JPH1098164A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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- JPH1098164A JPH1098164A JP8252580A JP25258096A JPH1098164A JP H1098164 A JPH1098164 A JP H1098164A JP 8252580 A JP8252580 A JP 8252580A JP 25258096 A JP25258096 A JP 25258096A JP H1098164 A JPH1098164 A JP H1098164A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数のMOSトランジスタおよび複数のキャ
パシタを高密度大規模に集積することのできる半導体装
置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板10の主表面にMOSトラン
ジスタQ1 〜Q4 とトレンチキャパシタC1 ,C2 とが
形成され、MOS型トランジスタ間およびトレンチキャ
パシタ間がフィールドシールド構造の絶縁分離領域FS
1 ,FS2 によって相互に絶縁分離される半導体装置に
おいて、フィールドシールド構造を構成するフィールド
シールド電極22a,22bと、トレンチキャパシタC
1 ,C2 のゲート電極とを同一の導電層で形成する。フ
ィールドシールド電極22aは、孔部13,14内を含
むトレンチキャパシタC1 ,C2 および絶縁分離領域F
S1を覆うように選択的に形成された絶縁膜21a上に
形成する。
パシタを高密度大規模に集積することのできる半導体装
置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板10の主表面にMOSトラン
ジスタQ1 〜Q4 とトレンチキャパシタC1 ,C2 とが
形成され、MOS型トランジスタ間およびトレンチキャ
パシタ間がフィールドシールド構造の絶縁分離領域FS
1 ,FS2 によって相互に絶縁分離される半導体装置に
おいて、フィールドシールド構造を構成するフィールド
シールド電極22a,22bと、トレンチキャパシタC
1 ,C2 のゲート電極とを同一の導電層で形成する。フ
ィールドシールド電極22aは、孔部13,14内を含
むトレンチキャパシタC1 ,C2 および絶縁分離領域F
S1を覆うように選択的に形成された絶縁膜21a上に
形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のMOS型
トランジスと複数のキャパシタ(容量素子)とを半導体
基板の主表面に設けてなる半導体装置およびその製造方
法に関する。
トランジスと複数のキャパシタ(容量素子)とを半導体
基板の主表面に設けてなる半導体装置およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のMOSトランジスタと
複数のキャパシタとを半導体基板の主表面に集積して形
成した半導体装置においては、これらの回路素子間の絶
縁分離を行う方法として、所謂LOCOS(Local Oxida
tion Of Silicon)構造による分離法、フィールドシール
ド構造による分離法、あるいは溝構造によるトレンチ分
離法等の各種の方法が用いられている。このうち、LO
COS構造による分離法は、例えば特公昭50−137
9号(特願昭43−44309号)公報に詳述されてい
るように、膜厚の厚いフィールド酸化膜で素子間を絶縁
分離する方法であり、また、フィールドシールド構造に
よる分離法は、例えば日経マイクロ・デバイス1992
年6月号第84−88頁に記載されているように、MO
S構造を構成するシールド電極を基準電位に固定して寄
生MOSトランジスタを遮断状態として絶縁分離する方
法である。また、溝構造によるトレンチ分離法は、各回
路素子を形成する活性領域間の半導体基板の主表面に溝
を設け、溝の内部を絶縁物で充填して絶縁分離する方法
である。
複数のキャパシタとを半導体基板の主表面に集積して形
成した半導体装置においては、これらの回路素子間の絶
縁分離を行う方法として、所謂LOCOS(Local Oxida
tion Of Silicon)構造による分離法、フィールドシール
ド構造による分離法、あるいは溝構造によるトレンチ分
離法等の各種の方法が用いられている。このうち、LO
COS構造による分離法は、例えば特公昭50−137
9号(特願昭43−44309号)公報に詳述されてい
るように、膜厚の厚いフィールド酸化膜で素子間を絶縁
分離する方法であり、また、フィールドシールド構造に
よる分離法は、例えば日経マイクロ・デバイス1992
年6月号第84−88頁に記載されているように、MO
S構造を構成するシールド電極を基準電位に固定して寄
生MOSトランジスタを遮断状態として絶縁分離する方
法である。また、溝構造によるトレンチ分離法は、各回
路素子を形成する活性領域間の半導体基板の主表面に溝
を設け、溝の内部を絶縁物で充填して絶縁分離する方法
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの絶縁分離技術
によって高密度大規模集積回路を実現しようとした場合
には、それぞれ次のような問題があった。すなわち、ま
ず、LOCOS構造によって充分な性能の絶縁分離を実
現するためには、厚いフィールド酸化膜を形成する必要
があるが、このフィールド酸化膜を厚くした場合には、
バーズ・ビークと呼ばれる酸化膜端部の拡がりによる影
響や、フィールド酸化膜の下面から活性領域に拡散する
高濃度不純物の影響によって狭チャネル効果が生じ、活
性領域の回路素子機能が低下する。したがって、LOC
OS構造によって、高密度化を図りつつ充分な性能の絶
縁分離を実現しようとすることは容易でない。また、従
来のフィールド構造による絶縁分離法では、フィールド
シールド構造自体がMOS構造を有しているため、短チ
ャネル効果が生じ、このため縮小化・微細化には一定の
限界がある。特に、DRAMのように多数個のキャパシ
タを含んで構成される半導体装置では、極微小漏洩電流
路の形成を避けてキャパシタ間相互を絶縁分離しなけれ
ばならないことから、絶縁分離幅の縮小が困難であっ
た。さらに、溝構造による絶縁分離法では、基板表面の
広範囲への溝形成が必要であり、また、絶縁膜充填工程
での欠陥率の増大および溝底面付近での機械歪みに起因
する漏洩路の形成によって集積回路の電気特性が劣化す
るという問題がある。
によって高密度大規模集積回路を実現しようとした場合
には、それぞれ次のような問題があった。すなわち、ま
ず、LOCOS構造によって充分な性能の絶縁分離を実
現するためには、厚いフィールド酸化膜を形成する必要
があるが、このフィールド酸化膜を厚くした場合には、
バーズ・ビークと呼ばれる酸化膜端部の拡がりによる影
響や、フィールド酸化膜の下面から活性領域に拡散する
高濃度不純物の影響によって狭チャネル効果が生じ、活
性領域の回路素子機能が低下する。したがって、LOC
OS構造によって、高密度化を図りつつ充分な性能の絶
縁分離を実現しようとすることは容易でない。また、従
来のフィールド構造による絶縁分離法では、フィールド
シールド構造自体がMOS構造を有しているため、短チ
ャネル効果が生じ、このため縮小化・微細化には一定の
限界がある。特に、DRAMのように多数個のキャパシ
タを含んで構成される半導体装置では、極微小漏洩電流
路の形成を避けてキャパシタ間相互を絶縁分離しなけれ
ばならないことから、絶縁分離幅の縮小が困難であっ
た。さらに、溝構造による絶縁分離法では、基板表面の
広範囲への溝形成が必要であり、また、絶縁膜充填工程
での欠陥率の増大および溝底面付近での機械歪みに起因
する漏洩路の形成によって集積回路の電気特性が劣化す
るという問題がある。
【0004】このように、従来の絶縁分離法では、複数
のMOSトランジスタと複数のキャパシタとを集積した
半導体装置であって、極微小漏洩路の形成を伴うことな
く絶縁分離幅を縮小することのできる半導体集積回路を
実現することが困難であった。
のMOSトランジスタと複数のキャパシタとを集積した
半導体装置であって、極微小漏洩路の形成を伴うことな
く絶縁分離幅を縮小することのできる半導体集積回路を
実現することが困難であった。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、複数のMOSトランジスタおよび複
数のキャパシタを高密度大規模に集積することのできる
半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
ので、その目的は、複数のMOSトランジスタおよび複
数のキャパシタを高密度大規模に集積することのできる
半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体装
置は、半導体基板の主表面に複数のMOS型トランジス
タと複数のトレンチキャパシタとが形成されると共に、
主表面においてMOS型トランジスタ間およびトレンチ
キャパシタ間がフィールドシールド構造の絶縁分離領域
によって相互に絶縁分離された半導体装置であって、フ
ィールドシールド構造を構成するフィールドシールド電
極とトレンチキャパシタの電極とを同一導電層で形成し
たものである。
置は、半導体基板の主表面に複数のMOS型トランジス
タと複数のトレンチキャパシタとが形成されると共に、
主表面においてMOS型トランジスタ間およびトレンチ
キャパシタ間がフィールドシールド構造の絶縁分離領域
によって相互に絶縁分離された半導体装置であって、フ
ィールドシールド構造を構成するフィールドシールド電
極とトレンチキャパシタの電極とを同一導電層で形成し
たものである。
【0007】この半導体装置では、MOSトランジスタ
間およびトレンチキャパシタ間を主表面において相互に
絶縁分離するフィールドシールド構造のフィールドシー
ルド電極とトレンチキャパシタの電極(ゲート電極)と
を、同一工程で形成した導電層で構成しているため、集
積回路の縦構造が簡素化されて層間干渉による特性劣化
もなく、製造工程が簡易化される。また、基板内部に容
量を形成するトレンチ構造のキャパシタであるため、高
密度集積に有利である。また、MOSトランジスタ間の
絶縁分離はフィールドシールド構造によって行っている
ため、溝構造による絶縁分離の場合に比べて欠陥率の増
大もなく、また、LOCOS構造に比べて絶縁分離幅を
小さくできる。
間およびトレンチキャパシタ間を主表面において相互に
絶縁分離するフィールドシールド構造のフィールドシー
ルド電極とトレンチキャパシタの電極(ゲート電極)と
を、同一工程で形成した導電層で構成しているため、集
積回路の縦構造が簡素化されて層間干渉による特性劣化
もなく、製造工程が簡易化される。また、基板内部に容
量を形成するトレンチ構造のキャパシタであるため、高
密度集積に有利である。また、MOSトランジスタ間の
絶縁分離はフィールドシールド構造によって行っている
ため、溝構造による絶縁分離の場合に比べて欠陥率の増
大もなく、また、LOCOS構造に比べて絶縁分離幅を
小さくできる。
【0008】請求項2記載の半導体装置は、請求項1記
載のものにおいて、各トレンチキャパシタが、それぞれ
のトレンチ部分を挟んで形成されて半導体基板とは逆導
電型を有する第1の不純物領域と、この第1の不純物領
域の外側領域に形成されて半導体基板と同一の導電型を
有する第2の不純物領域とからなる2重の領域を有する
ように構成したものである。
載のものにおいて、各トレンチキャパシタが、それぞれ
のトレンチ部分を挟んで形成されて半導体基板とは逆導
電型を有する第1の不純物領域と、この第1の不純物領
域の外側領域に形成されて半導体基板と同一の導電型を
有する第2の不純物領域とからなる2重の領域を有する
ように構成したものである。
【0009】この半導体装置では、各トレンチキャパシ
タにおける第1の不純物領域はトレンチキャパシタのゲ
ート電極に対向する対向電極として機能し、第2導電型
領域は、各トレンチキャパシタ間を絶縁分離する領域と
して機能する。このため、より絶縁分離幅を縮小しても
充分な絶縁分離性能が得られ、極微小電流漏洩を回避で
きる。
タにおける第1の不純物領域はトレンチキャパシタのゲ
ート電極に対向する対向電極として機能し、第2導電型
領域は、各トレンチキャパシタ間を絶縁分離する領域と
して機能する。このため、より絶縁分離幅を縮小しても
充分な絶縁分離性能が得られ、極微小電流漏洩を回避で
きる。
【0010】請求項3記載の半導体装置は、請求項1記
載のものにおいて、複数のトレンチキャパシタ間におけ
る半導体基板表面の不純物濃度を、複数のMOSトラン
ジスタ間における半導体基板表面の不純物濃度よりも高
くすると共に、複数のトレンチキャパシタ間におけるフ
ィールドシールド構造の絶縁分離領域幅を、MOSトラ
ンジスタ間のフィールドシールド構造の絶縁分離領域幅
よりも狭く構成したものである。
載のものにおいて、複数のトレンチキャパシタ間におけ
る半導体基板表面の不純物濃度を、複数のMOSトラン
ジスタ間における半導体基板表面の不純物濃度よりも高
くすると共に、複数のトレンチキャパシタ間におけるフ
ィールドシールド構造の絶縁分離領域幅を、MOSトラ
ンジスタ間のフィールドシールド構造の絶縁分離領域幅
よりも狭く構成したものである。
【0011】この半導体装置では、トレンチキャパシタ
間における半導体基板表面の不純物濃度を、複数のMO
Sトランジスタ間における半導体基板表面の不純物濃度
よりも高くすることにより、デザイン・ルールの高密度
化が望まれるトレンチキャパシタ間におけるフィールド
シールド構造の絶縁分離幅をMOSトランジスタ間の絶
縁分離幅より相当小さくしても、充分な絶縁分離性能が
得られ、極微小電流漏洩を回避できる。
間における半導体基板表面の不純物濃度を、複数のMO
Sトランジスタ間における半導体基板表面の不純物濃度
よりも高くすることにより、デザイン・ルールの高密度
化が望まれるトレンチキャパシタ間におけるフィールド
シールド構造の絶縁分離幅をMOSトランジスタ間の絶
縁分離幅より相当小さくしても、充分な絶縁分離性能が
得られ、極微小電流漏洩を回避できる。
【0012】請求項4記載の半導体装置は、請求項1記
載のものにおいて、複数のトレンチキャパシタ間におけ
るフィールドシールド構造の絶縁分離領域幅が、MOS
トランジスタ間のフィールドシールド構造の絶縁分離領
域幅の3分の2以下となるように構成したものである。
載のものにおいて、複数のトレンチキャパシタ間におけ
るフィールドシールド構造の絶縁分離領域幅が、MOS
トランジスタ間のフィールドシールド構造の絶縁分離領
域幅の3分の2以下となるように構成したものである。
【0013】請求項5記載の半導体装置は、請求項2な
いし請求項4のいずれか1に記載のものにおいて、半導
体基板を、高い不純物濃度を有する半導体基体と、この
半導体基体の表面に形成された低い不純物濃度の半導体
層とにより構成し、この半導体層の主表面にMOSトラ
ンジスタおよびトレンチキャパシタを設けるようにして
構成したものである。
いし請求項4のいずれか1に記載のものにおいて、半導
体基板を、高い不純物濃度を有する半導体基体と、この
半導体基体の表面に形成された低い不純物濃度の半導体
層とにより構成し、この半導体層の主表面にMOSトラ
ンジスタおよびトレンチキャパシタを設けるようにして
構成したものである。
【0014】請求項6記載の半導体装置は、請求項5記
載のものにおいて、トレンチキャパシタの孔部が半導体
基体に到達するように構成したものである。
載のものにおいて、トレンチキャパシタの孔部が半導体
基体に到達するように構成したものである。
【0015】請求項7記載の半導体装置は、請求項3ま
たは請求項4に記載のものにおいて、トレンチキャパシ
タ間におけるフィールドシールド構造を構成するフィー
ルドシールド電極と主表面との間に設けられた絶縁膜が
二酸化シリコンを含むように構成したものである。
たは請求項4に記載のものにおいて、トレンチキャパシ
タ間におけるフィールドシールド構造を構成するフィー
ルドシールド電極と主表面との間に設けられた絶縁膜が
二酸化シリコンを含むように構成したものである。
【0016】請求項8記載の半導体装置は、請求項3ま
たは請求項4に記載の半導体装置において、トレンチキ
ャパシタ間におけるフィールドシールド構造を構成する
フィールドシールド電極と主表面との間に設けられた絶
縁膜が窒化シリコンを含むように構成したものである。
たは請求項4に記載の半導体装置において、トレンチキ
ャパシタ間におけるフィールドシールド構造を構成する
フィールドシールド電極と主表面との間に設けられた絶
縁膜が窒化シリコンを含むように構成したものである。
【0017】請求項9記載の半導体装置は、請求項3ま
たは請求項4に記載の半導体装置において、トレンチキ
ャパシタ間におけるフィールドシールド構造を構成する
フィールドシールド電極と主表面との間に設けられた絶
縁膜が二酸化シリコンと窒化シリコンとを含むように構
成したものである。
たは請求項4に記載の半導体装置において、トレンチキ
ャパシタ間におけるフィールドシールド構造を構成する
フィールドシールド電極と主表面との間に設けられた絶
縁膜が二酸化シリコンと窒化シリコンとを含むように構
成したものである。
【0018】請求項10記載の半導体装置は、請求項3
または請求項4に記載の半導体装置において、トレンチ
キャパシタ間におけるフィールドシールド構造を構成す
るフィールドシールド電極と主表面との間に設けられた
絶縁膜が、窒化シリコン膜と、これを上下から挟む二酸
化シリコン膜とを含むように構成したものである。
または請求項4に記載の半導体装置において、トレンチ
キャパシタ間におけるフィールドシールド構造を構成す
るフィールドシールド電極と主表面との間に設けられた
絶縁膜が、窒化シリコン膜と、これを上下から挟む二酸
化シリコン膜とを含むように構成したものである。
【0019】請求項11記載の半導体装置の製造方法
は、第1導電型の半導体基板の主表面に複数のMOS型
トランジスタと複数のトレンチキャパシタとが形成され
ると共に、主表面においてMOS型トランジスタ間およ
びトレンチキャパシタ間がフィールドシールド構造の絶
縁分離領域によって相互に絶縁分離された半導体装置の
製造方法であって、半導体基板におけるトレンチキャパ
シタ形成部分に複数の孔部を形成する工程と、各孔部か
ら半導体基板中に第2導電型の不純物を拡散させて、孔
部の周囲領域にトレンチキャパシタの対向電極となる第
1の不純物拡散領域を形成する工程と、孔部の内側面を
含むトレンチキャパシタ形成部分の半導体基板上に、ト
レンチキャパシタの誘電体およびフィールドシールド構
造のフィールドシールド電極として機能する絶縁膜を選
択的に形成する工程と、この絶縁膜上に、トレンチキャ
パシタのゲート電極およびフィールドシールド構造のフ
ィールドシールド電極として機能する導電膜を選択的に
形成する工程とを含み、トレンチキャパシタのゲート電
極と、各トレンチキャパシタ間を絶縁分離するフィール
ドシールド構造のフィールドシールド電極とが同一工程
で形成されるように構成したものである。
は、第1導電型の半導体基板の主表面に複数のMOS型
トランジスタと複数のトレンチキャパシタとが形成され
ると共に、主表面においてMOS型トランジスタ間およ
びトレンチキャパシタ間がフィールドシールド構造の絶
縁分離領域によって相互に絶縁分離された半導体装置の
製造方法であって、半導体基板におけるトレンチキャパ
シタ形成部分に複数の孔部を形成する工程と、各孔部か
ら半導体基板中に第2導電型の不純物を拡散させて、孔
部の周囲領域にトレンチキャパシタの対向電極となる第
1の不純物拡散領域を形成する工程と、孔部の内側面を
含むトレンチキャパシタ形成部分の半導体基板上に、ト
レンチキャパシタの誘電体およびフィールドシールド構
造のフィールドシールド電極として機能する絶縁膜を選
択的に形成する工程と、この絶縁膜上に、トレンチキャ
パシタのゲート電極およびフィールドシールド構造のフ
ィールドシールド電極として機能する導電膜を選択的に
形成する工程とを含み、トレンチキャパシタのゲート電
極と、各トレンチキャパシタ間を絶縁分離するフィール
ドシールド構造のフィールドシールド電極とが同一工程
で形成されるように構成したものである。
【0020】請求項12記載の半導体装置の製造方法
は、請求項11記載の半導体装置の製造方法において、
孔部の形成後、第1の不純物拡散領域の形成工程の前
に、さらに、各孔部から半導体基板中に第1導電型の不
純物を拡散させてトレンチキャパシタの絶縁分離領域と
なる第2の不純物拡散領域を第1の不純物拡散領域の外
側領域に形成する工程を含むように構成したものであ
る。
は、請求項11記載の半導体装置の製造方法において、
孔部の形成後、第1の不純物拡散領域の形成工程の前
に、さらに、各孔部から半導体基板中に第1導電型の不
純物を拡散させてトレンチキャパシタの絶縁分離領域と
なる第2の不純物拡散領域を第1の不純物拡散領域の外
側領域に形成する工程を含むように構成したものであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して具体的に説明する。
を参照して具体的に説明する。
【0022】図1は本発明の一実施の形態に係る半導体
装置の断面構造を表すものである。この半導体装置は、
単結晶基体11と、この単結晶基体11上にエピタキシ
ャル成長により形成されたエピタキシャル層12とから
なる半導体基板10を備え、2つのトレンチキャパシタ
C1 ,C2 と、これらのトレンチキャパシタC1 ,C2
間を絶縁分離する絶縁分離領域FS1 と、MOSトラン
ジスタQ1 〜Q4 と、MOSトランジスタQ2 ,Q3 間
を絶縁分離する絶縁分離領域FS2 とを含んで構成され
ている。
装置の断面構造を表すものである。この半導体装置は、
単結晶基体11と、この単結晶基体11上にエピタキシ
ャル成長により形成されたエピタキシャル層12とから
なる半導体基板10を備え、2つのトレンチキャパシタ
C1 ,C2 と、これらのトレンチキャパシタC1 ,C2
間を絶縁分離する絶縁分離領域FS1 と、MOSトラン
ジスタQ1 〜Q4 と、MOSトランジスタQ2 ,Q3 間
を絶縁分離する絶縁分離領域FS2 とを含んで構成され
ている。
【0023】トレンチキャパシタ部C1 は、エピタキシ
ャル層12に形成した孔部13を挟んで形成されたN型
拡散領域17と、そのすぐ外側に形成されたP型拡散領
域15と、孔部13の内面を覆うように形成された絶縁
膜21aと、孔部13内の絶縁膜21aの内側の隙間空
間にまで侵入するように形成されたフィールドシールド
電極22aの一部とから構成されている。同様に、トレ
ンチキャパシタ部C2は、エピタキシャル層12に形成
した孔部14を挟んで形成されたN型拡散領域18と、
そのすぐ外側に形成されたP型拡散領域16と、孔部1
4の内面を覆うように形成された絶縁膜21aと、孔部
14内の絶縁膜21aの内側の隙間空間にまで侵入する
ように形成されたフィールドシールド電極22aの一部
とから構成されている。孔部13、14の底部分は基体
11の内部に到達している。基体11が高濃度であるた
め、トレンチキャパシタの一方の電極として動作するN
型拡散領域17、18はエピタキシャル層12を貫通す
る円筒状を成している。
ャル層12に形成した孔部13を挟んで形成されたN型
拡散領域17と、そのすぐ外側に形成されたP型拡散領
域15と、孔部13の内面を覆うように形成された絶縁
膜21aと、孔部13内の絶縁膜21aの内側の隙間空
間にまで侵入するように形成されたフィールドシールド
電極22aの一部とから構成されている。同様に、トレ
ンチキャパシタ部C2は、エピタキシャル層12に形成
した孔部14を挟んで形成されたN型拡散領域18と、
そのすぐ外側に形成されたP型拡散領域16と、孔部1
4の内面を覆うように形成された絶縁膜21aと、孔部
14内の絶縁膜21aの内側の隙間空間にまで侵入する
ように形成されたフィールドシールド電極22aの一部
とから構成されている。孔部13、14の底部分は基体
11の内部に到達している。基体11が高濃度であるた
め、トレンチキャパシタの一方の電極として動作するN
型拡散領域17、18はエピタキシャル層12を貫通す
る円筒状を成している。
【0024】絶縁膜21aはトレンチキャパシタC1 ,
C2 で共通であり、トレンチキャパシタC1 ,C2 およ
び絶縁分離領域FS1 におけるエピタキシャル層12の
表面をも覆っている。この絶縁膜21aは、例えば、窒
化シリコン膜を上下の二酸化シリコン膜で挟んだ3層構
造膜として形成される。フィールドシールド電極22a
もまたトレンチキャパシタC1 ,C2 で共通であり、ト
レンチキャパシタC1,C2 および絶縁分離領域FS1
における絶縁膜21a上に形成されている。また、トレ
ンチキャパシタC1 ,C2 間におけるP型拡散領域15
とP型拡散領域16とは連結している。これらのP型拡
散領域15,16は、トレンチキャパシタC1 ,C2 の
相互間を絶縁分離すると共に、トレンチキャパシタ
C1 ,C2 と他の回路構成素子との間を絶縁分離する役
割を有している。そして、フィールドシールド電極22
aの上には、層間絶縁膜23aが形成されている。
C2 で共通であり、トレンチキャパシタC1 ,C2 およ
び絶縁分離領域FS1 におけるエピタキシャル層12の
表面をも覆っている。この絶縁膜21aは、例えば、窒
化シリコン膜を上下の二酸化シリコン膜で挟んだ3層構
造膜として形成される。フィールドシールド電極22a
もまたトレンチキャパシタC1 ,C2 で共通であり、ト
レンチキャパシタC1,C2 および絶縁分離領域FS1
における絶縁膜21a上に形成されている。また、トレ
ンチキャパシタC1 ,C2 間におけるP型拡散領域15
とP型拡散領域16とは連結している。これらのP型拡
散領域15,16は、トレンチキャパシタC1 ,C2 の
相互間を絶縁分離すると共に、トレンチキャパシタ
C1 ,C2 と他の回路構成素子との間を絶縁分離する役
割を有している。そして、フィールドシールド電極22
aの上には、層間絶縁膜23aが形成されている。
【0025】トレンチキャパシタC1 ,C2 において、
フィールドシールド電極22aは各トランチキャパシタ
におけるゲート電極として機能し、N型拡散領域17,
18は各トランチキャパシタにおける対向電極として機
能し、絶縁膜21aは両電極間の誘電体として機能する
ようになっている。そして、トレンチキャパシタC1,
C2 間は、絶縁分離領域FS1 におけるP型拡散領域1
5,16と、絶縁膜21aおよびフィールドシールド電
極22aからなるフィールドシールド構造とによって相
互に絶縁分離されている。
フィールドシールド電極22aは各トランチキャパシタ
におけるゲート電極として機能し、N型拡散領域17,
18は各トランチキャパシタにおける対向電極として機
能し、絶縁膜21aは両電極間の誘電体として機能する
ようになっている。そして、トレンチキャパシタC1,
C2 間は、絶縁分離領域FS1 におけるP型拡散領域1
5,16と、絶縁膜21aおよびフィールドシールド電
極22aからなるフィールドシールド構造とによって相
互に絶縁分離されている。
【0026】トレンチキャパシタC1 ,C2 の両外側に
隣接したエピタキシャル層12には、低濃度のN型拡散
領域39a,39cが形成されている。このうちN型拡
散領域39aは外側のN型拡散領域17に連結し、これ
と電気的に接続されている。一方、N型拡散領域39c
は外側のN型拡散領域18に連結し、これと電気的に接
続されている。また、トレンチキャパシタC1 ,C2 に
おける絶縁膜21a、フィールドシールド電極22aお
よび層間絶縁膜23aからなる積層構造の側面は、二酸
化シリコン膜からなるサイドウォールスペーサ24a,
24bによってそれぞれ被覆されている。
隣接したエピタキシャル層12には、低濃度のN型拡散
領域39a,39cが形成されている。このうちN型拡
散領域39aは外側のN型拡散領域17に連結し、これ
と電気的に接続されている。一方、N型拡散領域39c
は外側のN型拡散領域18に連結し、これと電気的に接
続されている。また、トレンチキャパシタC1 ,C2 に
おける絶縁膜21a、フィールドシールド電極22aお
よび層間絶縁膜23aからなる積層構造の側面は、二酸
化シリコン膜からなるサイドウォールスペーサ24a,
24bによってそれぞれ被覆されている。
【0027】エピタキシャル層12の活性領域には、4
つのMOSトランジスタQ1 〜Q4が形成されている。
このうち、MOSトランジスタQ1 はトレンチキャパシ
タ部C1 に隣接した領域に形成され、MOSトランジス
タQ2 はトレンチキャパシタ部C2 に隣接した領域に形
成されている。
つのMOSトランジスタQ1 〜Q4が形成されている。
このうち、MOSトランジスタQ1 はトレンチキャパシ
タ部C1 に隣接した領域に形成され、MOSトランジス
タQ2 はトレンチキャパシタ部C2 に隣接した領域に形
成されている。
【0028】MOSトランジスタQ1 は、エピタキシャ
ル層12上に形成された二酸化シリコンからなるゲート
絶縁膜31aと、このゲート絶縁膜31a上に形成され
たゲート電極35aと、ソース領域としてのN型拡散領
域39aと、ドレイン領域としてのN型拡散領域39b
とからなり、さらにゲート電極35aの上には、キャッ
プ膜としての二酸化シリコン膜45aが形成されてい
る。ゲート絶縁膜31a、ゲート電極35aおよび二酸
化シリコン膜45aからなる積層構造の側面は、二酸化
シリコン膜からなるサイドウォールスペーサ51a,5
1bによって被覆されている。このうちサイドウォール
スペーサ51aは、サイドウォールスペーサ24aと共
にN型拡散領域39aの表面を完全に覆っており、製造
工程途中におけるN型拡散領域39aの表面露呈を防い
でいる。
ル層12上に形成された二酸化シリコンからなるゲート
絶縁膜31aと、このゲート絶縁膜31a上に形成され
たゲート電極35aと、ソース領域としてのN型拡散領
域39aと、ドレイン領域としてのN型拡散領域39b
とからなり、さらにゲート電極35aの上には、キャッ
プ膜としての二酸化シリコン膜45aが形成されてい
る。ゲート絶縁膜31a、ゲート電極35aおよび二酸
化シリコン膜45aからなる積層構造の側面は、二酸化
シリコン膜からなるサイドウォールスペーサ51a,5
1bによって被覆されている。このうちサイドウォール
スペーサ51aは、サイドウォールスペーサ24aと共
にN型拡散領域39aの表面を完全に覆っており、製造
工程途中におけるN型拡散領域39aの表面露呈を防い
でいる。
【0029】同様に、MOSトランジスタQ2 は、エピ
タキシャル層12上に形成された二酸化シリコンからな
るゲート絶縁膜31bと、このゲート絶縁膜31b上に
形成されたゲート電極35bと、ソース領域としてのN
型拡散領域39cと、ドレイン領域としてのN型拡散領
域39dとからなり、さらにゲート電極35bの上に
は、キャップ膜としての二酸化シリコン膜45bが形成
されている。ゲート絶縁膜31b、ゲート電極35bお
よび二酸化シリコン膜45bからなる積層構造の側面
は、二酸化シリコンからなるサイドウォールスペーサ5
1c,51dによって被覆されている。このうちサイド
ウォールスペーサ51cは、サイドウォールスペーサ2
4bと共にN型拡散領域39cの表面を完全に覆ってお
り、製造工程途中におけるN型拡散領域39cの表面露
呈を防いでいる。
タキシャル層12上に形成された二酸化シリコンからな
るゲート絶縁膜31bと、このゲート絶縁膜31b上に
形成されたゲート電極35bと、ソース領域としてのN
型拡散領域39cと、ドレイン領域としてのN型拡散領
域39dとからなり、さらにゲート電極35bの上に
は、キャップ膜としての二酸化シリコン膜45bが形成
されている。ゲート絶縁膜31b、ゲート電極35bお
よび二酸化シリコン膜45bからなる積層構造の側面
は、二酸化シリコンからなるサイドウォールスペーサ5
1c,51dによって被覆されている。このうちサイド
ウォールスペーサ51cは、サイドウォールスペーサ2
4bと共にN型拡散領域39cの表面を完全に覆ってお
り、製造工程途中におけるN型拡散領域39cの表面露
呈を防いでいる。
【0030】MOSトランジスタQ3 は、MOSトラン
ジスタQ2 に隣接する絶縁分離領域FS2 によって隔て
られたエピタキシャル層12上に形成されている。この
MOSトランジスタQ3 は、エピタキシャル層12上に
形成された二酸化シリコンからなるゲート絶縁膜31c
と、このゲート絶縁膜31c上に形成されたゲート電極
35cと、ドレイン領域としてのN型拡散領域39e
と、ソース領域としてのN型拡散領域39fとからな
り、さらにゲート電極35cの上にはキャップ膜として
の二酸化シリコン膜45cが形成されている。ゲート絶
縁膜31c、ゲート電極35cおよび二酸化シリコン膜
45cからなる積層構造の側面は、二酸化シリコンから
なるサイドウォールスペーサ51e,51fによって被
覆されている。
ジスタQ2 に隣接する絶縁分離領域FS2 によって隔て
られたエピタキシャル層12上に形成されている。この
MOSトランジスタQ3 は、エピタキシャル層12上に
形成された二酸化シリコンからなるゲート絶縁膜31c
と、このゲート絶縁膜31c上に形成されたゲート電極
35cと、ドレイン領域としてのN型拡散領域39e
と、ソース領域としてのN型拡散領域39fとからな
り、さらにゲート電極35cの上にはキャップ膜として
の二酸化シリコン膜45cが形成されている。ゲート絶
縁膜31c、ゲート電極35cおよび二酸化シリコン膜
45cからなる積層構造の側面は、二酸化シリコンから
なるサイドウォールスペーサ51e,51fによって被
覆されている。
【0031】絶縁分離領域FS2 には、絶縁膜21b、
フィールドシールド電極22bおよび層間絶縁膜23b
を積層してなるフィールドシールド構造が形成され、こ
の積層構造の側面は、二酸化シリコン膜からなるサイド
ウォールスペーサ24c,24dによって被覆されてい
る。絶縁膜21b、フィールドシールド電極22bおよ
び層間絶縁膜23bは、それぞれ、トレンチキャパシタ
C1 ,C2 および絶縁分離領域FS1 における絶縁膜2
1a、フィールドシールド電極22aおよび層間絶縁膜
23aと同一工程で形成されたものである。
フィールドシールド電極22bおよび層間絶縁膜23b
を積層してなるフィールドシールド構造が形成され、こ
の積層構造の側面は、二酸化シリコン膜からなるサイド
ウォールスペーサ24c,24dによって被覆されてい
る。絶縁膜21b、フィールドシールド電極22bおよ
び層間絶縁膜23bは、それぞれ、トレンチキャパシタ
C1 ,C2 および絶縁分離領域FS1 における絶縁膜2
1a、フィールドシールド電極22aおよび層間絶縁膜
23aと同一工程で形成されたものである。
【0032】MOSトランジスタQ4 は、MOSトラン
ジスタQ1 と隣接した領域に形成されている。このMO
SトランジスタQ4 は、エピタキシャル層12上に形成
された二酸化シリコンからなるゲート絶縁膜31dと、
このゲート絶縁膜31d上に形成されたゲート電極35
dと、ドレイン領域としてのN型拡散領域39bと、ソ
ース領域としての図示しないN型拡散領域とからなり、
さらにゲート電極35dの上にはキャップ膜としての二
酸化シリコン膜45dが形成されている。ゲート絶縁膜
31d、ゲート電極35dおよび二酸化シリコン膜45
dからなる積層構造の側面は、二酸化シリコンからなる
サイドウォールスペーサ51g等によって被覆されてい
る。
ジスタQ1 と隣接した領域に形成されている。このMO
SトランジスタQ4 は、エピタキシャル層12上に形成
された二酸化シリコンからなるゲート絶縁膜31dと、
このゲート絶縁膜31d上に形成されたゲート電極35
dと、ドレイン領域としてのN型拡散領域39bと、ソ
ース領域としての図示しないN型拡散領域とからなり、
さらにゲート電極35dの上にはキャップ膜としての二
酸化シリコン膜45dが形成されている。ゲート絶縁膜
31d、ゲート電極35dおよび二酸化シリコン膜45
dからなる積層構造の側面は、二酸化シリコンからなる
サイドウォールスペーサ51g等によって被覆されてい
る。
【0033】MOSトランジスタQ2 のドレイン領域と
してのN型拡散領域39dの表面近傍には、低抵抗化の
ための高濃度のN型拡散領域62dが形成されている。
そして、このN型拡散領域62d上からサイドウォール
スペーサ24c,51d上にかけて、電極取り出し用の
多結晶シリコンからなる導電体58bが選択的に形成さ
れている。同様に、MOSトランジスタQ3 のドレイン
領域としてのN型拡散領域39eの表面近傍には高濃度
のN型拡散領域62eが形成され、このN型拡散領域6
2e上からサイドウォールスペーサ24d,51e上に
かけて、電極取り出し用の導電体58cが選択的に形成
されている。同様に、MOSトランジスタQ3 のソース
領域としてのN型拡散領域39fの表面近傍には、高濃
度のN型拡散領域62fが形成され、このN型拡散領域
62f上からサイドウォールスペーサ58f上にかけ
て、電極取り出し用の導電体58dが選択的に形成され
ている。同様に、MOSトランジスタQ4 のドレイン領
域としてのN型拡散領域39bの表面近傍には高濃度の
N型拡散領域62bが形成され、このN型拡散領域62
b上からサイドウォールスペーサ58b,51g上にか
けて、電極取り出し用の導電体58aが選択的に形成さ
れている。
してのN型拡散領域39dの表面近傍には、低抵抗化の
ための高濃度のN型拡散領域62dが形成されている。
そして、このN型拡散領域62d上からサイドウォール
スペーサ24c,51d上にかけて、電極取り出し用の
多結晶シリコンからなる導電体58bが選択的に形成さ
れている。同様に、MOSトランジスタQ3 のドレイン
領域としてのN型拡散領域39eの表面近傍には高濃度
のN型拡散領域62eが形成され、このN型拡散領域6
2e上からサイドウォールスペーサ24d,51e上に
かけて、電極取り出し用の導電体58cが選択的に形成
されている。同様に、MOSトランジスタQ3 のソース
領域としてのN型拡散領域39fの表面近傍には、高濃
度のN型拡散領域62fが形成され、このN型拡散領域
62f上からサイドウォールスペーサ58f上にかけ
て、電極取り出し用の導電体58dが選択的に形成され
ている。同様に、MOSトランジスタQ4 のドレイン領
域としてのN型拡散領域39bの表面近傍には高濃度の
N型拡散領域62bが形成され、このN型拡散領域62
b上からサイドウォールスペーサ58b,51g上にか
けて、電極取り出し用の導電体58aが選択的に形成さ
れている。
【0034】以上の素子構成全体を覆うようにして、B
PSG(ボロン・リン・シリケート・ガラス)からなる
層間絶縁膜66が形成され、その表面が平坦化されてい
る。この層間絶縁膜66には、導電体58a,58b,
58c,58dに達するコンタクト孔が開口形成され、
これらの各コンタクト孔によって、層間絶縁膜66上に
形成された金属配線M1〜M4と導電体58a,58
b,58c,58dとがそれぞれ接続されている。層間
絶縁膜66にはまた、絶縁分離領域FS2 におけるフィ
ールドシールド電極22bに達するコンタクト孔も形成
され、このコンタクト孔によって、層間絶縁膜66上に
形成された金属配線M5とフィールドシールド電極22
bとが接続されている。
PSG(ボロン・リン・シリケート・ガラス)からなる
層間絶縁膜66が形成され、その表面が平坦化されてい
る。この層間絶縁膜66には、導電体58a,58b,
58c,58dに達するコンタクト孔が開口形成され、
これらの各コンタクト孔によって、層間絶縁膜66上に
形成された金属配線M1〜M4と導電体58a,58
b,58c,58dとがそれぞれ接続されている。層間
絶縁膜66にはまた、絶縁分離領域FS2 におけるフィ
ールドシールド電極22bに達するコンタクト孔も形成
され、このコンタクト孔によって、層間絶縁膜66上に
形成された金属配線M5とフィールドシールド電極22
bとが接続されている。
【0035】このように、本実施の形態に係る半導体装
置では、トレンチキャパシタC1 ,C2 におけるゲート
電極でもあるフィールドシールド電極22aが、MOS
トランジスタQ2 ,Q3 間の絶縁分離領域FS2 のフィ
ールドシールド構造におけるフィールドシールド電極2
2bと同一層で構成されているため、集積回路の縦構造
が簡素化されて層間干渉による特性劣化もなく、製造工
程が簡易化され、また、高密度集積化も容易である。し
かも、MOSキャパシタであるトレンチキャパシタ
C1 ,C2 はトレンチ構造として形成されており、基板
内部に容量を形成するものであるため、この点でも高密
度集積化を図る上で有利である。
置では、トレンチキャパシタC1 ,C2 におけるゲート
電極でもあるフィールドシールド電極22aが、MOS
トランジスタQ2 ,Q3 間の絶縁分離領域FS2 のフィ
ールドシールド構造におけるフィールドシールド電極2
2bと同一層で構成されているため、集積回路の縦構造
が簡素化されて層間干渉による特性劣化もなく、製造工
程が簡易化され、また、高密度集積化も容易である。し
かも、MOSキャパシタであるトレンチキャパシタ
C1 ,C2 はトレンチ構造として形成されており、基板
内部に容量を形成するものであるため、この点でも高密
度集積化を図る上で有利である。
【0036】また、各MOSトランジスタ間の絶縁分離
はフィールドシールド構造によって行われているため、
従来の溝構造による絶縁分離の場合に比して欠陥率の増
大もなく、また、LOCOS構造に比較すると絶縁分離
幅が小さくなる。しかも、孔部13,14の加工後にこ
こから二重拡散を行い、トレンチキャパシタC1 ,C2
におけるゲート電極(フィールドシールド電極22a)
の対向電極であるN型拡散領域17,18の外側をP型
拡散領域15,16によって覆うことにより、従来より
絶縁分離幅を縮小しても充分な絶縁分離性能を得ること
ができ、極微小電流漏洩を回避することができる。更
に、本実施の形態では、トレンチ構造の孔部13,14
の底面が、高濃度でP型のシリコン基体11に到達し、
孔部角部にキャパシタの電荷蓄積部が無いため、トレン
チ構造で問題となる電荷漏洩を防止して高歩留りで動作
の安定した円筒状のキャパシタを得ることができる。
はフィールドシールド構造によって行われているため、
従来の溝構造による絶縁分離の場合に比して欠陥率の増
大もなく、また、LOCOS構造に比較すると絶縁分離
幅が小さくなる。しかも、孔部13,14の加工後にこ
こから二重拡散を行い、トレンチキャパシタC1 ,C2
におけるゲート電極(フィールドシールド電極22a)
の対向電極であるN型拡散領域17,18の外側をP型
拡散領域15,16によって覆うことにより、従来より
絶縁分離幅を縮小しても充分な絶縁分離性能を得ること
ができ、極微小電流漏洩を回避することができる。更
に、本実施の形態では、トレンチ構造の孔部13,14
の底面が、高濃度でP型のシリコン基体11に到達し、
孔部角部にキャパシタの電荷蓄積部が無いため、トレン
チ構造で問題となる電荷漏洩を防止して高歩留りで動作
の安定した円筒状のキャパシタを得ることができる。
【0037】また、トレンチキャパシタC1 ,C2 間の
P型拡散領域15,16の表面濃度は周辺回路のトラン
ジスタ間の基板表面濃度(エピタキシャル層12表面の
不純物濃度)より一桁以上高いことが望ましく、これに
より、トレンチキャパシタC1 ,C2 間のフィールドシ
ールド構造の絶縁分離幅(絶縁分離領域FS1 の幅)を
トランジスタ間の絶縁分離幅(絶縁分離領域FS2 の
幅)の2/3以下とすることができ、キャパシタの高密
度形成が可能となる。
P型拡散領域15,16の表面濃度は周辺回路のトラン
ジスタ間の基板表面濃度(エピタキシャル層12表面の
不純物濃度)より一桁以上高いことが望ましく、これに
より、トレンチキャパシタC1 ,C2 間のフィールドシ
ールド構造の絶縁分離幅(絶縁分離領域FS1 の幅)を
トランジスタ間の絶縁分離幅(絶縁分離領域FS2 の
幅)の2/3以下とすることができ、キャパシタの高密
度形成が可能となる。
【0038】次に、図2〜図4を参照して以上のような
構成の半導体装置の製造方法を説明する。
構成の半導体装置の製造方法を説明する。
【0039】まず、図2に示したように、比抵抗0.0
10〜0.030Ωcmの高濃度P型シリコン単結晶基体
11(以下、単に単結晶基体11という。)の一主表面
に、厚さ2〜8μm、比抵抗1〜5Ωcmの低濃度P型シ
リコン・エピタキシャル層(以下、単にエピタキシャル
層という。)12を成長形成し、これを半導体基板10
として用いる。エピタキシャル層12には、その1主表
面から単結晶基体11にまで達する複数の孔部13,1
4が形成され、ここに以後の工程でトレンチキャパシタ
が形成される。孔部13,14間の最少間隔は0.25
μm程度であり、また、孔部13,14の口径は約0.
2μmである。孔部13,14の底面は基体11の内部
に到達し、エピタキシャル層12を孔部13,14が貫
通している。
10〜0.030Ωcmの高濃度P型シリコン単結晶基体
11(以下、単に単結晶基体11という。)の一主表面
に、厚さ2〜8μm、比抵抗1〜5Ωcmの低濃度P型シ
リコン・エピタキシャル層(以下、単にエピタキシャル
層という。)12を成長形成し、これを半導体基板10
として用いる。エピタキシャル層12には、その1主表
面から単結晶基体11にまで達する複数の孔部13,1
4が形成され、ここに以後の工程でトレンチキャパシタ
が形成される。孔部13,14間の最少間隔は0.25
μm程度であり、また、孔部13,14の口径は約0.
2μmである。孔部13,14の底面は基体11の内部
に到達し、エピタキシャル層12を孔部13,14が貫
通している。
【0040】次に、同図に示したように、既知の二重拡
散法により、孔部13,14の内側面からエピタキシャ
ル層12内に、P型不純物である例えばボロン(B)を
約0.2μm程度侵入拡散させ、不純物濃度が1016〜
1018/cm3 程度の高濃度のP型拡散領域15,16を
形成する。さらに、孔部13,14の内側面からエピタ
キシャル層12内に、N型不純物である例えば砒素(A
s)または燐(P)を約0.1μm程度侵入拡散させ
て、P型拡散領域15,16の内側に、高濃度の(不純
物濃度が1016〜1020/cm3 程度の)N型拡散領域1
7,18をそれぞれ設ける。図示のように、最少間隔で
隣接する孔部13,14の間の領域では、P型領域15
および16は相互に連結している。孔部13,14底部
分は高濃度の基体11の内部に到るためN型拡散領域1
7,18は形成されない。
散法により、孔部13,14の内側面からエピタキシャ
ル層12内に、P型不純物である例えばボロン(B)を
約0.2μm程度侵入拡散させ、不純物濃度が1016〜
1018/cm3 程度の高濃度のP型拡散領域15,16を
形成する。さらに、孔部13,14の内側面からエピタ
キシャル層12内に、N型不純物である例えば砒素(A
s)または燐(P)を約0.1μm程度侵入拡散させ
て、P型拡散領域15,16の内側に、高濃度の(不純
物濃度が1016〜1020/cm3 程度の)N型拡散領域1
7,18をそれぞれ設ける。図示のように、最少間隔で
隣接する孔部13,14の間の領域では、P型領域15
および16は相互に連結している。孔部13,14底部
分は高濃度の基体11の内部に到るためN型拡散領域1
7,18は形成されない。
【0041】次に、図2に示したように、半導体基板1
0の表面に絶縁膜、フィールドシールド電極膜、および
層間絶縁膜を順次積層したのち、これらを選択にエッチ
ングする。これにより、孔部13を中心とするトレンチ
キャパシタ部C1 と孔部14を中心とするトレンチキャ
パシタ部C2 との間の絶縁分離領域FS1 に、絶縁膜2
1a、フィールドシールド電極22aおよび層間絶縁膜
23aからなるフィールドシールド構造が形成されると
共に、回路素子間の絶縁分離領域FS2 に、絶縁膜21
b、フィールドシールド電極22bおよび層間絶縁膜2
3bからなるフィールドシールド構造が形成される。こ
の状態では、後にMOSトランジスタが形成される部分
のエピタキシャル層12の表面は露出状態になってい
る。
0の表面に絶縁膜、フィールドシールド電極膜、および
層間絶縁膜を順次積層したのち、これらを選択にエッチ
ングする。これにより、孔部13を中心とするトレンチ
キャパシタ部C1 と孔部14を中心とするトレンチキャ
パシタ部C2 との間の絶縁分離領域FS1 に、絶縁膜2
1a、フィールドシールド電極22aおよび層間絶縁膜
23aからなるフィールドシールド構造が形成されると
共に、回路素子間の絶縁分離領域FS2 に、絶縁膜21
b、フィールドシールド電極22bおよび層間絶縁膜2
3bからなるフィールドシールド構造が形成される。こ
の状態では、後にMOSトランジスタが形成される部分
のエピタキシャル層12の表面は露出状態になってい
る。
【0042】絶縁膜21a,21bは、基板表面の熱酸
化成長で得られる膜厚約30Åの二酸化シリコン膜と、
気相成長で得られる膜厚約50Åの窒化シリコン膜と、
窒化シリコン膜の熱酸化で得られる膜厚約30Åの二酸
化シリコン膜から成る3層構造膜として形成する。この
とき絶縁膜21aは、孔部13,14の内面をも被覆す
る。MOSキャパシタに用いる欠陥率の低い誘電体とし
ては、例えば特公昭59−977号(特願昭51−11
991号)公報に詳述され、また、絶縁分離特性の良
い、欠陥率の低いフィールドシールド構造が得られる誘
電体としては、例えば特開平06−268058号(特
願平05−81319号)公報に記載されている。
化成長で得られる膜厚約30Åの二酸化シリコン膜と、
気相成長で得られる膜厚約50Åの窒化シリコン膜と、
窒化シリコン膜の熱酸化で得られる膜厚約30Åの二酸
化シリコン膜から成る3層構造膜として形成する。この
とき絶縁膜21aは、孔部13,14の内面をも被覆す
る。MOSキャパシタに用いる欠陥率の低い誘電体とし
ては、例えば特公昭59−977号(特願昭51−11
991号)公報に詳述され、また、絶縁分離特性の良
い、欠陥率の低いフィールドシールド構造が得られる誘
電体としては、例えば特開平06−268058号(特
願平05−81319号)公報に記載されている。
【0043】フィールドシールド電極22a,22b
は、例えば燐を含有する厚さ1500Å程度の多結晶シ
リコン膜によって形成する。このうち、フィールドシー
ルド電極22aは、孔部13,14にも侵入し、トレン
チキャパシタC1 ,C2 の各一方の電極として機能す
る。層間絶縁膜23a,23bは、フィールドシールド
電極22a,22bの熱成長によって形成される二酸化
シリコンで構成する。その膜厚は、例えば2000Å程
度とする。
は、例えば燐を含有する厚さ1500Å程度の多結晶シ
リコン膜によって形成する。このうち、フィールドシー
ルド電極22aは、孔部13,14にも侵入し、トレン
チキャパシタC1 ,C2 の各一方の電極として機能す
る。層間絶縁膜23a,23bは、フィールドシールド
電極22a,22bの熱成長によって形成される二酸化
シリコンで構成する。その膜厚は、例えば2000Å程
度とする。
【0044】次に、気相成長法により、全面に2000
Åの膜厚の二酸化シリコン膜を形成したのち、RIE
(反応性イオンエッチング)等の異方性エッチング法に
よりエッチングを行い、絶縁膜21、フィールドシール
ド電極22および層間絶縁膜23からなるフィールドシ
ールド構造(絶縁分離領域FS1 ,FS2 )の各側面
に、二酸化シリコンからなるサイドウォールスペーサ2
4a,24b,24c,24dを形成する。
Åの膜厚の二酸化シリコン膜を形成したのち、RIE
(反応性イオンエッチング)等の異方性エッチング法に
よりエッチングを行い、絶縁膜21、フィールドシール
ド電極22および層間絶縁膜23からなるフィールドシ
ールド構造(絶縁分離領域FS1 ,FS2 )の各側面
に、二酸化シリコンからなるサイドウォールスペーサ2
4a,24b,24c,24dを形成する。
【0045】このようにして、孔部13,14が形成さ
れた2個のトレンチキャパシタC1,C2 は、エピタキ
シャル層12のP型拡散領域15,16と、エピタキシ
ャル層12表面の絶縁膜21およびフィールドシールド
電極22からなるフィールドシールド構造とによって、
半導体基板10の1主表面において絶縁分離されること
となる。
れた2個のトレンチキャパシタC1,C2 は、エピタキ
シャル層12のP型拡散領域15,16と、エピタキシ
ャル層12表面の絶縁膜21およびフィールドシールド
電極22からなるフィールドシールド構造とによって、
半導体基板10の1主表面において絶縁分離されること
となる。
【0046】次に、図3に示したように、膜厚85Å程
度の二酸化シリコンを半導体基板10表面に熱酸化成長
させたのち、リンを含有する多結晶シリコン膜を気相成
長させ、さらにこの多結晶シリコン膜を熱酸化により成
長させて1000Å程度の膜厚の二酸化シリコン膜を形
成する。そして、これらの膜を選択にエッチングするこ
とにより、各活性領域のMOSトランジスタQ1 〜Q4
をそれぞれ構成することとなるゲート絶縁膜31a,3
1b,31c,31d、ゲート電極35a,35b,3
5c,35d、および二酸化シリコン膜45a,45
b,45c,45dを形成する。
度の二酸化シリコンを半導体基板10表面に熱酸化成長
させたのち、リンを含有する多結晶シリコン膜を気相成
長させ、さらにこの多結晶シリコン膜を熱酸化により成
長させて1000Å程度の膜厚の二酸化シリコン膜を形
成する。そして、これらの膜を選択にエッチングするこ
とにより、各活性領域のMOSトランジスタQ1 〜Q4
をそれぞれ構成することとなるゲート絶縁膜31a,3
1b,31c,31d、ゲート電極35a,35b,3
5c,35d、および二酸化シリコン膜45a,45
b,45c,45dを形成する。
【0047】次に、同図に示したように、絶縁分離領域
FS1 およびトレンチキャパシタC1 ,C2 における絶
縁膜21a、フィールドシールド電極22a、層間絶縁
膜23a、サイドウォールスペーサ24a,24bと、
絶縁分離領域FS2 における絶縁膜21b、フィールド
シールド電極22b、層間絶縁膜23b、サイドウォー
ルスペーサ24c,24dと、各MOSトランジスタQ
1 〜Q4 を構成するゲート絶縁膜31a,31b,31
c,31d、ゲート電極35a,35b,35c,35
d、および二酸化シリコン膜45a,45b,45c,
45dとをマスクとして、リンもしくは砒素をイオン注
入し、さらにその熱拡散を行う。これにより、エピタキ
シャル層12の内部に、PN接合深さが0.1μm程度
の低濃度のN型拡散領域39a,39b,39c,39
d,39e,39fが形成される。
FS1 およびトレンチキャパシタC1 ,C2 における絶
縁膜21a、フィールドシールド電極22a、層間絶縁
膜23a、サイドウォールスペーサ24a,24bと、
絶縁分離領域FS2 における絶縁膜21b、フィールド
シールド電極22b、層間絶縁膜23b、サイドウォー
ルスペーサ24c,24dと、各MOSトランジスタQ
1 〜Q4 を構成するゲート絶縁膜31a,31b,31
c,31d、ゲート電極35a,35b,35c,35
d、および二酸化シリコン膜45a,45b,45c,
45dとをマスクとして、リンもしくは砒素をイオン注
入し、さらにその熱拡散を行う。これにより、エピタキ
シャル層12の内部に、PN接合深さが0.1μm程度
の低濃度のN型拡散領域39a,39b,39c,39
d,39e,39fが形成される。
【0048】N型拡散領域39a,39bは、MOSト
ランジスタQ1 のドレイン・ソース領域となるもので、
このうちN型拡散領域39aは、トレンチキャパシタC
1 のフィールドシールド電極22aの対向導電体である
N型拡散領域17に連結し、電気的に接続される。
ランジスタQ1 のドレイン・ソース領域となるもので、
このうちN型拡散領域39aは、トレンチキャパシタC
1 のフィールドシールド電極22aの対向導電体である
N型拡散領域17に連結し、電気的に接続される。
【0049】N型拡散領域39c,39dは、MOSト
ランジスタQ2 のドレイン・ソース領域となるもので、
このうちN型拡散領域39cはトレンチキャパシタC2
のフィールドシールド電極22aの対向導電体であるN
型拡散領域18に連結し、電気的に接続される。
ランジスタQ2 のドレイン・ソース領域となるもので、
このうちN型拡散領域39cはトレンチキャパシタC2
のフィールドシールド電極22aの対向導電体であるN
型拡散領域18に連結し、電気的に接続される。
【0050】N型拡散領域39e,39fは、MOSト
ランジスタQ3 のドレイン・ソース領域となるものであ
る。MOSトランジスタQ2 とMOSトランジスタQ3
とは、絶縁分離領域FS2 のフィールドシールド構造に
よって主表面上で絶縁分離される。また、MOSトラン
ジスタQ1 とMOSトランジスタQ4 とは、N型拡散領
域39bを共通のドレイン領域として共有することとな
る。
ランジスタQ3 のドレイン・ソース領域となるものであ
る。MOSトランジスタQ2 とMOSトランジスタQ3
とは、絶縁分離領域FS2 のフィールドシールド構造に
よって主表面上で絶縁分離される。また、MOSトラン
ジスタQ1 とMOSトランジスタQ4 とは、N型拡散領
域39bを共通のドレイン領域として共有することとな
る。
【0051】次に、図4に示したように、MOSトラン
ジスタQ1 〜Q4 の各ゲート構造の側面に、上記したフ
ィールドシールド構造におけるサイドウォールスペーサ
24a,24b,24c,24dの形成と同様の工程に
より、二酸化シリコン膜からなるサイドウォールスペー
サ51a,51b,51c,51d,51e,51f,
51gを形成する。このとき、図示のように、N型拡散
領域39aの表面はサイドウォールスペーサ24aおよ
び51aによって完全に覆われ、また、N型拡散領域3
9cの表面はサイドウォールスペーサ24bおよび51
cによって完全に覆われる。このため、以後の工程で外
部からN型拡散領域39a、39cに不純物が侵入する
のを防止することができ、低濃度状態を保つことができ
る。
ジスタQ1 〜Q4 の各ゲート構造の側面に、上記したフ
ィールドシールド構造におけるサイドウォールスペーサ
24a,24b,24c,24dの形成と同様の工程に
より、二酸化シリコン膜からなるサイドウォールスペー
サ51a,51b,51c,51d,51e,51f,
51gを形成する。このとき、図示のように、N型拡散
領域39aの表面はサイドウォールスペーサ24aおよ
び51aによって完全に覆われ、また、N型拡散領域3
9cの表面はサイドウォールスペーサ24bおよび51
cによって完全に覆われる。このため、以後の工程で外
部からN型拡散領域39a、39cに不純物が侵入する
のを防止することができ、低濃度状態を保つことができ
る。
【0052】一方、N型拡散領域39d,39e,39
f,39bの各表面は、サイドウォールスペーサ51
a,51b,51c,51d,51e,51f,51g
の形成後においてもこれらによって完全には覆われず、
一部が露呈している。
f,39bの各表面は、サイドウォールスペーサ51
a,51b,51c,51d,51e,51f,51g
の形成後においてもこれらによって完全には覆われず、
一部が露呈している。
【0053】次に、全面に、高濃度のリンもしくは砒素
を含有する厚さ2000Å程度の多結晶シリコン膜を形
成後、これを選択的にエッチングし、N型拡散領域39
b,39d,39e,39fの各表面に接続された電極
取り出し用の導電体58a,58b,58c,58dを
形成する。これらの導電体58a,58b,58c,5
8dに含まれる不純物(リンもしくは砒素)は、低濃度
のN型拡散領域39b,39d,39e,39fの内部
に侵入し、深さ0.05μm程度の高濃度のN型拡散領
域62b,62d,62e,62fを形成する。これら
は、MOSトランジスタのソース抵抗の減少に寄与す
る。なお、この多結晶シリコンから基板への高濃度不純
物導入によるMOS型集積回路については、例えば特公
昭49−14792号(特願昭45−24311号)も
しくは特公昭61−28231号(特願昭52−983
97号)公報に詳述されている。
を含有する厚さ2000Å程度の多結晶シリコン膜を形
成後、これを選択的にエッチングし、N型拡散領域39
b,39d,39e,39fの各表面に接続された電極
取り出し用の導電体58a,58b,58c,58dを
形成する。これらの導電体58a,58b,58c,5
8dに含まれる不純物(リンもしくは砒素)は、低濃度
のN型拡散領域39b,39d,39e,39fの内部
に侵入し、深さ0.05μm程度の高濃度のN型拡散領
域62b,62d,62e,62fを形成する。これら
は、MOSトランジスタのソース抵抗の減少に寄与す
る。なお、この多結晶シリコンから基板への高濃度不純
物導入によるMOS型集積回路については、例えば特公
昭49−14792号(特願昭45−24311号)も
しくは特公昭61−28231号(特願昭52−983
97号)公報に詳述されている。
【0054】次に、同図に示したように、全面にボロン
−リン−シリケートガラス(BPSG)を形成後、リフ
ローによる平坦化を行い、層間絶縁膜66を形成する。
そして、導電体58a,58b,58c,58dに達す
るコンタクト孔を層間絶縁膜66に開口したのち、アル
ミニウムもしくはアルミニウムを主成分とする合金から
なる金属膜を形成したのち、これをパターニングし、金
属配線M1、M2、M3、M4を形成する。これと同時
に、絶縁分離領域FS2 に開孔を形成し、ここにフィー
ルドシールド電極22aに接続する金属配線M5を形成
する。この金属配線M5は電源の基準電位(GND)も
しくは単結晶基体11に接続する。その後、パッシベー
ション膜の形成等を行い、製造工程を完了する。
−リン−シリケートガラス(BPSG)を形成後、リフ
ローによる平坦化を行い、層間絶縁膜66を形成する。
そして、導電体58a,58b,58c,58dに達す
るコンタクト孔を層間絶縁膜66に開口したのち、アル
ミニウムもしくはアルミニウムを主成分とする合金から
なる金属膜を形成したのち、これをパターニングし、金
属配線M1、M2、M3、M4を形成する。これと同時
に、絶縁分離領域FS2 に開孔を形成し、ここにフィー
ルドシールド電極22aに接続する金属配線M5を形成
する。この金属配線M5は電源の基準電位(GND)も
しくは単結晶基体11に接続する。その後、パッシベー
ション膜の形成等を行い、製造工程を完了する。
【0055】このように、本実施の形態によれば、フィ
ールドシールド構造の形成工程でトレンチキャパシタC
1 ,C2 の電極と、これらのMOSキャパシタおよびM
OSトランジスタQ2 ,Q3 の絶縁分離工程を同時に形
成することができ、簡易な製造工程のMOS型集積回路
が得られる。また、集積回路内の周辺回路部で配置され
るMOSトランジスタQ2 ,Q3 の絶縁分離であるフィ
ールドシールド構造に比較して、中心部の高密度大規模
に集積されるトレンチキャパシタC1 ,C2 の部分の絶
縁分離のフィールドシールド構造の絶縁分離幅はトレン
チ部から拡散侵入する高濃度P型領域15、16の表面
濃度が高いため、小とすることができる。DRAMのよ
うに中心部の集積密度が集積回路のチップ面積に顕著に
影響するデバイスでは、絶縁分離幅の縮小はデバイスの
製造コストを著しく引下げ、収益性の向上に効果が大で
ある。更に、この実施の形態のMOS型集積回路は、従
来のフィールドシールド構造を用いるDRAMに比べ
て、16Mビット以上の集積度において充分なキャパシ
タの電荷蓄積能力を確保し、且つ、表面構造が平坦で信
頼性の高いデバイスを実現する。
ールドシールド構造の形成工程でトレンチキャパシタC
1 ,C2 の電極と、これらのMOSキャパシタおよびM
OSトランジスタQ2 ,Q3 の絶縁分離工程を同時に形
成することができ、簡易な製造工程のMOS型集積回路
が得られる。また、集積回路内の周辺回路部で配置され
るMOSトランジスタQ2 ,Q3 の絶縁分離であるフィ
ールドシールド構造に比較して、中心部の高密度大規模
に集積されるトレンチキャパシタC1 ,C2 の部分の絶
縁分離のフィールドシールド構造の絶縁分離幅はトレン
チ部から拡散侵入する高濃度P型領域15、16の表面
濃度が高いため、小とすることができる。DRAMのよ
うに中心部の集積密度が集積回路のチップ面積に顕著に
影響するデバイスでは、絶縁分離幅の縮小はデバイスの
製造コストを著しく引下げ、収益性の向上に効果が大で
ある。更に、この実施の形態のMOS型集積回路は、従
来のフィールドシールド構造を用いるDRAMに比べ
て、16Mビット以上の集積度において充分なキャパシ
タの電荷蓄積能力を確保し、且つ、表面構造が平坦で信
頼性の高いデバイスを実現する。
【0056】即ち、この発明によれば、簡易な製造工程
により電気的特性が良好で信頼性が高く経済効果も有る
集積回路が得られる。
により電気的特性が良好で信頼性が高く経済効果も有る
集積回路が得られる。
【0057】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではな
く、その均等の範囲で種々変形可能である。例えば、上
記の実施の形態においてはNチャネル型のMOSトラン
ジスタを集積した例について説明したが、エピタキシャ
ル層および各導電領域の導電型を逆転してPチャネル型
のMOSトランジスタおよびキャパシタを集積するよう
にしてもよく、さらに基体の一部にウェル領域を設けて
その内外に相補型のMOSトランジスタをそれぞれ設け
るCMOS構造の集積回路としてもよい。また、各絶縁
膜材料は必要に応じて変更可能であり、上記実施の形態
で説明したものには限定されない。
たが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではな
く、その均等の範囲で種々変形可能である。例えば、上
記の実施の形態においてはNチャネル型のMOSトラン
ジスタを集積した例について説明したが、エピタキシャ
ル層および各導電領域の導電型を逆転してPチャネル型
のMOSトランジスタおよびキャパシタを集積するよう
にしてもよく、さらに基体の一部にウェル領域を設けて
その内外に相補型のMOSトランジスタをそれぞれ設け
るCMOS構造の集積回路としてもよい。また、各絶縁
膜材料は必要に応じて変更可能であり、上記実施の形態
で説明したものには限定されない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項10のいずれか1に記載の半導体装置または請求項
11もしくは請求項12に記載の半導体装置の製造方法
によれば、MOSトランジスタ間およびトレンチキャパ
シタ間を主表面において相互に絶縁分離するフィールド
シールド構造のフィールドシールド電極とトレンチキャ
パシタの電極(ゲート電極)とを、同一工程で形成した
導電層によって構成するようにしたので、集積回路の縦
構造が簡素化されて層間干渉による特性劣化もなく、ま
た、製造工程が簡易化されるという効果がある。さら
に、基板内部に容量を形成するトレンチ構造のキャパシ
タであるため、高密度化が容易である。また、MOSト
ランジスタ間の絶縁分離はフィールドシールド構造によ
って行っているため、溝構造による絶縁分離の場合に比
べて欠陥率の増大もなく、また、LOCOS構造に比べ
て絶縁分離幅を小さくできるという効果もある。
求項10のいずれか1に記載の半導体装置または請求項
11もしくは請求項12に記載の半導体装置の製造方法
によれば、MOSトランジスタ間およびトレンチキャパ
シタ間を主表面において相互に絶縁分離するフィールド
シールド構造のフィールドシールド電極とトレンチキャ
パシタの電極(ゲート電極)とを、同一工程で形成した
導電層によって構成するようにしたので、集積回路の縦
構造が簡素化されて層間干渉による特性劣化もなく、ま
た、製造工程が簡易化されるという効果がある。さら
に、基板内部に容量を形成するトレンチ構造のキャパシ
タであるため、高密度化が容易である。また、MOSト
ランジスタ間の絶縁分離はフィールドシールド構造によ
って行っているため、溝構造による絶縁分離の場合に比
べて欠陥率の増大もなく、また、LOCOS構造に比べ
て絶縁分離幅を小さくできるという効果もある。
【0059】特に、請求項2記載の半導体装置によれ
ば、各トレンチキャパシタごとに、それぞれのトレンチ
部分を挟んで形成されて半導体基板とは逆導電型を有す
る第1の不純物拡散領域と、この第1の不純物拡散領域
の外側領域に形成されて半導体基板と同一の導電型を有
する第2の不純物拡散領域とを形成し、第1の不純物拡
散領域を、トレンチキャパシタのゲート電極に対向する
対向電極として機能させる一方、第2導電型拡散領域
を、各トレンチキャパシタ間を絶縁分離する領域として
機能させるようにしたので、より絶縁分離幅を縮小して
も充分な絶縁分離性能が得られ、極微小電流漏洩を回避
できる。したがって、トレンチキャパシタの形成におい
てより一層の高集積化が可能になるという効果がある。
ば、各トレンチキャパシタごとに、それぞれのトレンチ
部分を挟んで形成されて半導体基板とは逆導電型を有す
る第1の不純物拡散領域と、この第1の不純物拡散領域
の外側領域に形成されて半導体基板と同一の導電型を有
する第2の不純物拡散領域とを形成し、第1の不純物拡
散領域を、トレンチキャパシタのゲート電極に対向する
対向電極として機能させる一方、第2導電型拡散領域
を、各トレンチキャパシタ間を絶縁分離する領域として
機能させるようにしたので、より絶縁分離幅を縮小して
も充分な絶縁分離性能が得られ、極微小電流漏洩を回避
できる。したがって、トレンチキャパシタの形成におい
てより一層の高集積化が可能になるという効果がある。
【0060】また、請求項3記載の半導体装置によれ
ば、トレンチキャパシタ間における半導体基板表面の不
純物濃度を、MOSトランジスタ間における半導体基板
表面の不純物濃度よりも高くするようにしたので、トレ
ンチキャパシタ間におけるフィールドシールド構造の絶
縁分離幅をMOSトランジスタ間の絶縁分離幅より相当
小さくしても充分な絶縁分離性能が得られ、極微小電流
漏洩を回避できる。このため、トレンチキャパシタの形
成において、より一層の高集積化が可能になるという効
果がある。
ば、トレンチキャパシタ間における半導体基板表面の不
純物濃度を、MOSトランジスタ間における半導体基板
表面の不純物濃度よりも高くするようにしたので、トレ
ンチキャパシタ間におけるフィールドシールド構造の絶
縁分離幅をMOSトランジスタ間の絶縁分離幅より相当
小さくしても充分な絶縁分離性能が得られ、極微小電流
漏洩を回避できる。このため、トレンチキャパシタの形
成において、より一層の高集積化が可能になるという効
果がある。
【図1】本発明の一実施の形態に係る半導体装置の構造
を表す断面図である。
を表す断面図である。
【図2】この半導体装置の製造方法における1工程を表
す素子断面図である。
す素子断面図である。
【図3】図2に続く工程を表す素子断面図である。
【図4】図3に続く工程を表す素子断面図である。
10 半導体基板 11 単結晶基体 12 エピタキシャル層 13,14 孔部 15,16 P型拡散領域 17,18 N型拡散領域 21a,21b 絶縁膜 22a,22b フィールドシールド電極 23a,23b 層間絶縁膜 31a〜31d ゲート絶縁膜 35a〜35d ゲート電極 39a〜39f N型拡散領域 45a〜45d 二酸化シリコン膜 58a,58b,58c,58d 導電体 62b,62d,62e,62f (高濃度)N型拡散
領域 66 層間絶縁膜 FS1 ,FS2 絶縁分離領域 C1 ,C2 トレンチキャパシタ Q1 〜Q4 MOSトランジスタ M1〜M5 金属配線
領域 66 層間絶縁膜 FS1 ,FS2 絶縁分離領域 C1 ,C2 トレンチキャパシタ Q1 〜Q4 MOSトランジスタ M1〜M5 金属配線
Claims (12)
- 【請求項1】 半導体基板の主表面に複数のMOS型ト
ランジスタと複数のトレンチキャパシタとが形成される
と共に、前記主表面において前記MOS型トランジスタ
間および前記トレンチキャパシタ間がフィールドシール
ド構造の絶縁分離領域によって相互に絶縁分離された半
導体装置であって、 前記フィールドシールド構造を構成するフィールドシー
ルド電極と前記トレンチキャパシタの電極とが同一導電
層で形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記各トレンチキャパシタは、それぞれ
のトレンチ部分を挟んで形成されて前記半導体基板とは
逆の導電型を有する第1の不純物領域と、この第1の不
純物領域の外側領域に形成されて前記半導体基板と同一
の導電型を有する第2の不純物領域とからなる2重の不
純物領域を有することを特徴とする請求項1記載の半導
体装置。 - 【請求項3】 前記複数のトレンチキャパシタ間におけ
る半導体基板表面の不純物濃度を、前記複数のMOSト
ランジスタ間における半導体基板表面の不純物濃度より
も高くすると共に、前記複数のトレンチキャパシタ間に
おけるフィールドシールド構造の絶縁分離領域幅を、前
記MOSトランジスタ間のフィールドシールド構造の絶
縁分離領域幅よりも狭くしたことを特徴とする請求項1
記載の半導体装置。 - 【請求項4】 前記複数のトレンチキャパシタ間におけ
るフィールドシールド構造の絶縁分離領域幅は、前記M
OSトランジスタ間のフィールドシールド構造の絶縁分
離領域幅の3分の2以下であることを特徴とする請求項
3記載の半導体装置。 - 【請求項5】 前記半導体基板は、高い不純物濃度を有
する半導体基体と、この半導体基体の表面に形成された
低い不純物濃度の半導体層とからなり、この半導体層の
主表面に前記MOSトランジスタおよび前記トレンチキ
ャパシタが設けられていることを特徴とする請求項2な
いし請求項4のいずれか1に記載の半導体装置。 - 【請求項6】 前記トレンチキャパシタの孔部が前記半
導体基体に到達していることを特徴とする請求項5記載
の半導体装置。 - 【請求項7】 前記トレンチキャパシタ間におけるフィ
ールドシールド構造を構成するフィールドシールド電極
と前記主表面との間に設けられた絶縁膜は、二酸化シリ
コンを含んで形成されていることを特徴とする請求項3
または請求項4記載の半導体装置。 - 【請求項8】 前記トレンチキャパシタ間におけるフィ
ールドシールド構造を構成するフィールドシールド電極
と前記主表面との間に設けられた絶縁膜は、窒化シリコ
ンを含んで構成されていることを特徴とする請求項3ま
たは請求項4記載の半導体装置。 - 【請求項9】 前記トレンチキャパシタ間におけるフィ
ールドシールド構造を構成するフィールドシールド電極
と前記主表面との間に設けられた絶縁膜は、二酸化シリ
コンと窒化シリコンとを含んで構成されていることを特
徴とする請求項3または請求項4記載の半導体装置。 - 【請求項10】 前記トレンチキャパシタ間におけるフ
ィールドシールド構造を構成するフィールドシールド電
極と前記主表面との間に設けられた絶縁膜は、窒化シリ
コン膜と、これを上下から挟む二酸化シリコン膜とを含
んで構成されていることを特徴とする請求項3または請
求項4記載の半導体装置。 - 【請求項11】 第1導電型の半導体基板の主表面に複
数のMOS型トランジスタと複数のトレンチキャパシタ
とが形成されると共に、前記主表面において前記MOS
型トランジスタ間および前記トレンチキャパシタ間がフ
ィールドシールド構造の絶縁分離領域によって相互に絶
縁分離された半導体装置の製造方法であって、 前記半導体基板におけるトレンチキャパシタ形成部分に
複数の孔部を形成する工程と、 前記各孔部から前記半導体基板中に第2導電型の不純物
を拡散させて、孔部の周囲領域にトレンチキャパシタの
対向電極となる第1の不純物領域を形成する工程と、 前記孔部の内側面を含むトレンチキャパシタ形成部分の
半導体基板上に、トレンチキャパシタの誘電体およびフ
ィールドシールド構造のフィールドシールド電極として
機能する絶縁膜を選択的に形成する工程と、 この絶縁膜上に、トレンチキャパシタのゲート電極およ
びフィールドシールド構造のフィールドシールド電極と
して機能する導電膜を選択的に形成する工程とを含み、 前記トレンチキャパシタのゲート電極と、各トレンチキ
ャパシタ間を絶縁分離するフィールドシールド構造のフ
ィールドシールド電極とを同一工程で形成するようにし
たことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項12】 前記孔部の形成後、前記第1の不純物
領域の形成工程の前に、更に、 前記各孔部から前記半導体基板中に第1導電型の不純物
を拡散させて、トレンチキャパシタの絶縁分離領域とな
る第2の不純物領域を前記第1の不純物領域の外側領域
に形成する工程を含むことを特徴とする請求項10記載
の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8252580A JPH1098164A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 半導体装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8252580A JPH1098164A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1098164A true JPH1098164A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17239355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8252580A Pending JPH1098164A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1098164A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003069675A1 (fr) * | 2002-02-14 | 2003-08-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dispositif a semi-conducteurs et procede de fabrication |
TWI459561B (zh) * | 2008-07-09 | 2014-11-01 | Fairchild Semiconductor | 用以形成具有其中含有低k介電體之極間電極介電體之屏蔽閘極溝渠場效電晶體(fet)的結構及方法 |
-
1996
- 1996-09-25 JP JP8252580A patent/JPH1098164A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003069675A1 (fr) * | 2002-02-14 | 2003-08-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dispositif a semi-conducteurs et procede de fabrication |
US6974987B2 (en) | 2002-02-14 | 2005-12-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Semiconductor device |
TWI459561B (zh) * | 2008-07-09 | 2014-11-01 | Fairchild Semiconductor | 用以形成具有其中含有低k介電體之極間電極介電體之屏蔽閘極溝渠場效電晶體(fet)的結構及方法 |
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