JPH1098811A - ケーブル延線方法およびその装置 - Google Patents

ケーブル延線方法およびその装置

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JPH1098811A
JPH1098811A JP25138596A JP25138596A JPH1098811A JP H1098811 A JPH1098811 A JP H1098811A JP 25138596 A JP25138596 A JP 25138596A JP 25138596 A JP25138596 A JP 25138596A JP H1098811 A JPH1098811 A JP H1098811A
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cable
vehicle
drum
drums
winding
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JP25138596A
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Inventor
Hiroki Sato
宏紀 佐藤
Katsumasa Isemoto
勝正 伊勢本
Hiroshi Kawamoto
川本  博
Hitoshi Okochi
仁 大河内
Shuichi Masuda
修一 増田
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Chugoku Electric Power Co Inc
Tadano Ltd
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り出しが終了したケーブルの終端と新たに
繰り出されるケーブルの始端とを容易に連結し得るよう
にし、もってケーブル延線作業における作業性を向上さ
せる。 【解決手段】 複数のケーブルドラム10A〜10Cを
搭載したケーブル延線車2を所定の延線区間の一方端に
配置し、前記ケーブルドラム10A〜10Cのうちの一
つから所定の張力を付加しつつケーブルCの繰り出しを
行うとともに、前記延線区間の他方端に配置したケーブ
ル巻き取り車でケーブルの巻き取りを行って延線するケ
ーブル延線方法において、前記ケーブル延線車2におけ
る一つのケーブルドラム10AからのケーブルCの繰り
出しが終了した場合に、繰り出されたケーブルCの所定
位置から先の部分をケーブル張力仮保持手段40で引っ
張った状態で当該ケーブルCの終端を他のケーブルドラ
ム10BにおけるケーブルCの始端に連結するようにし
て、ケーブル延線作業における作業性の向上を図るよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電線等のケーブ
ルを電柱に架設するためのケーブル延線方法およびその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、既設のケーブルや電柱の付属部
品である碍子、トランス等を交換する交換作業時あるい
はこれらの保守点検時に、既設のケーブルに代わる仮設
ケーブルをケーブル延線車に搭載されたケーブル巻取用
ドラムから延線架設して、該仮設ケーブルに対して通電
することにより、停電することなく上記交換作業あるい
は保守点検作業を行う方法がある。
【0003】この仮設ケーブルを電柱に仮設する方法と
しては、仮設ケーブルにはあまり張力をかけず、電柱間
に架設したメンセンジャーワイヤに対してケーブル吊下
用の金車を介してケーブルを吊り下げ、ケーブルの垂れ
を防止する方法が従来から採用されてきている(例え
ば、特公平5−19371号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公知技術の場合、
予め電柱間にケーブル吊下用の金車を備えたメンセンジ
ャーワイヤを架設しなければならず、延線作業が煩雑化
するという不具合がある。
【0005】そこで、上記不具合を解消するためには、
電柱間に所定の張力を付加した状態で仮設のケーブルを
直接延線する方法が考えられる。この場合、複数のケー
ブルドラムを搭載したケーブル延線車を所定の延線区間
の一方端に配置し、前記ケーブルドラムのうちの一つか
ら所定の張力を付加しつつケーブルの繰り出しを行うと
ともに、前記延線区間の他方端に配置したケーブル巻き
取り車でケーブルの巻き取りを行って延線することとな
っている。
【0006】ところが、一つのケーブルドラムからのケ
ーブル繰り出しが終了すると、繰り出しが終了したケー
ブルの終端を新しいケーブルドラム側のケーブルの始端
に連結し、新しいケーブルドラムからケーブルの繰り出
しを行わなければならないが、ケーブルに張力が付加さ
れた状態を保持したままでケーブル同士を連結すること
が困難となるという新たな問題が生ずる。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、繰り出しが終了したケーブルの終端と新たに繰り
出されるケーブルの始端とを容易に連結し得るように
し、もってケーブル延線作業における作業性を向上させ
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明のケーブル延線
方法では、上記課題を解決するために、複数のケーブル
ドラムを搭載したケーブル延線車を所定の延線区間の一
方端に配置し、前記ケーブルドラムのうちの一つから所
定の張力を付加しつつケーブルの繰り出しを行うととも
に、前記延線区間の他方端に配置したケーブル巻き取り
車でケーブルの巻き取りを行って延線するケーブル延線
方法において、前記ケーブル延線車における一つのケー
ブルドラムからのケーブルの繰り出しが終了した場合
に、繰り出されたケーブルの所定位置から先の部分をケ
ーブル張力仮保持手段で引っ張った状態で当該ケーブル
の終端を他のケーブルドラムにおけるケーブルの始端に
連結するようにして、ケーブル延線作業における作業性
の向上を図るようにしている。
【0009】本願発明のケーブル延線装置では、上記課
題を解決するための手段として、所定の延線区間の一方
端に配置され且つ搭載された複数のケーブルドラムのう
ちの一つから所定の張力を付加しつつケーブルの繰り出
しを行うように構成されたケーブル延線車と、前記延線
区間の他方端に配置され且つ前記ケーブル延線車から繰
り出されたケーブルを巻き取るように構成されたケーブ
ル巻き取り車とを備えたケーブル延線装置において、前
記ケーブル延線車に、該ケーブル延線車における一つの
ケーブルドラムからのケーブルの繰り出しが終了した場
合に、繰り出されたケーブルの所定位置を把持するケー
ブル把持手段と、該ケーブル把持手段に連結されたロー
プを前記ケーブル繰り出し装置側に引っ張るケーブル張
力仮保持手段とを付設して、繰り出しが終了したケーブ
ルの張力をケーブル張力仮保持手段によって肩代わりす
ることにより、繰り出しが終了したケーブルの終端を他
のケーブルドラムにおけるケーブルの始端に容易に連結
できるようにしている。
【0010】本願発明のケーブル延線装置において、前
記ケーブル張力仮保持手段を、前記ケーブル延線車から
繰り出されたケーブルにおける傾斜部分の延長線と前記
荷台とが交差する部分の近傍下面に前記ロープをガイド
すべく配設されたシーブと、該シーブによりガイドされ
たロープを巻き取るウインチとにより構成した場合、ウ
インチおよびシーブをケーブルドラムの搬入・搬出領域
を避けた位置に配置することが可能となるとともに、ケ
ーブルとロープとがほぼ同一方向に向くこととなり、ケ
ーブル延線車における作業性を良好に保持できる点で好
ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の好適な実施の形態について詳述する。
【0012】このケーブル延線装置は、図1に示すよう
に、所定の延線区間(例えば、電柱1,1,1における
列方向区間)の一方端に配置されケーブル延線車2と、
前記延線区間の他方端に配置され且つ前記ケーブル延線
車2から繰り出されたケーブルCを巻き取るように構成
されたケーブル巻き取り車3とを備えて構成されてい
る。本実施の形態においては、前記ケーブル巻き取り車
3は、ウインチ4を搭載した多機能工作車とされてい
る。
【0013】前記ケーブル延線車2は、図2および図3
に示すように、車両5の荷台6上に設けられていて左右
一対の側枠7,7を有する回転体8と、該回転体8を矢
印M方向に回転させる回転体駆動装置9と、前記回転体
8の外周部位(具体的には、前記側枠7,7の外周部位
に等間隔で形成された3個のガイド溝18,18,1
8)に回転可能に枢支された3個のケーブルドラム10
A〜10Cと、該ケーブルドラム10A〜10Cの循環
位置をガイドする周回軌条11と、ケーブル繰り出し・
巻き取り位置Pに位置せしめられたケーブルドラムをケ
ーブル繰り出し方向あるいはケーブル巻き取り方向に回
転させるケーブルドラム駆動装置12と、前記ケーブル
ドラム10A〜10Cを前記回転体8に対して脱着させ
るためのケーブルドラム脱着装置13とを備えて構成さ
れている。
【0014】前記車両5の荷台6上には、その前後方向
略中央部における左右両端寄り位置に2対の支柱14,
14および15,15が立設されており、これらの支柱
14,15および14,15間には梁部材16,16が
それぞれ架設されている。
【0015】前記回転体8は、前記側枠7,7の中心部
を連結する回転軸17を有しており、該回転軸17は前
記梁部材16,16に回転自在に枢支されている。ま
た、前記各側枠7は、略三角形形状とされ、その三つの
頂部には、遠心方向先端が開放されたガイド溝18がそ
れぞれ形成されている。
【0016】前記回転体駆動装置9は、前記回転体8の
回転軸17の一方側に位置する梁部材16に支持された
油圧モータ19と、該油圧モータ19の駆動力を減速し
て前記回転軸17に伝達する減速機構20とからなって
いる。
【0017】前記ケーブルドラム10A〜10Cは、1
本のドラム軸21に3個のドラム22,22,22を同
軸上に並設して構成されており、前記ドラム軸21の左
右各軸端部21a,21aは、前記周回軌条11に摺接
して転動するローラ23,23が設けられている。ま
た、前記ドラム軸21の一端21aには、前記ローラ2
3より内側に位置して後述するケーブルドラム駆動装置
12のギヤ33と噛合するギヤ24が枢着されている。
【0018】前記周回軌条11は、断面コ字状のレール
部材を水平方向に長い長円形状に湾曲させてなってお
り、前記支柱14,15に対して断面コ字状の開放部分
を内側に向けた状態で支持されている。そして、前記ケ
ーブルドラム10A〜10Cは、そのドラム軸41の軸
端部41aを前記回転体8のガイド溝18を通して軸端
部41aに設けられたローラ23を周回軌条11に嵌入
させることにより、回転体8と周回軌条11とで支持さ
れている。ところで、ケーブルドラム10A〜10C
は、前記回転体8の回転に伴って前記周回軌条11に嵌
入されたローラ23の転動により周回軌条11にガイド
されつつ循環移動する。このとき、前記周回軌条11が
長円形状となっていため、回転体8の回転軸17からケ
ーブルドラム10A〜10Cのドラム軸21までの距離
が循環移動中に変化するが、ドラム軸21の軸端部21
aが回転体8における側枠7の頂部に形成されたガイド
溝18に沿って半径方向にスライドする。従って、ケー
ブルドラム10A〜10Cは、周回軌条11に沿ってス
ムーズに循環移動できる。
【0019】そして、前記周回軌条11における荷台6
の最後端寄り位置(回転体8の回転軸17と同高さにあ
る)がケーブル繰り出し・巻き取り位置Pとされてい
る。また、前記周回軌条11における前記ケーブル繰り
出し・巻き取り位置Pから角度50〜55°程度下方に
変位した位置がドラム脱着位置Qとされている。
【0020】前記ケーブルドラム駆動装置12は、荷台
6の後端寄りの車幅方向一方側に設置されており、駆動
源となる油圧モータ25と、該油圧モータ25の駆動力
をケーブル繰り出し・巻き取り位置Pに位置決めされて
いる一つのケーブルドラムのドラム軸21に伝達する動
力伝達機構26とを備えている。
【0021】前記動力伝達機構26は、前記油圧モータ
25のスプロケット27とチェーン28を介して連結さ
れたスプロケット29を有するケーブル張力付加手段と
して作用するクラッチ&ブレーキ装置30と、該クラッ
チ&ブレーキ装置30のもう一つのスプロケット31と
チェーン32を介して連結され且つ前記ケーブルドラム
10A〜10Cのギヤ24と噛合するギヤ33とを備え
た構成されている。このギヤ33は前記支柱15の中間
稍上部から後方に向かって突出された支持板34に支持
されている。
【0022】そして、このケーブルドラム駆動装置12
は、ケーブルドラム10A〜10Cの一つが正確にケー
ブル繰り出し・巻き取り位置Pに位置決めされたとき
に、ケーブル繰り出し・巻き取り位置Pに位置するケー
ブルドラム10A〜10C側のギヤ24がケーブルドラ
ム駆動装置12側のギヤ33に噛合して、当該ケーブル
ドラム10A〜10Cの一つとケーブルドラム駆動装置
12とが連繋することとなっている。
【0023】上記したように、ケーブルドラム(10A
〜10Cの一つ)側のギヤ24とケーブルドラム駆動装
置12側のギヤ33とが噛合している状態で、ケーブル
ドラム駆動装置12の油圧モータ25を駆動させると、
当該ケーブルドラム10A〜10Cの一つはケーブル巻
き取り方向に回転せしめられることとなる。
【0024】また、ケーブルドラム10A〜10Cの一
つからケーブルの繰り出しを行う際には、クラッチ&ブ
レーキ装置30により油圧モータ25からケーブルドラ
ム10A〜10Cの一つへの動力伝達が遮断されるとと
もにブレーキ作用によりケーブルドラム10A〜10C
の一つに反ケーブル繰り出し方向の力(換言すれば、張
力)が付加されることとなっている。
【0025】ところで、前記両ギヤ24,33が噛合し
ている状態から回転体駆動装置9の油圧モータ19を駆
動させると、ケーブルドラム駆動装置12に連繋してい
るケーブルドラム10A〜10Cの一つが自動的に分離
せしめられることとなっている。
【0026】前記ケーブルドラム脱着装置13は、ドラ
ム脱着位置Qにあるケーブルドラムを回転体8および周
回軌条11から取り外したり、回転体8および周回軌条
11へ装着するためのものであり、油圧シリンダ35と
該油圧シリンダ35のロッド35a先端に設けられた脱
着ヘッド36とからなっている。
【0027】図面中、符号37はケーブルドラムからの
ケーブル繰り出し時あるいはケーブル巻き取り時にケー
ブルCをガイドするトラバーサである。
【0028】しかして、本実施の形態においては、前記
ケーブル延線車2には、ケーブル繰り出し・巻き取り位
置Pに位置決めされたケーブルドラム10Aからのケー
ブルの繰り出しが終了した場合に、繰り出されたケーブ
ルCの所定位置を把持するケーブル把持手段38と、該
ケーブル把持手段38に連結されたロープ39を前記ケ
ーブル延線車2側に引っ張るケーブル張力仮保持手段4
0とが付設されている。
【0029】前記ケーブル張力仮保持手段40は、前記
ケーブル延線車2から繰り出されたケーブルCにおける
傾斜部分の延長線と前記荷台6とが交差する部分の近傍
となる位置であって回転体8およびケーブルドラム10
A〜10Cより後方部位における車幅方向中央部下面に
前記ロープ39をガイドすべく配設されたシーブ41
と、該シーブ41によりガイドされたロープを巻き取る
べく前記荷台6において回転体8およびケーブルドラム
10A〜10Cより前方部位における車幅方向中央部に
配設されたウインチ42とにより構成されている。とこ
ろで、前記ケーブル把持手段38およびケーブル張力仮
保持手段40は、ケーブル繰り出し・巻き取り位置Pに
位置決めされたケーブルドラム10Aからのケーブルの
繰り出しが終了したときのみに使用されるものであり、
通常においてはウインチ42に巻き取られた収納状態と
されるが、上記したように、シーブ41を、ケーブル延
線車2から繰り出されたケーブルCにおける傾斜部分の
延長線と前記荷台6とが交差する部分の近傍となる位置
であって回転体8およびケーブルドラム10A〜10C
より後方部位における車幅方向中央部下面に配設し且つ
ウインチ42を荷台6において回転体8およびケーブル
ドラム10A〜10Cより前方部位における車幅方向中
央部に配設しているため、ケーブルドラムの交換等の作
業を妨げることがなくなるとともに、ケーブルCとロー
プ39とがほぼ同一方向に向くこととなり、ケーブル延
線車2における作業性を良好に保持できる。
【0030】なお、ケーブルドラム10A〜10Cから
は3本のケーブルC,C,Cが繰り出されるところか
ら、前記ロープ39は先端部が3本に分岐されており、
それぞれにケーブル把持手段38,38,38が連結さ
れている。
【0031】なお、シーブ41は、前後方向に位置変更
可能とされており、ケーブルドラム10A〜10Cから
繰り出されたケーブルCの水平に対する角度の変化に対
応できるようになっている。符号43は荷台6において
シーブ41に対応して形成された開口である。
【0032】上記のように構成されたケーブル延線装置
によるケーブル延線の手順について、以下に詳述する。
【0033】まず、延線区間となる電柱1,1,1の両
端にケーブル延線車2およびケーブル巻き取り車3を配
置し(図1参照)、ケーブル延線車2においてケーブル
繰り出し・巻き取り位置Pに位置決めされたケーブルド
ラム10AのケーブルCの先端にガイドロープ(図示省
略)を連結するとともに、該ガイドロープをケーブル巻
き取り車3のウインチ4に連結する。この状態からウイ
ンチ4を作動させ、ケーブル張力付加手段であるクラッ
チ&ブレーキ装置30によってケーブルCに所定の張力
を付加しつつ、ガイドロープを、ケーブルCをウインチ
4に巻き取っていく。すると、電柱1,1,1間には、
ケーブルCが所定の張力を付加された状態で架設されて
いく。
【0034】そして、ケーブルドラム10Aからのケー
ブルCの繰り出しが終了すると、ケーブルCは所定の張
力を保持した状態でケーブルドラム10Aに連結された
状態となる。そこで、パワーゲート44上に乗った作業
者Aが、ケーブル把持手段38をケーブルCの所定位置
にそれぞれ取り付ける。この状態のもとに、ケーブル張
力仮保持手段40を構成するウインチ42を駆動させて
ロープ39を巻き取っていくと、ケーブルCの張力はウ
インチ42に移動し、ケーブルCにおけるケーブル把持
手段38とケーブルドラム10Aとの間の部分は弛むこ
ととなる。そこで、ケーブルCの終端をケーブルドラム
10Aから取り外す。
【0035】ついで、回転体駆動装置9を駆動させて回
転体8を矢印M方向に回転させ、ケーブルドラム10B
をケーブル繰り出し・巻き取り位置Pに位置決めした
後、該ケーブルドラム10BのケーブルCの始端に、既
にケーブルドラム10Aから繰り出されたケーブルCの
終端に連結する。しかる後、ケーブルドラム駆動装置1
2を駆動させて、ケーブルドラム10Bを巻き取り方向
に回転させ、連結されたケーブルCに所定の張力を付加
する(この時、クラッチ&ブレーキ装置40により油圧
モータ25とケーブルドラム10Bとは連繋される)。
【0036】その後、ケーブル張力仮保持手段40にお
けるウインチ42を逆回転させてロープ39を緩め、ケ
ーブル把持手段38をケーブルCから外した後、ウイン
チ42によりロープ39を巻き取ってケーブル把持手段
38を所定位置に格納する。すると、ケーブルドラム1
0BのケーブルCは繰り出し可能状態となる。
【0037】上記状態からケーブルドラム10Aの場合
と同様にしてケーブルCの繰り出しが行われる。
【0038】上記したように、本実施の形態によれば、
例えば、ケーブルドラム10Aから繰り出され、繰り出
しが終了したケーブルCの張力をケーブル張力仮保持手
段40によって肩代わりすることにより、繰り出しが終
了したケーブルCの終端を他のケーブルドラム10Bに
おけるケーブルCの始端に容易に連結できることとなっ
ているので、ケーブル繰り出し時の段取りが円滑に行え
る。
【0039】しかも、従来使用されていたメッセンジャ
ワイヤやケーブル吊下用金車等が不要となり、延線作業
の効率向上およびコストダウンを図ることができる。
【0040】さらに、シーブ41を荷台6の荷台6にお
いて回転体8およびケーブルドラム10A〜10Cより
後方部位における車幅方向中央部下面に配設し且つウイ
ンチ42を荷台6において回転体8およびケーブルドラ
ム10A〜10Cより前方部位における車幅方向中央部
に配設しているため、ケーブルドラムの交換等の作業を
妨げることがなくなる。
【0041】
【発明の効果】本願発明のケーブル延線方法およびケー
ブル延線装置によれば、繰り出しが終了したケーブルC
の張力をケーブル張力仮保持手段40によって肩代わり
することにより、繰り出しが終了したケーブルCの終端
を他のケーブルドラムにおけるケーブルCの始端に容易
に連結できるようにしたので、ケーブル繰り出し時の段
取りが円滑に行えるという優れた効果がある。
【0042】しかも、従来使用されていたメッセンジャ
ワイヤやケーブル吊下用金車等が不要となり、延線作業
の効率向上およびコストダウンを図ることができる。
【0043】また、本願発明のケーブル延線装置におい
て、ケーブル張力仮保持手段は、前記ケーブル延線車か
ら繰り出されたケーブルにおける傾斜部分の延長線と前
記荷台とが交差する部分の近傍下面に前記ロープをガイ
ドすべく配設されたシーブと、該シーブによりガイドさ
れたロープを巻き取るウインチとにより構成した場合、
ウインチおよびシーブをケーブルドラムの搬入・搬出領
域を避けた位置に配置することが可能となるとともに、
ケーブルとロープとがほぼ同一方向に向くこととなり、
ケーブル延線車における作業性を良好に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかるケーブル延線方
法を説明する説明図である。
【図2】本願発明の実施の形態にかかるケーブル延線装
置におけるケーブル延線車の側面図である。
【図3】本願発明の実施の形態におけるケーブル延線装
置におけるケーブル延線車の荷台部分を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1は電柱、2はケーブル延線車、3はケーブル巻き取り
車、6は荷台、10A〜10Cはケーブルドラム、30
はケーブル張力付加手段(クラッチ&ブレーキ装置)、
38はケーブル把持手段、39はロープ、40はケーブ
ル張力仮保持手段、41はシーブ、42はウインチ、C
はケーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川本 博 香川県高松市瓦町1−10−20 (72)発明者 大河内 仁 香川県高松市木太町2404−2 (72)発明者 増田 修一 香川県綾歌郡綾南町畑田804−15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のケーブルドラムを搭載したケーブ
    ル延線車を所定の延線区間の一方端に配置し、前記ケー
    ブルドラムのうちの一つから所定の張力を付加しつつケ
    ーブルの繰り出しを行うとともに、前記延線区間の他方
    端に配置したケーブル巻き取り車でケーブルの巻き取り
    を行って延線するケーブル延線方法であって、前記ケー
    ブル延線車における一つのケーブルドラムからのケーブ
    ルの繰り出しが終了した場合に、繰り出されたケーブル
    の所定位置から先の部分をケーブル張力仮保持手段で引
    っ張った状態で当該ケーブルの終端を他のケーブルドラ
    ムにおけるケーブルの始端に連結するようにしたことを
    特徴とするケーブル延線方法。
  2. 【請求項2】 所定の延線区間の一方端に配置され且つ
    搭載された複数のケーブルドラムのうちの一つから所定
    の張力を付加しつつケーブルの繰り出しを行うように構
    成されたケーブル延線車と、前記延線区間の他方端に配
    置され且つ前記ケーブル延線車から繰り出されたケーブ
    ルを巻き取るように構成されたケーブル巻き取り車とを
    備えたケーブル延線装置であって、前記ケーブル延線車
    には、該ケーブル延線車における一つのケーブルドラム
    からのケーブルの繰り出しが終了した場合に、繰り出さ
    れたケーブルの所定位置を把持するケーブル把持手段
    と、該ケーブル把持手段に連結されたロープを前記ケー
    ブル延線車側に引っ張るケーブル張力仮保持手段とが付
    設されていることを特徴とするケーブル延線装置。
  3. 【請求項3】 前記ケーブル張力仮保持手段は、前記ケ
    ーブル延線車から繰り出されたケーブルにおける傾斜部
    分の延長線と前記荷台とが交差する部分の近傍下面に前
    記ロープをガイドすべく配設されたシーブと、該シーブ
    によりガイドされたロープを巻き取るウインチとにより
    構成されていることを特徴とする前記請求項2記載のケ
    ーブル延線装置。
JP25138596A 1996-09-24 1996-09-24 ケーブル延線方法およびその装置 Pending JPH1098811A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112186637A (zh) * 2020-09-21 2021-01-05 国网山东省电力公司齐河县供电公司 一种电力施工用电缆线跨越装置

Cited By (2)

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CN112186637A (zh) * 2020-09-21 2021-01-05 国网山东省电力公司齐河县供电公司 一种电力施工用电缆线跨越装置
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