JPH109401A - 軸受のシール装置 - Google Patents

軸受のシール装置

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Publication number
JPH109401A
JPH109401A JP8166962A JP16696296A JPH109401A JP H109401 A JPH109401 A JP H109401A JP 8166962 A JP8166962 A JP 8166962A JP 16696296 A JP16696296 A JP 16696296A JP H109401 A JPH109401 A JP H109401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lip
roll shaft
oil seal
seal
bearing
Prior art date
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Pending
Application number
JP8166962A
Other languages
English (en)
Inventor
Akitaka Kuwayama
彰崇 桑山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP8166962A priority Critical patent/JPH109401A/ja
Publication of JPH109401A publication Critical patent/JPH109401A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール機能を損なうことなしにオイルシール
およびロール軸の磨耗を抑制した、軸受のシール装置を
提供する。 【解決手段】 ロール軸と軸受のハウジングとの間にオ
イルシールを設置して軸受内部を密封するシール装置で
あって、オイルシールは、そのリップを径方向内側に緊
縮する押さえばねを有し、該押さえばねによって縮径さ
れるリップは、オイルシールに挿入されるロール軸によ
って弾性的に拡径されてロール軸との面接触を実現す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受の外部からの
異物の侵入、そして軸受に装着したロール軸の周囲から
の潤滑油の漏れを防止するための軸受のシール装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、連続鋳造設備、熱間圧延設備な
らびに冷間圧延設備など、多岐にわたる分野で使用され
るロールは、シール装置を介して軸受に装着されてい
る。この種のシール装置には、ロール軸と軸受との間
に、図1(a) または(b) に示すような、オイルシールを
用いる、手法が採られている。
【0003】すなわち、図1(a) に示すオイルシール
は、硬質ゴムからなるシール本体1のリップ2に押さえ
ばね3を適用した形式であり、同図(b) に示すオイルシ
ールは、押さえばね3を用いない形式であり、いずれも
金属環4によってシール本体1が補強されている。
【0004】そして、この種のオイルシールは、図2に
示すように、例えば軸受5にロール軸6を挿入した際に
軸方向外側の軸受カバー5aに設置し、リップ2の先端部
をロール軸6の周面に接触させて、軸受5内部の密封を
はかるのに用いるのが、一般的な実施形態である。
【0005】また、特開平5−212515号公報には、連続
鋳造設備の軸受けシールについて、多重シールにより密
封性を安定化することが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】いずれにしても、ロー
ル軸と軸受とのシールを行う従来のシール装置は、オイ
ルシールが汎用されているが、このオイルシールはロー
ル軸とリップとが線接触であるために接触面圧が大きく
なり、ロール軸表面およびリップ面共に磨耗が激しく、
長期間にわたって良好なシール特性を維持できないとこ
ろに問題があった。
【0007】なお、オイルシールのリップの軸に対する
締め代を減らしたり、図1(a) に示したタイプのオイル
シールでは、押さえばね力を弱めたりすることで、リッ
プの接触面圧を減少させることが可能であり、磨耗を減
少することができる。しかし、これらのシール装置はリ
ップの接触幅が狭いため、接触面圧が低いとリップの接
触部に異物等が噛み込み易くなり、シール性が維持でき
ない不利が依然として解消されないという問題があっ
た。
【0008】そこで、本発明の目的は、シール機能を損
なうことなしにオイルシールおよびロール軸の磨耗を抑
制した、軸受のシール装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記問題点
を解決するために、オイルシールのリップ接触面積を大
幅に拡大する一方、ロール軸およびリップの磨耗を抑制
するために、接触面圧は低く保つことのできる構造につ
いて、鋭意究明した結果、本発明を導くに到った。
【0010】すなわち、本発明は、ロール軸と軸受のハ
ウジングとの間にオイルシールを設置して軸受内部を密
封するシール装置であって、オイルシールは、そのリッ
プを径方向内側に緊縮する押さえばねを有し、該押さえ
ばねによって縮径されるリップは、オイルシールに挿入
されるロール軸によって弾性的に拡径されてロール軸と
面接触することを特徴とするシール装置である。
【0011】なお、本発明における上記シール装置は、
低い接触面圧で広い接触面積を有する面接触するリップ
に対し、その全幅にわたり、複数個の押さえばねをほぼ
均等に分散配置することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】図3に、本発明で使用するオイル
シールを示す。このオイルシールは、硬質ゴムまたは鉛
などの軟質金属からなるシール本体7のリップ8を従来
に比較して幅を広くするとともに、このリップ8を、図
示例では複数の押さえばね9によって緊縮することによ
って、リップ8の径が先端に向かって漸減する形状にな
る。ここでは、リップ8の基部での内径が、対象となる
ロール軸の外径とほぼ一致することが、肝要である。
【0013】そして、このオイルシールを、図4に示す
ように、軸受5の軸受カバー5aに設置してロール軸6を
装着すると、ロール軸6の挿入によって、同図に鎖線で
示されたオイルシールのリップ8が押し広げられる結
果、リップ8は弾性的に拡径して同図に示す状態にな
る。すなわち、リップ8の基部から先端にかけてロール
軸6の周面と全面的に接触することになり、低い接触面
圧下での接触面積の拡大が実現する。
【0014】従って、接触面積の増大によって、シール
性の向上は勿論、異物等がロール軸とリップとの間に噛
み込んでも、直接軸受内に侵入しないため、侵入後にロ
ール軸廻りに供給されるグリースの油圧により、外部に
排出されることになる。また、接触面圧を低く抑えてい
るので、ロール軸表面とリップ面との磨耗を低減でき、
シール性を長期間維持できる。ちなみに、発熱によるリ
ップ材の劣化を防ぐためには、ロール軸の回転が低いこ
とが好ましく、例えば、連続鋳造機のセグメントロール
は、軸の周速が最大0.05m/s程度であるから、本
発明の適用に有利である。
【0015】上記押さえばね9は、単一でもよいが、接
触面に均一に締めつけ力が加わるように、複数個の押さ
えばね9を、リップのロール軸方向の全幅にわたってほ
ぼ均等に分散配置することが好ましい。なお、この押さ
えばね9は、ばね鋼やステンレス鋼などの各種金属のほ
か、プラスチック, ゴムなどを素材としたもの、たとえ
ば2〜10mmφサイズのコイルばねとしたもの、もしく
はさらにその表面や外側をゴムなどにて被覆した構造の
ものを用いる。
【0016】
【実施例】本発明のシール装置を連続鋳造設備のセグメ
ントロールに適用した場合、オイルシールのリップとロ
ール軸との接触面積を、例えば図1に示した形式のもの
に比較して、10〜250倍に拡大でき、一方、接触面
圧は、図1に示した形式のものが8kgf /cm2 程度であ
ったのに対して、0.5kgf /cm2 以下になった。
【0017】そして、実際の連続鋳造において、本発明
のシール装置を適用したセグメントロールを、図1(a)
による在来のシール装置を適用したセグメントロールと
比較したところ、軸受の寿命は2倍になる一方で、シー
ル性は、軸受内への水侵入が1/2、ダスト侵入が1/
3に、それぞれ抑制された。
【0018】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明は、従来シー
ル装置に比し、オイルシールのリップとロール軸との接
触面積を大幅に拡大し、その接触を押さえばねにより保
持することにより、優れたシール性を安定的に維持でき
るようになった。また、接触面積を拡大したことで、接
触面圧は小さくなる結果、ロール軸およびリップの磨耗
量が減り、シール性が長期的にも安定し、シール装置の
長寿命化を達成し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のオイルシールを示す図である。
【図2】従来のオイルシールを装着した軸受を示す図で
ある。
【図3】本発明のオイルシールを示す図である。
【図4】本発明のオイルシールを装着した軸受を示す図
である。
【符号の説明】
1 シール本体 2 リップ 3 押さえばね 4 金属環 5 軸受 5a 軸受カバー 6 ロール軸 7 シール本体 8 リップ 9 押さえばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール軸と軸受のハウジングとの間にオ
    イルシールを設置して軸受内部を密封するシール装置で
    あって、オイルシールは、そのリップを径方向内側に緊
    縮する押さえばねを有し、該押さえばねによって縮径さ
    れるリップは、オイルシールに挿入されるロール軸によ
    って弾性的に拡径されてロール軸と面接触することを特
    徴とする軸受のシール装置。
  2. 【請求項2】 低い接触面圧で広い接触面積を有する面
    接触するリップに対し、その全幅にわたり、複数個の押
    さえばねをほぼ均等に分散配置したことを特徴とする請
    求項1に記載のシール装置。
JP8166962A 1996-06-27 1996-06-27 軸受のシール装置 Pending JPH109401A (ja)

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JP8166962A JPH109401A (ja) 1996-06-27 1996-06-27 軸受のシール装置

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JPH109401A true JPH109401A (ja) 1998-01-13

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ID=15840856

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JP (1) JPH109401A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009068613A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Keeper Co Ltd オイルシール
JP2009522528A (ja) * 2006-01-05 2009-06-11 サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション 環状シールおよび環状シールを含むポンプ

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