JPH1097728A - 光ディスクのスキュー検出方法 - Google Patents

光ディスクのスキュー検出方法

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JPH1097728A
JPH1097728A JP20675197A JP20675197A JPH1097728A JP H1097728 A JPH1097728 A JP H1097728A JP 20675197 A JP20675197 A JP 20675197A JP 20675197 A JP20675197 A JP 20675197A JP H1097728 A JPH1097728 A JP H1097728A
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JP20675197A
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Inventor
Hiroki Kuribayashi
祐基 栗林
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い信頼性をもってかつ容易に光ディスクの
記録面及びピックアップ間に生じているスキューの検出
を行うスキュー検出方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 光ディスクの記録面に読取ビームを照射
した際の反射光を受光してこれを電気信号に変換した読
取信号をサンプリングして得られた読取サンプル系列中
の各読取サンプル値と予測値との誤差値を求め、この誤
差値が得られた時点よりも所定時間だけ前の時点に得ら
れた読取サンプル値及び上記誤差値が得られた時点より
も所定時間だけ後の時点に得られた読取サンプル値各々
の極性が互いに異なる場合に上記誤差値に基づいてスキ
ューを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの記録
面及びピックアップ間に生じているスキューの検出方法
に関し、特に、タンジェンシャル方向におけるスキュー
検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルデータがピット列として記録
された円盤状の光ディスクから記録データを正しく読み
取るためにはディスク上に照射される読取用の光ビーム
をピット上に正しく照射する必要がある。ところが、か
かる光ディスクに反りが生じていると、そのディスク面
に対して傾き(スキュー)をもって情報読取ビームが照
射されることになる。この際、コマ収差を主成分とする
波面収差が増大して読取信号の波形に歪が生じてしま
う。
【0003】そこで、かかる光ディスクから記録情報の
再生を行う再生装置においては、ディスク面に対する情
報読取ビームの照射角の傾き量(以下、スキュー量と称
する)を検出するチルトセンサを設ける構成としてい
る。かかるチルトセンサによって検出されたスキュー量
に応じたイコライジング特性にて、上記読取信号に対し
てフィルタリング処理を施すことにより、その歪んだ波
形が補償されるのである。
【0004】しかしながら、チルトセンサを備えた再生
装置を製造する際には、このチルトセンサ自体の取り付
け角度を精密に調整しなければならず、再生装置の組立
が困難になるという問題が生じる。又、経時変化等によ
り、チルトセンサの検出感度が変動してしまった場合に
は、誤ったイコライジング特性にてフィルタリング処理
が為されてしまうので、波形補償の信頼性が低下すると
いう問題が発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明におい
ては、高い信頼性をもってかつ容易に光ディスクの記録
面及びピックアップ間に生じているスキューの検出を実
施する為のスキュー検出方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による光ディスク
のスキュー検出装置は、光ディスクの記録面に読取ビー
ムを照射した際の反射光を受光してこれを電気信号に変
換したものを読取信号として得るピックアップと前記記
録面との間に生じているタンジェンシャルスキューを検
出する光ディスクのスキュー検出方法であって、前記読
取信号をサンプリングして得られた読取サンプル系列中
の各読取サンプル値と予測値との誤差値を求め、前記誤
差値が得られた時点よりも所定時間だけ前の時点に得ら
れた読取サンプル値及び前記誤差値が得られた時点より
も前記所定時間だけ後の時点に得られた読取サンプル値
各々の極性が互いに異なる場合に前記誤差値に基づいて
前記タンジェンシャルスキューを検出する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明によるスキュ
ー検出装置8を備えた記録情報再生装置の構成を示す図
である。図1において、円盤状の光ディスク1にはディ
ジタルデータがピット列として螺旋状又は同心円のトラ
ックに沿って記録されている。ピックアップ3は、その
対物レンズから光ディスク1に向けて波長λの読取ビー
ムを照射する。ピックアップ3は、かかる読取ビームの
照射によって光ディスク1から反射された反射光を受光
してこれをアナログの電気信号に変換し、これを読取信
号として出力する。スピンドルモータ2は、ピックアッ
プ3による読み取り線速度がVLとなるように、光ディ
スク1を回転駆動せしめる。
【0008】ピックアップ3から出力されたRF信号で
ある読取信号は、RFアンプ4で増幅された後、A/D
変換器5によってディジタル化される。かかるRFアン
プ4で増幅された読取信号pは、周波数fSのサンプリ
ングクロック毎に、ディジタルのサンプル値に変換さ
れ、このサンプル値の系列からなる読取サンプル系列が
FIRフィルタ6に供給される。
【0009】尚、本実施例においては、光ディスク1へ
の情報記録〜再生までの伝送系を、パーシャルレスポン
ス伝送系クラスIと想定したものである。このような伝
送系から得られる上記読取信号pをチャネルクロックで
サンプリングして得られた読取サンプル系列は、ゼロで
交差(クロス)しかつ、その読取サンプル値は、
「1」、「0」、「−1」のいずれかの値を持つ離散信
号となる。
【0010】FIRフィルタ6は、例えば可変係数フィ
ルタであり、上記読取サンプル系列を、後述するフィル
タ係数演算回路9から供給されたフィルタ係数にてフイ
ルタリング処理することにより波形補償された読取サン
プル系列Rを得て、これをビタビ復号器7及びスキュー
検出装置8の各々に供給する。ビタビ復号器7は、かか
る読取サンプル系列Rに基づいて最も確からしい2値の
データ系列を復号し、これを再生データとして出力す
る。
【0011】スキュー検出装置8は、かかる読取サンプ
ル系列Rに基づいてピックアップ3の情報読み取り方向
における光ディスク1の傾き(タンジェンシャルスキュ
ー)を検出し、この検出したタンジェンシャルスキュー
検出信号eをフィルタ係数演算回路9に供給する。例え
ば、ピックアップ3の読み取り方向に対して光ディスク
1が、図2(a)に示される方向に傾いている場合、スキ
ュー検出装置8は、このタンジェンシャル方向の傾きに
対応した正極性のスキュー検出信号eをフィルタ係数演
算回路9に供給する。又、図2(b)に示される方向に傾
いている場合、スキュー検出装置8は、この傾きに対応
した負極性のスキュー検出信号eをフィルタ係数演算回
路9に供給する。
【0012】フィルタ係数演算回路9は、例えばLMS
(least mean square)アルゴリズムの如き適応アルゴ
リズムに従って、上記スキュー検出信号eに応じたフィ
ルタ係数を求めこれを上記FIRフィルタ6に供給す
る。以上の如き、FIRフィルタ6、スキュー検出装置
8及びフィルタ係数演算回路9なる構成により、光ディ
スク1に生じているタンジェンシャルスキューの影響を
排除して波形補償された読取サンプル系列Rがビタビ復
号器7に供給されるのである。
【0013】次に、かかるスキュー検出装置8における
タンジェンシャルスキューの検出原理について説明す
る。図3(a)は、上記図2(a)に示されるが如き正方向の
タンジェンシャルスキューが生じている場合において、
光ディスク1の記録面上に集光されるタンジェンシャル
方向におけるスポットプロファイルを示す図である。
又、図3(b)は、上記図2(b)に示されるが如き負方向の
タンジェンシャルスキューが生じている場合において、
光ディスク1の記録面上に集光されるタンジェンシャル
方向におけるスポットプロファイルを示す図である。
【0014】これら図3(a)及び図3(b)に示されている
ように、タンジェンシャルスキューが生じていると、読
取ビームの照射によって光ディスク1の記録面上に集光
されるスポットプロファイルは、最大光強度が得られる
0軸を中心にして非対称となる。尚、かかる0軸は、読
取ビームの光軸センタに相当する。例えば、図3(a)に
おいて、この光軸センタである0軸から、読取方向に
0.3・(λ/NA)〜0.6・(λ/NA)離れた位置での
光強度は、かかる0軸から−0.3・(λ/NA)〜−0.
6・(λ/NA)離れた位置での光強度に比して大となっ
ている。更に、かかる0軸からLt=−0.8・(λ/N
A)離れた位置を中心として、−0.6・(λ/NA)〜
−1.0・(λ/NA)の範囲には、0.6・(λ/NA)〜
1.0・(λ/NA)の範囲には見られないサイドローブ
Srが発生する。
【0015】一方、負方向のタンジェンシャルスキュー
が生じている場合には、図3(b)に示されるように、0
軸から、読取方向に0.3・(λ/NA)〜0.6・(λ/N
A)離れた位置での光強度は、−0.3・(λ/NA)〜
−0.6・(λ/NA)離れた位置での光強度に比して小
となる。更に、かかる0軸からLt=0.8・(λ/NA)
離れた位置を中心として、0.6・(λ/NA)〜1.0・
(λ/NA)の範囲には、−0.6・(λ/NA)〜−1.
0・(λ/NA)の範囲には見られないサイドローブSr
が発生するのである。尚、上記NAは、ピックアップ3
の対物レンズNA(numerical aperture)であり、λは
読取ビームの波長を示すものである。
【0016】すなわち、読取ビームの照射によって光デ
ィスク1の記録面上に集光されたタンジェンシャル方向
でのスポットプロファイルにおいて、その最大光強度と
なる位置から同一距離だけ離れた前後の位置で互いに異
なる光強度となる部分が、上述の如きLtを中心とした
範囲に存在するのである。尚、図3(a)及び図3(b)に示
されるように、タンジェンシャルスキューの量が0.3
度(一点破線)、0.6度(破線)、及び0.9度(実
線)の如く増加しても上記サイドローブSrの発生位置
は変化しない。
【0017】図4は、光ディスク1の記録面に形成され
ているピットのエッジ部に読取ビームスポットYSが照
射されている際に得られる読取サンプル値を示す図であ
る。尚、図4(a)は、タンジェンシャルスキューが生じ
ていない場合、図4(b)は、正方向のタンジェンシャル
スキューが生じている場合、図4(c)は、負方向のタン
ジェンシャルスキューが生じている場合の一例を示す図
である。又、図においては、図3に示すサイドローブを
説明の便宜上、サイドスポットSSとして表現してい
る。
【0018】図4(b)及び図4(c)に示されるように、タ
ンジェンシャルスキューが生じていると、光ディスク1
の記録面にはメインとなる読取ビームスポットYSのみ
ならず、サイドスポットSSが形成される。かかるサイ
ドスポットSSは、上記図3中のサイドローブSrの影
響により生じたものである。従って、正方向のタンジェ
ンシャルスキューが生じている場合には、図4(b)に示
されるように、読取ビームスポットYSよりもLtだけ
後方(読取方向に対して)の位置にサイドスポットSS
が形成される。又、負方向のタンジェンシャルスキュー
が生じている場合には、図4(c)に示されるように、読
取ビームスポットYSよりもLtだけ前方の位置にサイ
ドスポットSSが形成されるのである。
【0019】すなわち、タンジェンシャルスキューが生
じている場合、ピックアップ3は、読取ビームスポット
YSによる反射光のみならず、サイドスポットSSによ
る反射光をも漏れ光として受光するのである。ここで、
図4(a)の如きタンジェンシャルスキューが生じていな
い場合には、読取ビームスポットYSが鏡面部をトレー
スしている際に得られる読取信号のレベルはPmax、読
取ビームスポットYSがピットをトレースしている際に
得られる読取信号のレベルはPminとなる。上述した如
きパーシャルレスポンス伝送系クラスIを想定した場
合、上記Pmaxを「1」、Pminを「−1」、かかるP
maxとPminとの中間値を「0」と捉える。
【0020】タンジェンシャルスキューが生じていない
場合に、図4(a)に示されるように、読取ビームスポッ
トYSが、ピットのエッジ部、すなわち鏡面部とピット
との境界をトレースしている際に得られる読取サンプル
値Raは、かかるPmaxとPmi nとの中間値になる。これ
は、読取ビームスポットYSが鏡面部とピット部とを半
々に照射しているので、その反射光による光強度は、鏡
面部のみを照射している場合の50%となるからであ
る。
【0021】一方、正方向のタンジェンシャルスキュー
が生じている場合には、図4(b)に示されるように、読
取ビームスポットYSよりもLtだけ後方の位置にサイ
ドスポットSSが存在する。従って、図4(b)の如き正
方向のタンジェンシャルスキューが生じている場合、説
明を簡単にする為、鏡面部の反射率を1、ピット部の反
射率を0と仮定すれば、読取ビームスポットYS及びサ
イドスポットSSが共に鏡面部をトレースしている際に
得られた読取信号のレベルがPmaxとなる。すなわち、
読取ビームスポットYSによる鏡面部からの反射光のみ
ならず、サイドスポットSSによる鏡面部からの漏れ光
をも含めて得られた読取信号のレベルがPmaxとなるの
である。同様に、読取ビームスポットYS及びサイドス
ポットSSが共にピットをトレースしている場合に得ら
れる読取信号のレベルがPminとなる。この際、読取ビ
ームスポットYSが、ピットのエッジ部をトレースして
いる際に得られる読取サンプル値Rbは、かかるPmax
minとの中間値にはならない。すなわち、読取ビーム
スポットYSによる反射光はピットのエッジ部にかかっ
ているので、鏡面部とピット部を半々に照射しているこ
とになるが、図4(b)に示されるようにサイドスポット
SSは鏡面部をトレースしているので、かかるサイドス
ポットSSによる漏れ光の50%分だけ、読取サンプル
値Rbは中間値よりも大なる値になってしまうのであ
る。つまり、中間値に対して正極性の誤差が生じるので
ある。
【0022】一方、負方向のタンジェンシャルスキュー
が生じている場合には、図4(c)に示されるように、読
取ビームスポットYSよりもLtだけ前方の位置にサイ
ドスポットSSが存在する。従って、図4(b)の場合と
同様に、読取ビームスポットYS及びサイドスポットS
Sが共に鏡面部をトレースしている際に得られる読取信
号のレベルがPmaxとなり、両者が共にピットをトレー
スしている際に得られる読取信号のレベルがPminとな
る。
【0023】この際、図4(c)のように、読取ビームス
ポットYSがピットのエッジ部をトレースしている際に
得られる読取サンプル値Rcは、かかるPmaxとPmin
の中間値にはならない。すなわち、読取ビームスポット
YSによる反射光はピットのエッジ部にかかっているの
で、鏡面部とピット部を半々に照射していることになる
が、図4(c)に示されるように、サイドスポットSSは
ピットをトレースしているので、かかるサイドスポット
SSによる漏れ光は0となってしまう。よって、サイド
スポットSSが鏡面部をトレースしている際に得られる
漏れ光の50%分だけ読取サンプル値Rcは中間値より
も小なる値になってしまうのである。つまり、中間値に
対して負極性の誤差が生じるのである。
【0024】以上の如く、光ディスク1とピックアップ
3との間に、タンジェンシャルスキューが生じている
と、読取サンプル系列R中には、図4(b)又は図4(c)に
示されるが如き誤差を有する読取サンプル値Rb及びRc
が存在する。更に、図4(b)又は図4(c)に示されるよう
に、誤差を有する読取サンプル値Rb及びRcが得られた
光ディスク1上の位置よりも読み取り方向に対してLt
だけ後方の位置が鏡面部であり、かつLtだけ前方の位
置にピットが存在する場合には、この誤差の極性がタン
ジェンシャルスキューの方向を示すものとなる。
【0025】例えば、正方向のタンジェンシャルスキュ
ーが生じている場合には、図4(b)に示されるように、
中間値に対して正極性の誤差を有する読取サンプル値R
bが得られ、負方向のタンジェンシャルスキューが生じ
ている場合には、図4(c)に示されるように、中間値に
対して負極性の誤差を有する読取サンプル値Rcが得ら
れるのである。
【0026】すなわち、読取サンプル値R中から、上述
した如き誤差を有する読取サンプル値が得られ、更に、
この誤差を有する読取サンプル値が得られた時点よりも
(Lt/VL)だけ前の時点に得られた読取サンプル値が
「1」に対応したものであり、かつ、上記誤差を有する
読取サンプル値が得られた時点よりも(Lt/VL)だけ
後の時点に得られた読取サンプル値が「−1」に対応し
たものである場合、この誤差の極性に基づいてタンジェ
ンシャルスキューの方向を検出することが出来るのであ
る。
【0027】尚、かかる条件とは反対に、上記誤差を有
する読取サンプル値が得られた時点よりも(Lt/VL
だけ前の時点に得られた読取サンプル値が「−1」に対
応したものであり、かつ、上記誤差を有する読取サンプ
ル値が得られた時点よりも(Lt/VL)だけ後の時点に
得られた読取サンプル値が「1」に対応したものである
場合には、上述した如きタンジェンシャルスキューの方
向判断の基準が反対になる。
【0028】すなわち、この際、誤差の極性が正極性で
ある場合には負方向のタンジェンシャルスキューが生じ
ていると判断し、かかる誤差の極性が負極性である場合
には正方向のタンジェンシャルスキューが生じていると
判断するのである。以上の如く、読取サンプル値R中か
ら、上述した如き誤差を有する読取サンプル値が得ら
れ、更に、この誤差を有する読取サンプル値が得られた
時点よりも(Lt/VL)だけ前の時点に得られた読取サ
ンプル値と、上記誤差を有する読取サンプル値が得られ
た時点よりも(Lt/VL)だけ後の時点に得られた読取
サンプル値との極性が異なる場合、上記誤差の極性に基
づいてタンジェンシャルスキューの方向を検出すること
が出来るのである。
【0029】図5は、上述した如きタンジェンシャルス
キューの検出原理に基づいて、スキュー検出を行うスキ
ュー検出装置8の内部構成の一例を示す図である。尚、
かかる図5に示される実施例においては、ピックアップ
3の対物レンズの開口NA=0.55、読取ビームの波
長λ=0.635[μm]、VL/fs=0.17[μm]、
及びLt=0.8(λ/NA)を想定したものである。
【0030】図5において、上記FIRフィルタ6から
供給される離散信号たる読取サンプル系列Rは、縦続接
続された10個の単位遅延素子D1 〜D10からなる系に
供給される。単位遅延素子D1 〜D10の各々は、読取サ
ンプル系列Rの1サンプリング周期に等しい時間遅延を
与えるものである。従って、単位遅延素子D5から、読
取サンプル系列R中の時点T0での読取サンプル値が出
力されると想定すると、単位遅延素子D10からは、かか
る時点T0よりも5サンプリング周期だけ前の時点T-5
での読取サンプル値が出力されることになり、単位遅延
素子D1に入力される読取サンプル系列R中の読取サン
プル値は、上記時点T0よりも5サンプリング周期だけ
後の時点T5でのサンプル値といえる。この際、かかる
図5に示される単位遅延素子D1 〜D5、及び単位遅延
素子D6〜D10は、夫々第1遅延手段及び第2遅延手段
を形成しており、各々が、(Lt/VL)なる遅延を有す
るように単位遅延素子の段数が5つになっている。
【0031】誤差検出回路70は、単位遅延素子D5
出力値が、複数の予測値のいずれに最も近い値であるか
を判定し、この最も近い値を有する予測値と、かかる単
位遅延素子D5からの出力値との差を誤差値Gとして乗
算器81及び乗算器82の各々に供給する。前述したよ
うに、本実施例における記録再生系は、パーシャルレス
ポンス伝送系クラスIを想定している。この際、上記読
取サンプル系列R中の各サンプルとしてとり得る理想値
を、「1」、「0」、「−1」なる3値のいずれかとす
ると、これらが上記予測値となる。
【0032】乗算器81は、上記読取サンプル系列Rと
誤差値Gとを乗算して得られた乗算結果を減算器83に
供給する。乗算器82は、上記単位遅延素子D10の出力
値と誤差値Gとを乗算して得られた乗算結果を減算器8
3に供給する。減算器83は、かかる乗算器82による
乗算結果から、乗算器81による乗算結果を減算した値
を平均化回路84に供給する。平均化回路84は、この
減算値の平均に相当する値を求めこれをスキュー検出信
号eとして出力する。
【0033】以上の如く、かかる図5に示されるスキュ
ー検出装置8においては、先ず、読取サンプル系列R中
から、上記誤差値Gと、この誤差値Gが得られた時点よ
りも(Lt/VL)だけ前の時点(時点T-5)に得られた
読取サンプル値と、(Lt/VL)だけ後の時点(時点T
5)に得られた読取サンプル値とを夫々抽出する。次
に、この抽出した読取サンプル値各々に誤差値Gを乗算
したもの同士を減算することにより、タンジェンシャル
スキューの方向に対応した極性を有するスキュー検出信
号eを得るのである。
【0034】例えば、ディスクの記録データ列を図6
(a)に示されるものと仮定し、この際、正極性のスキュ
ーが生じていると、読取信号pをサンプリングして得ら
れた読取サンプル系列Rは、図6(b)に示される形態と
なる。時点T0において得られた読取サンプル値R0の誤
差値Gは、中間値に対して正極性のものである。よっ
て、この正極性の誤差値Gと、時点T-5において得られ
た正極性の読取サンプル値R-5とを乗算した値から、か
かる誤差値Gと時点T5において得られた負極性の読取
サンプル値R5とを乗算した値を減算すると、正極性の
スキュー検出信号eが得られる。すなわち、正方向のタ
ンジェンシャルスキューが生じていると検出出来るので
ある。又、図6(a)に示される記録データの1、0の値
が逆の場合、R0及びRー5は負となり、R5は正となるの
で、それ故に、減算された出力は同様に正極性のスキュ
ー検出信号eとなる。
【0035】更に、図6(a)に示される記録データにお
いて負極性のスキューが生じている場合、R0は負とな
るので減算出力は負極性となり、上述と同様に、図6
(a)に示される記録データの1、0の値が逆の場合も減
算出力は負極性となる。尚、かかる実施例においては、
サイドローブSrの発生する位置が
【0036】
【数9】Lt=±0.8・(λ/NA) であるとして、単位遅延素子D1 〜D5なる第1遅延手
段、及び単位遅延素子D6〜D10なる第2遅延手段各々
の遅延時間が、
【0037】
【数10】0.8・(λ/NA)/VL となるように設計されている。しかしながら、図3に示
されるように、かかるサイドローブSrの発生する位置
は、
【0038】
【数11】−0.6・(λ/NA)〜−1.0・(λ/N
A)、 あるいは、
【0039】
【数12】0.6・(λ/NA)〜1.0・(λ/NA) の如く幅をもっている。要するに、上記第1遅延手段及
び第2遅延手段各々の遅延時間DDを、
【0040】
【数13】{0.6・(λ/NA)/VL}<DD<{1.
0・(λ/NA)/VL} を満たすように設定すれば良いのである。尚、この例で
は、0.8・(λ/NA)/VLの1ポイント(±で考え
た場合は2ポイント)のサンプル値のみによる検出例を
示したが、サンプル値は1個に限らず、上記範囲に含ま
れるものであれば、例えば、{0.6・(λ/NA)/
L}と{0.7・(λ/NA)/VL}との2ポイントの
サンプル値の和をそれぞれ求めるようにしても良い。
【0041】又、タンジェンシャルスキューが発生する
と、図3に示されるように、ビームプロフィルは上記サ
イドローブSrの発生位置のみならず、−0.3・(λ/
NA)〜−0.6・(λ/NA)、あるいは0.3・(λ/N
A)〜0.6・(λ/NA)の位置にも光強度の盛り上が
りが発生する。すなわち、図3に示されるように、正方
向のタンジェンシャルスキューが発生している場合に
は、−0.3・(λ/NA)〜−0.6・(λ/NA)での光
強度よりも、0.3・(λ/NA)〜0.6・(λ/NA)で
の光強度の方が大であり、負方向のタンジェンシャルス
キューが発生している場合には、0.3・(λ/NA)〜
0.6・(λ/NA)での光強度よりも、−0.3・(λ/N
A)〜−0.6・(λ/NA)での光強度の方が大とな
る。
【0042】この際、かかる光強度の非対称によって
も、読取サンプル系列R中に上記図4(b)及び図4(c)の
如きタンジェンシャルスキューの方向に対応した誤差が
発生する。そこで、上記第1遅延手段及び第2遅延手段
各々の遅延時間DDを、
【0043】
【数14】{0.3・(λ/NA)/VL}<DD<{0.
6・(λ/NA)/VL}、 とした図7に示されるが如き構成のスキュー検出装置8
を採用しても良い。図7において、上記FIRフィルタ
6から供給される離散信号たる読取サンプル系列Rは、
縦続接続された6個の単位遅延素子D1 〜D6からなる
系に供給される。単位遅延素子D1 〜D6の各々は、読
取サンプル系列Rの1サンプリング周期に等しい時間遅
延を与えるものである。この際、単位遅延素子D1 〜D
3にて上記第1遅延手段を形成しており、単位遅延素子
4 〜D6にて上記第2遅延手段を形成している。誤差
検出回路70は、単位遅延素子D3の出力値が複数の予
測値のいずれに最も近い値であるかを判定し、この最も
近い値を有する予測値と、かかる単位遅延素子D3から
の出力値との差を誤差値Gとして乗算器81に供給す
る。
【0044】乗算器81は、上記読取サンプル系列Rと
誤差値Gとを乗算して得られた乗算結果を減算器83に
供給する。乗算器82は、上記単位遅延素子D6の出力
値と誤差値Gとを乗算して得られた乗算結果を減算器8
3に供給する。減算器83は、かかる乗算器82による
乗算結果から、乗算器81による乗算結果を減算した値
を平均化回路84に供給する。平均化回路84は、この
減算値の平均に相当する値を求めこれをスキュー検出信
号eとして出力する。
【0045】又、スキュー検出装置8としては、上記図
5及び図7に示される構成を組み合わせてなる図8に示
されるが如き構成を採用しても構わない。図8におい
て、上記FIRフィルタ6から供給される離散信号たる
読取サンプル系列Rは、縦続接続された10個の単位遅
延素子D1 〜D10からなる系に供給される。単位遅延素
子D1 〜D10の各々は、読取サンプル系列Rの1サンプ
リング周期に等しい時間遅延を与えるものである。係数
乗算器105は、読取サンプル系列Rに所定の第1重み
づけ係数を乗算して得られた乗算結果を加算器107に
供給する。係数乗算器108は、読取サンプル系列R
を、単位遅延素子D1及びD2なる第1遅延手段にて遅延
した値に所定の第3重みづけ係数を乗算して得られた乗
算結果を加算器110に供給する。誤差検出回路70
は、読取サンプル系列Rを上記単位遅延素子D1及びD2
なる第1遅延手段にて遅延し、更に単位遅延素子D3
5なる第2遅延手段にて遅延した値が複数の予測値の
いずれに最も近い値であるかを判定し、この最も近い値
を有する予測値と、かかる単位遅延素子D5からの出力
値との差を誤差値Gとして乗算器81及び82の各々に
供給する。係数乗算器106は、上記単位遅延素子D3
〜D5なる第2遅延手段にて遅延した値を更に単位遅延
素子D6〜D8なる第3遅延手段にて遅延した値に所定の
第2重みづけ係数を乗算して得られた乗算結果を加算器
107に供給する。加算器107は、係数乗算器105
及び106の各々から供給された乗算結果同士を加算し
て得られた加算結果を乗算器81に供給する。
【0046】係数乗算器109は、上記単位遅延素子D
6〜D8なる第3遅延手段にて遅延した値を更に単位遅延
素子D9及びD10なる第4遅延手段にて遅延した値に所
定の第4重みづけ係数を乗算して得られた乗算結果を加
算器110に供給する。加算器110は、係数乗算器1
08及び109各々から供給された乗算結果同士を加算
して得られた加算結果を乗算器82に供給する。
【0047】乗算器81は、上記加算器107からの値
と誤差値Gとを乗算して得られた乗算結果を減算器83
に供給する。乗算器82は、上記加算器110からの値
と誤差値Gとを乗算して得られた乗算結果を減算器83
に供給する。減算器83は、かかる乗算器82による乗
算結果から、乗算器81による乗算結果を減算した値を
平均化回路84に供給する。平均化回路84は、この減
算値の平均値を求めこれをスキュー検出信号eとして出
力する。
【0048】尚、上記第1遅延手段及び第4遅延手段各
々の遅延時間DD1は、
【0049】
【数15】{0.3・(λ/NA)/VL}<DD1<
{0.6・(λ/NA)/VL} 上記第2遅延手段及び第3遅延手段各々の遅延時間DD
2は、
【0050】
【数16】{0.3・(λ/NA)/VL}<DD2<
{0.4・(λ/NA)/VL} となるように構成されていれば良い。又、かかる図8に
示される回路構成を、図9及び図10に示されるが如き
回路に変形しても構わない。この際、これら図9及び図
10においては、図8に示される機能ブロックと同一機
能を有するブロックには同一符号が付されている。
【0051】又、上記図5、図7〜図10各々における
誤差検出回路70を、ゼロクロスサンプル抽出回路に置
き換えても良い。図11は、図8に示される構成中の誤
差検出回路70をゼロクロスサンプル抽出回路90に置
き換えて構成されるスキュー検出装置8の内部構成の一
例を示す図である。
【0052】図11において、ゼロクロスサンプル抽出
回路90は、単位遅延素子D5の出力系列中から、その
読取サンプル値の極性が正極性から負極性、あるいは負
極性から正極性へと変化する際のゼロクロス時点に最も
近い位置に存在するサンプル、すなわちゼロクロスサン
プルを抽出する。例えば、前述した図6においては、単
位遅延素子D5の出力系列中から、時点Tー3、T0、及び
3各々での読取サンプル値がゼロクロスサンプルとし
て抽出されるのである。ゼロクロスサンプル抽出回路9
0は、この抽出したゼロクロスサンプル値自体を誤差値
Gとして乗算器81及び乗算器82の各々に供給する。
【0053】すなわち、誤差検出回路70に代えてゼロ
クロスサンプル抽出回路90を採用したスキュー検出装
置8においては、読取サンプル系列中におけるゼロクロ
スサンプル時点においてのみスキュー検出を行うのであ
る。このような簡易な構成によってもタンジェンシャル
スキューの検出が出来るのである。又、上記図5、図7
〜図11各々に示されている乗算器81及び82各々
を、図12に示されるが如き回路に置き換えても良い。
【0054】例えば、上記図11に示される乗算器81
に代わり、かかる図12に示される回路が採用された場
合、この図12におけるデータ判別回路810は、図1
1における加算器107にて重みづけ加算された値が
「1」、「0」、「−1」のいずれのデータに相当する
かを判別し、「0」以外の値であると判別された場合に
は論理値「1」のイネーブル信号をゲート回路811に
供給し、「0」であると判別された場合には論理値
「0」のイネーブル信号を供給する。更に、データ判別
回路810は、図11における加算器107にて重みづ
け加算された値が「−1」である場合には、論理値
「1」の極性反転信号を極性切換回路812に供給し、
それ以外の値である場合には、論理値「0」の極性反転
信号を極性切換回路812に供給する。ゲート回路81
1は、データ判別回路810から、論理値「1」のイネ
ーブル信号が供給された時のみに、ゼロクロスサンプル
抽出回路90から供給されたゼロクロスサンプル値とし
ての誤差値Gを極性切換回路812に供給する。極性切
換回路812は、データ判別回路810から論理値
「1」の極性反転信号が供給された場合には、上記ゲー
ト回路811から供給された誤差値Gの極性を反転させ
た値を乗算結果として出力する。一方、極性切換回路8
12は、かかるデータ判別回路810から論理値「0」
の極性反転信号が供給されない場合には、上記ゲート回
路811から供給された誤差値Gをそのまま乗算結果と
して出力する。
【0055】前述した如き乗算器81、82に代わり、
上記図12に示される回路を採用すれば、その回路規模
が小になるのである。図13は、本発明の他の実施例に
よるスキュー検出装置8の内部構成を示す図である。図
13において、前述したFIRフィルタ6から供給され
る離散信号たる読取サンプル系列Rは、縦続接続された
10個の単位遅延素子D1 〜D10からなる系に供給され
る。単位遅延素子D1 〜D10の各々は、読取サンプル系
列Rの1サンプリング周期に等しい時間遅延を与えるも
のである。
【0056】従って、単位遅延素子D5から、読取サン
プル系列R中の時点T0での読取サンプル値が出力され
ると想定すると、単位遅延素子D10からは、かかる時点
0よりも5サンプリング周期だけ前の時点T-5での読
取サンプル値が出力されることになり、単位遅延素子D
1に入力される読取サンプル系列R中の読取サンプル値
は、上記時点T0よりも5サンプリング周期だけ後の時
点T5でのサンプル値といえる。
【0057】データ判別回路117は、読取サンプル系
列R、及び単位遅延素子D8から出力された値各々の絶
対値が共に所定値以上の値、すなわち、「0」以外の値
であると判別され、かつ読取サンプル系列R、及び単位
遅延素子D8から出力された値各々の極性が互いに同一
であると判別された場合には論理値「1」のイネーブル
信号をゲート回路119に供給し、その他の場合は論理
値「0」のイネーブル信号をゲート回路119に供給す
る。更に、データ判別回路117は、上記読取サンプル
系列Rの極性に対応した論理値を有する極性反転信号を
極性切換回路121に供給する。例えば、上記読取サン
プル系列Rの極性が正極性である場合には論理値「1」
の極性反転信号を極性切換回路121に供給する一方、
上記読取サンプル系列Rの極性が負極性である場合には
論理値「0」の極性反転信号を極性切換回路121に供
給する。
【0058】一方、データ判別回路118は、単位遅延
素子D3から出力された値、及び単位遅延素子D10から
出力された値各々の絶対値が共に所定値以上の値、すな
わち、「0」以外の値であると判別され、かつ、これら
単位遅延素子D3から出力された値、及び単位遅延素子
8から出力された値各々の極性が互いに同一であると
判別された場合には論理値「1」のイネーブル信号をゲ
ート回路120に供給し、その他の場合は論理値「0」
のイネーブル信号をゲート回路120に供給する。更
に、データ判別回路118は、上記単位遅延素子D10
ら出力された値の極性に対応した論理値を有する極性反
転信号を極性切換回路122に供給する。例えば、上記
単位遅延素子D10から出力された値の極性が正極性であ
る場合には論理値「1」の極性反転信号を極性切換回路
122に供給する一方、上記単位遅延素子D10から出力
された値の極性が負極性である場合には論理値「0」の
極性反転信号を極性切換回路122に供給する。
【0059】ゼロクロスサンプル抽出回路90は、単位
遅延素子D5の出力系列中から、その読取サンプル値の
極性が正極性から負極性、あるいは負極性から正極性へ
と変化する際のゼロクロス時点に最も近い位置に存在す
るサンプル、すなわちゼロクロスサンプルを抽出し、こ
れを誤差値G(=D0c)としてゲート回路119及び
120の各々に供給する。
【0060】ゲート回路119は、データ判別回路11
7から、論理値「1」のイネーブル信号が供給された時
のみに、ゼロクロスサンプル抽出回路90から供給され
たゼロクロスサンプル値としての誤差値Gを極性切換回
路121に供給する。極性切換回路121は、データ判
別回路117から論理値「1」の極性反転信号が供給さ
れた場合には、上記ゲート回路119から供給された誤
差値Gの極性を反転させた値を減算器83に供給する一
方、データ判別回路117から論理値「0」の極性反転
信号が供給された場合には、上記ゲート回路119から
供給された誤差値Gをそのまま減算器83に供給する。
【0061】ゲート回路120は、データ判別回路11
8から、論理値「1」のイネーブル信号が供給された時
のみに、ゼロクロスサンプル抽出回路90から供給され
たゼロクロスサンプル値としての誤差値Gを極性切換回
路122に供給する。極性切換回路122は、データ判
別回路118から論理値「1」の極性反転信号が供給さ
れた場合には、上記ゲート回路120から供給された誤
差値Gの極性を反転させた値を減算器83に供給する一
方、データ判別回路120から論理値「0」の極性反転
信号が供給された場合には、上記ゲート回路120から
供給された誤差値Gをそのまま減算器83に供給する。
【0062】減算器83は、極性切換回路122から供
給された値から、極性切換回路121から供給された値
を減算した値を平均化回路84に供給する。平均化回路
84は、この減算値の平均値を求めこれをスキュー検出
信号eとして出力する。図14は、かかる図13に示さ
れる構成の変形例の一例を示す図である。図14におい
て、前述したFIRフィルタ6から供給される離散信号
たる読取サンプル系列Rは、縦続接続された10個の単
位遅延素子D1 〜D10からなる直列遅延回路、及びデー
タ判別回路125に夫々供給される。単位遅延素子D1
〜D10の各々は、上記読取サンプル系列Rの1サンプリ
ング周期に等しい時間遅延を与えるものである。
【0063】データ判別回路125は、絶対値回路12
6、比較器127、単位遅延素子D 11〜D20、ANDゲ
ートG1〜G4、及びEXNORゲートEN1及びEN
2から構成される。かかる絶対値回路126及び比較器
127は、上記読取サンプル系列R中の各読取サンプル
の絶対値が所定値Th以上の値、すなわち、「0」以外
の値である場合には論理値「1」の信号を、一方、かか
る読取サンプルの絶対値が所定値Thよりも小なる場合
には論理値「0」の信号を単位遅延素子D11に供給す
る。縦続接続された10個の単位遅延素子D11〜D20
各々は、上記読取サンプル系列Rの1サンプリング周期
に等しい時間遅延を与えるものであり、かかる比較器1
27から順次供給されてくる1ビットの信号を単位遅延
素子D11から取り込んでこれを単位遅延素子D20へと順
次シフトして行く。
【0064】ANDゲートG1、G2、及びEXNOR
ゲートEN1なる回路は、比較器127から出力された
信号と、単位遅延素子D18から出力された信号が共に論
理値「1」であり、かつ、上記読取サンプル系列R中の
各読取サンプルのサインビット及び単位遅延素子D8
ら出力された値のサインビットが共に同一論理値であ
り、更に、後述するゼロクロス検出回路から論理値
「1」のゼロクロス検出信号が供給された場合には、論
理値「1」のイネーブル信号Aをゲート回路119に供
給する。
【0065】ANDゲートG3、G4、及びEXNOR
ゲートEN2なる回路は、単位遅延素子D12から出力さ
れた信号と、単位遅延素子D20から出力された信号が共
に論理値「1」であり、かつ、単位遅延素子D2から出
力された値のサインビット及び単位遅延素子D10から出
力された値のサインビットが共に同一論理値であり、更
に、後述するゼロクロス検出回路から論理値「1」のゼ
ロクロス検出信号が供給された場合には、論理値「1」
のイネーブル信号Bをゲート回路120に供給する。
【0066】ゼロクロス検出回路91は、ANDゲート
G5、G6、及びEXORゲートEN3から構成され
る。かかる構成により、ゼロクロス検出回路91は、単
位遅延素子D14〜D16各々から出力された信号の論理値
が、夫々「1」、「0」、「1」となり、かつ、単位遅
延素子D4及びD6各々から出力された値のサインビット
が互いに異なる論理値である場合に論理値「1」のゼロ
クロス検出信号を発生し、これを上記ANDゲートG2
及びG4の各々に供給する。
【0067】ゲート回路119は、データ判別回路12
5から、論理値「1」のイネーブル信号Aが供給された
時のみに、単位遅延素子D5から出力された値を極性切
換回路121に供給する。極性切換回路121は、デー
タ判別回路125から論理値「1」の極性反転信号Aが
供給された場合には、上記ゲート回路119から供給さ
れた値の極性を反転させた値を積分器84aに供給する
一方、データ判別回路125から論理値「0」の極性反
転信号Aが供給された場合には、上記ゲート回路119
から供給された値をそのまま積分器84aに供給する。
積分器84aは、極性切換回路121から供給された値
の平均を求めこれを減算器83に供給する。
【0068】ゲート回路120は、データ判別回路12
5から、論理値「1」のイネーブル信号Bが供給された
時のみに、単位遅延素子D5から出力された値を極性切
換回路122に供給する。極性切換回路122は、デー
タ判別回路125から論理値「1」の極性反転信号Bが
供給された場合には、上記ゲート回路120から供給さ
れた値の極性を反転させた値を積分器84bに供給する
一方、データ判別回路125から論理値「0」の極性反
転信号Bが供給された場合には、上記ゲート回路120
から供給された値をそのまま積分器84bに供給する。
積分器84bは、極性切換回路122から供給された値
の平均を求めこれを減算器83に供給する。
【0069】減算器83は、積分器84aから供給され
た値から、積分器84bから供給された値を減算した値
をスキュー検出信号eとして出力する。又、上記図13
に示されるスキュー検出装置8は、図15に示される構
成に変形出来る。図15において、ゼロクロスサンプル
抽出回路90は、単位遅延素子D5の出力系列中から、
その読取サンプル値の極性が正極性から負極性、あるい
は負極性から正極性へと変化する際のゼロクロス時点に
最も近い位置に存在するサンプル、すなわちゼロクロス
サンプルを抽出し、これを誤差値Gとしてゲート回路1
29に供給する。
【0070】図16は、データ判別回路128の内部回
路を示す図である。図16において、絶対値回路126
及び比較器127は、上記読取サンプル系列R中の各読
取サンプルの絶対値が所定値Th以上の値、すなわち、
「0」以外の値である場合には論理値「1」の信号を、
一方、かかる読取サンプルの絶対値が所定値Thよりも
小なる場合には論理値「0」の信号を単位遅延素子D11
に供給する。縦続接続された10個の単位遅延素子D11
〜D20の各々は、上記読取サンプル系列Rの1サンプリ
ング周期に等しい時間遅延を与えるものであり、かかる
比較器127から順次供給されてくる1ビットの信号を
単位遅延素子D11から取り込んでこれを単位遅延素子D
20へと順次シフトして行く。
【0071】ANDゲートG1及びEXNORゲートE
N1なる回路は、比較器127から出力された信号と、
単位遅延素子D18から出力された信号が共に論理値
「1」であり、かつ、上記読取サンプル系列R中の各読
取サンプルのサインビット及び単位遅延素子D8から出
力された値のサインビットが共に同一論理値である場合
にのみ論理値「1」の信号ENB1を出力し、その他の
場合には、論理値「0」の信号ENB1を出力する。
【0072】ANDゲートG3及びEXNORゲートE
N2なる回路は、単位遅延素子D12から出力された信号
と、単位遅延素子D20から出力された信号が共に論理値
「1」であり、かつ、単位遅延素子D2から出力された
値のサインビット及び単位遅延素子D10から出力された
値のサインビットが共に同一論理値である場合にのみ論
理値「1」の信号ENB2を出力し、その他の場合に
は、論理値「0」の信号ENB2を出力する。
【0073】EXORゲートEX1、及びANDゲート
G7なる回路は、上記信号ENB1及びENB2のいず
れか一方の信号論理値が「1」であり、かつ、後述する
ゼロクロス検出回路91から論理値「1」のゼロクロス
検出信号が供給された場合にのみ論理値「1」のイネー
ブル信号を発生してこれをゲート回路129に供給す
る。
【0074】ゼロクロス検出回路91は、ANDゲート
G5、G6、及びEXORゲートEX2から構成され
る。かかる構成により、ゼロクロス検出回路91は、単
位遅延素子D14〜D16各々から出力された信号の論理値
が、夫々「1」、「0」、「1」となり、かつ、単位遅
延素子D4及びD6各々から出力された値のサインビット
が互いに異なる論理値である場合に論理値「1」のゼロ
クロス検出信号を発生し、これを上記ANDゲートG7
に供給する。
【0075】セレクタSEは、上記信号ENB1の信号
論理値が「0」である場合には、単位遅延素子D10から
出力された値のサインビットを極性反転信号として極性
切換回路130に供給する一方、上記信号ENB1の信
号論理値が「1」である場合には、読取サンプル系列R
中の各読取サンプルのサインビットをインバータINV
にて反転した信号を極性反転信号として極性切換回路1
30に供給する。
【0076】図15におけるゲート回路129は、上述
したデータ判別回路128から、論理値「1」のイネー
ブル信号が供給された時のみに、ゼロクロスサンプル抽
出回路90から供給された誤差値Gを極性切換回路13
0に供給する。極性切換回路130は、データ判別回路
128から論理値「1」の極性反転信号が供給された場
合には、上記ゲート回路129から供給された値の極性
を反転させた値を平均化回路84に供給する。平均化回
路84は、極性切換回路130から供給された値の平均
を求めこれをスキュー検出信号eとして出力する。
【0077】尚、上記実施例においては、スキュー検出
装置8にて検出したスキュー検出信号eに基づいて、F
IRフィルタ6のフィルタ係数を更新して行くことによ
り、タンジェンシャルスキューによって生じた波形歪み
を補償するようにしている。しかしながら、図17に示
されるように、かかるスキュー検出装置8にて検出した
スキュー検出信号eに基づいて、ティルトモータの制御
を行うようにしても良い。
【0078】図17において、ティルトモータ制御回路
9は、スキュー検出装置8にて検出されたスキュー検出
信号eに応じた駆動電圧をティルトモータ10に供給す
る。ティルトモータ10は、かかる駆動電圧に応じたタ
ンジェンシャル方向にピックアップ3を傾ける。
【0079】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によるスキ
ュー検出装置によれば、光ディスクから読み取られた読
取信号に基づいて、かかる光ディスク及びピックアップ
間に生じているスキューの方向を検出することが出来る
ので、チルトセンサを用いない小規模な回路構成にて、
読取信号波形の補償を行うことが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスキュー検出装置8を備えた記録
情報再生装置の構成を示す図である。
【図2】タンジェンシャルスキューの状態を示す図であ
る。
【図3】タンジェンシャルスキュー発生時のスポットプ
ロファイルを示す図である。
【図4】光ディスク1のピットのエッジ部に照射された
読取ビームスポット及び読取サンプル値を示す図であ
る。
【図5】本発明によるスキュー検出装置8の回路構成を
示す図である。
【図6】正方向のタンジェンシャルスキューが発生して
いる際に得られる読取信号p及び読取サンプルRの一例
を示す図である。
【図7】本発明の他の実施例によるスキュー検出装置8
の回路構成を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例によるスキュー検出装置8
の回路構成を示す図である。
【図9】本発明の他の実施例によるスキュー検出装置8
の回路構成を示す図である。
【図10】本発明の他の実施例によるスキュー検出装置
8の回路構成を示す図である。
【図11】本発明の他の実施例によるスキュー検出装置
8の回路構成を示す図である。
【図12】乗算器81、及び82の他の構成を示す図で
ある。
【図13】本発明の他の実施例によるスキュー検出装置
8の回路構成を示す図である。
【図14】本発明の他の実施例によるスキュー検出装置
8の回路構成を示す図である。
【図15】本発明の他の実施例によるスキュー検出装置
8の回路構成を示す図である。
【図16】データ判別回路128の内部構成を示す図で
ある。
【図17】本発明によるスキュー検出装置8を備えた記
録情報再生装置の他の構成を示す図である。
【主要部分の符号の説明】
8 スキュー検出装置 70 誤差検出回路 81、82 乗算器 83 減算器 90 ゼロクロスサンプル抽出回路 810 データ判別回路 811 ゲート回路 812 極性切換回路812

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの記録面に読取ビームを照射
    した際の反射光を受光してこれを電気信号に変換したも
    のを読取信号として得るピックアップと前記記録面との
    間に生じているタンジェンシャルスキューを検出する光
    ディスクのスキュー検出方法であって、 前記読取信号をサンプリングして得られた読取サンプル
    系列中の各読取サンプル値と予測値との誤差値を求め、 前記誤差値が得られた時点よりも所定時間だけ前の時点
    に得られた読取サンプル値及び前記誤差値が得られた時
    点よりも前記所定時間だけ後の時点に得られた読取サン
    プル値各々の極性が互いに異なる場合に前記誤差値に基
    づいて前記タンジェンシャルスキューを検出することを
    特徴とする光ディスクのスキュー検出方法。
  2. 【請求項2】 前記所定時間={Lt/読取線速度}であ
    り、前記Ltは、前記読取ビームの照射により前記光デ
    ィスクの記録面上に集光されたタンジェンシャル方向で
    のスポットプロファイルにおいて最大光強度となる位置
    から同一の距離だけ離れたタンジェンシャル方向での前
    後位置において互いに異なる光強度となる場合の前記同
    一の距離であることを特徴とする請求項1記載の光ディ
    スクのスキュー検出方法。
  3. 【請求項3】 前記Ltは、 【数1】 {0.6・(λ/NA)}< Lt < {1.0・(λ/NA)} λ:前記読取ビームの波長 NA:前記ピックアップの対物レンズの開口数 であることを特徴とする請求項1及び2記載の光ディス
    クのスキュー検出方法。
  4. 【請求項4】 前記Ltは、 【数2】 {0.3・(λ/NA)}< Lt < {0.6・(λ/NA)} λ:前記読取ビームの波長 NA:前記ピックアップの対物レンズの開口数 であることを特徴とする請求項1及び2記載の光ディス
    クのスキュー検出方法。
  5. 【請求項5】 読取線速度VLとなるように回転駆動さ
    れる光ディスクの記録面に波長λの読取ビームを照射し
    た際の反射光を受光してこれを電気信号に変換したもの
    を読取信号として得るピックアップと前記記録面との間
    に生じているタンジェンシャルスキューを検出する光デ
    ィスクのスキュー検出方法であって、 前記読取信号をサンプリングして得られた読取サンプル
    系列中の各読取サンプル値と予測値との誤差値を求め、 前記読取サンプル系列中から前記誤差値が得られた時点
    よりも所定の第1時間だけ前の時点に得られた第1読取
    サンプル値、前記誤差値が得られた時点よりも前記第1
    時間だけ後の時点に得られた第2読取サンプル値、前記
    誤差値が得られた時点よりも所定の第2時間だけ前の時
    点に得られた第3読取サンプル値、及び前記誤差値が得
    られた時点よりも前記第2時間だけ後の時点に得られた
    第4読取サンプル値各々を抽出し、 前記第1読取サンプル値及び前記第4読取サンプル値同
    士を重み付け加算した値から前記第2読取サンプル値及
    び前記第3読取サンプル値同士を重み付け加算した値を
    減算した値に基づいて前記タンジェンシャルスキューを
    検出し、 前記第1時間及び前記第2時間は、夫々、 【数3】{0.6・(λ/NA)/VL}< 第1時間 < {1.0
    ・(λ/NA)/VL} {0.3・(λ/NA)/VL}< 第2時間 < {0.6・(λ/N
    A)/VL} NA:前記ピックアップの対物レンズの開口数 であることを特徴とする光ディスクのスキュー検出方
    法。
  6. 【請求項6】 前記誤差値は、前記読取サンプル系列中
    におけるゼロクロス点に最も近い時点に得られた読取サ
    ンプルの値であることを特徴とする請求項1及び5記載
    の光ディスクのスキュー検出方法。
  7. 【請求項7】 読取線速度VLとなるように回転駆動さ
    れる光ディスクの記録面に波長λの読取ビームを照射し
    た際の反射光を受光してこれを電気信号に変換したもの
    を読取信号として得るピックアップと前記光ディスクの
    記録面との間に生じているタンジェンシャルスキューを
    検出する光ディスクのスキュー検出装置であって、 前記読取信号をサンプリングして得られた読取サンプル
    系列を所定遅延時間だけ遅延させて順次出力する第1遅
    延手段と、 前記第1遅延手段から出力された値を更に前記所定遅延
    時間だけ遅延させて順次出力する第2遅延手段と、 前記第1遅延手段から出力された値の誤差値を検出する
    誤差検出手段と、 前記読取サンプル系列中の各読取サンプルと前記誤差値
    との乗算を行う第1乗算器と、 前記第2遅延手段から出力された値と前記誤差値との乗
    算を行う第2乗算器と、 前記第2乗算器による乗算結果から前記第1乗算器によ
    る乗算結果を減算した値に基づいて前記タンジェンシャ
    ルスキューを表すスキュー検出信号を得る減算器とから
    なり、 前記所定遅延時間は、 【数4】{0.6・(λ/NA)/VL}< 所定遅延時間 <
    {1.0・(λ/NA)/VL} NA:前記ピックアップの対物レンズの開口数 であることを特徴とする光ディスクのスキュー検出装
    置。
  8. 【請求項8】 読取線速度VLとなるように回転駆動さ
    れる光ディスクの記録面に波長λの読取ビームを照射し
    た際の反射光を受光してこれを電気信号に変換したもの
    を読取信号として得るピックアップと前記光ディスクの
    記録面との間に生じているタンジェンシャルスキューを
    検出する光ディスクのスキュー検出装置であって、 前記読取信号をサンプリングして得られた読取サンプル
    系列を所定遅延時間だけ遅延させて順次出力する第1遅
    延手段と、 前記第1遅延手段から出力された値を更に前記所定遅延
    時間だけ遅延させて順次出力する第2遅延手段と、 前記第1遅延手段から出力された値の誤差値を検出する
    誤差検出手段と、 前記読取サンプル系列中の各読取サンプルと前記誤差値
    との乗算を行う第1乗算器と、 前記第2遅延手段から出力された値と前記誤差値との乗
    算を行う第2乗算器と、 前記第2乗算器による乗算結果から前記第1乗算器によ
    る乗算結果を減算した値に基づいて前記タンジェンシャ
    ルスキューを表すスキュー検出信号を得る減算器とから
    なり、 前記所定遅延時間は、 【数5】{0.3・(λ/NA)/VL}< 所定遅延時間 <
    {0.6・(λ/NA)/VL} NA:前記ピックアップの対物レンズの開口数 であることを特徴とする光ディスクのスキュー検出装
    置。
  9. 【請求項9】 前記誤差検出手段は、前記第1遅延手段
    から出力された値の内から、ゼロクロス点に最も近い時
    点に得られた値を抽出してこれを前記誤差値とすること
    を特徴とする請求項7及び8記載の光ディスクのスキュ
    ー検出装置。
  10. 【請求項10】 読取線速度VLとなるように回転駆動
    される光ディスクの記録面に波長λの読取ビームを照射
    した際の反射光を受光してこれを電気信号に変換したも
    のを読取信号として得るピックアップと前記光ディスク
    の記録面との間に生じているタンジェンシャルスキュー
    を検出する光ディスクのスキュー検出装置であって、 前記読取信号をサンプリングして得られた読取サンプル
    系列を所定の第1遅延時間だけ遅延させて順次出力する
    第1遅延手段と、 前記第1遅延手段から出力された値を更に所定の第2遅
    延時間だけ遅延させて順次出力する第2遅延手段と、 前記第2遅延手段から出力された値を更に前記第2遅延
    時間だけ遅延させて順次出力する第3遅延手段と、 前記第3遅延手段から出力された値を更に前記第1遅延
    時間だけ遅延させて順次出力する第4遅延手段と、 前記第2遅延手段から出力された値の誤差値を検出する
    誤差検出手段と、 前記第1遅延手段から出力された値及び前記第4遅延手
    段から出力された値同士を重み付け加算して第1加算値
    を得る第1重み付け加算手段と、 前記第1加算値に前記誤差値を乗算して第1乗算値を得
    る第1乗算手段と、 前記読取サンプル系列の各読取サンプル値及び前記第3
    遅延手段から出力された値同士を重み付け加算して第2
    加算値を得る第2重み付け加算手段と、 前記第2加算値に前記誤差値を乗算して第2乗算値を得
    る第2乗算手段と、 前記第1乗算値から前記第2乗算値を減算した値に基づ
    いて前記タンジェンシャルスキューを表すスキュー検出
    信号を得る減算器とからなり、 前記第1遅延時間及び前記第2遅延時間は、夫々、 【数6】{0.3・(λ/NA)/VL}< 第1遅延時間 <
    {0.6・(λ/NA)/VL} {0.3・(λ/NA)/VL}< 第2遅延時間 <{0.4・(λ
    /NA)/VL} NA:前記ピックアップの対物レンズの開口数 であることを特徴とする光ディスクのスキュー検出装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第1乗算手段は、前記第1加算値
    の値が0以外の値であると判別された場合にのみ第1イ
    ネーブル信号を発生すると共に、前記第1加算値が負極
    性である場合は論理値1の第1極性反転信号を発生する
    一方前記第1加算値が正極性である場合には論理値0の
    前記第1極性反転信号を発生する第1データ判別手段
    と、 前記第1イネーブル信号が発生しておりかつ前記第1極
    性反転信号が論理値0である場合には前記誤差値を前記
    第1乗算値として出力する一方、前記第1イネーブル信
    号が発生しておりかつ前記第1極性反転信号が論理値1
    である場合には前記誤差値の極性を反転させたものを前
    記第1乗算値として出力する第1極性切換手段とからな
    り、 前記第2乗算手段は、前記第2加算値の値が0以外の値
    であると判別された場合にのみ第2イネーブル信号を発
    生すると共に、前記第2加算値が負極性である場合は論
    理値1の第2極性反転信号を発生する一方前記第2加算
    値が正極性である場合には論理値0の前記第2極性反転
    信号を発生する第2データ判別手段と、 前記第2イネーブル信号が発生しておりかつ前記第2極
    性反転信号が論理値0である場合には前記誤差値を前記
    第2乗算値として出力する一方、前記第2イネーブル信
    号が発生しておりかつ前記第2極性反転信号が論理値1
    である場合には前記誤差値の極性を反転させたものを前
    記第2乗算値として出力する第2極性切換手段とからな
    ることを特徴とする請求項10記載の光ディスクのスキ
    ュー検出装置。
  12. 【請求項12】 読取線速度VLとなるように回転駆動
    される光ディスクの記録面に波長λの読取ビームを照射
    した際の反射光を受光してこれを電気信号に変換したも
    のを読取信号として得るピックアップと前記光ディスク
    の記録面との間に生じているタンジェンシャルスキュー
    を検出する光ディスクのスキュー検出装置であって、 前記読取信号をサンプリングして得られた読取サンプル
    系列を所定の第1遅延時間だけ遅延させて順次出力する
    第1遅延手段と、 前記第1遅延手段から出力された値を更に所定の第2遅
    延時間だけ遅延させて順次出力する第2遅延手段と、 前記第2遅延手段から出力された値を更に前記第2遅延
    時間だけ遅延させて順次出力する第3遅延手段と、 前記第3遅延手段から出力された値を更に前記第1遅延
    時間だけ遅延させて順次出力する第4遅延手段と、 前記第2遅延手段から出力された値の誤差値を検出する
    誤差検出手段と、 前記読取サンプル系列の各読取サンプル値に前記誤差値
    を乗算して第1乗算値を得る第1乗算手段と、 前記第3遅延手段から出力された値に前記誤差値を乗算
    して第2乗算値を得る第2乗算手段と、 前記第1遅延手段から出力された値に前記誤差値を乗算
    して第3乗算値を得る第3乗算手段と、 前記第4遅延手段から出力された値に前記誤差値を乗算
    して第4乗算値を得る第4乗算手段と、 前記第4乗算値及び前記第3乗算値同士を重み付け加算
    して第1加算値を得る第1重み付け加算手段と、 前記第2乗算値及び前記第1乗算値同士を重み付け加算
    して第2加算値を得る第2重み付け加算手段と、 前記第1加算値から前記第2加算値を減算した値に基づ
    いて前記タンジェンシャルスキューを表すスキュー検出
    信号を得る減算器とからなり、 前記第1遅延時間及び前記第2遅延時間は、夫々、 【数7】{0.3・(λ/NA)/VL}< 第1遅延時間 <
    {0.6・(λ/NA)/VL} {0.3・(λ/NA)/VL}< 第2遅延時間 <{0.4・(λ
    /NA)/VL} NA:前記ピックアップの対物レンズの開口数 であることを特徴とする光ディスクのスキュー検出装
    置。
  13. 【請求項13】 読取線速度VLとなるように回転駆動
    される光ディスクの記録面に波長λの読取ビームを照射
    した際の反射光を受光してこれを電気信号に変換したも
    のを読取信号として得るピックアップと前記光ディスク
    の記録面との間に生じているタンジェンシャルスキュー
    を検出する光ディスクのスキュー検出装置であって、 前記読取信号をサンプリングして得られた読取サンプル
    系列を所定の第1遅延時間だけ遅延させて順次出力する
    第1遅延手段と、 前記第1遅延手段から出力された値を更に所定の第2遅
    延時間だけ遅延させて順次出力する第2遅延手段と、 前記第2遅延手段から出力された値を更に前記第2遅延
    時間だけ遅延させて順次出力する第3遅延手段と、 前記第3遅延手段から出力された値を更に前記第1遅延
    時間だけ遅延させて順次出力する第4遅延手段と、 前記第2遅延手段から出力された値の誤差値を検出する
    誤差検出手段と、 前記第1遅延手段から出力された値及び前記第4遅延手
    段から出力された値同士を重み付け加算して第1加算値
    を得る第1重み付け加算手段と、 前記読取サンプル系列の各読取サンプル値及び前記第3
    遅延手段から出力された値同士を重み付け加算して第2
    加算値を得る第2重み付け加算手段と、 前記第1加算値から前記第2加算値を減算して減算値を
    得る減算器と、 前記減算値に前記誤差値を乗算して得られた値に基づい
    て前記タンジェンシャルスキューを表すスキュー検出信
    号を得る乗算手段とからなり、 前記第1遅延時間及び前記第2遅延時間は、夫々、 【数8】{0.3・(λ/NA)/VL}< 第1遅延時間 <
    {0.6・(λ/NA)/VL} {0.3・(λ/NA)/VL}< 第2遅延時間 <{0.4・(λ
    /NA)/VL} NA:前記ピックアップの対物レンズの開口数 であることを特徴とする光ディスクのスキュー検出装
    置。
  14. 【請求項14】 前記乗算手段は、前記減算値が0以外
    の値であると判別された場合にのみイネーブル信号を発
    生すると共に前記減算値が負極性である場合は論理値1
    の極性反転信号を発生する一方、前記減算値が正極性で
    ある場合は論理値0の前記極性反転信号を発生するデー
    タ判別手段と、 前記イネーブル信号が発生しておりかつ前記極性反転信
    号が論理値0である場合には前記誤差値を前記スキュー
    検出信号として出力する一方、前記イネーブル信号が発
    生しておりかつ前記極性反転信号が論理値1である場合
    には前記誤差値の極性を反転させたものを前記スキュー
    検出信号として出力する極性切換手段とからなることを
    特徴とする請求項13記載の光ディスクのスキュー検出
    装置。
  15. 【請求項15】 前記誤差検出手段は、前記第2遅延手
    段から出力された値の内から、ゼロクロス点に最も近い
    時点に得られた値を抽出してこれを前記誤差値とするこ
    とを特徴とする請求項10、12及び13記載の光ディ
    スクのスキュー検出装置。
  16. 【請求項16】 光ディスクの記録面と、前記記録面に
    読取ビームを照射した際の反射光に基づいて前記光ディ
    スクから記録情報の読み取りを行って読取信号を得るピ
    ックアップとの間に生じているスキューを検出するスキ
    ュー検出方法であって、 前記読取信号と予測値との誤差値、及び前記読取信号が
    得られた前記光ディスク上の位置から所定距離だけ離れ
    た位置にて前記ピックアップが読み取りを行った際に得
    られた読取信号に基づいて前記光ディスクの記録面と前
    記ピックアップとの間に生じているスキューを検出する
    ことを特徴とする光ディスクのスキュー検出方法。
  17. 【請求項17】 前記所定距離は、前記スキューの影
    響により前記読取ビームのビームスポット形状がそのビ
    ームスポットの中心に対して非対称となった位置から前
    記ビームスポット中心までの距離であることを特徴とす
    る請求項16記載のスキュー検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100403925B1 (ko) * 2001-03-31 2003-10-30 삼성전기주식회사 틸트 검출장치 및 틸트 검출방법

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