JPH109394A - シリンダヘッドガスケット - Google Patents
シリンダヘッドガスケットInfo
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- JPH109394A JPH109394A JP15933596A JP15933596A JPH109394A JP H109394 A JPH109394 A JP H109394A JP 15933596 A JP15933596 A JP 15933596A JP 15933596 A JP15933596 A JP 15933596A JP H109394 A JPH109394 A JP H109394A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製作工数を掛けずに、且つ安価に、シール部
材の圧壊を防止してシール部材の機能維持を確保したシ
リンダヘッドガスケットを提供する。 【解決手段】 ストッパ５は、シール部材４と同一の硬
質樹脂系材からなり、スクリーン印刷の手法を用いて、
これをガスケット本体１ａの両面にシール部材４と共に
付着させたもので、このストッパ５の大きさが適宜に決
定されたガスケット１では、ヘッド２やブロック３から
押圧力が付与されると、ストッパ５の幅５ａが伸延変形
して幅５ｂとなる一方、シール部材４も許容応力限度内
の使用応力を受け幅４ａが伸延変形して幅４ｂとなる。
このような状態の下では、ストッパ５が、自らの圧縮変
形によって上記押圧力を主として支持し、場合によりシ
ール部材４と共に支持するので、シール部材４には、そ
の許容応力限度以下であって、水や油洩れを防止するの
に適宜な応力を付与せしめることができる。
材の圧壊を防止してシール部材の機能維持を確保したシ
リンダヘッドガスケットを提供する。 【解決手段】 ストッパ５は、シール部材４と同一の硬
質樹脂系材からなり、スクリーン印刷の手法を用いて、
これをガスケット本体１ａの両面にシール部材４と共に
付着させたもので、このストッパ５の大きさが適宜に決
定されたガスケット１では、ヘッド２やブロック３から
押圧力が付与されると、ストッパ５の幅５ａが伸延変形
して幅５ｂとなる一方、シール部材４も許容応力限度内
の使用応力を受け幅４ａが伸延変形して幅４ｂとなる。
このような状態の下では、ストッパ５が、自らの圧縮変
形によって上記押圧力を主として支持し、場合によりシ
ール部材４と共に支持するので、シール部材４には、そ
の許容応力限度以下であって、水や油洩れを防止するの
に適宜な応力を付与せしめることができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダヘッドと
シリンダブロックとの間に介装されるシリンダヘッドガ
スケットに関し、特にガスケット本体の水や油等の流体
孔部のまわりにシール部材を配設してなるシリンダヘッ
ドガスケットに関する。
シリンダブロックとの間に介装されるシリンダヘッドガ
スケットに関し、特にガスケット本体の水や油等の流体
孔部のまわりにシール部材を配設してなるシリンダヘッ
ドガスケットに関する。
【０００２】
【従来の技術】シリンダヘッドとシリンダブロックとの
間に介装されるシリンダヘッドガスケットでは、そのガ
スケット本体に穿設された水孔や油孔部に対するシール
性を高める手段として、従来から各種のものがある。こ
のような手段の一つとして、図５に示すように、ヘッド
１０１とブロック１０２との間に介装されたガスケット
１００において、その本体１００ａに穿設された水や油
等の流体孔部１００ｂのまわりに、例えばゴム製薄膜の
シール部材１０３を所謂スクリーン印刷の手法で付着さ
せたものがある。このような手法によって製造されたガ
スケット１００は、流体孔部１００ｂのまわりにＯリン
グ（図示せず）のようなガスケット本体１００ａとは別
体の部材を嵌合させてなるものに比べ、工数を要せず製
造コストが安価であるために、広く用いられている。
間に介装されるシリンダヘッドガスケットでは、そのガ
スケット本体に穿設された水孔や油孔部に対するシール
性を高める手段として、従来から各種のものがある。こ
のような手段の一つとして、図５に示すように、ヘッド
１０１とブロック１０２との間に介装されたガスケット
１００において、その本体１００ａに穿設された水や油
等の流体孔部１００ｂのまわりに、例えばゴム製薄膜の
シール部材１０３を所謂スクリーン印刷の手法で付着さ
せたものがある。このような手法によって製造されたガ
スケット１００は、流体孔部１００ｂのまわりにＯリン
グ（図示せず）のようなガスケット本体１００ａとは別
体の部材を嵌合させてなるものに比べ、工数を要せず製
造コストが安価であるために、広く用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シール
部材を付着させてなるガスケットには、下記のような問
題がある。即ち、ガスケットに付着されるシール部材の
膜厚は極めて薄く、しかも、ヘッドやブロックからの押
圧力を支持するその受圧面積は小さいために、このシー
ル部材には、上記押圧力をそれ自体の変形によって支持
する間も無く、その許容応力限度以上の過大圧縮応力が
付与される結果、シール部材が圧壊して水や油洩れを生
ぜしめるという問題があった。特に、ガスケット本体が
ステンレス鋼等の非圧縮性の材質で構成され、その本体
の硬度が薄膜シール部材のそれに比べ高い場合には、上
記押圧力がガスケット本体の塑性変形で緩和されること
なくそのままシール部材に作用するので、シール部材が
圧壊し易く水や油洩れを生じ易いという問題があった。
部材を付着させてなるガスケットには、下記のような問
題がある。即ち、ガスケットに付着されるシール部材の
膜厚は極めて薄く、しかも、ヘッドやブロックからの押
圧力を支持するその受圧面積は小さいために、このシー
ル部材には、上記押圧力をそれ自体の変形によって支持
する間も無く、その許容応力限度以上の過大圧縮応力が
付与される結果、シール部材が圧壊して水や油洩れを生
ぜしめるという問題があった。特に、ガスケット本体が
ステンレス鋼等の非圧縮性の材質で構成され、その本体
の硬度が薄膜シール部材のそれに比べ高い場合には、上
記押圧力がガスケット本体の塑性変形で緩和されること
なくそのままシール部材に作用するので、シール部材が
圧壊し易く水や油洩れを生じ易いという問題があった。
【０００４】本発明の目的は、シール部材に対する圧壊
を防止して、シール部材の機能維持を確保したシリンダ
ヘッドガスケットを提供することにある。また、本発明
の目的は、製作工数を掛けずに、且つ安価に、シール部
材の圧壊を防止してシール部材の機能維持を確保したシ
リンダヘッドガスケットを提供することにある。
を防止して、シール部材の機能維持を確保したシリンダ
ヘッドガスケットを提供することにある。また、本発明
の目的は、製作工数を掛けずに、且つ安価に、シール部
材の圧壊を防止してシール部材の機能維持を確保したシ
リンダヘッドガスケットを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のシリンダヘッドガスケットは、ガスケット
本体に穿設された水や油等の流体孔部のまわりにシール
部材が配設され、そのシール部材のまわりに、シール部
材にその許容応力限度以上の過大応力が付与されるのを
防止するためのストッパが配設されてなるものである。
このストッパは、シール部材の内周側、即ち水や油等の
流体孔部の外周側とシール部材の内周側との間の円周に
沿って配設されるようにしたもの、或いはシール部材の
外周側に沿って配設されるようにしたもののいずれでも
よい。また、ストッパは、いかなる材質、例えば金属
系、樹脂系或いはゴム系材からなるものであってもよい
が、シール部材の許容応力限度に比べその許容応力限度
が大きく、且つ、ヘッドやブロック等からの押圧力に耐
え得るものであることが好ましい。また、ストッパは、
ヘッドやブロック等からの押圧力のほぼ全てを、或いは
一部を支持して、シール部材にはその許容応力限度以上
の過大応力が付与されないように所要の大きさ（＝受圧
面積×厚み）を有するものであれば、シール部材の内周
又は外周側に沿って形成されるその横断面形状は、いか
なる形状のものであってもよい。更に、シール部材の内
周又は外周側に沿って形成されるその形態は、内周又は
外周側に沿って全周ではなく、部分的に形成されるもの
であってもよい。これにより、ヘッドやブロック等から
押圧力が付与されたときには、ストッパがこの押圧力を
主として、場合によりシール部材と共に支持する一方、
このシール部材には、その許容応力限度以下であって、
水や油洩れを防止するのに適宜な応力を付与して過大応
力が付与されないようにするので、シール部材の圧壊を
防止でき、その機能維持を確保できる。
に、本発明のシリンダヘッドガスケットは、ガスケット
本体に穿設された水や油等の流体孔部のまわりにシール
部材が配設され、そのシール部材のまわりに、シール部
材にその許容応力限度以上の過大応力が付与されるのを
防止するためのストッパが配設されてなるものである。
このストッパは、シール部材の内周側、即ち水や油等の
流体孔部の外周側とシール部材の内周側との間の円周に
沿って配設されるようにしたもの、或いはシール部材の
外周側に沿って配設されるようにしたもののいずれでも
よい。また、ストッパは、いかなる材質、例えば金属
系、樹脂系或いはゴム系材からなるものであってもよい
が、シール部材の許容応力限度に比べその許容応力限度
が大きく、且つ、ヘッドやブロック等からの押圧力に耐
え得るものであることが好ましい。また、ストッパは、
ヘッドやブロック等からの押圧力のほぼ全てを、或いは
一部を支持して、シール部材にはその許容応力限度以上
の過大応力が付与されないように所要の大きさ（＝受圧
面積×厚み）を有するものであれば、シール部材の内周
又は外周側に沿って形成されるその横断面形状は、いか
なる形状のものであってもよい。更に、シール部材の内
周又は外周側に沿って形成されるその形態は、内周又は
外周側に沿って全周ではなく、部分的に形成されるもの
であってもよい。これにより、ヘッドやブロック等から
押圧力が付与されたときには、ストッパがこの押圧力を
主として、場合によりシール部材と共に支持する一方、
このシール部材には、その許容応力限度以下であって、
水や油洩れを防止するのに適宜な応力を付与して過大応
力が付与されないようにするので、シール部材の圧壊を
防止でき、その機能維持を確保できる。
【０００６】また、本発明のシリンダヘッドガスケット
は、ストッパをシール部材と同一の材質とするものであ
り、このようにシール部材とストッパとを、例えば硬質
樹脂系材によって構成することにより、ストッパをシー
ル部材の内周側又は外周側に沿って、シール部材と共
に、例えばスクリーン印刷の手法で付着させることがで
きる。しかも、ストッパの大きさ（＝受圧面積×膜厚）
を適宜なものとすることにより、上記押圧力をシール部
材とストッパとの両者によって、場合により主としてス
トッパで支持する一方、このシール部材には、その許容
応力限度以下であって、水や油洩れを防止するのに適宜
な応力を付与して過大応力が付与されるのを防止でき
る。したがって、ストッパをシール部材と同一の材質で
構成することにより、製作工数を掛けずに、且つ安価に
シール部材の圧壊防止を図れ、シール部材の機能維持を
確保できる。更に、両者を同一の材質で構成することで
得られる利点は、ヘッドやブロック等からの押圧力に応
じて、即ち、ヘッドやブロック等に対するボルト締付け
力の如何によってストッパの大きさを適宜に設計変更で
きるので、シール部材そのものの大きさは変えることな
く、上記締付け力に応じたガスケットを、製作工数を掛
けずに、且つ安価に提供できることである。
は、ストッパをシール部材と同一の材質とするものであ
り、このようにシール部材とストッパとを、例えば硬質
樹脂系材によって構成することにより、ストッパをシー
ル部材の内周側又は外周側に沿って、シール部材と共
に、例えばスクリーン印刷の手法で付着させることがで
きる。しかも、ストッパの大きさ（＝受圧面積×膜厚）
を適宜なものとすることにより、上記押圧力をシール部
材とストッパとの両者によって、場合により主としてス
トッパで支持する一方、このシール部材には、その許容
応力限度以下であって、水や油洩れを防止するのに適宜
な応力を付与して過大応力が付与されるのを防止でき
る。したがって、ストッパをシール部材と同一の材質で
構成することにより、製作工数を掛けずに、且つ安価に
シール部材の圧壊防止を図れ、シール部材の機能維持を
確保できる。更に、両者を同一の材質で構成することで
得られる利点は、ヘッドやブロック等からの押圧力に応
じて、即ち、ヘッドやブロック等に対するボルト締付け
力の如何によってストッパの大きさを適宜に設計変更で
きるので、シール部材そのものの大きさは変えることな
く、上記締付け力に応じたガスケットを、製作工数を掛
けずに、且つ安価に提供できることである。
【０００７】また、本発明のシリンダヘッドガスケット
は、ストッパをシール部材と同一の材質で構成し、しか
も、両者を一体化させてなるものである。一体化して形
成されたその横断面の幅が３〜４ｍｍぐらいに達する
と、その横断面の中央部付近にダレ（凹部）を生じて表
面張力が弱まり、却って上記押圧力に耐え得ないものと
なるので、これを限度として、上記押圧力が付与された
ときの上記幅の変形量を、５〜６ｍｍを越えない程度に
するのが好ましい。
は、ストッパをシール部材と同一の材質で構成し、しか
も、両者を一体化させてなるものである。一体化して形
成されたその横断面の幅が３〜４ｍｍぐらいに達する
と、その横断面の中央部付近にダレ（凹部）を生じて表
面張力が弱まり、却って上記押圧力に耐え得ないものと
なるので、これを限度として、上記押圧力が付与された
ときの上記幅の変形量を、５〜６ｍｍを越えない程度に
するのが好ましい。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るシリン
ダヘッドガスケットの第１実施例について図１及び２を
参照して説明する。本実施例のシリンダヘッドガスケッ
ト１は、同図に示すように、シリンダヘッド２とシリン
ダブロック３との間に介装されるもので、ガスケット本
体１ａをステンレス鋼製薄板で構成し、ガスケット本体
１ａに穿設された水や油等の流体孔部１ｂのまわりで、
且つ、流体孔部１ｂの中心から半径Ａのところに、この
水や油等の流体に対するシール性を高めるためのシール
部材４が配設されている。このシール部材４は、本体１
ａの両面に配設されており、その略矩形横断面の幅４ａ
は、およそ１．５ｍｍで、その膜厚は、およそ０．０５
ｍｍぐらいに形成されている。そして、シール部材４の
外周側で、且つ、流体孔部１ｂの中心から半径Ｂのとこ
ろには、このシール部材４に許容応力限度以上の過大応
力が付与されるのを防止するためのストッパ５が配設さ
れている。このストッパ５は、シール部材４と同一の硬
質樹脂系材からなり、また、シール部材４と同様に本体
１ａの両面に配設され、その略矩形横断面の幅５ａは、
およそ２．０ｍｍで、その膜厚は、シール部材４のそれ
より厚く、０．０８〜０．１ぐらいに形成されている。
このようなストッパ５は、スクリーン印刷の手法を用い
れば、容易にガスケット本体１ａの両面にシール部材４
と共に、しかも、シール部材４の膜厚の如何に関わりな
く所望の厚さに付着させることができるので、かかるス
トッパ５を配設する場合でも、製作工数を掛けることな
く、且つ安価にガスケット１を製作できる。
ダヘッドガスケットの第１実施例について図１及び２を
参照して説明する。本実施例のシリンダヘッドガスケッ
ト１は、同図に示すように、シリンダヘッド２とシリン
ダブロック３との間に介装されるもので、ガスケット本
体１ａをステンレス鋼製薄板で構成し、ガスケット本体
１ａに穿設された水や油等の流体孔部１ｂのまわりで、
且つ、流体孔部１ｂの中心から半径Ａのところに、この
水や油等の流体に対するシール性を高めるためのシール
部材４が配設されている。このシール部材４は、本体１
ａの両面に配設されており、その略矩形横断面の幅４ａ
は、およそ１．５ｍｍで、その膜厚は、およそ０．０５
ｍｍぐらいに形成されている。そして、シール部材４の
外周側で、且つ、流体孔部１ｂの中心から半径Ｂのとこ
ろには、このシール部材４に許容応力限度以上の過大応
力が付与されるのを防止するためのストッパ５が配設さ
れている。このストッパ５は、シール部材４と同一の硬
質樹脂系材からなり、また、シール部材４と同様に本体
１ａの両面に配設され、その略矩形横断面の幅５ａは、
およそ２．０ｍｍで、その膜厚は、シール部材４のそれ
より厚く、０．０８〜０．１ぐらいに形成されている。
このようなストッパ５は、スクリーン印刷の手法を用い
れば、容易にガスケット本体１ａの両面にシール部材４
と共に、しかも、シール部材４の膜厚の如何に関わりな
く所望の厚さに付着させることができるので、かかるス
トッパ５を配設する場合でも、製作工数を掛けることな
く、且つ安価にガスケット１を製作できる。
【０００９】ところで、このストッパ５の大きさは、上
記押圧力を主としてストッパ５で、場合によりシール部
材４と共に支持できるように、また、シール部材４に少
なくともその許容応力限度以上の過大応力が付与されな
いように決定されなければならない。また、本実施例の
ように、ストッパ５の膜厚がシール部材４のそれより厚
く形成される場合については、その受圧面積は上記押圧
力による圧縮変形に応じて上記幅５ａが伸延変形するの
で、これに留意する必要がある。よって、ストッパ５の
大きさは、その配設される位置や上記押圧力によるその
圧縮・伸延変形の度合い等に留意して、シール部材４の
使用応力が水や油洩れを防止するのに適宜な応力で、し
かも、その使用応力が、 使用応力＜この硬質樹脂系材の許容応力 を満たすように決定されるのが好ましい。
記押圧力を主としてストッパ５で、場合によりシール部
材４と共に支持できるように、また、シール部材４に少
なくともその許容応力限度以上の過大応力が付与されな
いように決定されなければならない。また、本実施例の
ように、ストッパ５の膜厚がシール部材４のそれより厚
く形成される場合については、その受圧面積は上記押圧
力による圧縮変形に応じて上記幅５ａが伸延変形するの
で、これに留意する必要がある。よって、ストッパ５の
大きさは、その配設される位置や上記押圧力によるその
圧縮・伸延変形の度合い等に留意して、シール部材４の
使用応力が水や油洩れを防止するのに適宜な応力で、し
かも、その使用応力が、 使用応力＜この硬質樹脂系材の許容応力 を満たすように決定されるのが好ましい。
【００１０】上述のようにしてシール部材４に対するス
トッパ５の大きさが決定されたガスケット１では（図２
（Ａ））、ヘッド２やブロック３から押圧力が付与され
ると、ストッパ５の幅５ａが伸延変形して幅５ｂとなる
一方、シール部材４も許容応力限度内の使用応力を受け
幅４ａが伸延変形して幅４ｂとなる（図２（Ｂ））。し
かるに、このような状態の下では、ストッパ５が、自ら
の圧縮変形によって上記押圧力を主として支持し、場合
によりシール部材４と共に支持するので、シール部材４
には、その許容応力限度以下であって、水や油洩れを防
止するのに適宜な応力を付与せしめることができ、した
がって、シール部材４が、過大応力によって圧壊される
ようなことはなく、水や油洩れの防止機能を維持でき
る。
トッパ５の大きさが決定されたガスケット１では（図２
（Ａ））、ヘッド２やブロック３から押圧力が付与され
ると、ストッパ５の幅５ａが伸延変形して幅５ｂとなる
一方、シール部材４も許容応力限度内の使用応力を受け
幅４ａが伸延変形して幅４ｂとなる（図２（Ｂ））。し
かるに、このような状態の下では、ストッパ５が、自ら
の圧縮変形によって上記押圧力を主として支持し、場合
によりシール部材４と共に支持するので、シール部材４
には、その許容応力限度以下であって、水や油洩れを防
止するのに適宜な応力を付与せしめることができ、した
がって、シール部材４が、過大応力によって圧壊される
ようなことはなく、水や油洩れの防止機能を維持でき
る。
【００１１】次に、第２実施例に係るガスケット１０に
ついて図３及び４を参照して説明する。尚、図３及び４
において図１及び２と同一部材には同一の符号を付すと
ともに、その説明は割愛する。本実施例のガスケット１
０が第１実施例のガスケット１と異なるところは、シー
ル部材４とストッパ１１との配設位置が異なっている点
である。即ち、ストッパ１１は、シール部材４の内周側
で、且つ、本体１０ａに穿設された流体孔部１０ｂの中
心から半径Ｃのところに、このシール部材４に許容応力
限度以上の過大応力が付与されるのを防止するために配
設されている。この場合にも、ストッパ５の大きさは、
その配設される位置や上記押圧力によるその圧縮・伸延
変形の度合い等に留意して、シール部材４の使用応力が
水や油洩れを防止するのに適宜な応力で、しかも、その
使用応力が、上述の 使用応力＜この硬質樹脂系材の許容応力 を満たすように決定されるのが好ましい。尚、本実施例
においても、ストッパ１１の膜厚は、第１実施例と同様
に、シール部材４のそれより厚く形成されている。した
がって、シール部材４に対し、第１実施例のようにスト
ッパ５を外周側に配設した場合と、第２実施例のように
ストッパ１１を内周側に配設した場合とを比較すると、
押圧力の大きさやシール部材４の大きさ等の条件が同一
であるとすれば、Ｂ＞Ｃであるから、水や油洩れを防止
するのに適宜な応力を付与せしめるためには、上記押圧
力によって伸延変形した幅５ｂ及び１１ｂにおいては５
ｂ＜１１ｂであることを要し、よって、シール部材４に
許容応力限度以上の過大応力が付与されるのを防止する
ためには、単純には内周側に配設されるストッパ１１の
略矩形横断面の幅を外周側に配設されるストッパ５のそ
れより大きくする必要があると言える。
ついて図３及び４を参照して説明する。尚、図３及び４
において図１及び２と同一部材には同一の符号を付すと
ともに、その説明は割愛する。本実施例のガスケット１
０が第１実施例のガスケット１と異なるところは、シー
ル部材４とストッパ１１との配設位置が異なっている点
である。即ち、ストッパ１１は、シール部材４の内周側
で、且つ、本体１０ａに穿設された流体孔部１０ｂの中
心から半径Ｃのところに、このシール部材４に許容応力
限度以上の過大応力が付与されるのを防止するために配
設されている。この場合にも、ストッパ５の大きさは、
その配設される位置や上記押圧力によるその圧縮・伸延
変形の度合い等に留意して、シール部材４の使用応力が
水や油洩れを防止するのに適宜な応力で、しかも、その
使用応力が、上述の 使用応力＜この硬質樹脂系材の許容応力 を満たすように決定されるのが好ましい。尚、本実施例
においても、ストッパ１１の膜厚は、第１実施例と同様
に、シール部材４のそれより厚く形成されている。した
がって、シール部材４に対し、第１実施例のようにスト
ッパ５を外周側に配設した場合と、第２実施例のように
ストッパ１１を内周側に配設した場合とを比較すると、
押圧力の大きさやシール部材４の大きさ等の条件が同一
であるとすれば、Ｂ＞Ｃであるから、水や油洩れを防止
するのに適宜な応力を付与せしめるためには、上記押圧
力によって伸延変形した幅５ｂ及び１１ｂにおいては５
ｂ＜１１ｂであることを要し、よって、シール部材４に
許容応力限度以上の過大応力が付与されるのを防止する
ためには、単純には内周側に配設されるストッパ１１の
略矩形横断面の幅を外周側に配設されるストッパ５のそ
れより大きくする必要があると言える。
【００１２】ところで、上記第１実施例及び第２実施例
では、ストッパ５及び１１の膜厚がシール部材４のそれ
より厚く形成される場合について説明した。しかるに、
両者の膜厚が同一の場合においても、シール部材４の使
用応力が、少なくとも、上述の、 使用応力＜この硬質樹脂系材の許容応力 を満たすように、ストッパの大きさを決定することによ
り、かかる場合にも、シール部材４の圧壊を防止して、
その機能維持を確保できる。
では、ストッパ５及び１１の膜厚がシール部材４のそれ
より厚く形成される場合について説明した。しかるに、
両者の膜厚が同一の場合においても、シール部材４の使
用応力が、少なくとも、上述の、 使用応力＜この硬質樹脂系材の許容応力 を満たすように、ストッパの大きさを決定することによ
り、かかる場合にも、シール部材４の圧壊を防止して、
その機能維持を確保できる。
【００１３】
【発明の効果】本発明のシリンダヘッドガスケットによ
れば、シール部材に対する圧壊を防止して、シール部材
の機能維持を確保できる。また、本発明のシリンダヘッ
ドガスケットによれば、製作工数を掛けずに、且つ安価
に、シール部材の圧壊を防止してシール部材の機能維持
を確保できる。
れば、シール部材に対する圧壊を防止して、シール部材
の機能維持を確保できる。また、本発明のシリンダヘッ
ドガスケットによれば、製作工数を掛けずに、且つ安価
に、シール部材の圧壊を防止してシール部材の機能維持
を確保できる。
【図１】 第１実施例に係るシリンダヘッドガスケット
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図２】 図１のガスケットに押圧力が付与される前後
の状態を示すそのＸ−Ｘ拡大断面図である。
の状態を示すそのＸ−Ｘ拡大断面図である。
【図３】 第２実施例に係るシリンダヘッドガスケット
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図４】 図２のガスケットに押圧力が付与される前後
の状態を示すそのＹ−Ｙ拡大断面図である。
の状態を示すそのＹ−Ｙ拡大断面図である。
【図５】 従来のシリンダヘッドガスケットを示す平面
図及びその平面図におけるＺ−Ｚ拡大断面図である。
図及びその平面図におけるＺ−Ｚ拡大断面図である。
１，１０ シリンダヘッドガスケット １ａ ，１０ａ ガスケット本体 １ｂ ，１０ｂ 流体孔部 ４ シール部材 ５，１１ ストッパ
Claims (3)
- 【請求項１】 ガスケット本体に穿設された水や油等の
流体孔部のまわりにシール部材が配設されてなるシリン
ダヘッドガスケットにおいて、前記シール部材のまわり
に、該シール部材にその許容応力限度以上の過大応力が
付与されるのを防止するためのストッパが配設されてな
ることを特徴とするシリンダヘッドガスケット。 - 【請求項２】 前記ストッパは前記シール部材と同一の
材質からなることを特徴とする請求項１に記載のシリン
ダヘッドガスケット。 - 【請求項３】 前記ストッパを前記シール部材と一体化
させてなることを特徴とする請求項２に記載のシリンダ
ヘッドガスケット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15933596A JP2925494B2 (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | シリンダヘッドガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15933596A JP2925494B2 (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | シリンダヘッドガスケット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH109394A true JPH109394A (ja) | 1998-01-13 |
| JP2925494B2 JP2925494B2 (ja) | 1999-07-28 |
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ID=15691588
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15933596A Expired - Fee Related JP2925494B2 (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | シリンダヘッドガスケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2925494B2 (ja) |
-
1996
- 1996-06-20 JP JP15933596A patent/JP2925494B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2925494B2 (ja) | 1999-07-28 |
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