JPH1091099A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH1091099A
JPH1091099A JP8246691A JP24669196A JPH1091099A JP H1091099 A JPH1091099 A JP H1091099A JP 8246691 A JP8246691 A JP 8246691A JP 24669196 A JP24669196 A JP 24669196A JP H1091099 A JPH1091099 A JP H1091099A
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liquid crystal
electrode
substrate
layer
pixel
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Application number
JP8246691A
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English (en)
Inventor
Masahiko Akiyama
政彦 秋山
Kazuki Taira
和樹 平
Norihiko Kamiura
紀彦 上浦
Kohei Suzuki
公平 鈴木
Hiroko Kitsu
裕子 岐津
Yoko Fukunaga
容子 福永
Yasushi Kawada
靖 川田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラストの低下等の画質劣化を低減する
ことが可能な液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 複数のスイッチング素子及びこれらのス
イッチング素子に接続される複数の画素電極20をマト
リクス状に配置した第1の基板11と、第1の基板11
に対向する面側に対向電極22が形成された第2の基板
21と、第1の基板11と第2の基板21との間に設け
た液晶層23とを有し、画素電極20と対向電極22と
の間の電位差に応じて液晶層23に状態変化を与えるこ
とにより表示を行う反射型の液晶表示装置において、画
素電極20を透明導電層によって構成し、画素電極の下
に光吸収層19を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は薄型で低消費電力であ
り、パソコン等の情報機器等の表示装置として広く用い
られている。この液晶表示装置には、大きく別けて透過
型のものと反射型のものがあるが、透過型のものはバッ
クライトを必要とするため、低消費電力化という観点か
らは反射型のものが好ましい。
【0003】しかしながら、表示モードにTNモードや
STNモードを用いた反射型液晶表示装置では、偏光板
が必要となるため表示が暗くなってしまう。そこで、明
るい表示を得るという観点からは、偏光板が不要な選択
反射方式や散乱反射方式を用いた反射型液晶表示装置が
好ましい。
【0004】選択反射方式の液晶表示装置としては、コ
レステリック液晶を用いたものがある。コレステリック
液晶は、電圧無印加時のプレーナ状態においては、螺旋
ピッチと屈折率の条件から、ある特定の波長領域におい
て円偏光の一方の成分を反射する性質がある。そして、
電圧を印加すると、弱い散乱を持つが半透明状態を呈す
るフォーカルコニック状態を経て、螺旋構造が消失する
透明なホメオトロピック状態になる。フォーカルコニッ
ク状態は準安定状態であるため、駆動条件を最適化する
ことにより、電圧無印加状態であってもフォーカルコニ
ック状態を保持し続けることは可能である。
【0005】また、散乱反射方式の液晶表示装置として
は、PDLCを用いたものがある。PDLCは、高分子
に液晶が小さな液滴として存在するものであり、電圧無
印加状態で光を散乱し、電圧印加状態で光を透過する。
【0006】選択反射方式及び散乱反射方式の液晶表示
装置は上記のような表示原理を有しているため、液晶層
の下側に光を吸収する黒色層を設けることにより、明暗
の表示を行うことが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、選択反
射方式や散乱反射方式を用いた反射型液晶表示装置で
は、画素電極が形成されていない領域では液晶層に電圧
が印加されないため、この領域では光が選択反射或いは
散乱反射されて格子状の輝線が発生し、コントラストの
低下等の画質劣化の原因となる。また、配線が形成され
た領域では液晶層が配線電位の影響を強く受けて不安定
な光学特性を示し、やはりコントラストの低下等の画質
劣化の原因となる。また、コレステリック液晶を用いた
場合、画面周辺等の常に電圧が印加されない領域では、
外部応力等によってプレーナ状態のドメインが成長し、
画素電極領域のプレーナ状態による反射色よりも鏡面反
射性の強い反射色を呈するため、これも画質劣化の原因
となる。さらに、コレステリック液晶を用いた場合、T
N型の液晶を用いた場合に比べて液晶層に印加する電圧
が高くなり、そのため信号線と画素電極との間の寄生容
量を介して画素電圧が信号線の電位によって大きく変動
し、ちらつきの原因となる。
【0008】一方、外光の反射光成分、特に鏡面反射成
分が多い場合にも、コントラストの低下等の画質劣化の
原因となる。
【0009】本発明の目的は、コントラストの低下等の
画質劣化を低減することが可能な液晶表示装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数の第
1の電極が配列された第1の基板と、前記第1の基板に
対向する面側に第2の電極が配列された第2の基板と、
前記第1の基板と第2の基板との間に設けた液晶層とを
有し、前記第1の電極と第2の電極との間の電位差に応
じて前記液晶層に状態変化を与えることにより表示を行
う反射型の液晶表示装置において、前記第1の電極を透
明導電層によって構成し、前記第1の電極の下に光吸収
層を設けたことを特徴とする。
【0011】第2の発明は、複数のスイッチング素子及
びこれらのスイッチング素子に接続される複数の第1の
電極をマトリクス状に配置した第1の基板と、前記第1
の基板に対向する面側に第2の電極が形成された第2の
基板と、前記第1の基板と第2の基板との間に設けた液
晶層とを有し、前記第1の電極と前記第2の電極との間
の電位差に応じて前記液晶層に状態変化を与えることに
より表示を行う反射型の液晶表示装置において、前記第
1の電極を透明導電層によって構成し、前記第1の電極
の下に光吸収層を設けたことを特徴とする。
【0012】前記第1及び第2の発明によれば、第1の
電極を透明導電層によって構成するとともに第1の電極
の下に光吸収層を設けたので、暗表示を行う際の光吸収
効率を上げることができ、コントラストの低下等の画質
劣化を低減することが可能となる。
【0013】また、前記第1及び第2の発明において、
前記光吸収層の内部或いは下部に電位の制御が可能なシ
ールド電極を設けてもよい。
【0014】また、前記第2の発明において、前記光吸
収層は前記スイッチング素子の上部に設けることが好ま
しい。この場合、スイッチング素子の上部が遮光される
ので、スイッチング素子の光リーク電流を低減すること
ができる。
【0015】また、前記光吸収層を表示領域全体にわた
って設け平坦化層として機能させることにより、画素電
極(第1の電極)の面積を十分に大きくとることができ
るため、画素電極間のスペースを最小限に抑えることが
可能となり、コントラストの向上をはかることができ
る。この場合、光吸収層はそれより下層の凹凸を極力平
坦化できる絶縁材料を用いることが好ましいが、必ずし
も同一材料のみの単層である必要はない。
【0016】第3の発明は、複数のスイッチング素子及
びこれらのスイッチング素子に接続される複数の第1の
電極をマトリクス状に配置した第1の基板と、前記第1
の基板に対向する面側に第2の電極が形成された第2の
基板と、前記第1の基板と第2の基板との間に設けた液
晶層とを有し、前記第1の電極は前記スイッチング素子
を覆う絶縁層上に設けられており、前記第1の電極と前
記第2の電極との間の電位差に応じて前記液晶層に状態
変化を与えることにより表示を行う液晶表示装置におい
て、前記絶縁層は複数の層で構成され、この複数の層の
層間に所定の電位が与えられる第3の電極が設けられ、
この第3の電極の形状に応じた凹凸が前記絶縁層の上面
に形成されていることを特徴とする。
【0017】前記第3の発明によれば、第3の電極がシ
ールド電極として機能するため、その下層側にあるスイ
ッチング素子や配線の電位の影響が画素電極(第1の電
極)に及ぶことを防止することができ、表示品質の向上
をはかることができる。また、第3の電極の形状に応じ
た凹凸が絶縁層の上面に形成されるため、鏡面反射成分
を低減することができ、コントラストの低下等の画質劣
化を低減することが可能となる。
【0018】第4の発明は、複数のスイッチング素子及
びこれらのスイッチング素子に接続される複数の第1の
電極をマトリクス状に配置した第1の基板と、前記第1
の基板に対向する面側に第2の電極が形成された第2の
基板と、前記第1の基板と第2の基板との間に設けたコ
レステリック液晶を用いた液晶層とを有し、前記第1の
電極と前記第2の電極との間の電位差に応じて前記コレ
ステリック液晶に状態変化を与えることにより表示を行
う反射型の液晶表示装置において、前記第1の電極が形
成されていない領域において前記コレステリック液晶が
フォーカルコニック状態又はホメオトロピック状態とな
る電位差を前記液晶層に与える手段を設けたことを特徴
とする。
【0019】前記第4の発明によれば、画素電極(第1
の電極)が形成されていない領域(非画素領域)におい
てコレステリック液晶がフォーカルコニック状態又はホ
メオトロピック状態となる電位差を液晶層に与えるの
で、非表示領域における輝線の発生や表示ムラの発生を
防止することができ、コントラストの低下等の画質劣化
を低減することが可能となる。
【0020】通常は前記第1の基板に補助電極を設け、
この補助電極と対向電極(第2の電極)との間に電位差
を与えることにより、非画素領域においてコレステリッ
ク液晶がフォーカルコニック状態又はホメオトロピック
状態となるようにする。
【0021】補助電極は、表示画面全体にわたって共通
に接続するようにしてもよいし、各画素毎に分離して設
けるようにしてもよい。共通にした場合には全ての非表
示領域が暗状態となる。一方、各画素毎に分離して設け
た場合には、画素電極に印加した電圧に応じて補助電極
の電圧が変化する。したがって、画素電極にプレーナ状
態となる電圧を印加した場合には非画素領域もプレーナ
状態となり、画素電極にホメオトロピック状態となる電
圧を印加した場合にはホメオトロピック状態或いはフォ
ーカルコニック状態となり、非画素領域を含む該当領域
全体が同じ表示状態となる。
【0022】補助電極を表示領域全体にわたって共通に
接続した場合、TFT(スイッチング素子)の上部に画
素電極がある場合には、画素電極とTFTとの間に絶縁
層を介して補助電極を設けることが好ましい。この場
合、共通電極を一定電位に保つことでTFTと画素電極
との間のカップリングを低減できるという効果も得られ
る。TFTと画素電極が同一面上にある場合等、共通電
極が層間に設けられない場合は、TFTの下部に絶縁層
を介して共通電極を設けてもよい。また、十分な電圧を
印加することが可能であるならば、基板の外側(液晶層
が存在しない側)に共通電極を設けてもよい。
【0023】共通電極には、AlやTi等の一般的な金
属が使用可能であるが、TFTと画素電極との間に設け
た光吸収層の光学濃度が不足している場合や、従来のT
FT−LCDのアレイ構造のように、透明画素電極を設
けてガラス基板外部に光吸収板を設ける場合等、共通電
極部を表示面から視認できる場合には、ITO等の透明
電極を用いることが好ましい。
【0024】共通電極に印加する電圧は、表示期間全体
にわたって一定の電圧を与えてもよく、所定の期間にパ
ルス状の電圧を与えてもよい。与える電圧は、液晶がホ
メオトロピック状態となる電圧が望ましいが、プレーナ
状態からフォーカルコニック状態に変化して選択反射が
消失する程度の電圧であれば十分な効果が得られる。共
通電極を一定電位に保持する場合は、対向電極側を交流
反転駆動するコモン反転駆動が好ましい。コモン側を一
定電位にする場合には、フレーム周波数よりも低い周波
数で共通電極に交流電圧を印加すれば、消費電力を低減
することが可能となる。
【0025】パルス状の電圧を与える場合には、所定の
期間、例えば電源投入時や画面のブランキング期間にパ
ルス電圧を与えることで、液晶層をリフレッシュするこ
とが可能である。この場合、液晶がプレーナ状態からフ
ォーカルコニック状態に転移する程度の電圧を印加すれ
ばよい。また、共通電極がTFTの下部或いはガラス基
板の外側に設けられている場合、TFTのゲート電圧な
ど電源電圧をスイッチングすることによってパルス電圧
を印加すれば、電圧降下によって適正な電圧を液晶層に
印加することが可能となる。その際、TFTはフローテ
ィング或いは耐圧範囲内の所定の電位に保持されている
ことが好ましい。
【0026】補助電極を画素電極毎に分離して設ける場
合、補助電極は画素電極間の隙間を覆うようにして、画
素電極とTFTとの間に絶縁層を介して設けられる。補
助電極は、画素電極に直接電気的に接続してもよいし、
フローティング電極として容量的に結合させるようにし
てもよい。
【0027】補助電極を画素電極に直接電気的に接続す
る場合には、ITO等の透明導電層を補助電極として用
いることが望ましい。この場合、電気的接続をとらない
他の画素電極との間の寄生容量を低減するために、他の
画素電極と補助電極とのオーバーラップする領域の面積
を小さくすることが望ましい。
【0028】補助電極をフローティング電極として画素
電極に容量的に結合させる場合、画素電極と補助電極と
の間の絶縁層が黒色の場合には補助電極が直接視認され
ないため、補助電極は金属電極でも透明電極でもかまわ
ないが、光学濃度の関係から透明電極を用いることが好
ましい。また、画素電極と補助電極との間のカップリン
グ容量を確保するために、補助電極を透明電極とし、補
助電極と画素電極との間の絶縁層をSiOx やSiNx
としてもよい。また、画素電極毎に極性の反転する信号
を印加するライン反転駆動或いはドット反転駆動を行う
場合には、補助電極が一つの画素電極に強く容量カップ
リングするように、非対称構造とすることが好ましい。
【0029】本願では、上記各発明以外に以下の反射型
液晶表示装置及びその製造方法について開示している。
【0030】この反射型液晶表示装置の第1の構成は、
第1の液晶層と、この第1の液晶層を透過した光を有効
に利用するための特性を有する第2の液晶層と、前記第
1及び第2の液晶層間に設けられ、前記第1の液晶層側
の電極と前記第2の液晶層側の電極とがスルーホールに
よって電気的に接続され、一つの画素用に形成された電
極が他の画素用に形成された電極と電気的に独立した複
数の両面電極とを有し、前記両面電極の少なくとも一方
の表面が電気絶縁材料からなる薄膜で被覆されているこ
とを特徴とする。
【0031】上記反射型液晶表示装置の製造方法は、導
電率の異なる複数の状態を取り得る材料膜を前記両面電
極上に形成する工程と、前記両面電極上に前記材料膜が
形成された基板を一対の対向基板間に配置して液晶層用
間隙を形成する際中又は形成した後に前記材料膜を導電
率が高い状態で接地する工程と、前記材料膜を導電率が
低い状態にする工程とを有する。
【0032】前記製造方法において、前記材料膜を前記
両面電極上に形成した後、前記材料膜が液晶層と接触す
る部分を電気絶縁材料からなる層で被覆するようにして
もよい。
【0033】また、上記反射型液晶表示装置の第2の構
成は、第1の液晶層と、この第1の液晶層を透過した光
を有効に利用するための特性を有する第2の液晶層と、
前記第1及び第2の液晶層間に設けられ、前記第1の液
晶層側の電極と前記第2の液晶層側の電極とがスルーホ
ールによって電気的に接続され、一つの画素用に形成さ
れた電極が他の画素用に形成された電極と電気的に独立
した複数の両面電極とを有し、前記両面電極はその周囲
を電気絶縁材料からなる層に埋め込まれた状態で配置さ
れていることを特徴とする。
【0034】上記反射型液晶表示装置の製造方法は、導
電率の異なる複数の状態を取り得る材料膜を前記両面電
極の両面に形成する工程と、前記両面電極の両面に前記
材料膜が形成された基板を一対の対向基板間に配置して
液晶層用間隙を形成する際中又は形成した後に前記材料
膜を導電率が高い状態で接地する工程と、前記基板の非
画素領域に形成された前記材料膜を選択的に導電率が低
い状態にする工程とを有する。
【0035】前記製造方法において、前記材料膜を前記
両面電極の両面に形成した後、前記材料膜が液晶層と接
触する部分を電気絶縁材料からなる層で被覆するように
してもよい。
【0036】上記第1及び第2の構成によれば、反射率
及び開口率に優れた反射型液晶表示装置を得ることがで
きる。
【0037】また、前記各製造方法によれば、上記反射
型液晶表示装置を高歩留まりで製造することができる。
【0038】なお、本発明において、スイッチング素子
とは、画素を選択するためのスイッチに限らず、画素内
に設けられる回路素子(例えばバッファアンプ等)をも
含み、これらを総じて表現したものである。
【0039】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第1実施形態につ
いて説明する。
【0040】本第1実施形態は、単純マトリクス方式或
いはアクティブマトリクス方式の反射型液晶表示装置に
おいて、配線或いは画素電極を透明導電層によって構成
するとともに、これらの下部に光吸収層を設けたもので
ある。以下、アクティブマトリクス方式の反射型液晶表
示装置を例に各構成例を説明する。
【0041】図1は、基本的な構成例を示したものであ
り、1は一方の基板、2は下部電極、3は光吸収層とし
て機能する黒色の層間絶縁層、4は層間絶縁層3に設け
た開孔部を通して下部電極2に接続される透明電極、5
は他方の基板、6は透明電極、7は液晶層である。この
ように、透明電極4の下部に黒色の層間絶縁層3を設け
てあるので、選択反射方式や散乱反射方式等の反射型液
晶表示装置において、黒表示を行う際の光吸収効率を上
げることができ、コントラストの低下等の画質劣化を低
減することができる。
【0042】つぎに、本第1実施形態の具体的な構成例
について説明する。
【0043】まず、本第1実施形態の第1構成例につい
て、図2(断面構成を示した図)及び図3(平面構成を
示した図)を参照して説明する。
【0044】11はガラス基板を用いた一方の基板、1
2はゲート配線、13はゲート絶縁層、14はアモルフ
ァスシリコン層、15はチャネル保護層、16はソース
・ドレイン電極、17は蓄積容量配線、18は半導体保
護層、19は光吸収層として機能する黒色の層間絶縁
層、20は透明導電層を用いた画素電極、21はガラス
基板を用いた他方の基板、22は透明導電層を用いた対
向電極、23は例えばコレステリック液晶を用いた液晶
層である。
【0045】つぎに、本構成例の製造方法について説明
する。
【0046】まず、ガラス基板11上にゲート金属材料
をマグネトロンスパッタ法により形成し、これをパター
ニングしてゲート配線12を形成する。ゲート金属材料
としては、例えばAl、Mo、W、Ta、Ti等の金属
やこれらを積層したもの、或いはこれらの合金等を用い
ることができる。また、Al等をパターン形成したもの
にこれらの金属や合金で覆った構造によりゲート配線1
2を形成してもよい。なお、ガラス基板11上に酸化シ
リコン等の絶縁膜を用いたアンダーコート層を形成して
もよい。
【0047】つぎに、シリコン系絶縁膜を用いたゲート
絶縁層13(厚さ400nm)、アモルファスシリコン
層14(厚さ100nm)及び窒化シリコンを用いたチ
ャネル保護層15をCVD法によって形成する。続い
て、ポジ型フォトレジストを塗布してガラス基板11の
裏面側から紫外線を照射して露光し、これを現像してゲ
ート配線12とほぼ同じ幅のレジストパターンを形成す
る。ここで現像する前に通常のマスク露光によってゲー
ト幅と直行する方向のチャネル保護層15の端部を決定
することができるので、本例ではその工程を入れてい
る。なお、裏面露光を用いずに、マスク露光だけでチャ
ネル保護層15のパターンを形成してもよい。この場
合、ゲート配線12とのマスク合わせ精度に基づく合わ
せマージンをとる必要があるが、用途によってはそのよ
うにしても実用的に問題ない。
【0048】つぎに、チャネル保護層15のパターンを
エッチングで形成した後、n+ アモルファスシリコン層
(図示せず)をCVD法によって形成する。nチャネル
のTFTを製造する場合には燐を不純物原子として用い
ればよい。本例ではPH3 ガスを用いて燐イオンをドー
ピングしながらn+ アモルファスシリコン層を成膜して
いるが、チャネル保護層15をマスクとしてイオンドー
ピング法等により直接燐原子をアモルファスシリコン層
に注入することによりn+ アモルファスシリコン層を形
成してもよい。
【0049】つぎに、Moをマグネトロンスパッタ法で
成膜(厚さ50nm)した後、これをパターニングして
シリコンの島状領域を形成する(図面では省略し、ソー
ス・ドレイン電極16に含めている。)。さらに、マグ
ネトロンスパッタ法でMoを成膜(厚さ1μm)し、ソ
ース・ドレイン電極16を形成する。ソース・ドレイン
電極の形成材料としては、Mo以外にも、Al、W、T
i等やこれらの合金或いはこれらの積層膜を用いてもよ
く、これ以外にも導電性を示す材料であればよい。
【0050】つぎに、ソース・ドレイン電極16をマス
クとしてチャネル保護層15上のn+ アモルファスシリ
コン層を除去し、続いてシリコン窒化膜を用いた半導体
保護層18(膜厚200nm)をCVD法により成膜す
る。この半導体保護層18としては、TFTの機能を損
なわないものであれば他の材料を用いてもよい。
【0051】つぎに、ソース・ドレイン電極16と後の
工程で形成される画素電極とのコンタクト領域18aの
半導体保護層18をRIEによって除去し、ネガ型の黒
色レジストを用いた層間絶縁層19(厚さ1〜10μ
m)を形成する。通常は、黒色レジストをスピンコート
によって塗布した後マスク露光を行い、パターニングを
行って層間絶縁層19及び開孔19aを形成すればよ
い。
【0052】つぎに、マグネトロンスパッタ法によって
透明導電層となるITO層を成膜(厚さ10〜500n
m)した後、これをパターニングして画素電極20を形
成する。このとき、画素電極20は開孔19aを通じて
下のソース・ドレイン電極16と接続される。
【0053】このようにして一方のガラス基板11上に
TFTや画素電極等を形成した後、この一方のガラス基
板と透明な対向電極22が形成された他方のガラス基板
21との間に液晶を封入し、散乱反射或いは選択反射に
よって表示を行う反射型の液晶パネルが完成する。この
ように透明な画素電極20下に黒色の層間絶縁層19が
形成されており、液晶層23の光透過状態で黒表示が行
われる。
【0054】本例では、TFT等の駆動用能動素子や蓄
積容量配線等の上部に光吸収層として機能する黒色の層
間絶縁層が形成されているので、この層間絶縁層の下部
に存在する金属層等からの光の反射量を低減することが
でき、黒表示のコントラストを向上させることができ
る。また、層間絶縁層によって駆動用能動素子の上部が
遮光されるので、光によるリーク電流を抑制することも
できる。また、層間絶縁層を表示領域全体にわたって形
成することができるため、これを平坦化層としても機能
させることができる。さらに、層間絶縁層上には画素電
極以外の電極や配線等が存在しないため、画素電極の面
積を十分広く確保することができる。したがって、画素
電極間のスペースを最小限に抑えることができ、コント
ラストの向上をはかることができる。
【0055】以上の構造を有する液晶パネルを作成した
ところ、従来構造の場合に比べて黒の表示状態が向上
し、同一の液晶層を用いた場合にも、白黒のコントラス
ト比において2倍以上の向上が見られた。
【0056】つぎに、本第1実施形態の第2構成例につ
いて、図4(断面構成を示した図)及び図5(平面構成
を示した図)を参照して説明する。本構成例の基本的な
構成は先に説明した第1構成例と同様であり、対応する
構成要素には同一の番号を付している。
【0057】本第2構成例では、画素電極20の下部に
シールド電極24を設け、このシールド電極24を一定
電位に保持している。このようにシールド電極24を設
けたことにより、画素電極とその下に存在する信号線、
ゲート線、TFT等との容量カップリングを低減させる
ことができる。なお、このシールド電極24と画素電極
20との間で蓄積容量を構成するようにしてもよい。
【0058】このように、本構成例では、画素電極の下
部にシールド電極を設けたので、シールド電極下部に存
在する電気回路と画素電極との間の容量カップリングを
低減することができる。また、TFTの上のシールド電
極により、画素電極が高電位となってもバックチャネル
の形成が抑えられ、リーク電流を低減することができ
る。
【0059】つぎに、本第1実施形態の第3構成例につ
いて、図6(断面構成を示した図)を参照して説明す
る。本構成例の基本的な構成は先に説明した第1構成例
と同様であり、対応する構成要素には同一の番号を付し
ている。
【0060】本第3構成例では、透明導電層を用いた画
素電極20下に光吸収層となる黒色の層間絶縁層19を
設けるとともに、画素電極間のスペースに対応してこの
スペースを遮光するように、他方のガラス基板21上に
ブラックマトリクス25を設けたものである。このよう
に、ブラックマトリクス25を設けることにより、画素
電極間のスペース領域における遮光を行うことができ、
より一層のコントラスト向上をはかることができる。
【0061】以上説明した第1、第2及び第3構成例で
はTFTを構成する半導体層としてアモルファスシリコ
ンを用いたが、アモルファスシリコン中に結晶化した領
域が存在する微結晶シリコン、或いはほとんどの領域が
結晶化した多結晶シリコンを用いてもよい。また、シリ
コン以外にも、SiGeやGe等を用いてもよい。
【0062】また、上記第1、第2及び第3構成例では
nチャネルTFTとしたが、pチャネルTFTとしても
よい。
【0063】さらに、上記第1、第2及び第3構成例で
は逆スタガ型TFTとしたが、スタガ型TFT等の他の
構造に本発明を適用することもでき、TFT以外の半導
体素子に本発明を適用することも可能である。
【0064】なお、本発明を単純マトリクス方式の反射
型液晶表示装置に適用した場合には、一方の基板上の透
明導電層を用いたマトリクス配線の下部に光吸収層を設
ければよい。
【0065】つぎに、本発明の第2実施形態について説
明する。
【0066】本第2実施形態は、画素電極をスイッチン
グ素子を覆う絶縁層上に設けたアクティブマトリクス方
式の液晶表示装置において、前記絶縁層を複数の層で構
成し、この複数の層の層間に所定の電位に保持されたシ
ールド電極を設け、このシールド電極の形状に応じた凹
凸を前記絶縁層の上面に形成したものである。以下、本
実施形態の各構成例を説明する。
【0067】まず、本第2実施形態の第1構成例につい
て、図7(断面構成を示した図)及び図8(平面構成を
示した図)を参照して説明する。
【0068】31はガラス基板を用いた一方の基板、3
2はゲート配線(ゲート電極を兼ねている)、33は蓄
積容量配線、34はゲート絶縁層、35はアモルファス
シリコン層、36はn+ アモルファスシリコン層、37
は蓄積容量の上部電極(ドレイン電極を兼ねている)、
38は信号線となるソース配線(ソース電極を兼ねてい
る)、39は層間絶縁層、40はシールド電極(図8で
は斜線で示した部分)、41は層間絶縁層、42は画素
電極、43はガラス基板を用いた他方の基板、44は対
向電極、45は反射防止膜又は反射防止層、46は液晶
層である。
【0069】つぎに、本構成例の製造方法について説明
する。
【0070】まず、ガラス基板31上にゲート配線32
を形成するとともに、蓄積容量配線33を形成する。続
いて、プラズマCVD法等により、シリコン窒化膜を用
いたゲート絶縁層34(厚さ400nm)、アモルファ
スシリコン層35(厚さ200nm)及びn型アモルフ
ァスシリコン層36(厚さ50nm、n型微結晶シリコ
ン層でもよい)を形成する。ゲート絶縁層34はシリコ
ン窒化膜とシリコン酸化膜との積層膜等でもよい。
【0071】つぎに、アモルファスシリコン層35を島
状にパターニングし、ゲート絶縁層のスルーホール(図
示せず)を形成する。続いて、金属層(例えばMo、M
o/Al/Mo積層膜、合金)をスパッタ法等によって
堆積し、この金属層をパターニングして蓄積容量の上部
電極37及び信号線38を形成する。続いて、蓄積容量
の上部電極37及び信号線38をマスクとして、アモル
ファスシリコン層35のチャネル領域上に形成されたn
型アモルファスシリコン層36を除去する。
【0072】つぎに、アクリル系樹脂を塗布して層間絶
縁層39(厚さ2μm)を形成し、この層間絶縁層39
にスルーホール39aを形成する。アクリル系樹脂には
感光性のものを用いており、このアクリル系樹脂を露光
及び現像してスルーホール39aを形成した。スルーホ
ール形成後、200〜300℃でアニールを行いアクリ
ル系樹脂を硬化させる。ここでは直接アクリル系樹脂を
塗布しているが、プラズマCVD法等によってシリコン
窒化膜を形成し、この上にアクリル系樹脂を塗布するよ
うにしてもよい。また、アクリル系樹脂の他に、BCB
(ベンゾシクロブテン)を用いてもよく、これら以外に
もポリイミド等の有機膜、さらにはシリコン酸化膜やシ
リコン窒化膜等の無機膜を用いてもよい。また、層間絶
縁層39には必ずしも感光性樹脂を用いる必要はなく、
非感光性樹脂を用いて後の工程でスルーホールを形成す
るようにしてもよい。
【0073】つぎに、ITOをスパッタ法等によって堆
積(厚さ100〜500nm)し、これをパターニング
し、穴40a(大きさや位置はランダムにする)を有す
るシールド電極40(図8では斜線で示した部分)を形
成する。パターニングに際しては、スルーホール39a
が形成された領域や、各配線と画素電極間スペース領域
との交差部にはシールド電極40が形成されないように
する。また、ゲート線32、信号線38及びTFTの形
成された領域には穴40aが形成されないようにする。
なお、シールド電極40には、ITOの他にAl、Mo
等の金属や合金を用いてもよい。また、各配線と画素電
極間スペース領域との交差部における穴(シールド電極
40が形成されていない領域)は、ゲート線32と信号
線38間或いは蓄積容量線33と信号線38間に層間シ
ョートが生じた場合、一方の配線をレーザによって切断
する際に、シールド電極40とのショートが発生しない
ようにするために設けたものである。配線を切断しても
両側から信号を供給することにより線欠陥とはならず、
歩留まり向上をはかることができる。また、穴40aの
配置をランダムとせずに規則的に配置することも可能で
ある。
【0074】つぎに、顔料或いはカーボンを分散させた
光吸収性の有機絶縁材料をスピン塗布して層間絶縁層4
1を形成する。この有機絶縁材料は感光性があるため、
露光及び現像を行って層間絶縁層41にスルーホール4
1aを形成する。有機絶縁材料塗布に際してシールド電
極40の穴40aが埋められ、層間絶縁層41の表面は
穴40aの形状を反映したなだらかな凹凸形状となる。
続いて、この層間絶縁層41上にITO等の透明導電層
をスパッタ法等で成膜し、これをパターニングして画素
電極42を形成する。画素電極42の表面は、層間絶縁
層41表面の凹凸すなわち穴40aの形状を反映したな
だらかな凹凸形状となる。
【0075】このようにして一方のガラス基板31上に
TFTや画素電極等を形成した後、この一方のガラス基
板31と他方のガラス基板43との間に液晶を封入し、
液晶パネルが完成する。他方のガラス基板43の内側に
は透明導電層を用いた対向電極44が形成されており、
また外側には反射防止膜45が設けてある。液晶層46
にはコレステリック液晶を用いており、ホメオトロピッ
ク状態では光が液晶層を透過するため、光吸収性の層間
絶縁膜41の色(例えば可視領域の光をほぼ全部吸収す
る材料を用いた場合には黒色)が見えることになる。ま
た、プレーナ状態において平面的に見てドメイン構造を
とる、すなわち螺旋軸が若干異なった領域ができるよう
な添加物を含有させることにより、選択反射時の視野角
特性よくなり、広い視野角範囲において色があまり変化
しないようになる。
【0076】以上の構造を有する液晶パネルを作成した
ところ、視感度補正を行った反射率で70%(入射光角
度25〜30%)が得られ、コントラスト比が15:1
となった。また、鏡面反射率を求めると、シールド電極
がなく画素表面に凹凸が形成されていない場合には3%
であるのに対して、シールド電極を設けて画素表面に凹
凸を形成した場合には0.5%となり、移り込みがなく
非常に見やすい画面となった。また、1600×120
0画素、対角12インチのパネルを作成した結果、信号
線電圧の振幅が±10〜15VとTN液晶の5V以下に
比べて大きいにもかかわらず、クロストークのない高画
質が得られた。特に、階調表示を行う場合にクロストー
クのないことが有効であった。これは、シールド電極を
設けたことにより、信号線の電圧変動が画素電極にほと
んど影響しなくなったことに起因する。具体的には、前
記振幅に対して画素電圧変動を±20mV以下とするこ
とができた。
【0077】つぎに、本第2実施形態の第2構成例につ
いて、図9(平面構成を示した図)を参照して説明す
る。本構成例の基本的な構成は先に説明した第1構成例
と同様であり、対応する構成要素には同一の番号を付し
ている。
【0078】本第2構成例では、ゲート線32及び信号
線38と画素電極42との位置関係を第1実施形態と異
ならせている。すなわち、本構成例では、画素電極42
の周縁部においてゲート線32及び信号線38と画素電
極42とが重なるようにしている。このように配置する
ことにより、シールド電極の穴40aを画素電極42内
にまんべんなく設けることができ、シールド効果を保ち
つつより鏡面反射成分を低減することができる。
【0079】なお、第1構成例と第2構成例とではシー
ルド電極の穴40aの形状が異なっているが、穴の形状
は両構成例に特有のものではなく、両構成例相互間で採
用することができ、また他の形状の穴を採用することも
可能である。また、シールド電極に設けるパターンは必
ずしも穴パターンである必要はなく、例えば櫛形やメッ
シュ状のパターンでもよい。また、シールド電極として
機能するとともに表面を凹凸状にする形状であれば、そ
の他種々のパターンを適用することができる。さらに、
図7に示した例では、シールド電極を下までエッチング
して穴40aを形成しているが、エッチングを途中で止
めて穴を形成してもよい。
【0080】また、第1構成例及び第2構成例ではコレ
ステリック液晶を用いた反射型の液晶パネルであった
が、高分子分散型液晶を用いたものでもよい。さらに、
透過−吸収モードのゲストホスト型液晶でもよく、画素
電極を反射板とする場合にも適用できる。反射板ではシ
ールド電極による凹凸に加え、層間絶縁層自身の凹凸を
付加することで、さらに散乱特性を制御した反射板を得
ることが可能である。また、液晶層を単層ではなく多層
とした場合にも適用でき、偏光板を用いるTNモードや
液晶をマイクロカプセルとした場合にも適用できる。ま
た、上側の層間絶縁層41だけではなく下側の層間絶縁
層39を光吸収層としてもよく、また両者を光吸収層と
してもよく、さらに吸収波長を変えるようにしてもよ
い。
【0081】また、第1構成例及び第2構成例では反射
型の液晶パネルとしたが、透過型の液晶パネルに適用す
ることもできる。透過型に適用した場合にも反射型の場
合と同様に、見る側の鏡面反射を抑える効果があり、画
質の向上を図ることができる。さらに、透過光をわずか
に散乱させることにより、視野角特性を改善することが
できる。透過型の場合、層間絶縁層39及び41とも透
光性にする。可視光全域で透明にすればよいが、R、
G、Bの色が出るように一部の波長で吸収するようにし
てもよい。この場合には、上側の層間絶縁層41を画素
毎に着色するとよい。
【0082】また、アレイ構造としてはゲート電極を半
導体層の上側に設けるトップゲート型でもよい。半導体
層にはアモルファスシリコンの他、多結晶シリコンや微
結晶シリコンを用いてもよく、さらにSiGe合金等を
用いてもよい。トランジスタ構造は、プレーナ型、スタ
ッガ型、逆スタッガ型等を用いることができ、またセル
フアライン型に限らず非セルフアライン型でもよい。ま
た、蓄積容量線を独立して設けずに隣のゲート線とオー
バーラップさせることによって得られる容量を用いても
よく、さらには蓄積容量を設けなくてもよい。
【0083】また、トランジスタは一つの画素に複数設
けてもよく、例えばバッファアンプ等を設けるようにし
てもよい。
【0084】つぎに、本発明の第3実施形態について説
明する。
【0085】本第3実施形態は、コレステリック液晶を
用いたアクティブマトリクス型の反射型の液晶表示装置
において、TFT及び画素電極が形成された基板に補助
電極を設け、この補助電極と対向基板上の対向電極との
間に電位差を与えることにより、非画素領域においてコ
レステリック液晶がフォーカルコニック状態又はホメオ
トロピック状態となるようにしたものである。以下、本
実施形態の各構成例を説明する。
【0086】まず、本第3実施形態の第1構成例につい
て、図10(断面構成を示した図)を参照して説明す
る。
【0087】51はガラス基板を用いた一方の基板、5
2はTFT、53は透明導電層を用いた画素電極、54
はブラックマトリクスを構成するための黒色絶縁層(光
吸収層)、55aは黒色絶縁層54内に形成された補助
電極、61はガラス基板を用いた他方の基板、62は透
明導電層を用いた対向電極、63はコレステリック液晶
を用いた液晶層である。
【0088】本構成例では、各補助電極55aは表示面
全体にわたって共通に接続されており、一定の電圧が印
加されている。また、対向電極62には交流電圧が印加
されており、画素電極53が形成されていない非画素領
域においても、補助電極55aと対向電極62との間の
電位差に基づいて、液晶層63に所定の電位が印加され
るようになっている。
【0089】図11は、コレステリック液晶の状態変化
を電圧−反射率特性に対応させて示したものである。図
10の画素電極53が形成された領域(画素領域)の液
晶層63には、画素電極53と対向電極62との間の電
位差に応じて、図11の実効電圧0〜V1 が印加され
る。したがって、この画素領域においては、コレステリ
ック液晶はプレーナ状態からホメオトロピック状態まで
とることができ、明状態又は暗状態の表示となる。一
方、画素電極53が形成されていない領域(非画素領
域)の液晶層63には、補助電極55aと対向電極62
との間の電位差に応じて、図11の実効電圧V2 が常に
印加されている。したがって、この非画素領域において
は、コレステリック液晶はフォーカルコニック状態とな
り、常に暗状態の表示となる。
【0090】図12は、本構成例における表示状態
(A)と従来構成における表示状態(B)との差異を示
した図である。斜線部が暗表示領域、無地部が明表示領
域を表している。本構成例(A)では、非画素領域の液
晶層に一定の電圧が印加されているので、非画素領域は
常に暗表示となっている。これに対して、従来構成例
(B)では、非画素領域の液晶層には電圧が印加されて
いないため、非画素領域は常に明状態となる。この非画
素領域の明状態は格子状の輝線となって表示され、特に
まわりの画素が暗状態の表示のときにコントラストの劣
化の原因となる。本構成例ではまわりの画素が明状態の
表示のときに暗状態の格子が表れることになるが、これ
はコントラストにあまり影響せず問題にならない。
【0091】このように、本構成例では、画素電極間の
非表示領域の液晶層を常に暗状態にすることができるた
め、従来よりも高コントラストで高画質の表示を得るこ
とができる。また、補助電極がTFTと画素電極との間
に存在するため、シールド効果によってTFTと画素電
極との間の容量カップリングを低減することができ、こ
れによっても表示品質の向上をはかることができる。
【0092】なお、上記の例では、対向電極側に交流電
圧を印加するようにしたが、これとは逆に対向電極側を
一定電位にし、画素電極及び補助電極に交流電圧を印加
するようにして、図11に示すような実効電圧が液晶層
に印加されるようにしてもよい。また、対向電極と補助
電極との間に印加される実効電圧は、コレステリック液
晶が暗状態となるフォーカルコニック状態及びホメオト
ロピック状態の間であれば、適宜変更することができ
る。
【0093】つぎに、本第3実施形態の第2構成例につ
いて、図13(断面構成を示した図)を参照して説明す
る。本構成例の基本的な構成は先に説明した第1構成例
と同様であり、対応する構成要素には同一の番号を付し
ている。
【0094】本第2構成例では、TFT52と画素電極
53と2を同一面上に設けるとともに、補助電極55b
が絶縁層56を介してTFT52の下層側に設けてあ
り、さらに光吸収板57が液晶セルのガラス基板51の
外側に設けてある。
【0095】補助電極55bは、通常画像情報を表示し
ている場合にはフローティング或いは接地されており、
画素電極53による液晶層63への電圧印加やTFT5
2のスイッチング動作に対して影響を及ぼさないので、
通常の表示が行われる。一方、電源投入時や表示画面を
書き換える期間等の特定期間においては、補助電極55
bに所定の電圧が印加され、画素電極53が形成されて
いない非画素領域の液晶層63には図11の実効電圧V
2 が印加される。したがって、この特定期間において、
プレーナ状態にある液晶層63は全て一旦フォーカルコ
ニック状態へと変化する。電圧を無印加状態とした後も
液晶はフォーカルコニック状態のまま準安定状態となる
ので、非画素領域を含めて全面暗表示状態となり、表示
画面がリフレッシュされることになる。したがって、非
画素領域がプレーナ状態となっていても、このリフレッ
シュ操作によってフォーカルコニック状態となり、輝線
の発生や表示むら等を解消することができる。
【0096】図14は、本構成例における回路構成の一
例を示したものである。通常画像を表示部71に表示し
ている場合には、DC電源回路部72からゲートドライ
バ73及び信号線ドライバ74に電圧が供給され、画素
電極に対する書き込み動作及び保持動作といった通常駆
動が行われる。一方、画像信号のブランキング期間で
は、画像信号の変化を検出する差分回路からなる画像信
号検出回路75からの信号により、電源スイッチング制
御回路76内の接続状態が変更され、補助電極にパルス
電圧が印加される。その結果、液晶層がフォーカルコニ
ック状態となって表部部71全体がリフレッシュされ、
画素領域及び非画素領域の全ての領域で暗表示状態にな
る。この場合、液晶層に印加される電圧は交流電圧であ
ることが望ましいが、電圧印加期間は非常に短いため、
直流のパルス電圧を印加するようにしてもよい。また、
画像信号検出回路75の代わりに、電源投入時に補助電
極に電圧を印加して表示画面全体をリフレッシュするよ
うな回路を設けてもよい。
【0097】なお、本構成例において、補助電極は黒色
の吸収板の視認を妨げないようにITO等の透明電極で
構成することが好ましいが、非表示領域のみに補助電極
がメッシュ状に配置されているような場合には、補助電
極を光が透過する必要がないので、Al、Ti、Mo等
の金属電極で構成してもよい。
【0098】また、本構成例ではTFTと画素電極とが
同一面上に存在する場合について示したが、例えば図1
0に示した第1構成例のように、TFTと画素電極とが
積層された構成においても、同様に適用することができ
る。さらに、液晶層に印加される電圧が先に示したよう
な条件を満たすものであれば、ガラス基板の外側や吸収
板の外側に補助電極を設けることも可能である。
【0099】つぎに、本第3実施形態の第3構成例につ
いて、図15(断面構成を示した図)を参照して説明す
る。本構成例の基本的な構成は先に説明した第1構成例
と同様であり、対応する構成要素には同一の番号を付し
ている。
【0100】本第3構成例では、各補助電極55cを共
通接続せずに各画素毎に独立して設けるとともに、各画
素電極53に接続して2重電極構造としている。このよ
うに2重電極構造とすることにより、非画素領域下の補
助電極55cの電位が隣の画素電極53の電位と等しく
なり、非画素領域の液晶層63にも画素電極の電位に応
じた電圧が印加されることになる。したがって、表示状
態は図16に示すようになり、輝線等のない優れた表示
が得られる。
【0101】なお、本例では画素電極53と補助電極5
5cとの間は黒色の絶縁層54aからなるブラックマト
リクスとしているが、液晶層63に電圧を印加する際の
電圧降下を低減するために、SiOx やSiNx 等の薄
膜化が可能な透明絶縁層や高誘電率絶縁層を用いるよう
にしてもよい。
【0102】つぎに、本第3実施形態の第4構成例につ
いて、図17(断面構成を示した図)を参照して説明す
る。本構成例の基本的な構成は先に説明した第1構成例
等と同様であり、対応する構成要素には同一の番号を付
している。
【0103】本第4構成例では、各補助電極55dを各
画素毎に独立して設けていることは上記第3構成例と同
様であるが、補助電極55dを第3構成例のように直接
画素電極に接続せずにフローティング状態としており、
補助電極55dは透明絶縁層54bを介して画素電極5
3と強く容量結合している。このような構造にすること
で、上記第3構成例に比べて簡単な製造プロセスで構成
することができ、上記第3構成例と同様の作用効果を得
ることができる。なお、同じ階調信号であっても通常は
隣接画素間で互いに逆極性の電圧が印加されるため、隣
の画素電極の影響をなるべく受けないように、図17に
示すように補助電極と画素電極とが重なる部分を非対称
化して、補助電極が一つの画素電極にのみ強く容量結合
させることが好ましい。
【0104】なお、以上説明した各実施形態において、
対向電極は単一の電極に限らず複数のライン状或いはブ
ロック状にわかれたものであってもよい。また、液晶セ
ルの外側の形状を決めている基板上の電極に限らず、例
えば液晶セルが2層に分離されその中間部に画素毎に独
立したフローティング画素電極が設けられた構造であっ
てもよい。また、3層に分かれ、層間に画素毎に透明電
極を設けて、スイッチング素子アレイ基板と接続された
構造でもよい。対向電極は対向基板に形成される場合が
一般的だが、フィルム状の液晶層をアレイ基板にはりつ
け、その上に対向電極を一面に形成することも可能であ
る。この場合、対向電極が対向基板と一体になったもの
と考えることができる。
【0105】つぎに、上記各実施形態以外の他の実施形
態について説明する。
【0106】本願発明者らは、二層式の反射型液晶表示
装置、具体的には、第1の液晶層と、この第1の液晶層
を透過した光を有効に利用するための特性を有する第2
の液晶層と、これら第1及び第2の液晶層間にスルーホ
ール型両面電極構造を備える中間層とを有する反射型液
晶表示装置を開発している。ところが、本願発明者らに
よる検査結果によれば、この液晶表示素子の反射輝度が
駆動電圧から予想される値と異なる不良がしばしば見ら
れた。この不良現象は、特定の素子に対して製造当初か
ら持続的に発生するという特徴があり、製造工程に由来
する要因があるものと考えられた。解析を行った結果、
この不良現象の主要因は、以下に説明するように、製造
時に発生する中間層の帯電にあることがわかった。
【0107】中間層におけるスルーホール型両面電極の
主たる役割は、二つの液晶層を分離するための中間層に
おける電圧降下を少なくすることであり、したがって両
面電極は電気的浮遊状態に置かれる必要がある。また、
両面電極は、画素電位の変動に伴い適切な電位へ変化で
きるように、一画素毎に独立して設置される必要があ
る。上記電気的浮遊性のため、素子製造工程での摩擦等
に由来する静電荷発生によって中間層が一度帯電する
と、適切な放電経路が存在せず、帯電が永続する。した
がってこの永続する帯電電荷に由来する電場成分が、液
晶層に印加されるべき正規の駆動電場に影響を及ぼして
いると考えられる。
【0108】本実施形態は、上記の問題を解決するため
のものである。
【0109】本実施形態における反射型液晶表示装置
は、中間層に設置された一画素毎に独立かつ電気的浮遊
状態にある電極群に対し、少なくとも一方の電極表面が
絶縁性材料からなる薄膜で被覆されているか、或いは電
極周囲が絶縁性材料に埋め込まれた状態とし、前記絶縁
性材料として導電率の異なる複数の状態を取り得る材料
を用いたものである。
【0110】また、上記反射型液晶表示装置の製造方法
は、上記導電率の異なる複数の状態を取り得る材料膜を
中間層上に形成しこの材料膜を高導電状態におく第1の
工程と、工程中に生じた帯電電荷を除去するために前記
材料膜を高導電状態にした状態で素子を組み立てる第2
の工程と、第2の工程終了後に前記材料膜を低導電状態
すなわち絶縁状態に遷移する第3の工程とを有する。
【0111】上記製造方法によれば、前記材料膜が高導
電状態のときには、両面電極群の全てと導通しているた
め、材料膜の任意の一点を接地することにより、製造過
程で発生した帯電電荷を全電極一括して除去することが
である。その後、材料膜を低導電状態に遷移させること
により、各両面電極間の電気的独立性を確保することが
できる。また、引き出し配線用の余分な空間が一切ない
ため、反射型表示素子の明るさに影響する開口率を犠牲
にすることもない。
【0112】また、第1の工程後に、前記材料膜が液晶
層と接する部分を電気絶縁材料からなる層で被覆するこ
とにより、仮に材料膜中の導電性成分が液晶中に溶解し
やすい性質を有していたとしても、導電性成分の拡散に
よる不都合を回避することができる。
【0113】前記材料膜の構成材料としては、種々の側
鎖を有するポリシランを用いることができる。当該材料
は、波長域280〜320nmの遠紫外光を照射するこ
とにより、シラン結合の一部が切断される。このとき、
結合切断部にラジカルが発生し、これが電荷キャリアと
して作用するため、当該材料は導電性を有することにな
る。また、発生したラジカルの化学反応性により、ヨウ
素、アミン化合物、金属錯体等の導電性ドーパントの導
入や、金、銀、炭素等の導電性微粒子の分散が容易に行
え、導電性のさらなる向上が可能である。こうして、体
積抵抗率が106 (Ωcm)程度或いはそれ以下の高導
電率状態(活性状態)を実現できる。また、必要に応じ
て光増感剤を添加することにより、上記結合切断を促進
することができる。選択的に上記結合を切断するには、
所望の形状に露光部を形成したフォトマスクを介しての
遠紫外光照射を用いることができる。上記材料を高温焼
成すると、シラン結合が完全に切断され、より低分子量
のシロキサンに変化する。導電性ドーパントが導入され
ない場合には、その体積抵抗率は一般的な導電性材料と
同等の1012(Ωcm)程度或いはそれ以上となり、低
導電率状態を材料全体にわたって均一に実現することが
できる。特に中間層基材としてガラスを用いる場合に
は、これに非常に近い組成を有する絶縁層となるため、
層間接合性が非常に良好なものとなる。
【0114】上記材料と両面電極群との接触実現方法と
しては、両面電極群の形成された中間層の少なくとも片
面の全面にわたって溶液状の当該材料を塗布して乾燥す
る方法、樹脂状の当該材料を中間層の基板材料としてそ
の上に両面電極群を形成する方法等を用いることができ
る。
【0115】また、先に記載した電気絶縁材料として
は、各種樹脂の他SiOx 、SiNx等の無機材料を用
いることができるが、ポリイミドのように液晶配向膜と
しての性質を有する材料の方がより望ましい。
【0116】また、前記導電率の異なる複数の状態を取
り得る材料膜の被覆方法としては、中間層全面被覆の
他、電圧降下分の抑制の観点から両面電極群上の膜を選
択的にエッチング除去する方法を用いることもできる。
【0117】液晶材料としては、コレステリック液晶と
ネマチック液晶の混合物であるカイラルネマチック液晶
を主として用いることができるが、液晶分子配列の安定
化をはかるために、カイラルネマチック液晶にパーフル
オロアルキル化合物系の材料(特開平5−216015
号公報に記載)を1〜3%混合した複合液晶材料を用い
ることもできる。
【0118】独立した液晶領域の光学的特性において隣
接する液晶材料の円偏光選択性が互いに異なる、すなわ
ち第1層の液晶材料では捻れ構造が右巻きであるため右
円偏光を反射し、第2層の液晶材料では捻れ構造が左巻
きであるため左円偏光を反射する場合には、各液晶層間
に存在するスルーホール型両面電極構造を有する中間層
には、ガラスや各種樹脂フィルム等のうち旋光性を示さ
ないものを用いるのが好ましい。独立する各液晶領域の
選択波長プロファイルは、互いに接する独立領域間で等
しくても問題はないが、視認性を考慮して広い波長領域
の選択反射を期待する場合には、独立領域間での選択反
射の中心波長を30〜100nm程度異ならせることが
好ましい。
【0119】一方、第1層の液晶材料と第2層の液晶材
料において円偏光選択性が互いに等しい場合、すなわち
第1層及び第2層の液晶材料の捻れ方向が等しい場合に
は、各液晶層間に存在するスルーホール型両面電極構造
有する中間層には、旋光性を示す材料を用いることが好
ましい。特にこの場合には、第2層の液晶層の選択反射
中心波長λ' =n' p(n' は液晶の平均屈折率、pは
液晶の捻れピッチ)とこれに伴う反射波長幅Δλ=Δn
p(Δnは第2層めの液晶材料の屈折率異方性)におけ
る光の常光成分と異常光成分との位相差を半波長(λ'
/2)だけずらすことが可能な光学素子であることが好
ましい。
【0120】液晶層を構成する空間を一定間隔に保つス
ペーサ材料としては、従来より液晶素子に用いられる樹
脂ボールを基板面に散布したものを用いることができる
が、好ましくは各基板面に特定間隔に形成された柱状の
絶縁体がよい。樹脂ボールを使用する際には、その散布
密度を100個/mm2 以下とすることが好ましい。ま
た、柱状の絶縁体を形成する場合には、配向膜と同種の
材料を用いればなお好ましい。
【0121】つぎに、本実施形態の構成例を説明する。
【0122】まず、本実施形態の第1構成例について、
図18(同図(A)は断面構成を示した図、同図(B)
は平面構成を示した図)を参照して説明する。本構成例
は、中間電極群の表面が絶縁性材料からなる薄膜で被覆
される構造を有するものである。
【0123】81は中間層基板、82は各画素毎に独立
して設けた中間電極群、83は上下面の導通をとるため
のスルーホールである。各中間電極82の周囲には、導
電率の異なる複数の状態を取り得る材料膜92が低導電
状態すなわち絶縁性状態で形成されている。なお、この
低導電状態の材料膜92は、少なくとも中間電極82の
一方の面に形成されていればよい。また、この材料膜9
2の表面をさらに別の絶縁層で被覆してもよい。これら
によって構成される中間層と電極88が形成された上側
基板87とはスペーサ89によって一定の間隙に保持さ
れ、この間隙には第1の液晶層94が設けられいる。ま
た、中間層と電極91が形成された下側基板90(TF
T等のアクティブマトリクス用スイッチング素子が形成
されている。)とも同様にスペーサ89によって一定の
間隙に保持され、この間隙には第2の液晶層95が設け
られいる。
【0124】つぎに、本第1構成例の製造方法につい
て、図19(a)〜図20(f)を参照して説明する。
【0125】まず、中間層基板81にスルーホール83
を有する両面電極群82を形成する(a)。続いて、導
電率の異なる複数の状態を取り得る材料膜84を、中間
層基板81に設置された全ての両面電極82と接触する
ようにして形成する(b)。続いて、所定の高導電率化
手段86を用いて材料膜を高導電状態の材料膜85とす
る(c)。
【0126】つぎに、高導電状態の材料膜85を接地状
態として、セルの組み立てを行う。すなわち、工程
(c)で形成された中間層を一対の対向基板87(対向
面に電極88が形成されている。)及び90(対向面に
電極91が形成されている。)間に配置し、スペーサ8
9によって一定の間隙を形成する。このとき、両面電極
群82は高導電状態の材料膜85を通して接地状態とな
っているため、両面電極群82に電荷が帯電することを
防止することができる(d)。
【0127】つぎに、高導電状態の材料膜85を所定の
低導電率化手段93を用いて低導電率化し、低導電状態
の材料膜92へと遷移させる(e)。この工程により、
各両面電極は低導電状態の材料膜92によって絶縁され
ることになる。最後に、両間隙に液晶材料を注入して液
晶層94及び95を形成する(f)。
【0128】つぎに、本実施形態の第2構成例につい
て、図21(同図(A)は断面構成を示した図、同図
(B)は平面構成を示した図)を参照して説明する。本
構成例は、中間電極群の周囲が絶縁性材料に埋め込まれ
た構造を有するものである。
【0129】101は中間層基板、102は上下面の導
通をとるためのスルーホールである。中間層基板101
の上下面には、中間電極群120及び絶縁性の膜116
が形成されており、中間電極群120は絶縁性の膜11
6に埋め込まれた状態となっている。これらの中間電極
群120及び絶縁性の膜116は、導電率の異なる複数
の状態を取り得る材料膜によって形成されたものであ
る。なお、この材料膜92の表面をさらに別の絶縁層で
被覆してもよい。これらによって構成される中間層と電
極112が形成された上側基板111とはスペーサ11
3によって一定の間隙に保持され、この間隙には第1の
液晶層118が設けられいる。また、中間層と電極11
5が形成された下側基板114(TFT等のアクティブ
マトリクス用スイッチング素子が形成されている。)と
も同様にスペーサ113によって一定の間隙に保持さ
れ、この間隙には第2の液晶層119が設けられいる。
【0130】つぎに、本第2構成例の製造方法につい
て、図22(a)〜図23(i)を参照して説明する。
【0131】まず、中間層基板101にスルーホール1
02を形成する(a)。続いて、導電率の異なる複数の
状態を取り得る材料膜103を中間層基板101の上下
両面に形成する(b)。続いて、所定の高導電率手段1
04及びマスク105を用いて、画素領域に位置する材
料膜を選択的に活性化し、活性化領域106を形成する
(c)。続いて、所定のドーパント導入手段107を用
いてドーピング処理を行い(d)、ドーピング領域10
8を形成する(e)。続いて、所定の高導電率手段11
0を用いて、非選択部分すなわち非画素領域に位置する
材料膜を高導電状態の材料膜109とする(f)。
【0132】つぎに、上記のようにして形成した中間層
を接地状態として、セルの組み立てを行う。すなわち、
工程(f)で形成された中間層を一対の対向基板111
(対向面に電極112が形成されている。)及び114
(対向面に電極115が形成されている。)間に配置
し、スペーサ113によって一定の間隙を形成する。こ
のように、接地状態でセルの組み立てを行うため、電荷
の帯電を防止することができる(g)。
【0133】つぎに、所定の低導電率手段117を用い
て、非画素領域に位置する高導電状態の材料膜を低導電
率状態の材料膜116にするとともに、画素領域(ドー
ピング領域)に位置する材料膜を中間電極群120とす
る(h)。この工程により、各両面電極120は低導電
状態の材料膜116によって絶縁されることになる。最
後に、両間隙に液晶材料を注入して液晶層118及び1
19を形成する。
【0134】つぎに、本実施形態における具体的な製造
例について説明する。
【0135】まず、第1の具体的製造例について説明す
る。
【0136】電極付きの上側基板を以下の要領にて作成
した。ガラス基板上に透明電極としてITOを150n
mの厚さに堆積し、続いて配向膜としてポリイミド(オ
プトマーAL−3046:日本合成ゴム(株)製)を7
0nmの厚さにスピンキャストした。つぎに、張り合わ
せのためのエポキシ接着剤を所定の位置に通常の方法に
より付与し、続いて配向膜を形成した基板面に直径2μ
mmの樹脂製のスペーサボールを密度100個/m
2 )以下になるように散布した。
【0137】TFT付きの下側基板を以下の要領にて作
成した。ガラス基板上にアクティブマトリクス駆動素子
としてのTFTアレイを通常の方法により形成し、続い
て配向膜としてポリイミド(オプトマーAL−304
6:日本合成ゴム(株)製)を70nmの厚さにスピン
キャストした。つぎに、張り合わせのためのエポキシ接
着剤を所定の位置に通常の方法により付与し、続いて配
向膜を形成した基板面に直径2μmmの樹脂製のスペー
サボールを密度100個/mm2 )以下になるように散
布した。
【0138】以下のようにして、すでに説明した図19
(a)〜図20(f)の工程にしたがって、液晶層を導
入するセルの作成を行った。
【0139】電極付き中間分離層を以下の要領にて作成
した。ガラス基板の所定位置にエッチング処理によって
スルーホールを形成し、スルーホール上にバンプを溶融
充填して表裏の電気的導通を取った。続いて、両面にI
TOをスパッタ成膜し、エッチング処理によって各画素
電極を形成した。下側基板と対向する面に、以下の化学
式で示されるメチルフェニルポリシラン
【化1】
【0140】の5%トルエン溶液を50nmも厚さにス
ピンキャストし、全面に波長域280〜320nmの遠
紫外光を照射し、100℃で10分間仮焼成した。
【0141】以上のようにして作成した電極付き中間分
離層基板とTFT付き下側基板とを重ね合わせ、画素電
極が重なるように目合わせを施した。続いて、これら二
つの基板と電極付き上側基板とを重ね合わせた。この
際、互いに重ね合わせる二つに基板の縁を接地した。重
ね合わせた基板を250℃で60分間焼成し、液晶層を
導入するセルを形成した。
【0142】液晶材料として、ネマチック液晶材料E4
8(MERCK社製)59部及びカイラル物質CB15
(MERCK社製)41部を混合した第1の液晶材料
と、ネマチック液晶材料E48(MERCK社製)61
部及びカイラル物質C15(MERCK社製)39部を
混合した第2の液晶材料を用い、それぞれを所定のセル
間隙に注入して、図18に示すような反射型液晶表示素
子を作成した。
【0143】以上のようにして作成した素子の反射率は
60%、コントラストは50であった。また、本工程導
入前に多発していたような電圧を印加してもセル反射輝
度が不十分であるという表示不良が生じなくなった。
【0144】つぎに、本実施形態における第2の具体的
製造例について説明する。
【0145】本製造例では、メチルフェニルポリシラン
からなる薄膜を電極付き中間分離層の下半面のみに形成
する点を除いて、上記第1製造例と同様の製造方法によ
り、図24に示すような断面構造を有する反射型液晶表
示素子を作成した。本製造例における素子の反射率は6
0%、コントラストは45であった。また、本工程導入
前に多発していたような電圧を印加してもセル反射輝度
が不十分であるという表示不良が大幅に抑制された。
【0146】つぎに、本実施形態における第3の具体的
製造例について説明する。
【0147】電極付き上側基板及びTFT付き下側基板
は、上記第1の製造例と同様にして作成した。
【0148】以下のようにして、すでに説明した図22
(a)〜図23(i)の工程にしたがって、液晶層を導
入するセルの作成を行った。
【0149】電極付き中間分離層を以下の要領にて作成
した。ガラス基板の所定位置にエッチング処理によって
スルーホールを形成し、ガラス基板の両面にメチルフェ
ニルポリシランの5%トルエン溶液を1μmの厚さにス
ピンキャストした。続いて、図25に示すような中間電
極部が開口部となったフォトマスクを用いて、波長域2
80〜320nmの遠紫外光を選択的に照射し、中間電
極部に潜像を形成した。これを以下の組成の導電性ドー
パント分散液に浸積した。
【0150】 メタノール 30ml インジウムアセチルアセトネート 20ml (In(COCH2 COCH3 ) 錫アセチルアセトネート 1ml (Sn(COCH2 COCH3 ) 水 85ml 塩酸 0.25ml アセトニトリル 8ml これを純水で洗浄した後、100℃で10分間仮焼成し
た。続いて、全面に波長域280〜320nmの遠紫外
光を照射した。続いて、絶縁層兼配向膜としてのポリイ
ミド(オプトマーAL−3046:日本合成ゴム(株)
製)を70nmの厚さにスピンキャストした。
【0151】以上のようにして作成した電極付き中間分
離層基板とTFT付き下側基板とを重ね合わせ、画素電
極が重なるように目合わせを施した。続いて、これら二
つの基板と電極付き上側基板とを重ね合わせた。この
際、互いに重ね合わせる二つの基板の縁を接地した。重
ね合わせた基板を250℃で60分間焼成し、液晶層を
導入するセルを形成した。
【0152】液晶材料として、ネマチック液晶材料E4
8(MERCK社製)59部及びカイラル物質CB15
(MERCK社製)41部を混合した第1の液晶材料
と、ネマチック液晶材料E48(MERCK社製)61
部及びカイラル物質C15(MERCK社製)39部を
混合した第2の液晶材料を用い、それぞれを所定のセル
間隙に注入して、図21に示すような反射型液晶表示素
子を作成した。
【0153】以上のようにして作成した素子の反射率は
65%、コントラストは55であった。また、本工程導
入前に多発していたような電圧を印加してもセル反射輝
度が不十分であるという表示不良が大幅に抑制された。
【0154】以上、本発明の各実施形態について説明し
たが、本発明これらの実施形態に限定されるものではな
く、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して
実施することが可能である。
【0155】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に係る発明では、
第1の電極を透明導電層によって構成するとともに第1
の電極の下に光吸収層を設けたので、光吸収効率を上げ
ることができ、コントラストの低下等の画質劣化を低減
することが可能となる。
【0156】請求項3に係る発明では、第3の電極がシ
ールド電極として機能するため、スイッチング素子や配
線の電位の影響が画素電極に及ぶことを防止することが
でき、表示品質の向上をはかることができるとともに、
第3の電極の形状に応じた凹凸が絶縁層の上面に形成さ
れるため、鏡面反射成分を低減することができ、コント
ラストの低下等の画質劣化を低減することが可能とな
る。
【0157】請求項4に係る発明では、画素電極(第1
の電極)が形成されていない領域(非画素領域)におい
てコレステリック液晶がフォーカルコニック状態又はホ
メオトロピック状態となる電位差を液晶層に与えるの
で、非画素領域における輝線の発生や表示ムラの発生を
防止することができ、コントラストの低下等の画質劣化
を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の基本的な構成例を示し
た図。
【図2】本発明の第1実施形態の第1構成例を示した
図。
【図3】本発明の第1実施形態の第1構成例を示した
図。
【図4】本発明の第1実施形態の第2構成例を示した
図。
【図5】本発明の第1実施形態の第2構成例を示した
図。
【図6】本発明の第1実施形態の第3構成例を示した
図。
【図7】本発明の第2実施形態の第1構成例を示した
図。
【図8】本発明の第2実施形態の第1構成例を示した
図。
【図9】本発明の第2実施形態の第2構成例を示した
図。
【図10】本発明の第3実施形態の第1構成例を示した
図。
【図11】コレステリック液晶の状態変化を電圧−反射
率特性に対応させて示した図。
【図12】本発明の第3実施形態の第1構成例における
表示状態(A)と従来構成における表示状態(B)との
差異を示した図。
【図13】本発明の第3実施形態の第2構成例を示した
図。
【図14】本発明の第3実施形態における回路構成例を
示した図。
【図15】本発明の第3実施形態の第3構成例を示した
図。
【図16】本発明の第3実施形態の第3構成例における
表示状態を示した図。
【図17】本発明の第3実施形態の第4構成例を示した
図。
【図18】本願における他の実施形態の第1構成例を示
した図。
【図19】本願における他の実施形態の第1構成例に係
る製造工程例を示した図。
【図20】本願における他の実施形態の第1構成例に係
る製造工程例を示した図。
【図21】本願における他の実施形態の第2構成例を示
した図。
【図22】本願における他の実施形態の第2構成例に係
る製造工程例を示した図。
【図23】本願における他の実施形態の第2構成例に係
る製造工程例を示した図。
【図24】本願における他の実施形態の第1構成例の変
更例を示した図。
【図25】本願における他の実施形態の具体的な製造例
において用いるフォトマスクの例を示した図。
【符号の説明】
1、11、31、51…第1の基板 3、19…光吸収層 4、20、42、53…第1の電極 5、21、43、61…第2の基板 6、22、44、62…第2の電極 7、23、46、63…液晶層 40…第3の電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 公平 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 岐津 裕子 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 福永 容子 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 川田 靖 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の第1の電極が配列された第1の基
    板と、前記第1の基板に対向する面側に第2の電極が配
    列された第2の基板と、前記第1の基板と第2の基板と
    の間に設けた液晶層とを有し、前記第1の電極と第2の
    電極との間の電位差に応じて前記液晶層に状態変化を与
    えることにより表示を行う反射型の液晶表示装置におい
    て、 前記第1の電極を透明導電層によって構成し、前記第1
    の電極の下に光吸収層を設けたことを特徴とする液晶表
    示装置。
  2. 【請求項2】 複数のスイッチング素子及びこれらのス
    イッチング素子に接続される複数の第1の電極をマトリ
    クス状に配置した第1の基板と、前記第1の基板に対向
    する面側に第2の電極が形成された第2の基板と、前記
    第1の基板と第2の基板との間に設けた液晶層とを有
    し、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電位差に
    応じて前記液晶層に状態変化を与えることにより表示を
    行う反射型の液晶表示装置において、 前記第1の電極を透明導電層によって構成し、前記第1
    の電極の下に光吸収層を設けたことを特徴とする液晶表
    示装置。
  3. 【請求項3】 複数のスイッチング素子及びこれらのス
    イッチング素子に接続される複数の第1の電極をマトリ
    クス状に配置した第1の基板と、前記第1の基板に対向
    する面側に第2の電極が形成された第2の基板と、前記
    第1の基板と第2の基板との間に設けた液晶層とを有
    し、前記第1の電極は前記スイッチング素子を覆う絶縁
    層上に設けられており、前記第1の電極と前記第2の電
    極との間の電位差に応じて前記液晶層に状態変化を与え
    ることにより表示を行う液晶表示装置において、 前記絶縁層は複数の層で構成され、この複数の層の層間
    に所定の電位が与えられる第3の電極が設けられ、この
    第3の電極の形状に応じた凹凸が前記絶縁層の上面に形
    成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 複数のスイッチング素子及びこれらのス
    イッチング素子に接続される複数の第1の電極をマトリ
    クス状に配置した第1の基板と、前記第1の基板に対向
    する面側に第2の電極が形成された第2の基板と、前記
    第1の基板と第2の基板との間に設けたコレステリック
    液晶を用いた液晶層とを有し、前記第1の電極と前記第
    2の電極との間の電位差に応じて前記コレステリック液
    晶に状態変化を与えることにより表示を行う反射型の液
    晶表示装置において、 前記第1の電極が形成されていない領域において前記コ
    レステリック液晶がフォーカルコニック状態又はホメオ
    トロピック状態となる電位差を前記液晶層に与える手段
    を設けたことを特徴とする液晶表示装置。
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