JPH1099455A - 加温治療装置 - Google Patents
加温治療装置Info
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- JPH1099455A JPH1099455A JP25484196A JP25484196A JPH1099455A JP H1099455 A JPH1099455 A JP H1099455A JP 25484196 A JP25484196 A JP 25484196A JP 25484196 A JP25484196 A JP 25484196A JP H1099455 A JPH1099455 A JP H1099455A
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Abstract
内部の温度のみを任意の温度に設定することができる加
温治療装置を提供する。 【解決手段】高周波アンテナ3を内蔵した生体加温用ア
プリケータ2と、生体加温用アプリケータ2の表面近傍
に設けられた温度センサ4と、温度センサ4からの温度
センサ信号に基づいて、高周波アンテナ3へ供給する高
周波電力を制御する制御回路6と、生体加温用アプリケ
ータ2に設けられた灌流ポンプ7と、灌流ポンプ7の灌
流量あるいは灌流水温を変化させる流量または水温調整
器8とを具備する。
Description
し、特に、癌の温熱治療や、前立腺肥大性の加温治療な
どを行なう加温治療装置に関するものである。
ブロック図であり、所定の高周波を発生する高周波発振
器1と、この高周波発振器1に接続され、内部に高周波
アンテナを有し、生体の治療に用いられるアプリケータ
2と、このアプリケータ2の表面近傍に設けられた温度
センサ4と、この温度センサ4の出力と電圧調整器5の
出力とを受けて、高周波発振器1を制御する制御回路6
とを具備する。
器1からアプリケータ2に内蔵された高周波アンテナ3
を介して、高周波電力が図示せぬ生体に向けて放射され
る。このとき、温度センサ4によって生体表面としての
生体粘膜の温度を測定し、測定した温度を制御回路6に
入力する。制御回路6は温度センサ4からの測定温度
と、電圧調整器5において設定した設定温度とを比較し
て、測定温度が設定温度よりも高い場合は、高周波発振
器1の高周波出力を停止する。逆に、測定温度が設定温
度よりも低い場合には、高周波発振器1からの出力が大
きくなるように制御する。このように、温度センサ4で
の測定温度をフィードバックして、測定温度が電圧調整
器5で設定した温度になるように、高周波発振器1から
の電力を制御する。
示しており、縦軸が温度T、横軸が、生体粘膜から生体
の深さ方向への距離Dを表す。図8において、破線Aで
示す曲線は、温度センサ4によって測定される生体の表
面温度がt0 となるように電圧調整器5によって設定し
たときに得られる曲線であり、一点鎖線Bで示す曲線
は、生体の表面温度がt1 となるように設定したときに
得られる曲線であり、実線Cで示す曲線は、生体の表面
温度がt2 となるように設定したときに得られる曲線で
ある。したがって、電圧調整器5を適当に調整すること
によって所望の温度特性を得ることができる。
いた場合は、図8に示すように生体の表面の温度が一番
高く、深部になるほど温度が低くなるので、生体の深部
を生体表面よりも高い温度にすることができない。すな
わち、生体の深部を例えば、50度に加熱したいと考え
た場合には、生体表面温度が50度よりも更に高い温度
になってしまうので粘膜表面を火傷させてしまう可能性
がある。
の表面よりも生体内部の温度を高く設定することができ
る構成を示しており、灌流冷却機構として、アプリケー
タ2に灌流ポンプ7を組み合わせたことを特徴とする。
り、生体表面に比べて生体内部の温度が高くなってい
る。図10に示す曲線C′、B′、A′の変化は、図9
の電圧調整器5を適当に調整することによって得られ、
図9に示す構成を用いれば図7に示す構成の不具合を解
決することができる。
示すような構成を用いた場合は、生体内部の温度を高く
しようとすると、図10に示すようにそれに伴って生体
表面の温度もt0 、t1、t2 というふうに上昇してし
まう欠点がある。生体の蛋白質は約45度以上になると
蛋白変性、すなわち壊死を起こすことが知られている。
したがって、蛋白変性を起こさないようにするために、
粘膜表面の温度を45度以下に保持するとともに、生体
内部の温度だけを変化させるようにして、生体表面を火
傷させることなしに加温治療を行うことができる加温治
療装置が望まれていた。
皮膚の温度が42度以上になった場合には患者が熱感を
訴える場合があるので、粘膜表面の温度は高々42、4
3度に保持しておき、生体内部のみの温度を変化させる
ことができる加温治療装置が望まれていた。
着目してなされたものであり、その目的とするところ
は、簡単な構成で、生体表面の温度を所定の温度に保持
して、生体内部の温度のみを任意の温度に設定すること
ができる加温治療装置を提供することにある。
めに、本発明の加温治療装置は、高周波アンテナを内蔵
した生体加温用アプリケータと、該生体加温用アプリケ
ータの表面近傍に設けられた温度センサと、該温度セン
サからの温度センサ信号に基づいて、前記高周波アンテ
ナへ供給する高周波電力を制御する制御回路と、上記生
体加温用アプリケータに設けられた灌流冷却機構と、該
灌流冷却機構の灌流量あるいは灌流水温を変化させる調
整器とを具備する。
波アンテナを内蔵した生体加温用アプリケータを用いて
加温治療を行なうにあたって、この生体加温用アプリケ
ータの表面近傍に設けられた温度センサからの温度セン
サ信号に基づいて、前記高周波アンテナへ供給する高周
波電力を制御するとともに、上記生体加温用アプリケー
タに灌流冷却機構を設けて、該灌流冷却機構の灌流量あ
るいは灌流水温を調整器によって変化させるようにす
る。
施形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態
に係る加温治療装置の構成を示すブロック図であり、図
9の灌流ポンプ7に流量または水温調整器8を設けると
ともに、可変の電圧調整器5を固定の電圧調整器15に
変更したことを特徴とする。
示している。図2に示すように、生体表面の温度は変化
することなくt0 に保持されるとともに、生体内部の温
度を曲線G、F、Eのように変化させることができる。
このような曲線G、F、Eは灌流ポンプ7の流量または
水温調整器8の流量または水温を調整することによって
得られる。したがって、生体表面の温度t0 を、患者が
熱感を訴える温度(例えば41度から42度)よりも低
い温度に保持したまま、生体内部の温度を任意の高い温
度、例えば、50度や60度に設定することができる。
来はt0 からt2 までの幅広い範囲にわたって高い温度
精度を持つことが要求されたが、図1に示す構成によれ
ば、図2に示すように、生体表面での温度は巾を持たず
t0 の一点のみになるので、このt0 という一点のみの
温度精度を高くすればよい。これによって、簡単な回路
構成、安価な回路構成で、加温治療装置を実現すること
ができる。
の加温治療装置に適用した本発明の第2実施形態を説明
する。図3は、図1のアプリケータ2を経尿道的に患部
に装着した状態を示している。アプリケータ2に設けら
れたバルーン10は、アプリケータ2が装着されている
間、膀胱9内で膨らませておくことによりアプリケータ
2が抜けないようにするためのものである。高周波アン
テナ3は、前立腺11の中央部付近を中心として球状に
放射する特性を持つように形成されており、高周波アン
テナ3から放射された高周波は、半径約20ミリ程度の
深さまでを加温できる。
表面には、温度センサ1(13)が内蔵されている。こ
の温度センサ1(13)は図1に示す温度センサ4に相
当するものである。この温度センサ1(13)で生体表
面としての尿道粘膜の温度を測定して、測定値が一定に
なるように、高周波発振器1の出力が制御される。
心から約20ミリメートル離れた位置には温度センサ2
(14)が設けられている。この温度センサ2(14)
は加温中心以外の温度が異常に高くならないように監視
するためのものであり、温度センサ2(14)で測定し
た温度が、所定の温度よりも高い場合には、高周波アン
テナ3からの高周波の放射が正常に行われていないか、
あるいはアプリケータ2が正常に装着されていないと判
断され、高周波アンテナ3からの高周波の放射が停止さ
れる。
ぬ灌流冷却機構が設けられており、これによって、尿道
粘膜を比較的低い温度に保持した状態で前立腺11の内
部を高い温度に加温することができる。人の尿道粘膜は
臨床的には個人差があるが、温度が40度以上、特に4
1、42度になると熱感を訴えることが知られている。
図である。図4は、アプリケータ2の表面を約39度か
ら40度に保持した状態で流量を変化させると、生体内
部のピーク温度が変化することを示しており、流量30
ミリリットルの場合は生体内部のピーク温度が56度か
ら57度、流量50ミリリットルの場合は、生体内部の
ピーク温度が72℃程度となっている。
以上を越えると壊死、しいては火傷を起こして人体に重
大な影響を与えるが、図4に示すような温度分布に従っ
て、治療を行なうことにより、生体表面としての尿道粘
膜を正常に保ったまま生体内部の前立腺のみを壊死させ
ることができる。なお、図4では、流量は30ミリリッ
トルと50ミリリットルの二つの場合しか示していない
が、これらの間で連続的に流量を変化させることによっ
てこの曲線も連続的に変化させることができる。あるい
は、流量を段階的に変化させてこの曲線が段階的に変化
する特性にすることも可能である。
構成を示す図である。図5において、位置決め用バルー
ン100は、アプリケータ2を尿道に挿入した後、バル
ーン活栓101から空気を20cc程度注入することに
より膀胱9の内部で膨脹させてアプリケータ2の位置決
めを行なうものである。温度センサ1ch(102)は
図3の温度センサ1(13)に対応するもので、前立腺
11の尿道表面温度を測定する。温度センサ2ch(1
03)は図3の温度センサ2(14)に対応するもの
で、外尿道括約筋12の温度を測定する。把持部104
は術者がアプリケータ2を使用するときに掴む部分であ
る。
チューブが接続され、冷却水出口コネクタ106には排
水チューブに接続される。また、温度センサコネクタ1
07には温度センサケーブルが接続され、マイクロ波出
力コネクタ108にはマイクロ波ケーブルが接続され
る。挿入部109はシリコンで形成されており柔軟性が
ある。この例での外径は約8ミリである。また、アプリ
ケータ2の加温中心は、位置決め用バルーン100の根
本から、約20ミリほど把持部104側に接近した位置
に設けられる。
示す図である。図6において、200は電源スイッチで
あり、上部を押すと電源が投入され、同時に電源表示ラ
ンプが点灯する。201はリセットスイッチであり、例
えば異常ランプが点灯したときにこのリセットスイッチ
201を押すと加温を終了し、タイマーの設定値を初期
値に戻す。202はスタート/ポーズスイッチであり、
加温条件設定後、このスタート/ポーズスイッチ202
を押すことにより加温を開始する。再度、押すと加温を
中断し、もう一度押すと再開する繰り返し動作を行な
う。203はマイクロ波出力表示ランプであり、マイク
ロ波が発振されているときに点灯し、出力切換スイッチ
をLOWにした場合は30Wの出力となり一部点灯、H
IGHにした場合は50Wの出力となり全面点灯する。
204はタイマー表示部であり、加温の残り時間を表示
する。205は加温終了表示ランプであり、加温が終了
したときに点灯する。206は測定温度表示部であり、
通常はアプリケータ2の温度センサ1ch(102)の
温度を表示する。また、2ch温度表示スイッチ207
が押されている間は温度センサ2ch(103)の温度
を表示する。
異常が発生したときに点灯する。また温度センサの断
線、未接続、短絡及びマイクロ波ケーブルの未接続時に
も点灯する。209は設定温度表示部であり、設定温度
を表示する。210は温度設定スイッチであり、設定温
度の調整を行なう。△部を押し続けると設定温度は高く
なり、▽部を押し続けると設定温度が低くなる。加温中
は動作しない。211はタイマー設定スイッチであり、
加温時間の設定を行なうためのものであり、10分スイ
ッチで10分単位、1分スイッチで1分単位の設定をす
る。212は1、2ch用温度センサコネクタであり、
アプリケータ2に接続された温度センサケーブルが接続
される。213は3ch用温度センサコネクタであり、
アプリケータ2以外の、他の温度センサ(オプション)
を使用するときに接続される。このときの温度表示はパ
ーソナルコンピュータのモニタ上のみで行なう。214
はマイクロ波出力コネクタであり、アプリケータ2に接
続されたマイクロ波ケーブルが接続される。
り、高周波発信器1に内蔵されている灌流計から灌流水
がアプリケータ2に向かって流出するOUT 端子と、流入
するIN端子とから構成される。この灌流ポンプ入出力端
子215の右上に設けられている温度設定スイッチ21
0により、灌流量又は灌流水の温度を変化させることに
よって、内部の温度設定を変化させることができる。な
お、図1に示す加温治療装置に調整機構を設けることに
よってさらに複雑な温度変化を比較的容易に作り出すこ
とが可能である。
を所定の温度に保持した状態で、生体内部の温度を任意
の温度に設定することが可能となる。従って、術者はよ
り安全で治療効果の高い治療を行なうことができる。
成を示すブロック図である。
る。
た状態を示す図である。
である
る。
ある。
る。
である。
テナ、4…温度センサ、5、15…電圧調整器、6…制
御回路、7…灌流ポンプ、8…流量または水温調整器。
Claims (1)
- 【請求項1】 高周波アンテナを内蔵した生体加温用ア
プリケータと、 該生体加温用アプリケータの表面近傍に設けられた温度
センサと、 該温度センサからの温度センサ信号に基づいて、前記高
周波アンテナへ供給する高周波電力を制御する制御回路
と、 上記生体加温用アプリケータに設けられた灌流冷却機構
と、 該灌流冷却機構の灌流量あるいは灌流水温を変化させる
調整器と、を具備したことを特徴とする加温治療装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25484196A JPH1099455A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 加温治療装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25484196A JPH1099455A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 加温治療装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1099455A true JPH1099455A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17270606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25484196A Pending JPH1099455A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 加温治療装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1099455A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012236021A (ja) * | 2011-05-10 | 2012-12-06 | Vivant Medical Inc | マイクロ波整流器を備えた腹腔鏡ポート |
US9625395B2 (en) | 2009-06-19 | 2017-04-18 | Covidien Lp | Microwave ablation antenna radiation detector |
-
1996
- 1996-09-26 JP JP25484196A patent/JPH1099455A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9625395B2 (en) | 2009-06-19 | 2017-04-18 | Covidien Lp | Microwave ablation antenna radiation detector |
JP2012236021A (ja) * | 2011-05-10 | 2012-12-06 | Vivant Medical Inc | マイクロ波整流器を備えた腹腔鏡ポート |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050411 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050419 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20050620 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20051129 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060404 |