JPH1098960A - 栽培システム - Google Patents

栽培システム

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JPH1098960A
JPH1098960A JP8260491A JP26049196A JPH1098960A JP H1098960 A JPH1098960 A JP H1098960A JP 8260491 A JP8260491 A JP 8260491A JP 26049196 A JP26049196 A JP 26049196A JP H1098960 A JPH1098960 A JP H1098960A
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JP
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water
temperature
liquid
control panel
set temperature
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JP8260491A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Yamaguchi
一彦 山口
Yoshinari Tanida
吉成 谷田
Yoichi Sugibayashi
陽一 杉林
Takashi Yamamoto
敬司 山本
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YAMAGUCHI ENGEI KK
Shikoku Research Institute Inc
Original Assignee
YAMAGUCHI ENGEI KK
Shikoku Research Institute Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 維持費を低く抑え、装置構成や設置の簡単化
をし、かつ、労力を低減することができる栽培システム
を提供する。 【解決手段】 制御装置4は、例えば、収納部12内の
液体の温度が設定温度と異なると、下側弁21を流通可
能にして、供給装置3から収納部12に設定温度の液体
を流す。通水管25が液面を板部より下側に保つので、
液面と板部との間にある空気を、液体により設定温度に
する。また、制御装置4は、灌水の指示を受け取ると、
下側弁21を流通不能にすると共に、上側弁22を流通
可能にして、供給装置3から収納部12に液体を流す。
通水管26が収納部12内の液面を板部より上側に保
つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の植物を育
てるための、栽培システムに関する。
【0002】
【従来の技術】植物を育てるためには、植物の環境を整
えることが重要である。特に、ハウスを用いて、植物の
周年栽培をする場合、植物の環境温度、湿度、水分補給
の条件が大切である。さらに、ハウス栽培では、1年を
通じて、先の条件を常に一定に保つ必要がある。
【0003】このために、環境温度は、暖房装置や冷房
装置を用いて、一定に保たれる。また、湿度は、加湿器
を用いて調整される。さらに、水分補給は、散水装置や
手作業により行われる。
【0004】これらの装置や手作業が、植物の環境を整
え、ハウス栽培を可能にする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先に述べたように、植
物の環境条件を整えるためには、暖房装置や冷房装置、
加湿装置、散水装置などが必要である。
【0006】これらの装置の中で、特に、暖房装置や冷
房装置は、多くの燃料や電力を必要とする。このため
の、暖房装置や冷房装置の運転費が高くなり、この高い
運転費が、栽培した植物のコストを高くする要因とな
る。
【0007】また、散水装置を用いて、植物に水分を与
える場合、植物に対して均一に散水することが必要であ
る。このために、散水装置の設置に経験や労力を必要と
する。
【0008】この発明の目的は、このような欠点を除
き、維持費を低く抑え、装置構成や設置の簡単化をし、
かつ、労力を低減することができる栽培システムを提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、その目的を
達成するため、植物が植えられた容器を置くための板部
を備えると共に、供給された液体を板部の上側まで蓄え
ることが可能である収納部と、収納部内の液面を、板部
より下側に保つ第1排水経路と、収納部内の液面を、板
部より上側に保つ第2排水経路と、収納部内に設定温度
の液体を流す供給装置と、収納部内の液体の温度が、あ
らかじめ設定された設定温度と異なると、第1排水経路
を流通可能にして、供給装置から収納部に設定温度の液
体を流し、液体の温度が設定温度になると、収納部に対
する液体の供給を止めると共に、第1排水経路を流通不
能にする温度制御と、灌水の指示を受け取ると、第1排
水経路を流通不能にすると共に第2排水経路を流通可能
にして、供給装置から収納部に液体を流す灌水制御とを
する制御装置とを備える この構成により、制御装置は、収納部内の液体の温度が
設定温度と異なると、第1排水経路を流通可能にして、
供給装置から収納部に設定温度の液体を流す。第1排水
経路が収納部内の液面を板部より下側に保つので、設定
温度の液体が、液面と板部の間にある空気に温度変化を
与える。これにより、液面と板部との間にある空気が、
設定温度に保たれる。この空気により、板部上の植物の
根の部分、つまり、植物の根圏域を設定温度に保つこと
が可能になる。
【0010】また、制御部は、灌水の指示を受け取る
と、第1排水経路を流通不能にすると共に、第2排水経
路を流通可能にして、供給装置から収納部に液体を流
す。第2排水経路が収納部内の液面を板部より上側に保
つので、板部上の、植物の容器、つまり、植物の根に灌
水することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を、
図面を用いて説明する。
【0012】[実施の形態1]図1は、この発明の実施
の形態1に係る栽培システムを示す図である。この栽培
システムは、野菜等の苗木を栽培する。苗木は、1本毎
に苗ポットに植えられている。苗ポットは、苗木を栽培
するための容器である。栽培システムは、育苗装置1
と、排水系2と、供給装置3、制御装置4とを備える。
【0013】栽培システムの育苗装置1は、架台11と
収納部12,13を備える。
【0014】育苗装置1の架台11は、鋼製の棚であ
り、実施の形態1では2段構造をしている。
【0015】育苗装置1の収納部12は、架台11の1
段目に載せられている。収納部12は、図2に示すよう
に、ベッド121と受け台122を備える。ベッド12
1は、上側が開放されている長方形の容器である。ベッ
ド121は、断熱性のある発泡スチロールで作られてい
る。実施の形態1では、ベッド121として発泡スチロ
ールを用いたが、特に、これに限定されない。断熱性の
ある部材であれば、ベッド121に利用可能である。
【0016】収納部12の受け台122は、ベッド12
1内に置かれている。受け台122は、ベッド121の
高さに比べて低い支持柱122Aに、通水性のある置き
板122Bを設置したものである。実施の形態1では、
置き板122Bが板部である。これにより、置き板12
2Bとベッド121の底との間に、空間が設けられる。
置き板122Bとしては、例えば、金属製の網などがあ
る。この置き板122Bには、苗ポットAが置かれる。
【0017】育苗装置1の収納部12は、このような作
りである。架台11の2段目に載せられている収納部1
3は、収納部12と同じであるので、説明を省略する。
【0018】栽培システムの排水系2は、下側弁21,
23と、上側弁22,24と、通水管25〜29と、フ
ィルタ30とを備える。
【0019】排水系2の通水管25の一端は、受け台1
22の置き板122Bの下側に位置するように、ベッド
121の側壁に接続されている。通水管25の他端は、
通水管29に接続されている。通水管25は、この通水
管25の設置位置より上にある水を、通水管29に流
す。
【0020】排水系2の下側弁21は、通水管25の途
中に設けられている。下側弁21は、破線で示す信号線
で制御盤44と接続されている。下側弁21は、制御盤
44の制御で開閉し、ベッド121からの水の流れを制
御する。
【0021】排水系2の通水管26の一端は、ベッド1
21の受け台122の上側、つまり、受け台122の置
き板122Bより上側に位置するように、ベッド121
の側壁に接続されている。通水管26の他端は、通水管
29に接続されている。通水管26は、この通水管26
の設置位置より上にある水を、通水管29に流す。
【0022】排水系2の上側弁22は、通水管26の途
中に設けられている。上側弁22は、破線で示す信号線
で制御盤44と接続されている。上側弁22は、制御盤
44の制御で開閉し、ベッド121からの水の流れを制
御する。
【0023】排水系2の通水管29は、上側弁22また
は下側弁21からの水をタンク31に流す。
【0024】育苗装置1の収納部12に対する排水系2
は、このような構成である。実施の形態1では、第1排
水経路は、下側弁21と通水管25で構成され、第2排
水経路は、上側弁22と通水管26で構成される。ま
た、実施の形態1では、排水系2からの水をタンク31
に戻して、再利用をしているが、特に、これに限定され
ることはない。例えば、収納部12からの水に含まれ
る、土やゴミなどの異物の状態により、この水を外部に
流して、廃棄してもよい。
【0025】収納部13に対する下側弁23、上側弁2
4、通水管27,28の設置等は、収納部13と同様で
あるので、説明を省略する。
【0026】排水系2のフィルタ30は、通水管29の
途中に設置されている。フィルタ30は、収納部12,
13から流れてくる水に含まれる異物を取り除く。
【0027】栽培システムの供給装置3は、タンク31
と、給水系32と、ヒートポンプ33とを備える。
【0028】供給装置3のタンク31は、内部に水を蓄
えるための容器である。
【0029】供給装置3の給水系32は、タンク31
と、育苗装置1の収納部12,13を結ぶものであり、
ポンプ321と、三方弁322,323と、通水管32
4,326,328と、給水管325,327とを備え
る。
【0030】通水管324の一端は、タンク31の底の
方に配置され、他端は、分岐されて、三方弁322と三
方弁323に接続されている。
【0031】給水系32のポンプ321は、通水管32
4の途中に設置されている。ポンプ321は、破線で示
す信号線で制御盤44と接続されている。ポンプ321
は、制御盤44の制御により、タンク31の水を通水管
324に流す。
【0032】給水系32の三方弁322、給水管32
5、および、通水管326は、収納部12に対するもの
である。
【0033】三方弁322は、通水管324と通水管3
25の間に設置されている。三方弁322は、破線で示
す信号線で制御盤44と接続されている。三方弁322
は、制御盤44の制御により、ポンプ321からの水
を、給水管325と通水管326のどちらかに流す。つ
まり、制御盤44が三方弁322を給水側に切り替える
と、三方弁322は、タンク31からの水を給水管32
5に流す。また、制御盤44が三方弁322を循環側に
切り替えると、三方弁322は、タンク31からの水を
通水管326に戻す。
【0034】一端が三方弁322に接続されている通水
管325の他端は、収納部12のベッド121の開口に
導かれている。さらに、通水管325の他端は、ベッド
121の底の部分に沿って配置されている。ベッド12
1の底に配置されている給水管325には、三方弁32
2から供給された水をベッド121内に流すための、多
数の孔325Aが空けられている。
【0035】一端が三方弁322に接続されている通水
管326の他端は、タンク31に導かれている。
【0036】給水系32の三方弁323、給水管32
7、および、通水管328は、収納部13に対するもの
である。これらは、三方弁322、給水管325、およ
び、通水管326とそれぞれ同様であるので、説明を省
略する。
【0037】供給装置3のヒートポンプ33は、通水管
331,332によりタンク31と連結されている。ヒ
ートポンプ33は、破線で示す信号線で制御盤44と接
続されている。ヒートポンプ33は、制御盤44の制御
でタンク31の水を循環して、この水を夏期に冷却、ま
た、冬期に加熱する。これにより、ヒートポンプ33
は、タンク31の水を設定温度に保つ。水の温度設定に
際して、栽培する苗木の根圏域に必要な温度から、水温
を決める。
【0038】制御装置4は、温度センサ41,42,4
3と、制御盤44とを備える。
【0039】制御装置4の温度センサ41は、収納部1
2のベッド121内に設置されている。温度センサ41
は、ベッド121内の水の温度を検出する。そして、温
度センサ41は、検出した温度を示す温度信号を、破線
で示す信号線を経由して、制御盤44に送る。
【0040】同じように、制御装置4の温度センサ42
は、収納部13内の水の温度を検出し、検出した温度を
示す温度信号を制御盤44に送る。
【0041】温度センサ43は、タンク31の水温を検
出し、検出した温度を示す温度信号を制御盤44に送
る。
【0042】制御装置4の制御盤44は、育苗装置1の
温度制御、つまり、加熱・冷却制御と、育苗装置1に対
する灌水の制御、ポンプ321の制御、ヒートポンプ3
3の制御をする。制御盤44には、苗木の育苗に適する
温度を、あらかじめ設定する。制御盤44は、設定され
た温度を設定温度として記憶する。
【0043】制御盤44は、ヒートポンプ33の制御を
次のようにして行う。制御盤44は、タンク31に設置
されている温度センサ43からの温度信号を受け取る。
この温度信号が示す温度が設定温度と異なると、ヒート
ポンプ33を制御して、タンク31の水を加熱または冷
却する。このようにして、制御盤44は、ヒートポンプ
33を制御して、タンク31の水温が設定温度になるよ
うにする。
【0044】制御盤44は、ポンプ321を制御する場
合、図3に示す処理をする。制御盤44は、温度センサ
41,42からの温度信号により、収納部12,13の
水温を検出する(ステップS1)。ステップS1で調べ
た水温がすべて設定温度かどうかを調べる(ステップS
2)。
【0045】ステップS2の処理により、収納部12,
13の水温が設定温度であるとき、制御盤44は、ポン
プ321を制御して、タンク31からの水の吸い上げを
停止させる(ステップS3)。また、ステップS2で調
べた水温の中で、設定温度と異なるものがあると、制御
盤44は、ポンプ321を制御して、タンク31から水
を吸い上げる(ステップS4)。
【0046】ステップS3またはステップS4の後、制
御終了の指示を受け取っていなければ、制御盤44は、
処理をステップS1に戻す(ステップS5)。また、ス
テップS5で制御終了の指示を受け取っていれば、制御
盤44は、処理を終了する。
【0047】このようにして、制御盤44は、タンク3
1を制御する。なお、ステップS5による処理の終了
は、装置に異常などが生じた場合の停止用であり、制御
盤44は、通常、ステップS1からステップS4の処理
を、24時間行う。
【0048】制御盤44は、加熱・冷却制御を次のよう
にして行う。制御盤44は、収納部12の温度を制御す
る場合、図4に示す処理をする。
【0049】制御盤44は、処理を開始すると、温度セ
ンサ41から受け取った温度信号から、収納部12のベ
ッド121の水の温度を検出する(ステップS11)。
制御盤44は、ステップS11で検出した水温が、設定
温度かどうかを調べる(ステップS12)。ステップS
12で、ベッド121の温度が設定温度である場合、制
御盤44は、下側弁21を閉じ(ステップS13)、三
方弁322を循環側にする(ステップS14)。これに
より、制御盤44は、ベッド121の水面を、受け台1
22の置き板122Bより下側に保つと共に、タンク3
1の水を供給しない。
【0050】ステップS12で、温度が設定温度と異な
る場合、制御盤44は、下側弁21を開き(ステップS
15)、三方弁322を供給側にする(ステップS1
6)。これにより、制御盤44は、ベッド121の水面
を、受け台122の置き板122Bより下側に保つと共
に、設定温度に達するまでタンク31の水を供給する。
【0051】ステップS14またはステップS16の
後、制御終了の指示を受け取っていなければ、制御盤4
4は、処理をステップS11に戻す(ステップS1
7)。また、ステップS17で制御終了の指示を受け取
っていれば、制御盤44は、処理を終了する。
【0052】このようにして、制御盤44は、収納部1
2のベッド121の水温を設定温度に保つ。なお、ステ
ップS17による処理の終了は、装置に異常などが生じ
た場合の停止用であり、制御盤44は、通常、ステップ
S11からステップS16の処理を、24時間行う。
【0053】制御盤44は、収納部13に対する加熱・
冷却制御を同じようにして行う。
【0054】制御盤44は、収納部12,13に対する
潅水の制御を次のようにして行う。制御盤44は、収納
部12に対する潅水の指示を受け取ると、ポンプ321
を制御して、タンク31から水を吸い上げる。また、制
御盤44は、三方弁322を制御して給水管327側に
する。さらに、制御盤44は、下側弁21と上側弁22
を制御して、下側弁21を閉じ、上側弁22を開く。こ
れにより、ベッド121の水面が上昇し、受け台122
の置き板122Bの苗ポットが水に浸される。この結
果、苗ポットの苗木が潅水される。
【0055】制御盤44は、収納部13に対する潅水の
制御を同じようにして行う。このようにして、収納部1
2,13に対する潅水の制御をする。
【0056】次に、実施の形態1の動作について説明す
る。
【0057】苗ポットに植えられている苗木を育苗する
場合、作業者は、苗ポットを収納部12,13に置く。
以下の説明では、収納部12,13は同じであるので、
主に収納部12の場合について説明する。
【0058】収納部12では、図5に示すように、苗ポ
ットAが受け台122の置き板122Bに置かれる。こ
の後、作業者は、制御盤44を操作して、育苗装置1の
加熱・冷却制御を開始する。
【0059】この制御開始の指示により、制御盤44
は、タンク31に設置されている温度センサ43からの
温度信号を受け取る。この温度信号が示す温度が設定温
度と異なると、ヒートポンプ33を制御する。これによ
り、ヒートポンプ33は、タンク31の水を加熱または
冷却し、タンク31の水温を設定温度にする。
【0060】また、制御盤44は、温度センサ41から
受け取った温度信号から、収納部12のベッド121の
水温を検出する。検出した水温が設定温度と異なると、
制御盤44は、下側弁21を開き、三方弁322を供給
側にする。これにより、図6に示すように、設定温度の
水B1が、給水管327から収納部12のベッド121
に与えられる。同時に、収納部12内の水B2が、通水
管25から、下側弁21、フィルタ30を経由して、タ
ンク31に流れる。
【0061】この結果、受け台122の置き板122B
の下側の水は、設定温度の水と入れ替えられながら設定
温度に達する。置き板122Bの下側の水が、水面B3
と置き板122Bの隙間の空気Cを暖めて、空気Cを設
定温度にする。設定温度に暖められた空気Cにより、置
き板122Bに置かれた苗ポットA内の、苗木の根圏域
が暖められる。これにより、苗木の根圏域が設定温度に
保たれるので、苗木が生育に最適な温度で育つことにな
る。
【0062】ところで、作業者が制御盤44を操作し
て、潅水の指示を与えると、制御盤44は、ポンプ32
1を制御して、タンク31から水を吸い上げる。また、
制御盤44は、三方弁322を給水管325側にする。
さらに、制御盤44は、下側弁21を閉じ、上側弁22
を開く。これにより、図7に示すように、ベッド121
の水面B3が上昇する。この結果、受け台122の置き
板122Bの苗ポットAが水に浸され、苗ポットAの苗
木が潅水される。
【0063】このようにして、実施の形態1により、苗
木、特に、その根の温度を設定温度に保つと共に、苗木
に対して潅水をすることができる。つまり、実施の形態
1により、苗木の根圏域の加熱・冷却と、苗木に対する
潅水の両方を行うことができる。
【0064】また、実施の形態1により、作業者が制御
盤44だけを使用するので、加熱・冷却や潅水のための
労力を向上させることが可能になる。
【0065】なお、実施の形態1では、水温をあらかじ
め設定された温度にしたが、この設定温度を冬期と夏期
で異なる温度にしてもよい。
【0066】[実施の形態2]この発明の実施の形態2
では、先に説明した実施の形態1とは、収納部12,1
3に対する第1排水経路、第2排水経路および給水系だ
けが相違し、その他は同様である。以下の説明では、こ
の相違する点のみを説明し、重複する部分については、
図面に同一の参照番号を付けて説明を省略する。
【0067】実施の形態2の収納部12に対する第1排
水経路は、図8に示すように、排水管51と通水管52
を備える。排水管51の一端は、受け台122の置き板
122Bの下側に位置するように、ベッド121の底に
対して直角に設置されている。排水管51の他端は、通
水管52に接続されている。さらに、通水管52の端
は、下側弁21に接続されている。
【0068】このような第1排水経路は、下側弁21の
制御により、排水管51の設置位置より上側の水を通水
管52に流す。
【0069】第2排水経路は、排水管53と通水管54
を備える。排水管53の一端は、受け台122の置き板
122Bの上側に位置するように、ベッド121の底に
対して直角に設置されている。排水管53の他端は、通
水管54に接続されている。さらに、通水管54の端
は、上側弁22に接続されている。
【0070】この第2排水経路は、上側弁22の制御に
より、排水管53の設置位置より上側の水を通水管54
に流す。
【0071】収納部12に対する給水系は、給水管61
と散水管62を備える。散水管62は、収納部12の底
に設置されている。図9に示すように、散水管62の一
端が栓でふさがれ、他端が給水管61に接続されてい
る。それぞれの散水管62は、多数の散水孔62Aを備
える。これらの散水孔62Aは、散水管62に供給され
た水を、底に対してほぼ平行な方向に噴出する。
【0072】給水管61は、三方弁322に接続されて
いる。
【0073】この給水系は、三方弁322の制御によ
り、設定温度の水を給水管61、散水管62から収納部
12内に供給する。
【0074】第1排水経路、第2排水経路および給水系
は、このように構成である。収納部13に対する第1排
水経路、第2排水経路および給水系は、収納部12と同
様であるので、説明を省略する。
【0075】このような第1排水経路、第2排水経路お
よび給水系により、実施の形態1と同じように、収納部
12,13内の水位の調整をして、加熱・冷却や潅水を
することができる。特に、実施の形態2の給水系によ
り、設定温度の水を均一に、収納部12,13内に供給
することができる。
【0076】[実施の形態3]実施の形態3では、実施
の形態1,2に使用した苗ポットAの代わりに、図10
に示すトレイ500を使用する。このトレイ500は、
四角形状の板部501に、多数のポット部502を設け
たものである。
【0077】ポット部502は、円形である。そして、
ポット部502の断面形状は、凹状である。この凹状の
部分に苗木が植えられる。
【0078】このようなトレイ500を収納部12,1
3に並べて用いると、トレイ500は、板部501と、
収納部12,13の水面との間が密閉状態になり、収納
部12,13内の水と同じ温度の空気が外部に逃げるこ
とを防止する。これにより、保温性を向上することがで
き、少ないエネルギで苗木の根圏域を設定温度に保つこ
とができる。
【0079】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、植物に灌水すると共に、植物の根圏域の温度を制御
するので、労力を低減して、植物の周年栽培を可能にす
る。特に、この発明をハウス栽培に用いた場合、この発
明は、植物の根圏域だけの温度制御をするので、ハウス
全体の温度制御をする従来の技術に比較して、維持費を
低くすることができる。
【0080】また、この発明によれば、設定温度の液体
が収納部内に常に存在するために、植物に対して常時、
湿度を与え、従来技術のような加湿器を不要にすること
ができる。
【0081】また、この発明は、第1排水経路および第
2排水経路の流通を制御するだけで、温度、潅水、湿度
を調整するので、システム構成を簡素化することができ
る共に労力を低減させることができる。
【0082】さらに、この発明は、植物の下側から潅水
するので、経験を不要にして、植物に対する均一な潅水
を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る、栽培システム
を示す図である。
【図2】架台とベッドを示す図である。
【図3】制御盤の制御を示すフローチャートである。
【図4】制御盤の制御を示すフローチャートである。
【図5】苗ポットの配置の様子を示す図である。
【図6】保温の様子を示す図である。
【図7】灌水の様子を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態2に用いられる第1排水
経路、第2排水経路および給水系を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態2に用いられる第1排水
経路、第2排水経路および給水系を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態3に用いられるトレイ
を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図であ
る。
【符号の説明】
1 育苗装置 11 架台 12 収納部 13 収納部 2 排水系 21,22 下側弁 22,24 上側弁 25〜29 通水管 30 フィルタ 3 制御装置 31 タンク 32 給水系 321 ポンプ 322,323 三方弁 324〜328 通水管 33 ヒートポンプ 34〜36 温度センサ 37 制御盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉林 陽一 香川県高松市屋島西町2109番地8 株式会 社四国総合研究所内 (72)発明者 山本 敬司 香川県高松市屋島西町2109番地8 株式会 社四国総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物が植えられた容器を置くための板部
    を備えると共に、供給された液体を板部の上側まで蓄え
    ることが可能である収納部と、 収納部内の液面を、板部より下側に保つ第1排水経路
    と、 収納部内の液面を、板部より上側に保つ第2排水経路
    と、 収納部内に設定温度の液体を流す供給装置と、 収納部内の液体の温度が、あらかじめ設定された設定温
    度と異なると、第1排水経路を流通可能にして、供給装
    置から収納部に設定温度の液体を流し、液体の温度が設
    定温度になると、収納部に対する液体の供給を止めると
    共に、第1排水経路を流通不能にする温度制御と、灌水
    の指示を受け取ると、第1排水経路を流通不能にすると
    共に第2排水経路を流通可能にして、供給装置から収納
    部に液体を流す灌水制御とをする制御装置とを備える栽
    培システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6309276B1 (en) 2000-02-01 2001-10-30 Applied Materials, Inc. Endpoint monitoring with polishing rate change
JP2006191805A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Kyodo Ky Tec Corp 緑化構造及びその施工方法、緑化設備及びその施工方法、緑化ユニット
KR101053148B1 (ko) 2010-12-30 2011-08-02 유영호 식물공장의 양액공급시스템

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