JPH1099457A - マスク - Google Patents
マスクInfo
- Publication number
- JPH1099457A JPH1099457A JP8273975A JP27397596A JPH1099457A JP H1099457 A JPH1099457 A JP H1099457A JP 8273975 A JP8273975 A JP 8273975A JP 27397596 A JP27397596 A JP 27397596A JP H1099457 A JPH1099457 A JP H1099457A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mask
- attached
- attachment
- sheet
- hook
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 この出願発明は、着用者の頭のサイズに合わ
せることができ、着用しながら調節することができ、し
かも、吸気が漏れないマスクを提供することを課題とす
る。 【解決手段】 この出願発明は、マスクの面体の一方の
側端部に取り付けられた取付紐に面ファスナー雄材シー
トが取り付けられており、前記マスクの面体の他方の側
端部に取り付けられた取付紐に面ファスナー雌材シート
が取り付けられているマスクに関する。
せることができ、着用しながら調節することができ、し
かも、吸気が漏れないマスクを提供することを課題とす
る。 【解決手段】 この出願発明は、マスクの面体の一方の
側端部に取り付けられた取付紐に面ファスナー雄材シー
トが取り付けられており、前記マスクの面体の他方の側
端部に取り付けられた取付紐に面ファスナー雌材シート
が取り付けられているマスクに関する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この出願発明は、取付紐に面
ファスナーを有するマスクに関する。
ファスナーを有するマスクに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、マスクには、耳掛け紐、頭に回し
てつける紐などの取付紐が設けられているが、長さが予
め定まっているため、着用者の頭のサイズに合わせるこ
とができず、ゆるかったり、きつかったりするという問題
があった。また、左右の側端部に取り付けた各々２本ず
つの取付紐を、左右各々に適宜の長さで結び、左右にで
きた取付紐の輪を頭部の後ろでプラスチック樹脂製のフ
ックで止めて着用するマスクも知られている。しかし、
この種のマスクは、着用前に取付紐の長さ調節はできる
が、取付紐を結んで長さ調節を行う必要があり、着用し
ながら調節することが難しく、しかも、吸気が漏れない
ように微調整を繰り返す必要があり、煩雑である。ま
た、後頭部でフック止めするため、当該フックは後頭部
に押しつけられた状態になる。吸気が漏れないように着
用するためには、上記フックの後頭部への当接圧を大き
くすることが望ましいが、当接圧が大きくなるとフック
による圧迫感が増すため、調節時に緩く着用する傾向が
あり、結果としてマスクと顔との間に隙間が生じやすい
という問題があった。
てつける紐などの取付紐が設けられているが、長さが予
め定まっているため、着用者の頭のサイズに合わせるこ
とができず、ゆるかったり、きつかったりするという問題
があった。また、左右の側端部に取り付けた各々２本ず
つの取付紐を、左右各々に適宜の長さで結び、左右にで
きた取付紐の輪を頭部の後ろでプラスチック樹脂製のフ
ックで止めて着用するマスクも知られている。しかし、
この種のマスクは、着用前に取付紐の長さ調節はできる
が、取付紐を結んで長さ調節を行う必要があり、着用し
ながら調節することが難しく、しかも、吸気が漏れない
ように微調整を繰り返す必要があり、煩雑である。ま
た、後頭部でフック止めするため、当該フックは後頭部
に押しつけられた状態になる。吸気が漏れないように着
用するためには、上記フックの後頭部への当接圧を大き
くすることが望ましいが、当接圧が大きくなるとフック
による圧迫感が増すため、調節時に緩く着用する傾向が
あり、結果としてマスクと顔との間に隙間が生じやすい
という問題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この出願発明者は、い
ろいろ検討した結果、取付紐に面ファスナーを有するマ
スクを開発することにより、これらの問題を解決するこ
とに成功した。
ろいろ検討した結果、取付紐に面ファスナーを有するマ
スクを開発することにより、これらの問題を解決するこ
とに成功した。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この出願発明は、マスク
の一方の側端部の取付紐に面ファスナー雄材シートが取
り付けられており、他方の側端部の取付紐に、面ファス
ナーの雌材シートが取り付けられていることを特徴とし
ている。
の一方の側端部の取付紐に面ファスナー雄材シートが取
り付けられており、他方の側端部の取付紐に、面ファス
ナーの雌材シートが取り付けられていることを特徴とし
ている。
【０００５】
【発明の実施の形態】この出願発明のマスクとしては、
面ファスナー雄材シートおよび／または面ファスナー雌
材シートの接合面と反対の面であって、頭髪等に接する
面には、シートが滑るのを防止するための滑り止めを設
けることが好ましい。この滑り止めとしては、例えば、
ゴム系フィルム、種々の発泡樹脂フィルム等、タック性
を有する素材で構成すれば良い。
面ファスナー雄材シートおよび／または面ファスナー雌
材シートの接合面と反対の面であって、頭髪等に接する
面には、シートが滑るのを防止するための滑り止めを設
けることが好ましい。この滑り止めとしては、例えば、
ゴム系フィルム、種々の発泡樹脂フィルム等、タック性
を有する素材で構成すれば良い。
【０００６】面ファスナー雄材シートとしては、通常の
面ファスナー雄材が使用されるが、係合突起を多数形成
したものを一方表面の一部にまたは全面に設けたシート
がとくに好ましく、繊維シートに雄材を貼り合わせたも
のでもよい。
面ファスナー雄材が使用されるが、係合突起を多数形成
したものを一方表面の一部にまたは全面に設けたシート
がとくに好ましく、繊維シートに雄材を貼り合わせたも
のでもよい。
【０００７】面ファスナー雌材シートとしては、係合用
ループを多数設けたものを一方表面に設けたシートある
いは面ファスナー雄材と係合可能な布で作成したシート
が好ましい。
ループを多数設けたものを一方表面に設けたシートある
いは面ファスナー雄材と係合可能な布で作成したシート
が好ましい。
【０００８】この出願発明に適用し得る面ファスナー
は、その係合時、「防じんマスクの規格」（昭63，労働
省告示第１９号）の第３条に定められる基準に基づき、
１ｋｇの引張荷重をかけ、破断または離脱しない素材を
任意に選択して用いればよい。
は、その係合時、「防じんマスクの規格」（昭63，労働
省告示第１９号）の第３条に定められる基準に基づき、
１ｋｇの引張荷重をかけ、破断または離脱しない素材を
任意に選択して用いればよい。
【０００９】また、これら面ファスナーシートへの取付
紐の取付は、ミシン、ヒートシール、ステープラー（ホ
ッチキス）、接着剤等、従来周知の技術で実施すれば良
い。取付紐も、従来用いられてきた丸ゴム、平ゴムなど
のゴム紐の他、織物、編物などの布製の取付紐でも良い
が、伸縮性のあるゴム紐が好ましい。
紐の取付は、ミシン、ヒートシール、ステープラー（ホ
ッチキス）、接着剤等、従来周知の技術で実施すれば良
い。取付紐も、従来用いられてきた丸ゴム、平ゴムなど
のゴム紐の他、織物、編物などの布製の取付紐でも良い
が、伸縮性のあるゴム紐が好ましい。
【００１０】この出願発明のマスクは、どのようなマス
クの面体でも適用し得るが、とくに、密閉性が要求され
る成形マスクが好適である。取付紐が２本であることが
とくに好ましいが、取付紐が２本の場合には、この場
合、マスク面体側に取り付けられた取付紐の距離と、面
ファスナーを構成する雄材シート及び雌材シートに取り
付けられた取付紐の取付距離との配置関係は、吸気の漏
れや装着感に影響する。従って、面ファスナーを構成す
る雌材シートと雄材シートとの各々の取付紐の取付距離
を一致させ、当該取付距離は、マスク面体側の取付紐の
取付距離以上とするのが好適である。このような構成と
することにより、顔面において、マスクが安定し、上下
にずれることなく密着する。
クの面体でも適用し得るが、とくに、密閉性が要求され
る成形マスクが好適である。取付紐が２本であることが
とくに好ましいが、取付紐が２本の場合には、この場
合、マスク面体側に取り付けられた取付紐の距離と、面
ファスナーを構成する雄材シート及び雌材シートに取り
付けられた取付紐の取付距離との配置関係は、吸気の漏
れや装着感に影響する。従って、面ファスナーを構成す
る雌材シートと雄材シートとの各々の取付紐の取付距離
を一致させ、当該取付距離は、マスク面体側の取付紐の
取付距離以上とするのが好適である。このような構成と
することにより、顔面において、マスクが安定し、上下
にずれることなく密着する。
【００１１】この出願発明のマスクの面体は、熱接着性
繊維を含む不織布から構成されることがとくに好ましい
が、不織布と不織布との間に他の濾材を積層してもよ
い。濾材としては、メルトブロー不織布などの極細な繊
維から構成される不織布、分割繊維を含む不織布、水流
絡合不織布、これらの不織布にエレクトレット化処理を
施した不織布、または活性炭などの吸着剤からなる粉粒
体を担持した繊維層などが好適に使用できるが、とく
に、塵埃の捕集能力に優れたエレクトレット化処理され
たメルトブロー不織布が好ましい。
繊維を含む不織布から構成されることがとくに好ましい
が、不織布と不織布との間に他の濾材を積層してもよ
い。濾材としては、メルトブロー不織布などの極細な繊
維から構成される不織布、分割繊維を含む不織布、水流
絡合不織布、これらの不織布にエレクトレット化処理を
施した不織布、または活性炭などの吸着剤からなる粉粒
体を担持した繊維層などが好適に使用できるが、とく
に、塵埃の捕集能力に優れたエレクトレット化処理され
たメルトブロー不織布が好ましい。
【００１２】これら不織布に用いる熱接着性繊維として
は、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維などのポリ
オレフィン系繊維、共重合ポリエステル系繊維、共重合
ポリアミド系繊維などが使用されるが、とくに、ポリプ
ロピレン／ポリエチレン複合繊維、ポリエステル／ポリ
エチレン複合繊維、未延伸ポリエステル繊維が好まし
い。不織布の構成繊維に占める熱接着性繊維の割合は３
０〜１００％であって、５０〜１００％がとくに好まし
い。熱接着性繊維の割合が上記範囲より少ないと形状が
不安定に保形しにくくなったり、シール部の強度が弱く
なることがある。
は、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維などのポリ
オレフィン系繊維、共重合ポリエステル系繊維、共重合
ポリアミド系繊維などが使用されるが、とくに、ポリプ
ロピレン／ポリエチレン複合繊維、ポリエステル／ポリ
エチレン複合繊維、未延伸ポリエステル繊維が好まし
い。不織布の構成繊維に占める熱接着性繊維の割合は３
０〜１００％であって、５０〜１００％がとくに好まし
い。熱接着性繊維の割合が上記範囲より少ないと形状が
不安定に保形しにくくなったり、シール部の強度が弱く
なることがある。
【００１３】これらの熱接着性繊維を含む繊維層と活性
炭等の粉粒体との総目付は、１３０〜６００ｇ／ｍ2が
好ましく、１５０〜４５０ｇ／ｍ2がとくに好ましい。
１３０ｇ／ｍ2未満では塵埃の捕集効率や保型性が十分
でなかったり、マスク表面にしわが入ったり、シール強
度が不足したりすることがあり、また、６００ｇ／ｍ2を
超えると圧力損失が大きくなり息苦しくなることがあ
る。さらに、活性炭等の粉粒体は、上記総目付の範囲内
で０〜２００ｇ／ｍ2の範囲内で設計すれば良く、脱臭
を目的として活性炭を用いる場合には、４０〜１２０ｇ
／ｍ2が好ましい。
炭等の粉粒体との総目付は、１３０〜６００ｇ／ｍ2が
好ましく、１５０〜４５０ｇ／ｍ2がとくに好ましい。
１３０ｇ／ｍ2未満では塵埃の捕集効率や保型性が十分
でなかったり、マスク表面にしわが入ったり、シール強
度が不足したりすることがあり、また、６００ｇ／ｍ2を
超えると圧力損失が大きくなり息苦しくなることがあ
る。さらに、活性炭等の粉粒体は、上記総目付の範囲内
で０〜２００ｇ／ｍ2の範囲内で設計すれば良く、脱臭
を目的として活性炭を用いる場合には、４０〜１２０ｇ
／ｍ2が好ましい。
【００１４】さらに、この出願発明のマスクは、その面
体の一方の側端部に取り付けられた取付紐が、摺動でき
るように取り付けられていることが好ましい。このよう
な構造としては、例えば、面ファスナー雄材シートまた
は面ファスナー雌材シートのうちの一方のシートに設け
られた管状部を経由して、再び上述のマスク面体の一方
の側端部に戻して取り付けた構造が好ましい。ここで言
う管状部は、面ファスナーを構成するシートのうち、例
えば面体と面ファスナーシートとの配置関係において、
面ファスナーの面体側の端部のように、係合に関係しな
い領域に設けるのが好適である。この配設手段として
は、面ファスナーシート端部を折り返して、取付紐の取
付手段と同様にミシン、ヒートシール、ステープラー
（ホッチキス）、接着剤等で管状としたり、或いは、他
の手段により管状にすればよい。この管状部を設けるこ
とにより、当該部内を貫通する取付紐の動きを実質的に
拘束せずに面体と面ファスナーとの配置関係を、上部離
間距離と下部離間距離との長さによって調節できる。
体の一方の側端部に取り付けられた取付紐が、摺動でき
るように取り付けられていることが好ましい。このよう
な構造としては、例えば、面ファスナー雄材シートまた
は面ファスナー雌材シートのうちの一方のシートに設け
られた管状部を経由して、再び上述のマスク面体の一方
の側端部に戻して取り付けた構造が好ましい。ここで言
う管状部は、面ファスナーを構成するシートのうち、例
えば面体と面ファスナーシートとの配置関係において、
面ファスナーの面体側の端部のように、係合に関係しな
い領域に設けるのが好適である。この配設手段として
は、面ファスナーシート端部を折り返して、取付紐の取
付手段と同様にミシン、ヒートシール、ステープラー
（ホッチキス）、接着剤等で管状としたり、或いは、他
の手段により管状にすればよい。この管状部を設けるこ
とにより、当該部内を貫通する取付紐の動きを実質的に
拘束せずに面体と面ファスナーとの配置関係を、上部離
間距離と下部離間距離との長さによって調節できる。
【００１５】
【実施例】まず、図面によって、この出願発明の実施例
１及び実施例２を説明する。図１は、実施例１のマスク
の平面図、図２は実施例２のマスクの平面図、図３は実
施例３のマスクの平面図、図４はこれら実施例の面ファ
スナー断面図、そして図５は滑り止めの付いた面ファス
ナー断面図をそれぞれ示す。始めに、取付紐２は、図
１、２に示すように、その端部に面ファスナーの雌材シ
ート３あるいは雄材シート４にミシン目７によって取り
付けた。先にも述べた通り、雄材は取付紐２に直接取り
付ける必要はなく、これら図に示すように、取付紐２に
繊維シート（符号省略）を取り付け、当該シートに雄材
を設ける雄材シート４の形態でも良い。以下、各々の実
施例について詳細に説明する。
１及び実施例２を説明する。図１は、実施例１のマスク
の平面図、図２は実施例２のマスクの平面図、図３は実
施例３のマスクの平面図、図４はこれら実施例の面ファ
スナー断面図、そして図５は滑り止めの付いた面ファス
ナー断面図をそれぞれ示す。始めに、取付紐２は、図
１、２に示すように、その端部に面ファスナーの雌材シ
ート３あるいは雄材シート４にミシン目７によって取り
付けた。先にも述べた通り、雄材は取付紐２に直接取り
付ける必要はなく、これら図に示すように、取付紐２に
繊維シート（符号省略）を取り付け、当該シートに雄材
を設ける雄材シート４の形態でも良い。以下、各々の実
施例について詳細に説明する。
【００１６】実施例１ マスクの濾材部分となる面体１を構成する不織布は、ポ
リプロピレン繊維４０重量％と熱接着性繊維としてポリ
エチレン／ポリプロピレン複合繊維６０重量％とを含む
目付１２０ｇ／ｍ2の不織布と、ポリプロピレン繊維３５
重量％と上記熱接着性繊維６５重量％とを含む目付１２
０ｇ／ｍ2の不織布との間に、目付４０ｇ／ｍ2のエレク
トレット化処理されたポリプロピレン製メルトブロー不
織布１枚を挟んで積層した。この積層物を熱成形すると
同時に、周縁を超音波シールし、成形マスクの面体１を
作製した。つぎに、面体１の側端部６’には、滑り止め
５（図４参照）を積層した面ファスナー雌材３を他端部
に有する取付紐２をミシン目７によって取付け、他の側
端部６には、他端部に面ファスナー雄材４を有する取付
紐２を同様な手段で取付けた。この際、滑り止め５は、
タック性を有する素材として、「ダイナフレックスＤＳ
−３００３」（日本合成ゴム（株）製，商品名）を用い
た。また、雄材４は「メカニカルフックＣＳ−２００」
（住友スリーエム（株）製，商品名）を用いると共に、
雌材３には前述の熱接着性繊維７０重量％とポリプロピ
レン繊維３０重量％とをニードルパンチ法で絡合した１
７０ｇ／ｍ2の不織布を用いた。さらに、図１に示すよ
うに、面ファスナー雌材３および雄材４を構成する部材
での取付紐の取付距離ｈは９ｃｍ、マスク本体側での取
付紐の取付距離Ｈは４ｃｍとした。
リプロピレン繊維４０重量％と熱接着性繊維としてポリ
エチレン／ポリプロピレン複合繊維６０重量％とを含む
目付１２０ｇ／ｍ2の不織布と、ポリプロピレン繊維３５
重量％と上記熱接着性繊維６５重量％とを含む目付１２
０ｇ／ｍ2の不織布との間に、目付４０ｇ／ｍ2のエレク
トレット化処理されたポリプロピレン製メルトブロー不
織布１枚を挟んで積層した。この積層物を熱成形すると
同時に、周縁を超音波シールし、成形マスクの面体１を
作製した。つぎに、面体１の側端部６’には、滑り止め
５（図４参照）を積層した面ファスナー雌材３を他端部
に有する取付紐２をミシン目７によって取付け、他の側
端部６には、他端部に面ファスナー雄材４を有する取付
紐２を同様な手段で取付けた。この際、滑り止め５は、
タック性を有する素材として、「ダイナフレックスＤＳ
−３００３」（日本合成ゴム（株）製，商品名）を用い
た。また、雄材４は「メカニカルフックＣＳ−２００」
（住友スリーエム（株）製，商品名）を用いると共に、
雌材３には前述の熱接着性繊維７０重量％とポリプロピ
レン繊維３０重量％とをニードルパンチ法で絡合した１
７０ｇ／ｍ2の不織布を用いた。さらに、図１に示すよ
うに、面ファスナー雌材３および雄材４を構成する部材
での取付紐の取付距離ｈは９ｃｍ、マスク本体側での取
付紐の取付距離Ｈは４ｃｍとした。
【００１７】この様にして、図１に示すようなマスクを
作製した。このマスクは、面ファスナー雌材シート３、
及び雄材シート４により固定できるので、簡単に、しか
も、空気が漏れることがない様に顔に着用することがで
きた。さらに、上述の実施例１では、取付距離ｈをマス
ク本体側での取付距離Ｈよりも大きく採る構成とした。
通常、マスクの面体側での取付距離Ｈは、着用者の耳の
高さとほぼ同等とするのが一般的であるが、この実施例
では面ファスナー側での取付距離ｈを耳の高さよりも大
きく採ることにより、取付紐が実質的に耳に触れず、着
用時に拘束感をやわらげることができた。さらに、この
ような構成とすることにより、拘束感を緩和するととも
に、マスク本体を顔面に安定した状態で固定でき、極め
て良好な着用感を実現することができた。
作製した。このマスクは、面ファスナー雌材シート３、
及び雄材シート４により固定できるので、簡単に、しか
も、空気が漏れることがない様に顔に着用することがで
きた。さらに、上述の実施例１では、取付距離ｈをマス
ク本体側での取付距離Ｈよりも大きく採る構成とした。
通常、マスクの面体側での取付距離Ｈは、着用者の耳の
高さとほぼ同等とするのが一般的であるが、この実施例
では面ファスナー側での取付距離ｈを耳の高さよりも大
きく採ることにより、取付紐が実質的に耳に触れず、着
用時に拘束感をやわらげることができた。さらに、この
ような構成とすることにより、拘束感を緩和するととも
に、マスク本体を顔面に安定した状態で固定でき、極め
て良好な着用感を実現することができた。
【００１８】実施例２ 他の実施例として、ポリプロピレン繊維４０重量％と熱
接着性繊維としてポリエチレン/ポリプロピレン複合繊
維６０重量％とを含む目付１２０ｇ／ｍ2の不織布と、こ
の熱接着性繊維１００重量％からなる目付１１０ｇ／ｍ
2の不織布との間に、活性炭粒子４０ｇ／ｍ2を挟んで積
層した。この積層物を熱成形すると同時に、周縁を超音
波シールして成形マスクの面体１を作製した。面ファス
ナーの各シート及び取付紐の面体１への取付は、各々の
取付紐毎に一対の面ファスナー部材を設け、合計２対の
面ファスナーとしたことを除いては、実施例１と同様に
行った。さらに、取付紐の取付手段として、前述したヒ
ートシールの代わりにミシン目７によってマスクを作製
した。このような場合であっても、取付紐同士が耳に接
触せず、簡単に、しかも、空気の漏れがないように顔に
着用することができた。
接着性繊維としてポリエチレン/ポリプロピレン複合繊
維６０重量％とを含む目付１２０ｇ／ｍ2の不織布と、こ
の熱接着性繊維１００重量％からなる目付１１０ｇ／ｍ
2の不織布との間に、活性炭粒子４０ｇ／ｍ2を挟んで積
層した。この積層物を熱成形すると同時に、周縁を超音
波シールして成形マスクの面体１を作製した。面ファス
ナーの各シート及び取付紐の面体１への取付は、各々の
取付紐毎に一対の面ファスナー部材を設け、合計２対の
面ファスナーとしたことを除いては、実施例１と同様に
行った。さらに、取付紐の取付手段として、前述したヒ
ートシールの代わりにミシン目７によってマスクを作製
した。このような場合であっても、取付紐同士が耳に接
触せず、簡単に、しかも、空気の漏れがないように顔に
着用することができた。
【００１９】実施例１、２では、図４に示すように、滑
り止め５を設けた場合につき説明したが、この出願発明
は、これに限定されるものではなく、図５に示すように
滑り止め５を設けることなく、面ファスナーを具備した
マスクであっても、着用時の調整は簡単に行うことがで
きる。
り止め５を設けた場合につき説明したが、この出願発明
は、これに限定されるものではなく、図５に示すように
滑り止め５を設けることなく、面ファスナーを具備した
マスクであっても、着用時の調整は簡単に行うことがで
きる。
【００２０】実施例３ マスクの濾材部分となる面体１を実施例１と同様に作製
した。次いで、図３に示すように、予め、面ファスナー
雌材シート３及び面ファスナー雄材シート４の端部を折
り返した後に縫製し、管状部８を形成し、この管状部８
内に、面体１の一方の側端部６に縫製で取り付けた取付
紐２を通し、この取付紐２を再び側端部６に取付距離Ｈ
を採って縫製することにより、面ファスナー雌材シート
３及び面ファスナー雄材シート４を各々取り付けた。こ
の場合、前述した取付距離ｈは、管状部８内を通した取
付紐２の長さにほぼ一致する。
した。次いで、図３に示すように、予め、面ファスナー
雌材シート３及び面ファスナー雄材シート４の端部を折
り返した後に縫製し、管状部８を形成し、この管状部８
内に、面体１の一方の側端部６に縫製で取り付けた取付
紐２を通し、この取付紐２を再び側端部６に取付距離Ｈ
を採って縫製することにより、面ファスナー雌材シート
３及び面ファスナー雄材シート４を各々取り付けた。こ
の場合、前述した取付距離ｈは、管状部８内を通した取
付紐２の長さにほぼ一致する。
【００２１】このような実施例３のマスクの場合、取付
紐２は管状部８内を通した構成としているため、例え
ば、取付距離Ｈを構成する取付位置のうちの一方から面
ファスナー雄材シート３に至る距離と、他方の取付位置
から当該シート３に至る距離とを、実質的に自由に変え
ることができる。従ってマスクの着用時、着用者は顔面
に密着した面体１と、係合した状態の面ファスナー部材
の延在面との配置関係を種々に採ることができ、好適な
着用感を自ら選択することが可能であった。以上、この
発明の実施例につき説明したが、この出願発明は、これ
ら実施例にのみ限定されるものではなく、形状、配置関
係、数値的条件及びその他の条件は、この発明の目的の
範囲内で任意好適に設計し得る。
紐２は管状部８内を通した構成としているため、例え
ば、取付距離Ｈを構成する取付位置のうちの一方から面
ファスナー雄材シート３に至る距離と、他方の取付位置
から当該シート３に至る距離とを、実質的に自由に変え
ることができる。従ってマスクの着用時、着用者は顔面
に密着した面体１と、係合した状態の面ファスナー部材
の延在面との配置関係を種々に採ることができ、好適な
着用感を自ら選択することが可能であった。以上、この
発明の実施例につき説明したが、この出願発明は、これ
ら実施例にのみ限定されるものではなく、形状、配置関
係、数値的条件及びその他の条件は、この発明の目的の
範囲内で任意好適に設計し得る。
【００２２】
【発明の効果】この発明のマスクによれば、面ファスナ
ーを係合させる位置を自由に変えることによって、取付
紐の長さを調整して着用することができるため、マスク
がきつすぎたり、ゆるすぎたりすることなく各自の要望
に合わせて簡便に着用できる。また、滑り止めが面ファ
スナーシートの裏面に設けられているので、シートが滑
らず、しっかりと固定できる。さらに、面ファスナー側
の取付距離ｈをマスク本体側の取付距離Ｈ以上とした
り、面ファスナーシートの端部に管状部を設ける構成を
採ることにより、極めて拘束感が少なく、しかもマスク
本体が安定した状態で、吸気漏れ解消が図れる。
ーを係合させる位置を自由に変えることによって、取付
紐の長さを調整して着用することができるため、マスク
がきつすぎたり、ゆるすぎたりすることなく各自の要望
に合わせて簡便に着用できる。また、滑り止めが面ファ
スナーシートの裏面に設けられているので、シートが滑
らず、しっかりと固定できる。さらに、面ファスナー側
の取付距離ｈをマスク本体側の取付距離Ｈ以上とした
り、面ファスナーシートの端部に管状部を設ける構成を
採ることにより、極めて拘束感が少なく、しかもマスク
本体が安定した状態で、吸気漏れ解消が図れる。
【図１】 実施例１を説明するマスクの説明図
【図２】 実施例２のマスクの説明図
【図３】 実施例３を説明するマスクの説明図
【図４】 滑り止めの付いた面ファスナー断面図
【図５】 面ファスナー断面図
１ 面体 ２ 取付紐 ３ 面ファスナー雌材シート ４ 面ファスナー雄材シート ５ 滑り止め ６，６’ 側端部 ７ ミシン目 ８ 管状部 Ｈ マスク本体側の取付距離 ｈ 面ファスナー側の取付距離
Claims (5)
- 【請求項１】 マスクの面体の一方の側端部に取り付け
られた取付紐に面ファスナー雄材シートが取り付けられ
ており、前記マスクの面体の他方の側端部に取り付けら
れた取付紐に面ファスナー雌材シートが取り付けられて
いることを特徴とするマスク。 - 【請求項２】 面ファスナー雄材シート及び／または面
ファスナー雌材シートの接合面と反対側の面に滑り止め
が設けられていることを特徴とする請求項１に記載のマ
スク。 - 【請求項３】 滑り止めがタック性を有する素材で構成
されていることを特徴とする請求項２に記載のマスク。 - 【請求項４】 面ファスナー雌材シート及び面ファスナ
ー雄材シートの取付紐の取付位置が各々２箇所であり、
この２箇所の取付距離ｈが、マスクの面体の側端部の２
箇所の取付紐の取付距離Ｈ以上であることを特徴とする
請求項１〜３のいずれかに記載のマスク。 - 【請求項５】 取付紐が面ファスナー雄材シートまたは
面ファスナー雌材シートにおいて摺動できるように取り
付けられていることを特徴とする請求項１〜４のいずれ
かに記載のマスク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8273975A JPH1099457A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | マスク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8273975A JPH1099457A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | マスク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1099457A true JPH1099457A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17535190
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8273975A Pending JPH1099457A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | マスク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1099457A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003325687A (ja) * | 2002-03-07 | 2003-11-18 | Koofuku:Kk | ぬれマスク |
| WO2004028637A1 (en) * | 2002-09-27 | 2004-04-08 | Sang Ho Lee | Dustproof mask easy to wear and remove |
| JP2007021028A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-02-01 | Daio Paper Corp | マスク |
| US9247788B2 (en) | 2013-02-01 | 2016-02-02 | 3M Innovative Properties Company | Personal protective equipment strap retaining devices |
| US9259058B2 (en) | 2013-02-01 | 2016-02-16 | 3M Innovative Properties Company | Personal protective equipment strap retaining devices |
-
1996
- 1996-09-26 JP JP8273975A patent/JPH1099457A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003325687A (ja) * | 2002-03-07 | 2003-11-18 | Koofuku:Kk | ぬれマスク |
| WO2004028637A1 (en) * | 2002-09-27 | 2004-04-08 | Sang Ho Lee | Dustproof mask easy to wear and remove |
| JP2007021028A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-02-01 | Daio Paper Corp | マスク |
| US9247788B2 (en) | 2013-02-01 | 2016-02-02 | 3M Innovative Properties Company | Personal protective equipment strap retaining devices |
| US9259058B2 (en) | 2013-02-01 | 2016-02-16 | 3M Innovative Properties Company | Personal protective equipment strap retaining devices |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5934275A (en) | Mask with elastic webbing | |
| US5803077A (en) | Mask with elastic webbing | |
| KR20100102112A (ko) | 신장-패널을 갖는 마스크 | |
| JP6097241B2 (ja) | マスク | |
| JP2001505070A (ja) | エラストマー複合ヘッドバンド | |
| WO2007010969A1 (ja) | 立体マスク | |
| JP2003527889A (ja) | 圧縮要素を有する保持アセンブリ及びその使用方法 | |
| JPH11104256A (ja) | 複合マスク、マスク装着具、及びマスク装着具用の伸縮性複合型ベルト | |
| JP2016137119A (ja) | 衛生マスク | |
| US20050059950A1 (en) | Absorbent garments with extendable side panels | |
| JPH10505517A (ja) | 留め直し可能で伸縮自在のファスナーシステム | |
| JP2602794Y2 (ja) | 突出型複合マスク | |
| JPH1099457A (ja) | マスク | |
| TW202220570A (zh) | 口罩 | |
| JP3785432B2 (ja) | 使い捨ての防じんマスクおよびその製造方法 | |
| JP4372638B2 (ja) | 立体マスク | |
| JP2511455Y2 (ja) | オムツ | |
| JP4662937B2 (ja) | クロージャシステムおよび製造方法 | |
| JP4368696B2 (ja) | マスク | |
| JP2546834Y2 (ja) | ガーゼマスク | |
| JPH11104255A (ja) | 複合マスク、マスク装着具、及びマスク装着用の非直線型ベルト | |
| JP4432383B2 (ja) | シートカバー構造 | |
| JP4782630B2 (ja) | マスク | |
| JPH09313630A (ja) | 成形マスク | |
| JP7445636B2 (ja) | マスク |