JPH1093521A - ディジタル信号伝送方法及び受信機 - Google Patents
ディジタル信号伝送方法及び受信機Info
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Abstract
の校正情報を得ることを可能にする。 【解決手段】 周期的なフレーム構造を有すると共に、
ディジタル化された複数種類の情報信号がパケット形式
で時分割多重され、かつフレーム構造中の相対的な位置
が固定されたパケット中に基準時計の校正情報が多重さ
れたディジタル信号を受信し、受信された多重信号中か
らスイッチング処理により一部種類の情報信号を抽出す
るTS一部抽出回路111を有する。
Description
た複数種類の情報信号をパケット形式で時分割多重する
伝送方法及び受信機に係り、特に、全多重信号から一部
種類の情報信号を抽出した多重信号を受信して利用する
ための伝送方法及び受信機に関する。
ランスポートストリームに代表されるディジタル化され
た複数種類の情報信号をパケット形式で時分割多重しパ
ケット中に基準時計の校正情報を伝送する方法に関する
ものであり、その多重信号に周期的なフレーム構造を有
する場合において、基準時計の校正情報の伝送及び受信
に関し、送信側では校正情報を多重したパケットのフレ
ーム構造中の相対的な位置を固定することによって、受
信側で全多重信号から一部分を抽出した多重信号を受信
する場合においても正確な校正情報を得ることを可能に
するものである。
ケット形式で時分割多重し、かつパケット中に基準時計
の校正情報を伝送する方法の国際規格の一つとして、M
PEG2システム規格(ISO/IEC 13818−
1)が知られている。このMPEG2システムのトラン
スポートストリームTSでは、PCR(Program
Clock Reference)という基準時計の校
正情報を伝送している。
正情報の伝送例を示している。図4(A)は受信したト
ランスポートストリームTSを示し、図4(B)は受信
したトランスポートストリームTS中から情報a部分を
抽出したトランスポートストリームTS_aを示してい
る。また、黒帯部分は校正情報PCRを示している。
受信すると、先ず、トランスポートストリームパケット
(以下、「TSパケット」、または単に「パケット」と
称する)TSP_a0に多重された基準時計の校正情報
PCR_a0を用いて、受信機の時計の初期値を設定
し、受信機内部のクロックで時計を動作させる。その
後、伝送されてくるTSパケットTSP_a2,TSP
_a4,…に多重されている基準時計の校正情報PCR
_a2,PCR_a4,…を用いて送信側の時計と受信
機内部の時計の微妙なクロックの違いを校正する。これ
により、受信機側では送信側の時計を正確に再生でき
る。このような方法で受信側で送信側の時計を正確に再
生することにより、例えば、送信側の時計を基準に同期
が取られたテレビジョンの映像と音声を、受信側でもこ
の同期関係を維持したままテレビジョンの映像と音声を
復号することが可能となる。
一部分を抜き出して利用する受信機の従来構成を示して
いる。同図に示すように、MPEG2システムエンコー
ダ501を備えた送信側から伝送された周期的なフレー
ム構造を有するMPEG2トランスポートストリームT
Sが受信機510で受信されると、TS一部抽出回路5
11により、受信されたトランスポートストリームTS
の一部分が抽出され、その抽出信号(抽出トランスポー
トストリームTS)が、バッファ回路512で定速化さ
れる。この定速化された抽出トランスポートストリーム
TSは、元のトランスポートストリームTSと校正情報
PCRの多重位置関係が異なっており、時間情報が正確
に再生されていない。すなわち、図4に示すように、ト
ランスポートストリームTSから情報aを抽出した抽出
トランスポートストリームTS_aは、校正情報PCR
が元のトランスポートストリームTSとは異なる位置に
ずれるため、受信機501でこの校正情報PCRをその
まま用いたのでは正しい時計を再生できない。このた
め、PCR補正回路513では、校正情報PCRが正し
い値に補正され、この補正後の抽出トランスポートスト
リームTSがMPEG2TS受信回路514に出力され
るようにしている。
組Aを構成する信号A1,A2,……と番組Bを構成す
る信号B1,B2,……が多重回路601で多重されて
多重信号となって伝送される。また、図7に示すよう
に、先ず、映像、音声、データ等で構成される番組A,
B毎に一旦、多重回路701、702で多重して多重信
号A、多重信号Bを生成した後、これら多重信号A,B
を多重回路703で再多重するような、複数の多重回路
701、702、703を持つ多重化装置によって多重
信号が生成される場合もある。かかる場合には、多重回
路701で多重信号Aとしては正しい校正情報PCRが
多重され、多重回路702では、複数の多重信号を再多
重するときに、校正情報PCRを付け替えて全多重信号
を生成する。再多重する際、多重信号Aとして正しい校
正情報PCRをOPCR(Original Prog
ram Clock Reference)として別の
位置に残しておくことで、受信側で多重信号Aを抽出し
て受信する場合、正しい校正情報OPCRを校正情報P
CRに付け替えることで、校正情報PCRの補正を比較
的簡単に行う方法も知られている。
多重された信号から一部の多重信号を抽出する場合に
も、図5で示した回路同様に、校正情報PCRを補正す
る回路が必要となり、装置構成が複雑になっている。
従来例によれば、いずれの場合にあっても、校正情報P
CRを補正する回路が必要となり、受信機の装置構成が
複雑になるという課題があった。
であり、その目的は、簡単な受信機構成であっても正確
な校正情報を得ることができるディジタル信号伝送方法
及び受信機を提供することにある。
めに、請求項1の発明は、周期的なフレーム構造を有す
ると共に、ディジタル化された複数種類の情報信号をパ
ケット形式で時分割多重し、かつパケット中に基準時計
の校正情報を多重したディジタル信号を伝送する方法に
おいて、前記基準時計の校正情報が多重されるパケット
のフレーム構造中の相対的な位置を固定して伝送するよ
うにしたことを特徴とするものである。
情報のフレーム構造中の相対的な位置を固定するように
したので、全多重信号から一部分を抽出した多重信号を
受信する場合においても補正処理をすることなく正確な
校正情報を得ることができる。
タル信号伝送方法において、1フレーム中最大1パケッ
トしか伝送されない情報信号のパケットに前記校正情報
が多重されることを特徴とするものである。
制御情報(MPEG2のトランスポートストリームのP
MT(Program Map Table)等)のよ
うに伝送容量が小さく、1フレーム中に最大で1パケッ
トしか伝送されないものがある場合、これを校正情報P
CRを多重するパケットとし、その多重されるスロット
位置を固定することで、間接的に校正情報PCRを多重
するパケットのスロット位置を固定することが可能とな
り、校正情報PCRのスロット位置の固定が容易に実現
できる。
を有すると共に、ディジタル化された複数種類の情報信
号をパケット形式で時分割多重し、かつパケット中に基
準時計の校正情報が多重されたディジタル信号を受信
し、受信された多重信号中から周期的なフレーム構造に
同期したスイッチング処理により一部信号を抽出する一
部抽出回路を有することを特徴とするものである。
り、正確な校正情報を得ることが可能となる。
の一形態を示す構成ブロック図である。この受信機11
0は、TS一部抽出回路111と、バッファ回路112
と、MPEG2TS受信回路113とを備えている。
ステムエンコーダ101を備えた送信側から伝送された
周期的なフレーム構造を有するMPEG2トランスポー
トストリームTS中から、後述する周期的なフレーム構
造に同期したスイッチング処理によって、所用のトラン
スポートストリームTSを抽出し、その抽出TSをバッ
ファ回路112に供給する。バッファ回路112では、
抽出TSを定速化してMPEG2TS受信回路113に
供給する。そして、MPEG2TS受信回路113によ
ってMPEG2信号が再生されるようになっている。
Sは、複数種類の情報が固定長のパケットとして時分割
多重されており、かつ周期的なフレーム構造を有してい
る。図2は送信側において、周期的なフレーム構造を有
する多重信号を生成する多重回路の構成を模式的に示し
ている。例えば、入力1から入力Nは、それぞれテレビ
ジョン番組の場合、N番組の多チャンネル放送を多重す
ることに相当し、各入力が映像、音声、データの場合
は、ひとつの番組の多重に相当する 図2の多重回路では、入力1、入力2、…、入力Nから
それぞれ入力されたパケットが“1”,“1”,
“2”,…,“N”の順番に時分割されることにより、
出力多重信号は“1”,“1”,“2”,…,“N”を
1周期とする周期的なフレーム構造を形成する。したが
って、このような周期的なフレーム構造を有する多重信
号では、入力パケットのフレーム中の相対的な位置が限
定されている。今、フレーム中の相対的なパケット位置
をスロットと呼び、フレームの最初からn番目のパケッ
トをスロット位置nと呼ぶものとする。図2の例では、
例えば入力1はスロット位置0、及びスロット位置1に
存在することになる。
るトランスポートストリームTSは、多重されている各
信号をスロット位置で区別できるため、受信機110の
TS一部抽出回路111では、周期的なフレーム構造に
同期したスイッチング処理で簡単に所用の信号を抽出す
ることができる。
2のトランスポートストリームTSの信号例を示す。仮
に、1フレームがf個(図では5個)のTSパケットT
SPで構成され、抽出したい情報がフレームの先頭から
a個(図では3個)のTSパケットTSPを占めると
し、このa個の情報をトランスポートストリームTSか
ら抽出する場合を考える。
ット伝送レートをR0 とすると、TS一部抽出回路11
1で抽出され、バッファ回路112で定速化された情報
のパケット伝送レートR1 は、 R1 =(a/f)×R0 となる。
する全てのTSパケットが校正情報PCRを運んでいた
と仮定する。最初のフレームのスロット位置n(=0,1,
…)のTSパケットのPCRはt0 +n/R0 、m(=
0,1, …)フレーム目のn番目のスロット位置nのTS
パケットの校正情報PCRは、t0 +(mf+n)/R
0 となる。
トランスポートストリームTSは、伝送レートが異なる
ため、元のトランスポートストリームTSに付けられた
校正情報PCRが伝送される時刻はずれる。今、バッフ
ァ103で定速化された結果、時刻t0 が時刻t1 にず
れたとすると、それぞれt1 +n/R1 、t1 +(ma
+n)/R1 とずれが生じる。ただし、ずれの量は共
に、(t1 −t0 )+n(f−a)/(aR0 )とな
る。
ち同じスロット位置のパケットの校正情報PCRのずれ
量は一定となっている。
トに多重されているわけではなく、間欠的に多重され伝
送されている。例えば、MPEG2の規格では、最大時
間間隔100msと規定されている。
るパケットのスロット位置を固定した場合、受信後に分
離したトランスポートストリームTSの校正情報PCR
の遅延(ずれ)は一定となる。したがって、この遅延は
伝送による一定遅延の一部とみなすことができる。この
ため、この実施の形態の受信機110は従来の受信機に
必要となるPCR補正回路が無くともMPEG2TS受
信回路113は通常の処理で正確に校正情報PCRを再
生できる。
オフセットが付くことになるが、これは、エンコードす
る際にltw(legal time window
offset)を考慮すれば良い。
トのスロット位置を固定する簡便な方法としては、抽出
する情報が幾つかの構成要素から成るとき、例えば、映
像や音声、番組制御情報等から成るとき、構成要素の中
に、音声や番組制御情報(MPEG2のトランスポート
ストリームのPMT(Program Map Tab
le)等)のように伝送容量が小さく、1フレーム中に
最大で1パケットしか伝送されないものがある場合、こ
れを校正情報PCRを多重するパケットとし、その多重
されるスロット位置を固定することで、間接的に校正情
報PCRを多重するパケットのスロット位置を固定する
ことが可能である。これにより、校正情報PCRのスロ
ット位置の固定が容易に実現できる。
るディジタル信号としてMPEG2で使用されるディジ
タル信号を例に説明したが、本発明は、MPEG2以外
のディジタル化された複数種類の情報信号をパケット形
式で時分割多重しパケット中に基準時計の校正情報を伝
送する方法であれば、全て同様に適用できる。
よれば、時刻情報である校正情報のフレーム構造中の相
対的な位置を固定するようにしたので、全多重信号から
一部分を抽出した多重信号を受信する場合においても補
正処理をすることなく正確に校正情報を得ることができ
る。
大1パケットしか伝送されない情報信号のパケットに校
正情報が多重されるように限定したので、その情報信号
の多重されるスロット位置を固定することで、間接的に
校正情報を多重するパケットのスロット位置を固定する
ことが可能となり、校正情報のスロット位置の固定が容
易に実現できる。
ム構造を有すると共に、ディジタル化された複数種類の
情報信号をパケット形式で時分割多重し、かつパケット
中に基準時計の校正情報を多重したディジタル信号を受
信し、受信された多重信号中から周期的なフレーム構造
に同期したスイッチング処理により一部信号を抽出する
一部抽出回路を有する構成としたので、簡単な装置構成
により、正確な校正情報を得ることが可能となる。
ブロック図である。
回路を構成を模式的に示す説明図である。
す説明図である。
例を示す説明図である。
出して利用する受信機の従来構成を示すブロック図であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 周期的なフレーム構造を有すると共に、
ディジタル化された複数種類の情報信号をパケット形式
で時分割多重し、かつパケット中に基準時計の校正情報
を多重したディジタル信号を伝送する方法において、 前記基準時計の校正情報が多重されるパケットのフレー
ム構造中の相対的な位置を固定して伝送するようにした
ことを特徴とするディジタル信号伝送方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のディジタル信号伝送方法
において、 1フレーム中最大1パケットしか伝送されない情報信号
のパケットに前記基準時計の校正情報が多重されること
を特徴とするディジタル信号伝送方法。 - 【請求項3】 周期的なフレーム構造を有すると共に、
ディジタル化された複数種類の情報信号をパケット形式
で時分割多重し、かつパケット中に基準時計の校正情報
が多重されたディジタル信号を受信し、受信された多重
信号中から周期的なフレーム構造に同期したスイッチン
グ処理により一部信号を抽出する一部抽出回路を有する
ことを特徴とするディジタル信号受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24211896A JP3457482B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | ディジタル信号伝送方法及び受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24211896A JP3457482B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | ディジタル信号伝送方法及び受信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1093521A true JPH1093521A (ja) | 1998-04-10 |
JP3457482B2 JP3457482B2 (ja) | 2003-10-20 |
Family
ID=17084572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24211896A Expired - Lifetime JP3457482B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | ディジタル信号伝送方法及び受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3457482B2 (ja) |
-
1996
- 1996-09-12 JP JP24211896A patent/JP3457482B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3457482B2 (ja) | 2003-10-20 |
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