JPH1099094A - 薬用ニンジンサポニン代謝産物の製造法 - Google Patents

薬用ニンジンサポニン代謝産物の製造法

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JPH1099094A
JPH1099094A JP27287196A JP27287196A JPH1099094A JP H1099094 A JPH1099094 A JP H1099094A JP 27287196 A JP27287196 A JP 27287196A JP 27287196 A JP27287196 A JP 27287196A JP H1099094 A JPH1099094 A JP H1099094A
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protopanaxadiol
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glucopyranosyl
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Hideo Hasegawa
秀夫 長谷川
Shokan Sei
鍾煥 成
Tomoyuki Matsumiya
智之 松宮
Masamori Uchiyama
雅守 内山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バクテロイド(Bacteroidaceae)科プレボテラ
(Prevotella)属S-1菌株を、薬用ニンジンサポニンを
添加した培地に培養し、培地中にプロトパナキサジオー
ルサポニン代謝産物を生成蓄積させ、これを採取するこ
とによって、プロトパナキサジオールサポニン代謝産物
の効率的選択的製造を可能にする。 【構成】 プレボテラ属S-1菌株〔Prevotella sp.S-1
(Bacteroidaceae科),FERM P-15859〕を、薬用ニンジン
サポニンを添加した培地に培養し、培地中にプロトパナ
キサジオールサポニン代謝産物、すなわち、20-O-β-D-
グルコピラノシル-20(S)-プロトパナキサジオール、20-
O-[α-L-アラビノピラノシル(1→6)-β-D-グルコピラノ
シル]-20(S)-プロトパナキサジオール、並びに20-O-[α
-L-アラビノフラノシル(1→6)-β-D-グルコピラノシル]
-20(S)-プロトパナキサジオールを生成蓄積させ、これ
らを採取するプロトパナキサジオールサポニン代謝産物
の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バクテロイド(Bactero
idaceae)科プレボテラ(Prevotella)属S-1菌株(FERM
P-15859)を、薬用ニンジンサポニンを添加した培地に
培養し、培地中にプロトパナキサジオールサポニン代謝
産物を生成蓄積させ、これを採取するプロトパナキサジ
オールサポニン代謝産物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薬用ニンジンは、様々な効能ゆえに、古
来より万能薬として珍重されてきた。しかし、薬用ニン
ジンを治療応用する場合、その薬効成分の一つである配
糖体(サポニン)は腸内菌によって代謝され、しかも腸
内菌叢は体質並びに食生活の影響を受けやすいので、サ
ポニンの代謝に個人差が生じ、治療効果にも影響を与え
ることが懸念される。そこで、本発明者はサポニンの代
謝を研究し、その薬効を検索したところ、サポニンの腸
内菌による代謝産物が腸管からの吸収本体であり、しか
も免疫増強作用、及び非常に強い腫瘍血管新生並びに癌
細胞浸潤抑制作用を示すことが明らかとなり、腸内細菌
叢の差異の影響を受けにくいサポニンの吸収本体という
形での新しいタイプの制癌剤として治療効果を発揮する
道を開発した(特願平7-351259号広報参照)。
【0003】この有用な薬用ニンジンサポニン代謝産
物、すなわち、化合物K(compound K)と命名された20
-O-β-D-グルコピラノシル-20(S)-プロトパナキサジオ
ール(20-O-β-D-glucopyranosyl-20(S)-protopanaxadi
ol)並びに化合物Y(compoundY)と命名された20-O-
[α-L-アラビノピラノシル(1→6)-β-D-グルコピラノシ
ル]-20(S)-プロトパナキサジオール(20-O-[α-L-arabi
nopyranosyl(1→6)-β-D-glucopyranosyl]-20(S)-proto
panaxadiol)の製造法として、すでに土壌菌、アスペル
ギルス・ニガー、ラットの腸内菌、並びにヒト糞便由来
腸内菌の産生する酵素を用いた方法が報告されている
〔Yoshioka,I.,Chem.Pharm.Bull.,20,2418(1972);神田
ら,薬学雑誌,95,246(1975);滝野ら,薬用人参'89(共立出
版株式会社),267(1989);金岡ら,和漢医薬学雑誌,11,241
(1994)参照〕。また、ジンセノシドMcと命名された20
-O-[α-L-アラビノフラノシル(1→6)-β-D-グルコピラ
ノシル]-20(S)-プロトパナキサジオール(20-O-[α-L-a
rabinofuranosyl(1→6)-β-D-glucopyranosyl]-20(S)-p
rotopanaxadiol)の製造法は、ヒト糞便由来腸内菌を用
いた方法が本発明の発明者によって報告されている(特
願平7-351259号広報参照)。
【0004】
【解決しようとする課題】土壌菌による方法は、化合物
Kの生成に2週間以上の培養を要し、また、アスペルギ
ルス・ニガーの産生するβ-グルコシダーゼの一種であ
る粗ヘスペリジナーゼによる酵素処理では、ニンジンサ
ポニンの代謝経路が腸内菌の産生する酵素と異なるた
め、化合物Kは生成できるが、ジンセノシドF2が生成
するために化合物Y並びにジンセノシドMcはほとんど
製造できない。さらに、糞便由来腸内菌による処理で
は、代謝産物生成が化合物Y並びにジンセノシドMcに
留まらずに化合物Kにまで進行し、代謝産物生成の選択
性が低い難点がある。このように従来の製造法は、生産
効率が悪い上に、β-グルコシダーゼ以外の糖分解酵素
も産生するために選択生産能も低く、本発明の目的とす
る代謝産物、化合物K、化合物Y、及びジンセノシドM
cを効率よく製造する方法としては適さない。
【0005】そこで、本発明の発明者は、ニンジンサポ
ニンの代謝産物を効率良く選択生産的に製造するため
に、酵素誘導法により、ヒト腸内菌叢をジンセノシドR
1を含む培地で継代培養することによって、β-グルコ
シダーゼを産生する菌の生育を促進させ、継代培養菌叢
からβ-グルコシダーゼを強く産生する菌株S-1(FERM
P-15859)を単離することに成功した。この菌株S-1
の形態学的並びに生化学的性状を調べ、文献〔Holdema
n,L.V.,Bergey's Manual of Systematic Bacteriology,
Williams and Wilkins,Vol.1,616-617(1984);Shar,H.
N.,Int.J.Syst.Bacteriol.40,205-208(1990)〕記載の性
状と比較した結果、バクテロイド(Bacteroidaceae)科プ
レボテラ(Prevotella)属に属する菌株であり、プレボテ
ラ・オリス(Prevotella oris)に最も近かった。そこ
で、S-1菌株並びにプレボテラ・オリス標準菌株JC
M8540(理化学研究所微生物系統保存施設より分
譲)を用いてニンジンサポニンの代謝産物生成を調べた
結果、標準菌株には代謝活性はなかったが、S-1菌株
はプロトパナキサジオールサポニンを化合物K、化合物
Y、及びジンセノシドMcに効率良くしかも選択生産的
に代謝変換した。かくして、S-1菌株を用いる方法
が、代謝産物製造に優れていることが明らかにされたの
で、この発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
プレボテラ属S-1菌株を用いて、化合物K、化合物
Y、及びジンセノシドMcを製造する方法を提供するも
のであり、この菌株は次のような特徴を有する。 1) 偏性嫌気性無芽胞グラム陰性桿菌である。 2) 運動能、硝酸塩還元能並びにインドール生産能はな
い。 3) ブドウ糖から主にコハク酸を産生する。ガスは産生
されない。 4) 20%胆汁を含むペプトン・酵母エキス培地で生育
が抑制される。 5) 血液寒天培地培養で、色素を産生しない。 6) デンプン及びエスクリンを加水分解する。 7) L-アラビノース、Dーキシロース、Dーグルコー
ス、Dーマンノース、Dーフルクトース、マルトース、シ
ュークロース、ラクトース、並びにデンプンから酸を産
生するが、トレハロース、Dーソルビトール、Dーマンニ
トール、イノシトール、並びにLーラムノースから酸を
産生しない。 8) ジンセノシドRb1及びRdを加水分解し、主要産
物は化合物Kである。また、ジンセノシドRb2及びR
cからの主要加水分解産物は、それぞれ化合物Y及びジ
ンセノシドMcである。しかし、ジンセノシドReある
いはRg1はほとんど分解されない。
【0007】さらに、本発明の製造法には、酵素誘導に
よってジンセノシドRb1代謝菌を調製する方法も含ま
れる。すなわち、ヒト糞便由来腸内菌叢を0.1%程度
のジンセノシドRb1を含む培地で継代培養することに
よって、その糖鎖末端グルコースを選択的に加水分解す
るβ-グルコシダーゼの産生を増強することができる。
そして、この継代培養菌叢をゲンタマイシン、ネオマイ
シン、カナマイシン等のアミノグリコシド系抗生物質で
処理することによって、ジンセノシドRb1代謝菌がこ
れらの薬剤に耐性であることを利用して、プレボテラ属
S-1菌株を単離することができる。また、この菌株
は、ラット、マウス等の動物の腸内菌からも単離するこ
とができる。
【0008】そして、本発明における薬用ニンジンサポ
ニン代謝産物は、以下の方法で製造される。薬用ニンジ
ン特にオタネニンジン〔パナックス・ジンセング,シー
・エー・メイヤー(Panax ginseng C.A.Meyer)〕の地
上部及び地下部並びにその組織培養物から公知の方法に
よって得られるプロトパナキサジオールサポニンを添加
した液体培地に、プレボテラ属S-1菌液を加え、約3
7℃にて2日ないし4日間嫌気培養することによって、
各サポニンの3位と20位の水酸基に結合している結合糖
のうち末端グルコースを選択的に酵素加水分解反応で除
去することができる。この反応培養液を水飽和n-ブタノ
ールで抽出し、n-ブタノール部を水洗後、活性炭により
脱色、脱臭処理し、減圧で濃縮する。これを酢酸エチル
に溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ〔例えば
メルク社製シリカゲル,60〜230メッシュ;溶出溶媒:酢酸
エチル並びにクロロホルム-酢酸エチル-エタノール(6
0:35:10,下層)、及びメルク社製シリカゲルRP-8;溶出
溶媒:80-85%メタノール〕に付して精製することによっ
て、化合物K、化合物Y、及びジンセノシドMcが得ら
れる。
【0009】また、薬用ニンジンサポニン代謝産物は、
上記のオタネニンジンの他に、三七ニンジン〔パナック
ス・プセウドジンセング,ワーリッヒ(Panax pseudo-g
inseng Wall.)またはパナックス・ノトジンセング,バ
ーキル(Panax notoginsengBurk.)〕及びアメリカニン
ジン〔パナックス・キンキユホリウム,リンネ(Panax
quinquefolium L.)〕、竹節ニンジン〔パナックス・ジ
ャポニカス,シー・エー・メイヤー(Panax japonicus
C.A.Meyer)〕、ヒマラヤニンジン〔パナックス・プセ
ウドジンセング,ワーリッヒ 亜種 ヒマライカス ハ
ラ(Panax pseudo-ginseng Wall. subsp. Himalaicus H
ara)〕、及びベトナムニンジン〔パナックス・ベトナ
メンシス,ハ エト グラシュブ(Panax vietnamensis
Ha etGrushv.)〕などのパナックス属植物を原料とし
て前記の方法によって得ることができる。また、20(S)-
プロトパナキサジオール核を骨格とし、類似した糖配位
を有するサポニンを含有する他の植物{例えばウリ科の
アマチャズル〔ギノステムマ・ペンタフィルルム,マキ
ノ(Gynostemma pentaphyllum Makino)及びその類縁植
物〕}からも前記の方法で得ることができる。
【0010】次に、本発明におけるプロボテラ属S-1
菌株を用いたニンジンサポニン代謝産物の製造法を具体
的に説明するために以下の例が提供されるが、それによ
って制約を受けると解釈すべきではない。
【0011】
【参考例】健康成人男性の糞便1gを嫌気性菌用一般培
地(例えばGAM液体培地,30mL)に懸濁し、一晩約3
7℃で嫌気培養した。この糞便由来腸内菌をジンセノシ
ドRb1(0.1%)を含むGAM液体培地で2日から3日
おきに継代培養した。10ヶ月後、継代培養液の希釈液
をゲンタマイシン(100μg/ml)を添加したGAM寒天
培地に塗布し、2日間約37℃で嫌気培養した。成長し
た菌集落を形態学上の種類別にすべて白金耳で採り、そ
の中からジンセノシドRb1代謝菌としてプロボテラ属
S-1菌株を単離した。
【0012】
【実施例】
実施例1 ジンセノシドRb1(0.2%)を添加したミュラー・ヒン
トン液体培地(3L)に、あらかじめGAM液体培地(10
0mL)で一夜間培養したプロボテラ属S-1菌液を加え、
約37℃で2日間窒素気流下で嫌気培養を行った。反応
培養液を水飽和n-ブタノール(1L)で2回抽出し、n-ブ
タノール部を水洗(1L)後、活性炭により脱色、脱臭処
理後、減圧で濃縮した。これを酢酸エチル(500mL)に
溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(メルク社
製シリカゲル,60〜230メッシュ,150g)に乗せ、酢酸エ
チル(1L)で洗浄したのち、溶出溶媒(クロロホルム-
酢酸エチル-エタノール,60:35:10,下層,500mL)で溶出
し、減圧で溶媒を留去して粗代謝生成物(2.1g)を得
た。これをさらに逆相シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ(メルク社製シリカゲルRP-8,250g;溶出溶媒:85%メ
タノール)に付して分離精製し、化合物K(1.5g)を得
た。
【0013】実施例2 ジンセノシドRb2(0.2%)を添加したミュラー・ヒン
トン液体培地(3L)に、あらかじめGAM液体培地(10
0mL)で一夜間培養したプロボテラ属S-1菌液を加え、
約37℃で2日間窒素気流下で嫌気培養を行った。反応
培養液を水飽和n-ブタノール(1L)で2回抽出し、n-ブ
タノール部を水洗(1L)後、活性炭により脱色、脱臭処
理後、減圧で濃縮した。これを酢酸エチル(500mL)に
溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(メルク社
製シリカゲル,60〜230メッシュ,150g)に乗せ、酢酸エ
チル(1L)で洗浄したのち、溶出溶媒(クロロホルム-
酢酸エチル-エタノール,60:35:10,下層,500mL)で溶出
し、減圧で溶媒を留去して粗代謝生成物(3.6g)を得
た。これをさらに逆相シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ(メルク社製シリカゲルRP-8,250g;溶出溶媒:80%メ
タノール)に付して分離精製し、化合物Y(3.1g)を得
た。
【0014】実施例3 ジンセノシドRc(0.2%)を添加したミュラー・ヒント
ン液体培地(3L)に、あらかじめGAM液体培地(100m
L)で一夜間培養したプロボテラ属S-1菌液を加え、約
37℃で2日間窒素気流下で嫌気培養を行った。反応培
養液を水飽和n-ブタノール(1L)で2回抽出し、n-ブタ
ノール部を水洗(1L)後、活性炭により脱色、脱臭処理
後、減圧で濃縮した。これを酢酸エチル(500mL)に溶
解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(メルク社製
シリカゲル,60〜230メッシュ,150g)に乗せ、酢酸エチ
ル(1L)で洗浄したのち、溶出溶媒(クロロホルム-酢
酸エチル-エタノール,60:35:10,下層,500mL)で溶出
し、減圧で溶媒を留去して粗代謝生成物(3.8g)を得
た。これをさらに逆相シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ(メルク社製シリカゲルRP-8,250g;溶出溶媒:80%メ
タノール)に付して分離精製し、ジンセノシドMc(3.
6g)を得た。
【0015】実施例4 プロトパナキサジオールサポニン(0.3%)を添加したG
AM液体培地(1L)に、あらかじめGAM液体培地(30
mL)で一夜間培養したプロボテラ属S-1菌液を加え、
約37℃で2日間窒素気流下で嫌気培養を行った。反応
培養液を水飽和n-ブタノール(300mL)で2回抽出し、n
-ブタノール部を水洗(300mL)後、活性炭により脱色、
脱臭処理後、減圧で濃縮した。これを酢酸エチル(200m
L)に溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(メ
ルク社製シリカゲル,60〜230メッシュ,50g)に乗せ、酢
酸エチル(300mL)で洗浄したのち、溶出溶媒(クロロ
ホルム-酢酸エチル-エタノール,60:35:10,下層,200mL)
で溶出し、減圧で溶媒を留去して粗代謝生成物(1.1g)
を得た。これをさらに逆相シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ(メルク社製シリカゲルRP-8,250g;溶出溶媒:80
%メタノール)に付して分離精製し、化合物K(0.6
g)、化合物Y(0.1g)及びジンセノシドMc(0.2g)
を得た。
【0016】
【発明の効果】これらの例からも分かるように、プロボ
テラ属S-1菌株を用いた製造法は、プロトパナキサジ
オールサポニン代謝産物、すなわち化合物K、化合物
Y、並びにジンセノシドMcを効率良くしかも選択生産
的に製造できることが明らかであり、ニンジンサポニン
の代謝産物の製造法として極めて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松宮 智之 東京都府中市白糸台3丁目13番地の8 株 式会社ハッピーワールド一都生命科学研究 所内 (72)発明者 内山 雅守 東京都府中市白糸台3丁目13番地の8 株 式会社ハッピーワールド一都生命科学研究 所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレボテラ属S-1菌株〔Prevotella s
    p.S-1(Bacteroidaceae科),FERM P-15859〕を、薬用ニン
    ジンサポニンを添加した培地に培養し、培地中にプロト
    パナキサジオールサポニン代謝産物、すなわち、20-O-
    β-D-グルコピラノシル-20(S)-プロトパナキサジオー
    ル、20-O-[α-L-アラビノピラノシル(1→6)-β-D-グル
    コピラノシル]-20(S)-プロトパナキサジオール、並びに
    20-O-[α-L-アラビノフラノシル(1→6)-β-D-グルコピ
    ラノシル]-20(S)-プロトパナキサジオールを生成蓄積さ
    せ、これらを採取するプロトパナキサジオールサポニン
    代謝産物の製造法。
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