JPH1095661A - ナトリウムβ″−アルミナ化合物の製造方法 - Google Patents

ナトリウムβ″−アルミナ化合物の製造方法

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JPH1095661A
JPH1095661A JP9183398A JP18339897A JPH1095661A JP H1095661 A JPH1095661 A JP H1095661A JP 9183398 A JP9183398 A JP 9183398A JP 18339897 A JP18339897 A JP 18339897A JP H1095661 A JPH1095661 A JP H1095661A
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alumina
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Arnold Van Zyl
アーノルド・フアン・ツイール
Ping Wang
ピン・ワン
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 β″相含有率、密度、強度及びナトリウムイ
オン導電率の向上した、特に焼結セラミック加工品の形
態のナトリウムβ″−アルミナ製品を製造する方法を提
供する。 【解決手段】 ドーパント成分及びナトリウムβ″−ア
ルミナ成分を含有する粒状前駆体混合物を形成し、少な
くとも1200℃の温度に加熱するステップを含み、ド
ーパント成分を酸化チタンと酸化タンタルとの混合物と
し、ナトリウムβ″−アルミナ成分を一方では酸化リチ
ウムスピネル安定化ナトリウムβ″−アルミナ化合物の
中から、他方では酸化ナトリウムと酸化アルミニウムの
カルサインとの混合物中にスピネル安定剤としての酸化
リチウムを分散させたものの中から選択し、その際β″
−アルミナ含有比率を100として、様々な成分の前記
酸化物としての質量比率を特定の値とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナトリウムβ″−
アルミナ化合物を製造する方法に係わる。本発明は特
に、多結晶質加工品(artefact)の形態のナト
リウムβ″−アルミナ化合物を製造する方法、及び該方
法で製造した多結晶質加工品に係わる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ナトリ
ウムβ″−アルミナ化合物は、一般式 Na2O・xAl23 〔式中xは4<x<6と表わされる値である〕を有する
一群のポリアルミン酸塩である。ナトリウムβ″−アル
ミナ化合物は菱面体対称性を具えた準安定なβ″相を有
する。ナトリウムβ″−アルミナ化合物を焼結する場合
は、該化合物が高温において安定であるようにそのβ″
相をスピネル安定剤酸化物で安定化しなければならず、
この安定化は化合物中にスピネル安定剤酸化物を、該酸
化物がLiなどの一価カチオンを有する場合は(酸化物
として)2〜3モル%の濃度で分散させることにより行
なう。酸化リチウムで安定化されたナトリウムβ″−ア
ルミナ化合物の一例にLiNa5Al3251が有る。ナ
トリウムβ″−アルミナ化合物はアルミニウム/酸素ブ
ロックの形態のスピネルブロックを含む構造骨格を有
し、前記ブロックはナトリウムが占める一連の導電面に
より直列方向において互いから隔てられている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、ナトリウム
β″−アルミナ製品化合物(product comp
ound)を製造する方法であって、ドーパント成分及
びナトリウムβ″−アルミナ成分を含有する粒状前駆体
混合物を製造するステップ、及び前記前駆体混合物を少
なくとも1200℃の温度に加熱するステップを含む方
法を提供し、この方法ではドーパント成分を(TiO2
またはTiO2前駆体の形態の)酸化チタンと(Ta2
5またはTa25前駆体の形態の)酸化タンタルとの混
合物とし、またナトリウムβ″−アルミナ成分は一方で
は酸化リチウム(Li2O)スピネル安定化ナトリウム
β″−アルミナ化合物の中から、他方では(Na2Oま
たはNa2O前駆体の形態の)酸化ナトリウムと(Al2
3またはAl23前駆体の形態の)酸化アルミニウム
のカルサインとの混合物中にスピネル安定剤としての
(Li2OまたはLi2O前駆体の形態の)酸化リチウム
を分散させたものの中から選択し、その際β″−アルミ
ナ含有比率を100として、様々な成分の前記酸化物と
しての質量比率を成分(酸化物として) 比率(質量部) ナトリウムβ″−アルミナまたはその前駆体 (Li2O+Na2O+Al23として) 100 ドーパントまたはその前駆体 (TiO2+Ta25として) 0.35〜0.65 酸化チタンまたはその前駆体 (TiO2として) 0.3〜0.5 酸化タンタルまたはその前駆体 (Ta25として) 0.05〜0.15 酸化ナトリウムまたはその前駆体 (Na2Oとして) 8.6〜9.6 酸化リチウムまたはその前駆体 (Li2Oとして) 0.58〜0.83 とする。
【0004】「ドーパント成分」という語は、酸化物の
混合物であるドーパント成分を構成する、完全酸化状態
に有るTi及びTa金属の酸化物即ちTiO2及びTa2
5を意味し、その際ドーパント成分がβ″−アルミナ
成分に対して有する、質量に基づく関係は、β″−アル
ミナ成分(この成分を構成する全酸化物、即ちAl
23、Na2O及びLi2O)が完全酸化状態に有るとい
うものである。
【0005】「前駆体混合物」という語は、空気中で1
000℃に加熱すると先に述べたアルミニウム/酸素ス
ピネルブロックをもたらす化合物を、導電面内に移動性
ナトリウムを提供する酸化ナトリウム、及びスピネル安
定剤としての酸化リチウムと共に含有する粒状混合物を
意味し、このような混合物を空気中で1200℃に加熱
するとその成分同士が反応し、それによってβ″−アル
ミナ構造骨格が形成される。「酸化アルミニウムの前駆
体」という語は、空気中で1000℃に加熱するとAl
23を生成する元素または化合物を意味し、TiO2
びTa25、並びにNa2O及びLi2Oに関する「前駆
体」という語も対応する意味を有するが、当然ながら1
000℃より低い温度、例えば250〜1000℃への
加熱で十分当該酸化物が得られる場合も有る。「酸化ア
ルミニウム(またはその前駆体)のカルサイン」という
語は、酸化アルミニウム(またはその前駆体)を空気中
で最高温度250〜1200℃に加熱することによって
得られるカルサインを意味する。
【0006】酸化チタン(またはその前駆体)はβ″−
アルミナ前駆体混合物中に、好ましくは先に述べたよう
に(完全に酸化された酸化物として)β″−アルミナ成
分の0.3〜0.5質量%となるような比率で用い、酸
化タンタル(またはその前駆体)は好ましくは(完全に
酸化された酸化物として)β″−アルミナ成分の0.0
5〜0.15質量%となるような比率で用いる。しか
し、ドーパント成分としての酸化チタン及び酸化タンタ
ルはその任意の許容(allowed)酸化状態でも用
いることができ、完全に酸化されていない酸化チタン及
び酸化タンタルはそれぞれTiO2及びTa25の前駆
体である。
【0007】先に示したように、本発明の方法は二つの
異なる手順を辿り得る。
【0008】一方の手順ではまず、ナトリウムβ″−ア
ルミナをスピネル安定剤としてのLi2Oを用いて空気
中で少なくとも1200℃の温度へ加熱してドーピング
を施してないスピネル安定化ナトリウムβ″−アルミナ
化合物を、典型的には粉末状で製造し、このようにして
得られたナトリウムβ″−アルミナ化合物を前駆体混合
物のナトリウムβ″−アルミナ成分として用いる。他方
の手順では、ナトリウムβ″−アルミナ成分としてナト
リウムβ″−アルミナ化合物の替わりに、酸化ナトリウ
ム(またはその前駆体)と酸化アルミニウム(またはそ
の前駆体)のカルサインとの混合物中にスピネル安定剤
としての酸化リチウム(またはその前駆体)を分散させ
たものを用いる。
【0009】従って、ドーピングを施してない、スピネ
ル安定剤としてのLi2Oで安定化した形態のスピネル
安定化ナトリウムβ″−アルミナ化合物を、該化合物の
諸成分を空気中で少なくとも1200℃の温度に加熱す
ることにより製造し、得られたドーピングを施してない
スピネル安定化ナトリウムβ″−アルミナ化合物を前駆
体混合物のナトリウムβ″−アルミナ成分として用いる
が、替わりに、Na2O(またはその前駆体)とAl2
3(またはその前駆体)のカルサインとの混合物中にス
ピネル安定剤としてのLi2O(またはその前駆体)を
分散させたものをナトリウムβ″−アルミナ成分として
用いることも可能である。
【0010】カルサインは、空気中で1000℃に加熱
した時Al23の粒径が0.5〜100μmとなるよう
に選択したAl23(またはその前駆体)のカルサイン
とし得る。
【0011】様々な所期の金属酸化物の前駆体を、当該
酸化物の成分金属自体並びに前記金属の水酸化物、オキ
シ水酸化物、過酸化物、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、塩素
酸塩、ハロゲン化物、オキシハロゲン化物、及びアルコ
キシドなどの有機金属化合物の中から、または当該金属
酸化物でその金属が完全酸化状態に無いものの中から選
択し得る。上記前駆体は当該金属の水溶性の塩、例えば
硝酸塩及びハロゲン化物の中から選択し得、前記塩はp
Hを変化させると、平均粒径0.1μm未満の不溶性種
となって沈澱する。上記前駆体をアルコキシドの中から
選択することも可能であり、アルコキシドは、メタノー
ルやエタノールといったアルコールに溶解させ、その後
水と接触させると平均粒径0.1μm未満のオキシ水酸
化物となって沈澱する。好ましい金属酸化物前駆体は当
該金属のアルコキシドまたはハロゲン化物の中から選択
する。先に述べた一方の手順で用いるナトリウムβ″−
アルミナとしては好ましくは、十分な規則性を具えた酸
化アルミニウム部分格子を有するものを選択し、また他
方の手順で用いる任意の酸化アルミニウム(またはその
前駆体)としては好ましくは、1000℃に加熱した時
酸化アルミニウムの粒径が0.5〜100μm、好まし
くは5〜50μmとなる、前記の十分な規則性を具えた
酸化アルミニウム部分格子をもたらすものを選択する。
適当なベーマイト及びバイヤライト酸化アルミニウム前
駆体が、米国特許第4,732,741号及び同第4,
946,664号に開示されている。
【0012】従って、前駆体混合物の少なくとも一つの
成分はTiO2、Ta25、Li2O、Na2O及びAl2
3の中から選択した金属酸化物の前駆体とし得、その
際各金属酸化物前駆体は、金属が完全には酸化されてい
ない許容酸化状態に有る酸化物、水酸化物、オキシ水酸
化物、過酸化物、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、塩素酸塩、
ハロゲン化物、オキシハロゲン化物及び有機金属化合物
から成る化合物群の中から選択する。更に、前駆体混合
物中に用いる酸化チタンと酸化タンタルとの両方をそれ
ぞれTiO2前駆体及びTa25前駆体とし得、これら
の前駆体はそれぞれ、チタン及びタンタルが完全に酸化
されてTiO2及びTa25となっていない、チタン及
びタンタルに関して上記許容酸化状態に有る酸化チタン
及び酸化タンタルである。
【0013】特に、先に述べたように、少なくとも一つ
の上記金属酸化物前駆体を水溶性の塩とし得、この塩は
その水溶液からpHの変化により、平均粒径0.1μm
未満の非水溶性沈澱物となって沈澱し得る。あるいは他
の場合には、少なくとも一つの上記金属酸化物前駆体を
有機金属化合物とし得、この有機金属化合物は、アルコ
ール溶液への水の添加により平均粒径0.1μm未満の
オキシ水酸化物沈澱物となって前記アルコール溶液から
沈澱し得るアルコキシドの中から選択する。
【0014】典型的には、前駆体混合物は粒径10μm
以下、好ましくは0.2〜5μmに微粉砕、例えば水性
または有機スラリー中で湿式磨砕し、それによって実質
的に均質とした後含水量2質量%以下、好ましくは0.
5〜1質量%に乾燥、例えば真空または噴霧乾燥し、1
0MPa以上、好ましくは150〜300MPaの最大
圧力への加圧(例えば単方向(uniaxial)及び
/または等圧(isostatic)加圧)により団結
(consolidate)して加工品とし、かつ空気
中で少なくとも1580℃、好ましくは1600〜16
20℃の温度で焼結する。
【0015】特に、前駆体混合物を粒径10μm以下に
微粉砕して実質的に均質とし、その後順次、微粉砕した
混合物を含水量2質量%以下に乾燥し、乾燥した混合物
を少なくとも10MPaの圧力への加圧により団結して
加工品とし、団結した混合物を空気中で少なくとも15
80℃の温度で焼結することが可能である。
【0016】β″−アルミナ成分またはその前駆体とド
ーパント成分またはその前駆体との合計量を前駆体混合
物の少なくとも95質量%、典型的には少なくとも99
質量%、好ましくは少なくとも99.5質量%、例えば
99.9質量%とすれば、β″−アルミナ前駆体混合物
が実質的に、完全酸化状態のナトリウム、リチウム、ア
ルミニウム、チタン及びタンタルの酸化物の混合物から
成るようにすることができる。
【0017】本発明はその別の構成において、ナトリウ
ムβ″−アルミナ製品化合物を製造するべく加熱される
前駆体混合物を提供し、この前駆体混合物はドーパント
成分、及びナトリウムβ″−アルミナ成分を含有し、ド
ーパント成分は(TiO2またはTiO2前駆体の形態
の)酸化チタンと(Ta25またはTa25前駆体の形
態の)酸化タンタルとの混合物を含み、ナトリウムβ″
−アルミナ成分は一方では酸化リチウム(Li2O)ス
ピネル安定化ナトリウムβ″−アルミナ化合物の中か
ら、他方では(Na2OまたはNa2O前駆体の形態の)
酸化ナトリウムと(Al23またはAl23前駆体の形
態の)酸化アルミニウムのカルサインとの混合物中にス
ピネル安定剤としての(Li2OまたはLi2O前駆体の
形態の)酸化リチウムが分散したものの中から選択さ
れ、その際β″−アルミナ含有比率を100として、様
々な成分の前記酸化物としての質量比率は成分(酸化物として) 比率(質量部) ナトリウムβ″−アルミナまたはその前駆体 (Li2O+Na2O+Al23として) 100 ドーパントまたはその前駆体 (TiO2+Ta25として) 0.35〜0.65 酸化チタンまたはその前駆体 (TiO2として) 0.3〜0.5 酸化タンタルまたはその前駆体 (Ta25として) 0.05〜0.15 酸化ナトリウムまたはその前駆体 (Na2Oとして) 8.6〜9.6 酸化リチウムまたはその前駆体 (Li2Oとして) 0.58〜0.83 である。
【0018】ナトリウムβ″−アルミナ成分は、Li2
Oによって安定化されたスピネル安定化ナトリウムβ″
−アルミナ化合物であり得る。あるいは他の場合には、
ナトリウムβ″−アルミナ成分はNa2O(またはその
前駆体)とAl23(またはその前駆体)のカルサイン
との混合物中にスピネル安定剤としてのLi2O(また
はその前駆体)が分散したものであり得、その際カルサ
インは、空気中で1000℃に加熱した時Al23の粒
径が0.5〜100μmとなるように選択されたAl2
3(またはその前駆体)のカルサインであり得る。
【0019】本発明の前駆体混合物の少なくとも一つの
成分はTiO2、Ta25、Li2O、Na2O及びAl2
3の中から選択された金属酸化物の前駆体であり得、
その際各金属酸化物前駆体は、金属が完全には酸化され
ていない許容酸化状態に有る酸化物、水酸化物、オキシ
水酸化物、過酸化物、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、塩素酸
塩、ハロゲン化物、オキシハロゲン化物及び有機金属化
合物から成る化合物群の中から選択される。本発明の前
駆体混合物中に用いられる酸化チタンと酸化タンタルと
の両方がそれぞれTiO2前駆体及びTa25前駆体で
あり得、これらの前駆体はそれぞれ、チタン及びタンタ
ルが完全に酸化されてTiO2及びTa25となってい
ない、チタン及びタンタルに関して上記許容酸化状態に
有る酸化チタン及び酸化タンタルである。少なくとも一
つの上記金属酸化物前駆体は水溶性の塩であり得、この
塩はその水溶液からpHの変化により、平均粒径0.1
μm未満の非水溶性沈澱物となって沈澱し得る。あるい
は他の場合には、少なくとも一つの上記金属酸化物前駆
体は有機金属化合物であり得、この有機金属化合物は、
アルコール溶液への水の添加により平均粒径0.1μm
未満のオキシ水酸化物沈澱物となって前記アルコール溶
液から沈澱し得るアルコキシドの中から選択する。
【0020】各成分の粒径は10μm以下であり得、ま
たβ″−アルミナ成分またはその前駆体とドーパント成
分またはその前駆体との合計量は前駆体混合物の少なく
とも95質量%、典型的には少なくとも99質量%、好
ましくは少なくとも99.5質量%、例えば99.9質
量%に達し得、その場合β″−アルミナ前駆体混合物は
実質的に、完全酸化状態のナトリウム、リチウム、アル
ミニウム、チタン及びタンタルの酸化物の混合物から成
る。
【0021】本発明は、スピネル安定剤として機能する
Li2Oによって安定化された、スピネル型構造を有す
るナトリウムβ″−アルミナ化合物も包含し、このナト
リウムβ″−アルミナ化合物はドーパントとして該化合
物中に分散したTiO2及びTa25を含有し、また複
数の成分を有し、これらの成分はそれぞれ、Li2O、
Na2O、Al23、TiO2及びTa25の形態を取る
完全酸化状態のリチウム、ナトリウム、アルミニウム、
チタン及びタンタルの酸化物であり、前記酸化物の、L
2O安定化ナトリウムβ″−アルミナの形態で存在す
るLi2O、Na2O及びAl23に対する比率は成分(酸化物として) 比率(質量部) Li2O安定化ナトリウムβ″−アルミナ (Li2O+Na2O+Al23) 100 ドーパント(TiO2+Ta25) 0.35〜0.65 酸化チタン(TiO2) 0.30〜0.50 酸化タンタル(Ta25) 0.05〜0.15 酸化ナトリウム(Na2O) 8.6〜9.6 酸化リチウム(Li2O) 0.58〜0.83 である。
【0022】本発明の化合物は(スピネル安定化ナトリ
ウムβ″−アルミナの形態で存在する)Li2O、Na2
O及びAl23と、TiO2及びTa25とを併せて少
なくとも95質量%、典型的には少なくとも99質量
%、好ましくは少なくとも99.5質量%、例えば9
9.9質量%含有し得、その場合該化合物は実質的にリ
チウム、ナトリウム、アルミニウム、チタン及びタンタ
ルの前記酸化物から成る。
【0023】本発明の化合物は溶融多結晶質加工品の形
態を有し得る。
【0024】本発明は、先に述べた本発明の方法で製造
したあらゆるナトリウムβ″−アルミナ製品化合物、特
に焼結加工品の形態のナトリウムβ″−アルミナ製品化
合物も包含する。
【0025】
【実施例】以下の実施例を参照して、本発明を限定する
ことなく詳述する。
【0026】実施例 リチアで安定化し、かつTiO 2及びTa 2 5でドープ
したナトリウムβ″−アルミナ 本発明の方法に従い、異なる手順で二つの前駆体混合物
を製造した。いずれの場合も、8.95質量%のNa2
O及び0.6質量%のLi2Oを含有し、その残量がA
23であるリチア安定化ナトリウムβ″−アルミナ成
分を米国特許第4,946,664号に開示された高結
晶質Cera Hydrateベーマイトから本発明の
方法によって製造し、これをTiO2粉末及びTa25
粉末と混合して粒状の前駆体混合物を製造した。乾燥質
量に基づき、TiO2粉末は製品の0.4質量%、Ta2
5粉末は製品の0.1質量%の比率で存在させた。
【0027】第一の手順では、上記ナトリウムβ″−ア
ルミナ成分、TiO2成分及びTa25成分をアトリッ
ションミルで75分間、ZrO2粉砕媒体及び液体媒体
としてのイソプロパノール(n−ペンタノール代用可
能)を用いて湿式磨砕し、それによって粒径5μm以下
の均質なスラリーを製造した。得られたスラリーを回転
真空乾燥機で乾燥し、開口径0.25mmの篩に掛け
た。
【0028】第二の手順では、上記諸成分を水に加えて
2〜4時間混合し、得られた粒径5μm以下の均質なス
ラリーを噴霧乾燥機で乾燥した。
【0029】各粉末を20MPaで単方向加圧して加工
品を製造し、これらの加工品を200〜300MPaの
圧力で等圧加圧して焼結用未処理加工品(green
artefact)を得た。
【0030】各未処理加工品をマグネシア製坩堝内で1
620℃で15分間大気下に焼結し、それによって、
β″相の90質量%を上回る高いβ″相含有率と、理論
上の完全密度(full density)の96%を
上回る高い密度とを有する焼結セラミック加工品を得
た。
【0031】得られた加工品のイオン抵抗率を、前駆体
混合物のナトリウムβ″−アルミナ成分を上述の操作と
同じ操作で加圧及び焼結して得た対照加工品のイオン抵
抗率と共に、温度20〜350℃、周波数1Hzから5
×105HzにおいてAlブロッキング電極を用いるイ
ンピーダンス法によって測定した。第一の手順で製造し
た加工品は300℃で2.6Ω・cmの抵抗率、第二の
手順で製造した加工品は300℃で2.7Ω・cmの抵
抗率を有した。対照の抵抗率値は上記値よりかなり高
く、300℃で5.0Ω・cmであった。
【0032】本発明者の知るリチア安定化ナトリウム
β″−アルミナ製品はその導電面内に高移動性のナトリ
ウムイオンを有し、電気化学的センサー及び化学電池に
おいて、例えばナトリウム/硫黄化学電池やナトリウム
/金属塩化物化学電池のナトリウムイオンの固体電解質
導体として利用される。製品は典型的には、β″−Al
23の高密度で、実質的に単一相で、かつ多結晶質のセ
ラミック加工品の形態で用いられる。
【0033】理論に拘泥するつもりは無いが、本発明者
の考えでは、上記のような既知の製品では低比率のカル
シウムカチオンなどの不純物金属イオンが酸化カルシウ
ムなどの酸化物の形態でナトリウムイオン導電面を占有
し、それによって、前記導電面に沿ったナトリウムイオ
ンの移動及び運搬を妨げ、かつ製品のナトリウムイオン
導電率を低下させる混合イオン作用を惹起し得る。本発
明者は更に、やはり理論に拘泥するつもりは無いが、シ
リカのような他の不純物がケイ酸ナトリウム相及びアル
ミノケイ酸ナトリウム相などのガラス質相を形成する恐
れが有り、この相は上記のような製品の粒子間インピー
ダンスを増大させ、そのイオン導電率を低下し得ると考
える。製品中に存在する酸化鉄不純物も同様の望ましく
ない作用を有する恐れが有る。
【0034】ナトリウムβ″−アルミナ製品の製造で
は、使用原料中に存在したか、または加工の間に導入さ
れたカルシウム、ケイ素及び鉄含有不純物が製品中に分
散(scatter)して、製品の再現性、構造特性、
及びナトリウムイオン抵抗率/導電率を損なう恐れが有
る。本発明は、少なくとも実施例を参照すれば理解され
るように、β″相含有率、密度、強度及びナトリウムイ
オン導電率の向上した、特に焼結セラミック加工品の形
態のナトリウムβ″−アルミナ製品を製造する方法を提
供する。本発明の方法は特に、上記分散の減少とナトリ
ウムイオン導電率の再現とを製品の鉄含量の変動から独
立に、また特に製品の酸化カルシウム及びシリカ含量か
ら独立に促進する。このことは本発明者には、ここでも
理論に拘泥するつもりは無いが、不純物金属またはその
酸化物をドーパント酸化物及び/またはその金属と強固
に結合させ、それによって製品化合物のβ″相以外の相
中に捕捉及び不動化して、不純物金属またはその酸化物
がβ″相の導電面のイオン導電に干渉し、及び/または
製品化合物のナトリウム含有ガラス質相と反応するのを
防止することによって達成できると考えられる。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナトリウムβ″−アルミナ製品化合物を
    製造する方法であって、ドーパント成分及びナトリウム
    β″−アルミナ成分を含有する粒状前駆体混合物を形成
    するステップ、及び前記前駆体混合物を少なくとも12
    00℃の温度に加熱するステップを含み、ドーパント成
    分を(TiO2またはTiO2前駆体の形態の)酸化チタ
    ンと(Ta25またはTa25前駆体の形態の)酸化タ
    ンタルとの混合物とし、ナトリウムβ″−アルミナ成分
    を一方では酸化リチウム(Li2O)スピネル安定化ナ
    トリウムβ″−アルミナ化合物の中から、他方では(N
    2OまたはNa2O前駆体の形態の)酸化ナトリウムと
    (Al23またはAl23前駆体の形態の)酸化アルミ
    ニウムのカルサインとの混合物中にスピネル安定剤とし
    ての(Li2OまたはLi2O前駆体の形態の)酸化リチ
    ウムを分散させたものの中から選択し、その際β″−ア
    ルミナ含有比率を100として、様々な成分の前記酸化
    物としての質量比率を成分(酸化物として) 比率(質量部) ナトリウムβ″−アルミナまたはその前駆体 (Li2O+Na2O+Al23として) 100 ドーパントまたはその前駆体 (TiO2+Ta25として) 0.35〜0.65 酸化チタンまたはその前駆体 (TiO2として) 0.3〜0.5 酸化タンタルまたはその前駆体 (Ta25として) 0.05〜0.15 酸化ナトリウムまたはその前駆体 (Na2Oとして) 8.6〜9.6 酸化リチウムまたはその前駆体 (Li2Oとして) 0.58〜0.83 とする方法。
  2. 【請求項2】 スピネル安定剤としてのLi2Oで安定
    化した形態のドーピングを施してないスピネル安定化ナ
    トリウムβ″−アルミナ化合物を、該化合物の諸成分を
    空気中で少なくとも1200℃の温度に加熱することに
    より製造し、得られたドーピングを施してないスピネル
    安定化ナトリウムβ″−アルミナ化合物を前駆体混合物
    のナトリウムβ″−アルミナ成分として用いることを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ナトリウムβ″−アルミナ成分としてN
    2O(またはその前駆体)とAl23(またはその前
    駆体)のカルサインとの混合物を用い、この混合物中に
    スピネル安定剤としてLi2O(またはその前駆体)を
    分散させることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 カルサインを、空気中で1000℃に加
    熱した時Al23の粒径が0.5〜100μmとなるよ
    うに選択したAl23(またはその前駆体)のカルサイ
    ンとすることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前駆体混合物の少なくとも一つの成分を
    TiO2、Ta25、Li2O、Na2O及びAl23
    中から選択した金属酸化物の前駆体とし、各金属酸化物
    前駆体は、金属が完全には酸化されていない許容酸化状
    態に有る酸化物、水酸化物、オキシ水酸化物、過酸化
    物、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、塩素酸塩、ハロゲン化
    物、オキシハロゲン化物及び有機金属化合物から成る化
    合物群の中から選択することを特徴とする請求項1から
    4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前駆体混合物中に用いる酸化チタンと酸
    化タンタルとの両方をそれぞれTiO2前駆体及びTa2
    5前駆体とし、これらの前駆体はそれぞれ、チタン及
    びタンタルが完全に酸化されてTiO2及びTa25
    なっていない、チタン及びタンタルに関して許容酸化状
    態に有る酸化チタン及び酸化タンタルであることを特徴
    とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも一つの前記金属酸化物前駆体
    を水溶性の塩とし、この塩はその水溶液からpHの変化
    により、平均粒径0.1μm未満の非水溶性沈澱物とな
    って沈澱し得ることを特徴とする請求項5または6に記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも一つの前記金属酸化物前駆体
    を有機金属化合物とし、この有機金属化合物は、アルコ
    ール溶液への水の添加により平均粒径0.1μm未満の
    オキシ水酸化物沈澱物となって前記アルコール溶液から
    沈澱し得るアルコキシドの中から選択することを特徴と
    する請求項5または6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前駆体混合物を粒径10μm以下に微粉
    砕して実質的に均質とし、その後順次、微粉砕した混合
    物を含水量2質量%以下に乾燥し、乾燥した混合物を少
    なくとも10MPaの圧力への加圧により団結して加工
    品とし、団結した混合物を空気中で少なくとも1580
    ℃の温度で焼結することを特徴とする請求項1から8の
    いずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 β″−アルミナ成分またはその前駆体
    とドーパント成分またはその前駆体との合計量を前駆体
    混合物の少なくとも95質量%とし、それによってβ″
    −アルミナ前駆体混合物が実質的に、完全酸化状態のナ
    トリウム、リチウム、アルミニウム、チタン及びタンタ
    ルの酸化物の混合物から成るようにすることを特徴とす
    る請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 ナトリウムβ″−アルミナ製品化合物
    を製造するべく加熱される前駆体混合物であって、ドー
    パント成分、及びナトリウムβ″−アルミナ成分を含有
    し、ドーパント成分が(TiO2またはTiO2前駆体の
    形態の)酸化チタンと(Ta25またはTa25前駆体
    の形態の)酸化タンタルとの混合物を含み、ナトリウム
    β″−アルミナ成分は一方では酸化リチウム(Li
    2O)スピネル安定化ナトリウムβ″−アルミナ化合物
    の中から、他方では(Na2OまたはNa2O前駆体の形
    態の)酸化ナトリウムと(Al23またはAl23前駆
    体の形態の)酸化アルミニウムのカルサインとの混合物
    中にスピネル安定剤としての(Li2OまたはLi2O前
    駆体の形態の)酸化リチウムが分散したものの中から選
    択され、その際β″−アルミナ含有比率を100とし
    て、様々な成分の前記酸化物としての質量比率は成分(酸化物として) 比率(質量部) ナトリウムβ″−アルミナまたはその前駆体 (Li2O+Na2O+Al23として) 100 ドーパントまたはその前駆体 (TiO2+Ta25として) 0.35〜0.65 酸化チタンまたはその前駆体 (TiO2として) 0.3〜0.5 酸化タンタルまたはその前駆体 (Ta25として) 0.05〜0.15 酸化ナトリウムまたはその前駆体 (Na2Oとして) 8.6〜9.6 酸化リチウムまたはその前駆体 (Li2Oとして) 0.58〜0.83 である混合物。
  12. 【請求項12】 ナトリウムβ″−アルミナ成分がLi
    2Oによって安定化されたスピネル安定化ナトリウム
    β″−アルミナ化合物であることを特徴とする請求項1
    1に記載の混合物。
  13. 【請求項13】 ナトリウムβ″−アルミナ成分がNa
    2O(またはその前駆体)とAl23(またはその前駆
    体)のカルサインとの混合物中にスピネル安定剤として
    のLi2O(またはその前駆体)が分散したものである
    ことを特徴とする請求項11に記載の混合物。
  14. 【請求項14】 カルサインが、空気中で1000℃に
    加熱した時Al23の粒径が0.5〜100μmとなる
    ように選択されたAl23(またはその前駆体)のカル
    サインであることを特徴とする請求項13に記載の混合
    物。
  15. 【請求項15】 少なくとも一つの前駆体混合物成分が
    TiO2、Ta25、Li2O、Na2O及びAl23
    中から選択された金属酸化物の前駆体であり、各金属酸
    化物前駆体は、金属が完全には酸化されていない許容酸
    化状態に有る酸化物、水酸化物、オキシ水酸化物、過酸
    化物、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、塩素酸塩、ハロゲン化
    物、オキシハロゲン化物及び有機金属化合物から成る化
    合物群の中から選択されることを特徴とする請求項11
    から14のいずれか1項に記載の混合物。
  16. 【請求項16】 酸化チタンと酸化タンタルとの両方が
    それぞれTiO2前駆体及びTa25前駆体であり、こ
    れらの前駆体はそれぞれ、チタン及びタンタルが完全に
    酸化されてTiO2及びTa25となっていない、チタ
    ン及びタンタルに関して許容酸化状態に有る酸化チタン
    及び酸化タンタルであることを特徴とする請求項15に
    記載の混合物。
  17. 【請求項17】 少なくとも一つの前記金属酸化物前駆
    体が水溶性の塩であり、この塩はその水溶液からpHの
    変化により、平均粒径0.1μm未満の非水溶性沈澱物
    となって沈澱し得ることを特徴とする請求項15または
    16に記載の混合物。
  18. 【請求項18】 少なくとも一つの前記金属酸化物前駆
    体を有機金属化合物とし、この有機金属化合物は、アル
    コール溶液への水の添加により平均粒径0.1μm未満
    のオキシ水酸化物沈澱物となって前記アルコール溶液か
    ら沈澱し得るアルコキシドの中から選択することを特徴
    とする請求項15または16に記載の混合物。
  19. 【請求項19】 各成分の粒径が10μm以下であるこ
    とを特徴とする請求項11から18のいずれか1項に記
    載の混合物。
  20. 【請求項20】 β″−アルミナ成分またはその前駆体
    とドーパント成分またはその前駆体との合計量が前駆体
    混合物の少なくとも95質量%に達し、その結果β″−
    アルミナ前駆体混合物は実質的に、完全酸化状態のナト
    リウム、リチウム、アルミニウム、チタン及びタンタル
    の酸化物の混合物から成ることを特徴とする請求項11
    から19のいずれか1項に記載の混合物。
  21. 【請求項21】 スピネル安定剤として機能するLi2
    Oによって安定化された、スピネル型構造を有するナト
    リウムβ″−アルミナ化合物であって、ドーパントとし
    て該化合物中に分散したTiO2及びTa25を含有
    し、またLi2O、Na2O、Al23、TiO2及びT
    25の形態を取る完全酸化状態のリチウム、ナトリウ
    ム、アルミニウム、チタン及びタンタルの酸化物である
    成分を含み、Li2O安定化ナトリウムβ″−アルミナ
    の形態で存在するLi2O、Na2O及びAl23に対す
    る前記酸化物の比率は成分(酸化物として) 比率(質量部) Li2O安定化ナトリウムβ″−アルミナ (Li2O+Na2O+Al23) 100 ドーパント(TiO2+Ta25) 0.35〜0.65 酸化チタン(TiO2) 0.30〜0.50 酸化タンタル(Ta25) 0.05〜0.15 酸化ナトリウム(Na2O) 8.6〜9.6 酸化リチウム(Li2O) 0.58〜0.83 である化合物。
  22. 【請求項22】 (スピネル安定化ナトリウムβ″−ア
    ルミナの形態で存在する)Li2O、Na2O及びAl2
    3と、TiO2及びTa25とを併せて少なくとも95
    質量%含有し、その結果実質的にリチウム、ナトリウ
    ム、アルミニウム、チタン及びタンタルの前記酸化物か
    ら成ることを特徴とする請求項21に記載の化合物。
  23. 【請求項23】 溶融多結晶質加工品の形態を有するこ
    とを特徴とする請求項21または22に記載の化合物。
  24. 【請求項24】 請求項1から10のいずれか1項に記
    載の方法で製造したナトリウムβ″−アルミナ化合物。
JP9183398A 1996-07-09 1997-07-09 ナトリウムβ″−アルミナ化合物の製造方法 Pending JPH1095661A (ja)

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