JPH109150A - 液体ポンプ - Google Patents
液体ポンプInfo
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- JPH109150A JPH109150A JP8178669A JP17866996A JPH109150A JP H109150 A JPH109150 A JP H109150A JP 8178669 A JP8178669 A JP 8178669A JP 17866996 A JP17866996 A JP 17866996A JP H109150 A JPH109150 A JP H109150A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pump
- pump body
- pump cover
- cover
- bolt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポンプボディまたは/及びポンプカバーが熱
膨張することによって締付けボルトに所定の軸力以上の
過大な引張り力が作用する。 【解決手段】 ポンプボディ1とポンプカバー2との間
に、吐出流体が導かれる吐出室(高圧室)11を形成す
る。ポンプボディ1及びポンプカバー2の何れか一方ま
たは両方にボルト挿通孔45を形成して、このボルト挿
通孔35に挿通される締付けボルト34によってポンプ
ボディ1及びポンプカバー2を相互に締付け固定する。
前記ポンプボディ1及びポンプカバー2の何れか一方ま
たは両方に、これらポンプボディ1または/及びポンプ
カバー2の外表面に開口し、かつボルト挿通孔35に連
通するスリット38を形成した。
膨張することによって締付けボルトに所定の軸力以上の
過大な引張り力が作用する。 【解決手段】 ポンプボディ1とポンプカバー2との間
に、吐出流体が導かれる吐出室(高圧室)11を形成す
る。ポンプボディ1及びポンプカバー2の何れか一方ま
たは両方にボルト挿通孔45を形成して、このボルト挿
通孔35に挿通される締付けボルト34によってポンプ
ボディ1及びポンプカバー2を相互に締付け固定する。
前記ポンプボディ1及びポンプカバー2の何れか一方ま
たは両方に、これらポンプボディ1または/及びポンプ
カバー2の外表面に開口し、かつボルト挿通孔35に連
通するスリット38を形成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は自動車のパワー
ステアリング装置等のパワーソースに施用して良好な液
体ポンプに関する。
ステアリング装置等のパワーソースに施用して良好な液
体ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液体ポンプとして、ポンプボディ
とポンプカバーとの間に、ポンプユニットを収装し、吐
出流体が導かれる高圧室を形成したものがある。前記液
体ポンプは、ポンプボディ及びポンプカバーの何れか一
方または両方にボルト挿通孔を形成して、このボルト挿
通孔に挿通される締付けボルトによってポンプボディ及
びポンプカバーが相互に締付け固定されている。類似の
構造は、特開昭63−253187号公報に記載されて
いる。
とポンプカバーとの間に、ポンプユニットを収装し、吐
出流体が導かれる高圧室を形成したものがある。前記液
体ポンプは、ポンプボディ及びポンプカバーの何れか一
方または両方にボルト挿通孔を形成して、このボルト挿
通孔に挿通される締付けボルトによってポンプボディ及
びポンプカバーが相互に締付け固定されている。類似の
構造は、特開昭63−253187号公報に記載されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】斯かる従来例にあって
は、前記ポンプボディ及びポンプカバーの何れか一方ま
たは両方に形成したボルト挿通孔が形成され、このボル
ト挿通孔に挿通される締付けボルトによって、これらポ
ンプボディ及びポンプカバーが相互に締付け固定されて
いる。
は、前記ポンプボディ及びポンプカバーの何れか一方ま
たは両方に形成したボルト挿通孔が形成され、このボル
ト挿通孔に挿通される締付けボルトによって、これらポ
ンプボディ及びポンプカバーが相互に締付け固定されて
いる。
【0004】ところで、前記液体ポンプは、自動車のエ
ンジンルーム内に配置されることによって、或いは移送
される液体がポンプの吐出エネルギを受けて発熱するこ
とによって、全体が加熱されることになる。このため、
前記ポンプボディ、ポンプカバー、締付けボルト等は熱
膨張することになる。
ンジンルーム内に配置されることによって、或いは移送
される液体がポンプの吐出エネルギを受けて発熱するこ
とによって、全体が加熱されることになる。このため、
前記ポンプボディ、ポンプカバー、締付けボルト等は熱
膨張することになる。
【0005】前記ポンプボディ、ポンプカバー、締付け
ボルト等が熱膨張する場合にあっても、これらが同種の
材料によって形成されている場合には、線膨張係数が等
しいからそれほど重大な不具合が生じる虞は少ない。し
かしながら、近年、前記液体ポンプを軽量化するため
に、ポンプボディまたは/及びポンプカバーをアルミニ
ウム合金材料で形成する場合があり、この場合に、締付
けボルトは鉄系材料で形成されるから、線膨張係数の相
違が生じることになる。
ボルト等が熱膨張する場合にあっても、これらが同種の
材料によって形成されている場合には、線膨張係数が等
しいからそれほど重大な不具合が生じる虞は少ない。し
かしながら、近年、前記液体ポンプを軽量化するため
に、ポンプボディまたは/及びポンプカバーをアルミニ
ウム合金材料で形成する場合があり、この場合に、締付
けボルトは鉄系材料で形成されるから、線膨張係数の相
違が生じることになる。
【0006】即ち、鉄系材料からなる締付けボルトの線
膨張係数は、アルミニウム合金材料の線膨張係数よりも
小さいから、ポンプボディまたは/及びポンプカバーが
熱膨張することによって締付けボルトに所定の軸力以上
の過大な引張り力が作用することになる。前記引張り力
が繰返し作用すると、締付けボルトが降伏して伸びを生
じたり、締付けボルトの緩みを生じる虞がある。
膨張係数は、アルミニウム合金材料の線膨張係数よりも
小さいから、ポンプボディまたは/及びポンプカバーが
熱膨張することによって締付けボルトに所定の軸力以上
の過大な引張り力が作用することになる。前記引張り力
が繰返し作用すると、締付けボルトが降伏して伸びを生
じたり、締付けボルトの緩みを生じる虞がある。
【0007】なお、前記ポンプボディ、ポンプカバー、
締付けボルト等が同種の材料で形成されている場合にあ
っても、各部材の熱伝導率や熱容量の差等によって熱膨
張に差を生じるものである。
締付けボルト等が同種の材料で形成されている場合にあ
っても、各部材の熱伝導率や熱容量の差等によって熱膨
張に差を生じるものである。
【0008】本発明は斯かる従来の実情に鑑みて案出さ
れたもので、ポンプボディ、ポンプカバー等が熱膨張す
ることによって、締付けボルトに引張り力が作用するこ
とを可及的に防止することが可能な液体ポンプを提供す
ることを目的とする。
れたもので、ポンプボディ、ポンプカバー等が熱膨張す
ることによって、締付けボルトに引張り力が作用するこ
とを可及的に防止することが可能な液体ポンプを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、ポンプボディとポンプカバーとの間に、吐出流
体が導かれる高圧室を形成する一方、これらポンプボデ
ィ及びポンプカバーの何れか一方または両方にボルト挿
通孔を形成して、該ボルト挿通孔に挿通される締付けボ
ルトによってポンプボディ及びポンプカバーが相互に締
付け固定されてなる液体ポンプにおいて、前記ポンプボ
ディ及びポンプカバーの何れか一方または両方に、これ
らポンプボディまたは/及びポンプカバーの外表面に開
口し、かつボルト挿通孔に連通するスリットを形成した
構成にしてある。
発明は、ポンプボディとポンプカバーとの間に、吐出流
体が導かれる高圧室を形成する一方、これらポンプボデ
ィ及びポンプカバーの何れか一方または両方にボルト挿
通孔を形成して、該ボルト挿通孔に挿通される締付けボ
ルトによってポンプボディ及びポンプカバーが相互に締
付け固定されてなる液体ポンプにおいて、前記ポンプボ
ディ及びポンプカバーの何れか一方または両方に、これ
らポンプボディまたは/及びポンプカバーの外表面に開
口し、かつボルト挿通孔に連通するスリットを形成した
構成にしてある。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載構成のポンプボディに締付けボルトを螺合する捩子孔
を形成し、ポンプカバーにボルト挿通孔を形成した構成
にしてある。
載構成のポンプボディに締付けボルトを螺合する捩子孔
を形成し、ポンプカバーにボルト挿通孔を形成した構成
にしてある。
【0011】ここで、前記液体ポンプは、ベーンポン
プ、プランジャポンプ、ピストンポンプ等を含み、形式
に限定されない各種の液体ポンプを含むものである。
プ、プランジャポンプ、ピストンポンプ等を含み、形式
に限定されない各種の液体ポンプを含むものである。
【0012】また、前記スリットは、好ましくはボルト
挿通孔の軸直角方向に形成される。また、前記スリット
の寸法は、深さ方向においてボルト挿通孔に連通してい
るけれども、幅方向の寸法は任意であり、熱膨張の吸収
のために適宜の寸法が選択される。また、前記スリット
の形成個数も任意である。
挿通孔の軸直角方向に形成される。また、前記スリット
の寸法は、深さ方向においてボルト挿通孔に連通してい
るけれども、幅方向の寸法は任意であり、熱膨張の吸収
のために適宜の寸法が選択される。また、前記スリット
の形成個数も任意である。
【0013】斯かる構成にあっては、ポンプボディまた
は/及びポンプカバーに形成したスリットが、これらポ
ンプボディ及びポンプカバーの熱膨張を吸収する。これ
によって、前記ポンプボディ及びポンプカバーが熱膨張
することによって締付けボルトに引張り力が作用するこ
とが、可及的に防止される。
は/及びポンプカバーに形成したスリットが、これらポ
ンプボディ及びポンプカバーの熱膨張を吸収する。これ
によって、前記ポンプボディ及びポンプカバーが熱膨張
することによって締付けボルトに引張り力が作用するこ
とが、可及的に防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
パワーステアリング装置のベーンポンプに適用した態様
として、図面に基づいて詳述する。
パワーステアリング装置のベーンポンプに適用した態様
として、図面に基づいて詳述する。
【0015】図1はこの発明の実施の形態を示すベーン
ポンプの断面図である。図において1は鉄系材料からな
るポンプボディ、2はアルミニウム合金材料からなるポ
ンプカバーである。これらポンプボディ1とポンプカバ
ー2との間に環状凹部3が形成され、この環状凹部3内
にはポンプユニット4が収装してある。
ポンプの断面図である。図において1は鉄系材料からな
るポンプボディ、2はアルミニウム合金材料からなるポ
ンプカバーである。これらポンプボディ1とポンプカバ
ー2との間に環状凹部3が形成され、この環状凹部3内
にはポンプユニット4が収装してある。
【0016】前記ポンプユニット4は、複数のベーン5
を半径方向に出没自在に取付けたロータ6をカムリング
7内に収装し、このカムリング7の両側をサイドプレー
ト8,9によって挟持した構造を備えている。そして、
前記カムリング7、ロータ6及び隣合うベーン5間にポ
ンプ室10が形成される。前記ポンプ室10はロータ6
の回転によってその容積が変化し、この変化によって容
積増加する部分に吸入区間が形成され、容積が減少する
部分に吐出区間が形成してある。前記吐出区間に面する
サイドプレート8,9には、半径方向外方に解放する切
欠き通路8a,9aが形成され、ポンプの吐出油(吐出
液)をカムリング7外周の環状凹部3の吐出室(高圧
室)11内に吐出するようにしてある。
を半径方向に出没自在に取付けたロータ6をカムリング
7内に収装し、このカムリング7の両側をサイドプレー
ト8,9によって挟持した構造を備えている。そして、
前記カムリング7、ロータ6及び隣合うベーン5間にポ
ンプ室10が形成される。前記ポンプ室10はロータ6
の回転によってその容積が変化し、この変化によって容
積増加する部分に吸入区間が形成され、容積が減少する
部分に吐出区間が形成してある。前記吐出区間に面する
サイドプレート8,9には、半径方向外方に解放する切
欠き通路8a,9aが形成され、ポンプの吐出油(吐出
液)をカムリング7外周の環状凹部3の吐出室(高圧
室)11内に吐出するようにしてある。
【0017】前記ポンプボディ1には、図外のパワース
テアリング装置のアクチュエータに連通する吐出通路1
2、前記吸入区間のポンプ室10と図外の貯油タンクと
を連通する低圧通路13及び一端が封止されたスプール
弁収容穴14がそれぞれ形成してある。また、前記サイ
ドプレート9には、吐出室11と吐出通路12とを連通
する制御オリフィス15が形成してある。
テアリング装置のアクチュエータに連通する吐出通路1
2、前記吸入区間のポンプ室10と図外の貯油タンクと
を連通する低圧通路13及び一端が封止されたスプール
弁収容穴14がそれぞれ形成してある。また、前記サイ
ドプレート9には、吐出室11と吐出通路12とを連通
する制御オリフィス15が形成してある。
【0018】前記一端が封止されたスプール弁収容穴1
4内には、流量制御を司るスプール弁16が摺動自在に
嵌挿されており、このスプール弁16は、スプール弁収
容穴14内部を第1圧力室17aと第2圧力室17bと
に画成すると共に、第2圧力室17b内に収装した制御
スプリング18のばね力をもって常時第1圧力室17a
側に偏倚され、常態にあってそのランド部19で図外の
貯油タンクに連通するドレン通路20を閉止している。
また、スプール弁16によって画成された第1圧力室1
7aの開口端は前記吐出室11に臨み、ポンプ吐出油を
導く導入通路21を形成している。
4内には、流量制御を司るスプール弁16が摺動自在に
嵌挿されており、このスプール弁16は、スプール弁収
容穴14内部を第1圧力室17aと第2圧力室17bと
に画成すると共に、第2圧力室17b内に収装した制御
スプリング18のばね力をもって常時第1圧力室17a
側に偏倚され、常態にあってそのランド部19で図外の
貯油タンクに連通するドレン通路20を閉止している。
また、スプール弁16によって画成された第1圧力室1
7aの開口端は前記吐出室11に臨み、ポンプ吐出油を
導く導入通路21を形成している。
【0019】また、前記ポンプボディ1には、吐出通路
12に連通し、図外のパワーステアリング装置即ちアク
チュエータに作動油を導くために、図外の吐出口に連通
する通路22が形成してある。前記通路22と第2圧力
室17bとの間は通路23を介して連通しており、吐出
通路12内の圧力を前記第2圧力室17b内に導くよう
にしてある。
12に連通し、図外のパワーステアリング装置即ちアク
チュエータに作動油を導くために、図外の吐出口に連通
する通路22が形成してある。前記通路22と第2圧力
室17bとの間は通路23を介して連通しており、吐出
通路12内の圧力を前記第2圧力室17b内に導くよう
にしてある。
【0020】前記低圧通路13は、通路24を介して、
ポンプボディ1と駆動軸25との間を封止するシール部
材26を備えたシール室27に連通している。前記シー
ル室27は、駆動軸25が貫通するポンプハウジング
1、ロータ5、サイドプレート8,9の貫通隙間28に
それぞれ連通している。なお、前記駆動軸25はロータ
5に対してスプライン等の連結手段を介して一体回動可
能に連結されており、この場合に、スプラインの噛合隙
間が貫通隙間28となっている。
ポンプボディ1と駆動軸25との間を封止するシール部
材26を備えたシール室27に連通している。前記シー
ル室27は、駆動軸25が貫通するポンプハウジング
1、ロータ5、サイドプレート8,9の貫通隙間28に
それぞれ連通している。なお、前記駆動軸25はロータ
5に対してスプライン等の連結手段を介して一体回動可
能に連結されており、この場合に、スプラインの噛合隙
間が貫通隙間28となっている。
【0021】29は前記ポンプカバー2に取付けられた
圧力スイッチである。この圧力スイッチ29は固定接点
29aと可動接点29bとを有しており、この可動接点
29bが、その先端が吐出室11に連通する通路30に
面していることにより、吐出室11内の圧力に応動可能
である。また、前記圧力スイッチ24が捩込み固定され
る凹部31の内部は、半径方向の通路32及び軸方向の
通路33を介して前記貫通隙間28に連通している。
圧力スイッチである。この圧力スイッチ29は固定接点
29aと可動接点29bとを有しており、この可動接点
29bが、その先端が吐出室11に連通する通路30に
面していることにより、吐出室11内の圧力に応動可能
である。また、前記圧力スイッチ24が捩込み固定され
る凹部31の内部は、半径方向の通路32及び軸方向の
通路33を介して前記貫通隙間28に連通している。
【0022】34は、前記ポンプボディ1及びポンプカ
バー2を相互に締付け固定する締付けボルトである。前
記締付けボルト34は、この実施の形態において、鉄系
材料からなり、ポンプカバー2に形成したボルト挿通孔
35内に挿通され、ポンプボディ1に形成した捩子孔3
6に螺合することにより、これらポンプボディ1及びポ
ンプカバー2を相互に締付け固定している。なお、前記
ポンプボディ1とポンプカバー2との合せ目にはシール
リング37が設けられ、吐出室11内に吐出された吐出
油の外部への漏洩を防止している。
バー2を相互に締付け固定する締付けボルトである。前
記締付けボルト34は、この実施の形態において、鉄系
材料からなり、ポンプカバー2に形成したボルト挿通孔
35内に挿通され、ポンプボディ1に形成した捩子孔3
6に螺合することにより、これらポンプボディ1及びポ
ンプカバー2を相互に締付け固定している。なお、前記
ポンプボディ1とポンプカバー2との合せ目にはシール
リング37が設けられ、吐出室11内に吐出された吐出
油の外部への漏洩を防止している。
【0023】38は前記ポンプカバー2に形成したスリ
ットである。このスリット38は、締付けボルト34に
対応して複数箇所に設けられており、この実施の形態に
おいて、1つの締付けボルト34に対して1個形成して
ある。前記スリット38は、ポンプカバー2の外表面に
開口し、かつボルト挿通孔35に連通する深さに形成し
てあると共に、ボルト挿通孔35の軸直角方向に形成し
てある。
ットである。このスリット38は、締付けボルト34に
対応して複数箇所に設けられており、この実施の形態に
おいて、1つの締付けボルト34に対して1個形成して
ある。前記スリット38は、ポンプカバー2の外表面に
開口し、かつボルト挿通孔35に連通する深さに形成し
てあると共に、ボルト挿通孔35の軸直角方向に形成し
てある。
【0024】なお、39は前記ポンプカバー2とサイド
プレート8との間に設けたシールリングで、このシール
リング39は吐出室11と貫通隙間28との間を区画し
ている。また、40は前記駆動軸25の端部に設けられ
たボスで、このボス40には図外のプーリが取付けられ
る。
プレート8との間に設けたシールリングで、このシール
リング39は吐出室11と貫通隙間28との間を区画し
ている。また、40は前記駆動軸25の端部に設けられ
たボスで、このボス40には図外のプーリが取付けられ
る。
【0025】斯かる構成によれば、前記駆動軸25に取
付けられる図外のプーリを介して、この駆動軸25が回
転駆動され、この駆動軸25に連結されたロータ6が回
転駆動される。前記ロータ6が回転駆動することによ
り、このロータ6の回転によってその容積が拡大するポ
ンプ室10内に低圧通路13から作動油が吸入され、ポ
ンプ作用を受けた後、吐出区間のポンプ室10内から吐
出室11内に吐出される。その後、吐出室11内から導
入通路21を経て第1圧力室17a内に導かれたポンプ
吐出油が、制御オリフィス15、吐出通路12及び通路
22を介して図外のパワーステアリング装置のアクチュ
エータに導かれる。
付けられる図外のプーリを介して、この駆動軸25が回
転駆動され、この駆動軸25に連結されたロータ6が回
転駆動される。前記ロータ6が回転駆動することによ
り、このロータ6の回転によってその容積が拡大するポ
ンプ室10内に低圧通路13から作動油が吸入され、ポ
ンプ作用を受けた後、吐出区間のポンプ室10内から吐
出室11内に吐出される。その後、吐出室11内から導
入通路21を経て第1圧力室17a内に導かれたポンプ
吐出油が、制御オリフィス15、吐出通路12及び通路
22を介して図外のパワーステアリング装置のアクチュ
エータに導かれる。
【0026】このとき、図1に示す常態にあっては、前
記スプール弁16は、制御スプリング18によって第1
圧力室17a側に付勢され、その胴部のランド部19で
ドレン通路20を閉塞しており、第1圧力室17a内に
導入されたポンプ吐出油はその全量が制御オリフィス1
5を介して図外のアクチュエータに導かれる。一方、ポ
ンプの回転速度が増加してポンプ吐出油量が増加し、第
1圧力室17a内に導入されるポンプ吐出油量が増加す
ると、制御オリフィス15による制限流動の下に第1圧
力室17a内の作動油が吐出通路12に導かれる一方
で、この制御オリフィス15の前後差圧に基づいてスプ
ール弁16が右方向に移動して制御スプリング18を所
定の長さになるまで押し縮め、ドレン通路20を開き、
このドレン通路20から余剰油を図外の貯油タンクに還
流させる。
記スプール弁16は、制御スプリング18によって第1
圧力室17a側に付勢され、その胴部のランド部19で
ドレン通路20を閉塞しており、第1圧力室17a内に
導入されたポンプ吐出油はその全量が制御オリフィス1
5を介して図外のアクチュエータに導かれる。一方、ポ
ンプの回転速度が増加してポンプ吐出油量が増加し、第
1圧力室17a内に導入されるポンプ吐出油量が増加す
ると、制御オリフィス15による制限流動の下に第1圧
力室17a内の作動油が吐出通路12に導かれる一方
で、この制御オリフィス15の前後差圧に基づいてスプ
ール弁16が右方向に移動して制御スプリング18を所
定の長さになるまで押し縮め、ドレン通路20を開き、
このドレン通路20から余剰油を図外の貯油タンクに還
流させる。
【0027】これによって、吐出通路12及び通路22
を介して図外のパワーステアリング装置に導かれる作動
油は、所定流量に制御されることになる。
を介して図外のパワーステアリング装置に導かれる作動
油は、所定流量に制御されることになる。
【0028】ここで、前記ポンプカバー2がアルミニウ
ム合金材料から形成され、締付けボルト34が鉄系材料
から形成されており、また各部材の熱伝導率及び熱容量
が相違することから、ポンプの作動に伴ってこれらポン
プカバー2及び締付けボルト34が熱膨張するときに、
ポンプカバー2の熱膨張が大きく、締付けボルト34に
所定の軸力以上の過大な引張り力が作用する虞がある。
しかしながら、本発明にあっては、前記ポンプカバー2
の外表面に開口し、かつボルト挿通孔35に連通するス
リット38を形成してあることにより、ポンプカバー2
の熱膨張の一部がスリット38の溝幅の変化によって吸
収される。
ム合金材料から形成され、締付けボルト34が鉄系材料
から形成されており、また各部材の熱伝導率及び熱容量
が相違することから、ポンプの作動に伴ってこれらポン
プカバー2及び締付けボルト34が熱膨張するときに、
ポンプカバー2の熱膨張が大きく、締付けボルト34に
所定の軸力以上の過大な引張り力が作用する虞がある。
しかしながら、本発明にあっては、前記ポンプカバー2
の外表面に開口し、かつボルト挿通孔35に連通するス
リット38を形成してあることにより、ポンプカバー2
の熱膨張の一部がスリット38の溝幅の変化によって吸
収される。
【0029】したがって、前記ポンプボディ1及びポン
プカバー2を相互に締付け固定する締付けボルト34に
過大な引張り力が作用することが未然に防止される。こ
れによって、前記締付けボルト34に過大な引張り力が
繰返し作用した場合に、締付けボルト34が降伏して伸
びを生じたり、締付けが緩む虞が生じることが有利に防
止される。
プカバー2を相互に締付け固定する締付けボルト34に
過大な引張り力が作用することが未然に防止される。こ
れによって、前記締付けボルト34に過大な引張り力が
繰返し作用した場合に、締付けボルト34が降伏して伸
びを生じたり、締付けが緩む虞が生じることが有利に防
止される。
【0030】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0031】例えば、前記締付けボルト34が、ポンプ
カバー2のボルト挿通孔35内に挿通され、ポンプボデ
ィ1の捩子孔36に螺合されることにより、ポンプボデ
ィ1とポンプカバー2とを相互に締付け固定した実施の
形態について述べたが、ポンプボディ1の捩子孔36に
変えて、ポンプカバー2に設けたボルト挿通孔35に斉
合する挿通孔をポンプボディ1に設けた構成とし、締付
けボルト34をポンプカバー2のボルト挿通孔35及び
ポンプボディ1の挿通孔に挿通し、別体のナットを用い
て所謂ボルト・ナットの締結により、ポンプボディ1と
ポンプカバー2とを相互に締付け固定してもよい。
カバー2のボルト挿通孔35内に挿通され、ポンプボデ
ィ1の捩子孔36に螺合されることにより、ポンプボデ
ィ1とポンプカバー2とを相互に締付け固定した実施の
形態について述べたが、ポンプボディ1の捩子孔36に
変えて、ポンプカバー2に設けたボルト挿通孔35に斉
合する挿通孔をポンプボディ1に設けた構成とし、締付
けボルト34をポンプカバー2のボルト挿通孔35及び
ポンプボディ1の挿通孔に挿通し、別体のナットを用い
て所謂ボルト・ナットの締結により、ポンプボディ1と
ポンプカバー2とを相互に締付け固定してもよい。
【0032】この場合に、ポンプボディ1にもスリット
を形成して、締付けボルト34に過大な引張り力が作用
することをより効果的に防止することができる。
を形成して、締付けボルト34に過大な引張り力が作用
することをより効果的に防止することができる。
【0033】また、前記ポンプボディ1に形成した捩子
孔36の一部をポンプカバー2側に面した部分において
廃止して、この廃止した部分にポンプカバー2のボルト
挿通孔35と略同一直径の挿通孔を形成した構成とし、
締付けボルト34をポンプボディ1の捩子孔36に螺合
することにより、ポンプボディ1とポンプカバー2とを
相互に締付け固定するようにしてもよい。この場合に
も、捩子孔36を廃止して貫通孔を形成した部分に臨ん
で、ポンプボディ1にもスリット38を形成して、締付
けボルト34に過大な引張り力が作用することをより効
果的に防止することができる。
孔36の一部をポンプカバー2側に面した部分において
廃止して、この廃止した部分にポンプカバー2のボルト
挿通孔35と略同一直径の挿通孔を形成した構成とし、
締付けボルト34をポンプボディ1の捩子孔36に螺合
することにより、ポンプボディ1とポンプカバー2とを
相互に締付け固定するようにしてもよい。この場合に
も、捩子孔36を廃止して貫通孔を形成した部分に臨ん
で、ポンプボディ1にもスリット38を形成して、締付
けボルト34に過大な引張り力が作用することをより効
果的に防止することができる。
【0034】更に、前記ポンプボディ1、ポンプカバー
2、締付けボルト34等を同種の材料で形成することも
可能である。
2、締付けボルト34等を同種の材料で形成することも
可能である。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ポンプボディ、ポンプカバー等の熱膨張によって
締付けボルトに引張り力が作用することが可及的に防止
され、締付けボルトが降伏して伸びを生じたり、締付け
ボルトに緩みを生じることがない液体ポンプが得られ
る。
れば、ポンプボディ、ポンプカバー等の熱膨張によって
締付けボルトに引張り力が作用することが可及的に防止
され、締付けボルトが降伏して伸びを生じたり、締付け
ボルトに緩みを生じることがない液体ポンプが得られ
る。
【図1】本発明の実施の形態を示す液体ポンプの断面図
である。
である。
1 ポンプボディ 2 ポンプカバー 11 吐出室(高圧室) 34 締付けボルト 35 ボルト挿通孔 38 スリット
Claims (2)
- 【請求項1】 ポンプボディとポンプカバーとの間に、
吐出流体が導かれる高圧室を形成する一方、これらポン
プボディ及びポンプカバーの何れか一方または両方にボ
ルト挿通孔を形成して、該ボルト挿通孔に挿通される締
付けボルトによってポンプボディ及びポンプカバーが相
互に締付け固定されてなる液体ポンプにおいて、前記ポ
ンプボディ及びポンプカバーの何れか一方または両方
に、これらポンプボディまたは/及びポンプカバーの外
表面に開口し、かつボルト挿通孔に連通するスリットを
形成したことを特徴とする液体ポンプ。 - 【請求項2】 前記ポンプボディに締付けボルトを螺合
する捩子孔が形成され、前記ポンプカバーにボルト挿通
孔が形成されてなる、請求項1記載の液体ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8178669A JPH109150A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 液体ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8178669A JPH109150A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 液体ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH109150A true JPH109150A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=16052505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8178669A Pending JPH109150A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 液体ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH109150A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013083191A (ja) * | 2011-10-07 | 2013-05-09 | Maruyama Mfg Co Ltd | 往復ポンプ装置 |
CN103671092A (zh) * | 2012-09-18 | 2014-03-26 | 日立汽车系统转向器株式会社 | 可变容量型叶片泵 |
-
1996
- 1996-06-20 JP JP8178669A patent/JPH109150A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013083191A (ja) * | 2011-10-07 | 2013-05-09 | Maruyama Mfg Co Ltd | 往復ポンプ装置 |
CN103671092A (zh) * | 2012-09-18 | 2014-03-26 | 日立汽车系统转向器株式会社 | 可变容量型叶片泵 |
JP2014058892A (ja) * | 2012-09-18 | 2014-04-03 | Hitachi Automotive Systems Steering Ltd | 可変容量型ベーンポンプ |
CN103671092B (zh) * | 2012-09-18 | 2017-03-01 | 日立汽车系统转向器株式会社 | 可变容量型叶片泵 |
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