JPH1099094A - 薬用ニンジンサポニン代謝産物の製造法 - Google Patents
薬用ニンジンサポニン代謝産物の製造法Info
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- JPH1099094A JPH1099094A JP27287196A JP27287196A JPH1099094A JP H1099094 A JPH1099094 A JP H1099094A JP 27287196 A JP27287196 A JP 27287196A JP 27287196 A JP27287196 A JP 27287196A JP H1099094 A JPH1099094 A JP H1099094A
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- protopanaxadiol
- metabolites
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- saponin
- glucopyranosyl
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バクテロイド(Bacteroidaceae)科プレボテラ
(Prevotella)属S-1菌株を、薬用ニンジンサポニンを
添加した培地に培養し、培地中にプロトパナキサジオー
ルサポニン代謝産物を生成蓄積させ、これを採取するこ
とによって、プロトパナキサジオールサポニン代謝産物
の効率的選択的製造を可能にする。 【構成】 プレボテラ属S-1菌株〔Prevotella sp.S-1
(Bacteroidaceae科),FERM P-15859〕を、薬用ニンジン
サポニンを添加した培地に培養し、培地中にプロトパナ
キサジオールサポニン代謝産物、すなわち、20-O-β-D-
グルコピラノシル-20(S)-プロトパナキサジオール、20-
O-[α-L-アラビノピラノシル(1→6)-β-D-グルコピラノ
シル]-20(S)-プロトパナキサジオール、並びに20-O-[α
-L-アラビノフラノシル(1→6)-β-D-グルコピラノシル]
-20(S)-プロトパナキサジオールを生成蓄積させ、これ
らを採取するプロトパナキサジオールサポニン代謝産物
の製造法。
(Prevotella)属S-1菌株を、薬用ニンジンサポニンを
添加した培地に培養し、培地中にプロトパナキサジオー
ルサポニン代謝産物を生成蓄積させ、これを採取するこ
とによって、プロトパナキサジオールサポニン代謝産物
の効率的選択的製造を可能にする。 【構成】 プレボテラ属S-1菌株〔Prevotella sp.S-1
(Bacteroidaceae科),FERM P-15859〕を、薬用ニンジン
サポニンを添加した培地に培養し、培地中にプロトパナ
キサジオールサポニン代謝産物、すなわち、20-O-β-D-
グルコピラノシル-20(S)-プロトパナキサジオール、20-
O-[α-L-アラビノピラノシル(1→6)-β-D-グルコピラノ
シル]-20(S)-プロトパナキサジオール、並びに20-O-[α
-L-アラビノフラノシル(1→6)-β-D-グルコピラノシル]
-20(S)-プロトパナキサジオールを生成蓄積させ、これ
らを採取するプロトパナキサジオールサポニン代謝産物
の製造法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バクテロイド(Bactero
idaceae)科プレボテラ(Prevotella)属S-1菌株(FERM
P-15859)を、薬用ニンジンサポニンを添加した培地に
培養し、培地中にプロトパナキサジオールサポニン代謝
産物を生成蓄積させ、これを採取するプロトパナキサジ
オールサポニン代謝産物を製造する方法に関する。
idaceae)科プレボテラ(Prevotella)属S-1菌株(FERM
P-15859)を、薬用ニンジンサポニンを添加した培地に
培養し、培地中にプロトパナキサジオールサポニン代謝
産物を生成蓄積させ、これを採取するプロトパナキサジ
オールサポニン代謝産物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薬用ニンジンは、様々な効能ゆえに、古
来より万能薬として珍重されてきた。しかし、薬用ニン
ジンを治療応用する場合、その薬効成分の一つである配
糖体(サポニン)は腸内菌によって代謝され、しかも腸
内菌叢は体質並びに食生活の影響を受けやすいので、サ
ポニンの代謝に個人差が生じ、治療効果にも影響を与え
ることが懸念される。そこで、本発明者はサポニンの代
謝を研究し、その薬効を検索したところ、サポニンの腸
内菌による代謝産物が腸管からの吸収本体であり、しか
も免疫増強作用、及び非常に強い腫瘍血管新生並びに癌
細胞浸潤抑制作用を示すことが明らかとなり、腸内細菌
叢の差異の影響を受けにくいサポニンの吸収本体という
形での新しいタイプの制癌剤として治療効果を発揮する
道を開発した(特願平7-351259号広報参照)。
来より万能薬として珍重されてきた。しかし、薬用ニン
ジンを治療応用する場合、その薬効成分の一つである配
糖体(サポニン)は腸内菌によって代謝され、しかも腸
内菌叢は体質並びに食生活の影響を受けやすいので、サ
ポニンの代謝に個人差が生じ、治療効果にも影響を与え
ることが懸念される。そこで、本発明者はサポニンの代
謝を研究し、その薬効を検索したところ、サポニンの腸
内菌による代謝産物が腸管からの吸収本体であり、しか
も免疫増強作用、及び非常に強い腫瘍血管新生並びに癌
細胞浸潤抑制作用を示すことが明らかとなり、腸内細菌
叢の差異の影響を受けにくいサポニンの吸収本体という
形での新しいタイプの制癌剤として治療効果を発揮する
道を開発した(特願平7-351259号広報参照)。
【0003】この有用な薬用ニンジンサポニン代謝産
物、すなわち、化合物K(compound K)と命名された20
-O-β-D-グルコピラノシル-20(S)-プロトパナキサジオ
ール(20-O-β-D-glucopyranosyl-20(S)-protopanaxadi
ol)並びに化合物Y(compoundY)と命名された20-O-
[α-L-アラビノピラノシル(1→6)-β-D-グルコピラノシ
ル]-20(S)-プロトパナキサジオール(20-O-[α-L-arabi
nopyranosyl(1→6)-β-D-glucopyranosyl]-20(S)-proto
panaxadiol)の製造法として、すでに土壌菌、アスペル
ギルス・ニガー、ラットの腸内菌、並びにヒト糞便由来
腸内菌の産生する酵素を用いた方法が報告されている
〔Yoshioka,I.,Chem.Pharm.Bull.,20,2418(1972);神田
ら,薬学雑誌,95,246(1975);滝野ら,薬用人参'89(共立出
版株式会社),267(1989);金岡ら,和漢医薬学雑誌,11,241
(1994)参照〕。また、ジンセノシドMcと命名された20
-O-[α-L-アラビノフラノシル(1→6)-β-D-グルコピラ
ノシル]-20(S)-プロトパナキサジオール(20-O-[α-L-a
rabinofuranosyl(1→6)-β-D-glucopyranosyl]-20(S)-p
rotopanaxadiol)の製造法は、ヒト糞便由来腸内菌を用
いた方法が本発明の発明者によって報告されている(特
願平7-351259号広報参照)。
物、すなわち、化合物K(compound K)と命名された20
-O-β-D-グルコピラノシル-20(S)-プロトパナキサジオ
ール(20-O-β-D-glucopyranosyl-20(S)-protopanaxadi
ol)並びに化合物Y(compoundY)と命名された20-O-
[α-L-アラビノピラノシル(1→6)-β-D-グルコピラノシ
ル]-20(S)-プロトパナキサジオール(20-O-[α-L-arabi
nopyranosyl(1→6)-β-D-glucopyranosyl]-20(S)-proto
panaxadiol)の製造法として、すでに土壌菌、アスペル
ギルス・ニガー、ラットの腸内菌、並びにヒト糞便由来
腸内菌の産生する酵素を用いた方法が報告されている
〔Yoshioka,I.,Chem.Pharm.Bull.,20,2418(1972);神田
ら,薬学雑誌,95,246(1975);滝野ら,薬用人参'89(共立出
版株式会社),267(1989);金岡ら,和漢医薬学雑誌,11,241
(1994)参照〕。また、ジンセノシドMcと命名された20
-O-[α-L-アラビノフラノシル(1→6)-β-D-グルコピラ
ノシル]-20(S)-プロトパナキサジオール(20-O-[α-L-a
rabinofuranosyl(1→6)-β-D-glucopyranosyl]-20(S)-p
rotopanaxadiol)の製造法は、ヒト糞便由来腸内菌を用
いた方法が本発明の発明者によって報告されている(特
願平7-351259号広報参照)。
【0004】
【解決しようとする課題】土壌菌による方法は、化合物
Kの生成に2週間以上の培養を要し、また、アスペルギ
ルス・ニガーの産生するβ-グルコシダーゼの一種であ
る粗ヘスペリジナーゼによる酵素処理では、ニンジンサ
ポニンの代謝経路が腸内菌の産生する酵素と異なるた
め、化合物Kは生成できるが、ジンセノシドF2が生成
するために化合物Y並びにジンセノシドMcはほとんど
製造できない。さらに、糞便由来腸内菌による処理で
は、代謝産物生成が化合物Y並びにジンセノシドMcに
留まらずに化合物Kにまで進行し、代謝産物生成の選択
性が低い難点がある。このように従来の製造法は、生産
効率が悪い上に、β-グルコシダーゼ以外の糖分解酵素
も産生するために選択生産能も低く、本発明の目的とす
る代謝産物、化合物K、化合物Y、及びジンセノシドM
cを効率よく製造する方法としては適さない。
Kの生成に2週間以上の培養を要し、また、アスペルギ
ルス・ニガーの産生するβ-グルコシダーゼの一種であ
る粗ヘスペリジナーゼによる酵素処理では、ニンジンサ
ポニンの代謝経路が腸内菌の産生する酵素と異なるた
め、化合物Kは生成できるが、ジンセノシドF2が生成
するために化合物Y並びにジンセノシドMcはほとんど
製造できない。さらに、糞便由来腸内菌による処理で
は、代謝産物生成が化合物Y並びにジンセノシドMcに
留まらずに化合物Kにまで進行し、代謝産物生成の選択
性が低い難点がある。このように従来の製造法は、生産
効率が悪い上に、β-グルコシダーゼ以外の糖分解酵素
も産生するために選択生産能も低く、本発明の目的とす
る代謝産物、化合物K、化合物Y、及びジンセノシドM
cを効率よく製造する方法としては適さない。
【0005】そこで、本発明の発明者は、ニンジンサポ
ニンの代謝産物を効率良く選択生産的に製造するため
に、酵素誘導法により、ヒト腸内菌叢をジンセノシドR
b1を含む培地で継代培養することによって、β-グルコ
シダーゼを産生する菌の生育を促進させ、継代培養菌叢
からβ-グルコシダーゼを強く産生する菌株S-1(FERM
P-15859)を単離することに成功した。この菌株S-1
の形態学的並びに生化学的性状を調べ、文献〔Holdema
n,L.V.,Bergey's Manual of Systematic Bacteriology,
Williams and Wilkins,Vol.1,616-617(1984);Shar,H.
N.,Int.J.Syst.Bacteriol.40,205-208(1990)〕記載の性
状と比較した結果、バクテロイド(Bacteroidaceae)科プ
レボテラ(Prevotella)属に属する菌株であり、プレボテ
ラ・オリス(Prevotella oris)に最も近かった。そこ
で、S-1菌株並びにプレボテラ・オリス標準菌株JC
M8540(理化学研究所微生物系統保存施設より分
譲)を用いてニンジンサポニンの代謝産物生成を調べた
結果、標準菌株には代謝活性はなかったが、S-1菌株
はプロトパナキサジオールサポニンを化合物K、化合物
Y、及びジンセノシドMcに効率良くしかも選択生産的
に代謝変換した。かくして、S-1菌株を用いる方法
が、代謝産物製造に優れていることが明らかにされたの
で、この発明を完成するに至った。
ニンの代謝産物を効率良く選択生産的に製造するため
に、酵素誘導法により、ヒト腸内菌叢をジンセノシドR
b1を含む培地で継代培養することによって、β-グルコ
シダーゼを産生する菌の生育を促進させ、継代培養菌叢
からβ-グルコシダーゼを強く産生する菌株S-1(FERM
P-15859)を単離することに成功した。この菌株S-1
の形態学的並びに生化学的性状を調べ、文献〔Holdema
n,L.V.,Bergey's Manual of Systematic Bacteriology,
Williams and Wilkins,Vol.1,616-617(1984);Shar,H.
N.,Int.J.Syst.Bacteriol.40,205-208(1990)〕記載の性
状と比較した結果、バクテロイド(Bacteroidaceae)科プ
レボテラ(Prevotella)属に属する菌株であり、プレボテ
ラ・オリス(Prevotella oris)に最も近かった。そこ
で、S-1菌株並びにプレボテラ・オリス標準菌株JC
M8540(理化学研究所微生物系統保存施設より分
譲)を用いてニンジンサポニンの代謝産物生成を調べた
結果、標準菌株には代謝活性はなかったが、S-1菌株
はプロトパナキサジオールサポニンを化合物K、化合物
Y、及びジンセノシドMcに効率良くしかも選択生産的
に代謝変換した。かくして、S-1菌株を用いる方法
が、代謝産物製造に優れていることが明らかにされたの
で、この発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
プレボテラ属S-1菌株を用いて、化合物K、化合物
Y、及びジンセノシドMcを製造する方法を提供するも
のであり、この菌株は次のような特徴を有する。 1) 偏性嫌気性無芽胞グラム陰性桿菌である。 2) 運動能、硝酸塩還元能並びにインドール生産能はな
い。 3) ブドウ糖から主にコハク酸を産生する。ガスは産生
されない。 4) 20%胆汁を含むペプトン・酵母エキス培地で生育
が抑制される。 5) 血液寒天培地培養で、色素を産生しない。 6) デンプン及びエスクリンを加水分解する。 7) L-アラビノース、Dーキシロース、Dーグルコー
ス、Dーマンノース、Dーフルクトース、マルトース、シ
ュークロース、ラクトース、並びにデンプンから酸を産
生するが、トレハロース、Dーソルビトール、Dーマンニ
トール、イノシトール、並びにLーラムノースから酸を
産生しない。 8) ジンセノシドRb1及びRdを加水分解し、主要産
物は化合物Kである。また、ジンセノシドRb2及びR
cからの主要加水分解産物は、それぞれ化合物Y及びジ
ンセノシドMcである。しかし、ジンセノシドReある
いはRg1はほとんど分解されない。
プレボテラ属S-1菌株を用いて、化合物K、化合物
Y、及びジンセノシドMcを製造する方法を提供するも
のであり、この菌株は次のような特徴を有する。 1) 偏性嫌気性無芽胞グラム陰性桿菌である。 2) 運動能、硝酸塩還元能並びにインドール生産能はな
い。 3) ブドウ糖から主にコハク酸を産生する。ガスは産生
されない。 4) 20%胆汁を含むペプトン・酵母エキス培地で生育
が抑制される。 5) 血液寒天培地培養で、色素を産生しない。 6) デンプン及びエスクリンを加水分解する。 7) L-アラビノース、Dーキシロース、Dーグルコー
ス、Dーマンノース、Dーフルクトース、マルトース、シ
ュークロース、ラクトース、並びにデンプンから酸を産
生するが、トレハロース、Dーソルビトール、Dーマンニ
トール、イノシトール、並びにLーラムノースから酸を
産生しない。 8) ジンセノシドRb1及びRdを加水分解し、主要産
物は化合物Kである。また、ジンセノシドRb2及びR
cからの主要加水分解産物は、それぞれ化合物Y及びジ
ンセノシドMcである。しかし、ジンセノシドReある
いはRg1はほとんど分解されない。
【0007】さらに、本発明の製造法には、酵素誘導に
よってジンセノシドRb1代謝菌を調製する方法も含ま
れる。すなわち、ヒト糞便由来腸内菌叢を0.1%程度
のジンセノシドRb1を含む培地で継代培養することに
よって、その糖鎖末端グルコースを選択的に加水分解す
るβ-グルコシダーゼの産生を増強することができる。
そして、この継代培養菌叢をゲンタマイシン、ネオマイ
シン、カナマイシン等のアミノグリコシド系抗生物質で
処理することによって、ジンセノシドRb1代謝菌がこ
れらの薬剤に耐性であることを利用して、プレボテラ属
S-1菌株を単離することができる。また、この菌株
は、ラット、マウス等の動物の腸内菌からも単離するこ
とができる。
よってジンセノシドRb1代謝菌を調製する方法も含ま
れる。すなわち、ヒト糞便由来腸内菌叢を0.1%程度
のジンセノシドRb1を含む培地で継代培養することに
よって、その糖鎖末端グルコースを選択的に加水分解す
るβ-グルコシダーゼの産生を増強することができる。
そして、この継代培養菌叢をゲンタマイシン、ネオマイ
シン、カナマイシン等のアミノグリコシド系抗生物質で
処理することによって、ジンセノシドRb1代謝菌がこ
れらの薬剤に耐性であることを利用して、プレボテラ属
S-1菌株を単離することができる。また、この菌株
は、ラット、マウス等の動物の腸内菌からも単離するこ
とができる。
【0008】そして、本発明における薬用ニンジンサポ
ニン代謝産物は、以下の方法で製造される。薬用ニンジ
ン特にオタネニンジン〔パナックス・ジンセング,シー
・エー・メイヤー(Panax ginseng C.A.Meyer)〕の地
上部及び地下部並びにその組織培養物から公知の方法に
よって得られるプロトパナキサジオールサポニンを添加
した液体培地に、プレボテラ属S-1菌液を加え、約3
7℃にて2日ないし4日間嫌気培養することによって、
各サポニンの3位と20位の水酸基に結合している結合糖
のうち末端グルコースを選択的に酵素加水分解反応で除
去することができる。この反応培養液を水飽和n-ブタノ
ールで抽出し、n-ブタノール部を水洗後、活性炭により
脱色、脱臭処理し、減圧で濃縮する。これを酢酸エチル
に溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ〔例えば
メルク社製シリカゲル,60〜230メッシュ;溶出溶媒:酢酸
エチル並びにクロロホルム-酢酸エチル-エタノール(6
0:35:10,下層)、及びメルク社製シリカゲルRP-8;溶出
溶媒:80-85%メタノール〕に付して精製することによっ
て、化合物K、化合物Y、及びジンセノシドMcが得ら
れる。
ニン代謝産物は、以下の方法で製造される。薬用ニンジ
ン特にオタネニンジン〔パナックス・ジンセング,シー
・エー・メイヤー(Panax ginseng C.A.Meyer)〕の地
上部及び地下部並びにその組織培養物から公知の方法に
よって得られるプロトパナキサジオールサポニンを添加
した液体培地に、プレボテラ属S-1菌液を加え、約3
7℃にて2日ないし4日間嫌気培養することによって、
各サポニンの3位と20位の水酸基に結合している結合糖
のうち末端グルコースを選択的に酵素加水分解反応で除
去することができる。この反応培養液を水飽和n-ブタノ
ールで抽出し、n-ブタノール部を水洗後、活性炭により
脱色、脱臭処理し、減圧で濃縮する。これを酢酸エチル
に溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ〔例えば
メルク社製シリカゲル,60〜230メッシュ;溶出溶媒:酢酸
エチル並びにクロロホルム-酢酸エチル-エタノール(6
0:35:10,下層)、及びメルク社製シリカゲルRP-8;溶出
溶媒:80-85%メタノール〕に付して精製することによっ
て、化合物K、化合物Y、及びジンセノシドMcが得ら
れる。
【0009】また、薬用ニンジンサポニン代謝産物は、
上記のオタネニンジンの他に、三七ニンジン〔パナック
ス・プセウドジンセング,ワーリッヒ(Panax pseudo-g
inseng Wall.)またはパナックス・ノトジンセング,バ
ーキル(Panax notoginsengBurk.)〕及びアメリカニン
ジン〔パナックス・キンキユホリウム,リンネ(Panax
quinquefolium L.)〕、竹節ニンジン〔パナックス・ジ
ャポニカス,シー・エー・メイヤー(Panax japonicus
C.A.Meyer)〕、ヒマラヤニンジン〔パナックス・プセ
ウドジンセング,ワーリッヒ 亜種 ヒマライカス ハ
ラ(Panax pseudo-ginseng Wall. subsp. Himalaicus H
ara)〕、及びベトナムニンジン〔パナックス・ベトナ
メンシス,ハ エト グラシュブ(Panax vietnamensis
Ha etGrushv.)〕などのパナックス属植物を原料とし
て前記の方法によって得ることができる。また、20(S)-
プロトパナキサジオール核を骨格とし、類似した糖配位
を有するサポニンを含有する他の植物{例えばウリ科の
アマチャズル〔ギノステムマ・ペンタフィルルム,マキ
ノ(Gynostemma pentaphyllum Makino)及びその類縁植
物〕}からも前記の方法で得ることができる。
上記のオタネニンジンの他に、三七ニンジン〔パナック
ス・プセウドジンセング,ワーリッヒ(Panax pseudo-g
inseng Wall.)またはパナックス・ノトジンセング,バ
ーキル(Panax notoginsengBurk.)〕及びアメリカニン
ジン〔パナックス・キンキユホリウム,リンネ(Panax
quinquefolium L.)〕、竹節ニンジン〔パナックス・ジ
ャポニカス,シー・エー・メイヤー(Panax japonicus
C.A.Meyer)〕、ヒマラヤニンジン〔パナックス・プセ
ウドジンセング,ワーリッヒ 亜種 ヒマライカス ハ
ラ(Panax pseudo-ginseng Wall. subsp. Himalaicus H
ara)〕、及びベトナムニンジン〔パナックス・ベトナ
メンシス,ハ エト グラシュブ(Panax vietnamensis
Ha etGrushv.)〕などのパナックス属植物を原料とし
て前記の方法によって得ることができる。また、20(S)-
プロトパナキサジオール核を骨格とし、類似した糖配位
を有するサポニンを含有する他の植物{例えばウリ科の
アマチャズル〔ギノステムマ・ペンタフィルルム,マキ
ノ(Gynostemma pentaphyllum Makino)及びその類縁植
物〕}からも前記の方法で得ることができる。
【0010】次に、本発明におけるプロボテラ属S-1
菌株を用いたニンジンサポニン代謝産物の製造法を具体
的に説明するために以下の例が提供されるが、それによ
って制約を受けると解釈すべきではない。
菌株を用いたニンジンサポニン代謝産物の製造法を具体
的に説明するために以下の例が提供されるが、それによ
って制約を受けると解釈すべきではない。
【0011】
【参考例】健康成人男性の糞便1gを嫌気性菌用一般培
地(例えばGAM液体培地,30mL)に懸濁し、一晩約3
7℃で嫌気培養した。この糞便由来腸内菌をジンセノシ
ドRb1(0.1%)を含むGAM液体培地で2日から3日
おきに継代培養した。10ヶ月後、継代培養液の希釈液
をゲンタマイシン(100μg/ml)を添加したGAM寒天
培地に塗布し、2日間約37℃で嫌気培養した。成長し
た菌集落を形態学上の種類別にすべて白金耳で採り、そ
の中からジンセノシドRb1代謝菌としてプロボテラ属
S-1菌株を単離した。
地(例えばGAM液体培地,30mL)に懸濁し、一晩約3
7℃で嫌気培養した。この糞便由来腸内菌をジンセノシ
ドRb1(0.1%)を含むGAM液体培地で2日から3日
おきに継代培養した。10ヶ月後、継代培養液の希釈液
をゲンタマイシン(100μg/ml)を添加したGAM寒天
培地に塗布し、2日間約37℃で嫌気培養した。成長し
た菌集落を形態学上の種類別にすべて白金耳で採り、そ
の中からジンセノシドRb1代謝菌としてプロボテラ属
S-1菌株を単離した。
【0012】
実施例1 ジンセノシドRb1(0.2%)を添加したミュラー・ヒン
トン液体培地(3L)に、あらかじめGAM液体培地(10
0mL)で一夜間培養したプロボテラ属S-1菌液を加え、
約37℃で2日間窒素気流下で嫌気培養を行った。反応
培養液を水飽和n-ブタノール(1L)で2回抽出し、n-ブ
タノール部を水洗(1L)後、活性炭により脱色、脱臭処
理後、減圧で濃縮した。これを酢酸エチル(500mL)に
溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(メルク社
製シリカゲル,60〜230メッシュ,150g)に乗せ、酢酸エ
チル(1L)で洗浄したのち、溶出溶媒(クロロホルム-
酢酸エチル-エタノール,60:35:10,下層,500mL)で溶出
し、減圧で溶媒を留去して粗代謝生成物(2.1g)を得
た。これをさらに逆相シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ(メルク社製シリカゲルRP-8,250g;溶出溶媒:85%メ
タノール)に付して分離精製し、化合物K(1.5g)を得
た。
トン液体培地(3L)に、あらかじめGAM液体培地(10
0mL)で一夜間培養したプロボテラ属S-1菌液を加え、
約37℃で2日間窒素気流下で嫌気培養を行った。反応
培養液を水飽和n-ブタノール(1L)で2回抽出し、n-ブ
タノール部を水洗(1L)後、活性炭により脱色、脱臭処
理後、減圧で濃縮した。これを酢酸エチル(500mL)に
溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(メルク社
製シリカゲル,60〜230メッシュ,150g)に乗せ、酢酸エ
チル(1L)で洗浄したのち、溶出溶媒(クロロホルム-
酢酸エチル-エタノール,60:35:10,下層,500mL)で溶出
し、減圧で溶媒を留去して粗代謝生成物(2.1g)を得
た。これをさらに逆相シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ(メルク社製シリカゲルRP-8,250g;溶出溶媒:85%メ
タノール)に付して分離精製し、化合物K(1.5g)を得
た。
【0013】実施例2 ジンセノシドRb2(0.2%)を添加したミュラー・ヒン
トン液体培地(3L)に、あらかじめGAM液体培地(10
0mL)で一夜間培養したプロボテラ属S-1菌液を加え、
約37℃で2日間窒素気流下で嫌気培養を行った。反応
培養液を水飽和n-ブタノール(1L)で2回抽出し、n-ブ
タノール部を水洗(1L)後、活性炭により脱色、脱臭処
理後、減圧で濃縮した。これを酢酸エチル(500mL)に
溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(メルク社
製シリカゲル,60〜230メッシュ,150g)に乗せ、酢酸エ
チル(1L)で洗浄したのち、溶出溶媒(クロロホルム-
酢酸エチル-エタノール,60:35:10,下層,500mL)で溶出
し、減圧で溶媒を留去して粗代謝生成物(3.6g)を得
た。これをさらに逆相シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ(メルク社製シリカゲルRP-8,250g;溶出溶媒:80%メ
タノール)に付して分離精製し、化合物Y(3.1g)を得
た。
トン液体培地(3L)に、あらかじめGAM液体培地(10
0mL)で一夜間培養したプロボテラ属S-1菌液を加え、
約37℃で2日間窒素気流下で嫌気培養を行った。反応
培養液を水飽和n-ブタノール(1L)で2回抽出し、n-ブ
タノール部を水洗(1L)後、活性炭により脱色、脱臭処
理後、減圧で濃縮した。これを酢酸エチル(500mL)に
溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(メルク社
製シリカゲル,60〜230メッシュ,150g)に乗せ、酢酸エ
チル(1L)で洗浄したのち、溶出溶媒(クロロホルム-
酢酸エチル-エタノール,60:35:10,下層,500mL)で溶出
し、減圧で溶媒を留去して粗代謝生成物(3.6g)を得
た。これをさらに逆相シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ(メルク社製シリカゲルRP-8,250g;溶出溶媒:80%メ
タノール)に付して分離精製し、化合物Y(3.1g)を得
た。
【0014】実施例3 ジンセノシドRc(0.2%)を添加したミュラー・ヒント
ン液体培地(3L)に、あらかじめGAM液体培地(100m
L)で一夜間培養したプロボテラ属S-1菌液を加え、約
37℃で2日間窒素気流下で嫌気培養を行った。反応培
養液を水飽和n-ブタノール(1L)で2回抽出し、n-ブタ
ノール部を水洗(1L)後、活性炭により脱色、脱臭処理
後、減圧で濃縮した。これを酢酸エチル(500mL)に溶
解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(メルク社製
シリカゲル,60〜230メッシュ,150g)に乗せ、酢酸エチ
ル(1L)で洗浄したのち、溶出溶媒(クロロホルム-酢
酸エチル-エタノール,60:35:10,下層,500mL)で溶出
し、減圧で溶媒を留去して粗代謝生成物(3.8g)を得
た。これをさらに逆相シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ(メルク社製シリカゲルRP-8,250g;溶出溶媒:80%メ
タノール)に付して分離精製し、ジンセノシドMc(3.
6g)を得た。
ン液体培地(3L)に、あらかじめGAM液体培地(100m
L)で一夜間培養したプロボテラ属S-1菌液を加え、約
37℃で2日間窒素気流下で嫌気培養を行った。反応培
養液を水飽和n-ブタノール(1L)で2回抽出し、n-ブタ
ノール部を水洗(1L)後、活性炭により脱色、脱臭処理
後、減圧で濃縮した。これを酢酸エチル(500mL)に溶
解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(メルク社製
シリカゲル,60〜230メッシュ,150g)に乗せ、酢酸エチ
ル(1L)で洗浄したのち、溶出溶媒(クロロホルム-酢
酸エチル-エタノール,60:35:10,下層,500mL)で溶出
し、減圧で溶媒を留去して粗代謝生成物(3.8g)を得
た。これをさらに逆相シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ(メルク社製シリカゲルRP-8,250g;溶出溶媒:80%メ
タノール)に付して分離精製し、ジンセノシドMc(3.
6g)を得た。
【0015】実施例4 プロトパナキサジオールサポニン(0.3%)を添加したG
AM液体培地(1L)に、あらかじめGAM液体培地(30
mL)で一夜間培養したプロボテラ属S-1菌液を加え、
約37℃で2日間窒素気流下で嫌気培養を行った。反応
培養液を水飽和n-ブタノール(300mL)で2回抽出し、n
-ブタノール部を水洗(300mL)後、活性炭により脱色、
脱臭処理後、減圧で濃縮した。これを酢酸エチル(200m
L)に溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(メ
ルク社製シリカゲル,60〜230メッシュ,50g)に乗せ、酢
酸エチル(300mL)で洗浄したのち、溶出溶媒(クロロ
ホルム-酢酸エチル-エタノール,60:35:10,下層,200mL)
で溶出し、減圧で溶媒を留去して粗代謝生成物(1.1g)
を得た。これをさらに逆相シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ(メルク社製シリカゲルRP-8,250g;溶出溶媒:80
%メタノール)に付して分離精製し、化合物K(0.6
g)、化合物Y(0.1g)及びジンセノシドMc(0.2g)
を得た。
AM液体培地(1L)に、あらかじめGAM液体培地(30
mL)で一夜間培養したプロボテラ属S-1菌液を加え、
約37℃で2日間窒素気流下で嫌気培養を行った。反応
培養液を水飽和n-ブタノール(300mL)で2回抽出し、n
-ブタノール部を水洗(300mL)後、活性炭により脱色、
脱臭処理後、減圧で濃縮した。これを酢酸エチル(200m
L)に溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(メ
ルク社製シリカゲル,60〜230メッシュ,50g)に乗せ、酢
酸エチル(300mL)で洗浄したのち、溶出溶媒(クロロ
ホルム-酢酸エチル-エタノール,60:35:10,下層,200mL)
で溶出し、減圧で溶媒を留去して粗代謝生成物(1.1g)
を得た。これをさらに逆相シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ(メルク社製シリカゲルRP-8,250g;溶出溶媒:80
%メタノール)に付して分離精製し、化合物K(0.6
g)、化合物Y(0.1g)及びジンセノシドMc(0.2g)
を得た。
【0016】
【発明の効果】これらの例からも分かるように、プロボ
テラ属S-1菌株を用いた製造法は、プロトパナキサジ
オールサポニン代謝産物、すなわち化合物K、化合物
Y、並びにジンセノシドMcを効率良くしかも選択生産
的に製造できることが明らかであり、ニンジンサポニン
の代謝産物の製造法として極めて有用なものである。
テラ属S-1菌株を用いた製造法は、プロトパナキサジ
オールサポニン代謝産物、すなわち化合物K、化合物
Y、並びにジンセノシドMcを効率良くしかも選択生産
的に製造できることが明らかであり、ニンジンサポニン
の代謝産物の製造法として極めて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松宮 智之 東京都府中市白糸台3丁目13番地の8 株 式会社ハッピーワールド一都生命科学研究 所内 (72)発明者 内山 雅守 東京都府中市白糸台3丁目13番地の8 株 式会社ハッピーワールド一都生命科学研究 所内
Claims (1)
- 【請求項1】 プレボテラ属S-1菌株〔Prevotella s
p.S-1(Bacteroidaceae科),FERM P-15859〕を、薬用ニン
ジンサポニンを添加した培地に培養し、培地中にプロト
パナキサジオールサポニン代謝産物、すなわち、20-O-
β-D-グルコピラノシル-20(S)-プロトパナキサジオー
ル、20-O-[α-L-アラビノピラノシル(1→6)-β-D-グル
コピラノシル]-20(S)-プロトパナキサジオール、並びに
20-O-[α-L-アラビノフラノシル(1→6)-β-D-グルコピ
ラノシル]-20(S)-プロトパナキサジオールを生成蓄積さ
せ、これらを採取するプロトパナキサジオールサポニン
代謝産物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27287196A JPH1099094A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 薬用ニンジンサポニン代謝産物の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27287196A JPH1099094A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 薬用ニンジンサポニン代謝産物の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1099094A true JPH1099094A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17519932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27287196A Pending JPH1099094A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 薬用ニンジンサポニン代謝産物の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1099094A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100654172B1 (ko) | 2005-05-27 | 2006-12-06 | 주식회사 비티진 | 효소반응에 의한 진세노사이드 Mc 및 진세노사이드Mc-1의 제조방법 |
WO2008155998A1 (ja) * | 2007-06-21 | 2008-12-24 | Nagase & Co., Ltd. | 抗不安抗うつ剤 |
JP2013529899A (ja) * | 2010-05-14 | 2013-07-25 | 株式会社ジーシーエイチアンドピー | ジンセノサイド成分を増加させた新規な加工人参または加工人参抽出物の製造方法 |
US10709749B2 (en) | 2013-08-30 | 2020-07-14 | Green Cross Wellbeing Corporation | Composition for preventing and treating cancer-related fatigue, containing processed ginseng powder or processed ginseng extract having increased ginsenoside constituent |
CN115645423A (zh) * | 2022-11-09 | 2023-01-31 | 福建中医药大学 | 人参皂苷Re在制备预防或治疗胆汁淤积性肝病的药物中的应用 |
-
1996
- 1996-09-25 JP JP27287196A patent/JPH1099094A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100654172B1 (ko) | 2005-05-27 | 2006-12-06 | 주식회사 비티진 | 효소반응에 의한 진세노사이드 Mc 및 진세노사이드Mc-1의 제조방법 |
WO2008155998A1 (ja) * | 2007-06-21 | 2008-12-24 | Nagase & Co., Ltd. | 抗不安抗うつ剤 |
JPWO2008155998A1 (ja) * | 2007-06-21 | 2010-08-26 | 長瀬産業株式会社 | 抗不安抗うつ剤 |
JP2013529899A (ja) * | 2010-05-14 | 2013-07-25 | 株式会社ジーシーエイチアンドピー | ジンセノサイド成分を増加させた新規な加工人参または加工人参抽出物の製造方法 |
US10709749B2 (en) | 2013-08-30 | 2020-07-14 | Green Cross Wellbeing Corporation | Composition for preventing and treating cancer-related fatigue, containing processed ginseng powder or processed ginseng extract having increased ginsenoside constituent |
US11464821B2 (en) | 2013-08-30 | 2022-10-11 | Green Cross Wellbeing Corporation | Composition for reducing cancer cachexia or weight loss caused by anticancer drug therapy or radiation therapy comprising ginseng extract having increased ginsenoside Rg3 and Rh2 |
CN115645423A (zh) * | 2022-11-09 | 2023-01-31 | 福建中医药大学 | 人参皂苷Re在制备预防或治疗胆汁淤积性肝病的药物中的应用 |
CN115645423B (zh) * | 2022-11-09 | 2024-03-26 | 福建中医药大学 | 人参皂苷Re在制备预防或治疗胆汁淤积性肝病的药物中的应用 |
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