倒な操
作は不要である。
【0011】請求項2の発明では、上記請求項1の液剤
塗布器において、押圧部材が前記本体に後端より螺挿さ
れたスクリュー軸であり、このスクリュー軸の螺挿度合
を深めることにより、液剤収容部の袋部が圧縮されるよ
うにしている。この場合、スクリュー軸の螺挿深度によ
って前記袋部の圧縮程度つまり液剤収容部の内圧を無段
階に調整し得るから、塗布口からの液剤の流出性ひいて
は塗布性を常に適正な範囲に設定できると共に、その塗
布幅についても液剤の流出度合を変えることによって無
段階に調整可能となる。
【0012】請求項3の発明では、上記請求項1の液剤
塗布器において、本体の後部周面に軸方向に沿う溝状開
口部を有し、この開口部の側縁に複数の歯形が定ピッチ
で形成されると共に、該本体の後端側内部に押圧部材が
軸方向移動可能に装填され、前記押圧部材は、前記歯形
に対して係脱可能に弾力的に係合する係止部と、本体の
外側に配置して前記開口部を通して一体化された移動操
作部とを具備し、前記移動操作部を介して押圧部材を前
進させることにより、液剤収容部の袋部が圧縮されるよ
うに構成されている。この場合でも、押圧部材の移動に
よって前記袋部の圧縮程度つまり液剤収容部の内圧を小
刻みに多段階に調整し得るから、塗布口からの液剤の流
出性ひいては塗布性を常に適正な範囲に設定でき、その
塗布幅についても液剤の流出度合を変えて多段階に調整
することが可能である。
【0013】請求項4の発明では、上記請求項1〜3の
いずれかの液剤塗布器において、押圧部材の前端と液剤
収容部の袋部後端との間に、圧縮コイルスプリングが介
在してなる構成を採用しているから、押圧部材を非押圧
又は弱押圧位置から押圧位置へ変位させた際、液剤収容
部の袋部は圧縮コイルスプリングを介して間接的に押圧
されることになり、該圧縮コイルスプリングの緩衝作用
によって過度の内圧上昇が避けられると共に、袋部の内
圧による対圧縮抵抗で押圧部材の押圧位置への変位が困
難になることもなく、変位後においても該圧縮コイルス
プリングの復元力により、液剤収容部の袋部に対する押
圧力が持続的に作用するから、液剤収容部は長期にわた
って適正な内圧を維持できる。また、予め圧縮コイルス
プリングをある程度の圧縮状態として本体内に装填して
おけば、その復元力で袋部が押圧されて液剤消費に伴う
液剤収容部の内圧低下を補完し、押圧部材の変位操作を
必要とするまで内圧が低下するのに長期間を要すること
になるから、それだけ塗布性を適正に保ち得る期間が長
くなる。
【0014】請求項5の発明では、上記請求項4の液剤
塗布器において、本体の後端側内部にスクリュー軸が回
転自在且つ移動不能に保持されると共に、本体の後端外
部に配置した捻回用つまみが該スクリュー軸の後端に固
着され、押圧部材が前記スクリュー軸に螺合したナット
よりなり、本体内周に該ナットを回転不能且つ軸方向移
動可能に保持するリニアガイドを有してなる構成を採用
している。従って、前記スクリュー軸の回転操作によっ
て前記ナットが本体軸方向に進退移動し、その前進時に
は圧縮コイルスプリングを介して前記袋部が圧縮され、
後退時には該圧縮が緩むことになり、液剤収容部の内圧
を無段階に調整できる。
【0015】請求項6の発明では、上記請求項4の液剤
塗布器において、押圧部材が本体の後端部に軸方向移動
可能に保持されたノック体よりなり、このノック体の後
端部が本体後端より外方突出すると共に、該ノック体を
押し込み位置で本体に係止させる係止手段と、この係止
を解除する係止解除手段とを有してなる構成を採用して
いる。従って、塗布口から液剤が出にくくなった際、前
記ノック体の押し込み操作により圧縮コイルスプリング
を介して液剤収容部の袋部を圧縮して内圧を高めること
ができると共に、逆に出過ぎる状態になれば、前記係止
解除手段により該ノック体を非押圧又は弱押圧位置へ戻
して内圧を低下させることができる。また、ノック体と
液剤収容部の袋部との間に介在する圧縮コイルスプリン
グによって上記のノック体の変位ストロークの一部が吸
収されるため、当該ノック体の押し込み操作が困難にな
ることはない。
【0016】請求項7の発明では、上記請求項6の液剤
塗布器において、ノック体の押し込み位置が深浅2段に
構成されているから、その押し込み位置によって液剤収
容部の内圧を2段階に調整でき、もって液剤の流出性の
調整幅がより広くなり、塗布性を適正に設定することが
より容易になると共に、上記押し込み位置の選択によっ
て細塗りと太塗りの切替えを行える。
【0017】請求項8の発明では、上記請求項4の液剤
塗布器において、本体の前端側に嵌着して塗布先を保護
するキャップが押圧部材を兼用し、該キャップには塗布
先側への嵌着時に塗布口近傍に外嵌する内筒部が形成さ
れ、このキャップを本体の後端側へ嵌着させることよ
り、前記内筒部が本体の内部へ突入し、圧縮コイルスプ
リングを介して液剤収容部の袋部が圧縮されるように構
成されている。従って、塗布口から液剤が出にくくなれ
ば、前記キャップを本体の後端側へ嵌着させるだけで液
剤収容部の内圧を高めて良好な塗布性を得ることがで
き、また該キャップが押圧部材を兼用するので、押圧部
材として別途に部材を必要とせず、それだけ部品点数が
少なくなる。
【0018】請求項9の発明では、上記請求項1〜8の
いずれかの液剤塗布器において、液剤収容部の袋部がベ
ローズ状である構成を採用しているから、押圧部材によ
る押圧によって袋部はベローズが短縮する形で容易に圧
縮変形すると共に、押圧の解除ないし低減に伴う袋部の
原形への復帰作動がベローズの伸長によって確実になさ
れる。
【0019】請求項10の発明では、上記請求項1〜8
のいずれかの液剤塗布器において、液剤収容部の袋部が
可撓性の合成樹脂膜からなる構成を採用しているから、
袋部の押圧による圧縮変形と該押圧の解除ないし低減に
伴う原形への復帰作動が容易になされる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第一実施例に
係る液剤塗布器Aを示す。図において、1は本体であ
り、硬質合成樹脂成形物からなる長円筒形の軸筒部材1
1と、その開口した前端部にねじ部1aを介して螺着し
た硬質合成樹脂成形物からなる先細り形の先筒部材12
とで、ペン型に構成されている。この本体1の内部に
は、半硬質合成樹脂からなる略円筒形の袋体2Aが、そ
の開口した前端縁の鍔部2aを軸筒部材11の前端面と
先筒部材12の内面側の環状段部12aとの間で挟着固
定することにより、軸筒部材11の内側で長手方向に沿
うように配置している。
【0021】袋体2Aは、後端面に硬質合成樹脂の当板
21が固着され、この後端側から全長の過半にわたる部
分がベローズ20を形成しており、該ベローズ20の伸
縮に伴う軸方向長さの変化によって容積が可変である。
そして、この袋体2Aの内部から先筒部材12の内側に
わたる空間が修正液、ペイントマーカーインキ、接着
剤、化粧液等の液剤を入れる液剤収容部10をなすと共
に、先筒部材12の先端にはバルブ機構にて開閉する塗
布口3が設けてある。なお、バルブ機構は、ばね力で付
勢された弁体4が塗布口3より一部を突出するように配
置しており、その突出部を被塗面に押し付けて当該弁体
4をばね力に抗して退入動作させることにより、該弁体
4の外周と塗布口3の内周との間に間隙ができ、液剤収
容部10内の液剤が塗布口3から流出可能になるもので
ある。
【0022】一方、軸筒部材11の後端部には同心のね
じ孔11aを有しており、該ねじ孔11aに外側から押
圧部材としての硬質合成樹脂からなるスクリュー軸5A
が螺挿されている。このスクリュー軸5Aは、後端が捻
回用頭部50bをなしており、液剤収容部10内に封入
した液剤が未消費である初期設定(以下、単に初期設定
という)において、先端が袋体2Aの後端の当板2cに
当接した状態で、ねじ部50aの後部が本体1の後端よ
り外側に出る長さを有している。
【0023】上記構成の液剤塗布器Aでは、液剤収容部
10の内圧低下によって塗布口3から液剤が出にくくな
れば、スクリュー軸5Aの捻回用頭部50bを指で摘ん
でねじ込み方向へ回す。これにより、袋体2Aのベロー
ズ20が本体1内へ進入するスクリュー軸5Aの先端に
押されて短くなり、液剤収容部10の容積縮小によって
内圧が高まるから、以降は液剤が出易くなって滑らかな
塗布を行える。しかして、スクリュー軸5Aの螺挿度合
は任意に設定できるから、この螺挿度合による液剤収容
部10の内圧変化によって液剤の流出性を無段階に調整
でき、もって太塗りから細塗りまで塗布幅を自在に選択
できる。また、体温の伝播や外気温の上昇等によって液
剤収容部10内での溶媒成分の蒸気圧が増大し、液剤が
出過ぎる状態になった際は、スクリュー軸5Aを抜出方
向に捻回すれば、袋体2Aのベローズ20が内圧によっ
て該スクリュー軸5Aの退出分だけ伸長し、これに伴う
内圧低下で出過ぎが解消される。
【0024】図2(イ)〜(ハ)は、この発明の第二実
施例の液剤塗布器Bを示す。この液剤塗布器Bでは、本
体1の先筒部材12及び袋体2Aの構成、軸筒部材11
と先筒部材12の連結構造、袋体2Aの取付け構造はい
ずれも前記第一実施例と同様(図1参照)であるが、軸
筒部材11の後部周面の一部平坦化した位置に、両側縁
に複数の歯形14a…が定ピッチで形成された軸方向に
沿う溝状開口部14を有すると共に、該軸筒部材11の
後端側に押圧部材5Bが取り付けてある。
【0025】押圧部材5Bは、軸筒部材11内に軸方向
移動自在に装填された硬質合成樹脂からなる角筒状の摺
動体51と、この摺動体51内に装填された側面視略横
向きU字形の板ばね52と、軸筒部材11の外側に配置
した移動操作部53とで構成されている。しかして、板
ばね52の上側一部は、図2(ロ)に示すように係止部
52aとして山形に曲成されて摺動体51の窓部51a
より外側へ突出し、溝状開口部14の左右両側において
隣接する歯形14a,14a間に弾力的に係合するよう
になっており、この係合によって押圧部材5Bは本体1
の軸方向定位置に掛止される。また移動操作部53は、
硬質合成樹脂からなり、上面に滑り止めの凹凸条を設け
た平板部53aの下面側に、図2(ハ)の如く断面T字
形をなすように脚片部53bが突設され、この脚片部5
3bを溝状開口部14を通して摺動体51のスリット5
1bに圧入することにより、該摺動体51に一体化され
ている。
【0026】この第二実施例の液剤塗布器Bでは、初期
設定において押圧部材5Bが本体1の後端位置にあって
且つ摺動体51の前端が袋体2Aの後端に当接している
が、液剤収容部10の内圧低下によって塗布口3(図1
参照)から液剤が出にくくなれば、前記移動操作部53
を指で押さえ、押圧部材5Bを強制的に前方へ押し出
す。この操作により、押圧部材5Bは板ばね52の変形
・復元を伴って係止部52aの歯形14a…との係合位
置を順次前方へ移す形で前進し、この前進と共に前記袋
部2のベローズ11が摺動体51に押されて短くなり、
液剤収容部10の容積縮小によって内圧が高まるから、
以降は液剤が出易くなって滑らかな塗布を行える。この
場合、押圧部材5Bの位置は溝状開口部14の長さ範囲
内で歯形14a…のピッチに合わせて小刻みに設定でき
るから、液剤収容部10の内圧も多段階に調整可能であ
り、出過ぎの際には上記とは逆に押圧部材5Bを後退さ
せればよく、もって液剤の流出性ひいては塗布性を常に
適正に保つことができると共に、塗布幅についても液剤
の流出度合を変えて多段階に調整し得る。
【0027】図3(イ),(ロ)は、この発明の第三実
施例に係る液剤塗布器Cを示す。この液剤塗布器Cで
は、本体1の先筒部材12及び袋体2Aの構成、軸筒部
材11と先筒部材12の連結構造、袋体2Aの取付け構
造はいずれも前記第一及び第二実施例と同様であるが、
軸筒部材11の後端に径断面コ字形の端部カバー15が
螺着され、軸筒部材11の後端側内部に、端部カバー1
5の中心孔15aに基部を回転自在に枢支されたスクリ
ュー軸54aと、このスクリュー軸54aに螺合した押
圧部材としての略円形のナット5Cとが装填されると共
に、該ナット5Cの前端面と袋体2Aの後端面との間に
圧縮コイルスプリング7が介装され、また端部カバー1
5より外部へ突出したスクリュー軸54aの基端部には
捻回用つまみ54bが固着されている。なお、端部カバ
ー15、スクリュー軸54a、捻回用つまみ54b、ナ
ット5Cは、いずれも硬質合成樹脂成形物からなる。
【0028】しかして、軸筒部材11の内面側の径方向
両側位置には軸方向に沿うガイド凹条13,13が設け
られ、これらガイド凹条13,13にナット5Cの外周
の径方向両側に設けた係合キー55,55が嵌合してお
り、もってスクリュー軸54aの回転に伴ってナット5
Cが軸筒部材11内で軸方向に進退移動する。
【0029】この第三実施例の液剤塗布器Cでは、初期
設定においてナット5Cがスクリュー軸54a上での後
限位置に設定されるが、液剤収容部10の内圧低下によ
って塗布口3から液剤が出にくくなれば、捻回用つまみ
54bを介してスクリュー軸54aをナット5Cが前進
する方向に回転させればよい。この操作により、液剤収
容部10の袋体2Aが圧縮コイルスプリング7を介して
間接的に押圧され、この押圧力でベローズ11が短くな
り、液剤収容部10の容積縮小によって内圧が高まるか
ら、以降は液剤が出易くなって滑らかな塗布を行える。
このとき、圧縮コイルスプリング7は自身の圧縮による
緩衝作用を発揮するから、ナット5cで直接に袋体2A
を押圧する場合のような急激な内圧上昇が避けられると
共に、袋体2Aの内圧による対圧縮抵抗でナット5Cの
前進移動が困難になるようなこともない。
【0030】しかして、上記のようにナット5Cを前進
位置に設定したのちにおいても、圧縮コイルスプリング
7の復元力によって袋体2Aに対する押圧力が持続的に
作用し、液剤収容部10内の液量減少に伴う内圧低下が
ベローズ20の圧縮によって補完され、もって長期にわ
たって適正な塗布性が維持されるから、ナット5Cの前
進操作を頻繁に行う必要がなく、それだけ液剤塗布器と
して使い勝手がよい。なお、この第三実施例の液剤塗布
器Cでも、ナット5Cの軸方向位置は任意に設定できる
から、液剤収容部10の内圧ひいては液剤の流出性を無
段階に調整でき、もって塗布幅を自在に選択できると共
に、液剤の出過ぎもナット5Cの後退操作によって解消
できる。
【0031】図4(イ),(ロ)は、この発明の第四実
施例に係る液剤塗布器Dを示す。この液剤塗布器Dで
は、本体1の先筒部材12及び袋体2Aの構成、軸筒部
材11と先筒部材12の連結構造、袋体2Aの取付け構
造はいずれも前記第一〜第三実施例と同様であるが、軸
筒部材11の後端部に押圧部材としての硬質合成樹脂成
形物からなるノック体5Dが取り付けられると共に、該
ノック体5Dと袋体2Aの後端面との間に圧縮コイルス
プリング7が介装され、該軸筒部材11の後部側周面に
は、後位の小さい第一係止孔16aと前位の軸方向に沿
うスリット状の第二係止孔16bとが前後に離間して開
設されている。
【0032】ノック体5Dは、軸筒部材11の内側に適
嵌するノック筒部56と、その中心より前方へ突出した
押圧軸部57と、該ノック筒部56の前端の周縁部より
前方へ突出したレバー片58とを有する一体の硬質合成
樹脂成形物からなり、押圧軸部57の後端側が軸筒部材
11の後端開口より外側へ突出するように配置してい
る。しかして、レバー片58は、外側へL字形に曲折し
た先端の操作用突片58aと、前側を斜辺とした小さい
直角二等辺三角形の係止突起58bとを有しており、初
期設定において、図4(イ)の如く操作用突片58aが
軸筒部材11の第二係止孔16bを通して側方へ突出す
ると共に、係止突起58bが同じく第一係止孔16aに
係合している。また押圧軸部57の前端部にはフランジ
部57aが形成され、このフランジ部57aにて圧縮コ
イルスプリング7の後端部を受けている。
【0033】この第四実施例の液剤塗布器Dでは、塗布
口3から液剤が出にくくなった際、ノック筒部56を指
で押し込めば、係止突起58bが傾斜誘導によってレバ
ー片58を内側へ撓ませる形で第一係止孔16aから離
脱し、ノック体5D全体が前方つまり軸筒部材11の内
奥側へ移動し、この移動に伴って圧縮コイルスプリング
7を介して袋体2Aのベローズ20が押圧されて短くな
り、液剤収容部10の容積縮小によって内圧が高まり、
以降は液剤が出易くなって滑らかな塗布を行える。この
とき、ノック筒部56がある程度まで押し込まれると、
図4(ロ)に示すように係止突起58bが第二係止孔1
6bに入り込んでレバー片58は撓みのない状態に戻る
から、ノック筒部56から指を離しても、係止突起58
bが第二係止孔16bの後端に係合し、ノック体5Dは
前進位置(押圧位置)に保たれる。
【0034】しかして、第二係止孔12bに挿嵌してい
る操作用突片58aは、ノック体5Dの軸方向移動にお
ける摺動ガイドとして周方向回転を阻止すると共に、該
ノック体5Dの係止解除手段としての機能を持つ。すな
わち、ノック体5Dが前進位置にある状態で該操作用突
片58aを内側へ押せば、レバー片58の内側への撓み
によって係止突起58bが第二係止孔16bから離脱す
るため、ノック体5Dは圧縮コイルスプリング7の蓄力
によって後方へ移動し、係止突起58bの第一係止孔1
6aへの係合によって元の後退位置(弱押圧位置)で係
止される。従って、ノック体5Dを前進位置に設定した
のちに体温の伝播等で液剤収容部10の内圧が上昇し、
逆に液剤が出過ぎる状態になっても、操作用突片58a
を押さえるだけで自動的にノック体5Dが後退位置へ戻
り、袋体2Aに対する押圧が弱まるから、ベローズ20
の伸長に伴う内圧低下によって出過ぎが解消されること
になる。
【0035】また、上述のようにノック体5Dは後退位
置と前進位置とに変位するだけであるが、その後退位置
から前進位置への変位操作に際し、袋体2Aとの間に介
在する圧縮コイルスプリング7の短縮によって該ノック
体5Dの移動ストロークの一部が吸収されるため、袋体
2Aの内圧による対圧縮抵抗で該ノック体5Dの前進移
動が困難になるようなことはない。しかして、ノック体
5を前進位置に設定したのちにおいても、圧縮コイルス
プリング7の復元力によって袋体2Aに対する押圧力が
持続的に作用するから、液剤収容部10内の液量減少に
伴う内圧低下がベローズ20の圧縮によって補完され、
もって長期にわたって適正な塗布性を維持できる。
【0036】図5(イ)〜(ハ)は、この発明の第五実
施例に係る液剤塗布器Eを示す。この液剤塗布器Eで
は、前記第四実施例の液剤塗布器Dと同様に袋体2Aを
圧縮変形させる押圧部材としてノック体5Eを用いる
が、該ノック体5Eの押し込み位置が深浅2段に構成さ
れ、その押し込み位置によって液剤収容部の内圧を2段
階に調整できるようになっている。すなわち、ノック体
5Eは、ノック筒部56の前端に、前記液剤塗布器Dと
同様の第一レバー片58と、これよりも長い第二レバー
片59とが、中心の押圧軸部57を挟む径方向両側より
前方へ突出しており、第二レバー片59には操作用突片
59aと係止突起59bとが共に第一レバー片58の操
作用突片59a及び係止突起59bよりも前位に位置し
て設けられている。また軸筒部材11の後部側周面に
は、第二レバー片59の操作用突片59aを挿嵌させる
スリット状の第三係止孔16cが第二係止孔16bより
も前位に開設されている。
【0037】この第五実施例の液剤塗布器Eでは、初期
設定において、図5(イ)の如く第一レバー片58の係
止突起58bが第一係止孔16aに係合し、両レバー片
58,59の操作用突片58a,59aが第二及び第三
係止孔16b,16cにそれぞれ挿嵌して側方へ突出し
ている。しかして、ノック筒部56を指で押し込めば、
係止突起58bが第一係止孔16aから離脱し、ノック
体5E全体が前方へ移動するが、図5(ロ)に示すよう
に係止突起58bが第二係止孔16bの後端に係合する
一段目の押圧位置でノック体5Eを安定に保持できると
共に、更にノック筒部56を押し込むことにより、図5
(ハ)に示すように係止突起59bが第三係止孔16c
の後端に係合する二段目の押圧位置でもノック体5Eを
安定に保持できる。またノック体5Eは、二段目の押圧
位置にある状態で第二レバー片59の操作用突片59a
を内側へ押せば、係止突起59bが第三係止孔16cか
ら離脱し、圧縮コイルスプリング7の蓄力によって後方
へ移動するが、第一レバー片58の係止突起58bが第
二係止孔16bの後端に係合する一段目の押圧位置で係
止され、更にこの一段目の押圧位置にある状態で第一レ
バー片58の操作用突片59aを内側へ押すことによ
り、前記第四実施例の液剤塗布器Dと同様に元の後退位
置に戻る。
【0038】従って、この液剤塗布器Eによれば、ノッ
ク体5Eの前方変位によって圧縮コイルスプリング7を
介して袋体2Aのベローズ20が押圧されて短くなり、
液剤収容部10の容積縮小によって内圧が高まり、液剤
が出易くなるが、ノック体5Eの押し込み位置が深浅2
段に構成されているから、その押し込み位置によって液
剤収容部10の内圧を2段階に調整でき、もって液剤の
流出性の調整幅がより広くなり、塗布性を適正に設定す
ることがより容易になると共に、上記押し込み位置の選
択によって細塗りと太塗りの切替えを行える。
【0039】図6(イ),(ロ)は、この発明の第六実
施例に係る液剤塗布器Fを示す。この液剤塗布器Fで
は、本体1の先筒部材12及び袋体2Aの構成、軸筒部
材11と先筒部材12の連結構造、袋体2Aの取付け構
造はいずれも前記第一〜第五実施例と同様であるが、本
体1の前端側に嵌着して塗布先を保護するためのキャッ
プ6が押圧部材を兼用している。このキャップ6は、図
6(イ)に示すように、外筒部60の内底より短い内筒
部61が同心状に突設されると共に、外筒部60の開口
端に近い内周面に環状の係止溝60aを有しており、本
体1の前端側に挿嵌した際、内筒部61が塗布口3近傍
つまり塗布先部に気密状に外嵌し、この状態で係止溝6
0aが先筒部材12の外周面に設けた環状凸部12に圧
嵌することにより、本体1に止着されるようになってい
る。
【0040】一方、本体1の軸筒部材11の後部側は先
筒部材12の前部側と同外径の細径部11bをなし、そ
の基部近傍の外周面に環状凸部11cを有すると共に、
後端面にキャップ6の内筒部61の外径よりも若干大き
い口径の円孔11dが開設されている。しかして、この
細径部11bの内側には、環状段部8aにて前端側を径
小とした円盤状のばね受け部材8と、その環状段部8a
と袋体2の後端面との間に介装した圧縮コイルスプリン
グ7とが装填されている。
【0041】この液剤塗布器Fでは、塗布性が良好であ
る間は本体1の前端側からキャップ6を単に外した状態
で使用するが、液剤収容部10の内圧低下によって液剤
が出にくくなれば、外したキャップ6を該本体1の後端
側つまり軸筒部材11の細径部11bへ嵌め変えて塗布
操作すればよい。すなわち、図6(ロ)に示すように、
このキャップ6の嵌め変えにより、その内筒部6が円孔
11dより軸筒部材11内に突入してばね受け部材8を
内奥側へ押し込むから、圧縮コイルスプリング7を介し
て袋体2Aのベローズ20が押圧されて短くなり、液剤
収容部10の容積縮小によって内圧が高まり、以降は液
剤が出易くなって滑らかな塗布を行える。このキャップ
6の嵌装に際し、袋体2Aとの間に介在する圧縮コイル
スプリング7の短縮によって内筒部61の突入ストロー
クの一部が吸収されるため、袋体2Aの内圧による対圧
縮抵抗で該キャップ6が嵌着困難になるようなことはな
く、またキャップ6は係止溝60aが軸筒部材11の環
状凸部11cに圧嵌するため、前記細径部11bに嵌装
した状態で止着される。
【0042】この発明の液剤塗布器は、以上の第一〜第
六実施例として示したものに限定されるものではなく、
発明の本質から外れない範囲で種々の構成が可能であ
る。例えば、第一実施例の液剤塗布器Aのように押圧部
材としてスクリュー軸5Aを使用する構成や、第二実施
例の液剤塗布器Bのように押圧部材5Bの位置を多段階
に設定できる構成において、液剤収容部の袋部と押圧部
材との間に第三〜第六実施例で用いたような圧縮コイル
スプリングを介在させることも可能である。しかして、
このような圧縮コイルスプリングを用いる構成において
は、予め圧縮コイルスプリングをある程度の圧縮状態と
して本体内に装填しておけば、その復元力で袋部が押圧
されて液剤消費に伴う液剤収容部の内圧低下を補完し、
押圧部材の変位操作を必要とするまで内圧が低下するの
に長期間を要することになるから、それだけ塗布性を適
正に保ち得る期間が長くなるという利点もある。
【0043】図7は、これら液剤塗布器における本体1
の前端の塗布口3を開閉するバルブ機構の一構成例を示
す。この場合、先筒部材12の前端部に、縮径した先端
を塗布口3とする金属管よりなる塗布先チップ9が圧入
固着されており、その塗布口3の内側には袋状のボール
保持部9aが形成され、このボール保持部9a内に金属
球からなる弁体4が遊嵌状態で且つ一部を該塗布口3よ
り突出する形で装填されると共に、該チップ9内に圧縮
状態で装填された圧縮コイルスプリング17が一端側の
直線部17aの先端で弁体4を内側から押接し、これに
よって該弁体4が常時は塗布口3を内側から封止してい
る。
【0044】図8は、前記同様に塗布口3を開閉するバ
ルブ機構の他の構成例を示す。この場合、先筒部材12
の前端に設けた塗布口3の近傍内周にテーパー状の弁座
12cが形成されると共に、該先筒部材12の内部に、
弁座12bに嵌合するテーパー状の弁部4aを備えた軸
状の弁体4と、この弁体4を内側から押圧する圧縮コイ
ルスプリング18とが装填され、常時は該弁体4が圧縮
コイルスプリング18にて付勢されて細い丸軸状の先端
部4bを塗布口3より突出させている。
【0045】なお、塗布口3を開閉するバルブ機構とし
ては、液剤の塗布に際し、塗布口3より突出した弁体4
を被塗面に押し付けることにより、該弁体4がばね力の
付勢に抗して押し込まれ、もって塗布口3の周縁と弁体
4との間に生じた間隙より液剤が流出するものであれば
よく、図7及び図8に例示した以外の種々の構成を採用
できる。
【0046】また前記第一〜第六実施例の液剤塗布器A
〜Fでは液剤収容部10の少なくとも後端側を構成する
容積可変の袋部が袋体2Aのペローズ2bであるものを
例示したが、該袋部は押圧部材による後方からの押圧に
よって軸方向寸法が短縮し得るものであればよく、例え
ば図9に示す液剤塗布器G,Hの袋体2B,2Cのよう
に可撓性で且つ伸縮性に乏しい合成樹脂膜にて構成され
ていてもよい。
【0047】すなわち、図9(イ),(ロ)に示す第七
実施例の液剤塗布器G、同図(ハ)第八実施例の液剤塗
布器Hでは、共に本体1が、先筒部材12と、ねじ部1
bを介して相互に同軸状に螺合連結した前部及び後部の
軸筒部材11A,11Bとから構成され、合成樹脂から
なる非伸縮性の袋体2B又は2Cが前端の鍔部2aを前
部軸筒部材11Aの内周の環状段部11eと後部軸筒部
材11Bの前端との間で挟着することにより、本体1内
で長手方向に沿うように配置している。しかして、袋体
2Bは、前部とばね受けをなす後端2b以外が可撓性の
薄い膜22になり、その後端2dと押圧部材5Gとの間
に圧縮コイルスプリング7を介在しており、押圧部材5
Gの前進による押圧にて同図(ロ)の如く皺より状態に
変形する。また袋体2Cは、前部を除いて可撓性の薄い
膜22になり、その後端に押圧部材5Hの前端が直接に
接触しており、該押圧部材5Hの前進によって同図
(ハ)の仮想線の如く折り返し状に変形する。なお、図
では便宜的に第七実施例の押圧部材5Gをノック体、第
八実施例の押圧部材5Hをスクリュー軸として示してい
るが、これらは他の様々な形態の押圧部材に代替し得る
ものである。
【0048】その他、この発明の液剤塗布器では、例え
ば、第三実施例の液剤塗布器Cにおけるナット5Cを回
転不能且つ軸方向移動可能とするリニアガイドを例示と
は逆の凹凸関係としたり、第四,五実施例の液剤塗布器
D,Eにおけるノック体5D,5Eに代えて他の様々な
係止及び係止解除機構によるノック方式の押圧部材を用
いたり、ノック体の押圧位置を3段以上の多段に設定す
る等、様々な態様が可能であり、これら以外の細部構成
についても種々設計変更を行える。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、塗布先を被塗
面に押し付けることによって塗布口が開くバルブ機構付
きの液剤塗布器として、押圧部材の変位操作により液剤
収容部の袋部を圧縮できるように構成されているから、
液剤が出にくくなった際に、液剤収容部内に空気を圧入
することなく、ワンタッチ操作によって極めて簡単に液
剤収容部の内圧を高め、この内圧に基づく良好な塗布性
を確保でき、従来の空気圧入方式のような液剤の増粘や
固化を招く恐れがないと共に、過度の内圧上昇による出
過ぎを回避でき、しかも塗布量の調整が可能であり、こ
の塗布量の多少による太塗りと細塗りの使い分けを行え
るものが提供される。
【0050】請求項2の発明によれば、上記の液剤塗布
器として、押圧部材としてスクリュー軸を用いることか
ら、このスクリュー軸の螺挿深度によって前記袋部の圧
縮程度つまり液剤収容部の内圧を無段階に調整でき、も
って塗布性を常に適正な範囲に設定できると共に、その
塗布幅についても無段階に調整可能なものが提供され
る。
【0051】請求項3の発明によれば、上記の液剤塗布
器として、押圧部材による押圧度合を本体軸方向に沿う
溝状開口部の歯形ピッチに対応して小刻みに多段階に多
段階に調整できるから、塗布口からの液剤の流出性ひい
ては塗布性を常に適正な範囲に設定でき、その塗布幅に
ついても液剤の流出度合を変えて多段階に調整可能なも
のが提供される。
【0052】請求項4の発明によれば、上記の液剤塗布
器として、特に押圧部材と液剤収容部の袋部との間に圧
縮コイルスプリングが介在することから、押圧部材を非
押圧又は弱押圧位置から押圧位置へ変位させた際、該圧
縮コイルスプリングの緩衝作用によって過度の内圧上昇
が避けられると共に、押圧部材の押圧位置への変位が容
易であり、変位後においても液剤収容部の袋部に対する
押圧力が持続的に作用して長期にわたって適正な内圧を
維持でき、また予め圧縮コイルスプリングをある程度の
圧縮状態として装填しておくことにより、液剤消費に伴
う内圧低下を抑えて押圧部材の変位操作を要するまでの
期間を長く設定できるものが提供される。
【0053】請求項5の発明によれば、上記の圧縮コイ
ルスプリングを用いた液剤塗布器として、押圧部材がス
クリュー軸の回転によって進退移動するナットよりなる
ことから、該ナットの位置設定によって液剤収容部の内
圧を無段階に調整でき、もって塗布性を常に適正な範囲
に設定できると共に、その塗布幅についても無段階に調
整可能なものが提供される。
【0054】請求項6の発明によれば、上記の圧縮コイ
ルスプリングを用いた液剤塗布器として、押圧部材が後
端部を本体後端より外方突出させたノック体よりなり、
該ノック体の押し込み操作により液剤収容部の袋部を圧
縮して内圧を高め、また係止解除手段により該ノック体
を非押圧又は弱押圧位置へ戻して内圧を低下させること
ができ、操作性に優れるものが提供される。
【0055】請求項7の発明によれば、上記のノック体
を用いた液剤塗布器として、該ノック体の押し込み位置
が深浅2段に構成されているから、その押し込み位置に
よって液剤収容部の内圧を2段階に調整でき、もって液
剤の流出性の調整幅がより広くなり、塗布性を適正に設
定することがより容易になると共に、上記押し込み位置
の選択によって細塗りと太塗りの切替えを行えるものが
提供される。
【0056】請求項8の発明によれば、上記の圧縮コイ
ルスプリングを用いた液剤塗布器として、本体の前端側
に嵌着して塗布先を保護するキャップが押圧部材を兼用
することから、塗布口から液剤が出にくくなれば、前記
キャップを本体の後端側へ嵌着させるだけで液剤収容部
の内圧を高めて良好な塗布性を得ることができ、操作性
に優れると共に、押圧部材として別途に部材を必要とせ
ず、それだけ部品点数が少なく製作コストを低減できる
ものが提供される。
【0057】請求項9の発明によれば、上記の液剤塗布
器として、液剤収容部の袋部がベローズ状であることか
ら、押圧部材による押圧に伴う袋部の圧縮変形ならびに
押圧の解除ないし低減に伴う原形への復帰作動がベロー
ズの伸縮によって容易に且つ確実になされるものが提供
される。
【0058】請求項10の発明によれば、上記の液剤塗
布器として、液剤収容部の袋部が可撓性の合成樹脂膜か
らなるため、該袋部の押圧による圧縮変形と該押圧の解
除ないし低減に伴う原形への復帰作動が容易であるもの
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第一実施例に係る液剤塗布器の縦
断側面図である。
【図2】 同第二実施例に係る液剤塗布器を示すもので
あって、(イ)は該液剤塗布器の後部の平面図、(ロ)
は(イ)図のロ−ロ線における断面矢視図、(ハ)は
(ロ)図のハ−ハ線における断面矢視図である。
【図3】 同第三実施例に係る液剤塗布器を示すもので
あって、(イ)は該液剤塗布器の縦断側面図、(ロ)は
(イ)図のロ−ロ線における断面矢視図である。
【図4】 同第四実施例に係る液剤塗布器を示すもので
あって、(イ)は袋部の押圧操作前の該液剤塗布器の縦
断側面図、(ロ)は押圧操作後の該液剤塗布器の後部の
縦断側面図である。
【図5】 同第五実施例に係る液剤塗布器を示すもので
あって、(イ)は袋部の押圧操作前の該液剤塗布器の縦
断側面図、(ロ)は一段目の押圧状態における該液剤塗
布器の後部の縦断側面図、(ハ)は二段目の押圧状態に
おける該液剤塗布器の後部の縦断側面図である。
【図6】 同第六実施例に係る液剤塗布器を示すもので
あって、(イ)は袋部の押圧操作前の該液剤塗布器の縦
断側面図、(ロ)は押圧操作後の該液剤塗布器の後部の
縦断側面図である。
【図7】 この発明の各実施例に係る液剤塗布器の塗布
先部の一構成例を示す縦断側面図である。
【図8】 同塗布先部の他の構成例を示す縦断側面図で
ある。
【図10】 この発明の第七及び第八実施例に係る液剤塗
布器を示すものであって、(イ)は第七実施例における
押圧操作前の該液剤塗布器の後端部を除く縦断側面図、
(ロ)は押圧操作後の同液剤塗布器の要部の縦断側面
図、(ハ)は第八実施例における押圧操作前の該液剤塗
布器の要部の縦断側面図である。
【符号の説明】
A〜H 液剤塗布器 1 本体 10 液剤収容部 11 軸筒部材 11a ねじ孔 11b 細径部 12 先筒部材 13 ガイド凹条(リニアガイド) 14 溝状開口部 14a 歯形 16a 第一係止孔 16b 第二係止孔 16c 第三係止孔 17,18 圧縮コイルスプリング 2A〜2C 袋体(袋部) 2a フランジ部 20 ベローズ 22 膜 3 塗布口 4 弁体 5A スクリュー軸(押圧部材) 5B 押圧部材 5C ナット(押圧部材) 5D,5E ノック体(押圧部材) 5F〜5H 押圧部材 50a ねじ部 50b 捻回用頭部 51 摺動体 52 板ばね 52a 係止部 53 移動操作部 54a スクリュー軸 54b 捻回用つまみ 55 係合キー 56 ノック筒部 57 押圧軸部 58 レバー片 58a 操作用突片(係止解除手段) 58b 係止突起(係止手段) 59 レバー片 59a 操作用突片(係止解除手段) 59b 係止突起(係止手段) 6 キャップ 60 外筒部 61 内筒部 7 圧縮コイルスプリング 8 ばね受け部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第一実施例に係る液剤塗布器の縦
断側面図である。
【図2】 同第二実施例に係る液剤塗布器を示すもので
あって、(イ)は該液剤塗布器の後部の平面図、(ロ)
は(イ)図のロ−ロ線における断面矢視図、(ハ)は
(ロ)図のハ−ハ線における断面矢視図である。
【図3】 同第三実施例に係る液剤塗布器を示すもので
あって、(イ)は該液剤塗布器の縦断側面図、(ロ)は
(イ)図のロ−ロ線における断面矢視図である。
【図4】 同第四実施例に係る液剤塗布器を示すもので
あって、(イ)は袋部の押圧操作前の該液剤塗布器の縦
断側面図、(ロ)は押圧操作後の該液剤塗布器の後部の
縦断側面図である。
【図5】 同第五実施例に係る液剤塗布器を示すもので
あって、(イ)は袋部の押圧操作前の該液剤塗布器の縦
断側面図、(ロ)は一段目の押圧状態における該液剤塗
布器の後部の縦断側面図、(ハ)は二段目の押圧状態に
おける該液剤塗布器の後部の縦断側面図である。
【図6】 同第六実施例に係る液剤塗布器を示すもので
あって、(イ)は袋部の押圧操作前の該液剤塗布器の縦
断側面図、(ロ)は押圧操作後の該液剤塗布器の後部の
縦断側面図である。
【図7】 この発明の各実施例に係る液剤塗布器の塗布
先部の一構成例を示す縦断側面図である。
【図8】 同塗布先部の他の構成例を示す縦断側面図で
ある。
【図】 この発明の第七及び第八実施例に係る液剤塗
布器を示すものであって、(イ)は第七実施例における
押圧操作前の該液剤塗布器の後端部を除く縦断側面図、
(ロ)は押圧操作後の同液剤塗布器の要部の縦断側面
図、(ハ)は第八実施例における押圧操作前の該液剤塗
布器の要部の縦断側面図である。
【符号の説明】 A〜H 液剤塗布器 1 本体 10 液剤収容部 11 軸筒部材 11a ねじ孔 11b 細径部 12 先筒部材 13 ガイド凹条(リニアガイド) 14 溝状開口部 14a 歯形 16a 第一係止孔 16b 第二係止孔 16c 第三係止孔 17,18 圧縮コイルスプリング 2A〜2C 袋体(袋部) 2a フランジ部 20 ベローズ 22 膜 3 塗布口 4 弁体 5A スクリュー軸(押圧部材) 5B 押圧部材 5C ナット(押圧部材) 5D,5E ノック体(押圧部材) 5F〜5H 押圧部材 50a ねじ部 50b 捻回用頭部 51 摺動体 52 板ばね 52a 係止部 53 移動操作部 54a スクリュー軸 54b 捻回用つまみ 55 係合キー 56 ノック筒部 57 押圧軸部 58 レバー片 58a 操作用突片(係止解除手段) 58b 係止突起(係止手段) 59 レバー片 59a 操作用突片(係止解除手段) 59b 係止突起(係止手段) 6 キャップ 60 外筒部 61 内筒部 7 圧縮コイルスプリング 8 ばね受け部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質材料からなる略長筒状の本体の内部
    に液剤収容部を有し、該本体の前端に前記液剤収容部に
    連通する塗布口が形成され、この塗布口を開閉する弁体
    がばね力で付勢されて一部を外方突出した液剤塗布器に
    おいて、 液剤収容部の少なくとも後端側が容積可変の袋部にて形
    成されると共に、この袋部を後方から押圧して圧縮する
    押圧位置と非押圧又は弱押圧位置とに変位可能な押圧部
    材を備え、 前記押圧部材の変位操作に伴う前記袋部の圧縮により、
    液剤収容部の容積が縮小するように構成されてなる液剤
    塗布器。
  2. 【請求項2】 押圧部材が前記本体に後端より螺挿され
    たスクリュー軸であり、このスクリュー軸の螺挿度合を
    深めることにより、液剤収容部の袋部が圧縮されるよう
    に構成されてなる請求項1記載の液剤塗布器。
  3. 【請求項3】 本体の後部周面に軸方向に沿う溝状開口
    部を有し、この開口部の側縁に複数の歯形が定ピッチで
    形成されると共に、該本体の後端側内部に押圧部材が軸
    方向移動可能に装填され、 前記押圧部材は、前記歯形に対して係脱可能に弾力的に
    係合する係止部と、本体の外側に配置して前記開口部を
    通して一体化された移動操作部とを具備し、 前記移動操作部を介して押圧部材を前進させることによ
    り、液剤収容部の袋部が圧縮されるように構成されてな
    る請求項1記載の液剤塗布器。
  4. 【請求項4】 押圧部材の前端と液剤収容部の袋部後端
    との間に、圧縮コイルスプリングが介在してなる請求項
    1〜3のいずれかに記載の液剤塗布器。
  5. 【請求項5】 本体の後端側内部にスクリュー軸が回転
    自在且つ移動不能に保持されると共に、本体の後端外部
    に配置した捻回用つまみが該スクリュー軸の後端に固着
    され、押圧部材が前記スクリュー軸に螺合したナットよ
    りなり、本体内周に該ナットを回転不能且つ軸方向移動
    可能に保持するリニアガイドを有してなる請求項4記載
    の液剤塗布器。
  6. 【請求項6】 押圧部材が本体の後端部に軸方向移動可
    能に保持されたノック体よりなり、このノック体の後端
    部が本体後端より外方突出すると共に、該ノック体を押
    し込み位置で本体に係止させる係止手段と、この係止を
    解除する係止解除手段とを有してなる請求項4記載の液
    剤塗布器。
  7. 【請求項7】 ノック体の押し込み位置が深浅2段に構
    成されてなる請求項6記載の液剤塗布器。
  8. 【請求項8】 本体の前端側に嵌着して塗布先を保護す
    るキャップが押圧部材を兼用し、該キャップには塗布先
    側への嵌着時に塗布口近傍に外嵌する内筒部が形成さ
    れ、このキャップを本体の後端側へ嵌着させることよ
    り、前記内筒部が本体の内部へ突入し、圧縮コイルスプ
    リングを介して液剤収容部の袋部が圧縮されるように構
    成されてなる請求項4記載の液剤塗布器。
  9. 【請求項9】 液剤収容部の袋部がベローズ状である請
    求項1〜8のいずれかに記載の液剤塗布器。
  10. 【請求項10】 液剤収容部の袋部が可撓性の合成樹脂
    膜からなる請求項1〜8のいずれかに記載の液剤塗布
    器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8246537B2 (en) 2003-08-04 2012-08-21 Olympus Corporation Capsular endoscope

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US8246537B2 (en) 2003-08-04 2012-08-21 Olympus Corporation Capsular endoscope

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