JPH109479A - 管路分岐部保護ボックスおよび埋設管路 - Google Patents
管路分岐部保護ボックスおよび埋設管路Info
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- JPH109479A JPH109479A JP8159473A JP15947396A JPH109479A JP H109479 A JPH109479 A JP H109479A JP 8159473 A JP8159473 A JP 8159473A JP 15947396 A JP15947396 A JP 15947396A JP H109479 A JPH109479 A JP H109479A
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- Japan
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- pipe
- branch
- water
- side walls
- protection box
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L57/00—Protection of pipes or objects of similar shape against external or internal damage or wear
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 対向する1対の第1側壁20と、第1側壁2
0を連結する対向する1対の第2側壁22と、第1側壁
20および第2側壁22の上端を連結する屋根26とを
有する管路分岐部保護ボックス10が、本管である配水
管12とその分岐管である給水管16との分岐部である
分水栓14を覆うように配置される。そして、第2側壁
22の一方に形成された開口24から給水管16を通し
て分水栓14に接続される。地震等の地盤変位によっ
て、配水管12が管軸方向に移動されても配水管12に
突設された分水栓14は中空状の保護ボックス10内部
を移動するので、分水栓14の周辺に土壌による負荷が
かからない。 【効果】 より安価に地震時の分岐部や分岐管の破損を
防止できる。
0を連結する対向する1対の第2側壁22と、第1側壁
20および第2側壁22の上端を連結する屋根26とを
有する管路分岐部保護ボックス10が、本管である配水
管12とその分岐管である給水管16との分岐部である
分水栓14を覆うように配置される。そして、第2側壁
22の一方に形成された開口24から給水管16を通し
て分水栓14に接続される。地震等の地盤変位によっ
て、配水管12が管軸方向に移動されても配水管12に
突設された分水栓14は中空状の保護ボックス10内部
を移動するので、分水栓14の周辺に土壌による負荷が
かからない。 【効果】 より安価に地震時の分岐部や分岐管の破損を
防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は管路分岐部保護ボック
スおよび埋設管路に関し、特にたとえば水道配管システ
ム(上水,簡水等)における本管から分岐管への分岐部
や、ガス配管システムにおける本管から供給管への分岐
部の耐震性能の向上を図る管路分岐部保護ボックスおよ
び埋設管路に関する。
スおよび埋設管路に関し、特にたとえば水道配管システ
ム(上水,簡水等)における本管から分岐管への分岐部
や、ガス配管システムにおける本管から供給管への分岐
部の耐震性能の向上を図る管路分岐部保護ボックスおよ
び埋設管路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地中に敷設される管路の本管であ
る水道用の配水管やガス用の本支管の途中に、分岐管で
ある給水管や供給管を接続する方法として、サドル付分
岐部を用いた分岐工法が広く知られている。図13に示
すこの種の分岐工法では、本管1の所定位置に穿孔して
形成する孔に対応するようにサドル付分岐部2を配置す
る。そして、本管1に突設されたサドル付分岐部2に
は、分岐管3が接続される。
る水道用の配水管やガス用の本支管の途中に、分岐管で
ある給水管や供給管を接続する方法として、サドル付分
岐部を用いた分岐工法が広く知られている。図13に示
すこの種の分岐工法では、本管1の所定位置に穿孔して
形成する孔に対応するようにサドル付分岐部2を配置す
る。そして、本管1に突設されたサドル付分岐部2に
は、分岐管3が接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのようにして施工さ
れた埋設管路において、地震等の地盤変位によって本管
1とサドル付分岐部2とが管軸方向(図中に矢印で示す
方向)に移動し、分岐管3に対して相対的に変位する
と、サドル付分岐部2が分岐管3に拘引される。そし
て、このときサドル付分岐部2が分岐管3側へ位置ずれ
して、本管1に穿孔して形成した孔が露出したり、サド
ル付分岐部2が土壌に対する抵抗となって分岐部分が破
損して、この部分から水またはガスが漏出してしまうと
いう問題点があった。
れた埋設管路において、地震等の地盤変位によって本管
1とサドル付分岐部2とが管軸方向(図中に矢印で示す
方向)に移動し、分岐管3に対して相対的に変位する
と、サドル付分岐部2が分岐管3に拘引される。そし
て、このときサドル付分岐部2が分岐管3側へ位置ずれ
して、本管1に穿孔して形成した孔が露出したり、サド
ル付分岐部2が土壌に対する抵抗となって分岐部分が破
損して、この部分から水またはガスが漏出してしまうと
いう問題点があった。
【0004】この問題を解決する一手段として、図14
に示すように分岐部2に本管1に穿孔して形成した孔の
周方向への回転機能を付加したり、分岐部2と分岐管3
とをチューブ等からなる伸縮可撓継手4を用いて接続
し、本管1と分岐管3との相対変位を吸収するようにし
ている。しかし、これらの手段では構造的に複雑である
ので、高価になってしまうという問題点があった。ま
た、サドル付分岐部2が土壌と直接接触しているので、
サドル付分岐部2が経時的に腐食するとその回転機能が
十分に発揮されない場合があり、長期にわたる機能保持
に不安があった。さらに、高速度の地盤変位に対して
も、分岐部2が追随して分岐部周辺が破損するのを防止
できるかどうかに不安があった。
に示すように分岐部2に本管1に穿孔して形成した孔の
周方向への回転機能を付加したり、分岐部2と分岐管3
とをチューブ等からなる伸縮可撓継手4を用いて接続
し、本管1と分岐管3との相対変位を吸収するようにし
ている。しかし、これらの手段では構造的に複雑である
ので、高価になってしまうという問題点があった。ま
た、サドル付分岐部2が土壌と直接接触しているので、
サドル付分岐部2が経時的に腐食するとその回転機能が
十分に発揮されない場合があり、長期にわたる機能保持
に不安があった。さらに、高速度の地盤変位に対して
も、分岐部2が追随して分岐部周辺が破損するのを防止
できるかどうかに不安があった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、よ
り安価に地震時の分岐部2や分岐管3の破損を防止する
ことができる、管路分岐部保護ボックスを提供すること
である。この発明の他の目的は、より安価に地震時の分
岐部2や分岐管3の破損を防止することができる、埋設
管路を提供することである。
り安価に地震時の分岐部2や分岐管3の破損を防止する
ことができる、管路分岐部保護ボックスを提供すること
である。この発明の他の目的は、より安価に地震時の分
岐部2や分岐管3の破損を防止することができる、埋設
管路を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、管路分岐
部を挟んで対向して本管を覆う1対の第1側壁、第1側
壁を連結して対向する1対の第2側壁、および分岐部か
ら間隔を隔てて設けられ第1側壁および第2側壁を連結
する屋根を備え、第1側壁の間隔は本管と地盤との相対
変位量に対応する長さを有し、さらに第2側壁の一方に
分岐管と地盤との相対変位量に対応する長さを有するか
つ分岐管が通る開口を形成した、管路分岐部保護ボック
スである。
部を挟んで対向して本管を覆う1対の第1側壁、第1側
壁を連結して対向する1対の第2側壁、および分岐部か
ら間隔を隔てて設けられ第1側壁および第2側壁を連結
する屋根を備え、第1側壁の間隔は本管と地盤との相対
変位量に対応する長さを有し、さらに第2側壁の一方に
分岐管と地盤との相対変位量に対応する長さを有するか
つ分岐管が通る開口を形成した、管路分岐部保護ボック
スである。
【0007】第2の発明は、第1の発明の管路分岐部保
護ボックスを用い、本管,本管に取り付けられる分岐部
および分岐部に接続される分岐管とを有する埋設管路で
あって、本管および分岐部を管路分岐部保護ボックスで
覆い分岐管を開口を通して分岐部に接続した、埋設管路
である。
護ボックスを用い、本管,本管に取り付けられる分岐部
および分岐部に接続される分岐管とを有する埋設管路で
あって、本管および分岐部を管路分岐部保護ボックスで
覆い分岐管を開口を通して分岐部に接続した、埋設管路
である。
【0008】
【作用】第1および第2の発明において、本管および分
岐部を第1側壁と第2側壁と屋根とからなる単純な構造
の箱体である管路分岐部保護ボックス(以下、単に「保
護ボックス」という)で覆い、分岐管を開口を通して分
岐部に接続して埋設管路を形成する。そして、箱体の対
向する第1側壁は、本管と地盤との相対変位量に対応す
る長さの間隔を有し、第2側壁の一方には、分岐管と地
盤との相対変位量に対応する長さを有する開口が形成さ
れる。したがって、地盤変位が生じて本管または分岐管
が地盤に対して相対的に変位しても、箱体内に配置され
た本管,分岐部および分岐管は、常に中空状の箱体内を
移動する。すなわち、分岐部には土壌による負荷がかか
らない。
岐部を第1側壁と第2側壁と屋根とからなる単純な構造
の箱体である管路分岐部保護ボックス(以下、単に「保
護ボックス」という)で覆い、分岐管を開口を通して分
岐部に接続して埋設管路を形成する。そして、箱体の対
向する第1側壁は、本管と地盤との相対変位量に対応す
る長さの間隔を有し、第2側壁の一方には、分岐管と地
盤との相対変位量に対応する長さを有する開口が形成さ
れる。したがって、地盤変位が生じて本管または分岐管
が地盤に対して相対的に変位しても、箱体内に配置され
た本管,分岐部および分岐管は、常に中空状の箱体内を
移動する。すなわち、分岐部には土壌による負荷がかか
らない。
【0009】
【発明の効果】第1および第2の発明によれば、単純な
構造の箱体を用いても、地盤変位が生じたときに分岐部
に土壌による負荷がかからないので、より安価に地震時
の分岐部や分岐管の破損を防止できる。この発明の上述
の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照
して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとな
ろう。
構造の箱体を用いても、地盤変位が生じたときに分岐部
に土壌による負荷がかからないので、より安価に地震時
の分岐部や分岐管の破損を防止できる。この発明の上述
の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照
して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとな
ろう。
【0010】
【実施例】図1および図2に示すこの実施例の保護ボッ
クス10は、図3に示すように地中に敷設される水道配
管システムの本管である配水管12と、配水管12に分
岐部である分水栓14を介して接続される分岐管である
給水管16との接続部分の耐震性能の向上を図るための
ものであって、箱状に形成される。ここで、給水管16
は、柔軟性に富んだポリエチレンのようなポリオレフィ
ン合成樹脂からなる。
クス10は、図3に示すように地中に敷設される水道配
管システムの本管である配水管12と、配水管12に分
岐部である分水栓14を介して接続される分岐管である
給水管16との接続部分の耐震性能の向上を図るための
ものであって、箱状に形成される。ここで、給水管16
は、柔軟性に富んだポリエチレンのようなポリオレフィ
ン合成樹脂からなる。
【0011】配水管12は、その管軸方向を略水平にす
るように配置され、その所定位置にはサドル18が取り
付けられる。サドル18は、配水管12の外周を受容可
能な内周を有する半割り構造に形成され、その上部の略
中央には、分水栓14が突設される。分水栓14は、所
定長さの円筒状に形成され、その軸方向と鉛直方向とが
一致するように配置される。分水栓14の内部と配水管
12の内部とは、連通される。分水栓14の軸方向の略
中央には円筒状に水平に延びる給水管16に接続するた
めの接続部14aが設けられ、接続部14aの内部は分
水栓14の内部に連通される。また、分水栓14の上方
端には、キャップ14bが設けられる。
るように配置され、その所定位置にはサドル18が取り
付けられる。サドル18は、配水管12の外周を受容可
能な内周を有する半割り構造に形成され、その上部の略
中央には、分水栓14が突設される。分水栓14は、所
定長さの円筒状に形成され、その軸方向と鉛直方向とが
一致するように配置される。分水栓14の内部と配水管
12の内部とは、連通される。分水栓14の軸方向の略
中央には円筒状に水平に延びる給水管16に接続するた
めの接続部14aが設けられ、接続部14aの内部は分
水栓14の内部に連通される。また、分水栓14の上方
端には、キャップ14bが設けられる。
【0012】保護ボックス10の対向する1対の第1側
壁20は、分水栓14を中央に挟むようにかつそれぞれ
の主面と、配水管12の管軸に対する垂直面とが略平行
に配置される。図4を参照して、対向する第1側壁20
の間隔Aは、想定される地盤歪みと定尺管である配水管
12の長さとによって設定され、たとえば配水管12の
長さが5mであって2%の地盤歪みを想定する場合に
は、この間隔Aは40cm程度に設定される。
壁20は、分水栓14を中央に挟むようにかつそれぞれ
の主面と、配水管12の管軸に対する垂直面とが略平行
に配置される。図4を参照して、対向する第1側壁20
の間隔Aは、想定される地盤歪みと定尺管である配水管
12の長さとによって設定され、たとえば配水管12の
長さが5mであって2%の地盤歪みを想定する場合に
は、この間隔Aは40cm程度に設定される。
【0013】図3および図5を参照して、第1側壁20
の大きさとしては、配水管12の外径より大きい幅と、
配水管12の軸芯から分水栓14のキャップ14bの上
端までの距離よりやや長い高さとを有する。そして、第
1側壁20の下端には、配水管12の外周の上方の半周
を受容可能な半円形の受容部20aが形成される。ま
た、第1側壁20の幅方向の一端には、互いに接近しつ
つその高さが低くなるテーパ部20bが形成される。そ
して、対向する1対の第1側壁20の幅方向の両端は、
対向する1対の第2側壁22によって連結される。
の大きさとしては、配水管12の外径より大きい幅と、
配水管12の軸芯から分水栓14のキャップ14bの上
端までの距離よりやや長い高さとを有する。そして、第
1側壁20の下端には、配水管12の外周の上方の半周
を受容可能な半円形の受容部20aが形成される。ま
た、第1側壁20の幅方向の一端には、互いに接近しつ
つその高さが低くなるテーパ部20bが形成される。そ
して、対向する1対の第1側壁20の幅方向の両端は、
対向する1対の第2側壁22によって連結される。
【0014】第2側壁22の第1側壁20におけるテー
パ部20b側の主面の中央には、第2側壁22の主面形
状と略相似であってやや小さい開口24が形成される。
ここで、開口24の配水管12の管軸方向に対応する幅
B(図4参照)は、給水管16と地盤との相対変位量に
対応する長さに設定され、本実施例では25cm程度に設
定される。そして、第1側壁20および第2側壁22に
よって上方から見て四角形に形成される各側壁の上端
は、分水栓14のキャップ14bから上方に間隔を隔て
る、屋根26によって連結される。
パ部20b側の主面の中央には、第2側壁22の主面形
状と略相似であってやや小さい開口24が形成される。
ここで、開口24の配水管12の管軸方向に対応する幅
B(図4参照)は、給水管16と地盤との相対変位量に
対応する長さに設定され、本実施例では25cm程度に設
定される。そして、第1側壁20および第2側壁22に
よって上方から見て四角形に形成される各側壁の上端
は、分水栓14のキャップ14bから上方に間隔を隔て
る、屋根26によって連結される。
【0015】保護ボックス10を用いて埋設管路を形成
するときには、まず、配水管12における分岐部分の表
面を十分に掃除し、サドル18を配置し、図示しないボ
ルト・ナット等を用いて締め付ける。次に、分水栓14
の上端のキャップ14bを外し、開いた状態の分水栓1
4をサドル18に取り付ける。そして、キャップ14b
を外した部分に穿孔機を配置して、配水管12の分岐部
分を穿孔し、その後穿孔機を取り外してからキャップ1
4bを取り付ける。
するときには、まず、配水管12における分岐部分の表
面を十分に掃除し、サドル18を配置し、図示しないボ
ルト・ナット等を用いて締め付ける。次に、分水栓14
の上端のキャップ14bを外し、開いた状態の分水栓1
4をサドル18に取り付ける。そして、キャップ14b
を外した部分に穿孔機を配置して、配水管12の分岐部
分を穿孔し、その後穿孔機を取り外してからキャップ1
4bを取り付ける。
【0016】そして、第1側壁20の受容部20aが配
水管12の外周を受容し、分水栓14を中央に囲むよう
に配水管12および分水栓14を保護ボックス10で覆
う。続いて、第2側壁22の一方に形成された開口24
から給水管16を通して、メカニカル形管継手28を用
いて給水管16を配水管12に対して上方から見て略直
角になるように接続し、その後埋設する。
水管12の外周を受容し、分水栓14を中央に囲むよう
に配水管12および分水栓14を保護ボックス10で覆
う。続いて、第2側壁22の一方に形成された開口24
から給水管16を通して、メカニカル形管継手28を用
いて給水管16を配水管12に対して上方から見て略直
角になるように接続し、その後埋設する。
【0017】このとき保護ボックス10の外部は土壌に
接触するが、保護ボックス10の内部は中空状に形成さ
れる。そして、図6に示すように給水管16の他端は、
地中の所定位置に配置される止水栓30に接続され、止
水栓30からは別の分岐管およびメータ等を介して家庭
用の水栓等に連結される。そのようにして施工された埋
設管路において、地震等の地盤変位によって、給水管1
6に対して配水管12および分水栓14が配水管12の
管軸方向に移動されると、図7(a)に示すように分水
栓14は保護ボックス10内を第1側壁20側に移動さ
れる。
接触するが、保護ボックス10の内部は中空状に形成さ
れる。そして、図6に示すように給水管16の他端は、
地中の所定位置に配置される止水栓30に接続され、止
水栓30からは別の分岐管およびメータ等を介して家庭
用の水栓等に連結される。そのようにして施工された埋
設管路において、地震等の地盤変位によって、給水管1
6に対して配水管12および分水栓14が配水管12の
管軸方向に移動されると、図7(a)に示すように分水
栓14は保護ボックス10内を第1側壁20側に移動さ
れる。
【0018】そして、第1側壁20のテーパ部20bの
間に配置された給水管16は、分水栓14側に曲げられ
る。このとき図7(b)からよくわかるように分水栓1
4および分水栓14に接続される給水管16は、中空で
ある保護ボックス10の内部を移動するので、分水栓1
4には土壌による負荷はかからない。一方、配水管12
および分水栓14に対して給水管16が配水管12の管
軸方向に移動されると、図8に示すように分水栓14に
接続された給水管16が給水管16の移動に追従するよ
うに開口24の幅方向に曲げられる。ここで開口24の
幅は、給水管16と地盤との相対変位量に対応する長さ
を有するので、分水栓14の周辺には土壌による負荷は
かからない。
間に配置された給水管16は、分水栓14側に曲げられ
る。このとき図7(b)からよくわかるように分水栓1
4および分水栓14に接続される給水管16は、中空で
ある保護ボックス10の内部を移動するので、分水栓1
4には土壌による負荷はかからない。一方、配水管12
および分水栓14に対して給水管16が配水管12の管
軸方向に移動されると、図8に示すように分水栓14に
接続された給水管16が給水管16の移動に追従するよ
うに開口24の幅方向に曲げられる。ここで開口24の
幅は、給水管16と地盤との相対変位量に対応する長さ
を有するので、分水栓14の周辺には土壌による負荷は
かからない。
【0019】この実施例によれば、保護ボックス10
は、単純な構造であって機械的な機構を伴わないので、
長期にわたり分岐部の破損等の防止を保持できる。ま
た、従来技術のように分水栓14に回転機能を付加した
り、分水栓14と給水管16との接続に伸縮可撓継手を
用いる必要がなく、しかも材質に廃棄用のプラスチック
を適用できるので、安価である。そして、保護ボックス
10を用いた埋設管路によれば、配水管12の分水栓1
4周辺に地盤変位に伴う土壌による負荷がかからないの
で、地震時の分水栓14の位置ずれや破損を防止でき
る。
は、単純な構造であって機械的な機構を伴わないので、
長期にわたり分岐部の破損等の防止を保持できる。ま
た、従来技術のように分水栓14に回転機能を付加した
り、分水栓14と給水管16との接続に伸縮可撓継手を
用いる必要がなく、しかも材質に廃棄用のプラスチック
を適用できるので、安価である。そして、保護ボックス
10を用いた埋設管路によれば、配水管12の分水栓1
4周辺に地盤変位に伴う土壌による負荷がかからないの
で、地震時の分水栓14の位置ずれや破損を防止でき
る。
【0020】また、上述の実施例では、保護ボックス1
0は、分水栓14の上部に被せるものであるので、配水
管12およびサドル18の下部は、土壌に接触してい
る。これに代えて、たとえば図9に示す保護ボックス4
0のように2つの箱体42および44を組み立てて、配
水管12およびサドル18の全周を包むように箱体内に
配置して、地盤変位による負荷を吸収するようにしても
よい。
0は、分水栓14の上部に被せるものであるので、配水
管12およびサドル18の下部は、土壌に接触してい
る。これに代えて、たとえば図9に示す保護ボックス4
0のように2つの箱体42および44を組み立てて、配
水管12およびサドル18の全周を包むように箱体内に
配置して、地盤変位による負荷を吸収するようにしても
よい。
【0021】なお、上述の実施例では、分水栓14をメ
カニカル形管継手28を用いて給水管16に接続する場
合を示したが、電気融着用継手を用いても接続できるこ
とはいうまでもない。図10に示すこの発明の他の実施
例の埋設管路は、上述の実施例で示した保護ボックス1
0(図中に2点鎖線で示す)をガス配管システムに使用
したものである。このガス配管システムは、本管である
本支管50を含み、本支管50の所定位置にはサドル付
分岐部52および54を介して分岐管である供給管56
が接続される。ここで、本支管50および供給管56
は、柔軟性に富んだポリエチレンのようなポリオレフィ
ン合成樹脂からなる。
カニカル形管継手28を用いて給水管16に接続する場
合を示したが、電気融着用継手を用いても接続できるこ
とはいうまでもない。図10に示すこの発明の他の実施
例の埋設管路は、上述の実施例で示した保護ボックス1
0(図中に2点鎖線で示す)をガス配管システムに使用
したものである。このガス配管システムは、本管である
本支管50を含み、本支管50の所定位置にはサドル付
分岐部52および54を介して分岐管である供給管56
が接続される。ここで、本支管50および供給管56
は、柔軟性に富んだポリエチレンのようなポリオレフィ
ン合成樹脂からなる。
【0022】図11に示すサドル付分岐部52は、本支
管50の上部に電気融着等によって固着される。そし
て、分岐部52の上方に配置されたキャップ52aを取
り外して、この部分から本支管50に穿孔する。一方、
図12に示すサドル付分岐部54は、本支管50の側部
に水平に電気融着等によって固着される。この実施例に
おいても、水道配管システムと同様に地盤変位が生じた
ときに分岐部52または54および分岐管である供給管
56の破損を防止できる安価な保護ボックス10および
埋設管路を提供できる。
管50の上部に電気融着等によって固着される。そし
て、分岐部52の上方に配置されたキャップ52aを取
り外して、この部分から本支管50に穿孔する。一方、
図12に示すサドル付分岐部54は、本支管50の側部
に水平に電気融着等によって固着される。この実施例に
おいても、水道配管システムと同様に地盤変位が生じた
ときに分岐部52または54および分岐管である供給管
56の破損を防止できる安価な保護ボックス10および
埋設管路を提供できる。
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1実施例における側面図を示す図解図であ
る。
る。
【図3】図1実施例で示した保護ボックスの内部を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図4】図1実施例で示した保護ボックスの内部を示す
図解図である。
図解図である。
【図5】図1実施例で保護ボックスの開口を示す斜視図
である。
である。
【図6】図1実施例を含む埋設管路を示す図解図であ
る。
る。
【図7】給水管に対して配水管および分水栓が配水管の
管軸方向に移動した状態を示す図解図である。
管軸方向に移動した状態を示す図解図である。
【図8】配水管および分水栓に対して給水管が配水管の
管軸方向に移動した状態を示す図解図である。
管軸方向に移動した状態を示す図解図である。
【図9】この発明の変形例を示す図解図である。
【図10】この発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図11】図10実施例における保護ボックスの内部を
示す図解図である。
示す図解図である。
【図12】図10実施例における保護ボックスの内部を
示す図解図である。
示す図解図である。
【図13】従来技術を示す斜視図である。
【図14】従来技術を示す斜視図である。
10,40 …管路分岐部保護ボックス 12 …配水管 14 …分水栓 14a …接続部 16 …給水管 18 …サドル 20 …第1側壁 22 …第2側壁 24 …開口 26 …屋根 28 …メカニカル形管継手 30 …止水栓 50 …本支管 52,54 …サドル付分岐部 56 …供給管 A …第1側壁の間隔 B …開口の幅
Claims (2)
- 【請求項1】管路分岐部を挟んで対向して本管を覆う1
対の第1側壁、 前記第1側壁を連結して対向する1対の第2側壁、およ
び前記分岐部から間隔を隔てて設けられ前記第1側壁お
よび前記第2側壁を連結する屋根を備え、 前記第1側壁の間隔は前記本管と地盤との相対変位量に
対応する長さを有し、さらに前記第2側壁の一方に分岐
管と地盤との相対変位量に対応する長さを有するかつ前
記分岐管が通る開口を形成した、管路分岐部保護ボック
ス。 - 【請求項2】請求項1記載の管路分岐部保護ボックスを
用い、本管,前記本管に取り付けられる分岐部および前
記分岐部に接続される分岐管とを有する埋設管路であっ
て、 前記本管および前記分岐部を前記管路分岐部保護ボック
スで覆い前記分岐管を前記開口を通して前記分岐部に接
続した、埋設管路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8159473A JPH109479A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 管路分岐部保護ボックスおよび埋設管路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8159473A JPH109479A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 管路分岐部保護ボックスおよび埋設管路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH109479A true JPH109479A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15694546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8159473A Pending JPH109479A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 管路分岐部保護ボックスおよび埋設管路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH109479A (ja) |
-
1996
- 1996-06-20 JP JP8159473A patent/JPH109479A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020604 |