JPH1091083A - 色表示方法及び装置 - Google Patents

色表示方法及び装置

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JPH1091083A
JPH1091083A JP23889096A JP23889096A JPH1091083A JP H1091083 A JPH1091083 A JP H1091083A JP 23889096 A JP23889096 A JP 23889096A JP 23889096 A JP23889096 A JP 23889096A JP H1091083 A JPH1091083 A JP H1091083A
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JP23889096A
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English (en)
Inventor
Yoshito Soma
芳人 惣万
Osamu Noda
修 野田
Michio Hamana
通夫 浜名
Hiroaki Ikeda
弘昭 池田
Noriyuki Yamamoto
昇志 山本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最小限で色再現域を広げるための条件を明確
にし、また、現在の映像形態との整合を取ること。 【解決手段】 中心波長が440〜460nmで半値幅
が40nm以下の青21と、中心波長が520〜530
nmで半値幅が40nm以下の緑22と、中心波長が5
70〜580nmで半値幅が40nm以下の黄23と、
中心波長が640〜660nmで半値幅が40nm以下
の赤24との4色を用いて表示を行うものとする。ま
た、外部装置から得られる赤、緑、青のRGB信号をX
YZ表色系に変換し、Yxy表色系、或いはL* *
* 又はL* * * 表色系を用いて、XYZ表色系の
色座標上の青21、緑22、黄23及び赤24の各発光
点からの目標色に対する比率を算出し、同比率と各目標
色の明度から青21、緑22、黄23及び赤24各色の
光量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は色表示方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】映像、文字等の情報を伝えるモニタ等の
色表示装置は、現在主として、表示画素を細かくする所
謂ハイビジョン化等で高品位な表示をしているが、色の
再現性(人間が見る自然色と表示する色との一致性)は
何も改善されていない。
【0003】(従来例1)従来の色再現が、領域が狭く
自然色と一致しないのは、光のRGB3原色で全ての色
が再現できるという加法混色に則っているからである。
つまり、図12に示すように、スペクトル軌跡1で表さ
れる我々の目が感じる色範囲と比較すると、現在主に使
用されているNTSC(RGB表色系)の3色表示装置
での色再現域3はかなり狭い。なお、図12の横軸と縦
軸はCIE(国際照明委員会)規定のXYZ表色系にお
けるxとyであり、JIS−Z8701に詳細が示され
ている。
【0004】従来のNTSCのRGB表色系での色再現
域3が狭いのは、RGB3色で自然色を表現しようとす
るために、図13の発光放射分光分布に示すように、発
光波長の幅が広い一般的な赤、緑、青各色表示素子(フ
ィルタもしくは発光素子)101、102、103を用
いているからであり、色の表現は可能であるが、色の純
度(その色だけで混じりがないこと)が悪い。特に代表
的な例として、森林や深い海の色が挙げられるが、この
深い緑の領域は波長で考えると520〜530nmに属
するため再現不可能である。
【0005】上記従来のNTSCでのRGB表色系を従
来例1と呼ぶことにする。なお、スペクトル軌跡とは、
可視光領域(380〜780nm)の各スペクトルをY
yx座標上にプロットしたときの軌跡であり、これ以上
の色は自然界には存在しないため、色を規定する範囲の
上限として使用される。つまり、スペクトル軌跡1は、
可視光領域でのスペクトルの色位置で色再現域を評価し
ようとするとき、最も広い範囲として比較のために使用
される。NTSCとは、アメリカで制定されたテレビ放
送規格(National Television System Commitee の略)
のことであり、日本等もこれを採用している。
【0006】しかし、深い緑の再現性を考慮して、単に
緑の中心波長を520〜530nmに移動させるだけだ
と、今度は緑と赤の間の波長域に情報が欠落する領域
(580nm付近)が発生する。また、この580nm
付近の領域を確保するために緑の発光波長の半値幅を広
くすると、逆に彩度(鮮やかさ)が劣化し、結局、緑の
再現性を向上させるには至らない。
【0007】(従来例2)そこで、緑の発光波長は52
0〜530nmに移動したままで、情報が欠落する58
0nm付近の黄色を追加してやれば良いと思われる。
【0008】しかし、RGB3色の代わりに、RGB3
色に黄色を付加する方法は、一見すると特開昭61−2
21782号公報にて公知の事実になっているように考
えられるが、実は同公報は色再現域拡大の要求から4色
を提案しているのではなく、色の一致精度向上という別
の面から記述しているということが、同公報の明細書
(発明の詳細な説明や実施例)、図面等から明らかであ
る。以下、特開昭61−221782号公報記載の技術
を従来例2と呼ぶ。
【0009】しかも、3色での近似よりも4色での近似
の方が一致精度は向上されると考えるが、色再現域の拡
大は色数だけでは左右されない。
【0010】その証拠に、従来例2では図14の発光放
射分光分布に示すように、広い発光波長幅を持つ赤、
黄、緑及び青4色の発光カラー表示素子201、20
2、203、204により表示を行っているが、このよ
うな分光分布では色の純度が低く、そのため図12中に
示す色再現域10のように、従来例1のNTSC撮像管
による色再現域3よりも更に狭い範囲しか再現できな
い。つまり、色再現域の拡大には、各色の発光波長の半
値幅と、中心波長が重要な項目となるが、従来例2はこ
れに反している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来技
術では、日頃我々が目にしている自然物の色を現在のデ
ィスプレイは再現できない。このため、陰影や表現技術
が進歩しても自然物に近づけない現実がある。しかも、
RGB3色という限定を行うと、どうしても色再現域を
広げることはできず、特に、色情報を正確に伝えなけれ
ばならないディスプレイにとっては重要な欠点となって
いる。
【0012】そこで、本発明の目的は、最小限で色再現
域を広げるための条件(発光色数、発光波長の半値幅、
中心波長)を明確にすることである。また、本発明の目
的は、実際の映像としての効果が発揮できるように、現
在の映像形態と或る程度の整合を取ることができること
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の色表示方法は、映像、文字等の情報を表示
する方法であって、中心波長が440〜460nmの
青、中心波長が520〜530nmの緑、中心波長が5
70〜580nmの黄及び中心波長が640〜660n
mの赤の4色を用い、かつ、各色の中心波長の半値幅が
40nm以下であることを特徴とする。
【0014】また、上記課題を解決する本発明の色表示
方法は、外部装置から得られる赤、緑、青のRGB信号
をXYZ表色系に変換して目標色とし、同XYZ表色系
の色座標上の青、緑、黄及び赤の各発光点からの目標色
に対する比率を算出し、同比率と各目標色の明度から
青、緑、黄及び赤各色の光量を算出することを特徴と
し、或いは、前記XYZ表色系から青、緑、黄及び赤4
色の光量を算出する変換をYxy表色系で行うことを特
徴とし、或いは前記XYZ表色系から青、緑、黄及び赤
4色の光量を算出する変換をL* * * 系表色系又
はL* * * 表色系で行うことを特徴とする。
【0015】更に、上記課題を解決するため、本発明の
色表示装置は、外部装置から得られる赤、緑、青のRG
B信号をXYZ表色系に変換する手段と、同XYZ表色
系の座標上で青、緑、黄及び赤の各発光点からの目標色
に対する発光比率を計算する手段と、同発光比率から光
量を計算する手段と、同光量から発光素子を駆動する手
段からなることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。
【0017】(発明に至る過程)まず、図1〜図7を参
照して、本発明を得るに至った過程を説明する。
【0018】結果的に本発明では、第1に、現在主流の
ディスプレイに欠けている深緑領域の色再現性を向上さ
せるために、緑の中心波長を現在の560nm付近より
520nm以上、530nm以下の波長域に移動させ、
赤、緑、青の各発光波長の半値幅を40nm以下に狭く
することにより、色の彩度を向上させて緑の再現性を向
上させる。第2に、570nm以上、580nm以下の
波長域にもう一つ黄色を追加することにより、580n
m付近の情報欠落を防いで色再現域を拡大させ、色のバ
ランスが良いディスプレイ構成を可能にしている。
【0019】ディスプレイは印刷等より広い色再現域を
有していることは周知の事実であるが、図12に示した
従来例1のRGB表色系による色再現域3から分かるよ
うに、我々の目に映る自然物などの色を全て再現してい
るわけではない。特に欠落しているのは深い緑の領域で
あることが図4により明らかである。即ち、図4はYx
y表色系の色の分布を示し、本来、スペクトル軌跡が1
c→1b→1a→1というようにYxy座標上で周辺部
に行くに従って、色が鮮やかになる。逆にいえば、スペ
クトル軌跡が1→1a→1b→1cになるに従って鮮や
かさが減少する。従って、図12に示した従来例1の色
再現域3では深い緑の領域が欠落することが分かる。図
4の横軸と縦軸はCIE規定のXYZ表色系におけるx
とyである。
【0020】そこで、この領域に緑の発光点を移動させ
る。しかし、緑の中心波長を520〜530nmの領域
に移動させるだけでは、後述のように、深緑の再現には
適さない。
【0021】まず緑の移動を説明する。図5に、緑につ
いてその中心波長を530nmに位置させ、その半値幅
を10nmから50nmまで変化させた場合の色再現域
5〜9を示す。符号11は深い緑の領域を示す。図5か
ら分かるように、半値幅を狭くすることが深緑を再現す
るために必要な事象である。図5のシュミレーションか
ら、半値幅の上限は40nm以下が有効であることが分
かる。下限は幾ら小さくても良いが、レーザで実現する
場合を想定すると0.2nm程度になる。また、青、赤
についても半値幅を狭くすることが色再現領域の拡大に
寄与する。なお、図5の横軸と縦軸はXYZ表色系にお
けるxとyである。
【0022】図6は青21、緑22及び赤24の3色に
ついて緑22の中心波長を530nm付近に移動した時
の発光放射分光分布を示し、図7にその時の色再現範囲
4を示すが、従来例1のRGB表色系での色再現領域
(図12の符号3)と比較すると、深緑領域11の拡大
は達成されるが、代わりに鮮やかな黄色の領域(570
〜580nm)12が欠乏する。つまり、従来のRGB
3色表示装置で緑を移動して無理矢理に深緑領域11を
再現しようとすると鮮やかな黄色の領域12が従来より
も劣ってしまう等、3色のみの組み合わせでは現状より
も色再現域を拡げると他の領域が影響を受け、限界があ
る。図7の横軸と縦軸はXYZ表色系におけるxとyで
ある。
【0023】そこで、青、赤、緑の各半値幅を狭くする
とともに黄色を追加することにより、混色としての再現
性とバランスを良好にするができる。
【0024】図1に青、緑、黄及び赤21、22、2
3、24各色の発光放射分光分布の一例を示す。この例
は、LD(半導体レーザ)の使用で実現される。一方、
図2にはLED(発光ダイオード)等を用いて実現した
例の青、緑、黄及び赤21、22、23、24各色の発
光放射分光分布を示す。図1、図2何れの発光放射分光
分布の場合も、図3に示すように広い色再現域2が得ら
れる。図3は本発明の色再現域2を従来例1のRGB表
色系での色再現範囲3(図12の色再現範囲3と同じ)
と比較して示し、深い緑の領域11を含みながら、鮮や
かな黄色の領域12など従来の赤、青、黄色の広い範囲
を表現できることが分かる。図3の横軸と縦軸はXYZ
表色系におけるxとyである。
【0025】以上により初めて、黄色23を含めた4色
が有効になる。このように、本発明は、従来例2のよう
に色一致精度を向上させるために4色を定義しているわ
けではなく、色再現域を拡大しつつ、従来の精度を満た
すために必要となる色を明確化していることが理解でき
る。実際、色の一致精度を向上させるのであれば4色で
なくても、もっと多い色数でも成り立つはずである。
【0026】次に、ディスプレイとしては現在の映像形
態との整合も考えなければならない。現在の映像はNT
SCやPAL(Phase Alternation by Line の略。西ド
イツで制定されたテレビ放送規格のことであり、ヨーロ
ッパ等ではこれを採用している。)で統一されているよ
うに、RGB3色で形成されている。このRGB3色の
情報が例えば5〜10nmピッチの分光分布で与えられ
るのであれば、ディスプレイもその波長を発光する分の
素子を持つことにより、全ての色再現域を満足すること
が可能であるが、現実には不可能である。
【0027】よって、精度をなるべく落とさず広い色再
現域を実現するには、3色に限りなく近い4色が最適で
ある。今、問題となっている色再現域はRGB3色の中
の緑範囲であるから、この情報をXYZ表色系等で変換
して従来の緑を深緑(520〜530nm)と黄(57
0〜580nm)に分離することにより、現在の映像形
態と整合がとりやすく、且つ、色再現域が広いディスプ
レイが可能になる。
【0028】以上のように、従来のディスプレイに欠け
ていた深い緑の領域11を、緑22の波長を520〜5
30nmにすることで再現可能にするとともに、青、緑
及び赤21、22、24の3色に570〜580nmの
黄色23を追加することにより、その色再現域を更に広
く取ることができる。また、各4色21、22、23、
24の半値幅を40nm以下にすることが、最小限で彩
度の高い画像を作成できる条件となることが分かる。
【0029】次に、図1〜図3、図8〜図11を参照し
て本発明の実施例を説明する。前述のように、図3は、
本発明の一実施例による色再現域2を従来例1のRGB
表色系での色再現範囲3と比較してYxy表色系で示し
ている。
【0030】(4色の実施例1)図1に、図3の色再現
域2を実現するための実施例として、4色のレーザを用
いた時の発光放射分光分布の代表例を示す。発光素子を
レーザ等で構成する場合には既にその発光波長幅がかな
り狭いため、中心波長を、青21は440nm以上で4
60nm以下の範囲、緑22は520以上で530nm
以下の範囲、黄23は570以上で580nm以下の範
囲、赤24は640以上で660nm以下の範囲にそれ
ぞれ当てはまるように選択するだけで良い。
【0031】(4色の実施例2)図2には、図3の色再
現域2を実現するための別の実施例として、4色のLE
Dを用いた時の発光放射分光分布の代表例を示す。LE
Dやフィルタによりディスプレイを構成する場合には、
中心波長を、図1と同じく青21は440〜460n
m、緑22は520〜530nm、黄23は570〜5
80nm、赤24は640〜660nmにそれぞれ当て
はまるようにすると共に、更に、その各発光波長の半値
幅を40nm以下にするように各色の素子やフィルタ波
長透過率を選択すれば良い。
【0032】(制御例)制御については、外部映像出力
装置等から得られるRGB信号を4色信号に変換する必
要がある。この変換を精度良く行うために、図8にフロ
ーチャートに示すように、一度、RGB信号をXYZ表
色系に変換して目標色を求め(ステップS1)、その色
座標上から青、緑、黄、赤の各色配分を決定する方法が
考えられる(ステップS3〜S6又はステップS7〜S
10)。
【0033】RGBからXYZへの表色系の変換は、R
GBで撮影した時の照明温度が白色の場合、CIE(国
際照明委員会)が推奨している変換マトリックスを利用
しても良いし、各RGBの値を色彩分光計などでXYZ
に計測して、重回帰分析により、システムに応じたマト
リックスを実験的に作成して利用しても良い。図8で
は、RGBからXYZへの変換後、Yxy表色系上での
色配分決定処理(ステップS3〜S6)と、L* *
* 又はL* * * 表色系上での色配分決定処理(ステ
ップS7〜S10)とを、ステップS2にて選択可能と
するようにしている。
【0034】色配分決定のためにYxy座標上等で各色
の比率を算出する例を、図9及び図10に示す。
【0035】図9の例では、Yxy表色系上の予め決め
られた青、緑、黄、赤の各発光点31、32、33、3
4から目標色35に対して直線を引き、隣り合った各色
との交点36、37、38、39の比率から各色配分を
決定する。図9の横軸と縦軸はXYZ表色系におけるx
とyである。
【0036】図9の例を基に図8のステップS3〜S6
の処理を説明すると、Yxy表色系上の予め決められた
青、緑、黄、赤の各発光点31、32、33、34から
目標色35に対して直線を引き(ステップS3)、隣り
合った各色との交点36、37、38、39を計算し
(ステップS4)、これらの交点比率から各色配分を決
定し(ステップS5)、目標色35の明度から各色の光
量を算出する(ステップS6)。
【0037】一方、XYZ表色系からL* * * 表色
系やL* * * 表色系に変換すれば、均等色知覚空間
に移すことができるため、図10に示すように、スペク
トル軌跡線1からの距離(色差)46、47、48、4
9で各色発光点41、42、43、44の配分を決定す
ることができる。図10の横軸と縦軸はXYZ表色系に
おけるu* とv* である。
【0038】つまり、図10の例を基に図8のステップ
S7〜S10の処理を説明すると、先ずL* * *
はL* * * 表色系上の目標色45を計算し(ステッ
プS7)、L* * * 又はL* * * 表色系上の予
め決められた青、緑、黄、赤の各発光点41、42、4
3、44から目標色45への距離(色差)46、47、
48、49を計算し(ステップS8)、これらの距離比
率から各4色比率を計算し(ステップS9)、目標色4
5の明度から各色の光量を算出する(ステップS1
0)。
【0039】なお、L* * * 表色系やL* * *
表色系への変換はJIS−Z8730に定義されている
ような一般的な式が利用できる。また、両者の計算アル
ゴリズムはXYZ表色系を求めるところまでは同様の回
路で実現できるため、簡易な構成と厳粛な色一致とを選
択することも可能である。
【0040】上記アルゴリズムを実際の装置にて実現し
たときの概念図を図11に示す。図11に示す装置50
は、発生源(3色発生装置90)からの信号に基づいて
表示信号を生成するために、RGB3色信号から4色信
号を生成する色表示装置である。
【0041】色表示装置50は表色系変換回路60と、
発光素子駆動回路70と、4色発光素子80からなって
いる。更に詳細には、本例の表色系変換回路60はデコ
ーダ及びA/D変換部61と、RGBからXYZへの変
換の計算部62と、発光比率計算部63と、光量決定計
算部64からなる。本例では、任意の発生源からの信号
をRGB3色信号に変換するために、デコーダ及びA/
D変換部61を備えている。4色発光素子80には中心
波長が440〜460nmの青色発光素子81と、中心
波長が520〜530nmの緑色発光素子82と、中心
波長が570〜580nmの黄色発光素子83と、中心
波長が640〜660nmの赤色発光素子83の4色を
用いている。各色の中心波長の半値幅は40nm以下で
ある。
【0042】図11中の符号90は3色信号を発生する
外部装置を示し、撮像カメラ91、VTR(ビデオテー
プレコーダ)92、コンピュータ情報93等がこれに相
当し、切替手段94で選択した機器がNTSCやPAL
などで3色信号を色表示装置50に転送する。
【0043】表色系変換回路60のデコーダ及びA/D
変換部61は、3色発生装置90からNTSCやPAL
などで転送されてくる信号95を一度RGB各信号にデ
コードし、A/D変換によりディジタル化する処理を行
い、XYZ変換計算部62に与える。更に、デコーダ及
びA/D変換部61は、3色発生装置90から転送され
てくる信号よりデコード時の同期信号96を作成し、発
光素子駆動回路70に与える。XYZ変換計算部62は
図8のフローチャート(ステップS1)に従って、デコ
ーダ及びA/D変換部61からのRGB信号をXYZ表
色系の信号に変換する処理を行い、発光比率計算部63
に与える。発光比率計算部63はXYZ表色系信号か
ら、図8のフローチャート(ステップS3〜S5又はス
テップS7〜S9)に従って、青、緑、黄及び赤4色の
色配分(色比率)を計算する処理を行い、その結果を光
量決定計算部64に与える。光量決定計算部64は図8
のフローチャート(ステップS6又はステップS10)
に従って、各4色比率と目標色の明度から、各色の光量
を計算する処理を行い、発光素子駆動回路70への指示
値とする。
【0044】表色系変換回路60はこの各色光量の指示
値を、同期信号96に同期させて発光素子駆動回路70
に転送する。発光素子駆動回路70は各色光量の指示値
に応じて4色発光素子80を駆動し、発光させる。
【0045】これにより、従来の映像システムとの互換
或いは整合を取りながら、より良い色再現を持つディス
プレイが実現する。
【0046】ここで、同期信号96の効用について説明
する。表色系変換回路60での各部61〜64の処理は
直列処理なので前段での処理に同期して行われる。しか
し、最終段の発光素子駆動回路70にたどり着く頃には
各段での処理遅れが発生するおそれがあるため、デコー
ドしたときの同期信号96に一度同期させて発光を制御
することにより、3色発生装置90の繰り返し周期を守
るようにしている。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、色再現範囲を広げるこ
とができる。これにより、従来再現が不可能であった自
然色まで表示することが可能になるため、見た目に自然
で、且つ鮮明な画質を形成でき、ディスプレイとしての
重要な目的である人の目を引く効果を十分発揮すること
ができる。また、本発明によれば、各色の彩度自体が向
上するため、立体感のあるディスプレイを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る発光放射分光分布
図。
【図2】本発明の第2実施例に係る発光放射分光分布
図。
【図3】本発明の実施例に係るYxy表色系上での色再
現図。
【図4】本発明を導出した過程を説明するためのYxy
座標系上での色分布図。
【図5】本発明を導出した過程を説明するための発光放
射分光分布の半値幅を変化させたときのYxy表色系上
での色再現図。
【図6】本発明を導出した過程を説明するための発光放
射分光分布図。
【図7】本発明を導出した過程を説明するための色再現
図。
【図8】本発明において表色系上でRGB3色信号から
4色の配分を決定するための計算例のフローチャート
図。
【図9】本発明においてYxy表色系上でRGB3色信
号から4色の配分を決定するための説明図。
【図10】本発明においてL* * * 表色系上でRG
B3色信号から4色の配分を決定するための説明図。
【図11】本発明においてRGB3色信号から4色の配
分を決定する色表示装置の実施例を示す図。
【図12】従来例1(3色)の色再現範囲と従来例2
(4色)の色再現範囲を示す図。
【図13】従来例1の発光放射分光分布例を示す図。
【図14】従来例2の発光放射分光分布例を示す図。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c スペクトル軌跡 2 本発明の色再現域 4 緑の中心波長を520nmに移動させた時の色再現
域 5 半値幅10nmの緑(中心波長520nm)の場合
の色再現域 6 半値幅20nmの緑(中心波長520nm)の場合
の色再現域 7 半値幅30nmの緑(中心波長520nm)の場合
の色再現域 8 半値幅40nmの緑(中心波長520nm)の場合
の色再現域 9 半値幅50nmの緑(中心波長520nm)の場合
の色再現域 11 深い緑の領域 12 鮮やかな黄色の領域 21 青 22 緑 23 黄 24 赤 25、35、45 目標色 31、41 青の発光点 32、42 緑の発光点 33、43 黄の発光点 34、44 赤の発光点 50 色表示装置 60 表色系変換回路 61 デコーダ及びA/D変換部 62 RGBからXYZへの変換の計算部 63 発光比率計算部 64 光量決定計算部 70 発光素子駆動回路 80 4色発光素子 81 青色発光素子 82 緑色発光素子 83 黄色発光素子 84 赤色発光素子 90 3色発生装置 91 撮像カメラ 92 VTR(ビデオテープレコーダ) 93 コンピュータ情報 94 切替手段 95 3色発生装置からの信号 96 同期信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 弘昭 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 山本 昇志 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像、文字等の情報を表示する方法であ
    って、中心波長が440〜460nmの青、中心波長が
    520〜530nmの緑、中心波長が570〜580n
    mの黄及び中心波長が640〜660nmの赤の4色を
    用い、かつ、各色の中心波長の半値幅が40nm以下で
    あることを特徴とする色表示方法。
  2. 【請求項2】 外部装置から得られる赤、緑、青のRG
    B信号をXYZ表色系に変換して目標色とし、同XYZ
    表色系の色座標上の青、緑、黄及び赤の各発光点からの
    目標色に対する比率を算出し、同比率と各目標色の明度
    から青、緑、黄及び赤各色の光量を算出することを特徴
    とする色表示方法。
  3. 【請求項3】 前記XYZ表色系から青、緑、黄及び赤
    4色の光量を算出する変換をYxy表色系で行うことを
    特徴とする請求項2記載の色表示方法。
  4. 【請求項4】 前記XYZ表色系から青、緑、黄及び赤
    4色の光量を算出する変換をL* * * 系表色系又
    はL* * * 表色系で行うことを特徴とする請求項2
    記載の色表示方法。
  5. 【請求項5】 外部装置から得られる赤、緑、青のRG
    B信号をXYZ表色系に変換する手段と、同XYZ表色
    系の座標上で青、緑、黄及び赤の各発光点からの目標色
    に対する発光比率を計算する手段と、同発光比率から光
    量を計算する手段と、同光量から発光素子を駆動する手
    段からなることを特徴とする色表示装置。
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