JPH109797A - 復水循環水系統に滞留する海洋生息物の除去方法 - Google Patents

復水循環水系統に滞留する海洋生息物の除去方法

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JPH109797A
JPH109797A JP17874496A JP17874496A JPH109797A JP H109797 A JPH109797 A JP H109797A JP 17874496 A JP17874496 A JP 17874496A JP 17874496 A JP17874496 A JP 17874496A JP H109797 A JPH109797 A JP H109797A
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JP
Japan
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circulating
circulating water
water
water system
steam
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Application number
JP17874496A
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English (en)
Inventor
Naoto Tajima
直人 田島
Makoto Yasuda
誠 安田
Yoshiharu Kitaura
好春 北浦
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 早期にプラントを再起動する。 【解決手段】 循環水系統1は、海水を循環水ポンプ5
によって取水して復水器4へ導き復水器4からの海水を
海洋へ排出する。所定時に循環水ポンプ5を停止し、温
水ポンプ12を作動させ循環水系統1と温水系統10と
により系統内を循環させる循環温水系統を形成させ、蒸
気系統16から蒸気を送って循環温水系統の循環水の温
度を加温し、海洋生息物を死滅させる加温循環処理後
に、循環水系統1の排出管3と他のユニットの循環水系
統1の排出管3とを補給水連絡弁22を介して補給水連
絡系統23によって接続して加温循環水と他のユニット
の循環水とを混合させて早期に加温循環水を放出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海水を取水し復水
循環水系統によって復水器に導き、海へ排水する発電プ
ラントにおいて復水循環水系統に滞留する海洋生息物を
除する復水循環水系統に滞留する海洋生息物の除去方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】発電プラントでは、蒸気タービンからの
排気を得るために復水器が使用される。この復水器で蒸
気を収縮させるためには多量の冷却水が必要であり、多
くの場合に、海水が冷却水として用いられている。ここ
で、海水は海洋からポンプで汲み上げられ、取水管を通
して復水器に導かれ、伝熱管内を流動する間に管外を通
る蒸気を凝縮させる。このとき蒸気の熱を奪って温度上
昇した海水は排出管を通して海洋に戻される。
【0003】一般に、海洋には貝類等の海洋生息物が生
息しており、これら海洋生息物が伝熱管、水室、循環水
管に付着し、これを放置した場合、海洋生息物の成長に
伴い流路がしばしば閉塞に近い状態になる。このため、
復水器の熱交換性能を低下させ、あるいは、流動抵抗を
増加させポンプ動力の負荷が増大することでプラント効
率を低下させる原因となる。そこで、海洋生息物を除去
する方法として、循環水を加温器により加温して海洋生
息物を死滅させ放出するものがある。
【0004】図9は、この種の海洋生息物の除去方法を
示す系統図で、循環水系統1は、取水管2と排出管3と
からなり、取水管2と排出管3の間には、復水器4を配
置し、取水管2には、循環水ポンプ5と入口弁6とを配
設し、排出管3には出口弁7を配設している。一方、温
水系統10は、取水管2から分岐し、排出管3へ合流す
る温水管11に温水ポンプ12と加温器13とを配置
し、さらに、入口弁14と出口弁15と逆止弁21とを
配置して構成している。
【0005】また、蒸気系統16は、蒸気管17に蒸気
源18を接続し、蒸気調節弁19と逆止弁20とを介し
て加温器13へ接続している。
【0006】まず、通常プラント運転時には、海より海
水が循環水ポンプ5によって取水され入口弁6を介して
取水管2によって復水器4へ供給される。復水器4で
は、図示しない蒸気タービンから排気蒸気が海水によっ
て冷却され、再び図示しない給水系統へ送られる。復水
器4では、冷却に用いられた海水が出口弁7を介して排
出管3から海洋へ放出される一方、プラント停止時に循
環水ポンプ5が停止された後に、入口弁6と出口弁7と
が閉じられる。この状態で温水系統10の入口弁14と
出口弁15とが開かれ温水ポンプ12が作動される。温
水ポンプ12が作動すると温水管11から温水系統10
へ循環水系統1の循環水が取込まれ加温器13を経て復
水器4へ逆方向で流入され再び温水管11へ戻り循環さ
れる(図示矢印方向)。
【0007】次に、蒸気調節弁19が開かれ蒸気源18
から逆止弁20を介して加温器13へ蒸気が供給され、
循環水が熱交換されて加温され加温循環水として循環さ
れる。やがて、復水器4の伝熱管や流路に付着する海洋
生息物が約40℃程度の加温循環水によって死滅され、
浮遊物となって加温循環水と一緒に循環する。
【0008】所定時間後のプラント起動時になると出口
弁7が開かれ、温水系統10と循環水系統1との加温循
環水が海洋へ放出される。これによって、循環水系統1
に滞留する海洋生息物を除去することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9に示す
海洋生息物の除去方法では、加温循環処理後の高温の加
温循環水は、環境保全の見地より温度が低下するまで待
って海洋へ放出しており、この間にプラントの起動の再
開が遅れるという問題がある。
【0010】すなわち、従来、温水系統10によって海
洋生息物を死滅させた加温循環水は約40℃程度で、そ
のまま海洋へ放出すれば海洋の環境を破壊するおそれが
あり、加温循環水を約20℃程度となるまで放置してそ
の後に出口弁7を開いて海洋へ放出していた。
【0011】そこで、本発明は加温循環処理全体を短縮
してプラント停止時間を短くする復水循環水系統に滞留
する海洋生息物の除去方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、海水
を循環水ポンプによって取水管から取水して復水器へ導
き冷却水として排気蒸気を凝縮させると共に、復水器か
らの海水を排出管によって復水循環水として海洋へ排出
する復水循環水系統と、この復水循環水系統に滞留する
海洋生息物を除去するために設ける取水管から分岐し、
加温器と温水ポンプとを配設し、排出管へ再び合流する
温水系統と、加温器へ蒸気を送る蒸気系統とを備え、所
定時に循環水ポンプを停止し、温水ポンプを作動させ復
水循環水系統と温水系統とにより系統内を循環させる循
環温水系統を形成させる一方、蒸気系統から蒸気を送っ
て循環温水系統の循環水の温度を加温した加温循環水に
よって、海洋生息物を死滅させる加温循環処理を行った
後に、排出管から海洋へ加温循環水を放出する復水循環
水系統に滞留する海洋生息物の除去方法において、加温
循環処理を行った後に他のユニットの復水循環水を補給
水として加温循環水に加えて加温循環水の温度を低下さ
せて海洋へ放出するようにしたものである。環水系統に
滞留する海洋生息物の除去方法。この方法によれば、加
温循環処理後に直ちに他のユニットの循環水系統から低
温の補給水を排出管へ流入させ、温度の高い加温循環水
と混合させ低い温度として海洋へ放出することができ
る。従って、加温循環処理後に低い温度に低下するまで
自然冷却を待つ必要がなく、短時間にプラントを再起動
させることができる。
【0013】請求項2の発明は、海水を循環水ポンプに
よって取水管から取水して復水器へ導き冷却水として排
気蒸気を凝縮させると共に、復水器からの海水を排出管
によって復水循環水として海洋へ排出する復水循環水系
統と、この復水循環水系統に滞留する海洋生息物を除去
するために設ける取水管から分岐し、加温器と温水ポン
プとを配設し、排出管へ再び合流する温水系統と、加温
器へ蒸気を送る蒸気系統とを備え、所定時に循環水ポン
プを停止し、温水ポンプを作動させ復水循環水系統と温
水系統とにより系統内を循環させる循環温水系統を形成
させる一方、蒸気系統から蒸気を送って循環温水系統の
循環水の温度を加温した加温循環水によって、海洋生息
物を死滅させる加温循環処理を行った後に、排出管から
海洋へ加温循環水を放出する復水循環水系統に滞留する
海洋生息物の除去方法において、加温循環処理を行った
後に加温循環水の温度に応じて排出管に設ける調節弁を
開閉制御して加温循環水を放出するようにしたものであ
る。この方法によれば、加温循環水の温度に応じて調節
弁を開閉制御させ、海洋へ放出するから従来に比べ短時
間にプラントを再起動させることができる。
【0014】請求項3の発明は、海水を循環水ポンプに
よって取水管から取水して復水器へ導き冷却水として排
気蒸気を凝縮させると共に、復水器からの海水を排出管
によって復水循環水として海洋へ排出する復水循環水系
統と、この復水循環水系統に滞留する海洋生息物を除去
するために設ける取水管から分岐し、加温器と温水ポン
プとを配設し、排出管へ再び合流する温水系統と、加温
器へ蒸気を送る蒸気系統とを備え、所定時に循環水ポン
プを停止し、温水ポンプを作動させ復水循環水系統と温
水系統とにより系統内を循環させる循環温水系統を形成
させる一方、蒸気系統から蒸気を送って循環温水系統の
循環水の温度を加温した加温循環水によって、海洋生息
物を死滅させる加温循環処理を行った後に、排出管から
海洋へ加温循環水を放出する復水循環水系統に滞留する
海洋生息物の除去方法において、加温循環処理をすると
き、温水系統の配管および加温循環水の温度に起因する
収縮または膨張に応じて温水系統に設けるタンクへ加温
循環水を流入または流出させ温水系統内の水を充満状態
とさせるようにしたものである。この方法によれば、加
温循環処理に伴う温度によって配管や加温循環水の膨張
や収縮に応じてタンク内に加温循環水を流入または流出
させ、温水系統内の水を充満状態とすることができる。
従って、温水系統内の隙間等で海洋生息物が生き残るこ
とがなく海洋生息物を効果的に死滅させることができ、
加温循環処理自体の時間の短縮が図れる。
【0015】請求項4の発明は、海水を循環水ポンプに
よって取水管から取水して復水器へ導き冷却水として排
気蒸気を凝縮させると共に、復水器からの海水を排出管
によって復水循環水として海洋へ排出する復水循環水系
統と、この復水循環水系統に滞留する海洋生息物を除去
するために設ける取水管から分岐し、加温器と温水ポン
プとを配設し、排出管へ再び合流する温水系統と、加温
器へ蒸気を送る蒸気系統とを備え、所定時に循環水ポン
プを停止し、温水ポンプを作動させ復水循環水系統と温
水系統とにより系統内を循環させる循環温水系統を形成
させる一方、蒸気系統から蒸気を送って循環温水系統の
循環水の温度を加温した加温循環水によって、海洋生息
物を死滅させる加温循環処理を行った後に、排出管から
海洋へ加温循環水を放出する復水循環水系統に滞留する
海洋生息物の除去方法において、加温循環処理をすると
き、加温器の下流側に配置される温水ポンプを作動させ
るようにしたものである。この方法によれば、下流側の
ポンプによって加温循環水が拡散されて循環されるの
で、加温器の上流に温水ポンプを配設するより、海洋生
息物を迅速に死滅させることができ、加温処理時間を短
縮できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】図1は、本発明の第1実施の形態を示す系
統図であって、従来例を示す図9と同一符号は、同一部
分または相当部分を示し、第1実施の形態は、循環水系
統の排出管と他のユニットの循環水系統の排出管とを補
給水連絡弁22を介して補給水連絡系統23によって接
続して加温循環水と他のユニットの循環水とを混合させ
て早期に加温循環水を放出する点に特徴を有する。
【0018】ここで、補給水連絡弁22は、加温循環処
理後に開いて他のユニットの循環水を流入されるもので
ある。補給水連絡系統23は、循環水系統1の排出管3
と他のユニットの循環水系統1の排出管3とを接続する
ものである。
【0019】次に、第1実施の形態を図2に示すタイミ
ングチャートに従って説明すると、時刻t1前の通常プ
ラント運転時には、海より海水が循環水ポンプ5によっ
て取水され入口弁6を介して取水管2によって復水器4
へ供給される。復水器4では、図示しない蒸気タービン
から排気蒸気が海水によって冷却され、再び図示しない
給水系統へ送られる。復水器4で冷却に用いられた海水
が、出口弁7を介して排出管3から海洋へ放出される。
【0020】一方、プラント停止時に循環水ポンプ5が
停止された後の時刻t1に、入口弁6と出口弁7とが閉
方向へ移行される。この状態で時刻t2に温水系統10
の入口弁14と出口弁15とが開かれ、温水ポンプ12
が作動される。温水ポンプ12が作動すると温水管11
から温水系統10へ循環水系統1の循環水が取込まれ加
温器13を経て復水器4へ逆方向で流入され再び温水管
11へ戻り循環される。
【0021】次に、蒸気調節弁19が開かれ蒸気源18
から逆止弁20を介して加温器13へ蒸気が供給され、
循環水が熱交換して加温され約40℃の加温循環水とし
て循環される。やがて、復水器4の伝熱管や流路に付着
する海洋生息物が加温循環水によって死滅され、浮遊物
となって加温循環水と一緒に循環する。
【0022】所定時間後の時刻t3に蒸気調節弁19が
閉じられ時刻t4に出口弁7が開かれ、さらに、補給水
連絡弁22が開かれる。この結果、温水系統10と循環
水系統1との加温循環水に加えて他のユニットの低温の
循環水が排出管3へ流入し図3に示す実線のように加温
循環水を約20℃以下にさせる。そして、時刻t5にな
ると入口弁14、出口弁15、補給水連絡弁22が閉
じ、入口弁6が開いてプラント起動を待つ。なお、図3
に示す鎖線は、従来の自然冷却の場合、の低下温度を示
している。
【0023】このように第1実施の形態によれば、加温
循環処理後に直ちに補給水連絡弁を開いて、他のユニッ
トの循環水系統から低温の補給水を排出管へ流入させ、
温度の高い加温循環水と混合させ低い温度として海洋へ
放出することができる。従って、加温循環処理後に低い
温度に低下するまで自然冷却を待つ必要がなく、短時間
にプラントを再起動させることができる。
【0024】図4は、本発明の第2実施の形態を示す系
統図であって、従来例を示す図9と同一符号は、同一部
分または相当部分を示し、第2実施の形態は図9の排出
管3に設ける出口弁7の代わりに出口調節弁24を設
け、加温循環水の温度に応じて開閉可能として早期に加
温循環水を海洋へ放出できる点に特徴を有する。
【0025】ここで、出口調節弁24は、図示しない制
御装置によって制御され加温循環水の温度に基づいて微
少な開閉制御がされるものである。
【0026】次に、図5に示すタイミングチャートに従
って説明すると、時刻t1前の通常プラント運転時に
は、海より海水が循環水ポンプ5によって取水され入口
弁6を介して取水管2によって復水器4へ供給される。
復水器4で冷却に用いられた海水が、出口調節弁24を
介して排出管3から海洋へ放出される。
【0027】一方、プラント停止時に循環水ポンプ5が
停止された後の時刻t1に、入口弁6と出口調節弁24
とが閉方向へ移行される。この状態で時刻t2に温水系
統10の入口弁14と出口弁15とが開かれ、温水ポン
プ12が作動される。温水ポンプ12が作動すると温水
管11から温水系統10へ循環水系統1の循環水が取込
まれ加温器13を経て復水器4へ逆方向で流入され再び
温水管11へ戻り循環される。
【0028】次に、蒸気調節弁19が開かれ蒸気源18
から逆止弁20を介して加温器13へ蒸気が供給され、
循環水が熱交換して加温され約40℃の加温循環水とし
て循環される。やがて、復水器4の伝熱管や流路に付着
する海洋生息物が加温循環水によって死滅され、浮遊物
となって加温循環水と一緒に循環する。
【0029】所定時間後の時刻t3に蒸気調節弁19が
閉じられ時刻t4に出口調節弁24が加温循環水の温度
に基づいて徐々に開かれる。この結果、温水系統10と
循環水系統1との加温循環水が徐々に排出管3から海洋
へ放出される。そして、時刻t5になると出口調節弁2
4が全開となり、入口弁14と出口弁15とを閉じ、入
口弁6が開かれプラント起動を待つ。
【0030】このように第2実施の形態によれば、加温
循環水の温度に応じて調節弁を開閉制御させ、海洋へ放
出するから従来に比べ短時間にプラントを再起動させる
ことができる。
【0031】図6は、本発明の第3実施の形態を示す系
統図であって、従来例を示す図9と同一符号は、同一部
分または相当部分を示し、第3実施の形態は、温水系統
10に接続する配管25にタンク27とタンク出口弁2
6とを追設して、温水系統10の温水管11内に加温循
環水に充満するようにして早期に加温循環処理を完了す
る点に特徴を有している。
【0032】ここで、タンク出口弁26は、加温循環水
系の圧力に応じて温水管11内を加温循環水により充満
させるものである。タンク27は、タンク出口弁26の
開閉によって加温循環水を流入させるものである。
【0033】この構成で、図7に示すタイムチャートに
沿って説明すると時刻t1前では、循環水ポンプ5によ
って取水され入口弁6を介して取水管2によって復水器
4へ供給される。復水器4で冷却に用いられた海水が、
出口弁7を介して排出管3から海洋へ放出される。
【0034】一方、時刻t1にプラント停止時に循環水
ポンプ5が停止された後の時刻t1に、入口弁6と出口
弁7とが閉方向へ移行される。この状態で時刻t2に温
水系統10の入口弁14と出口弁15とが開かれ、温水
ポンプ12が作動される。温水ポンプ12が作動すると
温水管11から温水系統10へ循環水系統1の循環水が
取込まれ加温器13を経て復水器4へ逆方向で流入され
再び温水管11へ戻り循環される。
【0035】次に、蒸気調節弁19が開かれ蒸気源18
から逆止弁20を介して加温器13へ蒸気が供給され、
循環水が熱交換して加温され約40℃の加温循環水とし
て循環される。このとき、図示しない圧力センサで温水
系統10の圧力が検出され、圧力に応じてタンク出口弁
26が開閉され、例えば、時刻t3に開かれ、時刻t4
に閉じられる。これによって、温水系統10の加温循環
水が不足するときタンク出口弁26から供給され、ま
た、過剰のときタンク出口弁26へ流入される。やが
て、復水器4の伝熱管や流路に付着する海洋生息物が加
温循環水によって死滅され、浮遊物となって加温循環水
と一緒に循環する。
【0036】所定時間後の時刻t5に蒸気調節弁19が
閉じられ、その後も加温循環処理がされ、さらに自然冷
却により加温循環水を約20℃以下となると、出口弁7
が開かれ、海洋へ放出される。
【0037】このように第3実施の形態によれば、この
手段によれば、加温循環処理に伴う温度によって配管や
加温循環水の膨張や収縮に応じてタンク内に加温循環水
を流入または流出させ、温水系統内の水を充満状態とす
ることができる。従って、温水系統内の隙間等で海洋生
息物が生き残ることがなく海洋生息物を効果的に死滅さ
せることができ、加温循環処理自体の時間の短縮が図れ
る。
【0038】図8は、本発明の第4実施の形態を示す系
統図であって、従来例を示す図9と同一符号は、同一部
分または相当部分を示し、第4実施の形態は、温水系統
10において、加温器13の下流側に温水ポンプ12を
配設し、温水系統10内の加温循環水の拡散を高めて早
期に加温循環水処理を完了させる点に特徴を有する。
【0039】この構成によれば、下流側のポンプによっ
て加温循環水が拡散されて循環されるので、加温器の上
流に温水ポンプを配設するより、海洋生息物を迅速に死
滅させることができ、加温処理時間を短縮できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、加温循環処理後に直ちに他の本循環水系統から低
温の補給水を排出管へ流入させるので、温度の高い加温
循環水と混合させ低い温度として海洋へ放出することが
でき、加温循環処理後に低い温度に低下するまで自然冷
却を待つ必要がなく、短時間にプラントを再起動させる
ことができる。
【0041】請求項2の発明によれば、温度に応じて調
節弁を開閉制御させ、海洋へ放出するから従来に比べ短
時間にプラントを再起動させることができる。
【0042】請求項3の発明によれば、加温循環処理に
伴う温度によって配管や加温循環水の膨張や収縮に応じ
てタンク内に加温循環水が流入または流出させ、温水系
統内の水を充満状態とすることができる。従って、温水
系統内の隙間等で海洋生息物が生き残ることがなく海洋
生息物を効果的に死滅させることができ、結果的に短時
間にプラントを再起動することができる。
【0043】請求項4の発明によれば、下流側のポンプ
によって加温循環水が拡散されて循環されるので、加温
器の上流に温水ポンプを配設するより、海洋生息物を迅
速に死滅させることができ、結果的に短時間にプラント
を再起動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す系統図である。
【図2】図1の海洋生息物除去方法のタイミングチャー
トである。
【図3】図1の海洋生息物除去方法の作用を示す説明図
である。
【図4】本発明の第2実施の形態を示す系統図である。
【図5】図4の海洋生息物除去方法のタイミングチャー
トである。
【図6】本発明の第3実施の形態を示す系統図である。
【図7】図4の海洋生息物除去方法のタイミングチャー
トである。
【図8】本発明の第4実施の形態を示す系統図である。
【図9】従来の海洋生息物除去方法を示す系統図であ
る。
【符号の説明】
1 循環水系統 2 取水管 3 排出管 4 復水器 5 循環水ポンプ 6 入口弁 7 出口弁 10 温水系統 11 温水管 12 温水ポンプ 13 加温器 14 入口弁 15 出口弁 16 蒸気系統 18 蒸気源 19 蒸気調節弁 22 補給水連絡弁 23 補給水連絡系統 24 出口調節弁 26 タンク出口弁 27 タンク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海水を循環水ポンプによって取水管から
    取水して復水器へ導き冷却水として排気蒸気を凝縮させ
    ると共に、前記復水器からの海水を排出管によって復水
    循環水として海洋へ排出する復水循環水系統と、この復
    水循環水系統に滞留する海洋生息物を除去するために設
    ける前記取水管から分岐し、加温器と温水ポンプとを配
    設し、前記排出管へ再び合流する温水系統と、前記加温
    器へ蒸気を送る蒸気系統とを備え、所定時に前記循環水
    ポンプを停止し、前記温水ポンプを作動させ前記復水循
    環水系統と前記温水系統とにより系統内を循環させる循
    環温水系統を形成させる一方、前記蒸気系統から蒸気を
    送って循環温水系統の循環水の温度を加温した加温循環
    水によって、前記海洋生息物を死滅させる加温循環処理
    を行った後に、前記排出管から海洋へ加温循環水を放出
    する復水循環水系統に滞留する海洋生息物の除去方法に
    おいて、 前記加温循環処理を行った後に他のユニットの復水循環
    水を補給水として前記加温循環水に加えて前記加温循環
    水の温度を低下させて海洋へ放出することを特徴とする
    復水循環水系統に滞留する海洋生息物の除去方法。
  2. 【請求項2】 海水を循環水ポンプによって取水管から
    取水して復水器へ導き冷却水として排気蒸気を凝縮させ
    ると共に、前記復水器からの海水を排出管によって復水
    循環水として海洋へ排出する復水循環水系統と、この復
    水循環水系統に滞留する海洋生息物を除去するために設
    ける前記取水管から分岐し、加温器と温水ポンプとを配
    設し、前記排出管へ再び合流する温水系統と、前記加温
    器へ蒸気を送る蒸気系統とを備え、所定時に前記循環水
    ポンプを停止し、前記温水ポンプを作動させ前記復水循
    環水系統と前記温水系統とにより系統内を循環させる循
    環温水系統を形成させる一方、前記蒸気系統から蒸気を
    送って循環温水系統の循環水の温度を加温した加温循環
    水によって、前記海洋生息物を死滅させる加温循環処理
    を行った後に、前記排出管から海洋へ加温循環水を放出
    する復水循環水系統に滞留する海洋生息物の除去方法に
    おいて、 前記加温循環処理を行った後に加温循環水の温度に応じ
    て前記排出管に設ける調節弁を開閉制御して前記加温循
    環水を放出することを特徴とする復水循環水系統に滞留
    する海洋生息物の除去方法。
  3. 【請求項3】 海水を循環水ポンプによって取水管から
    取水して復水器へ導き冷却水として排気蒸気を凝縮させ
    ると共に、前記復水器からの海水を排出管によって復水
    循環水として海洋へ排出する復水循環水系統と、この復
    水循環水系統に滞留する海洋生息物を除去するために設
    ける前記取水管から分岐し、加温器と温水ポンプとを配
    設し、前記排出管へ再び合流する温水系統と、前記加温
    器へ蒸気を送る蒸気系統とを備え、所定時に前記循環水
    ポンプを停止し、前記温水ポンプを作動させ前記復水循
    環水系統と前記温水系統とにより系統内を循環させる循
    環温水系統を形成させる一方、前記蒸気系統から蒸気を
    送って循環温水系統の循環水の温度を加温した加温循環
    水によって、前記海洋生息物を死滅させる加温循環処理
    を行った後に、前記排出管から海洋へ加温循環水を放出
    する復水循環水系統に滞留する海洋生息物の除去方法に
    おいて、 前記加温循環処理をするとき、前記温水系統の配管およ
    び加温循環水の温度に起因する収縮または膨張に応じて
    前記温水系統に設けるタンクへ加温循環水を流入または
    流出させ温水系統内の水を充満状態とさせることを特徴
    とする復水循環水系統に滞留する海洋生息物の除去方
    法。
  4. 【請求項4】 海水を循環水ポンプによって取水管から
    取水して復水器へ導き冷却水として排気蒸気を凝縮させ
    ると共に、前記復水器からの海水を排出管によって復水
    循環水として海洋へ排出する復水循環水系統と、この復
    水循環水系統に滞留する海洋生息物を除去するために設
    ける前記取水管から分岐し、加温器と温水ポンプとを配
    設し、前記排出管へ再び合流する温水系統と、前記加温
    器へ蒸気を送る蒸気系統とを備え、所定時に前記循環水
    ポンプを停止し、前記温水ポンプを作動させ前記復水循
    環水系統と前記温水系統とにより系統内を循環させる循
    環温水系統を形成させる一方、前記蒸気系統から蒸気を
    送って循環温水系統の循環水の温度を加温した加温循環
    水によって、前記海洋生息物を死滅させる加温循環処理
    を行った後に、前記排出管から海洋へ加温循環水を放出
    する復水循環水系統に滞留する海洋生息物の除去方法に
    おいて、 前記加温循環処理をするとき、前記加温器の下流側に配
    置される温水ポンプを作動させることを特徴とする復水
    循環水系統に滞留する海洋生息物の除去方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016200078A (ja) * 2015-04-13 2016-12-01 中国電力株式会社 取放水温度差管理システムおよび取放水温度差管理方法

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JP2016200078A (ja) * 2015-04-13 2016-12-01 中国電力株式会社 取放水温度差管理システムおよび取放水温度差管理方法

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