JPH1092207A - 車両用ヘッドライト光軸調整機構 - Google Patents

車両用ヘッドライト光軸調整機構

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JPH1092207A
JPH1092207A JP24382196A JP24382196A JPH1092207A JP H1092207 A JPH1092207 A JP H1092207A JP 24382196 A JP24382196 A JP 24382196A JP 24382196 A JP24382196 A JP 24382196A JP H1092207 A JPH1092207 A JP H1092207A
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JP
Japan
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optical axis
stator coil
circuited
short
vehicle
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JP24382196A
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English (en)
Inventor
Hisahiro Iida
尚弘 飯田
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Asmo Co Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光軸が上向きとなった状態でアクチュエータ
に支障が生じた場合であっても、光軸を下向きとなるよ
うに調節することができる車両用ヘッドライト光軸調整
機構を提供する。 【解決手段】 ディフレクタ12に対してヘッドライト
1の光軸と路面との俯角θが大きくなるような向きに弾
性力を作用させるコイルスプリング20を配設するとと
もに、アクチュエータとして3相以上(本例では4相)
のステップモータを使用する。さらに、ステップモータ
18のステータコイルのいずれかが断線もしくは短絡し
たと判定されたときには、断線もしくは短絡したステー
タコイルを除く他のステータコイルによってマグネット
ロータを回転させ、光軸を下向きにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のヘッドライ
トの光軸と路面とがなす俯角が所定の角度となるように
自動的にヘッドライトの光軸を調整する車両用ヘッドラ
イト光軸調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用ヘッドライト光軸調整機構とし
て、例えば特開平8−102202号公報にでは、電動
モータ等のアクチュエータによりヘッドライトのリフレ
クタ(反射鏡)を角度を変更して光軸を所定の角度に調
節する発明が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、光
軸が上向きとなった状態(俯角が小さい状態)でアクチ
ュエータに支障が生じた場合には、アクチュエータによ
って光軸が下向きとなるように(俯角が大きくなるよう
に)に調節することができないので、上向き状態の光軸
が維持されてしまい、対向車両の運転手に対して好まし
くない。
【0004】本発明は、上記点に鑑み、光軸が上向きと
なった状態でアクチュエータに支障が生じた場合であっ
ても、光軸を下向きとなるように調節することができる
車両用ヘッドライト光軸調整機構を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
6に記載の発明では、反射鏡(12)に対してヘッドラ
イト(1)の光軸と路面とがなす俯角(θ)が大きくな
るような向きに弾性力を作用させる弾性部材(20、2
0a、20b)とを有することを特徴とする。
【0006】これにより、光軸が上向きとなった状態で
ステップモータ18に断線もしくは短絡等の支障が生じ
た場合であっても、弾性部材(20、20a、20b)
の弾性力によって光軸を下向きとなるように調節するこ
とができる。請求項2に記載の発明では、アクチュエー
タ(18)は、3相以上のステータコイル(17)とを
有するステップモータであり、ステータコイル(17)
のいずれかが断線もしくは短絡したと判定されたときに
は、断線もしくは短絡したステータコイル(17)を除
く他のステータコイル(17)によってマグネットロー
タ(16)を回転させ、俯角(θ)を所定の角度にする
ことを特徴とする。
【0007】ところで、DCモータのように単相コイル
のモータでは、コイルが1相であるので、コイルに断線
もしくは短絡等の支障が生じた場合にはモータは全く可
動しなくなる。これに対して、本発明では、3相以上の
ステータコイル17を有するステップモータであるの
で、3相以上のステータコイル17のうち、いずれかの
ステータコイルに断線もしくは短絡が発生していなけれ
ば、マグネットロータ(16)を回転させることができ
る。
【0008】したがって、単相コイルのモータを光軸調
整機構のアクチュエータとした場合に比べて、車両用ヘ
ッドライト光軸調整機構の信頼性を向上させることがで
きる。また、弾性部材(20、20a、20b)によっ
て俯角が大きくなる向き(光軸が下向き)となる向きに
弾性力が作用しているので、アクチュエータ(18)を
光軸が下向きとなる向きに確実に回転させることができ
る。したがって、車両用ヘッドライト光軸調整機構の信
頼性をさらに向上させることができる。
【0009】ところで、弾性部材(20、20a、20
b)の弾性力のみで光軸を下向きにするようにした場合
には、弾性部材(20、20a、20b)は、車両用ヘ
ッドライト光軸調整機構の機械抵抗に対抗する大きな弾
性力を発生する必要があるので、弾性部材(20、20
a、20b)の大型化を招いてしまう。さらに、正常時
に大きな弾性力に対抗して光軸調整を行う必要があるの
で、アクチュエータ(18)の大型化をも招いてしま
う。
【0010】これに対して、本発明によれば、アクチュ
エータ(18)に支障が生じた場合には、弾性部材(2
0、20a、20b)の弾性力とアクチュエータ(1
8)との両者により光軸が下向きになるように構成され
ているので、弾性部材(20、20a、20b)および
アクチュエータ(18)の両者の大型化を抑制すること
ができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、いずれかのス
テータコイル(17)で断線もしくは短絡したと判定さ
れたときには、断線もしくは短絡したと判定されたステ
ータコイル(17)と組をなす他のステータコイル(1
7)への通電を遮断することを特徴とする。請求項4に
記載の発明では、ステータコイル(17)より接地側に
は、ステータコイル(17)への通電状態を制御するス
イッチ手段(Tr)がそれぞれ設けられていることを特
徴とする。
【0012】請求項5に記載の発明では、ステータコイ
ル(17)のいずれかが断線もしくは短絡したと判定さ
れたときには、断線もしくは短絡したステータコイル
(17)を除く他のステータコイル(17)に正常時よ
り長く通電することを特徴とする。これにより、1つの
ステータコイル(17)からマグネットロータ(16)
に与えられる起磁力が大きくなるので、断線もしくは短
絡により通電することができないステータコイル(1
7)が存在する場合であっても、マグネットロータ(1
6)を確実に回転させることができる。延いては、車両
用ヘッドライト光軸調整機構の信頼性をより一層向上さ
せることができる。
【0013】請求項6に記載の発明では、弾性部材(2
0、20a、20b)が発生する弾性力によって、俯角
(θ)が所定の角度を越えて大きくなることを防止する
俯角拡大規制手段(21)を有することを特徴とする。
これにより、光軸が、過度に下向きになることを防止す
ることができる。なお、上記各手段の括弧内の符号は、
後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す
ものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施の形
態について説明する。 (第1実施形態)図1は車両の外観を示しており、車両
前方を照らすヘッドライト1が車両前方に配設されてい
る。このヘッドライト1の構造は、図2に示すように、
光源バルブ11と、この光源バルブ11が固定されると
ともに光源バルブ11が発する光を反射させるリフレク
タ(反射鏡)12と、車両前方側から光源バルブ11を
覆うとともに光源バルブ11から光を偏向させるレンズ
13と、光源バルブ11等を収納するライトハウジング
14とから構成されている。
【0015】また、リフレクタ12の上方側部位Aは、
ライトハウジング14内の上方側部位を中心として回転
可能にライトハウジング14に配設され、リフレクタ1
2の下方側部位Bは、後述する車両用ヘッドライト光軸
調整機構15のシャフト19に揺動可能に連結してい
る。これにより、シャフト19が車両前後方向に移動す
ると、リフレクタ12の角度がシャフトの移動とともに
変更するので、ヘッドライト1の光軸も変更する。
【0016】15は、ヘッドライト1の光軸を調節する
車両用ヘッドライト光軸調整機構(以下、光軸調整機構
と略す。)であり、この光軸調整機構15は、図3に示
すように、着磁された永久磁石からなるマグネットロー
タ16、およびマグネットロータ16の周りに配設され
た4つのステータコイル17(以下、各ステータコイル
を17a、17b、17c、17dとする。)からなる
4相ステップモータ18と、マグネットロータ16の回
転とともにステップモータ18の軸方向前後に移動する
シャフト19とから構成されている。
【0017】なお、シャフト19には雄ねじが切られて
おり、マグネットロータ16の回転軸には、シャフト1
9には雄ねじにねじ結合する雌ねじが切られている。こ
れにより、マグネットロータ16が回転すると、シャフ
ト19がステップモータ18の軸方向前後に移動する。
因みに、シャフト19のリフレクタ12側先端は、球面
摺動面19aが形成されており、リフレクタ12に形成
された凹状の球面摺動面12aに嵌合し、、リフレクタ
12およびシャフト19が互いに揺動可能になってい
る。
【0018】また、20はリフレクタ12に対して光軸
と路面とがなす俯角θ(図1参照)が大きくなるような
向きに弾性力を作用させる弾性部材をなすコイルスプリ
ングであり、21はコイルスプリング20が発生する弾
性力によって、俯角θが所定の角度を越えて大きくなる
ことを防止する俯角拡大規制手段をなすストッパでる。
なお、このストッパ21は、ライトハウジング14に一
体形成されている。
【0019】次に、本実施形態の制御系について述べ
る。図4はステップモータ18を駆動する駆動回路22
を示す回路図であり、ステータコイル17a、17bの
共通端子側(A−COM)およびステータコイル17
c、17dの共通端子側(B−COM)とバッテリ23
との間には、電圧を所定値まで下げるとともに、ステー
タコイル17に流れる電流の立ち上がりを良くする(周
波数特性を向上させる)抵抗R、および後述する制御装
置27とともに各ステータコイル17〜17dが断線も
しくは短絡したか否かを判定する判定手段をなす抵抗2
4、25が配設されている。
【0020】さらに、各ステータコイル17a、17
b、17c、17dの接地端子側(A−GND、a−G
ND、B−GND、b−GND)には、各ステータコイ
ル17a、17b、17c、17dの通電状態を制御す
る4つのトランジスタ(スイッチ手段)Trが配設され
ている。また、図5はステップモータ18の制御ブロッ
ク図を示しており、駆動回路22の各トランジスタTr
は、抵抗24、25の端子間電圧、および車両前後に配
設されて車両と路面との距離を測定する2つ車高センサ
26a、26bからの信号に基づいて制御装置27によ
って制御されている。なお、制御装置27には、ヘッド
ライト1のライトスイッチ28からの信号が入力されて
おり、このライトスイッチ28が投入されると、以下に
述べる制御フローが起動する。
【0021】次に、制御装置27の作動について図6に
示すフローチャートに基づいて述べる。乗員がライトス
イッチ28を投入すると、制御装置27は車高センサ2
6a、26bからの信号を読み込み(ステップ10
0)、光軸と路面との俯角θが所定値となるようにステ
ップモータ18(駆動回路22)を制御する(ステップ
110)。
【0022】次に、制御装置27は、抵抗24の端子間
電圧を検出し、その検出値が規定範囲内か否かを判定し
(ステップ120)、その検出値が規定範囲外のときに
は、ステータコイル17aもしくはステータコイル17
bのいずれか一方に断線もしくは短絡が発生したものと
みなしてステータコイル17c、17dのみに通電して
ステップモータ18を回転させて光軸を下向き(俯角θ
が大きくなる向き)にする(ステップ130) また、抵抗24の端子間電圧が規定範囲内のときは、ス
テータコイル17a、17bに断線もしくは短絡が発生
していないものとみなし、抵抗25の端子間電圧を検出
し、その検出値が規定範囲内か否かを判定する(ステッ
プ140)。
【0023】次に、抵抗25の端子間電圧が規定範囲外
のときには、ステータコイル17cもしくはステータコ
イル17dのいずれか一方に断線もしくは短絡が発生し
たものとみなしてステータコイル17a、17bのみに
通電してステップモータ18を回転させて光軸を下向き
にする(ステップ150)。そして、両抵抗24、25
の端子間電圧が規定範囲内のときは、各ステータコイル
17a、17b、17c、17dに断線もしくは短絡が
発生していないものとみなして、再び車高センサ26
a、26bからの信号を読み込み(ステップ100)、
光軸と路面との俯角θ(図1参照)が所定値となるよう
にステップモータ18(駆動回路22)を制御する(ス
テップ110)。
【0024】また、ステータコイル17a、17b、1
7c、17dのいずれかに断線もしくは短絡が発生した
ものとみなされたときには、光軸調整機構15に支障が
発生したものとして乗員に向けて警告を発する(ステッ
プ160)。次に、ステータコイル17a、17b、1
7c、17dのいずれかに断線もしくは短絡が発生した
ときの通電制御について述べる。なお、以下の説明は、
ステータコイル17cもしくはステータコイル17dの
いずれか一方に断線もしくは短絡が発生したものとみな
されたときを例に説明したものであり、ステータコイル
17aもしくはステータコイル17bのいずれか一方に
断線もしくは短絡が発生した場合も同様である。
【0025】ステータコイル17aおよびステータコイ
ル17bに対して、図7の(a)に示すように順次通電
する(いわゆる、1相励磁)。なお、このとき、ステー
タコイル17a、17bに通電することによって励磁さ
れる起磁力では、マグネットロータ16の回転方向を特
定することができないが、コイルスプリング20によっ
て光軸と路面との俯角θが大きくなるような向きに弾性
力が作用しているので、マグネットロータ16は俯角θ
が大きくなるような向きに回転する。
【0026】また、各ステータコイル17a、17bの
通電時間は、ステータコイル17a、17b、17c、
17dのいずれにも断線もしくは短絡が発生していない
正常時より長い時間通電するように設定されている。因
みに、本実施形態では、正常時では、各ステータコイル
17a、17b、17c、17dに数msecのオーダ
で通電し、断線もしくは短絡が発生したときには数十m
secのオーダで通電するように設定されている。
【0027】次に、本実施形態の特徴を述べる。コイル
スプリング20によって光軸と路面との俯角θが大きく
なるような向き(光軸が下向きとなる向き)に弾性力が
作用しているので、光軸が上向きとなった状態でステッ
プモータ18に断線もしくは短絡等の支障が生じた場合
であっても、光軸を下向きとなるように調節することが
できる。
【0028】ところで、DCモータのように単相コイル
のモータでは、コイルが1相であるので、コイルに断線
もしくは短絡等の支障が生じた場合にはモータは全く可
動しなくなる。これに対して、本実施形態のように、4
相のステータコイル17を有するステップモータ18で
は、ステータコイル17a、17bもしくはステータコ
イル17c、17dのいずれか一対のステータコイルに
断線もしくは短絡が発生していなければ、マグネットロ
ータ16を回転させることができる。
【0029】したがって、単相コイルのモータを光軸調
整機構のアクチュエータとした場合に比べて、光軸調整
機構の信頼性を向上させることができる。また、コイル
スプリング20によって光軸が下向きとなる向きに弾性
力が作用しているので、ステップモータ18を光軸が下
向きとなる向きに確実にマグネットロータ16を回転さ
せることができる。したがって、光軸調整機構の信頼性
をさらに向上させることができる。
【0030】ところで、コイルスプリング20の弾性力
のみで光軸を下向きにするようにした場合には、コイル
スプリング20は、光軸調整機構15の機械抵抗に対抗
する大きな弾性力を発生する必要があるので、コイルス
プリング20の大型化を招いてしまう。さらに、正常時
には、コイルスプリング20の大きな弾性力に対抗して
光軸調整を行う必要があるので、ステップモータ18の
大型化をも招いてしまう。
【0031】これに対して、本実施形態によれば、ステ
ップモータ18に支障が生じた場合には、コイルスプリ
ング20の弾性力とステップモータ18との両者により
光軸が下向きになるように構成されているので、コイル
スプリング20およびステップモータ18の両者の大型
化を抑制することができる。また、俯角拡大規制手段を
なすストッパ21が設けられているので、俯角θが所定
の角度を越えて大きくなることを防止することができ
る。したがって、光軸が、過度に下向きになることを防
止することができる。
【0032】また、本実施形態によれば、ステータコイ
ル17のいずれかが断線もしくは短絡したと判定された
ときには、断線もしくは短絡したステータコイル17を
除く他のステータコイル17に正常時より長く通電する
ので、1つのステータコイル17からマグネットロータ
16に与えられる起磁力が大きくなるので、断線もしく
は短絡により通電することができないステータコイル1
7が存在する場合であっても、マグネットロータ16を
確実に回転させることができる。延いては、光軸調整機
構の信頼性をより一層向上させることができる。
【0033】(第2実施形態)上述の実施形態では、ス
テータコイル17a〜17dのいずれかが断線もしくは
短絡したか否かの判定を行うために、各ステータコイル
17a〜17dの共通側に抵抗24、25を配設した
が、本実施形態では、抵抗24、25に替えて図8に示
すように、4つのトランジスタTrの接地側に抵抗29
〜32を配設したものである。
【0034】そして、各抵抗29〜32の端子間電圧を
検出することにより、4つステータコイル17a〜17
dの端子側(A−COM、B−COM、A−GND、a
−GND、B−GND、b−GNDうち、端子側で断線
もしくは短絡が発生したかを判定することができる。そ
して、例えば、共通端子で接続されて組をなす2つのス
テータコイル17の接地端子側のうちいずれか一方が断
線もしくは短絡したと判定されたときには、共通端子へ
の通電を遮断して他方側のステータコイル17への通電
を遮断する。
【0035】ここで、仮に、他方側のステータコイル1
7への通電が遮断されなかったとすると、俯角θが大き
くなる向きにマグネットロータ16が回転しようとして
も、他方側のステータコイル17によって励磁された起
磁力によってその回転が阻害される場合が発生する。こ
れに対して、本実施形態によれば、他方側のステータコ
イル17への通電が遮断されるので、上述のように、マ
グネットロータ16の回転が阻害されることが確実に防
止され、上述の実施形態と同様な効果を得ることができ
る。
【0036】ところで、上述の実施形態では、図7
(a)に示すように、各ステータコイル17に対して順
次通電したが、2相同時に通電される状態が発生する、
いわゆる2相励磁としてもよい。また、上述の実施形態
では、4相ステップモータを例に本発明を説明したが、
本発明のアクチュエータは、4相ステップモータに限定
されるものではなく、3相以上のステップモータであれ
ばよい。
【0037】また、上述の実施形態では、リフレクタ1
2に対して光軸と路面との俯角θが大きくなるような向
きに弾性力を作用させる弾性部材としてコイルスプリン
グ20を用いたが、弾性部材としてダッシュポット構造
を有する空気ばね20a(図9参照)やゴム20b(図
10参照)を用いてもよい。また、第1実施形態では、
ステータコイル17a〜17dのいずれかが断線もしく
は短絡したか否かの判定を行うために、各ステータコイ
ル17a〜17dの共通側に抵抗24、25を配設した
が、図11に示すように、抵抗24、25をトランジス
タTrの接地側に配設してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の外観を示す外観図である。
【図2】ヘッドライトの構造図である。
【図3】ステップモータの断面図である。
【図4】ステップモータの駆動回路図である。
【図5】ステップモータの制御系を示すブロック図であ
る。
【図6】ステップモータの制御フローを示すフローチャ
ートである。
【図7】(a)はステータコイルへの通電状態を示すタ
イムチャートであり、(b)は(a)に対応するステー
タコイルを示す説明図である。
【図8】第2実施形態に係るステップモータの駆動回路
図である。
【図9】弾性部材の変形例を示す模式図である。
【図10】弾性部材の変形例を示す模式図である。
【図11】ステップモータの駆動回路を変形例を示す回
路図である。
【符号の説明】
11…光源バルブ、12…リフレクタ(反射鏡)、13
…レンズ、14…ライトハウジング、15…車両用ヘッ
ドライト光軸調整機構、16…マグネットロータ、17
…ステータコイル、18…ステップモータ、19…シャ
フト、20…コイルスプリング(弾性部材)、21…ス
トッパ(俯角拡大規制手段)、22…駆動回路、23…
バテッリ、24、25…抵抗、26a、26b…車高セ
ンサ、27…制御装置、28…ライトスイッチ、29〜
32…抵抗。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源バルブ(11)と、この光源バルブ
    (11)が固定されるとともに前記光源バルブ(11)
    が発する光を反射させる反射鏡(12)とからなる車両
    ヘッドライト(1)の光軸を調節する車両用ヘッドライ
    ト光軸調整機構(15)であって、 前記反射鏡(12)の角度を調節するアクチュエータ
    (18)と、 前記ヘッドライト(1)の光軸と路面とがなす俯角
    (θ)が所定の角度となるように前記アクチュエータ
    (18)を制御する制御装置(27)と、 前記反射鏡(12)に対して前記俯角(θ)が大きくな
    るような向きに弾性力を作用させる弾性部材(20、2
    0a、20b)とを有することを特徴とする車両用ヘッ
    ドライト光軸調整機構。
  2. 【請求項2】 前記アクチュエータ(18)は、回転す
    るマグネットロータ(16)と、このマグネットロータ
    (16)の周りに配設された3相以上のステータコイル
    (17)とを有するステップモータであり、 前記ステータコイル(17)が断線もしくは短絡したか
    否かを判定する判定手段(24、25、29〜32、2
    7)を有しており、 前記制御装置(27)は、前記判定手段(24、25、
    29〜32、27)により前記ステータコイル(17)
    のいずれかが断線もしくは短絡したと判定されたときに
    は、断線もしくは短絡したステータコイル(17)を除
    く他のステータコイル(17)によって前記マグネット
    ロータ(16)を回転させ、前記俯角(θ)を所定の角
    度にすることを特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッ
    ドライト光軸調整機構。
  3. 【請求項3】 前記制御装置(27)は、前記判定手段
    (24、25、29〜32、27)により、いずれかの
    前記ステータコイル(17)で断線もしくは短絡したと
    判定されたときには、断線もしくは短絡したと判定され
    た前記ステータコイル(17)と組をなす他のステータ
    コイル(17)への通電を遮断することを特徴とする請
    求項2に記載の車両用ヘッドライト光軸調整機構。
  4. 【請求項4】 前記ステータコイル(17)より接地側
    には、前記ステータコイル(17)への通電状態を制御
    するスイッチ手段(Tr)がそれぞれ設けられているこ
    とを特徴とする請求項2または3に記載の車両用ヘッド
    ライト光軸調整機構。
  5. 【請求項5】 前記制御装置(27)は、前記判定手段
    (24、25、29〜32、27)により前記ステータ
    コイル(17)のいずれかが断線もしくは短絡したと判
    定されたときには、断線もしくは短絡したステータコイ
    ル(17)を除く他のステータコイル(17)に正常時
    より長く通電することを特徴とする請求項2ないし4の
    いずれか1つに記載の車両用ヘッドライト光軸調整機
    構。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材(20、20a、20b)
    が発生する弾性力によって、前記俯角(θ)が所定の角
    度を越えて大きくなることを防止する俯角拡大規制手段
    (21)を有することを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれか1つに記載の車両用ヘッドライト光軸調整機
    構。
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