JPH07322214A - 走査線変換回路および装置 - Google Patents

走査線変換回路および装置

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JPH07322214A
JPH07322214A JP6108315A JP10831594A JPH07322214A JP H07322214 A JPH07322214 A JP H07322214A JP 6108315 A JP6108315 A JP 6108315A JP 10831594 A JP10831594 A JP 10831594A JP H07322214 A JPH07322214 A JP H07322214A
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filter
circuit
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JP6108315A
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Inventor
Hitoshi Hasegawa
仁志 長谷川
Hiroshi Onishi
宏 大西
Takuji Kurashita
拓二 蔵下
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 垂直解像度の劣化を少なくし、画像の先鋭度
を向上させた走査線変換回路を得ること、および動き適
応処理において、静止画と動画の画質の差が小さく、動
画の画質劣化の少ない変換画像を得ること。 【構成】 第1の走査線数N本を有する映像信号を入力
とし、その走査線を第1の走査線数N本とは異なる第2
の走査線数M本に変換する走査線変換回路が、それぞれ
垂直方向の演算を行って走査線数を変換する、互いに通
過帯域の異なる第1および第2の走査線変換フィルタ
(3、4)と、水平高周波数成分を検出する回路(5、
7、8)と、上記水平高周波数成分検出結果に基づき、
上記第1および第2の走査線変換フィルタ(3、4)の
出力を混合して出力する混合回路(9)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号例えばテレビ
ジョン信号の走査線数変換回路、即ち入力された映像信
号をそれとは異なる走査線数を有する映像信号に変換す
る回路に関する。本発明はまたそのような走査線変換回
路を備えた走査線変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばクリアビジョン受像機にお
いて入力されたインターレース走査のNTSC信号を順
次走査に変換する技術として動き適応型の走査線変換処
理が用いられている。また、ハイビジョン受像機におい
て入力されたNTSC信号を走査線変換して表示する技
術として、上記動き適応型の走査線変換処理により順次
走査化された信号をフィールド内で走査線変換して出力
信号を得る方法が知られている。
【0003】図7はハイビジョン受像機において入力さ
れたNTSC信号を走査線変換して表示する従来の走査
線変換装置の構成例を示したブロック図である。図にお
いて、42はインターレース走査のNTSC信号を入力
する入力端子、43は入力信号を順次走査に変換する動
き適応型走査線変換回路、44は43の出力信号を1フ
ィールド分記憶して時間軸変換を行う時間軸変換メモ
リ、45は時間軸変換された信号に対しフィールド内で
走査線数を変換する走査線変換回路、46はハイビジョ
ン受像機に表示できるように走査線変換された信号を出
力する出力端子である。
【0004】図8は図7中の動き適応型走査線変換回路
43の構成例を示すブロック図である。入力端子47に
入力された信号は実ライン信号として倍速回路48に入
力される。また、入力端子47に入力された信号はフィ
ールド内補間回路49、フィールド間補間回路50に入
力され、各々補間ライン信号を生成し、混合回路52に
入力される。また、入力端子47に入力された信号は動
き検出回路51に入力され、映像信号の動きが検出され
る。混合回路52は動き検出回路51の検出結果に基づ
き混合比を制御して補間ライン信号を倍速回路48に出
力する。倍速回路48では入力された実ライン信号と補
間ライン信号を時間軸で1/2に圧縮して交互に選択出
力することにより走査線数を2倍にするものである。
【0005】図9は上記動き適応型走査線変換回路にお
ける動画処理であるフィールド内補間回路の構成例を示
すブロック図である。入力端子54にはインターレース
走査の映像信号が入力される。55は入力された信号を
1水平走査期間遅延させるラインメモリである。入力信
号とラインメモリ55の出力は加算器50で加算され、
上下ラインの平均値をとるために乗算器57で1/2倍
された後、出力端子58より出力される。この時、垂直
方向の平均値を出力するフィルタ(ラインメモリ55、
加算器56および乗算器57で構成される)の特性は図
10に示すように、入力信号の1フィールドで表現可能
な垂直帯域525/4[cph]でゲインが0.5とな
っている。即ち、フィルタ出力の垂直帯域は525/4
[cph]であり、順次走査化した信号で表現可能な垂
直帯域525/2[cph]の半分である。
【0006】また、上記動き適応型走査線変換回路にお
ける静止画処理は、フィールドメモリを用いて1フィー
ルド前の走査線を補間走査線とするフィールド間補間回
路で行われる。この時垂直方向にフィルタはかからない
ため、順次走査化後の信号の垂直帯域は525/2[c
ph]まで表せる。
【0007】クリアビジョン受像機では、図7のうちの
動き適応型走査線変換回路43のみを用いて(時間軸変
換メモリ44およびフィールド内走査線変換回路45を
用いず)、順次走査の信号を出力する。
【0008】図7において、順次走査化された信号は時
間軸変換メモリ44に1フィールド分書き込まれ、出力
に合わせたクロックで読み出されることで、時間軸を変
換される。時間軸変換された信号はフィールド内走査線
変換回路45に入力され走査線変換され出力端子46よ
り出力される。この時出力信号を1125本インターレ
ース走査のHDTV信号とした場合、フィールド内走査
線変換回路45の垂直フィルタの通過帯域は525/2
[cph]であり、フィルタ特性は図10とほぼ同形で
横軸の数値が2倍されたものとなる。その結果、最終的
な出力は2度のフィルタリングにより垂直解像度のかな
り低いボケた画像となってしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た従来の走査線変換回路は、変換に用いる垂直フィルタ
の特性を理想的なロールオフ値0にすることができない
ため、図10のように525/4[cph]以下の帯域
においてもゲインが1以下となり、垂直解像度の劣化が
避けられないという問題があった。また、動画処理時の
垂直解像度が静止画処理時の半分しかないため、静止画
と動画の画質の差が大きく、動き適応処理による静動の
切り替わりで画質の劣化が目立つという問題もあった。
【0010】本発明は、上述のような問題点を解消する
ためになされたもので、入力された映像信号の走査線数
を、これとは異なる走査線数に変換するときに、垂直解
像度の劣化を少なくし、画像の先鋭度を向上させた走査
線変換回路を得ることを目的とする。また動き適応処理
において、静止画と動画の画質の差が小さく、動画の画
質劣化の少ない変換画像を得ることができる動き適応型
の走査線変換装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の走査線変換回
路は、第1の走査線数N本を有する映像信号を入力と
し、その走査線を第1の走査線数N本とは異なる第2の
走査線数M本に変換する回路において、垂直方向の演算
を行って走査線数を変換する第1の走査線変換フィルタ
(3)と、上記第1の走査線変換フィルタとはフィルタ
の通過帯域の異なる第2の走査線変換フィルタ(4)
と、水平方向の高域通過型フィルタ(5)と、上記高域
通過型フィルタの出力の絶対値をとる絶対値回路(7)
と、上記絶対値回路(7)の出力を非線形変換して水平
高周波数成分検出結果として出力する非線形変換回路
(8)と、上記水平高周波数成分検出結果に基づき、上
記第1の走査線変換フィルタ(3)の出力と上記第2の
走査線変換フィルタ(2)の出力を混合して出力する混
合回路(9)とを備えたものである。
【0012】請求項2の走査線変換回路は、請求項1に
おいて、第1の走査線数N本から第2の走査線数M本へ
の走査線変換において、変換前の1フィールド内の走査
線で表現可能な垂直信号帯域をn、変換後の1フィール
ド内の走査線で表現可能な垂直信号帯域をmとした時、
上記第1の走査線変換フィルタ(3)は、n<mの場合
にはn、n>mの場合にはmを通過帯域とし、上記第2
の走査線変換フィルタ(4)は、通過帯域が上記第1の
走査線変換フィルタよりも広いことを特徴とする。
【0013】請求項3の走査線変換回路は、請求項1に
おいて、上記混合回路(9)は、上記水平周波数成分検
出結果に基づき、入力信号の水平周波数が高いほど垂直
方向の通過帯域が広い走査線変換フィルタの出力を選択
するように混合することを特徴とする。
【0014】請求項4の走査線変換装置は、インターレ
ース走査の映像信号を入力とし、請求項1、2または3
に記載の走査線変換回路をフィールド内走査線変換回路
として用いたことを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1によれば、フィルタ特性の異なる2種
類の走査線変換フィルタを備え、入力の水平高周波数成
分に応じて適応的に混合するため、視覚特性に合わせて
画質を改善した走査線変換が可能となる。
【0016】請求項2によれば、第1の走査線数N本か
ら第2の走査線数M本への走査線変換を行う場合、第1
の走査線変換フィルタは通過帯域が、上記の折り返しな
く変換できる帯域f(=min(m,n))となるよう
に、また、第2の走査線変換フィルタは通過帯域がfよ
りも広くなるように構成しているので、第1の走査線変
換フィルタでは従来通り、折り返し歪みの少ない変換出
力が得られ、第2の走査線変換フィルタでは、f以下の
信号帯域のゲインの減衰を避け、解像度の劣化の少ない
変換出力が得られる。また、第2の走査線変換フィルタ
の出力は、f以上の歪み成分も多く含まれるが、この歪
み成分は視覚上は水平低周波成分では劣化として目立つ
ものの、先鋭度を向上させる効果があるため、第1の走
査線変換フィルタと第2の走査線変換フィルタの出力を
視覚特性に合わせて混合することにより従来よりも改善
された画質を得ることが可能となる。
【0017】請求項3によれば、入力信号の水平周波数
成分を検出して水平低周波数成分に対しては上記第1の
走査線変換フィルタの出力を選択し、水平高周波数成分
に対しては上記第2の走査線変換フィルタの出力を選択
するよう制御を行ない、走査線を変換して出力すること
により、視覚的には解像度の劣化が少なく先鋭度の高い
画質を得ることが可能となる。
【0018】請求項4によれば、動き適応型の走査線変
換装置において、動画処理に上記請求項1、2、3に記
載の走査線変換回路を用いたので、動画の画質が向上
し、従来に比べ静止画と動画の画質差の小さい走査線変
換が可能となる。
【0019】
【実施例】
実施例1 図1は本発明の第1の実施例における走査線変換回路を
示すブロック図である。この走査線変換回路は例えば図
8のフィールド内補間回路49の代りに用い得るもので
ある。
【0020】図1において、1は入力端子、2は出力端
子、3は垂直方向の演算を行う第1の走査線変換フィル
タ、4は3とは異なるフィルタ特性を持つ第2の走査線
変換フィルタ、5は水平方向の高域通過型フィルタ、7
は信号の絶対値をとる絶対値回路、8は入力された信号
に対して非線形な変換を行って出力する非線形回路、9
は8より出力される水平周波数成分検出結果に基づき、
3の出力と4の出力を混合する混合回路であり、1から
9の全体で入力信号の走査線を変換して出力する走査線
変換回路10を構成する。
【0021】1フレーム内の走査線数がN本の映像信号
を1フレーム内の走査線数がM本の信号に変換して出力
する場合、折返しなく変換できる垂直信号帯域は変換前
の1フィールド内の走査線で表現可能な垂直信号帯域を
n、変換後の1フィールド内の走査線で表現可能な垂直
信号帯域をmとして、n<mの場合にはn、n>mの場
合にはmである。この時対象となる信号が順次走査の場
合はフィールドとフレームは同じものであり、nはN/
2[cph]に、mはM/2[cph]に等しい。ま
た、信号がインターレース走査の場合は、1フィールド
内の走査線数がフレームの半分であるため、nはN/4
[cph]、mはM/4[cph]になる。
【0022】例えば525本インターレース走査のNT
SC信号を入力として、1フィールド内で走査線を変換
して525本順次走査の1フレームとして出力する、あ
るいはさらに走査線の多いHDTV信号に変換して出力
するような場合、折り返しなく変換できる信号帯域は5
25/4[cph]となり、従来の技術では垂直解像度
が劣化してしまうという欠点がある。
【0023】本実施例による走査線変換回路では、フィ
ルタ特性の異なる2種類の走査線変換フィルタ3、4を
備え、入力信号の水平周波数成分を検出し、その結果に
基づき2種類のフィルタ出力を混合し、視覚上目立つ折
り返し歪の発生を防ぎながら解像度を向上させて総合的
な画質を改善するような構成としている。
【0024】図2(a)は、本実施例における第1の走
査線変換フィルタの垂直周波数特性の一例を示した図で
あり、(b)は同じく第2の走査線変換フィルタの垂直
周波数特性の一例を示した図である。
【0025】本実施例における第1の走査線変換フィル
タは視覚上折り返し歪の目立つ水平低周波成分を変換す
る時に選択されるものであり、フィルタ特性は上記の折
り返しなく変換可能な帯域fでゲインが0.5となるも
のである。第2の走査線変換フィルタはf以上の歪成分
が多く含まれても視覚上の劣化がそれほど目立たなく、
先鋭度の向上として現れる水平高周波成分を変換する時
に選択されるもので、フィルタ特性はゲインが0.5と
なる周波数がfよりも高くなるように設定されている。
【0026】次に動作について説明する。入力端子1に
はディジタル化された映像信号が入力される。入力端子
1に入力された映像信号は、第1の走査線変換フィルタ
3、第2の走査線変換フィルタ4、水平高域通過型フィ
ルタ5に入力される。
【0027】第1の走査線変換フィルタ3では、変換可
能な帯域fでゲインが0.5となるような特性を持つ垂
直方向のフィルタによる走査線変換が行われる。また、
第2の走査線変換フィルタ4では、ゲインが0.5とな
る周波数がfよりも高い特性を持つ垂直方向のフィルタ
による走査線変換が行われる。3、4の出力はそれぞれ
混合回路9に入力される。
【0028】水平高域通過型フィルタ5の出力は絶対値
回路7に入力され、絶対値化される。絶対値化された信
号は非線形変換回路8に入力され、非線形な処理を施さ
れ水平高周波数検出結果として混合回路9に入力され
る。
【0029】混合回路9は、非線形変換回路8の出力の
水平高周波数検出結果に従って第1の走査線変換フィル
タ3の出力と第2の走査線変換フィルタ4の出力を混合
し出力端子2に出力する。
【0030】ここで、図1の実施例における上記第1の
走査線変換フィルタ3、第2の走査線変換フィルタ4、
8の非線形変換回路、及び9の混合回路について詳しく
説明する。
【0031】図1における第1の走査線変換フィルタの
一実施例の詳細ブロック図を図3に示す。同図におい
て、入力端子11には映像信号が入力される。12は出
力端子、13、14、15は一走査線期間の遅延を行な
うラインメモリ、16、17、18、19は係数乗算
器、20、21、22は加算器である。
【0032】入力端子11に入力された映像信号は、ラ
インメモリ13、14、15において1ラインずつ遅延
され、遅延された信号は乗算器16、17、18、19
において、それぞれのフィルタ係数が乗算される。乗算
器16、17、18、19の出力は、加算器20、2
1、22において順に加算され出力端子12より出力さ
れる。
【0033】図3に示された構成は、通常のディジタル
フィルタの構成であるが、走査線変換を行なうため、ラ
イン毎にフィルタ係数が変更される。
【0034】図3に示された構成においては、ラインメ
モリ数、乗算器数、加算器数はフィルタのタップ数によ
って変更することが可能である。また、図3に示された
構成において、動作速度を下げるために本構成を並列に
2系統で処理することも可能である。
【0035】図1における第2の走査線変換フィルタの
一実施例は図3に示された第1の走査線変換フィルタと
全く同じ構成で、フィルタ係数のみが異なるものであ
る。また、第1の走査線変換フィルタと第2の走査線変
換フィルタとでラインメモリを共有することにより、ラ
インメモリ数を減らすことも可能である。また、第1の
走査線変換フィルタとはフィルタ特性の異なるフィルタ
とするために、第1の走査線変換フィルタとは異なるタ
ップ数で構成しても良い。
【0036】図1における非線形変換回路8の一実施例
を図4に、入出力特性の一例を図5に示す。図4におい
て、23に入力された信号は24のコアリング回路で微
小なノイズ成分が除去され、25で感度変換した後、あ
る値までの信号として出力するようにクリップ回路26
でクリップされて出力端子27に出力される。図5にお
いて、横軸は入力される信号の値、縦軸は出力信号の値
である。図中のグラフは、コアリング回路24による不
感帯(0〜a)と、感度変換回路25で決められる感度
を示す傾き(a〜b)と、クリップ回路26で設定され
たクリップ値(c)を表している。
【0037】非線形回路8の出力は、各画素毎の水平高
周波数検出結果として混合回路に入力され、この値は入
力映像信号の水平高周波数成分にあたる画素即ち細かい
縦縞や斜の縞で大きな値のものとなり、この値kは0≦
k≦1の範囲の値である。
【0038】混合回路9の一例の内部構成は、図1に示
す如くである。図示の例で、32、33は乗算器、34
は加算器である。乗算器32、33の係数は非線形変換
回路8より入力される水平高周波数検出結果kに対し、
それぞれ1−k,kに設定される。上述のように、kは
水平周波数成分が低い部分の画素で0であり、水平周波
数成分が高い部分の画素ほど大きな値となる。乗算器3
2、33の出力は加算器34で加算され出力される。乗
算器32に入力される信号をI1、乗算器33に入力さ
れる信号をI2、加算器34から出力される信号をJと
すると、 J=(1−k)・I1+k・I2 (0≦k≦1) となる。
【0039】上述のように、図8は従来例における52
5本インターレース走査のNTSC信号を525本順次
走査の信号に変換して出力する動き適応型走査線変換回
路を示すが、図8のフィールド内補間回路49の代り
に、図1の走査線変換回路10を用いれば、従来例に比
べ動画の画質が向上し、静止画との画質差の少ない順次
走査化が可能となる。
【0040】そしてこのようにして形成された動き適応
型走査線変換回路を図7の動き適応型走査線変換回路4
3として用いれば、525本インターレース走査のNT
SC信号を1125本インターレース走査のハイビジョ
ン受像機に表示するように変換して出力する動き適応型
走査線変換装置が得られる。そして、この装置は、従来
例に比べ動画の画質が向上し、静止画との画質差の少な
いため、最終的に出力端子46に出力される信号の画質
が向上する。
【0041】また、図7のフィールド内走査線変換回路
45として、図1の走査線変換回路10を用いれば、変
換画像の画質を向上させることが可能である。
【0042】実施例2 図6は本発明の第2の実施例における動き適応型の走査
線変換装置を示すブロック図である。この装置の特徴
は、後述のように、フィールド内走査線変換回路38に
図1の走査線変換回路を用いたことである。
【0043】図6において、35は入力端子、36は出
力端子、37は時間軸の変換を行なう時間軸変換メモ
リ、38はフィールド内の演算を行なって走査線変換を
行なうフィールド内走査線変換回路、39はフィールド
メモリを用いたフィールド間の演算を行なって走査線変
換を行なうフィールド間走査線変換回路、40は信号の
1フレーム差分などから動き情報を検出する動き検出回
路、41は2つの入力信号を制御信号に応じて混合する
混合回路である。本実施例2により例えば525本イン
ターレース走査のNTSC信号を入力し、1125本イ
ンターレース走査のHDTV信号に変換して出力する動
き適応型走査線変換装置を構成することができる。
【0044】入力端子35に入力されたインターレース
走査の映像信号は時間軸変換メモリ37に書き込まれ、
出力信号に同期したクロックで読み出され時間軸の変換
が行われる。この時間軸変換は、NTSC信号に同期し
たクロックでメモリに書込み、HDTV信号に同期した
クロックでメモリから読み出すことにより実現できる。
【0045】時間軸変換メモリ37の出力は、フィール
ド内走査線変換回路38、フィールド間走査線変換回路
39、動き検出回路40に入力される。
【0046】フィールド内走査線変換回路38は、時間
軸変換された信号を入力し、フィールド内で演算を行い
動画処理時の信号を出力するもので、上述のように、図
1に示した走査線変換回路10で構成される。
【0047】フィールド間走査線変換回路39は、時間
軸変換された信号を入力し、フィールドメモリを用いて
1フィールド遅延を行い、フィールド間で演算を行い静
止画処理時の信号を出力する。
【0048】動き検出回路40は、時間軸変換された信
号を入力し、フレームメモリを用いて1フレーム差分を
とり画像の動き情報を検出する。また、フレームメモリ
を複数使用して2フレーム差分などを組み合わせてさら
に高精度な動き検出を行うことも可能である。得られた
フレーム差分は、コアリング、時空間拡大などの処理を
施された後出力される。なお、コアリングとは、所定値
以下の信号成分を除去する処理である。時空間拡大と
は、ひとつの画素で動きが検出されたらその周囲の画
素、例えば1ライン上、1ライン下、1画素左、1画素
右、1フィールド後の画素にも動きがあると判定する処
理である。動き検出回路40の出力は、混合回路41を
制御するのに用いられる。
【0049】混合回路41は、フィールド内走査線変換
回路38の出力と、フィールド間走査線変換回路39の
出力を受け、動き検出回路40からの制御信号に基づく
混合比で混合する。動きが多いと判定されたときにはフ
ィールド内変換の結果の割合が多くなるように混合し、
動きが少ないと判定されたときにはフィールド間変換の
結果の割合が多くなるように混合する。
【0050】本実施例2は従来例で示した図7の動き適
応型走査線変換回路のように順次化の過程を経ずに変化
するため、垂直方向のフィルタリングが1度しか行われ
ず、垂直解像度の劣化を少なくできる。そして、図1の
回路を用いているため、従来例に比べ動画の画質が向上
し、静止画との画質差の少なく、最終的に出力端子36
に出力される信号の画質が向上する。
【0051】
【発明の効果】請求項1によれば、フィルタ特性の異な
る走査線変換フィルタの出力を映像信号の水平周波数成
分検出結果に基づいて混合することにより、視覚上、折
り返し歪みの発生を防ぎ、解像度の劣化が少なく、先鋭
度の高い変換画像を得ることができる。
【0052】請求項2によれば、第1の走査線数N本か
ら第2の走査線数M本への走査線変換を行う場合、第1
の走査線変換フィルタは通過帯域が、上記の折り返しな
く変換できる帯域f(=min(m,n))となるよう
に、また、第2の走査線変換フィルタは通過帯域がfよ
りも広くなるように構成しているので、第1の走査線変
換フィルタでは従来通り、折り返し歪みの少ない変換出
力が得られ、第2の走査線変換フィルタでは、f以下の
信号帯域のゲインの減衰を避け、解像度の劣化の少ない
変換出力が得られる。また、第2の走査線変換フィルタ
の出力は、f以上の歪み成分も多く含まれるが、この歪
み成分は視覚上は水平低周波成分では劣化として目立つ
ものの、先鋭度を向上させる効果があるため、第1の走
査線変換フィルタと第2の走査線変換フィルタの出力を
視覚特性に合わせて混合することにより従来よりも改善
された画質を得ることが可能となる。
【0053】請求項3によれば、入力信号の水平周波数
成分を検出して水平低周波数成分に対しては上記第1の
走査線変換フィルタの出力を選択し、水平高周波数成分
に対しては上記第2の走査線変換フィルタの出力を選択
するよう制御を行ない、走査線を変換して出力すること
により、視覚的には解像度の劣化が少なく先鋭度の高い
画質を得ることが可能となる。
【0054】請求項4によれば、動き適応型の走査線変
換装置において、動画処理に上記請求項1、2、3に記
載の走査線変換回路を用いることにより、動画の画質が
向上し、従来に比べ静止画と動画の画質差の小さい走査
線変換が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1による走査線変換回路を示すブロッ
ク図である。
【図2】 図1における走査線変換フィルタの周波数特
性の一例を示す図である。
【図3】 図1における走査線変換フィルタの構成例を
示すブロック図である。
【図4】 図1における非線形変換回路の構成例を示す
ブロック図である。
【図5】 図1における非線形変換回路の変換特性の一
例を示す図である。
【図6】 実施例2による動き適応型の走査線変換装置
を示すブロック図である。
【図7】 従来の動き適応型走査線変換装置の構成例を
示すブロック図である。
【図8】 従来の動き適応型走査線変換回路の構成例を
示すブロック図である。
【図9】 従来の動き適応型走査線変換回路におけるフ
ィールド内補間回路の構成例を示すブロック図である。
【図10】 従来の動き適応型走査線変換回路における
フィールド内補間回路の周波数特性を示した図である。
【符号の説明】
1 入力端子、2 出力端子、3,4 走査線変換フィ
ルタ、5 水平高域通過型フィルタ、7 絶対値回路、
8 非線形変換回路、9 混合回路、10 走査線変換
回路。
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の走査線数N本を有する映像信号を
    入力とし、その走査線を第1の走査線数N本とは異なる
    第2の走査線数M本に変換する回路において、垂直方向
    の演算を行って走査線数を変換する第1の走査線変換フ
    ィルタ(3)と、上記第1の走査線変換フィルタとはフ
    ィルタの通過帯域の異なる第2の走査線変換フィルタ
    (4)と、水平方向の高域通過型フィルタ(5)と、上
    記高域通過型フィルタの出力の絶対値をとる絶対値回路
    (7)と、上記絶対値回路(7)の出力を非線形変換し
    て水平高周波数成分検出結果として出力する非線形変換
    回路(8)と、上記水平高周波数成分検出結果に基づ
    き、上記第1の走査線変換フィルタ(3)の出力と上記
    第2の走査線変換フィルタ(2)の出力を混合して出力
    する混合回路(9)とを備えたことを特徴とする走査線
    変換回路。
  2. 【請求項2】 第1の走査線数N本から第2の走査線数
    M本への走査線変換において、変換前の1フィールド内
    の走査線で表現可能な垂直信号帯域をn、変換後の1フ
    ィールド内の走査線で表現可能な垂直信号帯域をmとし
    た時、 上記第1の走査線変換フィルタ(3)は、n<mの場合
    にはn、n>mの場合にはmを通過帯域とし、 上記第2の走査線変換フィルタ(4)は、通過帯域が上
    記第1の走査線変換フィルタよりも広いことを特徴とす
    る請求項第1項記載の走査線変換回路。
  3. 【請求項3】 上記混合回路(9)は、上記水平周波数
    成分検出結果に基づき、入力信号の水平周波数が高いほ
    ど垂直方向の通過帯域が広い走査線変換フィルタの出力
    を選択するように混合することを特徴とする請求項第1
    項記載の走査線変換回路。
  4. 【請求項4】 インターレース走査の映像信号を入力と
    し、請求項1、2または3に記載の走査線変換回路をフ
    ィールド内走査線変換回路として用いたことを特徴とす
    る走査線変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008224913A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Astro Design Inc 映像表示装置及び映像表示方法

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