JPH1096456A - クランプ装置 - Google Patents

クランプ装置

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JPH1096456A
JPH1096456A JP27137196A JP27137196A JPH1096456A JP H1096456 A JPH1096456 A JP H1096456A JP 27137196 A JP27137196 A JP 27137196A JP 27137196 A JP27137196 A JP 27137196A JP H1096456 A JPH1096456 A JP H1096456A
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JP
Japan
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rotation
speed
electric motor
clamp
thrust
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JP27137196A
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English (en)
Inventor
Kenji Yamano
健治 山野
Sadahiro Takagi
貞洋 高城
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプ装置のクランプの高速送りと減速送
りとを簡易な機構により内部で自動的に切り替える。 【解決手段】 クランプ駆動の開始時点では、中間シャ
フト38bから推力ロッド54に至る駆動系には負荷が
加わっていないので、中間シャフトは高速回転し、外輪
部38aは低速回転のため、一方向回転クラッチ38に
より中間シャフトの高速回転が持続され、推力ロッドが
高速前進送りされる。ワークがクランプされると、推力
ロッド及び推力ナット52は、停止したままなのである
が、電動モータ20の回転により推力受けボス41及び
推力シャフト51が後退する。高速被駆動用スプロケッ
ト37の回転速度が低速被駆動用スプロケット36より
低くなると、一方向回転クラッチが拘束状態になり、低
速で空転していた低速被駆動用スプロケット及び外輪部
の低速大回転力の回転が中間シャフトに伝えられ、推力
受けボス及び推力シャフトは、低速で後退する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータの回転
をねじ機構及び推力伝達系を介して出力軸の軸方向運動
に変換し、出力軸に結合された外部クランプ部材により
ワークのクランプ及びクランプ解除を行うクランプ装置
に係り、特にクランプ部材の高速送りと低速送りの切り
替えが可能なクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、こ
の種のクランプ装置としては、例えば特公昭49ー18
86号公報にに開示された運動変換装置を用いたものが
知られている。この運動変換装置は、図3に示すよう
に、ハウジング1内に、その軸線方向に移動可能かつ回
転不能に支持された負荷支持筒2aを設けている。この
負荷支持筒2aを微速度で駆動するには、ハウジング1
の外側に取り付けた電動モータ4の出力軸4aに固着さ
れるピニオンギア5aと、出力軸4aに遊嵌されるピニ
オンギア5bとを、それらの間に設けられたクラッチ5
cによって連結した状態で電動モータ4を駆動すること
により行われる。
【0003】電動モータ4の駆動により、ピニオンギア
5aに噛合されたギア5dにて、負荷支持筒2aに対し
てナット2bを介して連結される送りねじ3aが回転駆
動される。また、ピニオンギア5bに噛合されたギア5
eにて、ハウジング1に対して回転可能に支持され、ナ
ット2bを回転不能かつ中心軸先端方向に移動可能に保
持する筒体3bが回転駆動される。このとき、両ピニオ
ンギア5a,5bの歯数がわずかに異なっているため、
送りねじ3aの回転速度とナット2bの回転速度とが少
し異なることになる。そのため、ナット2b及びこれに
連動する負荷支持筒2aが、両回転速度の差に応じた微
速度で駆動され、その推力は電動モータ4の回転力に比
例し、かつ速度の減速割合に逆比例して増大する。
【0004】また、負荷支持筒2aを早送りするとき
は、クラッチ5cを外してピニオンギア5bを遊動さ
せ、ハウジング1内に設けられたブレーキ5fによりピ
ニオンギア5bを回動不能に固定した状態で電動モータ
4を駆動する。これにより、ナット2bの回転が規制さ
れた状態で、送りねじ3aが回転駆動されるため、負荷
支持筒2aが送りねじ3aの回転速度に対応した速度で
早送りされる。
【0005】ところで、この運転変換装置は、負荷支持
筒2aの送り速度を変更するために、クラッチ5c及び
ブレーキ5fを用いており、さらに負荷支持筒2aに固
定されるクランプ部がワークに当接したことをセンサに
より検出して、検出結果に基づいてクラッチ5c及びブ
レーキ5f等の制御を外部制御装置により行う必要があ
る。そのため、外部制御装置を含めた装置全体の構成が
複雑になり、かつ機構要素のギア、クラッチ、ブレーキ
等が高価で、装置コストが高価になるという問題があ
る。
【0006】また、他のクランプ装置としては、実開平
2ー6845号公報に開示された送り装置を用いたもの
が知られている。この送り装置は、図4に示すように、
ステージ6の下側にハウジング6aによりナット7aが
水平にかつ回転可能に支持され、ナット7aには図示し
ない減速機付駆動モータ(図示しない)に連結された送
りねじ7bが螺合されている。ナット7aにはアマチュ
ア7cが固定されており、ステージ6に設けたマグネッ
ト6bを図示しない電源を用いて通電することにより、
アマチュア7cがマグネット6bに吸引され、ナット7
aがステージ6にロックされるようになっている。ま
た、ステージ6上には駆動モータ8が設けられており、
駆動モータ8の出力軸に取り付けられたプーリ8aと、
ナット7aに取り付けられた従動プーリ7dとの間にタ
イミングベルト9が巻装されている。
【0007】そして、微速度駆動時には、マグネット6
bをオンすることによりナット7aがステージ6に固定
された状態で、送りねじ7bが減速機付駆動モータによ
り低回転速度で回転駆動される。また、送り装置の高速
駆動時には、マグネット6bをオフにしてナット7aを
ステージ6に対しフリーの状態にし、駆動モータ8の回
転駆動により、ナット7aを高速で回転させ、ステージ
6を高速で早送りさせている。
【0008】しかし、このクランプ装置の場合、微速度
駆動用と高速駆動用の2つの駆動モータが必要であり、
また両駆動を切り替えるためのセンサ、アマチュア、マ
グネット及び制御装置を必要とし、機構が複雑になると
いう問題がある。本発明は、上記した問題を解決しよう
とするもので、簡易な機構によりクランプの高速送りと
減速送りとが自動的に切り替えられるクランプ装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するために上記請求項1に係る発明の構成上の特
徴は、電動モータの回転を第1速度に減速して伝達する
第1回転伝達手段と、第1回転伝達手段の経路中に一方
向回転クラッチを介装させ、第1回転伝達手段の出力側
が連結されるねじ機構と、ねじ機構により回転力から変
換された直進力を出力軸を介してクランプ部材に伝達す
ると共に出力軸の反力を逆方向に伝達する推力伝達系と
を設けてなり、電動モータによるクランプ駆動時におい
ては、一方向回転クラッチの入力側の回転速度が出力側
の回転速度より小さいときには入力側と出力側が互いに
無拘束状態にされ、一方向回転クラッチの入力側の回転
速度が出力側の回転速度より大きいときには入力側と出
力側が互いに拘束状態にされ、クランプ解除駆動時にお
いては、一方向回転クラッチの入力側の回転速度が出力
側の回転速度より小さいときには入力側と出力側が互い
に拘束状態にされ、一方向回転クラッチの入力側の回転
速度が出力側の回転速度より大きいときには入力側と出
力側が互いに無拘束状態にされる低速回転系と、電動モ
ータの回転を第1速度より高速の第2速度に変換して伝
達する第2回転伝達手段と、第2回転伝達手段の経路中
に介装され、クランプ部材のワーククランプ前には電動
モータの回転がそのまま伝達され、クランプ部材のワー
ククランプによりワークからの反力が生じたときには電
動モータの回転の伝達を停止するトルクリミッタ部と、
第2回転伝達手段の出力側が連結されるねじ機構と、推
力伝達系とを設けてなる高速回転系とを備えてなり、ク
ランプ部材によるワーククランプの開始に応じて高速回
転系から低速回転系に自動的に動作を切り替えるクラン
プ装置であって、クランプ部材によるワークのクランプ
開始後に、推力伝達系により逆方向に伝達された出力軸
の反力のエネルギと低速回転系及び高速回転系に保持さ
れた回転運動エネルギ及び電動モータの回転エネルギを
蓄積するエネルギ蓄積手段と、エネルギ蓄積手段に所定
量のエネルギが蓄積されたことを検出するエネルギ蓄積
検出手段と、エネルギ蓄積検出手段によるエネルギ蓄積
の検出後に、電動モータの回転をロックし、またクラン
プ解除駆動時に、電動モータのロック状態を解除するブ
レーキ手段と、電動モータによるクランプ駆動時におい
てブレーキ手段による電動モータのロック終了後に電動
モータの通電を停止し、またクランプ解除駆動時におい
て、ブレーキ手段によるロック状態が解除された後直ち
にまたは所定時間経過後に電動モータのクランプ解除駆
動を開始させるモータ制御手段とを設けたことにある。
【0010】上記のように請求項1に係る発明を構成し
たことにより、クランプ作動においては、電動モータが
始動されると、第1回転伝達手段と第2回転伝達手段の
2つの経路を通じてねじ機構に回転力が伝達される。こ
のとき、クランプ部材によるワークのクランプは未だ行
われていないので、第2回転伝達手段の経路のほうが第
1回転伝達手段の経路より高速度である。そのため、一
方向回転クラッチの入力側の速度は出力側の速度より遅
くなり、一方向回転クラッチの入出力側は互いに無拘束
状態にされる。従って、ねじ機構は高速の第2速度で回
転し、ねじ機構の回転が高速直線運動に変換され、出力
軸を介してクランプ部材も高速で空間を運動する。
【0011】そして、クランプ部材がワークに当接して
クランプが開始されると、電動モータから終端のクラン
プ部材までの伝達経路には反力として大きな力が発生す
る。クランプ部材のワークへの当接により、高速回転系
のトルクリミッタ部においては、その入力側は電動モー
タの回転速度に応じた回転が維持されるが、トルクリミ
ッタ部の出力側では回転速度を維持できず回転速度が低
下する。第2回転手段からの速度が低下すると、一方向
回転クラッチの入力側速度に対し出力側速度が低くな
り、一方向回転クラッチは、入出力側が互いに拘束状態
となる。これにより、ねじ機構への回転力の伝達は、当
初の高速回転系から、低速回転系に自動的に切り替えら
れる。
【0012】この低速回転系による回転力は、低速化さ
れた比率に逆比例して大きな回転力となってねじ機構に
伝達され、ねじ機構により大きな推力に変換される。こ
の状態で電動モータはさらに駆動を続けるので、クラン
プ部材の停止によって生じた反力は、推力伝達系の逆方
向推力伝達を通してエネルギ蓄積手段に仕事をし、エネ
ルギ蓄積手段はその仕事量をエネルギとして蓄積する。
エネルギの蓄積により、エネルギ蓄積手段から電動モー
タへの反力が高まり、電動モータの回転速度は急速に低
下する。エネルギ蓄積手段には、クランプ部材のワーク
当接前に、電動モータと低速回転系及び高速回転系に貯
えられている回転運動エネルギの内、速度の低下に応じ
た量のエネルギも同時にエネルギ蓄積手段に貯えられ
る。
【0013】エネルギ蓄積手段に所定量のエネルギが蓄
積されたことがエネルギ蓄積検出手段により検出される
と、ブレーキ手段により電動モータの回転のロックが開
始され、電動モータが完全にロックされると、電動モー
タの通電が停止される。ここで、エネルギ蓄積手段が蓄
積されたエネルギを放出しようとしても、電動モータが
ブレーキ手段によりロックされており放出できないの
で、電動モータの停止後には、エネルギ蓄積手段に蓄積
されたエネルギが推力伝達系を通じて出力軸に伝えら
れ、外部にクランプ力を継続して発生させる。実際に
は、ブレーキ手段のロック完了に時間がかかるので、そ
の間に、エネルギ蓄積手段からの反力で、電動モータは
急速に停止させられ、一度貯えられた運動エネルギがエ
ネルギ蓄積手段からその一部を放出して電動モータを一
旦逆方向(以下、逆方向とはクランプ解除方向をさす)
に回転させるが、その後、電動モータは始動回転力相当
まで押し戻し、つり合ったレベルで停止状態となる。こ
のとき、ブレーキ手段によりロックされるので、最終的
には発生クランプ力は電動モータの始動回転力相当にな
る。
【0014】一方、ワーククランプ解除時には、まずブ
レーキ手段により電動モータのロック状態が解除され
る。それにより、エネルギ蓄積手段に蓄積されたエネル
ギが放出され、そのエネルギは、第1及び第2の回転伝
達手段を並列に逆行して電動モータをクランプ解除の回
転方向に加速して、ねじ機構の回転と推力伝達系の軸方
向の移動を起こし、ワーククランプ力の瞬間的な解除と
それに続くクランプ部材の空間移動をひき起こす。この
とき、高速回転系では、トルクリミッタ部の作用によ
り、大きな逆方向回転力を伝えることはできない。
【0015】一方、低速回転系では、一方向回転クラッ
チの入出力側の速度は、被駆動側となる電動モータ側す
なわち入力側は、回転力の発生側すなわち出力側より遅
いので、入出力側は拘束状態となり、電動モータの逆方
向回転の加速は低速回転系による方が大きくなる。逆回
転方向では、低速回転系では、電動モータ側からねじ機
構側への回転力の伝達はできないので、電動モータが逆
回転されたことで、高速回転系でねじ機構への逆回転方
向回転力が伝達され、クランプ部材の空間のクランプ解
除方向移動がある時間継続して起こる。エネルギ蓄積手
段により蓄積されたエネルギにより、この高速でのクラ
ンプ解除方向への空間移動の後、タイマ等により電動モ
ータを通電し、クランプ解除方向の回転を電動モータの
回転力により行う。このとき、クランプ解除方向へのク
ランプ部材の空間移動は、上記と同じく高速回転系で動
力が伝えられ、速度は第1回転伝達手段の低速となり、
クランプ解除速度は、当初高速で、途中で低速に切り替
えられる。高速回転系の内部速度は高速で、出力は低速
となるので、この間の速度差はトルクリミッタ部で熱と
なって放出される。
【0016】その結果、請求項1の発明によれば、クラ
ンプ作動及びクランプ解除作動において、クランプ部材
の高速送りと低速送りの切り替えが前者は内部で自動的
に、後者は電動モータの始動を遅らせるだけで行われる
ので、短時間でクランプとクランプの解除を行うことが
できる。また、クランプ装置は、装置内にエネルギ蓄積
手段を備えているため、無給電でクランプ推力を発生維
持できる。
【0017】なお、ワーククランプ解除については、ブ
レーキ手段により電動モータのロック状態の解除後、直
ちに電動モータによりクランプ解除方向の回転を開始さ
せることもできる。この場合には、エネルギ蓄積手段に
蓄積されていたエネルギは電動モータの回生制動により
吸収されて高速移動が抑制され、上記と同じ作動で最初
からワーククランプ解除作動が低速で行われる。このよ
うな低速によるクランプ解除は、急速なクランプ解除が
危険な場合や、急速なクランプ解除が必要でない場合等
に行われる。
【0018】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1に記載のクランプ装置において、
エネルギ蓄積手段を弾性部材により構成したことにあ
る。上記のように請求項2に係る発明を構成したことに
より、クランプ部材がクランプ作動を開始し、電動モー
タの通電が停止されるまでに、電動モータの始動回転力
相当のエネルギが弾性部材に効率よく貯えられる。その
結果、請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果
に加えて、クランプ装置のクランプ力が確実に得られ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を用いて説明すると、図1は、同実施形態に係るクラ
ンプ装置を一部破断正面図により概略的に示したもので
ある。クランプ装置は、同軸的にかつ軸方向に前後に順
次配設された円筒形の第1推力フレーム11及び第2の
推力フレーム12を設けている。第1推力フレーム11
の前端には、筒状の前ブラケット13aが嵌着されてい
る。第1推力フレーム11と第2推力フレーム12の間
には、筒状の中間ブラケット13bが設けられ、その両
端に、第1推力フレーム11と第2推力フレーム12を
外嵌することにより、第1推力フレーム11と第2推力
フレーム12は連結されている。第2推力フレーム12
の他端には筒状の後ブラケット13cが挿着固定されて
いる。後ブラケット13cの他端側には、後端が封止さ
れた筒状の後カバー13dが外嵌により固定されてい
る。
【0020】後カバー13dの外周面には、推力値リー
ドスイッチ13d1 が設けられている。推力値リードス
イッチ13d1 は、後述する推力値磁石42の接近を検
出する磁気センサであり、間接的に後述する皿ばね32
に駆動系のエネルギが貯えられたことを検知するもので
ある。ただし、磁気センサに限らず他の類似のセンサを
用いてもよい。第1推力フレーム11の軸線方向中間位
置及び後端近傍位置には、前後ストローク値検出スイッ
チ11a,11bが設けられている。前後ストローク値
検出スイッチ11a,11bは、後述する推力ナット5
2の前進端位置及び後進端位置を検出する磁気センサで
ある。推力ナット52の前進端位置及び後進端位置の検
出により、クランプ開始位置及びクランプ解除終了位置
が規定されるようになっている。ただし、磁気センサに
限らず光電センサ等の類似のセンサを用いてもよい。
【0021】第2推力フレーム12の他端近傍には、周
方向に長い平面視で四角形の連結開口部12aが形成さ
れている。連結開口部12aからさらに第2推力フレー
ム12の他端側に軸方向に連続した外壁12hが延ばさ
れている。連結開口部12aの第1推力フレーム11側
には、円形の嵌合孔12jが設けられ、外壁12hの端
面の後開口部12kにはフレームカバー14がその開口
端側にて固着されており、外壁12hと共にハウジング
を構成している。
【0022】円形の嵌合孔12jには、電動モータ20
がハウジング内にモータ軸21を突出させて取り付けら
れている。モータ軸21の根元側には、低速駆動用スプ
ロケット22が外嵌により固定されている。低速駆動用
スプロケット22には、電動モータ20の反対側面に円
盤形のトルクリミッタディスク23aが同軸的に固定さ
れている。モータ軸21の外端側には、高速駆動用スプ
ロケット24が遊嵌されている。高速駆動用スプロケッ
ト24の電動モータ側面には円環板形状のトルクリミッ
タライナ23bが同軸的に固着されており、トルクリミ
ッタディスク23aに当接している。高速駆動スプロケ
ット24の外側には、トルクリミッタ皿ばね25がモー
タ軸21に同軸的に取り付けられており、モータ軸21
の外端に固定した押え金具26により抜け止めされてい
る。高速駆動用スプロケット24は、トルクリミッタ皿
ばね25によりトルクリミッタディスク23aに押し付
けられている。
【0023】このように、高速駆動用スプロケット24
は、モータ軸21に直接結合されているのではなく、ト
ルクリミッタディスク23aとトルクリミッタライナ2
3bとの間の摩擦によって摺動し、その結果としてモー
タ軸21に追従して回転するようになっている。ここ
で、モータ軸21から高速駆動用スプロケット24に
は、電動モータ20の定格回転力の20%〜40%程度
しか伝達されず、高速駆動用スプロケット24にそれ以
上の負荷が加わると、トルクリミッタディスク23aと
トルクリミッタライナ23bとの間に滑りを生じる。一
方、トルクリミッタディスク23aは、モータ軸21に
固着された低速駆動用スプロケット22に取り付けられ
ているので、電動モータ20の回転速度で回転する。電
動モータ20には、モータ軸21をロックする無励磁作
動型電磁ブレーキ(以下、NBブレーキと記す)27が
取り付けられている。
【0024】第2推力フレーム12は、中間ブラケット
13bとの連結端から開口部12aにかけて順次5段部
12b〜12fに形成されている。第1段部12bに
は、連結端側から順に第1推力受け軸受31及び皿ばね
32が内壁面に接触して同軸的に配設されている。第1
推力受け軸受31及び皿ばね32は、皿ばね32がわず
かに収縮した状態で、第1段部12bよりわずかに縮径
された第2段部12c内壁面に配設された第2推力受け
軸受33に押し付けられており、連結端側にて内壁面に
取り付けられた止め輪12b1 により位置決めされてい
る。第2段部12cには、第2推力受け軸受33が第2
段部12cよりわずかに縮径された第3段部12dとの
境界に押し付けられかつ第2段部12cの内周面に接触
して同軸的に配設されている。
【0025】第4段部12eには、中間シャフト軸受3
4aが第3段部12dとの境界に接しかつ第4段部12
eの内周面に接触して同軸的に配設されている。第2推
力フレーム12の後端部12gには、上記後ブラケット
13cが挿着されている。後ブラケット13cの内壁面
には、連結開口部12a側に中間シャフト軸受34bが
同軸的に挿着されており、中間シャフト38bは、中間
シャフト軸受34aと中間シャフト軸受34bにより回
転可能に軸方向には移動不能に支持されている。後端側
にラジアル軸受35が同軸的に挿着されており、後ブラ
ケット13cの後端のフランジ部13c1 と止め輪13
c2 に挟まれて位置決めされている。
【0026】第5段部12fの内側空間には、連結開口
部12aを中心として、軸線方向に前後して低速被駆動
用スプロケット36及び高速被駆動スプロケット37
が、低速駆動用スプロケット22及び高速駆動用スプロ
ケット24に対応して同軸的に配設されている。低速被
駆動用スプロケット36は、外周部の一部にベルト装着
部36aを設け、内周面は一方向回転クラッチ38の外
輪部38aに固定されている。そして、一方向回転クラ
ッチ38の内輪部は、第4段部12eから後ブラケット
13c内に延びた中間シャフト38bを兼ねている。高
速被駆動スプロケット37は中間シャフト38bに外嵌
して固定されている。中間シャフト38bの内周面に
は、軸線方向に延びた複数条の雌スプライン38cが設
けられている。そして、低速被駆動用スプロケット36
には、上記低速駆動用スプロケット22との間を連結す
るタイミングベルト39aが巻装されており、高速被駆
動用スプロケット37には、上記高速駆動用スプロケッ
ト24との間を連結するタイミングベルト39bが巻装
されている。
【0027】そして、一方向回転クラッチ38は、外輪
部38aをクランプ方向に回転させたとき、外輪部38
aから中間シャフト38bに回転力を伝達できる向きに
組み付けられて、電動モータ20によるワーク(図示し
ない)のクランプ駆動時においては、中間シャフト(内
輪部)38bの回転速度が外輪部38aの回転速度より
大きいときには外輪部38a及び中間シャフト38bが
互いに無拘束状態にされ、中間シャフト38bの回転速
度が外輪部38aの回転速度より小さいときには外輪部
38a及び中間シャフト38bが互いにかみ合った拘束
状態になるように構成されている。また、クランプ解除
駆動時においては、中間シャフト38bの回転速度が外
輪部38aより大きいときには中間シャフト38b及び
外輪部38aが互いに拘束状態にされ、中間シャフト3
8bの回転速度が外輪部38aより小さいときには中間
シャフト38b及び外輪部38aが互いに無拘束状態に
なるように構成されている。
【0028】第2推力フレーム12から後カバー13d
にかけての軸心位置には、推力受けボス41が配設され
ている。推力受けボス41は、薄肉の円筒形状で、上記
位置に支持された中間シャフト38bの雌スプライン3
8cとの対応位置に複数の線状のスプライン凸部41a
を設けている。推力受けボス41は、スプライン凸部4
1aを雌スプライン38cに嵌合することにより中間シ
ャフト38bに、軸方向に移動可能にかつ回転方向に移
動不能に係合している。また、推力受けボス41は、第
2推力受け軸受33及びラジアル軸受35の内周面に接
触しかつ軸線方向に摺動可能な状態で支持されている。
また、推力受けボス41は、前端部に第1推力受け軸受
31に係合する止め輪41bと中央部に止め輪41cを
設けており、軸方向荷重の支持が可能で、また推力受け
ボス41の後端位置には、円環形状の推力値磁石42が
外嵌されている。
【0029】推力受けボス41の第1推力フレーム11
側の端部の内周には、軸心位置に設けた丸棒形状の推力
シャフト51の前端側が挿着固定されている。推力シャ
フト51は、前端側が第1推力フレーム11内に向けて
延び、その外周面に推力シャフトおねじ部51aを有し
ている。推力シャフト51の外周には円筒形の推力ナッ
ト52が推力ナットめねじ部52aにより螺合されてい
る。推力ナット52は、軸線方向略中間の外周位置に鍔
部52bを設けている。鍔部52bの第2推力フレーム
12側には、推力ナット52の位置を検出するために用
いられるストローク値磁石52cが取り付けられてい
る。推力ナット52の鍔部52bに対して前方側には、
筒状のスライドメタル53が設けられている。スライド
メタル53は、内壁が推力ナット52の外径と同一にな
っており、一端のみが軸心方向に延びたフランジ部53
aになっている。スライドメタル53は、外周側が、第
1推力フレーム11に摺動可能に接触しており、推力ナ
ット52に外嵌されて、押え板53c、押え板53d及
びねじ53bにより鍔部52bに固定されている。
【0030】スライドメタル53のフランジ部53aに
は薄肉の管状の推力ロッド54が押え板53cとねじ5
3bにより同軸的に固着されている。推力ロッド54
は、先端が第1推力フレーム11の外側に突出してお
り、前ブラケット13aの先端内周にはめ込まれたリン
グ状のメタル軸受55a及びダストシール55bを貫通
することにより前ブラケット13aに同軸的に支持され
ている。推力ロッド54の先端は、結合金具56により
封着されており、結合金具56には、外部結合用ねじ5
6aが設けられている。外部結合用ねじ56aが外部ク
ランプ部材(図示しない)と結合されることにより、推
力ロッド54の回転が止められて、電動モータ20の回
転が、推力ロッド54の軸線方向への直線運動に変換さ
れるようになっている。上記電動モータ20、NBブレ
ーキ27の制御については、図示しない制御装置により
行われる。
【0031】つぎに、以上のように構成した実施形態の
動作について説明する。まず、クランプ動作を行う場
合、図示しない電源スイッチをオンすることにより、電
動モータ20が回転を開始すると、回転が低速駆動用ス
プロケット22及びタイミングベルト39aを介して低
速被駆動用スプロケット36に伝えられ、低速被駆動用
スプロケット36が低速回転を開始する。同時に、高速
駆動用スプロケット24及びタイミングベルト39bを
介して高速被駆動用スプロケット37に回転が伝えら
れ、高速被駆動用スプロケット37が高速回転を開始す
る。クランプ駆動の開始時点では、中間シャフト38b
から推力ロッド54に至る駆動系にはほとんど負荷が加
わっていないので、高速駆動用スプロケット37の高速
回転が維持される。
【0032】これにより、中間シャフト38bは高速回
転し、外輪部38aは低速回転するため、一方向回転ク
ラッチ38の外輪部38aと中間シャフト38bが互い
に拘束されず、外輪部38aが空転し、中間シャフト3
8bの高速回転が持続される。そして、中間シャフト3
8bの回転が、推力受けボス41及びこれに一体的に固
定された推力シャフト51に伝達され、さらに、推力シ
ャフト51の回転運動が、推力ナット52により直線運
動に変換され、推力ナット52と一体的に固定された推
力ロッド54が前(または後)進を開始する。そして、
推力ロッド54、外部結合用ねじ56aに結合された外
部クランプ部材により、ワーク(図示しない)がクラン
プされる寸前に、推力ナット52と共に移動するストロ
ーク値磁石52cが、前(または後)ストローク値リー
ドスイッチ11a(または11b)により検出される。
【0033】その後、ワークがクランプされると、推力
ロッド54及び推力ナット52は、停止したままなので
あるが、電動モータ20は回転を継続しているので、推
力受けボス41及び推力シャフト51が回転しながら、
中間シャフト38bとの係合部分を滑って後退(または
前進)する。このとき、第1推力受け軸受31(または
第2推力受け軸受33)及び皿ばね32が第2段部12
cと第3段部12dとの境界に支持された第2推力受け
軸受33の外輪(または止め輪12bに支持された第1
推力受け軸受31の外輪)に押し付けられ、皿ばね32
が収縮する。また、推力ロッド54の停止により、推力
受けボス41及び推力シャフト51は大きな負荷を受
け、これによりトルクリミッタディスク23aとトルク
リミッタライナ23bとは滑りを生じ、高速駆動用スプ
ロケット24が減速する。この滑りにより、電動モータ
20の動力の一部がトルクリミッタ部で熱となって失わ
れるが、エネルギ損失は、電動モータの定格回転力の2
0〜40%程度の低い値である。
【0034】高速被駆動用スプロケット37の回転速度
が低速被駆動用スプロケット36の回転速度より低くな
ると、一方向回転クラッチ38が拘束状態になり、低速
で空転していた低速被駆動用スプロケット36及び外輪
部38aの低速大回転力の回転が中間シャフト38bに
伝えられ、ワークには大きなクランプ力が加えられる。
その結果、大きな反力が作用し、推力受けボス41及び
推力シャフト51は、低速で大きく後退(または前進)
する。そして、推力受けボス41及び推力シャフト51
の後退(または前進)により、皿ばね32が収縮して、
皿ばね32には駆動系の回転運動エネルギ及び電動モー
タ20の回転力による仕事量(エネルギ)が、皿ばねの
内部ひずみの形でエネルギとして貯えられる。推力受け
ボス41が後退(または前進)し、皿ばね32が一定量
収縮すると、推力値磁石42の接近が推力値リードスイ
ッチ13d1 により検出される。これに応じて制御装置
(図示しない)の制御により、NBブレーキ27による
電動モータ20の回転のロックが開始される。最終的に
は電動モータ20は停止することになるので、皿ばね3
2には、電動モータ20の始動回転力から定格回転力の
20〜40%を除いた値と機械系の効率の積に相当する
力で皿ばねをひずませた仕事量がエネルギとして貯えら
れる。
【0035】そして、NBブレーキ27の電動モータ2
0の完全ロックに至るまでの遅れ時間をタイマによりセ
ットし、NBブレーキ27により電動モータ20が完全
にロックされた後、制御装置により電動モータ20への
通電が停止される。電動モータ20の停止後は、皿ばね
32に貯えられたエネルギにより、推力ロッド54、外
部結合用ねじ56aに結合された外部クランプ部材によ
りワークのクランプが継続して行われる。このとき、電
動モータ20は、NBブレーキ27によりロック状態に
あることから、クランプ方向の逆方向への回転が阻止さ
れているので、皿ばね32に貯えられたエネルギが、電
動モータ20の逆転により放出されることが無い。
【0036】つぎに、クランプ解除動作を行う場合につ
いて説明する。まず、NBブレーキ27による電動モー
タ20のロック状態が解除される。これにより、収縮し
ている皿ばね32が、貯えられたエネルギを放出するた
めに伸び、推力受けボス41を元の位置に戻すように作
用する。これにより、皿ばね32に蓄積されたエネルギ
は、電動モータ20等の駆動系の回転運動エネルギに変
換され、駆動系をクランプ解除方向に加速させる。その
結果、ワークのクランプ解除が急速に高速度で行われ
る。さらに、NBブレーキ27のロック解除から所定時
間経過後に、制御装置の制御により、電動モータ20の
クランプ解除方向の回転が開始されると、電動モータ2
0に回生制動が掛かり、クランプ解除速度は、電動モー
タ20により低速度にされる。そして、推力ロッド54
がさらに後退(または前進)して、後(または前)スト
ローク値リードスイッチ11b(または11a)がオン
すると、電動モータ20の通電が停止され、同時にNB
ブレーキ27の制動がかけられ、電動モータ20はロッ
クされる。
【0037】このクランプ開放状態では、クランプ動作
方向に対しては、トルクリミッタディスク23a、トル
クリミッタライナ23bのトルクリミット値に相当した
位置の保持力(またはより小さい)を持ち、クランプ解
除動作方向に対しては、NBブレーキ27のブレーキ力
に相当した位置の保持力(またはより大きい)を持つ。
【0038】以上に説明したように、本実施形態によれ
ば、クランプ装置のクランプ作動及びクランプ解除作動
において、クランプ部材を含む駆動系の高速送りと低速
送りの切り替えが、前者は内部で自動的に、後者は電動
モータの始動を遅らせるだけで行われるので、短時間で
のクランプとクランプの解除及び大きなクランプ力発生
を行うことができる。また、クランプ装置は、装置内に
エネルギを蓄積する皿ばね32を備えているため、無給
電でクランプ推力を発生維持できる。
【0039】つぎに、上記クランプ解除動作の変形例に
ついて説明する。変形例においては、クランプ解除時
に、NBブレーキ27による電動モータ20のロック状
態が解除と同時に電動モータ22のクランプ解除方向の
回転を開始させるようにしたものである。これにより、
収縮している皿ばね32に貯えられたエネルギの一部
が、推力ロッド54等の駆動系のクランプ解除方向への
移動に使用されるが、多くが電動モータ20の回生制動
に消費される。そのため、クランプ解除の開始から、低
速でワークのクランプ解除が行われる。このような低速
のクランプ解除は、急速なクランプ解除が危険な場合
や、急速なクランプ解除が必要でない場合等に行われ
る。
【0040】つぎに、上記実施形態の変形例について図
2により説明する。上記実施形態においては、推力受け
ボスに取り付けられて外周におねじの形成された推力シ
ャフトの回転を、めねじを設けた推力ナットの運動に変
換し、推力ナットに一体で設けられた推力ロッドにより
クランプが行われるようになっている。これに対し、変
形例においては、図2に示すように、推力受けボス61
に直接取り付けられた内周にめねじ62aを設けた推力
ナット62の回転を、外周におねじを設けた推力シャフ
ト63の軸線方向の移動に変換し、クランプを行うよう
にしたものである。以上のように構成した変形例におい
ても、上記実施形態に示したクランプ装置と同様のクラ
ンプ効果が得られる。また、推力シャフト63、推力ナ
ット62、推力受けボス61を含む推力フレーム64の
径が大きくなり、実施形態のクランプ装置に比べて構造
的にやや強度が劣るが、推力伝達構造が簡略化される。
【0041】なお、上記実施形態及び変形例において
は、低速駆動回転力は、一方向回転クラッチ38の外輪
部38aから内輪部38b方向に伝達しているが、構造
を変更して、内輪部38b側から外輪部38a方向に回
転力の伝達を行って同様の動作をさせることもできる。
また、電動モータの回転を推力受けボスに伝達する手段
として、スプロケット及びタイミングベルトを用いてい
るが、その他の伝導器、チェーン、ギヤ等を用いること
もできる。
【0042】さらに、上記実施形態においては、電動モ
ータの回転を、推力ロッドの直線方向の前後進動作に変
換し、クランプ及びクランプ解除を行うようにしている
が、推力ロッドの先端に減速ギア等を設けることによ
り、推力ロッドの回転を利用してクランプを行うように
してもよい。
【0043】また、上記実施形態においては、電動モー
タの回転エネルギ等を蓄積する手段として皿ばねを用い
ているが、その他、コイルばね、ゴム、樹脂等の弾性体
を用いることもできる。さらに、皿ばね等の代わりに、
エネルギ蓄積手段として駆動系の歪例えばベルトの伸
び、ハブ、ロッド、シャフト等のねじれ、たわみ等を用
いることができる。また、クランプ装置の形状等につい
ては上記実施形態に限るものではなく、目的用途等に応
じて適宜変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るクランプ装置を概略
的に示す一部破断正面図である。
【図2】変形例であるクランプ装置を概略的に示す一部
破断正面図である。
【図3】従来例であるクランプ装置を概略的に示す一部
破断正面図である。
【図4】他の従来例であるクランプ装置を概略的に示す
一部破断正面図である。
【符号の説明】
11…第1推力フレーム、11a,11b…前後ストロ
ーク値検出スイッチ、12…第2推力フレーム、12a
…連結開口部、12k…後開口部、13a…前ブラケッ
ト、13b…中間ブラケット、13c…後ブラケット、
13d…後カバー、13d1 …推力値リードスイッチ、
14…フレームカバー、20…電動モータ、21…モー
タ軸、22…低速駆動用スプロケット、23a…トルク
リミッタディスク、23b…トルクリミッタライナ、2
4…高速駆動用スプロケット、27…無励磁作動型電磁
ブレーキ(NBブレーキ)、31…第1推力受け軸受、
32…皿ばね、33…第2推力受け軸受、36…低速被
駆動用スプロケット、37…高速被駆動用スプロケッ
ト、38…一方向回転クラッチ、38a…外輪部、38
b…中間シャフト(内輪部)、39a,39b…タイミ
ングベルト、41…推力受けボス、51…推力シャフ
ト、51a…推力シャフトおねじ部、52…推力ナッ
ト、52a…推力ナットめねじ部、52c…ストローク
値磁石、53…スライドメタル、54…推力ロッド、5
6…結合金具、56a…外部結合用ねじ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータの回転を第1速度に減速して
    伝達する第1回転伝達手段と、該第1回転伝達手段の経
    路中に一方向回転クラッチを介装させ、第1回転伝達手
    段の出力側が連結されるねじ機構と、該ねじ機構により
    回転力から変換された直進力を出力軸を介してクランプ
    部材に伝達すると共に該出力軸の反力を逆方向に伝達す
    る推力伝達系とを設けてなり、前記電動モータによるク
    ランプ駆動時においては、前記一方向回転クラッチの入
    力側の回転速度が出力側の回転速度より小さいときには
    入力側と出力側が互いに無拘束状態にされ、該一方向回
    転クラッチの入力側の回転速度が出力側の回転速度より
    大きいときには入力側と出力側が互いに拘束状態にさ
    れ、クランプ解除駆動時においては、前記一方向回転ク
    ラッチの入力側の回転速度が出力側の回転速度より小さ
    いときには入力側と出力側が互いに拘束状態にされ、該
    一方向回転クラッチの入力側の回転速度が出力側の回転
    速度より大きいときには入力側と出力側が互いに無拘束
    状態にされる低速回転系と、 前記電動モータの回転を前記第1速度より高速の第2速
    度に変換して伝達する第2回転伝達手段と、該第2回転
    伝達手段の経路中に介装され、前記クランプ部材のワー
    ククランプ前には前記電動モータの回転がそのまま伝達
    され、前記クランプ部材のワーククランプによりワーク
    からの反力が生じたときには前記電動モータの回転の伝
    達を停止するトルクリミッタ部と、前記第2回転伝達手
    段の出力側が連結される前記ねじ機構と、前記推力伝達
    系とを設けてなる高速回転系とを備えてなり、前記クラ
    ンプ部材によるワーククランプの開始に応じて前記高速
    回転系から低速回転系に自動的に動作を切り替えるクラ
    ンプ装置であって、 前記クランプ部材によるワークのクランプ開始後に、前
    記推力伝達系により逆方向に伝達された前記出力軸の反
    力のエネルギと前記低速回転系及び高速回転系に保持さ
    れた回転運動エネルギ及び前記電動モータの回転エネル
    ギを蓄積するエネルギ蓄積手段と、 前記エネルギ蓄積手段に所定量のエネルギが蓄積された
    ことを検出するエネルギ蓄積検出手段と、 前記エネルギ蓄積検出手段によるエネルギ蓄積の検出後
    に、前記電動モータの回転をロックし、また前記クラン
    プ解除駆動時に、該電動モータのロック状態を解除する
    ブレーキ手段と、 前記電動モータによるクランプ駆動時において前記ブレ
    ーキ手段による前記電動モータのロック終了後に該電動
    モータの通電を停止し、また前記クランプ解除駆動時に
    おいて、前記ブレーキ手段によるロック状態が解除され
    た後直ちにまたは所定時間経過後に該電動モータのクラ
    ンプ解除駆動を開始させるモータ制御手段とを設けたこ
    とを特徴とするクランプ装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のクランプ装置にお
    いて、前記エネルギ蓄積手段を弾性部材により構成した
    ことを特徴とするクランプ装置。
JP27137196A 1996-09-21 1996-09-21 クランプ装置 Pending JPH1096456A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009506270A (ja) * 2005-08-26 2009-02-12 エアバス・ドイチュラント・ゲーエムベーハー 風洞用模型上の調整可能な構成品の遠隔制御用線形作動要素

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009506270A (ja) * 2005-08-26 2009-02-12 エアバス・ドイチュラント・ゲーエムベーハー 風洞用模型上の調整可能な構成品の遠隔制御用線形作動要素

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