JPH1093619A - 電子私書箱システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 その人に的確な情報を的確な時に案内するこ
とができるようにする。 【解決手段】 システム１０は、会員ごとに電子私書箱
１２を付与し、企業が提供するホームページのうち会員
に適合するものを、電子私書箱１２を介して提供するも
のである。電子私書箱１２を付与した会員に関する会員
情報を記憶する会員ＤＢ１１と、会員ＤＢ１１に記憶さ
れた会員の属性に基づいて、ホームページの提供条件に
適合する会員を選定する選定プログラム１５と、選定プ
ログラム１５により選定された会員の電子私書箱１２
に、ホームページを案内するためのＤＭをおくＤＭ設置
手段と、電子私書箱１２のＤＭに基づいて、電子私書箱
１２からホームページにアクセス可能なアクセス手段と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、会員ごとに電子
私書箱を付与し、情報提供元が提供する提供情報のうち
会員に適合する情報を、電子私書箱を介して提供する電
子私書箱システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、コンピュータネットワークに
おいて、ユーザー間でメッセージ等の情報の送受信を行
うことが行われており、その代表的な方法としては、電
子メールとホームページとが知られている。電子メール
は、インターネットに接続された宛先ドメイン、つまり
管轄するコンピュータに送信される。管轄するコンピュ
ータでは、指定された宛先ユーザのメールボックスにそ
のメッセージを届け、蓄積する。すなわち、メッセージ
は、管轄するコンピュータのメモリに宛先ユーザと関連
づけられた状態で保存される。一方、宛先ユーザは、適
当な時に自分のメールボックスの中からメッセージを取
り出す。これにより、ユーザー間で、メッセージの送受
信を行うことが可能である。

【０００３】一方、ホームページは、インターネットの
情報発信ソフトＷＷＷサーバーの初期画面、又はＷＷＷ
サーバーが提供する画面の総称である。ホームページ
は、文字、画像等からなる情報をＷＷＷサーバーのメモ
リーにセットすることにより開設される。ＷＷＷサーバ
ーが蓄積しているホームページには、そのホームページ
に割り当てられているＵＲＬを指定することにより、誰
でも自由にアクセスすることが可能である。ＵＲＬは、
インターネット上の各種情報リソースにアクセスする手
段とリソースの名前をどのように指定するかを定めた規
格であり、「プロトコル名：／／サーバー名／ファイル
名」と記述される。

【０００４】ホームページの特徴の１つとして、その画
面内にハイパーテキストを備える点があげられる。ハイ
パーテキストは、リンク（関連付け）されたテキストの
集合である。ハイパーテキストをコンピュータ画面上で
選択すると、そのテキストにリンクされた他のホームペ
ージにアクセスし、そのホームページを参照することが
可能となる。すなわち、ハイパーテキストを利用するこ
とにより、インターネット上に構築されているリンク構
造を通じて、任意のホームページにアクセスし、情報を
取得することができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
技術において、電子メールでは、送信したメッセージを
相手が受信したか否かが不明であるという問題があっ
た。また、電子メールをダイレクトメールに利用する場
合に、送信側では、相手がそのダイレクトメールに興味
をもつか否かが不明であり、受信側では、興味のないダ
イレクトメールが増加するという問題があった。さら
に、その電子メールを見て、ダイレクトメールの送信側
のホームページにアクセスしたいときは、電子メールを
参照するために用いた通信ソフトウェアを一旦終了し
て、ホームページにアクセス可能な別のソフトウェアを
起動する必要があるので、アクセスの迅速性に欠けると
いう問題があった。

【０００６】一方、ホームページでは、ハイパーテキス
トの利用により目的のホームページに自在にアクセスす
ることが可能である。しかし、ホームページにアクセス
することは誰でも自由にできるので、アクセスした利用
者を特定することができないという問題があった。した
がって、電子メールを用いてダイレクトメールを送信し
たときでも、ダイレクトメールの送信側では、相手が自
己のホームページにアクセスしたか否かが不明であると
いう問題があった。

【０００７】本発明の課題は、その人に的確な情報を、
的確な時に案内することができ、その情報に迅速にアク
セスできるようにし、さらに情報提供元では、アクセス
した相手を特定できるようにすることにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項１の発明は、会員ごとに電子私書箱を付与
し、情報提供元が提供する提供情報のうち会員に適合す
る情報を、前記電子私書箱を介して提供する電子私書箱
システムであって、前記電子私書箱を付与した会員に関
する会員情報を記憶する会員情報記憶手段と、前記会員
情報記憶手段に記憶された会員の属性に基づいて、前記
提供情報の提供条件に適合する会員を選定する適合会員
選定手段と、前記適合会員選定手段により選定された会
員の前記電子私書箱に、前記提供情報を案内するための
案内情報をおく案内情報設置手段と、前記電子私書箱の
前記案内情報に基づいて、前記電子私書箱から前記提供
情報にアクセス可能なアクセス手段とを備えることを特
徴とする。

【０００９】請求項２の発明は、請求項１に記載の電子
私書箱システムにおいて、前記案内情報と前記提供情報
とは、リンクされており、前記提供情報は、情報提供元
のホームページに格納されていることを特徴とする。請
求項３の発明は、請求項１又は請求項２に記載した電子
私書箱システムにおいて、前記会員情報記憶手段に記憶
された前記会員情報に基づいて、全会員に共通する共通
情報又は会員の属性に基づく個別情報の少なくとも一方
を、前記電子私書箱におく伝達情報設置手段を備えるこ
とを特徴とする。

【００１０】請求項４の発明は、請求項１から請求項３
までのいずれか１項に記載の電子私書箱システムにおい
て、前記アクセス手段によって前記電子私書箱から前記
提供情報にアクセスがあったことを、前記会員情報と関
連づけて記憶するアクセス記憶手段を備えることを特徴
とする。請求項５の発明は、請求項１から請求項４まで
のいずれか１項に記載の電子私書箱システムにおいて、
前記電子私書箱には、会員が登録した属性情報を変更可
能とする属性情報変更手段を備えることを特徴とする。

【００１１】請求項１の発明においては、適合会員選定
手段及び案内情報設置手段により、電子私書箱には、そ
の会員に適した案内情報が設置される。会員は、アクセ
ス手段によって電子私書箱にアクセスすることにより、
電子私書箱におかれた案内情報を見ることができる。

【００１２】請求項２の発明においては、電子私書箱上
の案内情報と情報提供元のホームページとの間でリンク
が張られる。請求項３の発明においては、伝達情報設置
手段により、共通情報や個別情報が電子私書箱におかれ
る。

【００１３】請求項４の発明においては、アクセス記憶
手段により、電子私書箱から情報提供元にアクセスがあ
ったことが記憶される。請求項５の発明においては、属
性情報変更手段により、登録された会員の属性情報が変
更される。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の一実施形態について説明する。図１は、本発明による
電子私書箱システムの一実施形態を説明する図である。
本発明の電子私書箱システムは、会員ごとに電子私書箱
を付与し、情報提供元が提供する提供情報のうち会員に
適合する情報を、電子私書箱を介して提供するものであ
る。特に、本実施形態での電子私書箱システム（以下、
単に「システム」という。）１０は、インターネット上
でアクセス可能な電子私書箱を会員ごとに付与し、企業
が提供するホームページのうち会員に適合するもの及び
その他の情報を、電子私書箱を介して会員に提供するも
のである。

【００１５】システム１０は、会員に関する情報を記憶
している会員ＤＢ（データベース）１１を備えている。
会員ＤＢ１１に記憶されている情報としては、例えば会
員の氏名、住所、生年月日、趣味等があげられる。シス
テム１０は、全ての会員に対して、電子私書箱１２を与
えている。電子私書箱１２は、インターネット上でアク
セス可能な会員個人のページである。

【００１６】システム１０は、会員の電子私書箱１２
に、その会員に適合する情報を表示するために、複数の
プログラム１３，１４及び１５を備えている。占いプロ
グラム１３は、会員ＤＢ１１に記憶された会員の生年月
日等に基づいて、その会員の運勢を作成するためのプロ
グラムである。メモリアルデーの判定プログラム１４
は、会員ＤＢ１１に記憶された会員自身やその家族の誕
生日等の情報に基づいて、メモリアルデーの判定を行う
ためのプログラムである。

【００１７】ＤＭ（ダイレクトメール）の選定プログラ
ム１５は、企業のホームページを案内するために、その
企業のＤＭの送信条件に適合する会員を選定するための
プログラムである。会員全員へのメッセージ１６は、日
ごとに作成され、全ての会員に対して伝達すべきメッセ
ージである。例えば、ホームページの更新や、キャンペ
ーンコーナーの開設等のメッセージがあげられる。

【００１８】図２は、会員として登録を行うときに、そ
の者の種々のデータを入力する画面を示す図である。こ
の会員の登録は、パソコン画面を通じて行われる。図２
に示すように、会員の登録時には、氏名、住所、電話番
号、職業、勤務先、学歴、生年月日、性別、出身地、出
生時間、血液型、嗜好、購読新聞や雑誌、家族構成、使
用しているクレジットカード、メモリアルデー、又は好
きなタレント等を入力する。そして、会員として登録さ
れたときは、これらの情報が会員ＤＢ１１に記憶され、
その会員に電子私書箱１２が与えられる。また、その会
員に対して、その会員の識別情報となるＵＲＬが報告さ
れる。会員は、このＵＲＬに基づいて、自己の電子私書
箱１２にアクセスすることができる。

【００１９】図３は、電子私書箱１２を画面表示したと
きの一実施形態を示す図である。システム１０は、会員
全員へのメッセージ１６を、全ての会員の電子私書箱１
２のメッセージ欄１２ａに表示する。また、占いプログ
ラム１３は、会員ＤＢ１１に記憶された会員の生年月
日、出生時間及び出生地等に基づいて、毎日、会員ごと
の運勢を作成し、システム１０は、その内容を電子私書
箱１２の運勢表示欄１２ｃに表示する。

【００２０】さらに、ＤＭの選定プログラム１５は、企
業から提示されたＤＭの送信条件と、会員ＤＢ１１に記
憶された会員の趣味や嗜好等を含む情報とから、その企
業のＤＭの送信条件に適合する会員を選定し、システム
１０は、その選定した会員の電子私書箱１２のＤＭ欄１
２ｂに、ダイレクトメールをおく。ここでのダイレクト
メールは、ある企業でその会員の趣味に合致したホーム
ページを出している旨の表示である。例えば、ある企業
で映画を紹介したホームページを有している場合には、
映画を趣味として登録した会員に対してのみ、その企業
のダイレクトメールをおくようにする。

【００２１】そして、このＤＭ欄１２ｂに表示されたダ
イレクトメールと、企業のホームページとは、リンクを
張っている。さらに、ＤＭ欄１２ｂに複数のダイレクト
メールがおかれるときは、それぞれのダイレクトメール
と、それと対応するホームページとがリンクを張ってい
る。

【００２２】さらにまた、メモリアルデーの判定プログ
ラム１４は、会員ＤＢ１１に記憶されたその会員や家族
のメモリアルデー（誕生日、免許更新日又は結婚記念日
等）が近いか否か等を判定し、近いと判定されたとき
は、システム１０は、メモリアルデーのメッセージ欄１
２ｄに、その旨を表示する。

【００２３】会員は、自己のＵＲＬに基づいて、自己の
電子私書箱１２にアクセスすることができる。システム
１０は、ＵＲＬによって電子私書箱１２の参照があった
ときは、そのＵＲＬに対応する電子私書箱１２の参照を
許可する。これにより、会員は、自己の電子私書箱１２
を見ることができる。これにより、会員は、全会員に共
通するメッセージや運勢等を見ることができ、さらに、
ＤＭ欄１２ｂにダイレクトメールがおかれている場合
に、その部分をクリックしたときは、そのダイレクトメ
ールに対応するホームページに直接飛んでいくことがで
きる。

【００２４】さらに、ＤＭ欄１２ｂに複数のダイレクト
メールがあるとき、例えば図１に示すように、Ａ社とＢ
社のダイレクトメールがあるときは、Ａ社のダイレクト
メールをクリックしたときはＡ社のホームページに飛
び、Ｂ社のダイレクトメールをクリックしたときはＢ社
のダイレクトメールに飛ぶことができる。

【００２５】システム１０のログ集計ＤＢ１７は、会員
の電子私書箱１２からホームページにアクセスがあった
ことを集計するためのものである。この集計は、会員の
ＵＲＬとともに行う。これにより、企業側では、ホーム
ページにアクセスしてもらえたか否かの確認をすること
ができるとともに、誰によってアクセスされたかを特定
することができる。

【００２６】さらに、システム１０は、各会員の電子私
書箱１２におかれたダイレクトメールからホームページ
へのアクセス率を集計し、アクセス率が所定値以下であ
った場合には、会員ＤＢ１１に記憶されているその会員
の属性を変えるようにする。例えば、ある会員の趣味が
「映画」として会員ＤＢ１１に記憶されている場合に
は、その会員に対しては、映画を紹介したホームページ
を有する企業のダイレクトメールがおかれるが、１０回
の映画のダイレクトメールのうち一度もホームページに
アクセスがなかったときや、５０回の映画のダイレクト
メールのうちアクセスが２回以下であった場合等には、
その会員の趣味から「映画」を除くように会員ＤＢ１１
の内容を変更する。

【００２７】また、会員は、電子私書箱１２上におい
て、既に登録した登録内容の更新を行うことができる。
図３において、「登録内容の更新」のアイコン１２ｅを
クリックすることによって、例えば図２で示した登録内
容が表示され、会員は、これに基づいて登録内容を更新
（訂正）することができる。更新された内容は、会員Ｄ
Ｂ１１に再登録される。これにより、会員の趣味等が変
わったときでも、それを更新することにより、より的確
なダイレクトメールを受け取ることができる。

【００２８】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、上述した実施形態に限定されることな
く、均等の範囲内で以下のような種々の変形が可能であ
る。 （１）図４は、図１で示した電子私書箱システムの変形
例（システム１０Ａ）を示す図である。図４の例では、
企業（Ａ社、Ｂ社及びＣ社）のＤＭ送信条件を、システ
ム１０Ａ側で有している。このように、ＤＭ送信条件
は、企業側から提示されたものを取り入れる場合に限ら
ず、システム１０Ａ側で作成したものであっても良い。

【００２９】（２）電子私書箱１２に、従来からの電子
メールを取り入れるようにしても良い。 （３）メモリアルデーのメッセージ欄１２ｄに表示され
る情報とホームページとの間でリンクを張っておくこと
もできる。例えば、家族の誕生日であれば、その性別や
年齢等から判別して、その人への贈り物として適当な物
の販売をしているホームページに飛ぶことができるよう
にしても良い。

【００３０】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、その人に的確
な情報を、的確な時に案内できるようになる。請求項２
の発明によれば、情報提供元の情報に迅速にアクセスす
ることができるようになる。請求項３の発明によれば、
会員が電子私書箱にアクセスすることを促すことができ
る。

【００３１】請求項４の発明によれば、情報提供元は、
アクセスの事実を知ることができ、さらにアクセスした
相手を特定できるようになる。請求項５の発明によれ
ば、会員の趣味の変動等に迅速に対応して、的確な情報
を案内することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による電子私書箱システムの一実施形態
を説明する図である。

【図２】会員として登録を行うときに、その者の種々の
データを入力する画面を示す図である。

【図３】電子私書箱１２を画面表示したときの一実施形
態を示す図である。

【図４】図１で示した電子私書箱システムの変形例を示
す図である。

【符号の説明】

１０ 電子私書箱システム １１ 会員ＤＢ（データベース） １２ 電子私書箱 １３ 占いプログラム １４ メモリアルデーの判定プログラム １５ ＤＭの選定プログラム １６ 全員へのメッセージ １７ ログ集計ＤＢ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 会員ごとに電子私書箱を付与し、情報提
   供元が提供する提供情報のうち会員に適合する情報を、
   前記電子私書箱を介して提供する電子私書箱システムで
   あって、 前記電子私書箱を付与した会員に関する会員情報を記憶
   する会員情報記憶手段と、 前記会員情報記憶手段に記憶された会員の属性に基づい
   て、前記提供情報の提供条件に適合する会員を選定する
   適合会員選定手段と、 前記適合会員選定手段により選定された会員の前記電子
   私書箱に、前記提供情報を案内するための案内情報をお
   く案内情報設置手段と、 前記電子私書箱の前記案内情報に基づいて、前記電子私
   書箱から前記提供情報にアクセス可能なアクセス手段と
   を備えることを特徴とする電子私書箱システム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の電子私書箱システムに
   おいて、 前記案内情報と前記提供情報とは、リンクされており、 前記提供情報は、情報提供元のホームページに格納され
   ていることを特徴とする電子私書箱システム。
3. 【請求項３】 請求項１又は請求項２に記載した電子私
   書箱システムにおいて、 前記会員情報記憶手段に記憶された前記会員情報に基づ
   いて、全会員に共通する共通情報又は会員の属性に基づ
   く個別情報の少なくとも一方を、前記電子私書箱におく
   伝達情報設置手段を備えることを特徴とする電子私書箱
   システム。
4. 【請求項４】 請求項１から請求項３までのいずれか１
   項に記載の電子私書箱システムにおいて、 前記アクセス手段によって前記電子私書箱から前記提供
   情報にアクセスがあったことを、前記会員情報と関連づ
   けて記憶するアクセス記憶手段を備えることを特徴とす
   る電子私書箱システム。
5. 【請求項５】 請求項１から請求項４までのいずれか１
   項に記載の電子私書箱システムにおいて、 前記電子私書箱には、会員が登録した属性情報を変更可
   能とする属性情報変更手段を備えることを特徴とする電
   子私書箱システム。