JPH1094467A - 健康枕 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 好みや気分あるいはその他の状況に合わせて
感触や使用感を選択でき、また使用者の頭部及びその近
傍の血行促進効果があって安眠に有益であり、しかも清
潔さを容易に保つことができる枕を提供する。 【解決手段】 板状クッション層１に、多数のクッショ
ン材料２ａからなる高通気性，低蓄熱性のクッション材
料集合層２を積層し、この積層体を、上下面に各々マグ
ネット片４が分散固定されてなるメッシュ袋３で包み込
んだ構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、好みや気分あるい
はその他の状況に合わせて感触や使用感を選択でき、ま
た血行促進効果があり、清潔さも容易に保てる健康枕に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の健康枕には、クッション材料とし
て合成樹脂製のパイプ状小片を多数入れたものやウレタ
ン樹脂等の発泡体を矩形板状に成形してなるもの、ある
いはそれらを積層してなるものがあり、又、表面にマグ
ネットを配したもの等も考えられていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の健康
枕は、その材質に応じた効果、例えば通気性がよい、感
触が柔軟、或いは使用者の頭部及びその近傍の血行が促
進されて安眠に有益等の効果を個別にもつものの、１つ
の健康枕で多くの効果を発揮するもの、或いは好みや気
分、その他の状況に合わせて感触や使用感を選択できる
ものは見当たらなかった。

【０００４】本発明に係る健康枕は、前記のような実情
に鑑みてなされたもので、好みや気分あるいはその他の
状況に合わせて感触や使用感を選択でき、又、使用者の
頭部及びその近傍の血行促進効果があって安眠に有益で
あり、しかも清潔さを容易に保つことができると共に、
特に血行促進効果については健康枕両面で得られ、使用
上極めて便利で健康増進に役立つ健康枕を提供すること
を目的とする。

【０００５】又、本発明に係る第２の実施形態では、好
みや気分或いはその他の状況に合わせて感触や使用感を
選択でき、また使用者の頭部及びその近傍の血行促進効
果があって安眠に有益であり、しかも清潔さを容易に保
つことができ、又、特に清潔さについてはより十分に保
持できる便利で健康増進に役立つ健康枕を提供すること
を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る健康枕は、
板状クッション層と、この板状クッション層に積層され
た多数のクッション材料からなる高通気性、低蓄熱性の
クッション材料集合層と、これら両層を積層状態で包込
み収容するもので、その上下面に各々マグネット片が複
数個分散配置固定されてなるメッシュ袋とを設けること
により達成される。

【０００７】又、本発明に係る第２の健康枕において
は、一方の面にマグネット片が複数個分散配置固定され
てなる板状クッション層と、この板状クッション層の任
意の面に、メッシュ袋に収納された状態で積層される、
多数のクッション材料からなる高通気性、低蓄熱性のク
ッション材料集合層とを設けることにより達成される。

【０００８】両発明において、感触、使用感の異なる板
状クッション層とクッション材料集合層とを積層構成し
たことによれば、好みや気分に合わせて選択、使用でき
便利である。特に、クッション材料集合層側を使用した
場合、この層は多数のクッション材料からなり、頭部当
り部分が睡眠時の頭の動きに合わせて自在に変形してゆ
き、頭部当りが安定し安眠に有効である。又、このクッ
ション材料集合層は、高通気性、低蓄熱性をもつので、
頭部を冷涼に保ち、特に夏期や高熱時に優れた使用感が
得られる。冬期等において蓄熱性を優先させる場合に
は、板状クッション層側を使用すればよい。又、外側が
メッシュ袋であることから、健康枕の丸洗いが可能で清
潔さを保てる。更に、メッシュ袋にはマグネット片が分
散配置固定されているので、使用者の頭部や首から肩に
かけての部位の血行が促進され、不眠症、肩こり、頭痛
等によい効果が得られる。このマグネット片による血行
促進効果は、そのマグネット片がメッシュ袋上下面にあ
ることから健康枕両面で得られ、便利である。

【０００９】又、請求項２に開示した本発明によれば、
クッション材料集合層は板状クッション層から分離、独
立してメッシュ袋に収納されているので、例えば板状ク
ッション層を裏返してクッション材料集合層に積層する
ことでマグネット片を健康枕表面に露出させないように
したり、メッシュ袋に収納されたままクッション材料集
合層のみを丸洗いすることもできる。

【００１０】尚、請求項１、２のいずれの健康枕におい
ても、クッション材料として合成樹脂製のパイプ状小片
を用いれば、その向きにより指圧と同様な効果も得られ
る。クッション材料として適宜形状、寸法のセラミック
小片等の硬質小片を用いても上記指圧効果が得られる。
又、メッシュ袋の一辺をファスナ等で開閉自在にすれ
ば、使用者側でクッション材料集合層のクッション材料
の量を調整することが可能となり、個々人の好みに合わ
せられると共に、詰替えも可能となる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図１は請求項１の発明による健康枕
の一実施形態を示す斜視図、図２は図１の一部を切除し
て示した斜視図である。両図において、１は板状クッシ
ョン層、２は板状クッション層１に積層された多数のク
ッション材料２ａからなる高通気性、低蓄熱性のクッシ
ョン材料集合層、３はこれら両層１、２を積層状態で包
込み収容するもので、その上下面に各々マグネット片４
が複数個分散配置固定されてなるメッシュ袋である。実
際の製造に当っては、通常、メッシュ袋３に板状クッシ
ョン層１を挿入し、その後、メッシュ袋３内面とそのメ
ッシュ袋３内の上記板状クッション層１との間にクッシ
ョン材料２ａを適宜量挿入してクッション材料集合層２
が形成される。

【００１２】ここで、板状クッション層１は、クッショ
ン性をもつ板状体、例えばウレタン樹脂、オレフィン樹
脂等による発泡体を矩形板状に成形したものからなる。
又、クッション材料集合層２は、そのクッション材料２
ａとして、例えば合成樹脂製のパイプ状小片、セラミッ
ク小片、蕎麦殻、籾殻、繊維等が用いられ、それらを多
数集合して層状に形成したとき、高通気性、低蓄熱性を
もつものである。メッシュ袋３は、例えば化学繊維を用
いた網目状の矩形の袋体で、上記のようにその上下面
（下面図示省略）に各々マグネット片４が複数個分散配
置固定されている。マグネット片４は、ここでは円板状
に形成してあるが、その他の形状、たとえば球状、碁石
状、多角板状等であってもよく、又、図示例では２４個
配置固定したが、その数は健康枕寸法やマグネット片寸
法、或いはマグネット片４の磁力の強さ等によって適宜
選定される。このマグネット片４は接着剤等によってメ
ッシュ袋３に固定される。

【００１３】図３に示すように本発明に係る健康枕は、
実際には布製の枕袋６に挿入されるか、図示しない枕カ
バーに巻かれて使用される。この実施形態による健康枕
においては、感触、使用感の異なる板状クッション層１
とクッション材料集合層２とを積層構成したので、好み
や気分に合わせ、どちらでも自在に簡単に選んで（裏返
して）、即、使用できる利点がある。特に、クッション
材料集合層２側を上面に向けてを使用した場合、このク
ッション材料集合層２は多数のクッション材料２ａから
なり、頭部当り部分が睡眠時の頭の動きに合わせて自在
に変形してゆくので、頭部当りが無理なくスムーズに安
定して安眠に有効である。又、このクッション材料集合
層２は、高通気性、低蓄熱性をもつので、空気の流通が
よく、頭部を冷涼に保ち、特に夏期や高熱時に優れた使
用感が得られる。冬期等において蓄熱性を優先させる場
合には、板状クッション層１側を使用すれば（上面に向
ければよい）。又、外側がメッシュ袋３であることか
ら、健康枕の丸洗いも可能になり、常に清潔さを保つこ
とができる。更に、メッシュ袋３にはマグネット片４が
複数個、分散配置固定されているので、使用者の頭部や
首から肩にかけての部位に磁力線が放射され、その部位
の血行が促進され、不眠症、肩こり、頭痛等によい効果
が得られる。しかもこの効果は、マグネット片４がメッ
シュ袋３上下面にあることから、健康枕両面で得られる
ことになり、使用上至便であると共に、板状クッション
層１とクッション材料集合層２とが相乗的に作用して、
取扱性の向上と血行促進等の利点が一つの健康枕によっ
て達成できる従来にない効果を奏する。

【００１４】図４は請求項２の発明による健康枕の一実
施形態を一部切除して示す斜視図である。この図４にお
いて、１は一方の面にマグネット片４が複数個分散配置
固定されてなる板状クッション層、２は板状クッション
層１の任意の面、ここでは他方の面に、メッシュ袋３に
収納された状態で積層される、多数のクッション材料２
ａからなる高通気性、低蓄熱性のクッション材料集合層
である。

【００１５】ここで、マグネット片４、クッション材料
２ａは各々図１に示すものと同形状、同材質のものであ
る。マグネット片４は、ここでは１６個固定されている
が、適宜増減してもよい。板状クッション層１は、マグ
ネット片４が接着剤等によって固定されている点は異な
るが、その材質等は前記板状クッション層１と同様であ
る。また、クッション材料集合層２も、これが板状クッ
ション層１から分離独立してメッシュ袋３内に収納され
ている点は異なるが、その材質等は前記クッション材料
集合層２と同様である。メッシュ袋３はクッション材料
２ａのみを収納する点を除いて、従って、またその大き
さを異にする点を除いて、その材質等、前記メッシュ袋
３と同様である。

【００１６】図５に示すように本発明に係る健康枕は、
実際には布製の枕袋６に挿入されるか、図示しない健康
枕カバーに巻かれて使用される。尚、図５において図４
と同一符号は同一部分を示す。

【００１７】上述本発明に係る健康枕においては、各部
の材質に応じて図１に示す健康枕と同様の作用、効果が
発揮されることに加えて、次のような効果がある。すな
わち、板状クッション層１とクッション材料集合層２と
が分離しており、しかもクッション材料集合層２は独立
してメッシュ袋３に収納されているので、例えば板状ク
ッション層１を裏返してクッション材料集合層２に積層
することでマグネット片４を健康枕表面に露出させない
ようにすることができ、又、メッシュ袋３に収納された
ままクッション材料集合層２のみを丸洗いすることもで
きる。更に、板状クッション層１とクッション材料集合
層２とが相乗的に作用して、取扱性の向上と血行促進等
の利点が一つの健康枕によって達成できる従来にない効
果を奏する。尚、前記第２の実施形態では、板状クッシ
ョン層１をメッシュ袋３に収納したが、これにとらわれ
ず、板状クッション層１単体でもってクッション材料集
合層２に積層し、その上からシーツや毛布等を引き延べ
るようにしても良い。

【００１８】尚、図１及び図４いずれの健康枕において
も、クッション材料２ａとして合成樹脂製のパイプ状小
片を用いれば、その向きにより指圧と同様な効果も得ら
れる。クッション材料２ａとして適宜形状、寸法のセラ
ミック小片等の硬質小片を用いても上記指圧効果が得ら
れる。又、メッシュ袋３、４３の一辺側、例えば短辺側
をファスナで開閉自在にしてもよく、これによれば、使
用者側でクッション材料集合層２のクッション材料２ａ
の量を調整することが可能となり、個々人の好みに合わ
せられると共に、その詰替えも可能となる。

【００１９】

【発明の効果】本発明に係る健康枕によれば、好みや気
分あるいはその他の状況に合わせて感触や使用感を選択
でき、又、使用者の頭部及びその近傍の血行促進効果が
あって安眠に有益であり、しかも清潔さを容易に保つこ
とができ、又、特に血行促進効果については健康枕両面
で得られる便利で健康増進に役立ち、磁力とクッション
材料とが相乗的に作用して、健康増進に役立つ健康枕を
提供できるという効果がある。

【００２０】本発明に係る第２の健康枕によれば、好み
や気分あるいはその他の状況に合わせて感触や使用感を
選択でき、又、使用者の頭部及びその近傍の血行促進効
果があって安眠に有益であり、しかも清潔さを容易に保
つことができ、更に、特に清潔さについてはより十分に
達成できる便利で健康増進に役立つ健康枕を提供できる
という効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による健康枕の一実施形態を示す斜視図
である。

【図２】図１の一部を切除して示した斜視図である。

【図３】図１に示す本発明の使用時の状態の一部を切欠
して示す斜視図である。

【図４】本発明による第２の健康枕の使用時の状態の一
部を切欠して示す斜視図である。

【図５】図４に示す本発明の使用時の状態の一例を示す
斜視図である。

【符号の説明】

１ 板状クッション層 ２ クッション材料集合層 ２ａ クッション材料 ３ メッシュ袋 ４ マグネット片 ６ 枕カバー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 板状クッション層と、この板状クッショ
   ン層に積層された多数のクッション材料からなる高通気
   性、低蓄熱性のクッション材料集合層と、これら両層を
   積層状態で包込み収容するもので、その上下面に各々マ
   グネット片が複数個分散配置固定されてなるメッシュ袋
   とを具備することを特徴とする健康枕。
2. 【請求項２】 一方の面にマグネット片が複数個分散配
   置固定されてなる板状クッション層と、この板状クッシ
   ョン層の任意の面に、メッシュ袋に収納された状態で積
   層される、多数のクッション材料からなる高通気性、低
   蓄熱性のクッション材料集合層とを具備することを特徴
   とする健康枕。