JPH1098694A - 画像信号の走査変換方法及び回路 - Google Patents

画像信号の走査変換方法及び回路

Info

Publication number
JPH1098694A
JPH1098694A JP8251272A JP25127296A JPH1098694A JP H1098694 A JPH1098694 A JP H1098694A JP 8251272 A JP8251272 A JP 8251272A JP 25127296 A JP25127296 A JP 25127296A JP H1098694 A JPH1098694 A JP H1098694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
sampling
image
image signal
scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8251272A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Hirano
裕弘 平野
Kazuo Ishikura
和夫 石倉
Masahito Sugiyama
雅人 杉山
Mitsuo Nakajima
満雄 中嶋
Yasutaka Tsuru
康隆 都留
Toshiyuki Kurita
俊之 栗田
Haruki Takada
春樹 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8251272A priority Critical patent/JPH1098694A/ja
Publication of JPH1098694A publication Critical patent/JPH1098694A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Television Systems (AREA)
  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】飛び越し走査の画像信号を順次走査の画像信号
に変換する動き適応型の走査変換処理において、画質を
劣化すること無く、装置の簡易化、低コスト化、動き検
出漏れによる画質の劣化防ぐ。 【解決手段】静止モードの補間走査線信号(SS)は、飛
び越し走査の画像信号(y)を2:1のサブサンプリング
処理(1)で標本点数を1/2に削減した前フィールドの
信号と(Sc)、飛び越し走査の現フィールドの隣接する上
下の走査線の画像信号(Sa,Sb)とに対し、水平周波数の
低域成分は主に前フィールドの信号成分、水平周波数の
高域、かつ垂直周波数の低域の成分は主に現フィールド
の隣接する上下の走査線の信号成分からなる補間フィル
タリング処理(5)で生成する。 【効果】従来方式に較べて、メモリ容量を1/2に削減
し、かつ、動きの検出漏れに伴う画質の劣化を大幅に抑
圧でき、高画質化や低コスト化ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像信号の走査変換
方法及び回路、特に、飛び越し走査の画像信号を順次走
査の画像信号に変換する信号処理方法及びそれを実行す
る画像信号の走査変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョンの信号のように画像信号の
多くは、飛び越し走査、すなわちインターレースされた
形態のものが用いられている。この飛び越し走査信号を
そのまま表示すると、周知の如く、ラインフリッカなど
のインターレース妨害により画質が劣化する。このライ
ンフリッカを回避する有効な方法として、飛び越し走査
の信号を走査変換で順次走査の信号に変換して表示する
ことが知られている。また、プラズマディスプレイや液
晶表示装置などの平面ディスプレイの多くは、順次走査
の形態で表示している。従って、飛び越し走査の画像信
号を順次走査の信号に走査変換する機能は、今後ますま
す重要になる。
【0003】従来、飛び越し走査の信号を順次走査の信
号に変換する方法として、動き適応型の走査変換が考案
されている(例えば、特開昭60−65672号公報、
特開昭63−185291号公報)。これは、現フィー
ルドの信号で生成した動画モードに対応する補間走査線
の信号と、前フィールドの信号で生成した静止モードに
対応する補間走査線の信号を、画像の動きに応じて混合
比率を変化させ、順次走査に必要な補間走査線の信号を
生成し、飛び越し走査の走査信号と補間走査線の信号を
交互に切り換えて順次走査に変換するものである。
【0004】しかし、従来知られている動き適応型の走
査変換では、前フィールドの信号で生成した静止モード
に対応する補間走査線の信号を得ている。そのため、補
間走査線信号を作るために4Mビット程度のメモリ容量
が必要になる。また、動きの検出漏れが発生すると、画
像の縦縞模様の領域などに顕著な画質劣化が発生する。
このため、動き適応型の走査変換では、動きの検出漏れ
による画質の劣化が少なく、かつ、信号処理に必要なメ
モリ容量の少ない走査変換回路の実現が重要な技術課題
として残されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は上記
の課題に鑑みてなされたもので、補間走査線信号を作る
ために必要なメモリ容量を低減すると同時に動き検出漏
れが生じても、画質の実質的劣化を生じない動き適応型
の走査変換方法および回路を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像信号の走査変換方法においては、静止
モードの補間走査線信号は、飛び越し走査の画像信号を
2:1のサブサンプリング処理で標本点数を1/2に削
減した第1の画像信号系列の前フィールドの信号と、飛
び越し走査の現フィールドの隣接する上下の走査線の画
像信号との補間フィルタリング処理で生成する。
【0007】上記補間フィルタリング処理では、補間走
査線信号の水平周波数の低域成分は主に第1の画像信号
系列の前フィールドの信号成分で生成し、水平周波数の
高域、かつ、垂直周波数の低域の成分は主に現フィール
ドの隣接する上下の走査線の信号成分で生成する。
【0008】また、本発明の画像信号の走査変換回路に
おいては、飛び越し走査の画像信号から画像の動きを検
出し動き係数の設定を行う動き検出回路と、動画モード
及び静止画モードにそれぞれ対応した第1及び第2の補
間信号成分を得て上記検出回路からの動きの動き係数に
基づいて上記第1及び第2の補間信号成分の混合比を制
御し補間信号を作る補間走査信号生成部と、上記飛び越
し走査の画像信号と上記補間走査信号を順次走査の水平
走査線周期毎に切り換え順次走査の画像信号に変換する
回路において、上記静止画モードに対応した第2の補間
信号成分を得る回路部が上記飛び越し走査の画像信号を
2:1のサブサンプリング処理するサンプリング回路
と、上記飛び越し走査の現フィールドの隣接する上下の
走査線の画像信号と、上記サンプリング回路の出力を入
力とし、補間走査線信号の水平周波数の低域成分は主に
第1の画像信号系列の前フィールドの信号成分で生成
し、水平周波数の高域、かつ、垂直周波数の低域の成分
は主に現フィールドの隣接する上下の走査線の信号成分
で生成する補間フィルタリング処理を行う補間フィルタ
を設ける。
【0009】上記画像信号の走査変換方法及び回路にお
ける静止モードの補間走査信号の生成の動作概略を図1
0で説明する。同図(a)は、画像信号の水平、垂直、時
間領域における信号系列パターンを示す。時間、垂直領
域では、補間走査線Sdに対しては、その静止モードの
信号を、現フィールドの上下の走査線の信号Sb及びS
aと、サブサンプリング処理で標本点数を1/2に削減
した前フィールドの走査線の信号Scとで生成する。こ
の水平、垂直領域では、現フィールドの信号系列Saと
Sbとは標本化周波数fsにより標本化した画素間隔が
1/fsの信号、前フィールドの信号Scはサブサンプ
リング(標本化周波数fs/2相当)により画素間隔が
1/(fs/2)の信号である。従って、前フィールド
の信号Scを記憶しておくために必要なメモリの容量
は、従来方式に較べ、1/2に削減できる。
【0010】同図(b)は、補間フィルタリング処理で
生成する補間走査線信号の水平、垂直2次元周波数領域
での特性である。図中の領域1は水平周波数μが0〜μ
f1の低域成分で、主に前フィールドの信号Scの成分
で生成する。そして、補間走査線信号においては、垂直
周波数νの高域成分ν1(NTSC方式ではν1=52
5/2cph)までを再生する。従って、横縞模様など
の絵柄は、従来方式と同等の解像度で生成できる。一
方、水平周波数がμf1〜μf2の高域成分で垂直周波
数νがν1/2以下の低域成分の領域2は、主に現フィ
ールドの上下の信号SaとSbの成分で生成する。よっ
て、縦縞模様などの絵柄は、現フィールドの信号成分で
生成される。従って、従来方式で問題になっている、動
きの検出漏れが発生して、動きがあるにもかかわらず静
止と判定した場合、縦縞模様の領域に発生する顕著な画
質の劣化(前フィールドの信号で生成するため)を回避
することができる。なお、前フィールドの信号をナイキ
ストレートでサンプリングした信号を従来の走査変換回
路に較べて、水平、垂直周波数の高域領域(垂直周波数
がν1/2以上)では解像度の低下が発生する。しか
し、この領域は細かな斜め縞模様の絵柄に対応し、視覚
の特性も劣化している。従って、解像度低下に伴う画質
劣化はほとんど気にならず、実用上は支障のない補間走
査線の信号を得ることができる。
【0011】更に、本発明においては、2:1のサブサ
ンプリング処理において、図3に示す固定モード、ライ
ンオフセットモードまたはフィールドオフセットモード
のいずれかの標本化パターンを発生するようにする。図
3において、同図(a)は固定モードの場合で、第1、第
2フィールドの各ラインの画素に対して、サブサンプル
画素(図中の○画素)と間引き画素(図中の黒丸で示し
た画素)の位置が固定なパターンで、サブサンプリング
標本化を行う。
【0012】同図(b)は、ラインオフセットモードの場
合で、第1、第2フィールドとも各ライン周期毎にサブ
サンプル画素の位置を1画素オフセットの関係にとり、
かつ、1フレーム期間離れた時間では各サブサンプル画
素が同一の位置となるようなパターンで、サブサンプリ
ング標本化を行う。
【0013】同図(c)は、フィールドオフセットモード
の場合で、各フィールドでは全ラインともサブサンプル
画素の位置が同一て、かつ、第1フィールドと第2フィ
ールドとではサブサンプル画素の位置が1画素オフセッ
トの関係になるパターンでサブサンプリング標本化を行
う。
【0014】このようにサブサンプリング処理した画像
信号系列は、1フレーム期間離れた時間ではその標本点
を同一の位置に設定できる。従って、このサブサンプリ
ング信号処理した画像信号系列の1フレーム間の差分信
号成分をもとに、画像の動きの情報を検出することがで
きる。よって、動きの検出処理に必要なメモリの容量
を、従来方式に較べて1/2に削減することができる。
また、本発明では、前述の如く、縦縞模様の絵柄では、
従来方式での動きの検出漏れに起因した画質劣化を回避
できる。このため、従来方式の多くで使用している動き
の検出漏れを低減するための時空間方向の拡大処理(補
間信号に1より小さい係数を掛け遅延してフィードバッ
クすることにより、時間的、空間的に情報を分散させる
ことにより、画質の急激な変化を緩和する。詳しくは、
テレビジョン学会誌 Vol.43,No.1(198
9)第60頁〜第66頁に記載されている。)を不要に
することも可能である。そして、動き検出の信号処理を
より簡略化することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下の説明では、NTSC方式の
テレビジョン画像信号(走査線数525本、30フレー
ム/秒、2:1飛び越し走査)を例に、本発明の実施の
形態を説明する。図1は、本発明による画像信号の走査
変換回路の第1の実施の形態を示すブロック構成図であ
る。本実施例は、動き検出に時空間拡大の信号処理を併
用したものである。
【0016】入力のNTSC方式のテレビジョン信号の
飛び越し走査の輝度信号Yは、標本化周波数fs(例え
ば、色副搬送波fscの4倍の4fsc)で標本化した
信号である。この一部は、サブサンプル部1で2:1の
サブサンプリング標本化の信号処理を行い、標本化周波
数がfs/2(2fsc)の第1の画像信号系列S1を
生成する。なお、このサブサンプリング標本化は、前述
の図3に示す固定モード、ラインオフセットモードある
いはフィールドオフセットモードのいずれかで行うが、
信号処理の観点からは制御の簡単な固定モードが優れて
いる。
【0017】第1の画像信号系列S1は、263H(H
は1水平走査線の周期を表す)遅延部2で信号を263
Hの時間遅延させ、図9に示した静止モードの補間走査
線の生成に必要な前フィールドの信号Scをつくる。ま
た、信号Scは更に262H遅延部9で262ラインの
期間遅延させ、動きの検出に使用するトータルで1フレ
ームの期間遅延した信号をつくる。なお、263H遅延
部2と262H遅延部9とを併せたトータルのメモリ容
量は、従来方式に較べて1/2の約2Mビットで実現で
きる。
【0018】入力の輝度信号Yの他方は、順次走査系の
主信号系列YMとして使用する。また、輝度信号Yの他
の一部の信号Saと、信号Saを1H遅延部3で1ライ
ンの期間遅延させた信号Sbとで、図10に示した現フ
ィールドの上下の走査線の信号をつくる。演算部4は、
(Sa+Sb)/2の演算処理を行い、動画モードの補
間走査線信号SMを生成する。
【0019】アップサンプル部5は、現フィールドの上
下の走査線の信号SaとSb、およびサブサンプリング
標本化した前フィールドの信号Scとで補間フィルタリ
ング処理を行い、静止モードの補間走査線信号SSを生
成する。アップサンプル部5の詳細は後述する。
【0020】係数加重部6及び7は、それぞれ信号SM
及びSSに動き係数K,1−K(0≦K≦1,静止時K
=0)を係数加重する。加算部8で係数加重部6及び7
の出力信号を加算して、補間走査線信号YIPを生成す
る。
【0021】走査線切り換え部23は、主信号系列YM
及び補間走査線信号系列YIPをそれぞれラインメモリ
24及び25に記憶し、ラインメモリ24及び25か
ら、交互に順次走査系の水平走査周期、すなわち1/2
Hで交互に読み出すことによって順次走査の画像信号を
得る。
【0022】動きの検出部は、サブサンプリング標本化
した第1の画像信号系列S1の1フレーム間の差分成分
をもとに行う。すなわち第1の画像信号系列S1と26
2H遅延部9の出力である1フレーム前の信号系列の減
算演算を行い、1フレーム間の差分成分を抽出する減算
部10と、この差分成分の信号レベルに応じて動き係数
値を設定する係数設定部11で構成される。更に本実施
の形態では、時空間拡大の信号処理を行うため、最大値
選択部12、最大値選択部12の出力である時空間方向
に拡大処理した動き係数Kを時間方向に漸次減衰させる
ため、動き係数Kに係数値α(0<α<1)を係数加重
する係数加重部13、係数加重部13の出力をそれぞれ
262H及び1H遅延する262H遅延部9と、1H遅
延部14を持ち、最大値選択部12は、係数設定部11
の出力、262H遅延部9の出力及び1H遅延部14の
出力から最大の動き係数Kを出力する。
【0023】図2は、本発明による画像信号の走査変換
回路の第2の実施の形態を示すブロック構成図である。
本実施例は、動き検出に時空間拡大の信号処理を行わな
い点で図1に示した画像信号の走査変換回路と異なる。
図1に示した画像信号の走査変換回路の係数設定部11
の出力を直接係数加重部6、7に加え、最大値選択部1
2、係数加重部13、262H遅延部9、1H遅延部1
4を除き、回路構成を簡単にしている。他の部分につい
ては図1の回路と同じであるので説明を省く。
【0024】図4(a)は、図1及び2のサブサンプル
リング部1の構成を示すブロック構成図である。ゲート
回路27は、ナイキストレート1/fsでサンプリング
された走査信号Yを入力し、ゲート駆動信号発生部28
からのゲート駆動信号によって、走査信号Yのサンプル
信号を一つ置きに通過させる。すなわち2:1のサブサ
ンプリングを行う。ゲート駆動信号発生部28は、走査
信号Yが第1フィールドの信号か、第2フィールドの信
号かを示すフィールド情報と、走査信号Yが同一フィー
ルド内で偶数番目か、奇数番目かを示すライン情報を入
力とし、ゲート駆動信号の位相を制御する。すなわち、
図3で示した、(a)固定モードのときは、フィールド
情報、ライン情報にかかわらず、同一位相のゲート信号
であるため、フィールド情報、ライン情報を加える必要
はない。(b)ラインオフセットモードのときは、図4
(b)のように、ライン毎に、すなわちラインが偶数番
目か、奇数番目かによって、極性が反転するゲート駆動
信号を発生する。(c)フィールドオフセットモードの
ときは、フィールド毎に、すなわちフィールドが第1フ
ィールドか、第2フィールドかによって、極性が反転す
るゲート駆動信号を発生する。
【0025】図5は、図1及び図2の実施の形態におけ
るアップサンプル部5の構成を説明する図で、(a)は
構成を示すブロック構成図、(b)はスイッチング部1
6の動作説明図である。アップサンプル部5は補間フィ
ルタ15とスイッチング部16とで構成する。補間フィ
ルタ15は、サブサンプリング標本化で抜けた前フィー
ルドの走査線の信号Scの画素を、信号Scと現フィー
ルドの上下の走査線の信号SaとSbとで補間処理を行
い、補間画素信号Siを出力する。スイッチング部16
は、同図(b)に示す様に、クロック制御信号CLKが
“1”の時は信号Scを、“0”の時は補間画素信号S
iをそれぞれ選択し、この出力が標本化周波数がfsの
静止モードの補間走査線信号SSとなる。
【0026】図6は、補間フィルタ15のインパルス応
答特性の一例を示す。同図(a)の特性Aでは、現フィ
ールドの信号Sa、Sbの画素に対して−1/8 ・ 2
/8・ −1/8(・は係数値0を示す)の係数を加重
する。また、サブサンプリング標本化した前フィールド
の信号Scの画素に対して 1/8 、 3/8、 3/8
、 1/8の係数を加重する。そして、これらを加算し
て●の補間画素の信号を生成する。なお、図9(b)に
示した水平、垂直2次元周波数領域の領域1の特性は、
前フィールドの信号Scの画素に対するインパルス応答
1/8 、 3/8 、 3/8 、 1/8で実現し、図
9(b)に示した水平垂直2次元周波数領域の領域2の
特性は、現フィールドの信号Sa、Sbの画素に対する
インパルス応答 −1/8 ・ 2/8 ・ −1/8で実
現する。
【0027】図6(b)の特性Bは、現フィールドの信
号Sa、Sbの画素に対し、−1/32、 −2/3
2、 −3/32、 12/32、 −3/32、 −2/
32、−1/32の係数を加重する。また、サブサンプ
リング標本化した前フィールドの信号Scの画素に対し
て 4/32、 12/32、 12/32、 4/32の
係数を加重する。そして、これらを加算して●の補間画
素の信号を生成する。なお、特性Aと同様、水平垂直2
次元周波数領域の領域1の特性は、前フィールドの信号
Scの画素に対するインパルス応答、領域2の特性は、
現フィールドの信号Sa、Sbの画素に対するインパル
ス応答で実現する。なお、特性Aと特性Bとの相違は、
領域2の水平周波数の高域成分の特性にあり、特性Bで
は水平高域周波数μf2がより高い周波数の特性を実現
する。
【0028】図7は、図1及び図2のアップサンプル部
5の他の構成を示すブロック構成図であり、レートアッ
プ部17と補間フィルタ18とで実現する。サブサンプ
リング標本化した前フィールドの走査線の信号Scは、
レートアップ部17に入力し、サブサンプリング標本化
で抜けた画素には零値を挿入し、標本化周波数がfsの
信号系列Sc’を生成する。信号Sc’と現フィールド
の上下の走査線の信号SaとSbは、補間フィルタ18
に入力し、フィルタ18の出力に標本化周波数がfsの
静止モードの補間走査線信号SSを得る。
【0029】図8は補間フィルタ18のインパルス応答
特性の一例を示す。同図(a)の特性Aでは、現フィー
ルドの信号Sa、Sbの画素に対して −1/8 ・ 2
/8・ −1/8(・は係数値0を示す)の係数を加重
する。また、レ−トアップ部17で標本化周波数をfs
の信号に変換した前フィ−ルドの信号系列Sc’の画素
に対して 1/8 ・ 3/8 8/8 3/8 ・ 1/8
(・は係数値0を示す)の係数を加重する。そして、こ
れらを加算して静止モードの補間走査線信号SSの各画
素を生成する。なお、図9(b)に示した水平垂直2次
元周波数領域の領域1の特性は、前フィールドの信号系
列Sc’の画素に対するインパルス応答1/8 ・ 3/
8 8/8 3/8 ・ 1/8で実現し、図9(b)に示
した水平垂直2次元周波数領域の領域2の特性は、現フ
ィールドの信号Sa、Sbの画素に対するインパルス応
答 −1/8 ・ 2/8 ・ −1/8で実現する。
【0030】図8(b)の特性Bは、現フィールドの信
号Sa、Sbの画素に対して、−1/32、 −2/3
2、−3/32、 12/32、 −3/32、 −2/
32、−1/32の係数を加重する。また、レートアッ
プ部17で標本化周波数をfsの信号に変換した前フィ
ールドの信号系列Sc’の画素に対して 4/32 ・1
2/32 32/32 12/32 ・ 4/32(・は係
数値0を示す)の係数を加重する。そして、これらを加
算して静止モードの補間走査線信号SSの各画素を生成
する。なお、特性Aと同様、水平垂直2次元周波数領域
の領域1の特性は、前フィールドの信号系列Sc’の画
素に対するインパルス応答、領域2の特性は、現フィー
ルドの信号Sa、Sbの画素に対するインパルス応答で
実現する。なお、特性Aと特性Bとの相違は、領域2の
水平周波数の高域成分の特性にあり、特性Bでは水平高
域周波数μf2がより高い周波数の特性を実現する。
【0031】図9(a)及び(b)は、それぞれ係数設
定部11のブロック構成図及びその動作説明のための特
性図を示す。量子化部19と水平拡大部20と動き係数
設定部21とで実現する。サブサンプリング標本化した
信号系列の1フレーム間の差分信号成分は、量子化部1
9で、絶対値量子化(量子化ビット数が例えば4ビット
程度)の信号処理を行い、量子化信号SQを出力する。
水平拡大部20では、信号SQを水平方向の隣接する複
数画素にわたり拡大する信号処理(例えば隣接する複数
画素の信号のうちの最大値を選択して出力する最大値選
択など)を行い、その結果を信号SQAとして出力す
る。動き係数設定部21は、同図(b)に示す特性で、
信号SQAの値が小から大に応じて動き係数Kの値を0
から1までの範囲で設定する。
【0032】以上に述べた如く、本発明の第1、第2の
実施の形態によれば、従来方式に較べてメモリ容量を1
/2に削減でき、かつ、動きの検出漏れに伴う画質の劣
化を大幅に抑圧した走査変換回路が実現できる。そし
て、高画質化や低コスト化に顕著な効果を得る。
【0033】さて、サブサンプリング標本化の信号処理
では、元の標本化周波数の信号系列に復号する際、場合
によっては折り返し雑音が発生して画質を損なうことも
ある。以下では、この折り返し雑音の発生を抑圧する実
施例について説明する。
【0034】図11は、本発明による画像信号の走査変
換回路の第3の実施の形態を示すブロック構成図であ
る。本実施例は、動き検出に時空間拡大の信号処理を併
用したものである。図中のプリフィルタ22が付加され
て点を除いては図1に示した実施の形態と同じである。
プリフィルタ22はサブサンプリング標本化の際に折り
返し雑音となる信号成分(例えば、図10(b)に示し
た水平高域、垂直高域の斜め縞模様の成分)を除去す
る。
【0035】図12は、本発明による画像信号の走査変
換回路の第4の実施の形態を示すブロック構成図であ
る。本実施例は、図2の第2の実施の形態と同様に、動
き検出に時空間拡大の信号処理を行わないものである。
図中のプリフィルタ22が付加されて点を除いては図2
に示した実施の形態と同じである。プリフィルタ22
は、入力のNTSC方式のテレビジョン信号の飛び越し
走査の輝度信号Yサブサンプリング標本化の際に、折り
返し雑音となる信号成分(例えば、図10(b)に示し
た水平高域、垂直高域の斜め縞模様の成分)を除去す
る。折り返し雑音を除去した信号に対して、サブサンプ
ルリング部1では、2:1のサブサンプリング標本化の
信号処理を行い、標本化周波数がfs/2(2fsc)
の第1の画像信号系列S1を生成する。
【0036】以上に述べた如く、第3、第4の実施の形
態によれば、サブサンプリング標本化の際の折り返し歪
による画質の劣化を回避し、従来方式に較べてメモリ容
量を1/2に削減でき、かつ、動きの検出漏れに伴う画
質の劣化を大幅に抑圧した走査変換回路が実現できる。
そして、高画質化や低コスト化に顕著な効果を得る。な
お、いずれの実施例においても、輝度信号に対する補間
走査線の生成について説明した。色信号に関しては、補
間走査線の信号を、輝度信号と同様な構成、あるいは動
画モードの補間走査線信号で生成すればよい。
【0037】また、実施例においては、NTSC方式の
画像信号を例に説明を行った。しかし、本発明はこれに
限定されることなく、PAL方式や、HDTV方式など
飛び越し走査の走査形態の画像信号を順次走査の画像信
号に走査変換する場合にも実施できることは明かであ
る。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、飛び越し走査の画像信
号を順次走査の画像信号に変換する走査変換回路を、従
来方式に較べて、メモリ容量を1/2に削減し、かつ、
動きの検出漏れに伴う画質の劣化を大幅に抑圧したもの
が実現できる。そして、高画質化や低コスト化に顕著な
効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像信号の走査変換回路の第1の
実施の形態を示すブロック構成図
【図2】本発明による画像信号の走査変換回路の第2の
実施の形態を示すブロック構成図
【図3】図1のサブサンプル部1における2:1標本化
パターンの概略図
【図4】図1のサブサンプル部1の構成及び動作説明る
【図5】図1のアップサンプル部5の構成及び動作説明
【図6】図4の補間フィルタ15のインパルス応答特性
例図
【図7】図1のアップサンプル部5の他のブロック構成
【図8】補間フィルタの他のインパルス応答特性例図
【図9】図1の係数設定部11のブロック構成図
【図10】本発明における静止モード補間走査線生成の
概略図
【図11】本発明による画像信号の走査変換回路の第3
の実施の形態を示すブロック構成図
【図12】本発明による画像信号の走査変換回路の第3
の実施の形態を示すブロック構成図
【符号の説明】
1…サブサンプル部、2…263H遅延部、3、14…
1H遅延部、4…演算部、5…アップサンプル部、6、
7、13…係数加重部、8…加算部、9…262H遅延
部、10…減算部、11…係数設定部、12…最大値選
択部、15、18…補間フィルタ、16…スイッチング
部、17…レートアップ部、19…量子化部、20…水
平拡大部、21…動き係数設定部、22…プリフィル
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 雅人 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 中嶋 満雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 都留 康隆 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 栗田 俊之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 高田 春樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飛び越し走査の画像信号を順次走査の画像
    信号に変換する動き適応型の走査変換処理において、上
    記飛び越し走査の画像信号を2:1のサブサンプリング
    処理により標本点数を1/2に削減した第1の画像信号
    系列を生成し、上記飛び越し走査の現フィールドの隣接
    する上下の走査線の画像信号から動画モードに対応する
    補間信号を生成し、上記飛び越し走査の現フィールドの
    隣接する上下の走査線の画像信号と上記第1の画像信号
    系列の1フィールド期間前の前フィールドの走査線の画
    像信号とによる補間フィルタリング処理で、静止モード
    に対応する補間信号を生成し、画像の動きに応じて上記
    動画モードに対応する補間信号と静止モードに対応する
    補間信号との混合比を変え補間走査信号を作り、上記飛
    び越し走査の画像信号と補間走査信号とを順次走査の水
    平走査周期ごとに切り換えて順次走査の画像信号の生成
    を行うことを特徴とする画像信号の走査変換方法。
  2. 【請求項2】上記補間フィルタリング処理において、そ
    の水平周波数の低域成分は主に第1の画像信号系列の1
    フィールド期間前の前フィールドの走査線の画像信号で
    生成し、水平周波数の高域、かつ、垂直周波数の低域の
    成分は主に現フィールドの隣接する上下の走査線の画像
    信号で生成することを特徴とする請求項1項に記載の画
    像信号の走査変換方法。
  3. 【請求項3】飛び越し走査の画像信号から画像の動きを
    検出し動き係数の設定を行う動き検出回路と、動画モー
    ド及び静止画モードにそれぞれ対応した第1及び第2の
    補間信号成分を得て上記検出回路からの動きの動き係数
    に基づいて上記第1及び第2の補間信号成分の混合比を
    制御し補間走査信号を作る補間走査信号生成部と、上記
    飛び越し走査の画像信号と上記補間走査信号を水平走査
    線ごと切り換え順次走査の画像信号に変換する回路であ
    って、 上記静止画モードに対応した第2の補間信号成分を得る
    回路が上記飛び越し走査の画像信号を2:1のサブサン
    プリング処理するサンプリング回路と、上記飛び越し走
    査の現フィールドの隣接する上下の走査線の画像信号
    と、上記サンプリング回路の出力で前フィールドの走査
    線の画像信号とによる補間フィルタリング処理を行う補
    間フィルタとを持つことを特徴とする画像信号の走査変
    換回路。
  4. 【請求項4】上記補間フィルタが上記画像信号の水平周
    波数の低域成分は主に第1の画像信号系列の1フィール
    ド期間前の前フィールドの走査線の画像信号で生成し、
    水平周波数の高域、かつ、垂直周波数の低域の成分は主
    に現フィールドの隣接する上下の走査線の画像信号で生
    成する補間フィルタリングの特性を有することを特徴と
    する請求項3項に記載の画像信号の走査変換回路。
  5. 【請求項5】上記サンプリング回路の入力部にサブサン
    プリングによる折り返し雑音を除くため信号の帯域制限
    を行うプレフィルタを設けたことを特徴とする請求項3
    又は4に記載の画像信号の走査変換回路。
  6. 【請求項6】上記動き検出回路が上記サンプリング回路
    の出力信号対して1フレーム間の差分信号成分を抽出
    し、これを量子化した信号を水平方向の複数画素にわた
    り積分する回路と、積分値の大小に応じて動き係数の設
    定を行う回路とをもつことを特徴とする請求項3項乃至
    5のいずれか一つに記載の画像信号の走査変換回路。
  7. 【請求項7】上記動き検出回路が上記サンプリング回路
    の出力信号対して1フレーム間の差分信号成分を抽出
    し、これを量子化した信号を水平方向、時空間方向の複
    数画素にわたり積分する回路と、積分値の大小に応じて
    動き係数の設定を行う回路とをもつことを特徴とする請
    求項3項乃至5のいずれか一つに記載の画像信号の走査
    変換回路。
  8. 【請求項8】上記サンプリング回路がサンプリング標本
    化の位置がライン間、フィールド間で同一な固定モード
    のサンプリングパターンとなる位置の信号をサンプリン
    グ標本化するように構成されたことを特徴とする請求項
    3項乃至7のいずれか一つに記載の画像信号の走査変換
    回路。
  9. 【請求項9】上記サンプリング回路がサンプリング標本
    化の位置が1フレーム期間を周期にライン毎に1画素オ
    フセットしたラインオフセットモードのサンプリングパ
    ターンである位置の信号をサンプリング標本化するよう
    に構成されたことを特徴とする請求項3項乃至7のいず
    れか一つに記載の画像信号の走査変換回路。
  10. 【請求項10】上記サンプリング回路がサンプリング標
    本化の位置が1フィールド毎に1画素オフセットしたフ
    ィールドオフセットモードのサンプリングパターンであ
    る位置の信号をサンプリング標本化するように構成され
    たことを特徴とする請求項3項乃至7のいずれか一つに
    記載の画像信号の走査変換回路。
JP8251272A 1996-09-24 1996-09-24 画像信号の走査変換方法及び回路 Pending JPH1098694A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8251272A JPH1098694A (ja) 1996-09-24 1996-09-24 画像信号の走査変換方法及び回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8251272A JPH1098694A (ja) 1996-09-24 1996-09-24 画像信号の走査変換方法及び回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1098694A true JPH1098694A (ja) 1998-04-14

Family

ID=17220333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8251272A Pending JPH1098694A (ja) 1996-09-24 1996-09-24 画像信号の走査変換方法及び回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1098694A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6229571B1 (en) 1998-07-23 2001-05-08 Nec Corporation Scan converter with interpolating function
US6256069B1 (en) * 1998-10-06 2001-07-03 Microsoft Corporation Generation of progressive video from interlaced video
US7755700B2 (en) 2005-08-30 2010-07-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Motion-adaptive non-interlace conversion apparatus and conversion method
JP2012151754A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Nec Personal Computers Ltd 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6229571B1 (en) 1998-07-23 2001-05-08 Nec Corporation Scan converter with interpolating function
US6256069B1 (en) * 1998-10-06 2001-07-03 Microsoft Corporation Generation of progressive video from interlaced video
US7755700B2 (en) 2005-08-30 2010-07-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Motion-adaptive non-interlace conversion apparatus and conversion method
JP2012151754A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Nec Personal Computers Ltd 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5793435A (en) Deinterlacing of video using a variable coefficient spatio-temporal filter
JPS63313979A (ja) ディジタルテレビジョン画像の動きを補償した補間方法
JPH06113176A (ja) 順次走査システム
JP2736699B2 (ja) ビデオ信号処理装置
JP4125442B2 (ja) インタレース走査ビデオ信号を非インタレース走査ビデオ信号に変換する方法および装置。
JP2000115722A (ja) 動画像フォーマット変換装置及びその方法
Juhola et al. Scan rate conversions using weighted median filtering
JP3295762B2 (ja) 順次走査変換装置
JPH1098694A (ja) 画像信号の走査変換方法及び回路
JP3258999B2 (ja) 走査線変換装置
JP2893801B2 (ja) テレビジョン受信機
JPH06153169A (ja) 順次走査変換方法
JP2605167B2 (ja) 映像信号の方式変換回路
JP3097140B2 (ja) テレビジョン信号の受信、処理装置
JP2848946B2 (ja) テレビジョン信号処理回路
JPS58177078A (ja) テレビジヨン信号処理回路
JPH07322214A (ja) 走査線変換回路および装置
JPH02105779A (ja) 順次走査テレビジョン信号の輪郭補償装置
JPH0851597A (ja) 帯域圧縮画像信号の復元装置
JPH05153599A (ja) 高品位/標準テレビジヨン信号共用受信装置
JPH02122781A (ja) テレビジョン信号の順次走査変換装置
JPH05284469A (ja) テレビジョン信号の構成装置
JPH06197274A (ja) 画像拡大処理装置
JPH06141293A (ja) 直流オフセット除去テレビジョン信号処理回路
JPH07123373A (ja) テレビジョン信号のデコード装置